JP3181337U

JP3181337U - 電子機器用木製外装材

Info

Publication number: JP3181337U
Application number: JP2012007047U
Authority: JP
Inventors: 啓司上田
Original assignee: 株式会社丸商店
Priority date: 2012-11-20
Filing date: 2012-11-20
Publication date: 2013-01-31
Anticipated expiration: 2022-11-20

Abstract

【課題】無垢の木材のもった独特の素朴かつ優美な感触を損なうことなく、しかも強度的に問題がない電子機器用木製外装材を提供する。
【解決手段】電子機器用木製外装材は、電子機器の裏面を覆う裏面カバー部１１１と、電子機器の長辺側の側面を覆う長辺側カバー部１１２Ｌ、１１２Ｒとが一体に形成され、電子機器の短辺側の側面から裏面の一部に相当する２つの部分がくり抜き部１１３Ａ、１１３Ｂとしてくり抜かれた外装材本体１１０とより成る。さらに、くり抜き部１１３Ａ、１１３Ｂに嵌め込まれて電子機器の短辺側の側面部と裏面の一部とを覆う２つの短辺側カバー部１２０Ａ、１２０Ｂとを備え、短辺側カバー部１２０Ａ、１２０Ｂの木目の方向は、裏面カバー部１１１の木目の方向と異なっている。
【選択図】図１

Description

本考案は、携帯電話、スマートフォンやタブレット型の電子機器に取り付けられる電子機器用木製外装材に関する。

スマートフォンをカバーする電子機器用外装材の素材としては、プラスチック、金属、シリコンゴム、木材等が用いられている。
特に木材は、自然の風合いが感じられるためか一定数の愛好者が存在する。
しかしながら、木材は木目に沿って割れやすいという性質を有するため、特に無垢のまま外装材として使用することは難しかった。
このため、無垢の木材に圧縮加工を施したり、複数枚の平板状の木材を厚さ方向に積み重ねて圧縮加工したり、金属部品を組み合わせたりして強度アップを図っていた。

特許第４１９９１７５号公報特許第４１９９１７６号公報特許第４４２２６３７号公報特開２０１２−１０００３４号公報

しかしながら、無垢の木材にくり抜き加工等を施しただけの電子機器用木製外装材であると、木目の方向に沿って割れやすくなるという問題があるため、強度向上のために圧縮加工を施したり、薬剤を含浸させたりする。
すると、無垢の木材のもった独特の素朴かつ優美な感触が損なわれることになりかねない。

本考案は、上記事情に鑑みて創案されたもので、できるだけ無垢の木材のもった独特の素朴かつ優美な感触を損なうことなく、しかも強度的に問題がない電子機器用木製外装材を提供することを目的としている。

本考案に係る電子機器用木製外装材は、矩形状の電子機器に取り付けられる電子機器用木製外装材であって、電子機器の裏面を覆う裏面カバー部と、電子機器の長辺側の側面を覆う長辺側カバー部とが一体に形成され、電子機器の短辺側の側面から裏面の一部に相当する部分がくり抜き部としてくり抜かれた外装材本体と、前記くり抜き部に嵌め込まれて電子機器の短辺側の側面部と裏面の一部とを覆う短辺側カバー部とを備えており、前記短辺側カバー部の木目の方向は、裏面カバー部の木目の方向と異なっている。

その短辺側カバー部の木目の方向は、裏面カバー部の木目の方向と直交するようになっている。

本考案に係る電子機器用木製外装材は、矩形状の電子機器に取り付けられる電子機器用木製外装材であって、電子機器の裏面を覆う裏面カバー部と、電子機器の長辺側の側面を覆う長辺側カバー部とが一体に形成され、電子機器の短辺側の側面から裏面の一部に相当する部分がくり抜き部としてくり抜かれた外装材本体と、前記くり抜き部に嵌め込まれて電子機器の短辺側の側面部と裏面の一部とを覆う短辺側カバー部とを備えており、前記短辺側カバー部の木目の方向は、裏面カバー部の木目の方向と異なっているので、外装材本体に木目を割るような方向に外力が加えられても、木目の異なる短辺側カバー部によって割れを防止することができる。

本考案の実施の形態に係る電子機器用木製外装材の表面側からの概略的斜視図である。本考案の実施の形態に係る電子機器用木製外装材の外装材本体の表面側からの概略的斜視図である。本考案に係る電子機器用木製外装材への電子機器を取り付けを説明するための概略的斜視図である。本考案に係る電子機器用木製外装材の木目の方向を示す概略的底面図である。

本考案の実施の形態に係る電子機器用木製外装材１００は、表面がタッチパネル５１０である矩形状の電子機器５００に取り付けられる電子機器用木製外装材であって、電子機器５００の裏面を覆う裏面カバー部１１１と、電子機器の長辺側の側面５５０Ｌ、５５０Ｒを覆う長辺側カバー部１１２Ｌ、１１２Ｒとが一体に形成され、電子機器５００の短辺側の側面５６０Ａ、５６０Ｂから裏面の一部に相当する２つの部分がくり抜き部１１３Ａ、１１３Ｂとしてくり抜かれた外装材本体１１０と、前記くり抜き部１１３Ａ、１１３Ｂに嵌め込まれて電子機器５００の短辺側の側面部５６０Ａ、５６０Ｂと裏面の一部とを覆う２つの短辺側カバー部１２０Ａ、１２０Ｂとを備えており、前記短辺側カバー部１２０Ａ、１２０Ｂの木目の方向は、裏面カバー部１１１の木目の方向と異なっている。

以下の説明では、電話機能を併せ持った多機能携帯電話であるいわゆるスマートフォンを電子機器５００の一例として挙げるが、本考案がこれに限定されるものではない。
スマートフォンと称される電子機器５００は、片手で保持できる程度のサイズの薄型の直方体状に形作られており、表面に表示面と操作面とを兼用するタッチパネル５１０が配置されており、裏面にはカメラのレンズが設けられていることが多い。また、側面には電源スイッチ、音量調節用スイッチ、外部機器への接続用のコネクタ５２０、外部メモリ用のスロット、スピーカー５３０、イヤホンジャック５４０等が備えられていることが多い。

なお、実施の形態では、向かって左側の側面に音量調節用スイッチが、上側の側面には電源スイッチが、下側の側面には接続用のコネクタ５２０、イヤホンジャック５４０及びスピーカー５３０が、裏面にはカメラのレンズ及び照明用ＬＥＤランプがそれぞれ設けられた電子機器５００のための電子機器用木製外装材１００を例に挙げる。

本考案に係る電子機器用木製外装材１００は、１つの外装材本体１１０と、２つの短辺側カバー部１２０Ａ、１２０Ｂとの３つの部品から構成される。
この３つの部品には、すべて無垢の木材、例えば奈良県の吉野地方の特産品である吉野杉、吉野檜等の無垢材から削りだされたものが使用される。なお、外装材本体１１０、短辺側カバー部１２０Ａ、１２０Ｂは抜くの木材の独特の素朴かつ優美な感触を大切にしつつ手垢汚れの防止等を目的とした１００％天然油由来成分からなる塗料が塗布されている。ただし、強度向上等のために、他の薬剤を塗布したり、含浸させたりすることも可能である。
なお、図４に示すように、外装材本体１１０の木目は、長辺側カバー部１１２Ｌ、１１２Ｒに平行になるように設定されている。

前記外装材本体１１０は、図２に示すように、取り付けられるべき電子機器５００のサイズ、形状に対応して形作られている。
すなわち、裏面カバー部１１１は電子機器５００の裏面とほぼ同じサイズであり、長辺側カバー部１１２Ｌ、１１２Ｒは電子機器５００の長辺側の側面５５０Ｌ、５５０Ｒとほぼ同じサイズにそれぞれ形成されている。

長辺側カバー部１１２Ｌ、１１２Ｒのうち、表面側から見て左側の左長辺側カバー部１１２Ｌには、電子機器５００の音量調節用スイッチの位置及び大きさに対応したスイッチ用開口１１４が開設されている。

また、この外装材本体１１０で、電子機器５００の短辺側の側面５６０Ａ、５６０Ｂに対応する部分である上下両端部にはくり抜き部１１３Ａ、１１３Ｂが形成されている。このくり抜き部１１３Ａ、１１３Ｂは、後述する短辺側カバー部１２０Ａ、１２０Ｂが内側に嵌まり込むサイズ、形状に設定されている。しかも、このくり抜き部１１３Ａ、１１３Ｂは、左右の長辺側カバー部１１２Ｌ、１１２Ｒに橋架されたブリッジ部１１５Ａ、１１５Ｂが形成されている。

なお、上端側のくり抜き部１１３Ａは裏面カバー部１１１に向かって若干凸状に形成されており、その縁部にはさらに裏面カバー部１１１に向かう本体側小凹部１１６が形成されている。この本体側小凹部１１６は、上端側のくり抜き部１１３Ａに嵌まり込む上短辺側カバー部１２０Ａのカバー側小凹部１２１Ａと共同して、電子機器５００のカメラのレンズと照明用ＬＥＤランプが臨むカメラ孔１７０となる。

短辺側カバー部１２０Ａ、１２０Ｂのうち、上端側のくり抜き部１１３Ａに嵌め込まれる上短辺側カバー部１２０Ａは、電子機器５００の上側の側面５６０Ａに相当する部分に電源スイッチのための電源スイッチ用開口１１７が開設されている。また、この上短辺側カバー部１２０Ａの縁部には、前記本体側小凹部１１６と共同してカメラ孔１７０となるカバー側小凹部１２１Ａが形成されている。

かかる上短辺側カバー部１２０Ａは、外装材本体１１０の上端側のくり抜き部１１３Ａに嵌め込まれると、外装材本体１１０と面一になるように設定されている。なお、この上短辺側カバー部１２０Ａの外装材本体１１１への取り付けに際しては、適宜な接着剤が使用される。

また、この上短辺側カバー部１２０Ａは、図４に示すように、木目が横方向になるように構成されている。すなわち、この上短辺側カバー部１２０Ａの木目の方向は、外装材本体１１０の木目の方向とは異なって、直交するようになっているのである。このように上短辺側カバー部１２０Ａの木目が外装材本体１１０の木目と、その方向を直交させることにより、外装材本体１１０が木目に沿って割れること、ひいては電子機器用木製外装材１００が木目に沿って割れることを防止している。なお、後述する下短辺側カバー部１２０Ｂも同様の割れ防止の機能を有している。

一方，短辺側カバー部１２０Ｂのうち、下端側のくり抜き部１１３Ｂに嵌め込まれる下短辺側カバー部１２０Ｂは、電子機器５００の下側の側面５６０Ｂに相当する部分に接続用のコネクタ５２０、イヤホンジャック５４０及びスピーカー５３０のための１つのコネクタ等用開口１２１Ｂが開設されている。

かかる下短辺側カバー部１２０Ｂは、外装材本体１１０の下端側のくり抜き部１１３Ｂに嵌め込まれると、外装材本体１１０と面一になるように設定されている。なお、この下短辺側カバー部１２０Ｂの外装材本体１１０への取り付けに際しては、適宜な接着剤が使用される。

また、この下短辺側カバー部１２０Ｂは、図４に示すように、木目が横方向になるように構成されている。すなわち、この下短辺側カバー部１２０Ｂの木目の方向は、外装材本体１１０の木目の方向とは異なって、直交するようになっているのである。このように下短辺側カバー部１２０Ｂの木目が外装材本体１１０の木目と、その方向を直交させることにより、外装材本体１１０が木目に沿って割れること、ひいては電子機器用木製外装材１００が木目に沿って割れることを防止している。

このように構成された電子機器用木製外装材１００に対しては、例えばネオプレンやシリコンゴム等からなる４つの緩衝材６００とともに電子機器５００が圧入される。電子機器５００が緩衝材６００とともに電子機器用木製外装材１００の四隅部分に圧入されるため、電子機器５００は確実に電子機器用木製外装材１００に取り付けられることになる。

１１０外装材本体
１１１裏面カバー部
１１２Ｌ、１１２Ｒ長辺側カバー部
１１３Ａ、１１３Ｂくり抜き部
１２０Ａ、１２０Ｂ短辺側カバー部

Claims

矩形状の電子機器に取り付けられる電子機器用木製外装材において、電子機器の裏面を覆う裏面カバー部と、電子機器の長辺側の側面を覆う長辺側カバー部とが一体に形成され、電子機器の短辺側の側面から裏面の一部に相当する部分がくり抜き部としてくり抜かれた外装材本体と、前記くり抜き部に嵌め込まれて電子機器の短辺側の側面部と裏面の一部とを覆う短辺側カバー部とを具備しており、前記短辺側カバー部の木目の方向は、裏面カバー部の木目の方向と異なっていることを特徴とする電子機器用木製外装材。
前記短辺側カバー部の木目の方向は、裏面カバー部の木目の方向と直交することを特徴とする請求項１記載の電子機器用木製外装材。