JP3181305B2 - 選択的アデノシン受容体アゴニスト及びアンタゴニスト - Google Patents
選択的アデノシン受容体アゴニスト及びアンタゴニストInfo
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D473/00—Heterocyclic compounds containing purine ring systems
- C07D473/02—Heterocyclic compounds containing purine ring systems with oxygen, sulphur, or nitrogen atoms directly attached in positions 2 and 6
- C07D473/04—Heterocyclic compounds containing purine ring systems with oxygen, sulphur, or nitrogen atoms directly attached in positions 2 and 6 two oxygen atoms
- C07D473/06—Heterocyclic compounds containing purine ring systems with oxygen, sulphur, or nitrogen atoms directly attached in positions 2 and 6 two oxygen atoms with radicals containing only hydrogen and carbon atoms, attached in position 1 or 3
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P43/00—Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P9/00—Drugs for disorders of the cardiovascular system
- A61P9/12—Antihypertensives
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はある種の化合物群に関す
るものであり、それらはアデノシン受容体として選択的
に作用するキサンチン誘導体類である。
るものであり、それらはアデノシン受容体として選択的
に作用するキサンチン誘導体類である。
【0002】
【従来の技術】アデノシンの顕著な低血圧症性、鎮静
性、抗痙攣性、および血管拡張性作用は最初は50年以
上も前に認識されていた。その後、アデノシンに関して
提案される生物学的役割がかなり増加してきている。ア
デノシン受容体は多くの細胞中でアデニレートシクラー
ゼと結合すると思われる。最近数年間にこれらの受容体
の機能研究に関しては、種々のアデノシン類似体も加え
られてきている。例えばカフェインおよびテオフィリン
の如きアルキルキサンチン類は、アデノシン受容体の最
も良く知られている拮抗剤である。
性、抗痙攣性、および血管拡張性作用は最初は50年以
上も前に認識されていた。その後、アデノシンに関して
提案される生物学的役割がかなり増加してきている。ア
デノシン受容体は多くの細胞中でアデニレートシクラー
ゼと結合すると思われる。最近数年間にこれらの受容体
の機能研究に関しては、種々のアデノシン類似体も加え
られてきている。例えばカフェインおよびテオフィリン
の如きアルキルキサンチン類は、アデノシン受容体の最
も良く知られている拮抗剤である。
【0003】特定の細胞型または組織が生成に関して独
自に寄与していないため、アデノシンは多分一般的な調
節物質に相当するのであろう。この点に関しては、アデ
ノシンは種々の内分泌ホルモンと異なる。アデノシンの
貯蔵および神経または他の細胞からのアデノシンの放出
がなされるという証拠もない。従って、アデノシンは種
々の神経伝達物質とは異なる。
自に寄与していないため、アデノシンは多分一般的な調
節物質に相当するのであろう。この点に関しては、アデ
ノシンは種々の内分泌ホルモンと異なる。アデノシンの
貯蔵および神経または他の細胞からのアデノシンの放出
がなされるという証拠もない。従って、アデノシンは種
々の神経伝達物質とは異なる。
【0004】アデノシンは生理学的調節剤としてはプロ
スタグランジン類と比較されるものかもしれない。両者
の場合とも、代謝生成に含まれる酵素は普遍的に存在し
そして細胞の生理学的状態を変化させることに寄与する
と思われる。アデノシンの受容体は、プロスタグランジ
ン類用のものと同様に、非常に広く存在することが証明
されている。最後に、プロスタグランジン類およびアデ
ノシンの両者ともカルシウムイオンを含む機能の調節と
関連しているようでもある。もちろん、プロスタグラン
ジン類は膜先駆体から誘導されるのであるが、アデノシ
ンは細胞質ゾル先駆体から誘導される。
スタグランジン類と比較されるものかもしれない。両者
の場合とも、代謝生成に含まれる酵素は普遍的に存在し
そして細胞の生理学的状態を変化させることに寄与する
と思われる。アデノシンの受容体は、プロスタグランジ
ン類用のものと同様に、非常に広く存在することが証明
されている。最後に、プロスタグランジン類およびアデ
ノシンの両者ともカルシウムイオンを含む機能の調節と
関連しているようでもある。もちろん、プロスタグラン
ジン類は膜先駆体から誘導されるのであるが、アデノシ
ンは細胞質ゾル先駆体から誘導される。
【0005】アデノシンは種々の生理学的機能に影響を
与えることができるが、臨床的用途を生じるであろう作
用に関してここ数年特に注目されている。アデノシンの
心臓血管効果は顕著であり、それは血管拡張および低血
圧をもたらすが、また心臓鬱血ももたらす。アデノシン
の抗脂肪分解作用、抗血栓症作用および抗痙攣作用も注
目を浴びている。アデノシンは、これも多分アデニレー
トシクラーゼの活性化によるのであろうが、副腎皮質細
胞中でのステロイドゲネシスを刺激する。アデノシンは
神経伝達に対する抑制効果および中枢神経の自発的作用
に対する抑制効果を有する。最後に、アデノシンの気管
支収縮剤作用およびキサンチン類によるそれの拮抗作用
も重要な研究分野である。
与えることができるが、臨床的用途を生じるであろう作
用に関してここ数年特に注目されている。アデノシンの
心臓血管効果は顕著であり、それは血管拡張および低血
圧をもたらすが、また心臓鬱血ももたらす。アデノシン
の抗脂肪分解作用、抗血栓症作用および抗痙攣作用も注
目を浴びている。アデノシンは、これも多分アデニレー
トシクラーゼの活性化によるのであろうが、副腎皮質細
胞中でのステロイドゲネシスを刺激する。アデノシンは
神経伝達に対する抑制効果および中枢神経の自発的作用
に対する抑制効果を有する。最後に、アデノシンの気管
支収縮剤作用およびキサンチン類によるそれの拮抗作用
も重要な研究分野である。
【0006】アデノシンの作用に関連している細胞外受
容体は1種類ではなく少なくとも2種類が存在している
ということが現在認識されている。これらの一方はアデ
ノシンに対する高い親和力を有しておりそして少なくと
も一部の細胞中でアデニレートシクラーゼと抑制方式で
結合している。これらはA−1受容体としても称されて
いる。他の種類の受容体はアデノシンに対する比較的低
い親和力を有しておりそして多くの細胞型ではアデニレ
ートシクラーゼと刺激方式で結合している。これらはA
−2受容体と称されている。
容体は1種類ではなく少なくとも2種類が存在している
ということが現在認識されている。これらの一方はアデ
ノシンに対する高い親和力を有しておりそして少なくと
も一部の細胞中でアデニレートシクラーゼと抑制方式で
結合している。これらはA−1受容体としても称されて
いる。他の種類の受容体はアデノシンに対する比較的低
い親和力を有しておりそして多くの細胞型ではアデニレ
ートシクラーゼと刺激方式で結合している。これらはA
−2受容体と称されている。
【0007】種々の構造的類似体と共にアデノシン受容
体の同定は現在可能である。代謝または吸収機構に抵抗
性であるアデノシン類似体が入手できるようになってき
ている。これらの見掛け能力は奏効体系からの代謝的除
去によりあまり影響を受けないため、これらは特に価値
がある。アデノシン類似体はA−1およびA−2アデノ
シン受容体において異なる等級の能力を示すので、アデ
ノシン受容体の性質に関する生理学的応答を分類するた
めの簡単な方法が提供される。アデノシン受容体の封鎖
(拮抗)により、アデノシン受容体の関与に関する応答
を分類するための別の方法が提供される。A−1または
A−2アデノシン受容体に特異的な拮抗剤の開発がこの
研究分野並びに動物中の特定な生理学的効果を有するア
デノシン受容体選択的薬剤における主要な突破口である
ことに注目すべきである。
体の同定は現在可能である。代謝または吸収機構に抵抗
性であるアデノシン類似体が入手できるようになってき
ている。これらの見掛け能力は奏効体系からの代謝的除
去によりあまり影響を受けないため、これらは特に価値
がある。アデノシン類似体はA−1およびA−2アデノ
シン受容体において異なる等級の能力を示すので、アデ
ノシン受容体の性質に関する生理学的応答を分類するた
めの簡単な方法が提供される。アデノシン受容体の封鎖
(拮抗)により、アデノシン受容体の関与に関する応答
を分類するための別の方法が提供される。A−1または
A−2アデノシン受容体に特異的な拮抗剤の開発がこの
研究分野並びに動物中の特定な生理学的効果を有するア
デノシン受容体選択的薬剤における主要な突破口である
ことに注目すべきである。
【0008】
【課題を解決する手段】本発明は、(R)および(S)
エナンチオマー類並びにラセミ体混合物を含む構造式:
エナンチオマー類並びにラセミ体混合物を含む構造式:
【化6】 [式中、R1およびR2はそれぞれ独立して、(C1−
C4)低級アルキルまたは(C2−C4)低級アルケニル
であり、Zは
C4)低級アルキルまたは(C2−C4)低級アルケニル
であり、Zは
【化7】 であり、R3は(C1−C3)低級アルキル、ニトロ、ア
ミノ、ヒドロキシ、フルオロ、ブロモまたはクロロであ
り、mは0または1−4の整数であり、nは1−4の整
数であり、そしてXはHまたはOHである]の化合物、
並びにそれの製薬上受入れられる塩に関するものであ
る。
ミノ、ヒドロキシ、フルオロ、ブロモまたはクロロであ
り、mは0または1−4の整数であり、nは1−4の整
数であり、そしてXはHまたはOHである]の化合物、
並びにそれの製薬上受入れられる塩に関するものであ
る。
【0009】本出願で使用されている(C1−C3)低級
アルキルという用語は、メチル、エチル、n−プロピ
ル、またはイソプロピルを称している。また、本出願で
使用されている(C1−C4)低級アルキルという語は、
メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブ
チル、イソブチル、第二−ブチルまたは第三−ブチルを
称している。
アルキルという用語は、メチル、エチル、n−プロピ
ル、またはイソプロピルを称している。また、本出願で
使用されている(C1−C4)低級アルキルという語は、
メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブ
チル、イソブチル、第二−ブチルまたは第三−ブチルを
称している。
【0010】さらに、本出願で使用されている(C2−
C4)低級アルケニルという語は、エテニル、プロペニ
ル、イソプロペニル、ブテニル、イソブテニルなどを称
している。
C4)低級アルケニルという語は、エテニル、プロペニ
ル、イソプロペニル、ブテニル、イソブテニルなどを称
している。
【0011】また、本出願で使用されているR3により
表示されている置換基は、フェニル環上の2−6位置の
いずれにあってもよい。環上に3個までのそのような独
立置換基が存在することができ、ここで置換基は水素以
外のものである。
表示されている置換基は、フェニル環上の2−6位置の
いずれにあってもよい。環上に3個までのそのような独
立置換基が存在することができ、ここで置換基は水素以
外のものである。
【0012】
【課題を解決する手段】一般的に、本発明に従う化合物
は下記の反応式IおよびIIに詳細に記載されている工程
に従うことにより製造することができる。
は下記の反応式IおよびIIに詳細に記載されている工程
に従うことにより製造することができる。
【0013】反応式I
【化8】 適当にアルキル置換された出発化合物1(ここでR1お
よびR2は上記で定義されている如くである)である6
−アミノ−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオンを、R
1およびR2が最終的生成物中で希望するものと同一とな
るように、選択する。
よびR2は上記で定義されている如くである)である6
−アミノ−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオンを、R
1およびR2が最終的生成物中で希望するものと同一とな
るように、選択する。
【0014】6−アミノ−2,4(1H,3H)−ピリミジ
ンジオンを20%酢酸と共に水中に懸濁させる。溶液を
濃塩酸を用いて微酸性に保ちながら、水中の亜硝酸ナト
リウム(1.5当量)を一部分ずつ加える。懸濁液を数
時間撹拌し続ける。次にそれを濾過し、水ですすぎ、そ
して真空下で乾燥して、紫色のアルキル置換された6−
アミノ−5−ニトロソ−2,4(1H,3H)−ピリミジン
ジオン(2)を生成する。
ンジオンを20%酢酸と共に水中に懸濁させる。溶液を
濃塩酸を用いて微酸性に保ちながら、水中の亜硝酸ナト
リウム(1.5当量)を一部分ずつ加える。懸濁液を数
時間撹拌し続ける。次にそれを濾過し、水ですすぎ、そ
して真空下で乾燥して、紫色のアルキル置換された6−
アミノ−5−ニトロソ−2,4(1H,3H)−ピリミジン
ジオン(2)を生成する。
【0015】次にアルキル置換された6−アミノ−5−
ニトロソ−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオンを水中
に懸濁させ、50%水酸化アンモニウムを用いてアルカ
リ性とし(pH〓11)とし、そして紫色が消えるまで
過剰のジチオン酸ナトリウムを用いて処理する。次に反
応物をクロロホルムで抽出する。有機抽出物を一緒に
し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、そして
真空下で濃縮する。残渣をフラッシュクロマトグラフィ
ー(クロロホルム中の5%−10%メタノール)により
精製する。この物質を次に10%イソプロパノール/ヘ
キサンから再結晶化させて、アルキル置換された5,6
−ジアミノ−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオン
(3)を生成する。(J.W.ダリー(Daly)、ザ・ジャー
ナル・オブ・メディカル・ケミストリイ(J. Med. Che
m.)、28、487、1985参照、ここでは参考用に
引用しておく)。
ニトロソ−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオンを水中
に懸濁させ、50%水酸化アンモニウムを用いてアルカ
リ性とし(pH〓11)とし、そして紫色が消えるまで
過剰のジチオン酸ナトリウムを用いて処理する。次に反
応物をクロロホルムで抽出する。有機抽出物を一緒に
し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、そして
真空下で濃縮する。残渣をフラッシュクロマトグラフィ
ー(クロロホルム中の5%−10%メタノール)により
精製する。この物質を次に10%イソプロパノール/ヘ
キサンから再結晶化させて、アルキル置換された5,6
−ジアミノ−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオン
(3)を生成する。(J.W.ダリー(Daly)、ザ・ジャー
ナル・オブ・メディカル・ケミストリイ(J. Med. Che
m.)、28、487、1985参照、ここでは参考用に
引用しておく)。
【0016】反応式Iからの化合物3を次に反応式IIに
示されている如く反応させる。反応式II
示されている如く反応させる。反応式II
【化9】 アルキル置換された5,6−ジアミノ−2,4(1H,3
H)−ピリミジンジオン(3)を次に2−アルキル置換
されたアルカン酸(4)(ここで、m、n、XおよびR
3は上記で定義されている如くである)と反応させる。
酸(4)は、mおよびnの定義が最終的生成物中で希望
されるものと同一となるように、選択される。−CH−
により示されている炭素原子が不斉炭素原子で、この酸
はその不斉が最終的生成物中で希望されるものと同一と
なるように選択すべきであることに注意しなければなら
ない。そのような酸類の例には下記のものが包含され
る: S−(+)−2−フェニルプロピオン酸 R−(+)−2−フェニルプロピオン酸。
H)−ピリミジンジオン(3)を次に2−アルキル置換
されたアルカン酸(4)(ここで、m、n、XおよびR
3は上記で定義されている如くである)と反応させる。
酸(4)は、mおよびnの定義が最終的生成物中で希望
されるものと同一となるように、選択される。−CH−
により示されている炭素原子が不斉炭素原子で、この酸
はその不斉が最終的生成物中で希望されるものと同一と
なるように選択すべきであることに注意しなければなら
ない。そのような酸類の例には下記のものが包含され
る: S−(+)−2−フェニルプロピオン酸 R−(+)−2−フェニルプロピオン酸。
【0017】さらに、他の酸類は下記の如くして製造す
ることもできる: HOOC-(CH2)m-CH3 + 塩化ベンジル = HOOC-CHX-(CH2)n-CH3 [式中、mは1−4の整数であり、nはm−1であり、
そしてXは構造式
ることもできる: HOOC-(CH2)m-CH3 + 塩化ベンジル = HOOC-CHX-(CH2)n-CH3 [式中、mは1−4の整数であり、nはm−1であり、
そしてXは構造式
【化10】 のベンジル基である]。酸をテトラヒドロフラン中に溶
解させ、そして室温において2当量のリチウムジイソプ
ロピルアミドで処理する。反応物を30分間にわたり4
0℃に加熱する。反応物を次に1当量の塩化ベンジルで
処理し、そして加熱を40℃において数時間続ける。次
に反応物を室温に冷却し、水中に注ぎ、そしてジエチル
エーテルで抽出する。次に水相を1M塩酸を用いて酸性
化し、そしてエーテルで抽出する。一緒にした有機抽出
物を無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、そして
濃縮する。残渣をラジアルクロマトグラフィー(ヘキサ
ン中の40%−50%酢酸エチル、2mm板)により精
製して、2−アルキル置換された−3−フェニルプロピ
オン酸(4)を生成する。
解させ、そして室温において2当量のリチウムジイソプ
ロピルアミドで処理する。反応物を30分間にわたり4
0℃に加熱する。反応物を次に1当量の塩化ベンジルで
処理し、そして加熱を40℃において数時間続ける。次
に反応物を室温に冷却し、水中に注ぎ、そしてジエチル
エーテルで抽出する。次に水相を1M塩酸を用いて酸性
化し、そしてエーテルで抽出する。一緒にした有機抽出
物を無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、そして
濃縮する。残渣をラジアルクロマトグラフィー(ヘキサ
ン中の40%−50%酢酸エチル、2mm板)により精
製して、2−アルキル置換された−3−フェニルプロピ
オン酸(4)を生成する。
【0018】2−アルキル置換された−3−フェニルプ
ロピオン酸類を製造するために塩化ベンジルと反応させ
ることのできる酸類の例は下記のものである: n−酪酸、n−吉草酸。
ロピオン酸類を製造するために塩化ベンジルと反応させ
ることのできる酸類の例は下記のものである: n−酪酸、n−吉草酸。
【0019】さらに、他の酸類は反応式IIIに示されて
いる如くして製造することもできる。 反応式III
いる如くして製造することもできる。 反応式III
【化11】
【0020】適当にアルキル置換されたマロン酸ジエチ
ル(A)(ここでnが上記で定義されている如くであ
る)は、nが最終的生成物中で希望されるのと同じ定義
を有するように、選択される。マロン酸エステルを1当
量の水素化ナトリウムのテトラヒドロフラン中懸濁液に
0℃において滴々添加する。約30分間撹拌した後に、
1当量の塩化ベンジルを加え、そして反応物を約3時間
にわたり加熱還流させる。次に反応物を冷却し、水中に
注ぎ、そして酢酸エチルで抽出する。一緒にした有機抽
出物を無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、そし
て真空下で濃縮して、アルキル置換されたベンジルマロ
ン酸ジエチル(B)を生成する。
ル(A)(ここでnが上記で定義されている如くであ
る)は、nが最終的生成物中で希望されるのと同じ定義
を有するように、選択される。マロン酸エステルを1当
量の水素化ナトリウムのテトラヒドロフラン中懸濁液に
0℃において滴々添加する。約30分間撹拌した後に、
1当量の塩化ベンジルを加え、そして反応物を約3時間
にわたり加熱還流させる。次に反応物を冷却し、水中に
注ぎ、そして酢酸エチルで抽出する。一緒にした有機抽
出物を無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、そし
て真空下で濃縮して、アルキル置換されたベンジルマロ
ン酸ジエチル(B)を生成する。
【0021】次にアルキル置換されたベンジルマロン酸
ジエチル(B)をエタノール中で水性水酸化カリウムを
用いて処理し、そして14時間にわたり加熱還流させ
る。冷却後に、反応物をジエチルエーテルで抽出する。
次に水相を濃塩酸を用いて酸性化し、そしてジエチルエ
ーテルで抽出する。一緒にした有機抽出物を無水硫酸マ
グネシウム上で乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮し
て、アルキル置換されたベンジルマロン酸(C)を生成
する。
ジエチル(B)をエタノール中で水性水酸化カリウムを
用いて処理し、そして14時間にわたり加熱還流させ
る。冷却後に、反応物をジエチルエーテルで抽出する。
次に水相を濃塩酸を用いて酸性化し、そしてジエチルエ
ーテルで抽出する。一緒にした有機抽出物を無水硫酸マ
グネシウム上で乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮し
て、アルキル置換されたベンジルマロン酸(C)を生成
する。
【0022】次にアルキル置換されたベンジルマロン酸
(C)をアセトニトリル中に溶解させ、そして触媒量の
酸化第一銅を用いて処理する。(M.マウミー(Maumy)
他、シンセシス(Syntesis)、1029、1986参
照。)次にそれを5時間加熱還流させる。次に溶媒を真
空下で除去する。残渣をジエチルエーテル中に加え、そ
して10%塩酸ですすぎ、その後、飽和塩化ナトリウム
溶液ですすぐ。有機抽出物を無水硫酸マグネシウム上で
乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮する。残渣をフラ
ッシュクロマトグラフィー(クロロホルム中の5%−1
0%メタノール)により精製して、2−アルキル置換さ
れた−3−フェニルプロピオン酸(4)を生成する(反
応式II参照)。
(C)をアセトニトリル中に溶解させ、そして触媒量の
酸化第一銅を用いて処理する。(M.マウミー(Maumy)
他、シンセシス(Syntesis)、1029、1986参
照。)次にそれを5時間加熱還流させる。次に溶媒を真
空下で除去する。残渣をジエチルエーテル中に加え、そ
して10%塩酸ですすぎ、その後、飽和塩化ナトリウム
溶液ですすぐ。有機抽出物を無水硫酸マグネシウム上で
乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮する。残渣をフラ
ッシュクロマトグラフィー(クロロホルム中の5%−1
0%メタノール)により精製して、2−アルキル置換さ
れた−3−フェニルプロピオン酸(4)を生成する(反
応式II参照)。
【0023】次に2−アルキル置換された−3−フェニ
ルプロピオン酸(4)をテトラヒドロフラン中に溶解さ
せ、1当量のN−メチルモルホリン(NMM)を用いて
処理し、そして−20℃に冷却する。1当量のクロロ蟻
酸イソブチルを加え、そして反応物を約30分間にわた
り撹拌し続ける。ジメチルホルムアミド中のアルキル置
換された5,6−ジアミノ−1,3−ジプロピルウラシル
(3)を加え、そして反応物を−20℃において4時間
撹拌する。室温に温めた後、溶媒を真空下で除去する。
残渣をクロロホルム中に加え、そして飽和炭酸水素ナト
リウム溶液ですすぎ、その後、飽和塩化ナトリウム溶液
ですすぐ。次に有機抽出物を無水硫酸マグネシウム上で
乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮する。残渣をラジ
アルクロマトグラフィー(クロロホルム中の3%−5%
−10%メタノール)(ヘキサン中の10%−15%イ
ソプロパノール)により精製して、アミド(5)を生成
する。
ルプロピオン酸(4)をテトラヒドロフラン中に溶解さ
せ、1当量のN−メチルモルホリン(NMM)を用いて
処理し、そして−20℃に冷却する。1当量のクロロ蟻
酸イソブチルを加え、そして反応物を約30分間にわた
り撹拌し続ける。ジメチルホルムアミド中のアルキル置
換された5,6−ジアミノ−1,3−ジプロピルウラシル
(3)を加え、そして反応物を−20℃において4時間
撹拌する。室温に温めた後、溶媒を真空下で除去する。
残渣をクロロホルム中に加え、そして飽和炭酸水素ナト
リウム溶液ですすぎ、その後、飽和塩化ナトリウム溶液
ですすぐ。次に有機抽出物を無水硫酸マグネシウム上で
乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮する。残渣をラジ
アルクロマトグラフィー(クロロホルム中の3%−5%
−10%メタノール)(ヘキサン中の10%−15%イ
ソプロパノール)により精製して、アミド(5)を生成
する。
【0024】次にアミド(5)を乾燥ベンゼン中に溶解
させ、そして6.5当量のテトラフルオロホウ酸トリエ
チルオキソニウム(ジクロロメタン中1M)を用いて処
理する。反応物を約2時間にわたり50℃に加熱する。
冷却後に、反応物を燐酸塩緩衝液中に注ぎ、そしてジエ
チルエーテルで抽出する。有機相を飽和塩化ナトリウム
溶液ですすぎ、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過
し、そして真空下で濃縮する。残渣をラジアルクロマト
グラフィー(クロロホルム中の3%−6%メタノール)
により精製して、イミノエーテル(6)を生成する。
させ、そして6.5当量のテトラフルオロホウ酸トリエ
チルオキソニウム(ジクロロメタン中1M)を用いて処
理する。反応物を約2時間にわたり50℃に加熱する。
冷却後に、反応物を燐酸塩緩衝液中に注ぎ、そしてジエ
チルエーテルで抽出する。有機相を飽和塩化ナトリウム
溶液ですすぎ、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過
し、そして真空下で濃縮する。残渣をラジアルクロマト
グラフィー(クロロホルム中の3%−6%メタノール)
により精製して、イミノエーテル(6)を生成する。
【0025】次にイミノエーテル(6)を乾燥ベンゼン
中に溶解させ、そして窒素下で約2時間加熱還流させ
る。溶媒を真空下で除去し、そして残渣をラジアルクロ
マトグラフィー(ヘキサン中の50%酢酸エチル)によ
り精製して、1,3−ジアルキル−8−置換されたキサ
ンチン(7)を生成する。
中に溶解させ、そして窒素下で約2時間加熱還流させ
る。溶媒を真空下で除去し、そして残渣をラジアルクロ
マトグラフィー(ヘキサン中の50%酢酸エチル)によ
り精製して、1,3−ジアルキル−8−置換されたキサ
ンチン(7)を生成する。
【0026】反応式IV
【化12】 別の2−置換されたアルカン酸を、上記の反応式IVに示
されている如くして製造することができる。
されている如くして製造することができる。
【0027】β−プロピオラクトン(A)をメタノール
中に溶解させ、そして1当量のトリエチルアミンを用い
て処理して、3−メトキシプロピオン酸メチル(B)を
生成する。化合物Bを2当量のリチウムジイソプロピル
アミドを用いてジアニオンに転化させ、そして1当量の
臭化ベンジルを用いてアルキル化して、2−ベンジル−
3−ヒドロキシプロピオン酸メチル(C)を生成する。
化合物Cはt−ブチルジメチルシリルエーテル(D)と
して保護されている。次に化合物Dを水酸化カリウムを
用いて鹸化し、そして注意深く酸性化して、酸(E)を
生成する。次に酸(E)をテトラヒドロフラン中に溶解
させ、1当量のN−メチルモルホリンを用いて処理し、
そして−20℃に冷却する。1当量のクロロ蟻酸イソブ
チルを加え、その後、ジメチルホルムアミド中の1当量
の5,6−ジアミノ−1,3−ジプロピルウラシルを加え
て、アミドを生成する。次にアミドを70℃において水
性水酸化カリウムを用いて処理して、環化され保護基が
除かれた3,7−ジヒドロ−8−[1−(ヒドロキシメチ
ル)−2−フェニルエチル]−1,3−ジプロピル−1H
−プリン−2,6−ジオンを生成する。
中に溶解させ、そして1当量のトリエチルアミンを用い
て処理して、3−メトキシプロピオン酸メチル(B)を
生成する。化合物Bを2当量のリチウムジイソプロピル
アミドを用いてジアニオンに転化させ、そして1当量の
臭化ベンジルを用いてアルキル化して、2−ベンジル−
3−ヒドロキシプロピオン酸メチル(C)を生成する。
化合物Cはt−ブチルジメチルシリルエーテル(D)と
して保護されている。次に化合物Dを水酸化カリウムを
用いて鹸化し、そして注意深く酸性化して、酸(E)を
生成する。次に酸(E)をテトラヒドロフラン中に溶解
させ、1当量のN−メチルモルホリンを用いて処理し、
そして−20℃に冷却する。1当量のクロロ蟻酸イソブ
チルを加え、その後、ジメチルホルムアミド中の1当量
の5,6−ジアミノ−1,3−ジプロピルウラシルを加え
て、アミドを生成する。次にアミドを70℃において水
性水酸化カリウムを用いて処理して、環化され保護基が
除かれた3,7−ジヒドロ−8−[1−(ヒドロキシメチ
ル)−2−フェニルエチル]−1,3−ジプロピル−1H
−プリン−2,6−ジオンを生成する。
【0028】反応式V
【化13】 反応式IIに示されている如き目標化合物の製造用に使用
できる他のカルボン酸は、上記の反応式Vに示されてい
る如くして製造することができる。
できる他のカルボン酸は、上記の反応式Vに示されてい
る如くして製造することができる。
【0029】α,α−ジブロモ−o−キシレン(A)を
還流下でマロン酸ジエチルのアニオンを用いて処理し
て、ジエステル(B)を生成する。次に化合物Bを水性
水酸化カリウムを用いて鹸化して化合物Cを生成し、そ
れを200℃において熱的に脱カルボキシル化してイン
ダン−2−カルボン酸(D)を生成する(ザ・ジャーナ
ル・オブ・メディカル・ケミストリイ(J. Med. Che
m.)、32、1989(1989)参照)。次に酸
(C)をテトラヒドロフラン中に溶解させ、1当量のN
−メチルモルホリンを用いて処理し、そして−20℃に
冷却する。1当量のクロロ蟻酸イソブチルを加え、その
後、ジメチルホルムアミド中の1当量の5,6−ジアミ
ノ−1,3−ジプロピルウラシルを加えてアミドを生成
する。アミドを水性水酸化カリウムで処理し、そして加
熱還流させて、環化された生成物である3,7−ジヒド
ロ−8−(2−インダニル)−1,3−ジプロピル−1H
−プリン−2,6−ジオンを生成する。
還流下でマロン酸ジエチルのアニオンを用いて処理し
て、ジエステル(B)を生成する。次に化合物Bを水性
水酸化カリウムを用いて鹸化して化合物Cを生成し、そ
れを200℃において熱的に脱カルボキシル化してイン
ダン−2−カルボン酸(D)を生成する(ザ・ジャーナ
ル・オブ・メディカル・ケミストリイ(J. Med. Che
m.)、32、1989(1989)参照)。次に酸
(C)をテトラヒドロフラン中に溶解させ、1当量のN
−メチルモルホリンを用いて処理し、そして−20℃に
冷却する。1当量のクロロ蟻酸イソブチルを加え、その
後、ジメチルホルムアミド中の1当量の5,6−ジアミ
ノ−1,3−ジプロピルウラシルを加えてアミドを生成
する。アミドを水性水酸化カリウムで処理し、そして加
熱還流させて、環化された生成物である3,7−ジヒド
ロ−8−(2−インダニル)−1,3−ジプロピル−1H
−プリン−2,6−ジオンを生成する。
【0030】下記のリストが、本発明に従う化合物の代
表例である: 3,7−ジヒドロ−8−[(1R)−メチル−2−フェニル
エチル]−1,3−ジプロピル−1H−プリン−2,6−
ジオン、 3,7−ジヒドロ−8−[(1S)−メチル−2−フェニル
エチル]−1,3−ジプロピル−1H−プリン−2,6−
ジオン、 3,7−ジヒドロ−8−[(1R)−フェニルエチル]−1,
3−ジプロピル−1H−プリン−2,6−ジオン、 3,7−ジヒドロ−8−[(1S)−フェニルエチル]−1,
3−ジプロピル−1H−プリン−2,6−ジオン、 3,7−ジヒドロ−8−[1−(フェニルメチル)ブチル]
−1,3−ジプロピル−1H−プリン−2,6−ジオン、 3,7−ジヒドロ−8−(1−フェニルエチル)−1,3−
ジ−2−プロペニル−1H−プリン−2,6−ジオン、 3,7−ジヒドロ−8−[1−(フェニルメチル)プロピ
ル]−1,3−ジプロピル−1H−プリン−2,6−ジオ
ン、 3,7−ジヒドロ−8−(1−フェニルエチル)−1,3−
ジプロピル−1H−プリン−2,6−ジオン、 3,7−ジヒドロ−8−(1−フェニルエチル−2−フェ
ニルエチル]−1,3−ジプロピル−1H−プリン−2,
6−ジオン、 3,7−ジヒドロ−8−(2−インダニル)−1,3−ジプ
ロピル−1H−プリン−2,6−ジオン、 3,7−ジヒドロ−8−(ヒドロキシメチル−2−フェニ
ルエチル)−1,3−ジプロピル−1H−プリン−2,6
−ジオン、 3,7−ジヒドロ−8−[(±)−フェニルプロピル]−1,
3−ジプロピル−1H−プリン−2,6−ジオン。 選択的アデノシン受容体剤の治療用途
表例である: 3,7−ジヒドロ−8−[(1R)−メチル−2−フェニル
エチル]−1,3−ジプロピル−1H−プリン−2,6−
ジオン、 3,7−ジヒドロ−8−[(1S)−メチル−2−フェニル
エチル]−1,3−ジプロピル−1H−プリン−2,6−
ジオン、 3,7−ジヒドロ−8−[(1R)−フェニルエチル]−1,
3−ジプロピル−1H−プリン−2,6−ジオン、 3,7−ジヒドロ−8−[(1S)−フェニルエチル]−1,
3−ジプロピル−1H−プリン−2,6−ジオン、 3,7−ジヒドロ−8−[1−(フェニルメチル)ブチル]
−1,3−ジプロピル−1H−プリン−2,6−ジオン、 3,7−ジヒドロ−8−(1−フェニルエチル)−1,3−
ジ−2−プロペニル−1H−プリン−2,6−ジオン、 3,7−ジヒドロ−8−[1−(フェニルメチル)プロピ
ル]−1,3−ジプロピル−1H−プリン−2,6−ジオ
ン、 3,7−ジヒドロ−8−(1−フェニルエチル)−1,3−
ジプロピル−1H−プリン−2,6−ジオン、 3,7−ジヒドロ−8−(1−フェニルエチル−2−フェ
ニルエチル]−1,3−ジプロピル−1H−プリン−2,
6−ジオン、 3,7−ジヒドロ−8−(2−インダニル)−1,3−ジプ
ロピル−1H−プリン−2,6−ジオン、 3,7−ジヒドロ−8−(ヒドロキシメチル−2−フェニ
ルエチル)−1,3−ジプロピル−1H−プリン−2,6
−ジオン、 3,7−ジヒドロ−8−[(±)−フェニルプロピル]−1,
3−ジプロピル−1H−プリン−2,6−ジオン。 選択的アデノシン受容体剤の治療用途
【0031】下表は、本発明に従う選択的アデノシン受
容体剤の有力な治療用途をさらに詳細に示しているもの
である。分野 効果 受容体関連 心臓血管 強心剤 A−1拮抗作用 心臓血管 頻脈の調節 A−1アゴニズム 心臓血管 冠状血流の増加 A−2アゴニズム 心臓血管 血管拡張 A−2(不定形) アゴニズム 肺 気管支拡張 A−1拮抗作用 肺 肥満細胞、好塩基球からの 細胞表面上の新規アデノ オータコイド放出の媒介 シン受容体相互作用 肺 呼吸の刺激、 アド拮抗作用 逆理呼吸応答の治療(乳児) 腎臓 リーニン放出の抑制 A−1アゴニズム 中枢神経系 阿片禁断症の補助 アドアゴニズム 中枢神経系 鎮痛剤 A−1アゴニズム 中枢神経系 抗痙攣剤 A−1アゴニズム 中枢神経系 抗鬱剤 A−1アゴニズム 中枢神経系 抗精神病剤 アドアゴニズム 中枢神経系 抗不安症剤 アゴニズム 中枢神経系 自己断節行動(レッシュ−ナイハン アドアゴニズム 症候群)の抑制 中枢症候群 鎮静剤 A−2アゴニズム 心臓血管、肺および腎臓系の目標においては、受容体結
合研究により同定されている設定化合物を人間の生理学
的応答を直接示す機能性生体内試験で評価することがで
きる。プリン受容体の薬学的および機能的意義は、M.
ウィリアムス(Williams)のアナーレン・レビュー・オブ
・ファーマコロジカル・トキシコロジイ(Ann. Rev. Pha
rmacol. Toxicol.)、27、31(1987)により良
く記載されており、それはここでは参考として記してお
く。「アデノシン受容体調節剤の治療目標」という標題
の章には、「アデノシンアゴニストは抗高血圧症剤とし
て、阿片剤禁断症の治療において、免疫適応およびリ−
ニン放出の媒介剤として、抗精神病剤として、並びに催
眠薬として有効である。逆に、拮抗剤は中枢刺激剤、変
力剤、強心剤、抗ストレス剤、抗喘息剤として、および
呼吸器疾病の治療において有用である。」と記されてい
る。アデノシン受容体剤が示す活性の多様性は、治療へ
の大きな潜在的用途および特定試薬の必要性を強調する
ものである。
容体剤の有力な治療用途をさらに詳細に示しているもの
である。分野 効果 受容体関連 心臓血管 強心剤 A−1拮抗作用 心臓血管 頻脈の調節 A−1アゴニズム 心臓血管 冠状血流の増加 A−2アゴニズム 心臓血管 血管拡張 A−2(不定形) アゴニズム 肺 気管支拡張 A−1拮抗作用 肺 肥満細胞、好塩基球からの 細胞表面上の新規アデノ オータコイド放出の媒介 シン受容体相互作用 肺 呼吸の刺激、 アド拮抗作用 逆理呼吸応答の治療(乳児) 腎臓 リーニン放出の抑制 A−1アゴニズム 中枢神経系 阿片禁断症の補助 アドアゴニズム 中枢神経系 鎮痛剤 A−1アゴニズム 中枢神経系 抗痙攣剤 A−1アゴニズム 中枢神経系 抗鬱剤 A−1アゴニズム 中枢神経系 抗精神病剤 アドアゴニズム 中枢神経系 抗不安症剤 アゴニズム 中枢神経系 自己断節行動(レッシュ−ナイハン アドアゴニズム 症候群)の抑制 中枢症候群 鎮静剤 A−2アゴニズム 心臓血管、肺および腎臓系の目標においては、受容体結
合研究により同定されている設定化合物を人間の生理学
的応答を直接示す機能性生体内試験で評価することがで
きる。プリン受容体の薬学的および機能的意義は、M.
ウィリアムス(Williams)のアナーレン・レビュー・オブ
・ファーマコロジカル・トキシコロジイ(Ann. Rev. Pha
rmacol. Toxicol.)、27、31(1987)により良
く記載されており、それはここでは参考として記してお
く。「アデノシン受容体調節剤の治療目標」という標題
の章には、「アデノシンアゴニストは抗高血圧症剤とし
て、阿片剤禁断症の治療において、免疫適応およびリ−
ニン放出の媒介剤として、抗精神病剤として、並びに催
眠薬として有効である。逆に、拮抗剤は中枢刺激剤、変
力剤、強心剤、抗ストレス剤、抗喘息剤として、および
呼吸器疾病の治療において有用である。」と記されてい
る。アデノシン受容体剤が示す活性の多様性は、治療へ
の大きな潜在的用途および特定試薬の必要性を強調する
ものである。
【0032】アデノシンはそれの種々の生物学的効果
を、細胞表面受容体に対する作用を介して作用させてい
る。これらのアデノシン受容体は2種の型、すなわちA
−1およびA−2、を有している。A−1受容体は、例
えばR−フェニルイソプロピルアデノシン(R−PI
A)およびシクロアデノシン(CHA)の如き数種のN
6−置換されたアデノシン類似体が2−クロロアデノシ
ンおよびN−5′−エチルカルボキサミドアデノシン
(NECA)より有効であるという点で、受容体として
機能的に定義されている。A−2受容体では、有効性の
順序はそれの代わりにNECA>2−クロロアデノシン
>R−PIA>CHAとなる。
を、細胞表面受容体に対する作用を介して作用させてい
る。これらのアデノシン受容体は2種の型、すなわちA
−1およびA−2、を有している。A−1受容体は、例
えばR−フェニルイソプロピルアデノシン(R−PI
A)およびシクロアデノシン(CHA)の如き数種のN
6−置換されたアデノシン類似体が2−クロロアデノシ
ンおよびN−5′−エチルカルボキサミドアデノシン
(NECA)より有効であるという点で、受容体として
機能的に定義されている。A−2受容体では、有効性の
順序はそれの代わりにNECA>2−クロロアデノシン
>R−PIA>CHAとなる。
【0033】上記の表に示されている如く、アデノシン
受容体は種々の生理学的機能を支配している。アデノシ
ン受容体の主な2種類はすでに定義されている。これら
は、アデニレートシクラーゼを抑制するA−1アデノシ
ン受容体、およびアデニレートシクラーゼに刺激を与え
るA−2アデノシン受容体である。A−1受容体はA−
2受容体よりアデノシンおよびアデノシン類似体に対す
る高い親和力を有している。アデノシンおよびアデノシ
ン類似体の生理学的影響は、非選択的アデノシン受容体
剤が最初に比較的普遍的な低親和性のA−2受容体と結
合し、次に投与量が増加するにつれて高親和性のA−2
受容体が結合され、そして最後にそれよりはるかに高い
投与量において非常に高親和性のA−1アデノシン受容
体が結合されるという事実により、複雑になっている。
(J.W.ダリー(Daly)他、中枢神経系におけるアデノシ
ン受容体の分類:カフェインおよび関連メチルキサンチ
ン類との相互作用、セルラー・アンド・モレキュラー・
ニューロバイオロジー(Cellular and Molecular Neurob
iology)、3、(1)、69−80(1983)参照、
ここでは参考用に記しておく)。
受容体は種々の生理学的機能を支配している。アデノシ
ン受容体の主な2種類はすでに定義されている。これら
は、アデニレートシクラーゼを抑制するA−1アデノシ
ン受容体、およびアデニレートシクラーゼに刺激を与え
るA−2アデノシン受容体である。A−1受容体はA−
2受容体よりアデノシンおよびアデノシン類似体に対す
る高い親和力を有している。アデノシンおよびアデノシ
ン類似体の生理学的影響は、非選択的アデノシン受容体
剤が最初に比較的普遍的な低親和性のA−2受容体と結
合し、次に投与量が増加するにつれて高親和性のA−2
受容体が結合され、そして最後にそれよりはるかに高い
投与量において非常に高親和性のA−1アデノシン受容
体が結合されるという事実により、複雑になっている。
(J.W.ダリー(Daly)他、中枢神経系におけるアデノシ
ン受容体の分類:カフェインおよび関連メチルキサンチ
ン類との相互作用、セルラー・アンド・モレキュラー・
ニューロバイオロジー(Cellular and Molecular Neurob
iology)、3、(1)、69−80(1983)参照、
ここでは参考用に記しておく)。
【0034】一般的には、アデノシンの生理学的効果は
アデニレートシクラーゼの刺激または抑制のいずれかに
より媒介されている。アデニレートシクラーゼの活性化
が環状AMPの細胞内濃度を増加させ、それは一般的に
細胞内の第2の伝令物として認められている。アデノシ
ン類似体の効果は従って、培養された細胞線中の環状A
MPを増大させる能力または増加と拮抗する能力により
測定することができる。これに関して重要な2種の細胞
ラインは、アデノシン受容体のA−2サブタイプを有す
ることが知られているVA13(WI−38 VA 13
2RA),SV−40形質転換WI38人間胎児の肺腺
維芽細胞と、アデノシン受容体のA−サブタイプを有す
ることが知られている脂肪細胞である。(R.F.ブルン
ス(Bruns)、人間の肺腺維芽細中のプリン類、プテリジ
ン類およびベンゾプテリジン類によるアデノシン拮抗、
ケミカル・ファーマコロジー(Chemical Pharmacolog
y)、30、325−33、(1981)参照、ここでは
参考用に記しておく)。
アデニレートシクラーゼの刺激または抑制のいずれかに
より媒介されている。アデニレートシクラーゼの活性化
が環状AMPの細胞内濃度を増加させ、それは一般的に
細胞内の第2の伝令物として認められている。アデノシ
ン類似体の効果は従って、培養された細胞線中の環状A
MPを増大させる能力または増加と拮抗する能力により
測定することができる。これに関して重要な2種の細胞
ラインは、アデノシン受容体のA−2サブタイプを有す
ることが知られているVA13(WI−38 VA 13
2RA),SV−40形質転換WI38人間胎児の肺腺
維芽細胞と、アデノシン受容体のA−サブタイプを有す
ることが知られている脂肪細胞である。(R.F.ブルン
ス(Bruns)、人間の肺腺維芽細中のプリン類、プテリジ
ン類およびベンゾプテリジン類によるアデノシン拮抗、
ケミカル・ファーマコロジー(Chemical Pharmacolog
y)、30、325−33、(1981)参照、ここでは
参考用に記しておく)。
【0035】8−フェニル−1,3−ジプロピル−キサ
ンチンのカルボン酸類似体(XCC)が、非選択的なア
デノシン受容体であることは試験管内研究から周知であ
り、58±3nMの脳膜中のA−1受容体におけるKi
および34±13nMの脳断片検定のA−2受容体にお
けるKiを有する。。一方、8−フェニル−1,3−ジ
プロピル−キサンチンのアミノ類似体(XAC)は脳断
片検定のA−2受容体の49±17nMのKiと比較し
て40倍高い1.2±0.5nMのKiのA−1アデノシ
ン受容体に対する親和力を有している。さらに、XAC
はアデノシン類似体の心拍度数に対する効果の拮抗作用
においては血圧に対する効果の拮抗作用よりはるかに強
力である。心臓に対するアデノシン類似体で誘発される
効果はA−1受容体が介在しておりそして血圧に対する
ものはA−2受容体が介在しているようであることは一
般的に周知であるため、生体内条件下でのXACの選択
性は試験管内でのアデノシン受容体活性が生体内でのア
デノシン受容体活性と相互関連していることおよびこの
選択性の結果として特定の生理学的効果が区別出来るこ
とを示唆している。(B.B.フレドホルム(Fredholm)、
K.A.ジャコブセン(Jacobsen)、B.ジョンゾン(Jonzo
n)、K.L.カーク(Kirk)、Y.O.リー(Li)、およびJ.
W.ダリー(Daly)、新規な8−フェニル−置換キサンチ
ン誘導体が生体内での心臓選択性アデノシン受容体拮抗
剤であることの証明、ジャーナル・オブ・カルディオヴ
ァスキュラー・ファーマコロジー(Journal of Cardiova
scular Pharmacology)、9、396−400、(198
7)参照、ここでは参考用に記しておく。またK.A.ジャ
コブセン、K.L.カ−ク、J.W.ダリ−、B.ジョンゾン、Y.
O.リ−及びB.B.フレドホルム「新規8−フェニル置換キ
サンチン誘導体は生体内でアデノシン受容体に於いて選
択的な拮抗剤である。」Acta Physiol. Scand.341−
42(1985)これも引用)。
ンチンのカルボン酸類似体(XCC)が、非選択的なア
デノシン受容体であることは試験管内研究から周知であ
り、58±3nMの脳膜中のA−1受容体におけるKi
および34±13nMの脳断片検定のA−2受容体にお
けるKiを有する。。一方、8−フェニル−1,3−ジ
プロピル−キサンチンのアミノ類似体(XAC)は脳断
片検定のA−2受容体の49±17nMのKiと比較し
て40倍高い1.2±0.5nMのKiのA−1アデノシ
ン受容体に対する親和力を有している。さらに、XAC
はアデノシン類似体の心拍度数に対する効果の拮抗作用
においては血圧に対する効果の拮抗作用よりはるかに強
力である。心臓に対するアデノシン類似体で誘発される
効果はA−1受容体が介在しておりそして血圧に対する
ものはA−2受容体が介在しているようであることは一
般的に周知であるため、生体内条件下でのXACの選択
性は試験管内でのアデノシン受容体活性が生体内でのア
デノシン受容体活性と相互関連していることおよびこの
選択性の結果として特定の生理学的効果が区別出来るこ
とを示唆している。(B.B.フレドホルム(Fredholm)、
K.A.ジャコブセン(Jacobsen)、B.ジョンゾン(Jonzo
n)、K.L.カーク(Kirk)、Y.O.リー(Li)、およびJ.
W.ダリー(Daly)、新規な8−フェニル−置換キサンチ
ン誘導体が生体内での心臓選択性アデノシン受容体拮抗
剤であることの証明、ジャーナル・オブ・カルディオヴ
ァスキュラー・ファーマコロジー(Journal of Cardiova
scular Pharmacology)、9、396−400、(198
7)参照、ここでは参考用に記しておく。またK.A.ジャ
コブセン、K.L.カ−ク、J.W.ダリ−、B.ジョンゾン、Y.
O.リ−及びB.B.フレドホルム「新規8−フェニル置換キ
サンチン誘導体は生体内でアデノシン受容体に於いて選
択的な拮抗剤である。」Acta Physiol. Scand.341−
42(1985)これも引用)。
【0036】アデノシンが顕著な血圧降下を生じさせる
ことも周知である。この血圧降下は多分末梢抵抗性にお
けるA−2受容体で媒介される減少に依存しているので
あろう。アデノシン類似体は心拍度数を減少させること
もできる。この効果は多分A−1サブタイプのアデノシ
ン受容体により媒介されているのであろう。
ことも周知である。この血圧降下は多分末梢抵抗性にお
けるA−2受容体で媒介される減少に依存しているので
あろう。アデノシン類似体は心拍度数を減少させること
もできる。この効果は多分A−1サブタイプのアデノシ
ン受容体により媒介されているのであろう。
【0037】従って、ここで開示されているアデノシン
受容体に選択的なアデノシン類似体の薬理学的投与によ
りA−2またはA−1受容体のいずれかとの選択的結合
が生じ、それが血圧降下または心拍度数減少のいずれか
を選択的に生じ、例えばそれによりこれらの生理学的効
果が生体内で分けられる。そのようなアデノシン受容体
に選択的な試薬の選択は、以下でさらに詳細に記されて
いる方法により決めることができる。 脳アデノシンA−2受容体に対する親和力の試験
受容体に選択的なアデノシン類似体の薬理学的投与によ
りA−2またはA−1受容体のいずれかとの選択的結合
が生じ、それが血圧降下または心拍度数減少のいずれか
を選択的に生じ、例えばそれによりこれらの生理学的効
果が生体内で分けられる。そのようなアデノシン受容体
に選択的な試薬の選択は、以下でさらに詳細に記されて
いる方法により決めることができる。 脳アデノシンA−2受容体に対する親和力の試験
【0038】下記の試験を使用して、試験化合物が、動
物脳膜から調製されたアデノシンA−2受容体のリガン
ドである[3H]5′−N−エチル−カルボキサミドアデ
ノシン(NECA)と競走する効力を測定した。(R.
R.ブルンズ(Bruns)、G.H.ルー(Lu)、およびT.A.プ
グスリー(Pugsley)、鼠の条膜中の[3H]NECAにより
標識されたA−2アデノシン受容体の測定、モレキュラ
ー・ファーマコロジー(Mol. Pharmacol.)、29、33
1−346、(1986)参照、ここでは参考用に記し
ておく)。チャールスリバ−から入手した若い雄鼠(C
−D系統)を断頭により死亡させ、そして脳を取り出
す。リガンド結合用の膜を鼠の脳条から単離する。組織
をポリトロン(6に20秒間に設定)を用いて20容量
の氷冷50mMトリス−HCl緩衝液(pH7.7)中
でホモジナイズさせる。ホノジネ−トを4℃において5
0,000×gで10分間遠心する。ペレットを再びポ
リトロン中で20容量の緩衝液中でホモジナイズし、そ
して前記の如く遠心する。ペレットを最後に1グラムの
組織初期湿潤重量当たり40容量の50mMトリス−H
Cl(pH7.7)の中に再懸濁させる。
物脳膜から調製されたアデノシンA−2受容体のリガン
ドである[3H]5′−N−エチル−カルボキサミドアデ
ノシン(NECA)と競走する効力を測定した。(R.
R.ブルンズ(Bruns)、G.H.ルー(Lu)、およびT.A.プ
グスリー(Pugsley)、鼠の条膜中の[3H]NECAにより
標識されたA−2アデノシン受容体の測定、モレキュラ
ー・ファーマコロジー(Mol. Pharmacol.)、29、33
1−346、(1986)参照、ここでは参考用に記し
ておく)。チャールスリバ−から入手した若い雄鼠(C
−D系統)を断頭により死亡させ、そして脳を取り出
す。リガンド結合用の膜を鼠の脳条から単離する。組織
をポリトロン(6に20秒間に設定)を用いて20容量
の氷冷50mMトリス−HCl緩衝液(pH7.7)中
でホモジナイズさせる。ホノジネ−トを4℃において5
0,000×gで10分間遠心する。ペレットを再びポ
リトロン中で20容量の緩衝液中でホモジナイズし、そ
して前記の如く遠心する。ペレットを最後に1グラムの
組織初期湿潤重量当たり40容量の50mMトリス−H
Cl(pH7.7)の中に再懸濁させる。
【0039】3つの培養管中に、最終的な1ml容量の
50mMトリス−HCl緩衝液、pH7.7中の100
μlの[3H]NECA(検定で94nM)、100μl
の1μMシクロヘキシルアデノシン(CHA)、100
μlの100mM MgCl2、100μlの1IU/m
lのアデノシンデアミナーゼ、試験緩衝液(50mMト
リス−HCl緩衝液、pH7.7)で希釈された10-10
M〜10-4Mの範囲にわたる種々の濃度の100μlの
試験化合物、並びに0.2μlの膜懸濁液(5mg湿潤
重量)を加える。培養を25℃において60分間実施す
る。各管をGF/Bガラス繊維フィルターを通して真空
を用いて濾過する。フィルターを5mlの氷冷緩衝液で
2回すすぐ。フィルター上の膜を、8mlの5%プロト
ゾル含有オムニフルオルが加えられてあるシンチレーシ
ョン瓶に移す。フィルターを液体シンチレーション分光
計により計測する。
50mMトリス−HCl緩衝液、pH7.7中の100
μlの[3H]NECA(検定で94nM)、100μl
の1μMシクロヘキシルアデノシン(CHA)、100
μlの100mM MgCl2、100μlの1IU/m
lのアデノシンデアミナーゼ、試験緩衝液(50mMト
リス−HCl緩衝液、pH7.7)で希釈された10-10
M〜10-4Mの範囲にわたる種々の濃度の100μlの
試験化合物、並びに0.2μlの膜懸濁液(5mg湿潤
重量)を加える。培養を25℃において60分間実施す
る。各管をGF/Bガラス繊維フィルターを通して真空
を用いて濾過する。フィルターを5mlの氷冷緩衝液で
2回すすぐ。フィルター上の膜を、8mlの5%プロト
ゾル含有オムニフルオルが加えられてあるシンチレーシ
ョン瓶に移す。フィルターを液体シンチレーション分光
計により計測する。
【0040】[3H]NECAの特異的結合を、100μ
M 2−クロロアデノシンの存在下で、空白実験に対す
る過剰量として測定する。全体的な膜に結合された放射
能は試験管に加えられたものの約2.5%である。この
条件が全体的結合を放射能の10%未満に限定している
ために、遊離リガンドの濃度は結合検定中には目につく
ほどの変化がない。膜に対する特異的結合は全体的結合
の約50%である。膜懸濁液の蛋白質含有量は、O.H.
ローリー(Lowry)、N.J.ローズブラフ(Rosebrough)、A.
L.ファル(Farr)、R.J.ランダル(Randall)、「フォリン
フェノ−ル試薬での蛋白質測定」ジャーナル・オブ・バ
イオロジカル・ケミストリー(J. Biol. Chem.)、19
3、265−275(1951)の方法により測定され
る(ここでは参考用に記しておく)。
M 2−クロロアデノシンの存在下で、空白実験に対す
る過剰量として測定する。全体的な膜に結合された放射
能は試験管に加えられたものの約2.5%である。この
条件が全体的結合を放射能の10%未満に限定している
ために、遊離リガンドの濃度は結合検定中には目につく
ほどの変化がない。膜に対する特異的結合は全体的結合
の約50%である。膜懸濁液の蛋白質含有量は、O.H.
ローリー(Lowry)、N.J.ローズブラフ(Rosebrough)、A.
L.ファル(Farr)、R.J.ランダル(Randall)、「フォリン
フェノ−ル試薬での蛋白質測定」ジャーナル・オブ・バ
イオロジカル・ケミストリー(J. Biol. Chem.)、19
3、265−275(1951)の方法により測定され
る(ここでは参考用に記しておく)。
【0041】試験化合物による15%以上の[3H]NE
CAの置換がアデノシンA−2位置に対する親和力を示
している。リガンドの結合の50%抑制をもたらす化合
物のモル濃度がIC50である。100−1000nMの
範囲内の値は非常に強力な化合物であることを示してい
る。脳のアデノシンA−1受容体結合位置に対する親和
力の試験
CAの置換がアデノシンA−2位置に対する親和力を示
している。リガンドの結合の50%抑制をもたらす化合
物のモル濃度がIC50である。100−1000nMの
範囲内の値は非常に強力な化合物であることを示してい
る。脳のアデノシンA−1受容体結合位置に対する親和
力の試験
【0042】下記の試験を使用して、試験化合物の鼠の
脳膜から調製されたアデノシンA−1受容体のリガンド
である[3H]シクロアデノシンと競走する効力を測定す
る。雄のスプラグ−ダウリー鼠を断頭により死亡させ、
そして動物の脳全体から膜を単離する。(R.グッドマ
ン(Goodman)、M.クーパー(Cooper)、M.ガヴィッシュ
(Gavish)、およびS.シンダー(Synder)、脳膜中のアデ
ノシンA−1受容体に対する[3H]ジエチルフェニルキ
サンチンの結合のグアニンヌクレオチドおよびカチオン
調節、モレキュラー・ファーマコロジー(Molecular Pha
rmacology)、21、329−335、(1982)参
照、ここでは参考用に記しておく)。
脳膜から調製されたアデノシンA−1受容体のリガンド
である[3H]シクロアデノシンと競走する効力を測定す
る。雄のスプラグ−ダウリー鼠を断頭により死亡させ、
そして動物の脳全体から膜を単離する。(R.グッドマ
ン(Goodman)、M.クーパー(Cooper)、M.ガヴィッシュ
(Gavish)、およびS.シンダー(Synder)、脳膜中のアデ
ノシンA−1受容体に対する[3H]ジエチルフェニルキ
サンチンの結合のグアニンヌクレオチドおよびカチオン
調節、モレキュラー・ファーマコロジー(Molecular Pha
rmacology)、21、329−335、(1982)参
照、ここでは参考用に記しておく)。
【0043】膜を(ポリトロン、7に10秒間の設定を
用いて)25容量の−冷50mMトリス−HCl緩衝液
(pH7.7)中でホモジナイズする。ホモジネ−トを
4℃において19,000rpmで10分間遠心する。
ペレットを、1ml当たり2IUのアデノシンデアミナ
ーゼを含んでいる25容量の緩衝液中に再懸濁させるこ
とにより、洗浄し、37℃で30分培養する。均質物を
再び延伸する。最終的なペレットを25容量の氷冷緩衝
液中に再懸濁させる。
用いて)25容量の−冷50mMトリス−HCl緩衝液
(pH7.7)中でホモジナイズする。ホモジネ−トを
4℃において19,000rpmで10分間遠心する。
ペレットを、1ml当たり2IUのアデノシンデアミナ
ーゼを含んでいる25容量の緩衝液中に再懸濁させるこ
とにより、洗浄し、37℃で30分培養する。均質物を
再び延伸する。最終的なペレットを25容量の氷冷緩衝
液中に再懸濁させる。
【0044】3つの培養管中に、最終的な2ml容量の
トリス緩衝液中の検定液中の0.8nMの100μlの[
3H]シクロヘキシルアデノシン、50nMトリス−HC
l緩衝液(pH7.7)で希釈された10-10M〜10-6
Mの範囲にわたる種々の濃度の200μlの試験化合
物、0.2mlの膜懸濁液(8mg湿潤重量)を加え
る。培養を25℃において2時間実施し、そしてそれぞ
れをGF/Bガラス繊維フィルターを通して真空を用い
て濾過することにより10秒以内に終了させる。フィル
ター上の膜を、シンチレ−ションのバイアルにうつす。
5%プロトゾルを含有する8mlのオムニフルオル中で
液体シンチレーション分光計により計測する。
トリス緩衝液中の検定液中の0.8nMの100μlの[
3H]シクロヘキシルアデノシン、50nMトリス−HC
l緩衝液(pH7.7)で希釈された10-10M〜10-6
Mの範囲にわたる種々の濃度の200μlの試験化合
物、0.2mlの膜懸濁液(8mg湿潤重量)を加え
る。培養を25℃において2時間実施し、そしてそれぞ
れをGF/Bガラス繊維フィルターを通して真空を用い
て濾過することにより10秒以内に終了させる。フィル
ター上の膜を、シンチレ−ションのバイアルにうつす。
5%プロトゾルを含有する8mlのオムニフルオル中で
液体シンチレーション分光計により計測する。
【0045】[3H]シクロアデノシンの特異的結合を、
10-5M 2−クロロアデノシンの存在下で、空白実験
に対する過剰量として測定する。全体の膜に結合された
放射能は試験管に加えられたものの約5%である。膜に
対する特異的結合は全結合の約90%である。膜懸濁液
の蛋白質含有量は、ローリー(Lowry)他の上記引用文
献、265の方法により測定される。
10-5M 2−クロロアデノシンの存在下で、空白実験
に対する過剰量として測定する。全体の膜に結合された
放射能は試験管に加えられたものの約5%である。膜に
対する特異的結合は全結合の約90%である。膜懸濁液
の蛋白質含有量は、ローリー(Lowry)他の上記引用文
献、265の方法により測定される。
【0046】試験化合物による15%以上の[3H]NE
CAの置換がアデノシン結合位置に対する親和力を示し
ている。上記の試験工程を用いて得られたアデノシン受
容体結合親和力値
CAの置換がアデノシン結合位置に対する親和力を示し
ている。上記の試験工程を用いて得られたアデノシン受
容体結合親和力値
【0047】下記のものは、数種の化合物に関するアデ
ノシン受容体結合親和力を示している表である。 アデノシン受容体結合親和力 A1Ki A2Ki A2/A1 3,7−ジヒドロ−8−[(S)−1−メチル− 60.7 nm 848 nm 14 2−フェニルエチル]−1,3−ジプロピル− 1H−プリン−2,6−ジオン 3,7−ジヒドロ−8−[(±)−1−メチル− 32.6 nm 644 nm 20 2−フェニルエチル]−1,3−ジプロピル− 1H−プリン−2,6−ジオン 3,7−ジヒドロ−8−[(R)−1−メチル− 6.9 nm 157 nm 23 2−フェニルエチル]−1,3−ジプロピル− 1H−プリン−2,6−ジオン 3,7−ジヒドロ−8−(1−フェニルエチル 71 nm 2600 nm 37 −2−フェニルエチル)−1,3−ジプロピル −1H−プリン−2,6−ジオン 3,7−ジヒドロ−8−(1−フェニルエチル) 20 nm 2400 nm 119 −1,3−ジ−2−プロペニル−1H−プリン −2,6−ジオン 3,7−ジヒドロ−8−(1−フェニルエチル) 11 nm 1600 nm 150 −1,3−ジプロピル−1H−プリン−2,6 −ジオン 3,7−ジヒドロ−8−[1−(フェニルメチル) 13,900nm 71700nm 5 プロピル]−1,3−ジプロピル−1H−プリン −2,6−ジオン 3,7−ジヒドロ−8−[1−(フェニルメチル) 73 nm 608 nm 8 ブチル]−1,3−ジプロピル−1H−プリン− 2,6−ジオン 3,7−ジヒドロ−8−(2−インダニル) 61.8 nm 7100 nm 115 −1,3−ジプロピル−1H−プリン −2,6−ジオン 3,7−ジヒドロ−8−(ヒドロキシメチル− 556 nm 3900 nm 7 2−フェニルエチル)−1,3−ジ−プロピル −1H−プリン−2,6−ジオン 3,7−ジヒドロ−8−[(±)−フェニル 5.1 nm 1100 nm 216 プロピル]−1,3−ジプロピル−1H− プリン−2,6−ジオン 3,7−ジヒドロ−8−[(R)−フェニル 1.6 nm 647 nm 404 プロピル]−1,3−ジプロピル−1H− プリン−2,6−ジオン 3,7−ジヒドロ−8−[(S)−フェニル 52 nm 1558 nm 30 プロピル]−1,3−ジプロピル−1H− プリン−2,6−ジオン
ノシン受容体結合親和力を示している表である。 アデノシン受容体結合親和力 A1Ki A2Ki A2/A1 3,7−ジヒドロ−8−[(S)−1−メチル− 60.7 nm 848 nm 14 2−フェニルエチル]−1,3−ジプロピル− 1H−プリン−2,6−ジオン 3,7−ジヒドロ−8−[(±)−1−メチル− 32.6 nm 644 nm 20 2−フェニルエチル]−1,3−ジプロピル− 1H−プリン−2,6−ジオン 3,7−ジヒドロ−8−[(R)−1−メチル− 6.9 nm 157 nm 23 2−フェニルエチル]−1,3−ジプロピル− 1H−プリン−2,6−ジオン 3,7−ジヒドロ−8−(1−フェニルエチル 71 nm 2600 nm 37 −2−フェニルエチル)−1,3−ジプロピル −1H−プリン−2,6−ジオン 3,7−ジヒドロ−8−(1−フェニルエチル) 20 nm 2400 nm 119 −1,3−ジ−2−プロペニル−1H−プリン −2,6−ジオン 3,7−ジヒドロ−8−(1−フェニルエチル) 11 nm 1600 nm 150 −1,3−ジプロピル−1H−プリン−2,6 −ジオン 3,7−ジヒドロ−8−[1−(フェニルメチル) 13,900nm 71700nm 5 プロピル]−1,3−ジプロピル−1H−プリン −2,6−ジオン 3,7−ジヒドロ−8−[1−(フェニルメチル) 73 nm 608 nm 8 ブチル]−1,3−ジプロピル−1H−プリン− 2,6−ジオン 3,7−ジヒドロ−8−(2−インダニル) 61.8 nm 7100 nm 115 −1,3−ジプロピル−1H−プリン −2,6−ジオン 3,7−ジヒドロ−8−(ヒドロキシメチル− 556 nm 3900 nm 7 2−フェニルエチル)−1,3−ジ−プロピル −1H−プリン−2,6−ジオン 3,7−ジヒドロ−8−[(±)−フェニル 5.1 nm 1100 nm 216 プロピル]−1,3−ジプロピル−1H− プリン−2,6−ジオン 3,7−ジヒドロ−8−[(R)−フェニル 1.6 nm 647 nm 404 プロピル]−1,3−ジプロピル−1H− プリン−2,6−ジオン 3,7−ジヒドロ−8−[(S)−フェニル 52 nm 1558 nm 30 プロピル]−1,3−ジプロピル−1H− プリン−2,6−ジオン
【0048】ヌクレオチドグアノシン三燐酸塩(GT
P)がアゴニストおよび拮抗剤の種々の神経伝達物質受
容体に対する結合にたいして異なる影響を与えることが
示されている。一般的に、グアニンヌクレオチド類は同
時に拮抗剤親和力の減少を起こすことなく、受容体に対
するアゴニストの親和力を低下させる。従って、GTP
はアデノシン拮抗質である[3H]3−ジエチル−8−フ
ェニルキサンチン結合の抑制剤としてアゴニスト能力を
減少させるが拮抗剤能力は減少させない。一般的に、G
TPは[3H]−フェニルイソプロピルアデノシン結合の
抑制剤としてプリンアゴニスト能力を大きく減少させる
が拮抗剤能力は減少させず、従って、アゴニストと拮抗
剤とを区別するための有効な試薬である。(L.P.デー
ヴィース(Davies)、S.C.チョウ(Chow)、J.H.スケリ
ット(Skerritt)、D.J.ブラウン(Brown)およびG.A.
R.ジョンストン(Johnston)、アデノシン拮抗剤として
のピラゾロ[3,4−d]ピリミジン類、ライフ・サイエ
ンス(Life Sciences)、34、2117−28、(19
84)参照、ここでは参考用に記しておく。) アデノシン受容体試薬の製薬学的調合物
P)がアゴニストおよび拮抗剤の種々の神経伝達物質受
容体に対する結合にたいして異なる影響を与えることが
示されている。一般的に、グアニンヌクレオチド類は同
時に拮抗剤親和力の減少を起こすことなく、受容体に対
するアゴニストの親和力を低下させる。従って、GTP
はアデノシン拮抗質である[3H]3−ジエチル−8−フ
ェニルキサンチン結合の抑制剤としてアゴニスト能力を
減少させるが拮抗剤能力は減少させない。一般的に、G
TPは[3H]−フェニルイソプロピルアデノシン結合の
抑制剤としてプリンアゴニスト能力を大きく減少させる
が拮抗剤能力は減少させず、従って、アゴニストと拮抗
剤とを区別するための有効な試薬である。(L.P.デー
ヴィース(Davies)、S.C.チョウ(Chow)、J.H.スケリ
ット(Skerritt)、D.J.ブラウン(Brown)およびG.A.
R.ジョンストン(Johnston)、アデノシン拮抗剤として
のピラゾロ[3,4−d]ピリミジン類、ライフ・サイエ
ンス(Life Sciences)、34、2117−28、(19
84)参照、ここでは参考用に記しておく。) アデノシン受容体試薬の製薬学的調合物
【0049】好適な投与方法は経口的投与である。経口
的投与用には、化合物を例えばカプセル、丸薬、錠剤、
トーチ、ロゼンジ、溶融物、粉末、溶液、懸濁液、また
は乳化液の如き固体または液体調合物に調合することが
できる。固体の単位投与量形はカプセルであることがで
き、それは例えば表面活性剤、潤滑剤、並びに不活性充
填剤、例えば乳糖、庶糖、燐酸カルシウム、およびコー
ンスターチ、を含有している一般的な硬質−または軟質
−殻の付いたゼラチン型であることができる。他の態様
では、本発明の化合物を例えば乳糖、庶糖、およびコー
ンスターチの如き一般的な錠剤基質を用いて、例えばア
ラビアゴム、コーンスターチ、またはゼラチンの如き結
合剤、例えばポテトスターチ、アルギン酸、コーンスタ
ーチ、およびグアルゴムの如き投与後の錠剤の破壊およ
び崩壊を助けるための崩壊剤、例えば滑石、ステアリン
酸、またはステアリン酸マグネシウム、カルシウム、も
しくは亜鉛の如き錠剤顆粒流を改良しそして錠剤ダイお
よびパンチの表面に対する錠剤物質の接着を防止するた
めの潤滑剤、染料、着色剤、並びに錠剤の嗜好性質を強
めそして患者に受け入れ易くするための香味剤と組み合
わせて、錠剤にすることもできる。経口的液体投与形で
使用するために適している賦形薬には、希釈剤、例えば
水並びにアルコール類、例えばエタノール、ベンジルア
ルコール、およびポリエチレンアルコール類、が包含さ
れ、それには製薬学的に許容可能な表面活性剤、懸濁
剤、または乳化剤を加えてあってもまたは加えてなくて
もよい。本発明の化合物は、非経口的に、すなわち皮下
に、静脈内に、筋肉内に、または腹腔内に、薬学的担体
と組み合わされた生理学的に許容可能な希釈剤中の該化
合物の注射投与形として投与することもでき、ここで該
担体は殺菌性液体または液体類の混合物、例えば水、食
塩水、デキストロースおよび関連糖類の水溶液、アルコ
ール、例えばエタノール、イソプロパノール、またはヘ
キサデシルアルコール、グリコール類、例えばプロピレ
ングリコールもしくはポリエチレングリコール、グリセ
ロールケタール類、例えば2,2−ジメチル−1,3−ジ
オキソラン−4−メタノール、エーテル類、例えばポリ
(エチレングリコール)400、油、脂肪酸、脂肪酸エス
テルもしくはグリセリド、またはアセチル化された脂肪
酸グリセリド、であることができ、それには薬学的に許
容可能な表面活性剤、例えば石鹸もしくは洗剤、懸濁
剤、例えばペクチン、カルボマー類、メチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、もしくはカ
ルボキシメチルセルロース、または乳化剤および他の薬
学的佐薬を加えてあってもまたは加えていなくてもよ
い。本発明の非経口的調合物中で使用できる油類の例
は、石油性、動物性、植物性、もしくは合成性のもの、
例えば、南京豆油、大豆油、ごま油、綿実油、トウモロ
コシ油、オリーブ油、石油、および鉱油、である。適当
な脂肪酸類には、オレイン酸、ステアリン酸、およびイ
ソステアリン酸が包含される。適当な脂肪酸エステル類
は、例えば、オレイン酸エチルおよびミリスチン酸イソ
プロピルである。適当な石鹸には、脂肪アルカリ金属、
アンモニウム、およびトリエタノールアミン塩類が包含
され、そして適当な洗剤にはカチオン系洗剤、例えばジ
メチルジアルキルアンモニウムハライド類、およびアル
キルピリジニウムハライド類;アニオン系洗剤、例えば
アルキル、アリール、およびオレフィンスルホネート
類、アルキル、オレフィン、エーテル、およびモノグリ
セリドサルフェート類、並びにスルホスクシネート類;
非イオン系洗剤、例えば脂肪アミンオキシド類、脂肪酸
アルカノールアミド類、およびポリオキシエチレンポリ
プロピレン共重合体;並びに両性洗剤、例えばアルキル
−ベータ−アミノプロピオネート類、および2−アルキ
ルイミダゾリン第四級アミン塩類、並びに混合物が包含
される。一方、本発明の化合物を適当な担体と共にエー
ロゾル化により直接鼻腔中に、または本発明の化合物の
適当な溶媒中溶液状の小滴の投与により直接鼻腔中に、
投与することもできる。
的投与用には、化合物を例えばカプセル、丸薬、錠剤、
トーチ、ロゼンジ、溶融物、粉末、溶液、懸濁液、また
は乳化液の如き固体または液体調合物に調合することが
できる。固体の単位投与量形はカプセルであることがで
き、それは例えば表面活性剤、潤滑剤、並びに不活性充
填剤、例えば乳糖、庶糖、燐酸カルシウム、およびコー
ンスターチ、を含有している一般的な硬質−または軟質
−殻の付いたゼラチン型であることができる。他の態様
では、本発明の化合物を例えば乳糖、庶糖、およびコー
ンスターチの如き一般的な錠剤基質を用いて、例えばア
ラビアゴム、コーンスターチ、またはゼラチンの如き結
合剤、例えばポテトスターチ、アルギン酸、コーンスタ
ーチ、およびグアルゴムの如き投与後の錠剤の破壊およ
び崩壊を助けるための崩壊剤、例えば滑石、ステアリン
酸、またはステアリン酸マグネシウム、カルシウム、も
しくは亜鉛の如き錠剤顆粒流を改良しそして錠剤ダイお
よびパンチの表面に対する錠剤物質の接着を防止するた
めの潤滑剤、染料、着色剤、並びに錠剤の嗜好性質を強
めそして患者に受け入れ易くするための香味剤と組み合
わせて、錠剤にすることもできる。経口的液体投与形で
使用するために適している賦形薬には、希釈剤、例えば
水並びにアルコール類、例えばエタノール、ベンジルア
ルコール、およびポリエチレンアルコール類、が包含さ
れ、それには製薬学的に許容可能な表面活性剤、懸濁
剤、または乳化剤を加えてあってもまたは加えてなくて
もよい。本発明の化合物は、非経口的に、すなわち皮下
に、静脈内に、筋肉内に、または腹腔内に、薬学的担体
と組み合わされた生理学的に許容可能な希釈剤中の該化
合物の注射投与形として投与することもでき、ここで該
担体は殺菌性液体または液体類の混合物、例えば水、食
塩水、デキストロースおよび関連糖類の水溶液、アルコ
ール、例えばエタノール、イソプロパノール、またはヘ
キサデシルアルコール、グリコール類、例えばプロピレ
ングリコールもしくはポリエチレングリコール、グリセ
ロールケタール類、例えば2,2−ジメチル−1,3−ジ
オキソラン−4−メタノール、エーテル類、例えばポリ
(エチレングリコール)400、油、脂肪酸、脂肪酸エス
テルもしくはグリセリド、またはアセチル化された脂肪
酸グリセリド、であることができ、それには薬学的に許
容可能な表面活性剤、例えば石鹸もしくは洗剤、懸濁
剤、例えばペクチン、カルボマー類、メチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、もしくはカ
ルボキシメチルセルロース、または乳化剤および他の薬
学的佐薬を加えてあってもまたは加えていなくてもよ
い。本発明の非経口的調合物中で使用できる油類の例
は、石油性、動物性、植物性、もしくは合成性のもの、
例えば、南京豆油、大豆油、ごま油、綿実油、トウモロ
コシ油、オリーブ油、石油、および鉱油、である。適当
な脂肪酸類には、オレイン酸、ステアリン酸、およびイ
ソステアリン酸が包含される。適当な脂肪酸エステル類
は、例えば、オレイン酸エチルおよびミリスチン酸イソ
プロピルである。適当な石鹸には、脂肪アルカリ金属、
アンモニウム、およびトリエタノールアミン塩類が包含
され、そして適当な洗剤にはカチオン系洗剤、例えばジ
メチルジアルキルアンモニウムハライド類、およびアル
キルピリジニウムハライド類;アニオン系洗剤、例えば
アルキル、アリール、およびオレフィンスルホネート
類、アルキル、オレフィン、エーテル、およびモノグリ
セリドサルフェート類、並びにスルホスクシネート類;
非イオン系洗剤、例えば脂肪アミンオキシド類、脂肪酸
アルカノールアミド類、およびポリオキシエチレンポリ
プロピレン共重合体;並びに両性洗剤、例えばアルキル
−ベータ−アミノプロピオネート類、および2−アルキ
ルイミダゾリン第四級アミン塩類、並びに混合物が包含
される。一方、本発明の化合物を適当な担体と共にエー
ロゾル化により直接鼻腔中に、または本発明の化合物の
適当な溶媒中溶液状の小滴の投与により直接鼻腔中に、
投与することもできる。
【0050】本発明の非経口的組成物は典型的には、溶
液中に約0.5−約25重量%の活性成分を含有してい
る。防腐剤および緩衝剤を有利に使用することもでき
る。注射位置におけるかゆみを最少にするかまたは除く
ために、該組成物は約12−約17のHLBを有する非
イオン性表面活性剤を含有することができる。該調合物
中の表面活性剤の量は約5−約15重量%の範囲であ
る。表面活性剤は上記のHLBを有する単一成分であっ
てもまたは希望するHLBを有する2種以上の成分類の
混合物であってもよい。非経口的調合物中で使用される
表面活性剤の例は、ポリエチレンソルビタン脂肪酸エス
テル類の種類、例えばモノオレイン酸ソルビタン並びに
酸化プロピレンとプロピレングリコールの縮合により製
造された疎水性塩基と酸化エチレンとの高分子量付加
物、である。
液中に約0.5−約25重量%の活性成分を含有してい
る。防腐剤および緩衝剤を有利に使用することもでき
る。注射位置におけるかゆみを最少にするかまたは除く
ために、該組成物は約12−約17のHLBを有する非
イオン性表面活性剤を含有することができる。該調合物
中の表面活性剤の量は約5−約15重量%の範囲であ
る。表面活性剤は上記のHLBを有する単一成分であっ
てもまたは希望するHLBを有する2種以上の成分類の
混合物であってもよい。非経口的調合物中で使用される
表面活性剤の例は、ポリエチレンソルビタン脂肪酸エス
テル類の種類、例えばモノオレイン酸ソルビタン並びに
酸化プロピレンとプロピレングリコールの縮合により製
造された疎水性塩基と酸化エチレンとの高分子量付加
物、である。
【0051】該化合物または化合物類の正確な使用量、
すなわち希望する効果を与えるのに充分な当該化合物ま
たは化合物類の量、は例えば使用する化合物、投与型
式、動物の寸法、年令および種類、投与の方法、時間お
よび頻度、並びに希望する生理学的効果の如き種々の要
素に依存している。特別な場合には、投与される量を一
般的な範囲決定技術により確認することができる。
すなわち希望する効果を与えるのに充分な当該化合物ま
たは化合物類の量、は例えば使用する化合物、投与型
式、動物の寸法、年令および種類、投与の方法、時間お
よび頻度、並びに希望する生理学的効果の如き種々の要
素に依存している。特別な場合には、投与される量を一
般的な範囲決定技術により確認することができる。
【0052】化合物は好適には、薬学的に許容可能な担
体、すなわち活性化合物に対して化学的に不活性であり
且つ使用条件下で有害な副作用または毒性を有していな
い担体、と混合された状態で該化合物を含有している組
成物の形状で投与される。そのような組成物は1mlの
担体当たり約0.1μgまたは500mg以下の活性化
合物から約99重量%までの活性化合物を薬学的に許容
可能な担体と組み合わせて含有することができる。
体、すなわち活性化合物に対して化学的に不活性であり
且つ使用条件下で有害な副作用または毒性を有していな
い担体、と混合された状態で該化合物を含有している組
成物の形状で投与される。そのような組成物は1mlの
担体当たり約0.1μgまたは500mg以下の活性化
合物から約99重量%までの活性化合物を薬学的に許容
可能な担体と組み合わせて含有することができる。
【0053】化合物を不活性担体中に加えて、それらを
当業界で周知の技術に従い日常的な血清検定、血液水
準、尿素水準などで使用することもできる。組成物は、
固体形、例えば錠剤、カプセル、顆粒など、並びに液体
形、例えば殺菌性の注射用懸濁液、経口的投与用懸濁液
または溶液、であることもできる。薬学的に許容可能な
担体には、賦形薬、例えば表面活性分散剤、懸濁剤、錠
剤製造用結合剤、潤滑剤、香料および着色剤、が包含さ
れる。適当な賦形薬は例えば、レミントンズ・ファーマ
シューティカル・マニュファクチュアリング、13版、
マック・パブリッシング・カンパニー、イーストン、ペ
ンシルヴァニア州(1965)の如き文献中に開示され
ている。
当業界で周知の技術に従い日常的な血清検定、血液水
準、尿素水準などで使用することもできる。組成物は、
固体形、例えば錠剤、カプセル、顆粒など、並びに液体
形、例えば殺菌性の注射用懸濁液、経口的投与用懸濁液
または溶液、であることもできる。薬学的に許容可能な
担体には、賦形薬、例えば表面活性分散剤、懸濁剤、錠
剤製造用結合剤、潤滑剤、香料および着色剤、が包含さ
れる。適当な賦形薬は例えば、レミントンズ・ファーマ
シューティカル・マニュファクチュアリング、13版、
マック・パブリッシング・カンパニー、イーストン、ペ
ンシルヴァニア州(1965)の如き文献中に開示され
ている。
【0054】下記の実施例は本発明を説明するために記
載されているが、それらは何ら限定しようとするもので
はない。
載されているが、それらは何ら限定しようとするもので
はない。
【0055】
【実施例】実施例1 1,3−ジ−n−プロピル−6−アミノウラシル(30
g)を1リットルの水中に41mlの20%酢酸と共に
そして上部を撹拌しながら懸濁させた。溶液を12ml
の濃塩酸を用いて酸性に保ちながら、亜硝酸ナトリウム
(9.03g)を一部分ずつ加えた。紫色の沈澱が生成
した。添加は10分で完了し、そして懸濁液を2時間撹
拌し続けた。次に溶液を濾過し、濾液を水で洗浄し、そ
して真空下で乾燥して、46gの1,3−ジ−n−プロ
ピル−5−ニトロソ−6−アミノウラシルを生成した。
g)を1リットルの水中に41mlの20%酢酸と共に
そして上部を撹拌しながら懸濁させた。溶液を12ml
の濃塩酸を用いて酸性に保ちながら、亜硝酸ナトリウム
(9.03g)を一部分ずつ加えた。紫色の沈澱が生成
した。添加は10分で完了し、そして懸濁液を2時間撹
拌し続けた。次に溶液を濾過し、濾液を水で洗浄し、そ
して真空下で乾燥して、46gの1,3−ジ−n−プロ
ピル−5−ニトロソ−6−アミノウラシルを生成した。
【0056】1,3−ジ−n−プロピル−5−ニトロソ
−6−アミノウラシル(61.6g)を1リットルの水
中に懸濁させ、そして懸濁液を50%水酸化アンモニウ
ムでpH11のアルカリ性とし、そして紫色が消えるま
で100gのジチオン酸ナトリウムを用いて一部分づつ
処理した。水性混合物をクロロホルム(8×200m
l)で抽出し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、
そして濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー
(5/10%メタノール/クロロホルム)により精製
し、ヘキサン中10%イソプロパノールから再結晶化さ
せ、そして10%イソプロパノールから再結晶化させ
て、37.29gの1,3−ジ−n−プロピル−5,6−
ジアミノウラシル、融点127−128℃、を生成し
た。
−6−アミノウラシル(61.6g)を1リットルの水
中に懸濁させ、そして懸濁液を50%水酸化アンモニウ
ムでpH11のアルカリ性とし、そして紫色が消えるま
で100gのジチオン酸ナトリウムを用いて一部分づつ
処理した。水性混合物をクロロホルム(8×200m
l)で抽出し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、
そして濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー
(5/10%メタノール/クロロホルム)により精製
し、ヘキサン中10%イソプロパノールから再結晶化さ
せ、そして10%イソプロパノールから再結晶化させ
て、37.29gの1,3−ジ−n−プロピル−5,6−
ジアミノウラシル、融点127−128℃、を生成し
た。
【0057】水素化ナトリウム(鉱油中50%懸濁液、
15.2g)を100mlのテトラヒドロフランですす
ぎ、300mlのテトラヒドロフラン中に懸濁させ、0
℃に冷却し、そして75mlのテトラヒドロフラン中に
溶解されている50gのメチルマロン酸ジエチルを45
分間にわたり滴々添加した。さらに30分間撹拌した後
に、36.8ミリリットルの塩化ベンジルを加え、そし
てその後、24mlのテトラヒドロフランを加えた。次
に反応物を3時間にわたり加熱して静かに還流させ、冷
却し、400mlの水中に注ぎ、そして酢酸エチル(3
×500ml)で抽出した。一緒にした有機抽出物を硫
酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、そして濃縮して、
75gのベンジルメチルマロン酸ジエチルを生成した。
15.2g)を100mlのテトラヒドロフランですす
ぎ、300mlのテトラヒドロフラン中に懸濁させ、0
℃に冷却し、そして75mlのテトラヒドロフラン中に
溶解されている50gのメチルマロン酸ジエチルを45
分間にわたり滴々添加した。さらに30分間撹拌した後
に、36.8ミリリットルの塩化ベンジルを加え、そし
てその後、24mlのテトラヒドロフランを加えた。次
に反応物を3時間にわたり加熱して静かに還流させ、冷
却し、400mlの水中に注ぎ、そして酢酸エチル(3
×500ml)で抽出した。一緒にした有機抽出物を硫
酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、そして濃縮して、
75gのベンジルメチルマロン酸ジエチルを生成した。
【0058】ベンジルメチルマロン酸ジエチル(75
g)を300mlのエタノールおよび100gの水酸化
カリウムの300mlの水中溶液と一緒にし、そして5
時間にわたり加熱して静かに還流させた。冷却後に、混
合物をジエチルエーテル(2×300ml)で抽出し
た。次に水相を120mlの濃塩酸で酸性化し、そして
ジエチルエーテル(3×300ml)で抽出した。一緒
にした有機抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過
し、そして濃縮して、49.2gのベンジルメチルマロ
ン酸を黄色の固体状で生成した(83%収率)。
g)を300mlのエタノールおよび100gの水酸化
カリウムの300mlの水中溶液と一緒にし、そして5
時間にわたり加熱して静かに還流させた。冷却後に、混
合物をジエチルエーテル(2×300ml)で抽出し
た。次に水相を120mlの濃塩酸で酸性化し、そして
ジエチルエーテル(3×300ml)で抽出した。一緒
にした有機抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過
し、そして濃縮して、49.2gのベンジルメチルマロ
ン酸を黄色の固体状で生成した(83%収率)。
【0059】ベンジルメチルマロン酸(49.2g)を
400mlのアセトニトリル中に1.69gの酸化第一
銅と共に溶解させ、そして5時間にわたり加熱還流させ
た。溶媒を真空下で除去した。残渣を400mlのジエ
チルエーテル中に加え、そして10%塩酸(2×300
ml)、300mlの飽和塩化ナトリウムですすぎ、硫
酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、そして濃縮した。
残渣をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルム中
の5%−10%メタノール)により精製すると、38.
3gの2−ベンジルプロピオン酸を生成した(99%収
率)。
400mlのアセトニトリル中に1.69gの酸化第一
銅と共に溶解させ、そして5時間にわたり加熱還流させ
た。溶媒を真空下で除去した。残渣を400mlのジエ
チルエーテル中に加え、そして10%塩酸(2×300
ml)、300mlの飽和塩化ナトリウムですすぎ、硫
酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、そして濃縮した。
残渣をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルム中
の5%−10%メタノール)により精製すると、38.
3gの2−ベンジルプロピオン酸を生成した(99%収
率)。
【0060】2−ベンジルプロピオン酸(38.3g)
を400mlの50%水性エタノール、83.88gの
キノン・2H2Oと一緒にし、そして水蒸気浴上で20
分間加熱して、透明溶液を与えた。一夜放置した後に、
生成した結晶を集めると、97.37gのキノン塩を生
成した。50%水性エタノールからさらに6回再結晶化
させた後に、18.8gのキノン塩が残った。
を400mlの50%水性エタノール、83.88gの
キノン・2H2Oと一緒にし、そして水蒸気浴上で20
分間加熱して、透明溶液を与えた。一夜放置した後に、
生成した結晶を集めると、97.37gのキノン塩を生
成した。50%水性エタノールからさらに6回再結晶化
させた後に、18.8gのキノン塩が残った。
【0061】キノン塩(0.34g)を100mlの1
M硫酸で処理し、そしてクロロホルム(2×100m
l)で抽出した。一緒にした有機抽出物を硫酸マグネシ
ウム上で乾燥し、濾過し、そして濃縮した。残渣をラジ
アルクロマトグラフィー(クロロホルム中の5%−10
%メタノール、2mm板)により精製して、89mgの
(S)−2−メチル−3−フェニルプロピオン酸を生成し
た。
M硫酸で処理し、そしてクロロホルム(2×100m
l)で抽出した。一緒にした有機抽出物を硫酸マグネシ
ウム上で乾燥し、濾過し、そして濃縮した。残渣をラジ
アルクロマトグラフィー(クロロホルム中の5%−10
%メタノール、2mm板)により精製して、89mgの
(S)−2−メチル−3−フェニルプロピオン酸を生成し
た。
【0062】1.0g量の(S)−2−メチル−3−フェ
ニルプロピオン酸を0.67mlのN−メチルモルホリ
ンと一緒にし、−20℃に冷却し、そして0.79ml
のクロロ蟻酸イソブチルを用いて処理した。15分間後
に、2mlのジメチルホルムアミド中の1.38gの1,
3−ジ−n−プロピル−5,6−ジアミノウラシルを加
えた。反応物を2時間にわたり自然に室温に暖めた。次
に反応物を300mlのクロロホルム中に注ぎ、200
mlの飽和炭酸水素ナトリウム、200mlの飽和塩化
ナトリウムですすぎ、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾
過し、そして濃縮した。残渣をラジアルクロマトグラフ
ィー(クロロホルム中の3%−5%−10メタノール、
2mm板)および(ヘキサン中の10%−15%イソプ
ロピルアルコール、2mm板)により精製して、1.6
gのアミドを生成した。これをフラッシュクロマトグラ
フィー(クロロホルム中の3%−5%−10メタノー
ル)および(ヘキサン中の5%−10%イソプロピルア
ルコール)により精製して、1.05gのアミドを生成
した。これをラジアルクロマトグラフィー(ヘキサン中
の5%イソプロピルアルコール、2mm板)により精製
して、0.44gのアミドを生成した。
ニルプロピオン酸を0.67mlのN−メチルモルホリ
ンと一緒にし、−20℃に冷却し、そして0.79ml
のクロロ蟻酸イソブチルを用いて処理した。15分間後
に、2mlのジメチルホルムアミド中の1.38gの1,
3−ジ−n−プロピル−5,6−ジアミノウラシルを加
えた。反応物を2時間にわたり自然に室温に暖めた。次
に反応物を300mlのクロロホルム中に注ぎ、200
mlの飽和炭酸水素ナトリウム、200mlの飽和塩化
ナトリウムですすぎ、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾
過し、そして濃縮した。残渣をラジアルクロマトグラフ
ィー(クロロホルム中の3%−5%−10メタノール、
2mm板)および(ヘキサン中の10%−15%イソプ
ロピルアルコール、2mm板)により精製して、1.6
gのアミドを生成した。これをフラッシュクロマトグラ
フィー(クロロホルム中の3%−5%−10メタノー
ル)および(ヘキサン中の5%−10%イソプロピルア
ルコール)により精製して、1.05gのアミドを生成
した。これをラジアルクロマトグラフィー(ヘキサン中
の5%イソプロピルアルコール、2mm板)により精製
して、0.44gのアミドを生成した。
【0063】アミド(430mg)を40mlの乾燥ベ
ンゼン中に溶解させ、そして7.5mlのテトラフルオ
ロホウ酸トリエチルオキソニウム(塩化メチレン中1
M)を加えた。反応物を5時間にわたり加熱還流させ
た。それを次に燐酸塩緩衝液中に注ぎ、300mlのト
ルエンで抽出し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過
し、そして濃縮した。残渣をラジアルクロマトグラフィ
ー(クロロホルム中の3%−6%メタノール、2mm
板)により精製して、209mgのイミノエーテルおよ
び122mgの出発物質を生成した。イミノエーテルを
再び上記の如く精製して、121mgの純粋な光学異性
体イミノエーテルを生成した。
ンゼン中に溶解させ、そして7.5mlのテトラフルオ
ロホウ酸トリエチルオキソニウム(塩化メチレン中1
M)を加えた。反応物を5時間にわたり加熱還流させ
た。それを次に燐酸塩緩衝液中に注ぎ、300mlのト
ルエンで抽出し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過
し、そして濃縮した。残渣をラジアルクロマトグラフィ
ー(クロロホルム中の3%−6%メタノール、2mm
板)により精製して、209mgのイミノエーテルおよ
び122mgの出発物質を生成した。イミノエーテルを
再び上記の如く精製して、121mgの純粋な光学異性
体イミノエーテルを生成した。
【0064】121mg量の光学異性体イミノエーテル
を14mlのベンゼン中に溶解させ、そして4時間にわ
たり加熱還流させた。薄層クロマトグラフィーは完全な
反応を示していた。溶媒を真空下で除去し、そして残渣
をラジアルクロマトグラフィー(ヘキサン中の50%酢
酸エチル、2mm板)により精製して、87mgの物質
を生成し、それをヘキサン中の20%ジエチルエーテル
から再結晶化させて、真空下で60℃において2時間乾
燥した後に、76mgの3,7−ジヒドロ−8−[(1S)
−1−メチル−2−フェニルエチル]−1,3−ジプロピ
ル−1H−プリン−2,6−ジオンを白色固体状で生成
した、融点141−142℃。
を14mlのベンゼン中に溶解させ、そして4時間にわ
たり加熱還流させた。薄層クロマトグラフィーは完全な
反応を示していた。溶媒を真空下で除去し、そして残渣
をラジアルクロマトグラフィー(ヘキサン中の50%酢
酸エチル、2mm板)により精製して、87mgの物質
を生成し、それをヘキサン中の20%ジエチルエーテル
から再結晶化させて、真空下で60℃において2時間乾
燥した後に、76mgの3,7−ジヒドロ−8−[(1S)
−1−メチル−2−フェニルエチル]−1,3−ジプロピ
ル−1H−プリン−2,6−ジオンを白色固体状で生成
した、融点141−142℃。
【0065】実施例2 S−(+)−2−フェニルプロピオン酸(0.69g)、
0.46mlのN−メチルモルホリンおよび10mlの
テトラヒドロフランを一緒にし、そして−20℃に冷却
した。0.46ml容量のクロロ蟻酸イソブチルを加
え、そして反応物を25分間撹拌し続けた。5mlのジ
メチルホルムアミド中の0.84g量の1,3−ジ−n−
プロピル−5,6−ジアミノウラシルを加え、そして反
応物を−20℃において4時間撹拌した。次に溶液を一
夜室温に暖めた。溶媒を高真空下で除去し、そして残渣
を300mlのクロロホルム中に加えた。有機層を20
0mlの飽和炭酸水素ナトリウム、200mlの飽和塩
化ナトリウムですすぎ、硫酸マグネシウム上で乾燥し、
濾過し、そして濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグ
ラフィー(ヘキサン中の5%−10%−15%イソプロ
ピルアルコール)により精製すると、0.94gのアミ
ドを泡状で生成した(69%収率)。
0.46mlのN−メチルモルホリンおよび10mlの
テトラヒドロフランを一緒にし、そして−20℃に冷却
した。0.46ml容量のクロロ蟻酸イソブチルを加
え、そして反応物を25分間撹拌し続けた。5mlのジ
メチルホルムアミド中の0.84g量の1,3−ジ−n−
プロピル−5,6−ジアミノウラシルを加え、そして反
応物を−20℃において4時間撹拌した。次に溶液を一
夜室温に暖めた。溶媒を高真空下で除去し、そして残渣
を300mlのクロロホルム中に加えた。有機層を20
0mlの飽和炭酸水素ナトリウム、200mlの飽和塩
化ナトリウムですすぎ、硫酸マグネシウム上で乾燥し、
濾過し、そして濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグ
ラフィー(ヘキサン中の5%−10%−15%イソプロ
ピルアルコール)により精製すると、0.94gのアミ
ドを泡状で生成した(69%収率)。
【0066】上記のアミド(0.90g)を50mlの
乾燥ベンゼン中に溶解させ、16.3mlのテトラフル
オロホウ酸トリエチルオキソニウム(塩化メチレン中1
M)を加え、15時間にわたり50℃に加熱した。溶液
を次に300mlの燐酸塩緩衝液中に注ぎ、そして40
0mlのジエチルエーテルで抽出した。有機相を300
mlの飽和塩化ナトリウムですすぎ、硫酸マグネシウム
上で乾燥し、濾過し、そして濃縮した。残渣をラジアル
クロマトグラフィー(クロロホルム中の3%−5%−1
0%メタノール、2mm板)により精製して、0.70
gのイミノエーテルを生成した(72%収率)。
乾燥ベンゼン中に溶解させ、16.3mlのテトラフル
オロホウ酸トリエチルオキソニウム(塩化メチレン中1
M)を加え、15時間にわたり50℃に加熱した。溶液
を次に300mlの燐酸塩緩衝液中に注ぎ、そして40
0mlのジエチルエーテルで抽出した。有機相を300
mlの飽和塩化ナトリウムですすぎ、硫酸マグネシウム
上で乾燥し、濾過し、そして濃縮した。残渣をラジアル
クロマトグラフィー(クロロホルム中の3%−5%−1
0%メタノール、2mm板)により精製して、0.70
gのイミノエーテルを生成した(72%収率)。
【0067】上記のイミノエーテル(0.70g)を5
0mlの乾燥ベンゼン中に溶解させ、そして窒素下で4
時間にわたり加熱還流させた。溶媒を高真空下で除去
し、そして残渣をラジアルクロマトグラフィー(ヘキサ
ン中の50%酢酸エチル、2mm板)により精製して、
再結晶化後に0.415gの物質を生成した。これを高
真空下でP2O5上で乾燥して、0.413gの生成物を
生成した、融点134.5−136℃。これを再びヘキ
サン中の20%ジエチルエーテルから再結晶化させて、
255mgの生成物を生成し、それを乾燥ピストル中で
高真空下で39℃において20時間にわたり乾燥して、
252mgの3,7−ジヒドロ−8−[(1S)−1−フェ
ニルエチル]−1,3−ジプロピル−1H−プリン−2,
6−ジオンを生成した。
0mlの乾燥ベンゼン中に溶解させ、そして窒素下で4
時間にわたり加熱還流させた。溶媒を高真空下で除去
し、そして残渣をラジアルクロマトグラフィー(ヘキサ
ン中の50%酢酸エチル、2mm板)により精製して、
再結晶化後に0.415gの物質を生成した。これを高
真空下でP2O5上で乾燥して、0.413gの生成物を
生成した、融点134.5−136℃。これを再びヘキ
サン中の20%ジエチルエーテルから再結晶化させて、
255mgの生成物を生成し、それを乾燥ピストル中で
高真空下で39℃において20時間にわたり乾燥して、
252mgの3,7−ジヒドロ−8−[(1S)−1−フェ
ニルエチル]−1,3−ジプロピル−1H−プリン−2,
6−ジオンを生成した。
【0068】実施例3 N−吉草酸(1g)を75mlのテトラヒドロフラン中
に溶解させ、そして室温において2当量のリチウムジイ
ソプロピルアミドで処理した。次に溶液を40℃に30
分間加熱し、その後、1.1mlの塩化ベンジルを加え
た。40℃における1.5時間後に、反応混合物を室温
に冷却し、300mlの水中に注ぎ、そしてジエチルエ
ーテル(2×200ml)で抽出した。水溶液を次に1
M塩酸で酸性化し、そしてジエチルエーテル(2×30
0ml)で抽出した。一緒にした有機抽出物を硫酸マグ
ネシウム上で乾燥し、濾過し、そして濃縮した。残渣を
ラジアルクロマトグラフィー(ヘキサン中の40−50
%酢酸エチル、2mm板)により精製して、1.63g
の2−ベンジルペンタン酸を生成した(87%収率)。
に溶解させ、そして室温において2当量のリチウムジイ
ソプロピルアミドで処理した。次に溶液を40℃に30
分間加熱し、その後、1.1mlの塩化ベンジルを加え
た。40℃における1.5時間後に、反応混合物を室温
に冷却し、300mlの水中に注ぎ、そしてジエチルエ
ーテル(2×200ml)で抽出した。水溶液を次に1
M塩酸で酸性化し、そしてジエチルエーテル(2×30
0ml)で抽出した。一緒にした有機抽出物を硫酸マグ
ネシウム上で乾燥し、濾過し、そして濃縮した。残渣を
ラジアルクロマトグラフィー(ヘキサン中の40−50
%酢酸エチル、2mm板)により精製して、1.63g
の2−ベンジルペンタン酸を生成した(87%収率)。
【0069】2−ベンジルペンタン酸(0.88g)を
15mlのテトラヒドロフラン中に0.46mlのN−
メチルモルホリンと共に溶解させた。溶液を−20℃に
冷却し、そして0.60mlのクロロ蟻酸イソブチルを
加えた。30分間後に、5mlのジメチルホルムアミド
中の0.84gの1,3−ジ−n−プロピル−5,6−ジ
アミノウラシルを−20℃において撹拌しながら加え
た。3時間後に、反応物を室温に暖め、そして溶媒を高
真空下で除去した。残渣をフラッシュクロマトグラフィ
ー(ヘキサン中の5%−10%イソプロピルアルコー
ル)により精製すると、0.55gのアミドを泡状で生
成した。
15mlのテトラヒドロフラン中に0.46mlのN−
メチルモルホリンと共に溶解させた。溶液を−20℃に
冷却し、そして0.60mlのクロロ蟻酸イソブチルを
加えた。30分間後に、5mlのジメチルホルムアミド
中の0.84gの1,3−ジ−n−プロピル−5,6−ジ
アミノウラシルを−20℃において撹拌しながら加え
た。3時間後に、反応物を室温に暖め、そして溶媒を高
真空下で除去した。残渣をフラッシュクロマトグラフィ
ー(ヘキサン中の5%−10%イソプロピルアルコー
ル)により精製すると、0.55gのアミドを泡状で生
成した。
【0070】アミド(0.55g)を20mlの30%
水酸化カリウムおよび5mlのエタノールと一緒にし、
そして撹拌しながら80℃に5時間にわたり加熱した。
溶液を次に冷却し、濃塩酸で酸性化し、クロロホルム
(3×200ml)で抽出し、有機抽出物を一緒にし、
そして硫酸マグネシウム上で乾燥た。混合物を濾過し、
そして濾液を真空下で濃縮した。残渣をラジアルクロマ
トグラフィー(ヘキサン中の50%酢酸エチル、2mm
板)により精製した。生成物をヘキサン中の20%ジエ
チルエーテルと共に研和し、そして高真空下で39℃に
おいて16時間乾燥して、217mgの3,7−ジヒド
ロ−8−[1−(フェニルメチル)ブチル]−1,3−ジプ
ロピル−1H−プリン−2,6−ジオンを生成した、融
点158−160℃。
水酸化カリウムおよび5mlのエタノールと一緒にし、
そして撹拌しながら80℃に5時間にわたり加熱した。
溶液を次に冷却し、濃塩酸で酸性化し、クロロホルム
(3×200ml)で抽出し、有機抽出物を一緒にし、
そして硫酸マグネシウム上で乾燥た。混合物を濾過し、
そして濾液を真空下で濃縮した。残渣をラジアルクロマ
トグラフィー(ヘキサン中の50%酢酸エチル、2mm
板)により精製した。生成物をヘキサン中の20%ジエ
チルエーテルと共に研和し、そして高真空下で39℃に
おいて16時間乾燥して、217mgの3,7−ジヒド
ロ−8−[1−(フェニルメチル)ブチル]−1,3−ジプ
ロピル−1H−プリン−2,6−ジオンを生成した、融
点158−160℃。
【0071】実施例4 1リットル丸底フラスコ中で、上部を撹拌しながら、
1,3−ジアリル−6−アミノウラシル(5g)を40
0mlの水中に懸濁させた。酢酸(6.7mlの20%
溶液)を加え、その後、2mlの濃塩酸および亜硝酸ナ
トリウム溶液(7mlの水中の1.53g)を間欠的に
添加した。4時間後に、この溶液を濾過し、水で洗浄
し、集め、そして真空炉中で80℃において20時間乾
燥して、4.54gの1,3−ジアリル−5−ニトロソ−
6−アミノウラシルを紫色の固体状で生成した、融点1
70−180℃(87%収率)。
1,3−ジアリル−6−アミノウラシル(5g)を40
0mlの水中に懸濁させた。酢酸(6.7mlの20%
溶液)を加え、その後、2mlの濃塩酸および亜硝酸ナ
トリウム溶液(7mlの水中の1.53g)を間欠的に
添加した。4時間後に、この溶液を濾過し、水で洗浄
し、集め、そして真空炉中で80℃において20時間乾
燥して、4.54gの1,3−ジアリル−5−ニトロソ−
6−アミノウラシルを紫色の固体状で生成した、融点1
70−180℃(87%収率)。
【0072】1,3−ジアリル−5−ニトロソ−6−ア
ミノウラシル(4.5g)を150mlの酢酸エチル中
に懸濁させ、そして64mlの水中の23.6gのジチ
オン酸ナトリウムを用いて処理した。1時間後に、層を
分離し、そして水相を酢酸エチル(4×100ml)で
抽出した。一緒にした有機抽出物を硫酸マグネシウム上
で乾燥し、濾過し、濃縮し、そして残渣をフラッシュク
ロマトグラフィー(クロロホルム中の10%メタノー
ル)により精製すると、4.41gの1,3−ジアリル−
5,6−ジアミノウラシルを生成した。
ミノウラシル(4.5g)を150mlの酢酸エチル中
に懸濁させ、そして64mlの水中の23.6gのジチ
オン酸ナトリウムを用いて処理した。1時間後に、層を
分離し、そして水相を酢酸エチル(4×100ml)で
抽出した。一緒にした有機抽出物を硫酸マグネシウム上
で乾燥し、濾過し、濃縮し、そして残渣をフラッシュク
ロマトグラフィー(クロロホルム中の10%メタノー
ル)により精製すると、4.41gの1,3−ジアリル−
5,6−ジアミノウラシルを生成した。
【0073】次に2−フェニルプロピオン酸(1.0
g)を10mlのアセトニトリル中に0.73mlのN
−メチルモルホリンと共に−20℃において溶解させ
た。イソブチルクロロホルメ−ト(0.86ml)を加
えた。15分間後に、3mlのジメチルホルムアミド中
の1.48gの1,3−ジアリル−5,6−ジアミノウラ
シルを加えた。4時間後に、反応物を室温に暖め、そし
て溶媒を真空下で除去した。残渣をフラッシュクロマト
グラフィー(クロロホルム中の3−5%メタノール)に
より2回精製して、0.50gのアミドを生成した。
g)を10mlのアセトニトリル中に0.73mlのN
−メチルモルホリンと共に−20℃において溶解させ
た。イソブチルクロロホルメ−ト(0.86ml)を加
えた。15分間後に、3mlのジメチルホルムアミド中
の1.48gの1,3−ジアリル−5,6−ジアミノウラ
シルを加えた。4時間後に、反応物を室温に暖め、そし
て溶媒を真空下で除去した。残渣をフラッシュクロマト
グラフィー(クロロホルム中の3−5%メタノール)に
より2回精製して、0.50gのアミドを生成した。
【0074】アミド(0.50g)を30mlの乾燥ベ
ンゼン中に溶解させ、9.2mlのテトラフルオロホウ
酸トリエチルオキソニウム(塩化メチレン中1M)を用
いて処理し、そして5時間にわたり50℃に加熱した。
冷却後に、反応物を燐酸塩緩衝液(200ml)中に注
ぎ、そしてトルエン(3×200ml)で抽出した。一
緒にした有機抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾
過し、そして濃縮した。残渣を100mlのトルエン中
に溶解させ、そして4時間にわたり100℃に加熱し
た。冷却後に、溶媒を真空下で除去し、そして残渣をラ
ジアルクロマトグラフィー(ヘキサン中の50%酢酸エ
チル、2mm板)により精製して、0.45gの白色固
体を生成した、融点142−143℃。この固体をヘキ
サン中の30%ジエチルエーテルから再結晶化させて、
280mgの3,7−ジヒドロ−8−(1−フェニルエチ
ル)−1,3−ジ−2−プロペニル−1H−プリン−2,
6−ジオンを生成した。
ンゼン中に溶解させ、9.2mlのテトラフルオロホウ
酸トリエチルオキソニウム(塩化メチレン中1M)を用
いて処理し、そして5時間にわたり50℃に加熱した。
冷却後に、反応物を燐酸塩緩衝液(200ml)中に注
ぎ、そしてトルエン(3×200ml)で抽出した。一
緒にした有機抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾
過し、そして濃縮した。残渣を100mlのトルエン中
に溶解させ、そして4時間にわたり100℃に加熱し
た。冷却後に、溶媒を真空下で除去し、そして残渣をラ
ジアルクロマトグラフィー(ヘキサン中の50%酢酸エ
チル、2mm板)により精製して、0.45gの白色固
体を生成した、融点142−143℃。この固体をヘキ
サン中の30%ジエチルエーテルから再結晶化させて、
280mgの3,7−ジヒドロ−8−(1−フェニルエチ
ル)−1,3−ジ−2−プロペニル−1H−プリン−2,
6−ジオンを生成した。
【0075】実施例5 ジイソプロピルアミン(3.2ml)を20mlのテト
ラヒドロフラン中に溶解させ、0℃に冷却し、そして1
4.2mlの1.6M n−ブチルリチウムを用いて処理
した。30分後に、−78℃においてリチウムジイソプ
ロピルアミドを75mlのテトラヒドロフラン中の1g
のn−酪酸に加えた。10分後に、反応物を−20℃に
暖めた。さらに10分後に、反応物をゆっくり室温に暖
めた。次に溶液を30分間にわたり約35℃に加熱し、
次に冷却して室温に戻し、そして1.3mlの塩化ベン
ジルを加えた。1.5時間後に、反応混合物を2.5時間
にわたり35℃に加熱した。次に溶液を冷却し、300
mlの水で希釈し、ジエチルエーテル(2×200m
l)ですすぎ、水相を1M塩酸で酸性にし、ジエチルエ
−テル(3×200ml)で抽出した。一緒にした有機
抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、そして
濃縮した。残渣をラジアルクロマトグラフィー(ヘキサ
ン中の50%酢酸エチル、2mm板)により精製する
と、1.56gの2−ベンジル酪酸(77%収率)を生
成した。
ラヒドロフラン中に溶解させ、0℃に冷却し、そして1
4.2mlの1.6M n−ブチルリチウムを用いて処理
した。30分後に、−78℃においてリチウムジイソプ
ロピルアミドを75mlのテトラヒドロフラン中の1g
のn−酪酸に加えた。10分後に、反応物を−20℃に
暖めた。さらに10分後に、反応物をゆっくり室温に暖
めた。次に溶液を30分間にわたり約35℃に加熱し、
次に冷却して室温に戻し、そして1.3mlの塩化ベン
ジルを加えた。1.5時間後に、反応混合物を2.5時間
にわたり35℃に加熱した。次に溶液を冷却し、300
mlの水で希釈し、ジエチルエーテル(2×200m
l)ですすぎ、水相を1M塩酸で酸性にし、ジエチルエ
−テル(3×200ml)で抽出した。一緒にした有機
抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、そして
濃縮した。残渣をラジアルクロマトグラフィー(ヘキサ
ン中の50%酢酸エチル、2mm板)により精製する
と、1.56gの2−ベンジル酪酸(77%収率)を生
成した。
【0076】2−ベンジル酪酸(0.82g)を10m
lのテトラヒドロフラン中に溶解させ、−20℃に冷却
し、そして0.46mlのN−メチルモルホリンおよび
0.60mlのクロロ蟻酸イソブチルで処理した。30
分後に、5mlのジメチルホルムアミド中の0.84g
の1,3−ジ−n−プロピル−5,6−ジアミノウラシル
を加え、そして反応混合物を−20℃において4時間撹
拌し続けた。次に溶液を一夜自然に室温に暖めた。次に
溶液を200mlの塩化メチレンで希釈し、そして飽和
炭酸水素ナトリウム(100ml)ですすいだ。有機相
を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、そして高真空
下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー
(ヘキサン中の5%−15%−20%イソプロピルアル
コール)により精製して、1.04gのアミドを生成し
た(71%収率)。
lのテトラヒドロフラン中に溶解させ、−20℃に冷却
し、そして0.46mlのN−メチルモルホリンおよび
0.60mlのクロロ蟻酸イソブチルで処理した。30
分後に、5mlのジメチルホルムアミド中の0.84g
の1,3−ジ−n−プロピル−5,6−ジアミノウラシル
を加え、そして反応混合物を−20℃において4時間撹
拌し続けた。次に溶液を一夜自然に室温に暖めた。次に
溶液を200mlの塩化メチレンで希釈し、そして飽和
炭酸水素ナトリウム(100ml)ですすいだ。有機相
を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、そして高真空
下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー
(ヘキサン中の5%−15%−20%イソプロピルアル
コール)により精製して、1.04gのアミドを生成し
た(71%収率)。
【0077】アミド(1.04g)を10mlのエタノ
ール中に溶解させた後に、40mlの30%水酸化カリ
ウムを添加し、そして1.5時間にわたり90℃に加熱
した。次に溶液を一夜自然に室温に冷却し、そして濃塩
酸で酸性化した。反応混合物を200mlの水で希釈
し、クロロホルム(3×200ml)で抽出し、一緒に
した有機抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過
し、そして濃縮した。残渣をラジアルクロマトグラフィ
ー(ヘキサン中の40−50%酢酸エチル、2mm板)
により精製して、0.49gの生成物を生成した。生成
物をヘキサン中の20%ジエチルエーテルで研和し、白
色沈澱を集め、そして高真空下で39℃において乾燥し
て、418mgの3,7−ジヒドロ−8−[1−(フェニ
ルメチル)プロピル]−1,3−ジプロピル−1H−プリ
ン−2,6−ジオンを生成した、融点180℃。
ール中に溶解させた後に、40mlの30%水酸化カリ
ウムを添加し、そして1.5時間にわたり90℃に加熱
した。次に溶液を一夜自然に室温に冷却し、そして濃塩
酸で酸性化した。反応混合物を200mlの水で希釈
し、クロロホルム(3×200ml)で抽出し、一緒に
した有機抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過
し、そして濃縮した。残渣をラジアルクロマトグラフィ
ー(ヘキサン中の40−50%酢酸エチル、2mm板)
により精製して、0.49gの生成物を生成した。生成
物をヘキサン中の20%ジエチルエーテルで研和し、白
色沈澱を集め、そして高真空下で39℃において乾燥し
て、418mgの3,7−ジヒドロ−8−[1−(フェニ
ルメチル)プロピル]−1,3−ジプロピル−1H−プリ
ン−2,6−ジオンを生成した、融点180℃。
【0078】上記の生成物を高真空下で39℃において
再び6時間乾燥すると、407mgの3,7−ジヒドロ
−8−[1−(フェニルメチル)プロピル]−1,3−ジプ
ロピル−1H−プリン−2,6−ジオンを生成した、融
点186−187℃。これを24時間高真空下で39℃
で無水燐酸で乾燥し、342mgの最終生成物、3,7
−ジヒドロ−8−[1−(フェニルメチル)プロピル]
−1,3−ジプロピル−1H−プリン−2,6−ジオン融
点186−188℃を生成した。
再び6時間乾燥すると、407mgの3,7−ジヒドロ
−8−[1−(フェニルメチル)プロピル]−1,3−ジプ
ロピル−1H−プリン−2,6−ジオンを生成した、融
点186−187℃。これを24時間高真空下で39℃
で無水燐酸で乾燥し、342mgの最終生成物、3,7
−ジヒドロ−8−[1−(フェニルメチル)プロピル]
−1,3−ジプロピル−1H−プリン−2,6−ジオン融
点186−188℃を生成した。
【0079】実施例6 (R)−(−)−2−フェニルプロピオン酸(0.69g)
を15mlのテトラヒドロフラン、0.46mlのN−
メチルモルホリンと一緒にし、−20℃に冷却し、そし
て0.6mlのクロロ蟻酸イソブチルを用いて処理し
た。30分後に、5mlのジメチルホルムアミド中の
0.84gの1,3−ジ−n−プロピル−5,6−ジアミ
ノウラシルを反応物に加え、それを−30℃において4
時間撹拌した。次に溶液を15時間にわたり室温に暖
め、そして溶媒を高真空下で除去した。残渣を300m
lのクロロホルム中に加え、有機層を200mlの飽和
炭酸水素ナトリウムですすぎ、硫酸マグネシウム上で乾
燥し、濾過し、そして濃縮した。残渣をフラッシュクロ
マトグラフィー(ヘキサン中の5%−10%−15%−
20%イソプロピルアルコール)により精製すると、
1.21gの希望するアミドを生成した(89%収
率)。
を15mlのテトラヒドロフラン、0.46mlのN−
メチルモルホリンと一緒にし、−20℃に冷却し、そし
て0.6mlのクロロ蟻酸イソブチルを用いて処理し
た。30分後に、5mlのジメチルホルムアミド中の
0.84gの1,3−ジ−n−プロピル−5,6−ジアミ
ノウラシルを反応物に加え、それを−30℃において4
時間撹拌した。次に溶液を15時間にわたり室温に暖
め、そして溶媒を高真空下で除去した。残渣を300m
lのクロロホルム中に加え、有機層を200mlの飽和
炭酸水素ナトリウムですすぎ、硫酸マグネシウム上で乾
燥し、濾過し、そして濃縮した。残渣をフラッシュクロ
マトグラフィー(ヘキサン中の5%−10%−15%−
20%イソプロピルアルコール)により精製すると、
1.21gの希望するアミドを生成した(89%収
率)。
【0080】アミド(1.1g)を50mlのベンゼン
中に溶解させ、19.9mlのテトラフルオロホウ酸ト
リエチルオキソニウム(塩化メチレン中1M)を用いて
処理し、そして15時間にわたり50℃に加熱した。混
合物を次に冷却し、300mlのジエチルエーテル中に
注ぎ、そして200mlの燐酸塩緩衝液、200mlの
水、200mlの飽和塩化ナトリウムですすいだ。有機
相を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、そして濃縮
した。残渣をラジアルクロマトグラフィー(クロロホル
ム中の2%−5%メタノール、2mm板)により精製し
て、0.65gの希望するイミノエーテルを生成した。
中に溶解させ、19.9mlのテトラフルオロホウ酸ト
リエチルオキソニウム(塩化メチレン中1M)を用いて
処理し、そして15時間にわたり50℃に加熱した。混
合物を次に冷却し、300mlのジエチルエーテル中に
注ぎ、そして200mlの燐酸塩緩衝液、200mlの
水、200mlの飽和塩化ナトリウムですすいだ。有機
相を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、そして濃縮
した。残渣をラジアルクロマトグラフィー(クロロホル
ム中の2%−5%メタノール、2mm板)により精製し
て、0.65gの希望するイミノエーテルを生成した。
【0081】イミノエーテル(0.65g)を60ml
の乾燥ベンゼン中に溶解させ、そして4時間にわたり加
熱還流させた。冷却後に、溶媒を真空下で除去し、そし
て残渣をラジアルクロマトグラフィー(ヘキサン中の5
0%酢酸エチル、2mm板)により精製して、0.56
gの3,7−ジヒドロ−8−[(1R)−1−フェニルエチ
ル]−1,3−ジプロピル−1H−プリン−2,6−ジオ
ンを生成した、融点136−137℃。
の乾燥ベンゼン中に溶解させ、そして4時間にわたり加
熱還流させた。冷却後に、溶媒を真空下で除去し、そし
て残渣をラジアルクロマトグラフィー(ヘキサン中の5
0%酢酸エチル、2mm板)により精製して、0.56
gの3,7−ジヒドロ−8−[(1R)−1−フェニルエチ
ル]−1,3−ジプロピル−1H−プリン−2,6−ジオ
ンを生成した、融点136−137℃。
【0082】実施例7 2−フェニルプロピオン酸(0.69g)を15mlの
テトラヒドロフラン中に溶解させ、0.46mlのN−
メチルモルホリンを用いて処理し、−20℃に冷却し、
そして0.6mlのクロロ蟻酸イソブチルを加えた。3
0分後に、5mlのジメチルホルムアミド中の0.84
gの1,3−ジ−n−プロピル−5,6−ジアミノウラシ
ルを反応物に加えた。反応物を−20℃において4時間
にわたり撹拌し続け、そして次に室温に暖めた。溶媒を
高真空下で除去し、そして残渣をフラッシュクロマトグ
ラフィー(ヘキサン中の5%−10%−15%−20%
イソプロピルアルコール)により精製すると、0.96
gの希望するアミドを生成した(70%収率)。
テトラヒドロフラン中に溶解させ、0.46mlのN−
メチルモルホリンを用いて処理し、−20℃に冷却し、
そして0.6mlのクロロ蟻酸イソブチルを加えた。3
0分後に、5mlのジメチルホルムアミド中の0.84
gの1,3−ジ−n−プロピル−5,6−ジアミノウラシ
ルを反応物に加えた。反応物を−20℃において4時間
にわたり撹拌し続け、そして次に室温に暖めた。溶媒を
高真空下で除去し、そして残渣をフラッシュクロマトグ
ラフィー(ヘキサン中の5%−10%−15%−20%
イソプロピルアルコール)により精製すると、0.96
gの希望するアミドを生成した(70%収率)。
【0083】アミド(0.95g)を10mlのエタノ
ールおよび40mlの30%水性水酸化カリウムと一緒
にし、そして1.5時間にわたり90℃に加熱した。次
に溶液を氷浴中で冷却し、そして濃塩酸を用いて注意深
く酸性化した。反応混合物を100mlの水で希釈し、
そして水層をクロロホルム(3×200ml)で抽出し
た。一緒にした有機抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥
し、濾過し、そして濃縮して、0.91gの生成物を生
成した。生成物をラジアルクロマトグラフィー(ヘキサ
ン中の50%酢酸エチル、2mm板)により精製して、
0.78gの物質を生じ、これをヘキサン中の20%ジ
エチルエ−テルから再結晶して0.591gの3,7−ジ
ヒドロ−8−(1−フェニルエチル)−1,3−ジプロピ
ル−1H−プリン−2,6−ジオンを生成した、融点1
48−150℃。
ールおよび40mlの30%水性水酸化カリウムと一緒
にし、そして1.5時間にわたり90℃に加熱した。次
に溶液を氷浴中で冷却し、そして濃塩酸を用いて注意深
く酸性化した。反応混合物を100mlの水で希釈し、
そして水層をクロロホルム(3×200ml)で抽出し
た。一緒にした有機抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥
し、濾過し、そして濃縮して、0.91gの生成物を生
成した。生成物をラジアルクロマトグラフィー(ヘキサ
ン中の50%酢酸エチル、2mm板)により精製して、
0.78gの物質を生じ、これをヘキサン中の20%ジ
エチルエ−テルから再結晶して0.591gの3,7−ジ
ヒドロ−8−(1−フェニルエチル)−1,3−ジプロピ
ル−1H−プリン−2,6−ジオンを生成した、融点1
48−150℃。
【0084】実施例8 水素化ナトリウム(15.2g、50%溶液)を100
mlのテトラヒドロフランですすいだ。それを次に30
0mlのテトラヒドロフラン中に懸濁させ、0℃に冷却
し、そして75mlのテトラヒドロフラン中に溶解され
ている50gのメチルマロン酸ジエチルを45分間にわ
たり滴々添加した。さらに30分間撹拌した後に、3
6.8mlの塩化ベンジルを加え、その後、25mlの
テトラヒドロフランを加えた。反応混合物を次に静かに
還流しながら3時間加熱し、冷却し、500mlの水中
に注ぎ、そして酢酸エチル(3×500ml)で抽出し
た。一緒にした有機抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥
し、濾過し、そして濃縮して、75gのベンジルメチル
マロン酸ジエチルを生成した。
mlのテトラヒドロフランですすいだ。それを次に30
0mlのテトラヒドロフラン中に懸濁させ、0℃に冷却
し、そして75mlのテトラヒドロフラン中に溶解され
ている50gのメチルマロン酸ジエチルを45分間にわ
たり滴々添加した。さらに30分間撹拌した後に、3
6.8mlの塩化ベンジルを加え、その後、25mlの
テトラヒドロフランを加えた。反応混合物を次に静かに
還流しながら3時間加熱し、冷却し、500mlの水中
に注ぎ、そして酢酸エチル(3×500ml)で抽出し
た。一緒にした有機抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥
し、濾過し、そして濃縮して、75gのベンジルメチル
マロン酸ジエチルを生成した。
【0085】ベンジルメチルマロン酸ジエチル(75
g)を300mlのエタノールおよび100gの水酸化
カリウムの300mlの水中溶液と一緒にし、そして静
かに還流させながら5時間加熱した。冷却後に、混合物
をジエチルエーテル(2×300ml)で抽出した。次
に水層を120mlの濃塩酸を用いて酸性化し、そして
ジエチルエーテル(3×300ml)で抽出した。一緒
にした有機抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過
し、そして濃縮して、49.2gのベンジルメチルマロ
ン酸を黄色の固体状で生成した(83%収率)。
g)を300mlのエタノールおよび100gの水酸化
カリウムの300mlの水中溶液と一緒にし、そして静
かに還流させながら5時間加熱した。冷却後に、混合物
をジエチルエーテル(2×300ml)で抽出した。次
に水層を120mlの濃塩酸を用いて酸性化し、そして
ジエチルエーテル(3×300ml)で抽出した。一緒
にした有機抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過
し、そして濃縮して、49.2gのベンジルメチルマロ
ン酸を黄色の固体状で生成した(83%収率)。
【0086】ベンジルメチルマロン酸(49.2g)を
400mlのアセトニトリル中に溶解させ、1.69g
の酸化第一銅で処理し、そして5時間にわたり加熱還流
させた。溶媒を真空下で除去し、そして400mlのジ
エチルエーテル中に加え、10%塩酸(2×300m
l)、飽和塩化ナトリウム(300ml)ですすぎ、硫
酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、そして濃縮した。
残渣をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルム中
の5%−10%メタノール)により精製すると、38.
37gの2−ベンジルプロピオン酸を生成した(99%
収率)。
400mlのアセトニトリル中に溶解させ、1.69g
の酸化第一銅で処理し、そして5時間にわたり加熱還流
させた。溶媒を真空下で除去し、そして400mlのジ
エチルエーテル中に加え、10%塩酸(2×300m
l)、飽和塩化ナトリウム(300ml)ですすぎ、硫
酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、そして濃縮した。
残渣をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルム中
の5%−10%メタノール)により精製すると、38.
37gの2−ベンジルプロピオン酸を生成した(99%
収率)。
【0087】2−ベンジルプロピオン酸(38.3g)
を400mlの50%水性エタノール、83.88gの
キノン・2H2Oと一緒にし、水蒸気浴上で20分間に
わたり加熱して、透明溶液を与えた。一夜放置した後
に、生成した結晶を集めて、97.37gのキノン塩を
生成した。50%水性エタノールからのさらに6回の再
結晶化後に、18.8gのキノン塩が残った。
を400mlの50%水性エタノール、83.88gの
キノン・2H2Oと一緒にし、水蒸気浴上で20分間に
わたり加熱して、透明溶液を与えた。一夜放置した後
に、生成した結晶を集めて、97.37gのキノン塩を
生成した。50%水性エタノールからのさらに6回の再
結晶化後に、18.8gのキノン塩が残った。
【0088】上記の再結晶化からの母液を酸性化し、そ
して抽出して、24.86gの回収された2−ベンジル
プロピオン酸を生成した。この酸を160mlの酢酸エ
チル中の18.4gのd−(+)−α−メチルベンジルア
ミドと一緒にし、水蒸気浴上での加熱により溶解させ、
冷却し、そして沈澱を集めて、35gのアミン塩を生成
した。酢酸エチルからのさらに3回の再結晶化後に、ア
ミン塩(0.4g)を100mlの1M硫酸を用いて処
理した。水層をクロロホルム(2×100ml)で抽出
し、一緒にした有機抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥
し、濾過し、そして濃縮した。残渣をラジアルクロマト
グラフィー(クロロホルム中の5%メタノール、2mm
板)により精製して、186mgの(R)−2−ベンジル
プロピオン酸を生成した。
して抽出して、24.86gの回収された2−ベンジル
プロピオン酸を生成した。この酸を160mlの酢酸エ
チル中の18.4gのd−(+)−α−メチルベンジルア
ミドと一緒にし、水蒸気浴上での加熱により溶解させ、
冷却し、そして沈澱を集めて、35gのアミン塩を生成
した。酢酸エチルからのさらに3回の再結晶化後に、ア
ミン塩(0.4g)を100mlの1M硫酸を用いて処
理した。水層をクロロホルム(2×100ml)で抽出
し、一緒にした有機抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥
し、濾過し、そして濃縮した。残渣をラジアルクロマト
グラフィー(クロロホルム中の5%メタノール、2mm
板)により精製して、186mgの(R)−2−ベンジル
プロピオン酸を生成した。
【0089】(R)−2−ベンジルプロピオン酸(0.6
9g)を15mlのテトラヒドロフラン中に溶解させ、
そして溶液を−20℃に冷却し、そして0.46mlの
N−メチルモルホリン、0.60mlのクロロ蟻酸イソ
ブチルを用いて処理し、そして30分間撹拌し続けた。
その後、5mlのジメチルホルムアミド中の0.84g
の1,3−ジ−n−プロピル−5,6−ジアミノウラシル
を添加し、そして反応混合物を−20℃においてさらに
4時間撹拌し続けた。溶液を一夜自然に室温に暖めた。
溶媒を高真空下で除去し、そして紫色の残渣をフラッシ
ュクロマトグラフィー(ヘキサン中の5%−10%−1
5%−20%イソプロピルアルコール)により精製し
て、0.87gの希望するアミドを生成した(64%収
率)。
9g)を15mlのテトラヒドロフラン中に溶解させ、
そして溶液を−20℃に冷却し、そして0.46mlの
N−メチルモルホリン、0.60mlのクロロ蟻酸イソ
ブチルを用いて処理し、そして30分間撹拌し続けた。
その後、5mlのジメチルホルムアミド中の0.84g
の1,3−ジ−n−プロピル−5,6−ジアミノウラシル
を添加し、そして反応混合物を−20℃においてさらに
4時間撹拌し続けた。溶液を一夜自然に室温に暖めた。
溶媒を高真空下で除去し、そして紫色の残渣をフラッシ
ュクロマトグラフィー(ヘキサン中の5%−10%−1
5%−20%イソプロピルアルコール)により精製し
て、0.87gの希望するアミドを生成した(64%収
率)。
【0090】アミド(0.85g)を100mlの乾燥
ベンゼン中に溶解させ、14.8mlのテトラフルオロ
ホウ酸トリエチルオキソニウム(塩化メチレン中1M)
を用いて処理し、そして溶液を15時間にわたり50℃
に加熱した。次に溶液を冷却し、500mlのジエチル
エーテル中に注ぎ、300mlの燐酸塩緩衝液、200
mlの飽和塩化ナトリウムですすぎ、硫酸マグネシウム
上で乾燥し、濾過し、そして濃縮した。残渣をラジアル
クロマトグラフィー(クロロホルム中の2%−5%メタ
ノール、2mm板)により精製して、0.36gの希望
するイミノエーテルを生成した。
ベンゼン中に溶解させ、14.8mlのテトラフルオロ
ホウ酸トリエチルオキソニウム(塩化メチレン中1M)
を用いて処理し、そして溶液を15時間にわたり50℃
に加熱した。次に溶液を冷却し、500mlのジエチル
エーテル中に注ぎ、300mlの燐酸塩緩衝液、200
mlの飽和塩化ナトリウムですすぎ、硫酸マグネシウム
上で乾燥し、濾過し、そして濃縮した。残渣をラジアル
クロマトグラフィー(クロロホルム中の2%−5%メタ
ノール、2mm板)により精製して、0.36gの希望
するイミノエーテルを生成した。
【0091】イミノエーテル(0.36g)を100m
lの乾燥ベンゼン中に溶解させ、そして3時間にわたり
加熱還流させた。溶媒を真空下で除去し、そして残渣を
ラジアルクロマトグラフィー(ヘキサン中の50%酢酸
エチル、2mm板)により精製して、0.23gの3,7
−ジヒドロ−8−[(1R)−1−メチル−2−フェニル
エチル]−1,3−ジプロピル−1H−プリン−2,6−
ジオンを生成した。この固体をヘキサン中の20%ジエ
チルエーテルから再結晶化させて、高真空下での39℃
における乾燥後に、187mgの3,7−ジヒドロ−8
−[(1R)−1−メチル−2−フェニルエチル]−1,3
−ジプロピル−1H−プリン−2,6−ジオンを生成し
た、融点141−142℃。
lの乾燥ベンゼン中に溶解させ、そして3時間にわたり
加熱還流させた。溶媒を真空下で除去し、そして残渣を
ラジアルクロマトグラフィー(ヘキサン中の50%酢酸
エチル、2mm板)により精製して、0.23gの3,7
−ジヒドロ−8−[(1R)−1−メチル−2−フェニル
エチル]−1,3−ジプロピル−1H−プリン−2,6−
ジオンを生成した。この固体をヘキサン中の20%ジエ
チルエーテルから再結晶化させて、高真空下での39℃
における乾燥後に、187mgの3,7−ジヒドロ−8
−[(1R)−1−メチル−2−フェニルエチル]−1,3
−ジプロピル−1H−プリン−2,6−ジオンを生成し
た、融点141−142℃。
【0092】実施例9 β−プロピオラクトン(5.5g)を100mlのメタ
ノール中に溶解させ、そして室温において10.8ml
のトリエチルアミンで撹拌しながら処理した。3日後
に、溶媒を真空下で除去し、そして残渣をフラッシュク
ロマトグラフィー(ヘキサン中の10%−20%イソプ
ロピルアルコール)により精製すると、3.30gの3
−ヒドロキシメチルプロピオネ−トを生成した。
ノール中に溶解させ、そして室温において10.8ml
のトリエチルアミンで撹拌しながら処理した。3日後
に、溶媒を真空下で除去し、そして残渣をフラッシュク
ロマトグラフィー(ヘキサン中の10%−20%イソプ
ロピルアルコール)により精製すると、3.30gの3
−ヒドロキシメチルプロピオネ−トを生成した。
【0093】3−ヒドロキシメチルプロピオネ−ト
(3.23g)を100mlのテトラヒドロフラン中に
溶解させ、−50℃に冷却し、そして100mlのテト
ラヒドロフラン中の2.1当量のリチウムジイソプロピ
ルアミドを用いて処理した。20分後に、3.68ml
の臭化ベンジルをジアニオンに−50℃において加え
た。温度を1時間にわたり−20℃に暖めた。次に反応
物を500mlの飽和塩化アンモニウムで希釈し、そし
て生成した水層をジエチルエーテル(2×500ml)
で抽出した。一緒にした有機抽出物を無水硫酸マグネシ
ウム上で乾燥し、濾過し、そして濃縮した。粗製残渣を
フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の10%−
20%イソプロパノールアルコール)により精製して、
2.65gの2−ベンジル−3−ヒドロキシメチルプロ
ピオネ−トを生成した。
(3.23g)を100mlのテトラヒドロフラン中に
溶解させ、−50℃に冷却し、そして100mlのテト
ラヒドロフラン中の2.1当量のリチウムジイソプロピ
ルアミドを用いて処理した。20分後に、3.68ml
の臭化ベンジルをジアニオンに−50℃において加え
た。温度を1時間にわたり−20℃に暖めた。次に反応
物を500mlの飽和塩化アンモニウムで希釈し、そし
て生成した水層をジエチルエーテル(2×500ml)
で抽出した。一緒にした有機抽出物を無水硫酸マグネシ
ウム上で乾燥し、濾過し、そして濃縮した。粗製残渣を
フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の10%−
20%イソプロパノールアルコール)により精製して、
2.65gの2−ベンジル−3−ヒドロキシメチルプロ
ピオネ−トを生成した。
【0094】2−ベンジル−3−ヒドロキシメチルプロ
ピオネ−ト(2.6g)を窒素下で75mlの乾燥ジメ
チルホルムアミド中に溶解させた。塩化t−ブチルジメ
チルシリル(2.2g)を撹拌しながら加え、その後、
2.0gのイミダゾールを添加した。1−1/2 時間後
に、反応物を500mlのジエチルエーテルで希釈し
た。有機相を50%水性塩化ナトリウム(3×200m
l)、飽和塩化ナトリウム(300ml)ですすぎ、無
水硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、そして真空下
で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ヘ
キサン中の5%−10%イソプロパノールアルコール)
により精製して、3.49gのメチル2−ベンジル−3
−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)プロピオネ−トを
生成した。
ピオネ−ト(2.6g)を窒素下で75mlの乾燥ジメ
チルホルムアミド中に溶解させた。塩化t−ブチルジメ
チルシリル(2.2g)を撹拌しながら加え、その後、
2.0gのイミダゾールを添加した。1−1/2 時間後
に、反応物を500mlのジエチルエーテルで希釈し
た。有機相を50%水性塩化ナトリウム(3×200m
l)、飽和塩化ナトリウム(300ml)ですすぎ、無
水硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、そして真空下
で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ヘ
キサン中の5%−10%イソプロパノールアルコール)
により精製して、3.49gのメチル2−ベンジル−3
−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)プロピオネ−トを
生成した。
【0095】メチル2−ベンジル−3−(t−ブチルジ
メチルシリルオキシ)プロピオネ−ト(3.3g)を10
0mlのメタノール中に溶解させ、0℃に冷却し、そし
て50mlの30%水酸化カリウムを用いて激しく撹拌
しながら処理した。反応物を次に5時間にわたり室温に
暖めた。反応物を200mlの水で希釈し、ジエチルエ
ーテルですすぎ、そして水溶液を0℃に冷却した。ジク
ロロメタン(100ml)を加え、その後、260ml
の1M塩酸を激しく撹拌しながらゆっくり添加した。層
を分離し、そして水層をジクロロメタン(3×200m
l)で抽出した。一緒にした有機抽出物を無水硫酸マグ
ネシウム上で乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮し
た。残渣をラジアルクロマトグラフィー(クロロホルム
中の2%−4%メチルアルコール、4mm板)により精
製して、2.14gの2−ベンジル−3−(t−ブチルジ
メチルシリルオキシ)プロピオン酸を生成した。
メチルシリルオキシ)プロピオネ−ト(3.3g)を10
0mlのメタノール中に溶解させ、0℃に冷却し、そし
て50mlの30%水酸化カリウムを用いて激しく撹拌
しながら処理した。反応物を次に5時間にわたり室温に
暖めた。反応物を200mlの水で希釈し、ジエチルエ
ーテルですすぎ、そして水溶液を0℃に冷却した。ジク
ロロメタン(100ml)を加え、その後、260ml
の1M塩酸を激しく撹拌しながらゆっくり添加した。層
を分離し、そして水層をジクロロメタン(3×200m
l)で抽出した。一緒にした有機抽出物を無水硫酸マグ
ネシウム上で乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮し
た。残渣をラジアルクロマトグラフィー(クロロホルム
中の2%−4%メチルアルコール、4mm板)により精
製して、2.14gの2−ベンジル−3−(t−ブチルジ
メチルシリルオキシ)プロピオン酸を生成した。
【0096】2−ベンジル−3−(t−ブチルジメチル
シリルオキシ)プロピオン酸(2.1g)を20mlのテ
トラヒドロフラン中に溶解させ、−20℃に冷却し、そ
して0.71mlのN−メチルモルホリンで処理した。
次にクロロ蟻酸イソブチル(0.92ml)を加え、そ
して反応物を−20℃において20分間撹拌し続けた。
10mlのジメチルホルムアミド中の1,3−ジ−n−
プロピル−5,6−ジアミノウラシル(1.62g)を加
え、そして反応物を−20℃において3時間撹拌した。
次に反応物を室温に暖め、400mlのクロロホルムで
希釈し、そして有機相を50%水性塩化ナトリウム(2
×200ml)、飽和炭酸水素ナトリウム(200m
l)ですすぎ、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過
し、そして真空下で濃縮した。残渣をラジアルクロマト
グラフィー(クロロホルム中の5%−10%メチルアル
コール、4mm板)により精製して、4.25gのアミ
ドを生成した。
シリルオキシ)プロピオン酸(2.1g)を20mlのテ
トラヒドロフラン中に溶解させ、−20℃に冷却し、そ
して0.71mlのN−メチルモルホリンで処理した。
次にクロロ蟻酸イソブチル(0.92ml)を加え、そ
して反応物を−20℃において20分間撹拌し続けた。
10mlのジメチルホルムアミド中の1,3−ジ−n−
プロピル−5,6−ジアミノウラシル(1.62g)を加
え、そして反応物を−20℃において3時間撹拌した。
次に反応物を室温に暖め、400mlのクロロホルムで
希釈し、そして有機相を50%水性塩化ナトリウム(2
×200ml)、飽和炭酸水素ナトリウム(200m
l)ですすぎ、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過
し、そして真空下で濃縮した。残渣をラジアルクロマト
グラフィー(クロロホルム中の5%−10%メチルアル
コール、4mm板)により精製して、4.25gのアミ
ドを生成した。
【0097】次にアミド(3.1g)を50mlのエチ
ルアルコール中に溶解させ、そして100mlの30%
水酸化カリウムで処理した。これを1.5時間にわたり
加熱還流させた。0℃に冷却した後に、反応物を42m
lの濃塩酸を用いて酸性化した。水層をクロロホルム
(2×200ml)で抽出した。一緒にした有機抽出物
を無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、そして真
空下で濃縮した。残渣をラジアルクロマトグラフィー
(クロロホルム中の5%−10%メチルアルコール、4
mm板)および(ヘキサン中の5%−10%−20%イ
ソプロピルアルコール、4mm板)により精製して、
1.1gの粗製物質を生成した。これをヘキサン中の2
5%ジエチルエーテルと共に研和して、真空下で39℃
において5時間乾燥した後に、0.82gの3,7−ジヒ
ドロ−8−[1−(ヒドロキシメチル)−2−フェニルエ
チル]−1,3−ジプロピル−1H−プリン−2,6−ジ
オンを白色の固体状で生成した、融点145−146
℃。
ルアルコール中に溶解させ、そして100mlの30%
水酸化カリウムで処理した。これを1.5時間にわたり
加熱還流させた。0℃に冷却した後に、反応物を42m
lの濃塩酸を用いて酸性化した。水層をクロロホルム
(2×200ml)で抽出した。一緒にした有機抽出物
を無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、そして真
空下で濃縮した。残渣をラジアルクロマトグラフィー
(クロロホルム中の5%−10%メチルアルコール、4
mm板)および(ヘキサン中の5%−10%−20%イ
ソプロピルアルコール、4mm板)により精製して、
1.1gの粗製物質を生成した。これをヘキサン中の2
5%ジエチルエーテルと共に研和して、真空下で39℃
において5時間乾燥した後に、0.82gの3,7−ジヒ
ドロ−8−[1−(ヒドロキシメチル)−2−フェニルエ
チル]−1,3−ジプロピル−1H−プリン−2,6−ジ
オンを白色の固体状で生成した、融点145−146
℃。
【0098】実施例10 ナトリウム(3.7g)を80mlのエチルアルコール
中に溶解させ、その後、150mlのジエチルエーテル
を添加した。マロン酸ジエチル(12.5ml)を加
え、その後、150mlのジエチルエーテル中の20g
のα,α′−ジブロモ−o−キシレンを上部で撹拌しな
がら加えた。反応物を還流に5時間加熱した。反応物を
冷却し、濾過し、そして溶媒を真空下で除去した。残渣
を水酸化カリウム溶液(125mlの水中の20g)で
処理し、そして15時間にわたり加熱還流させた。反応
物を次に冷却し、そして200mlのジエチルエーテル
ですすいだ。水相を30%塩酸で酸性化した。沈澱を集
め、そして真空下でドライエルイテ上で5時間にわたり
乾燥して、8.86gのインダン−2,2−ジカルボン酸
を生成した。
中に溶解させ、その後、150mlのジエチルエーテル
を添加した。マロン酸ジエチル(12.5ml)を加
え、その後、150mlのジエチルエーテル中の20g
のα,α′−ジブロモ−o−キシレンを上部で撹拌しな
がら加えた。反応物を還流に5時間加熱した。反応物を
冷却し、濾過し、そして溶媒を真空下で除去した。残渣
を水酸化カリウム溶液(125mlの水中の20g)で
処理し、そして15時間にわたり加熱還流させた。反応
物を次に冷却し、そして200mlのジエチルエーテル
ですすいだ。水相を30%塩酸で酸性化した。沈澱を集
め、そして真空下でドライエルイテ上で5時間にわたり
乾燥して、8.86gのインダン−2,2−ジカルボン酸
を生成した。
【0099】インダン−2,2−ジカルボン酸(8.86
g)を500mlの丸底フラスコ中に入れ、そして15
分間にわたり激しく撹拌しながら200℃に加熱した。
反応物を次に室温に冷却し、そしてヘキサン中の10%
イソプロピルアルコールから再結晶化させて、1.77
gのインダン−2−カルボン酸を生成した。(ザ・ジャ
ーナル・オブ・メディカル・ケミストリイ(J. Med. Che
m.)、23、1955、1989参照)。
g)を500mlの丸底フラスコ中に入れ、そして15
分間にわたり激しく撹拌しながら200℃に加熱した。
反応物を次に室温に冷却し、そしてヘキサン中の10%
イソプロピルアルコールから再結晶化させて、1.77
gのインダン−2−カルボン酸を生成した。(ザ・ジャ
ーナル・オブ・メディカル・ケミストリイ(J. Med. Che
m.)、23、1955、1989参照)。
【0100】インダン−2−カルボン酸(1.0g)を
15mlのテトラヒドロフラン中に溶解させ、0.62
mlのN−メチルモルホリンで処理し、そして−20℃
に冷却した。クロロ蟻酸イソブチル(0.80ml)を
加え、そして反応物を−20℃において30分間撹拌し
た。次に5mlのジメチルホルムアミド中の1,3−ジ
−n−プロピル−5,6−ジアミノウラシル(1.2g)
を加え、そして反応物を−20℃において4時間撹拌し
た。室温に暖めた後に、反応物を300mlのクロロホ
ルム中に注ぎ、そして50%水性塩化ナトリウム(2×
100ml)、飽和炭酸水素ナトリウム(2×100m
l)ですすぎ、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、
そして真空下で濃縮した。残渣をラジアルクロマトグラ
フィー(クロロホルム中の5%−10%メチルアルコー
ル、4mm板)及び(ヘキサン中の10%−20%−3
0%イソプロピルアルコール、4mm板)により精製す
ると、2.19gのアミドを生成した。
15mlのテトラヒドロフラン中に溶解させ、0.62
mlのN−メチルモルホリンで処理し、そして−20℃
に冷却した。クロロ蟻酸イソブチル(0.80ml)を
加え、そして反応物を−20℃において30分間撹拌し
た。次に5mlのジメチルホルムアミド中の1,3−ジ
−n−プロピル−5,6−ジアミノウラシル(1.2g)
を加え、そして反応物を−20℃において4時間撹拌し
た。室温に暖めた後に、反応物を300mlのクロロホ
ルム中に注ぎ、そして50%水性塩化ナトリウム(2×
100ml)、飽和炭酸水素ナトリウム(2×100m
l)ですすぎ、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、
そして真空下で濃縮した。残渣をラジアルクロマトグラ
フィー(クロロホルム中の5%−10%メチルアルコー
ル、4mm板)及び(ヘキサン中の10%−20%−3
0%イソプロピルアルコール、4mm板)により精製す
ると、2.19gのアミドを生成した。
【0101】アミド(2.19g)を100mlの30
%水酸化カリウム、40mlのエチルアルコールで処理
し、そして2時間にわたり加熱還流させた。反応物を次
に0℃に冷却し、そして42mlの濃塩酸で酸性化し
た。沈澱を集め、そして300mlのクロロホルム中に
溶解させた。有機相を200mlの飽和炭酸水素ナトリ
ウムですすぎ、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過
し、そして真空下で濃縮した。残渣をヘキサン中の80
%ジエチルエーテルと共に研和して、真空下での60℃
における乾燥後に、1.10gの3,7−ジヒドロ−8−
(2−インダニル)−1,3−ジプロピル−1H−プリン
−2,6−ジオンを生成した、融点223−224℃。
%水酸化カリウム、40mlのエチルアルコールで処理
し、そして2時間にわたり加熱還流させた。反応物を次
に0℃に冷却し、そして42mlの濃塩酸で酸性化し
た。沈澱を集め、そして300mlのクロロホルム中に
溶解させた。有機相を200mlの飽和炭酸水素ナトリ
ウムですすぎ、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過
し、そして真空下で濃縮した。残渣をヘキサン中の80
%ジエチルエーテルと共に研和して、真空下での60℃
における乾燥後に、1.10gの3,7−ジヒドロ−8−
(2−インダニル)−1,3−ジプロピル−1H−プリン
−2,6−ジオンを生成した、融点223−224℃。
【0102】実施例11 2−フェニル酪酸(1.1g)を5,6−ジアミノ−1,
3−ジプロピルウラシルを用いて処理してアミドを得
て、そしてそれを実施例7の工程に従い環化して、45
4mgの3,7−ジヒドロ−8−[(±)−フェニルプロピ
ル]−1,3−ジプロピル−1H−プリン−2,6−ジオ
ンを生成した、融点137−138℃。
3−ジプロピルウラシルを用いて処理してアミドを得
て、そしてそれを実施例7の工程に従い環化して、45
4mgの3,7−ジヒドロ−8−[(±)−フェニルプロピ
ル]−1,3−ジプロピル−1H−プリン−2,6−ジオ
ンを生成した、融点137−138℃。
【0103】実施例12 (S)−(+)−2−フェニル酪酸(0.93g)を実施例
6の工程に従い5,6−ジアミノ−1,3−ジプロピルウ
ラシルを用いて処理してアミドを得た。該アミドをイミ
ノエーテルに転化させ、それを実施例6の工程に従い熱
的に環化して、547mgの3,7−ジヒドロ−8−
[(S)−フェニルプロピル]−1,3−ジプロピル−1H
−プリン−2,6−ジオンを生成した、融点128−1
31℃。
6の工程に従い5,6−ジアミノ−1,3−ジプロピルウ
ラシルを用いて処理してアミドを得た。該アミドをイミ
ノエーテルに転化させ、それを実施例6の工程に従い熱
的に環化して、547mgの3,7−ジヒドロ−8−
[(S)−フェニルプロピル]−1,3−ジプロピル−1H
−プリン−2,6−ジオンを生成した、融点128−1
31℃。
【0104】実施例13 (R)−(−)−2−フェニル酪酸(0.98g)を実施例
6の工程に従い5,6−ジアミノ−1,3−ジプロピルウ
ラシルを用いて処理してアミドを得た。該アミドをイミ
ノエーテルに転化させ、それを実施例6の工程に従い熱
的に環化して、190mgの3,7−ジヒドロ−8−
[(R)−フェニルプロピル]−1,3−ジプロピル−1H
−プリン−2,6−ジオンを生成した、融点128−1
30℃。
6の工程に従い5,6−ジアミノ−1,3−ジプロピルウ
ラシルを用いて処理してアミドを得た。該アミドをイミ
ノエーテルに転化させ、それを実施例6の工程に従い熱
的に環化して、190mgの3,7−ジヒドロ−8−
[(R)−フェニルプロピル]−1,3−ジプロピル−1H
−プリン−2,6−ジオンを生成した、融点128−1
30℃。
【0105】実施例14 1.9g量の2−ベンジルプロパン酸を60mlの水中
の0.65gの水酸化カリウムを用いて激しく撹拌しな
がら処理した。この溶液に2.0gの5,6−ジアミノ−
1,3−ジメチルウラシル水和物を加え、その後、2.3
gの1−エチル−3−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]
カルボジイミド塩酸塩を加えた。2時間後に、溶媒を除
去し、そして残渣をラジアルクロマトグラフィー(ヘキ
サン中の40%イソプロピルアルコール、4mm板)に
より精製すると、1.85gの物質を生成し、これをエ
ーテルと共に研和して、0.40gのアミドを白色固体
状で生成した。
の0.65gの水酸化カリウムを用いて激しく撹拌しな
がら処理した。この溶液に2.0gの5,6−ジアミノ−
1,3−ジメチルウラシル水和物を加え、その後、2.3
gの1−エチル−3−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]
カルボジイミド塩酸塩を加えた。2時間後に、溶媒を除
去し、そして残渣をラジアルクロマトグラフィー(ヘキ
サン中の40%イソプロピルアルコール、4mm板)に
より精製すると、1.85gの物質を生成し、これをエ
ーテルと共に研和して、0.40gのアミドを白色固体
状で生成した。
【0106】アミド(0.33g)を10mlの30%
水性水酸化カリウムおよび2mlのエチルアルコールを
用いて処理し、そして1.5時間にわたり70℃に加熱
した。冷却後に、反応物を55mlの1M塩酸を用いて
酸性化し、そして300mlのエチルエーテルで抽出し
た。有機相を200mlの水、200mlの飽和塩化ナ
トリウムですすぎ、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、
濾過し、そして濃縮した。残渣をヘキサンと共に研和し
て、真空下での五酸化燐上における乾燥後に、142m
gの3,7−ジヒドロ−8−[(±)−(メチル−2−フェ
ニルエチル)]−1,3−ジメチル−1H−プリン−2,6
−ジオンを生成した、融点198−199℃。
水性水酸化カリウムおよび2mlのエチルアルコールを
用いて処理し、そして1.5時間にわたり70℃に加熱
した。冷却後に、反応物を55mlの1M塩酸を用いて
酸性化し、そして300mlのエチルエーテルで抽出し
た。有機相を200mlの水、200mlの飽和塩化ナ
トリウムですすぎ、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、
濾過し、そして濃縮した。残渣をヘキサンと共に研和し
て、真空下での五酸化燐上における乾燥後に、142m
gの3,7−ジヒドロ−8−[(±)−(メチル−2−フェ
ニルエチル)]−1,3−ジメチル−1H−プリン−2,6
−ジオンを生成した、融点198−199℃。
【0107】実施例15 22g量の塩化4−ベンジルオキシベンジルを実施例8
の工程に従いメチルマロン酸ジエチルアニオンを用いて
激しく処理した。アルキル化されたマロン酸メチルを鹸
化し、そして同一工程に従い脱カルボン酸化して、1
8.06gの2−(4−ベンジルオキシベンジル)プロピ
オン酸を得た、融点93−95℃。3.6g量のこの酸
を5,6−ジアミノ−1,3−ジプロピルウラシルを用い
て処理してアミドを得て、そして実施例7の工程に従い
環化して、1.46gの物質を得て、それをヘキサン中
の5%エチルエーテルから再結晶化させて、0.72g
の3,7−ジヒドロ−8−[メチル−2−(4−ベンジル
オキシフェニル)エチル]−1,3−ジプロピル−1H−
プリン−2,6−ジオンを生成した、融点124−12
6℃。260mg量の3,7−ジヒドロ−8−[メチル−
2−(4−ベンジルオキシフェニル)エチル]−1,3−ジ
プロピル−1H−プリン−2,6−ジオンを20mlの
メチルアルコール中に溶解させ、そして触媒量の木炭上
5%パラジウムを用いて処理した。これを水素雰囲気下
に撹拌しながら2時間置いた。それを次にセライト上で
濾過し、そして濾液を真空下で濃縮した。残渣をラジア
ルクロマトグラフィー(ヘキサン中の50%酢酸エチ
ル、4mm板)により精製すると、182mgの物質を
生成し、これをヘキサン中の5%エチルエーテルと共に
研和し、高真空下での39℃における3時間の乾燥後
に、162mgの3,7−ジヒドロ−8−[メチル−2−
(4−ヒドロキシフェニル)エチル]−1,3−ジプロピル
−1H−プリン−2,6−ジオンを生成した、融点21
8−220℃。
の工程に従いメチルマロン酸ジエチルアニオンを用いて
激しく処理した。アルキル化されたマロン酸メチルを鹸
化し、そして同一工程に従い脱カルボン酸化して、1
8.06gの2−(4−ベンジルオキシベンジル)プロピ
オン酸を得た、融点93−95℃。3.6g量のこの酸
を5,6−ジアミノ−1,3−ジプロピルウラシルを用い
て処理してアミドを得て、そして実施例7の工程に従い
環化して、1.46gの物質を得て、それをヘキサン中
の5%エチルエーテルから再結晶化させて、0.72g
の3,7−ジヒドロ−8−[メチル−2−(4−ベンジル
オキシフェニル)エチル]−1,3−ジプロピル−1H−
プリン−2,6−ジオンを生成した、融点124−12
6℃。260mg量の3,7−ジヒドロ−8−[メチル−
2−(4−ベンジルオキシフェニル)エチル]−1,3−ジ
プロピル−1H−プリン−2,6−ジオンを20mlの
メチルアルコール中に溶解させ、そして触媒量の木炭上
5%パラジウムを用いて処理した。これを水素雰囲気下
に撹拌しながら2時間置いた。それを次にセライト上で
濾過し、そして濾液を真空下で濃縮した。残渣をラジア
ルクロマトグラフィー(ヘキサン中の50%酢酸エチ
ル、4mm板)により精製すると、182mgの物質を
生成し、これをヘキサン中の5%エチルエーテルと共に
研和し、高真空下での39℃における3時間の乾燥後
に、162mgの3,7−ジヒドロ−8−[メチル−2−
(4−ヒドロキシフェニル)エチル]−1,3−ジプロピル
−1H−プリン−2,6−ジオンを生成した、融点21
8−220℃。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ネルセン ロ−ウェル レンツ アメリカ合衆国 45069 オハイオ州 ウエストチェスタ− ロ−リングウッド ウェイ 8266 (56)参考文献 特開 平2−247180(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 473/06 - 473/08 A61K 31/522 CAPLUS(STN) REGISTRY(STN)
Claims (20)
- 【請求項1】 (R)および(S)エナンチオマー類並
びにラセミ混合物を含む構造式: 【化1】 R1およびR2はそれぞれ独立して、(C1−C4)低級ア
ルキルまたは(C2−C4)低級アルケニルであり、Zは 【化2】 であり、R3は(C1−C3)低級アルキル、ニトロ、ア
ミノ、ヒドロキシ、フルオロ、ブロモまたはクロロであ
り、mは0または1−4の整数であり、 nは1−4の整数であり、そしてXはHまたはOHであ
る]の化合物、並びにそれの薬学的に許容可能な塩類。 - 【請求項2】 3,7−ジヒドロ−8−[(1R)−メチル
−2−フェニルエチル]−1,3−ジプロピル−1H−プ
リン−2,6−ジオンである、請求項1記載の化合物。 - 【請求項3】 3,7−ジヒドロ−8−[(1S)−メチル
−2−フェニルエチル]−1,3−ジプロピル−1H−プ
リン−2,6−ジオンである、請求項1記載の化合物。 - 【請求項4】 3,7−ジヒドロ−8−[(1R)−フェニ
ルエチル]−1,3−ジプロピル−1H−プリン−2,6
−ジオンである、請求項1記載の化合物。 - 【請求項5】 3,7−ジヒドロ−8−[(1R)−フェニ
ルエチル]−1,3−ジプロピル−1H−プリン−2,6
−ジオンである、請求項1記載の化合物。 - 【請求項6】 3,7−ジヒドロ−8−[(1S)−フェニ
ルエチル]−1,3−ジプロピル−1H−プリン−2,6
−ジオンである、請求項1記載の化合物。 - 【請求項7】 3,7−ジヒドロ−8−[1−(フェニル
メチル)ブチル]−1,3−ジプロピル−1H−プリン−
2,6−ジオンである、請求項1記載の化合物。 - 【請求項8】 3,7−ジヒドロ−8−(1−フェニルエ
チル)−1,3−ジ−2−プロペニル−1H−プリン−
2,6−ジオンである、請求項1記載の化合物。 - 【請求項9】 3,7−ジヒドロ−8−[1−(フェニル
メチル)プロピル]−1,3−ジプロピル−1H−プリン
−2,6−ジオンである、請求項1記載の化合物。 - 【請求項10】 3,7−ジヒドロ−8−(1−フェニル
エチル)−1,3−ジプロピル−1H−プリン−2,6−
ジオンである、請求項1記載の化合物。 - 【請求項11】 3,7−ジヒドロ−8−[1−(ヒドロ
キシメチル)−2−フェニルエチル]−1,3−ジプロピ
ル−1H−プリン−2,6−ジオンである、請求項1記
載の化合物。 - 【請求項12】 3,7−ジヒドロ−8−(2−インダニ
ル)−1,3−ジプロピル−1H−プリン−2,6−ジオ
ンである、請求項1記載の化合物。 - 【請求項13】 3,7−ジヒドロ−8−[(±)−フェニ
ルプロピル]−1,3−ジプロピル−1H−プリン−2,
6−ジオンである、請求項1記載の化合物。 - 【請求項14】 3,7−ジヒドロ−8−[(R)−フェニ
ルプロピル]−1,3−ジプロピル−1H−プリン−2,
6−ジオンである、請求項1記載の化合物。 - 【請求項15】 3,7−ジヒドロ−8−[(S)−フェニ
ルプロピル]−1,3−ジプロピル−1H−プリン−2,
6−ジオンである、請求項1記載の化合物。 - 【請求項16】 3,7−ジヒドロ−8−[(±)−メチル
−2−フェニルエチル]−1,3−ジメチル−1H−プリ
ン−2,6−ジオンである、請求項1記載の化合物。 - 【請求項17】 3,7−ジヒドロ−8−[メチル−2−
(4−ヒドロキシフェニル)エチル]−1,3−ジプロピル
−1H−プリン−2,6−ジオンである、請求項1記載
の化合物。 - 【請求項18】 請求項1記載の化合物を不活性担体と
の混合物状で含有している組成物からなるアデノシン受
容体拮抗剤。 - 【請求項19】 請求項1記載の化合物を製薬上に許容
可能な担体との混合物状で含有している組成物からなる
アデノシン受容体拮抗剤。 - 【請求項20】 下記の反応式Iに示されている段階か
らなる、(R)および(S)エナンチオマー類並びにラ
セミ体混合物を含む構造式: 【化3】 [式中、R1およびR2はそれぞれ独立して、(C1−
C4)低級アルキルまたは(C2−C4)低級アルケニル
であり、Zは 【化4】 であり、R3は(C1−C3)低級アルキル、ニトロ、ア
ミノ、ヒドロキシ、フルオロ、ブロモまたはクロロであ
り、mは0または1−4の整数であり、nは1−4の整
数であり、そしてXはHまたはOHである]の化合物、
並びにそれの製薬上受け入れられる塩類の製造方法: 反応式I 【化5】 (a)段階Aにおいては、構造式1(ここでR1および
R2が上記で定義されている如くである)により記され
ている適当にアルキル置換されたピリミジンジオンと硝
酸ナトリウムとの間でニトロソ化反応を行って、構造式
2により記されているニトロソ置換されたピリミジンジ
オンを生成し、 (b)段階Bにおいては、構造式2により記されている
ニトロソ置換されたピリミジンジオンを過剰のジチオン
酸ナトリウムで処理することにより対応するジアミノピ
リミジンジオンに還元して、構造式3に従う化合物を生
成し、 (c)段階Cにおいては、構造式4(ここでm、n、X
およびR3が上記で定義されている如くである)に従う
化合物をテトラヒドロフラン中に溶解させ、それを1当
量のN−メチルモルホリンおよび1当量のクロロ蟻酸イ
ソブチルで処理し、そして次にジメチルホルムアミド中
に溶解されている構造式3により記されているジアミノ
ピリミジンジオンを加えることにより、構造式3により
記されているジアミノピリミジンジオンを構造式4に従
う化合物と反応させて、構造式5により記されているア
ミドを生成し、 (d)段階Dにおいては、構造式5により記されている
アミドを乾燥ベンゼン中に溶解させ、そして6.5当量
のテトラフルオロホウ酸トリエチルオキソニウムで処理
して、構造式6により記されているイミノエーテルを生
成し、 (e)段階Eにおいては、構造式6により記されている
イミノエーテルを乾燥ベンゼン中に溶解させ、そして窒
素下で加熱還流して生成物を生成し、それを真空中で除
去し、そして精製して、式Iにより表示されている化合
物である構造式7に従う化合物を生成する。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US499,111 | 1990-03-26 | ||
US07/499,111 US5047534A (en) | 1990-03-26 | 1990-03-26 | Selective adenosine receptor agents |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04221384A JPH04221384A (ja) | 1992-08-11 |
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Family
ID=23983864
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08451291A Expired - Fee Related JP3181305B2 (ja) | 1990-03-26 | 1991-03-26 | 選択的アデノシン受容体アゴニスト及びアンタゴニスト |
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EP (1) | EP0449175B1 (ja) |
JP (1) | JP3181305B2 (ja) |
KR (1) | KR100195368B1 (ja) |
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AR (1) | AR247887A1 (ja) |
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CA (1) | CA2038747C (ja) |
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DK (1) | DK0449175T3 (ja) |
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FI (1) | FI98461C (ja) |
GR (1) | GR3025135T3 (ja) |
HU (1) | HU208824B (ja) |
IE (1) | IE910982A1 (ja) |
IL (1) | IL97656A (ja) |
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NZ (1) | NZ237484A (ja) |
PH (1) | PH27511A (ja) |
PT (1) | PT97133B (ja) |
ZA (1) | ZA912038B (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102060903B1 (ko) * | 2018-09-12 | 2019-12-30 | 김지훈 | 다중접합 도마 및 그 제조방법 |
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DE69412073T2 (de) * | 1993-02-26 | 1999-02-18 | Merrell Pharmaceuticals Inc., Cincinnati, Ohio | Xanthinderivate als adenosin-a1 rezeptor antagonisten |
WO1994025462A1 (en) * | 1993-05-03 | 1994-11-10 | The United States Of America, Represented By The | 8-substituted 1,3,7-trialkyl-xanthine derivatives as a2-selective adenosine receptor antagonists |
WO1994026744A1 (en) * | 1993-05-06 | 1994-11-24 | Merrell Dow Pharmaceuticals Inc. | 8-substituted xanthines as selective adenosine receptor agents |
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WO2007036491A1 (de) * | 2005-09-30 | 2007-04-05 | Basf Aktiengesellschaft | Verfahren zur herstellung von alpha-substituierten carbonsäuren |
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