JP3181093U - 応急給水栓 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】鉛直配管2と、鉛直配管2の下端部に設けられ、給水ホース3の下流側端部が接続される入水接続口と、鉛直配管2の上端部に設けられ、複数の吐出口を備えた分岐状配管4と、分岐状配管4の各吐出口に接続した複数の水栓5と、鉛直配管2に設けられ、放射状に折り畳み展開自在な複数本の支持脚6aを備えた脚部6とから成る応急給水栓1を構成する。さらに、前記脚部6を、複数本の支持脚6aが放射状に開いて鉛直配管2及び分岐状配管4を支える開放位置と、複数本の支持脚6aが鉛直配管2に沿う姿勢となる折り畳み位置とに亘って開閉自在に構成する。
【選択図】図1
Description
近年、このような場合、給水車等の給水源から水を一度に複数の被災者に迅速に分配できるように複数の蛇口や止水バルブを設けた応急給水栓が用いられるようになって来ている。
その結果、本考案の応急給水栓は、収納時には、脚部を折り畳み位置にすることによって極めてコンパクトになり、小さいスペースで容易に備蓄することができる。
また、本考案の応急給水栓は、使用時には、脚部を折り畳み位置から開放位置に開くだけで良く、初心者や老人等であっても簡単且つ容易に設置することができる。しかも、収納する際にも、脚部を開放位置から折り畳み位置へ閉じるだけで良く、収納も簡単且つ容易に行える。
即ち、本考案の応急給水栓は、上下左右どの向きであっても、安定した姿勢で収納することができる。
また、本考案の応急給水栓は、夜間に設置場所を容易に確認することができるため、人に対して確実に注意を喚起でき、夜間に応急給水栓の近傍を通過する避難者や自転車等との接触事故を防止することができる。
即ち、本考案の応急給水栓は、複数基の応急給水栓を連結して使用できるため、水栓の数が増え、飲料水や生活用水を一度に多数の被災者に迅速に分配することができ、至極便利である。
図1〜図4は本考案の第1の実施形態に係る応急給水栓1を示し、当該応急給水栓1は、地震や台風等の災害時において、被災者に飲料水や生活用水を配給するのに用いられ、給水車や消火栓、災害用貯水槽、給水タンク、仮設水槽等の給水源から飲料水や生活用水を多くの被災者に迅速に分配できるようにしたものであり、一基で使用するタイプのものである。
また、入水接続口を形成する異径エルボ管8の入口側と給水源に接続された給水ホース3の下流側端部とは、継手7を介して着脱自在に接続される。この実施形態においては、継手7には、カムロックアダプター7a及びカムロックカプラー7bから成るカムロック継手7が使用されており、カムロックアダプター7aは、異径エルボ管8の入口側に取り付けられ、一方、カムロックカプラー7bは、給水ホース3の下流側端部に接続した媒介金具9に取り付けられている。
また、分岐状配管4は、チーズ管4d,4f及び短管4c,4e,4g等の配管部材を順次接続することにより平面視においてH形に形成されており、四つのオネジ付エルボ管4hの下向きの口が吐出口となっている。この四つの吐出口は、鉛直配管2の軸線の周囲に配置された格好になっている。
更に、分岐状配管4を形成する各配管部材は、何れも食品衛生法に適合するステンレス材により形成されており、プレス継手により接続されて相対的に回転しないようになっている。
また、各水栓5には、水栓5からタンク10等へ給水を行い易いように合成樹脂製の可撓性のホース11がステンレス製のホースニップル12を介して接続されている。
これら各水栓5には、ステンレス製のコック式の止水バルブが使用され、また、ホース11には、ポリ塩化ビニル製のホース11が使用されている。
また、各支持脚6aの先端部には、反射テープ13が貼り付けられている。
更に、各支持脚6aの下端には、滑り止め用のゴム部材16eが、また、各支持脚6aの上端には、キャップ16fがそれぞれ嵌合されている。
これら各ステー6cは、スライド体6bのスライドに伴い各支持脚6aを開いたり、閉じたりする機能と、各支持脚6aが所定の角度以上に開かないように制限する機能とを有している。
また、前記ストッパー14の鉛直配管2への取り付け位置と各ステー6cの支持脚6a及び鉛直配管2への連結個所は、脚部6が開放位置になったときに、ステー6cが荷重(鉛直配管2や分岐状配管4等の荷重及び被災者が水栓5を操作することによる受ける荷重)を受けてステー6cに支持脚6aを鉛直配管2側へ引き込む力が作用するようにし、この引き込む力と開脚した支持脚6aが前記荷重によって外方へ広がる力とが相殺されるように構成されている。
更に、脚部6の開脚角度及び支持脚6aの長さは、脚部6が開放位置になったときに、入水接続口を形成する異径エルボ管8が地面から所定距離だけ離れた位置になるようにそれぞれ設定されている。これによって、入水接続口が土で汚されるのを防ぐことができる。
また、応急給水栓1の重量は、約6.5kgとなっている。
更に、応急給水栓1の入口接続部を形成する異径エルボ管8の向きは、脚部6を折り畳み位置にしたときに、異径エルボ管8が支持脚6aと干渉しないようになっている。
このとき、水栓5に接続した四本の可撓性のホース11は、図示していないが、ベルトやバンド等によって脚部6側へ締め付け固定されており、可撓性のホース11がばらつかないようにしている。
また、応急給水栓1は、分岐状配管4の各吐出口及び各吐出口に接続された複数の水栓5を鉛直配管2の軸線の周囲に配置する構成とし、応急給水栓1が折り畳み位置になったときに、応急給水栓1の前後方向の最大幅と左右方向の最大幅とが同程度の幅になるようにしているため、折り畳み収納状態のときには、平面視においてほぼ四角形状となり、分岐状配管4を下向きにしても、或いは、脚部6を下向きにしても、安定した姿勢で備蓄することができ、また、応急給水栓1自体を横向きにしても、安定した姿勢で備蓄することができる。
このとき、応急給水栓1は、鉛直配管2に脚部6を放射状に折り畳み展開自在に取り付け、鉛直配管2と分岐状配管4と脚部6とを一体構造としているため、接続箇所が少なくなって軽量化を図れ、応急給水栓1が一体構造となっていることとも相まって、使用現場への持ち運びも楽に行える。
このとき、応急給水栓1は、使用時において脚部6を折り畳み位置から開放位置に開くだけで良く、組み立てが一切不要となって初心者や老人等であっても簡単かつ容易に設置することができる。
また、応急給水栓1の収納時においても、脚部6を開放位置から折り畳み位置へ閉じるだけで良く、応急給水栓1の収納をワンタッチで簡単且つ容易に行える。
このとき、入水接続口を形成する異径エルボ管8の向きを、異径エルボ管8の水平軸線が複数本の支持脚6aのうちの何れかの支持脚6aへ向くようにしておけば、給水ホース3に水圧がかかって応急給水栓1を押しても、応急給水栓1が引っ繰り返り難くなる。
このとき、可撓性のホース11の先端部をタンク10の口やバケツの中にいれているため、水をこぼすことなく、給水することができる。
また、応急給水栓1の脚部6が開放位置になっているときには、各ステー6cが荷重(鉛直配管2や分岐状配管4等の荷重及び被災者が水栓5を操作することによる受ける荷重)を受けてステー6cに支持脚6aを鉛直配管2側へ引き込む力が作用し、この引き込む力と荷重を受けた支持脚6aが外方へ広がる力とが相殺されるようになっているため、応急給水栓1は、脚部6に荷重かかっても、脚部6が安定した状態で開放位置に保持され、荷重に対する強度及び安定性を有することになる。
更に、夜間等において、応急給水栓1を使用する場合、反射テープ13を貼り付けているため、夜間の照明が不十分である場所に設置していても、応急給水栓1の設置場所を容易に確認することができる。
また、入水接続口と給水源に接続された給水ホース3の下流側端部とは、継手7を介して着脱自在に接続されている。
更に、吐出接続口と中継ホース15の上流側端部とは、継手7を介して着脱自在に接続されている。
また、給水ホース3の下流側端部に接続した媒介金具9には、カムロックカプラー7bが取り付けられている。
更に、中継ホース15の上流側端部には、カムロックアダプター7aが取り付けられていると共に、中継ホース15の下流側端部には、カムロックカプラー7bが取り付けられている。
このとき、水栓5に接続した四本の可撓性ホース11は、図示していないが、ベルトやバンド等によって脚部6側へ締め付け固定されており、可撓性のホース11がばらつかないようにしている。
特に、第2の実施形態に係る応急給水栓1は、鉛直配管2の下端部に、給水ホース3の下流側端部が接続される入水接続口と、前記給水ホース3とは別の給水ホース3の上流側端部が接続される吐出接続口とを設けているため、応急給水栓1同士を中継ホース15で接続することができる。
即ち、前記応急給水栓1は、複数基の応急給水栓1を連結して使用できるため、水栓5の数が増え、飲料水や生活用水を一度に多数の被災者に迅速に分配することができ、至極便利である。
また、分岐状配管4の形状や構造も、上記の実施形態に係るものに限定されるものではなく、吐出口が鉛直配管2の軸線の周囲に配置されておれば、分岐状配管4の形状や構造は、如何なるものであっても良い。
6bはスライド体、6b′は筒部材、6b″はブラケット、6cはステー、6dはピン、6eはゴム部材、6fはキャップ、6gはブラケット、7は継手、7aはカムロックアダプター、7bはカムロックカプラー、8は異径エルボ管(入水接続口)、9は媒介金具、10はタンク、11は可撓性のホース、12はホースニップル、13は反射テープ、14はストッパー、15は中継ホース、16は異径チーズ管(入水接続口及び吐出接続口)。
Claims (8)
- 鉛直配管(2)と、鉛直配管(2)の下端部に設けられ、給水ホース(3)の下流側端部が接続される入水接続口と、鉛直配管(2)の上端部に設けられ、複数の吐出口を備えた分岐状配管(4)と、分岐状配管(4)の各吐出口に接続した複数の水栓(5)と、鉛直配管(2)に設けられ、放射状に折り畳み展開自在な複数本の支持脚(6a)を備えた脚部6とから成る応急給水栓(1)であって、前記脚部(6)は、複数本の支持脚(6a)が放射状に開いて鉛直配管(2)及び分岐状配管(4)を支える開放位置と、複数本の支持脚(6a)が鉛直配管(2)に沿う姿勢となる折り畳み位置とに亘って開閉自在に構成されていることを特徴とする応急給水栓。
- 前記鉛直配管(2)に脚部(6)を放射状に折り畳み展開自在に取り付け、鉛直配管(2)と分岐状配管(4)と脚部(6)とを一体構造としたことを特徴とする請求項1に記載の応急給水栓。
- 前記脚部(6)は、鉛直配管(2)に長手方向へスライド自在に取り付けたスライド体(6b)と、スライド体(6b)に放射状で且つ回動自在に取り付けられ、先端部が地面に接地する複数本の支持脚(6a)と、複数本の支持脚(6a)にそれぞれ対応して配置され、一端部が対応する支持脚(6a)に回動自在に連結されると共に、他端部が鉛直配管(2)に回動自在に連結された複数本のステー(6c)とから成り、スライド体(6b)又は何れか一本の支持脚(6a)の上端部を鉛直配管(2)の上端部側へ引き上げることによって複数本の支持脚(6a)及びステー(6c)が放射状に開いて鉛直配管(2)及び分岐状配管(4)を支える開放位置になると共に、スライド体(6b)又は何れか一本の支持脚(6a)の上端部を鉛直配管(2)の下端部側へ押し下げることによって複数本の支持脚(6a)及びステー(6c)が鉛直配管(2)に沿う姿勢となる折り畳み位置へ折り畳まれる構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の応急給水栓。
- 前記鉛直配管(2)の中間部に、脚部(6)の開放時にスライド体(6b)が当接して脚部(6)の開脚角度を決定するストッパー(14)を設け、前記ストッパー(14)の鉛直配管(2)への取り付け位置と各ステー(6c)の支持脚(6a)及び鉛直配管(2)への連結個所は、脚部(6)が開放位置になったときに、ステー(6c)が荷重を受けてステー(6c)に支持脚(6a)を鉛直配管(2)側へ引き込む力が作用するようにし、この引き込む力と開脚した支持脚(6a)が荷重によって外方へ広がる力とが相殺されるようにしたことを特徴とする請求項3に記載の応急給水栓。
- 前記分岐状配管(4)の各吐出口及び各吐出口に接続された複数の水栓5を鉛直配管(2)の軸線の周囲に配置する構成とし、応急給水栓(1)の脚部(6)が折り畳み位置になったときに、応急給水栓(1)の前後方向の最大幅と左右方向の最大幅とが同程度の幅になるようにしたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4に記載の応急給水栓。
- 前記各水栓5に、可撓性のホース(11)を接続したことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5に記載の応急給水栓。
- 前記脚部(6)の各支持脚(6a)に、反射テープ(13)を貼着又は蛍光塗料若しくは蓄光塗料を塗布したことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5又は請求項6に記載の応急給水栓。
- 前記鉛直配管(2)の下端部に、給水ホース(3)の下流側端部が接続される入水接続口と、前記給水ホース(3)とは別の中継ホース(15)の上流側端部が接続される吐出接続口とを設けたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6又は請求項7に記載の応急給水栓。
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Cited By (4)
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JP2015178750A (ja) * | 2014-03-20 | 2015-10-08 | 株式会社日邦バルブ | 水道用三方弁並びに該三方弁を備えた水道配管構造及びメータユニット |
JP2016016215A (ja) * | 2014-07-10 | 2016-02-01 | 株式会社岡村製作所 | 脚体構造、点滴スタンド及び識別表示部 |
JP2020066900A (ja) * | 2018-10-23 | 2020-04-30 | 株式会社北川鉄工所 | 高架式等の給水栓 |
-
2012
- 2012-11-08 JP JP2012006793U patent/JP3181093U/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7137204B2 (ja) | 2018-10-23 | 2022-09-14 | 株式会社北川鉄工所 | 高架式等の給水栓 |
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