JP3180761U - ファンの振動低減構造 - Google Patents

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培素 朱
茂琳 陳
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Abstract

【課題】振動を低減し、簡易に組み立て可能なファンの振動低減構造を提供する。
【解決手段】ファン群1の前後に第1及び第2のフレーム3及び4を配置してこれらのフレームを介して筐体2に結合・固定する。フレームにはそれぞれ辺部に穿孔31、41を設けて、第1の結合部材5によってファン群の前後側に設けた固定孔101,111を貫通して固定し、各フレームのファン群1の反対側に第1、第2の位置決め部32、42を突出して設けて、第2の結合部材6により該位置決め部にそれぞれ設けた孔を通して筐体2の孔に貫通して固定する。各フレームとファン群、及び筐体との間には、それぞれ第1、第2の結合部材に設けた段差により間隙を設けて直接接触しないため、ファンの振動が筐体に伝達しない。
【選択図】図1

Description

本考案は、ファンの振動低減構造に関し、特に、振動低減効果を大幅に高めることができる上、簡易に組み立てることができるファンの振動低減構造に関する。
科学技術が進歩するに伴い、人々の各種電子装置に対する依頼度も高まっている。電子装置(コンピュータ、ノートブック型パソコンなど)は、作動時に内部の素子から多くの熱が発生するため、その熱を迅速に電子装置外部に放熱できない場合、電子装置が過熱状態となる。そこで、大部分の電子装置は、内部にファンが設置されることにより、所定の動作温度範囲内における温度条件が維持できるようになっている。
従来のファンの多くは、ねじを使用してコンピュータの筐体上に装着される。しかし、ファンは、作動中に振動が発生するため、コンピュータの筐体を振動させる。これにより、コンピュータの筐体内では、共鳴又は共振により、騒音が発生する。また、この振動は、筐体内の他の電子素子の正常な作動に影響を与える。しかし、従来のファンの振動低減固定構造は、使用される部材が多い上にこれらの部材は、製造工程が複雑である。また、従来のファンを筐体に固定する部分に採用される材料は、ファンから発生する振動が筐体上に伝達されるのを有効に阻止することができない。
即ち、従来のファンの振動低減構造は、以下(1)及び(2)に示す欠点を有する。
(1)振動低減効果に劣る。
(2)簡易に組み立てることができない。
そこで、上述の従来のファンの振動低減構造の欠点を解決することが求められていた。
特開2005−51085号公報
本考案の主な目的は、振動低減効果を大幅に高めることができるファンの振動低減構造を提供することにある。
本考案のもう1つの目的は、簡易に組み立てることができるファンの振動低減構造を提供することにある。
上述の課題を解決するために、本考案は、ファン群に応用されるファンの振動低減構造を提供するものである。
ファン群は、第1側と、第1側と反対側の第2側と、を有する。第1側は、複数の第1の固定孔を有し、第2側は、複数の第2の固定孔を有する。
振動低減構造は、筐体、第1のフレーム、複数の第1の結合部材及び複数の第2の結合部材を含む。
筐体は、底板と、底板の両側に対向設置される2つの側壁と、を有する。底板及び側壁により、ファン群が収容される収容空間が画定される。
第1のフレームは、ファン群の第1側に設けられる上、第1側に接触しない。第1のフレームと第1側との間には、第1の間隙が形成される。第1のフレームは、複数の第1の固定孔に対応する複数の第1の穿孔と、ファン群の第1側の方向と反対側に突出する複数の第1の位置決め部と、を含む。複数の第1の位置決め部は、対向設置され、筐体に接触しない上、第1の孔をそれぞれ有する。複数の第1の位置決め部と筐体との間には、第2の間隙が形成される。第1の間隙及び第2の間隙は、収容空間に連通する。
複数の第1の結合部材は、複数の第1の穿孔及び複数の第1の固定孔に貫設される。また、複数の第1の結合部材は、第1のフレームと第1側との間に係合されることにより、第1の間隙を形成する第1の係合部を有する。
複数の第2の結合部材は、筐体内側に設置される。また、複数の第2の結合部材は、第1の位置決め部と筐体との間に係合されることにより、第2の間隙を形成する第2の係合部を有する。
本考案のファンの振動低減構造は、第1のフレームと第1側との間に、第1の係合部が係合されることによって第1の間隙が形成されるため、第1のフレームがファン群の第1側に接触しない。また、第1の位置決め部と筐体との間に第2の係合部が係合されることによって第2の間隙が形成されるため、第1のフレームが筐体に接触しない。即ち、第1の間隙及び第2の間隙により、ファン群が筐体に接触しないため、ファンから発生する振動が筐体上に伝達されるのを阻止することができる。これにより、振動低減効果を大幅に高めることができる上、簡易に組み立てることができる。
本考案の第1実施形態によるファンの振動低減構造を示す分解斜視図である。 本考案の第1実施形態によるファンの振動低減構造を示す斜視図である。 本考案の第1実施形態によるファンの振動低減構造を示す斜視図である。 図3の2Bを示す拡大図である。 図3の2Cを示す拡大図である。 本考案の第1実施形態によるファンの振動低減構造を示す平面図である。 図6の3Bを示す拡大図である。 図6の3Cを示す拡大図である。 本考案の第2実施形態によるファンの振動低減構造を示す分解斜視図である。 本考案の第2実施形態によるファンの振動低減構造を示す斜視図である。 本考案の第3実施形態によるファンの振動低減構造を示す分解斜視図である。 本考案の第3実施形態によるファンの振動低減構造を示す斜視図である。
本考案の目的、特徴および効果を示す実施形態を図面に沿って詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1及び図2を参照する。図1は、本考案の第1実施形態によるファンの振動低減構造を示す分解斜視図である。図2は、本考案の第1実施形態によるファンの振動低減構造を示す斜視図である。図1及び図2に示すように、本考案の第1実施形態によるファンの振動低減構造は、ファン群1に応用される。ファン群1は、第1側10と、第1側10と反対側の第2側11と、を有する。
第1側10は、複数の第1の固定孔101を有する。第2側11は、複数の第2の固定孔111を有する。本考案の第1実施形態によるファンの振動低減構造は、筐体2、第1のフレーム3、複数の第1の結合部材5及び複数の第2の結合部材6からなる。
筐体2は、底板20と、底板20の両側に対向設置される2つの側壁21と、を有する。底板20及び側壁21により、ファン群1が収容される収容空間222が画定される。複数の第1の結合部材5及び第2の結合部材6は、熱硬化性弾性体からなる。
図3、図4、図6及び図7を参照する。図3は、本考案の第1実施形態によるファンの振動低減構造を示す斜視図である。図4は、図3の2Bを示す拡大図である。図6は、本考案の第1実施形態によるファンの振動低減構造を示す平面図である。図7は、図6の3Bを示す拡大図である。
第1のフレーム3は、ファン群1の第1側10に設けられるが、第1側10に直接接触しない。第1のフレーム3と第1側10との間には、第1の間隙30が形成される。第1のフレーム3は、ファン群1の第1側10に設けられた複数の第1の固定孔101に対応する複数の第1の穿孔31を有する。また、第1のフレーム3には、ファン群1の第1側10に相対する側の反対側に突出する複数の第1の位置決め部32が設けられる。複数の第1の位置決め部32は、互いに対向する位置に設置され、筐体2に直接接触せず、第1の孔324をそれぞれ有する。第1の位置決め部32と筐体2との間には、第2の間隙33が形成される。第1の間隙30及び第2の間隙33と収容空間222とは、互いに連通する。
前述の第1の結合部材5は、第1のフレーム3の第1の穿孔31及びファン群1の第1側10の第1の固定孔101に貫設して両者を結合すると共に、第1の係合部50により、第1のフレーム3と第1側10との間を係合して第1の間隙30を形成する。
前述の第2の結合部材6は、筐体2の内側に設置され、第2の結合部材6は、第1の位置決め部32と筐体2との間に係合されることにより、第2の係合部60によって両者間に第2の間隙33を形成する。
図5及び図8を参照する。図5は、図3の2Cを示す拡大図である。図8は、図6の3Cを示す拡大図である。図5及び図8に示すように、本考案の第1実施形態によるファンの振動低減構造は、第2のフレーム4をさらに具える。第1のフレーム3及び第2のフレーム4は、金属材料からなる。第2のフレーム4は、ファン群1の第2側11に対して設けられるが、第2側11に直接接触しない。第2のフレーム4とファン群1の第2側11との間には、第3の間隙40が形成される。第2のフレーム4は、ファン群1の第2側11の複数の第2の固定孔111に対応する複数の第2の穿孔41を有する。また、第2のフレームには、ファン群1の第2側11に相対する側の反対側に突出する複数の第2の位置決め部42が設けられる。複数の第2の位置決め部42は、互いに対向して設置され、筐体2に直接接触せず、第3の孔424をそれぞれ有する。複数の第2の位置決め部42と筐体2との間には、第4の間隙43が形成される。第3の間隙40及び第4の間隙43は、筐体2の収容空間222に連通する。
前述の第1の結合部材5が第2のフレーム4の第2の穿孔41及びファン群1の第2側11の第2の固定孔111に貫設されて両者を結合し、第1の係合部50が第2のフレーム4と第2側11との間に係合されることにより、第3の間隙40が形成される。
前述の第2の結合部材6の第2の係合部60が第2の位置決め部42と筐体2との間に係合されることにより、第4の間隙43が形成される。
図1及び図2を参照する。筐体2内側には、少なくとも1つの凸部22が突設され、第2の間隙33及び第4の間隙43の部分に対応して突設される。凸部22には、第2の結合部材6が装着される。また、凸部22には、第2の結合部材6を貫通する位置決め孔221が設けられ、第2の結合部材6は、位置決め孔221貫通して第2の間隙33及び第1の孔324と、第4の間隙43及び第3の孔424と、を貫通する。
本考案のファンの振動低減構造は、第1の結合部材5が第1の穿孔31及び第1の固定孔101に貫設され、第1の係合部50が第1のフレーム3と第1側10との間に係合されることにより、第1の間隙30が形成される。また、第1の結合部材5が第2の穿孔41及び第2の固定孔111に貫設され、第1の係合部50が第2のフレーム4と第2側11との間に係合されることにより、第3の間隙40が形成される。また、第2の係合部60が第1の位置決め部32と筐体2との間に係合されることにより、第2の間隙33が形成される。また、第2の係合部60が第2の位置決め部42と筐体2との間に係合されることにより、第4の間隙43が形成される。これにより、第1のフレーム3及び第2のフレーム4は、ファン群1の第1側10及び第2側11に直接接触しない。また、第1の位置決め部32及び第2の位置決め部42は、筐体2に直接接触しない。即ち、第1の間隙30、第2の間隙33、第3の間隙40及び第4の間隙43が介在することにより、ファン群1は、筐体2に直接接触しない。これにより、ファン群1から発生する振動が筐体2上に伝達されるのを阻止することができ、振動低減効果を大幅に高めることができる。また、本考案のファンの振動低減構造は、簡易に組み立てることができる。
(第2実施形態)
図1、図9及び図10を参照する。図9は、本考案の第2実施形態によるファンの振動低減構造を示す分解斜視図である。図10は、本考案の第1実施形態によるファンの振動低減構造を示す斜視図である。本考案の第2実施形態によるファンの振動低減構造の一部部材及び部材間の対応関係は、第1実施形態と同一であるため、同一部分は、ここでは説明しない。本考案の第2実施形態によるファンの振動低減構造においては、第1の位置決め部32に、第1の位置決め段321及び第2の位置決め段322が湾曲形成される。また、第2の位置決め部42に、第3の位置決め段421及び第4の位置決め段422が湾曲形成される。第1の位置決め段321及び第3の位置決め段421は、筐体2の内側に隣り合う。第2の係合部60は、第2の位置決め段322及び第4の位置決め段422に係合される上、筐体2との間に第2の間隙33及び第4の間隙43を形成する。
第2の位置決め段322には、第1のフレーム3の方向に第1の湾曲段323が延伸される。また、第2の位置決め段322と第1の湾曲段323とは、接続されてU字形を呈する。第1の湾曲段323の第1の孔324に対応する位置には、第2の孔325が設けられる。第2の結合部材6は、第1の孔324及び第2の孔325を貫通する。
第3の位置決め段421には、第2のフレーム4の方向に第2の湾曲段423が延伸される。また、第4の位置決め段422と第2の湾曲段423とは、接続されてU字形を呈する。第2の湾曲段423の第3の孔424に対応する位置には、第4の孔425が設けられる。第2の結合部材6は、第3の孔424及び第4の孔425を貫通する。
上述の構造により、第1のフレーム3及び第2のフレーム4と筐体2との間を安定的に固定することができる。また、振動低減効果を高めることができる上、簡易に組み立てることができる。
(第3実施形態)
図11及び図12を参照する。図11は、本考案の第3実施形態によるファンの振動低減構造を示す分解斜視図である。図12は、本考案の第3実施形態によるファンの振動低減構造を示す斜視図である。本考案の第3実施形態によるファンの振動低減構造の一部部材及び部材間の対応関係は、前述の他の実施形態と同一であるため、同一部分は、ここでは説明しない。
本考案の第3実施形態によるファンの振動低減構造においては、第1のフレーム3の第1の位置決め部32が各辺に対向して設置されず、筐体2に直接接触しない。また、第2のフレーム4の第2の位置決め部42もまた各辺に対向設置されず、筐体2に直接接触しない。これにより、振動低減効果を高めることができる上、簡易に組み立てることができる。
上述した内容から分かるように、本考案のファンの振動低減構造は、従来技術と比較して以下(1)及び(2)に示す長所を有する。
(1)振動低減効果に優れる。
(2)簡易に組み立てることができる。
以上の説明は、本考案の好適な実施形態を示すものであり、本考案の特徴は、これらのみに限定されない。即ち、本考案の実用新案登録請求の範囲に基づく変更又は修飾は、全て本考案の実用新案登録請求の範囲に含まれる。
1 ファン群
10 第1側
101 第1の固定孔
11 第2側
111 第2の固定孔
2 筐体
20 底板
21 側壁
22 凸部
221 位置決め孔
222 収容空間
3 第1のフレーム
30 第1の間隙
31 第1の穿孔
32 第1の位置決め部
321 第1の位置決め段
322 第2の位置決め段
323 第1の湾曲段
324 第1の孔
325 第2の孔
33 第2の間隙
4 第2のフレーム
40 第3の間隙
41 第2の穿孔
42 第2の位置決め部
421 第3の位置決め段
422 第4の位置決め段
423 第2の湾曲段
424 第3の孔
425 第4の孔
43 第4の間隙
5 第1の結合部材
50 第1の係合部
6 第2の結合部材
60 第2の係合部

Claims (2)

  1. ファンの振動がファンを収容する筐体に直接伝達しないファンの振動低減構造であって、
    ファンを結合したファン群を収容する筐体、該ファン群の一方の側とその反対側に配置されて該ファン群を該筐体に結合固定する第1、第2のフレーム、ファン群と第1、第2のフレームとを結合する複数の第1の結合部材、及びファン群を結合した第1、第2のフレームを筐体に結合固定する複数の第2の結合部材からなり、
    前記ファン群は、一方側の第1側とその反対側の第2側との縁部に、それぞれ複数の第1の固定孔及び第2の固定孔を設け、
    前記筐体は、底板と前記底板の両側に対向設置される2つの側壁とにより、前記ファン群が収容される収容空間が画定され、
    前記第1のフレームは、前記ファン群の第1側に相対して配置され、前記ファン群の第1の固定孔に相対して第1の穿孔を設け、
    また、前記第2のフレームは、前記ファン群の第1側の反対側に相対して配置され、前記ファン群の第2の固定孔に相対して第2の穿孔を設け、
    前記複数の第1の結合部材及び前記複数の第2の結合部材は、熱硬化性樹脂からなる弾性体からなり、
    上記第1の結合部材を、ファン群の一方の第1側とその反対側の第2側とにそれぞれ設けた複数の第1の固定孔及び第2の固定孔にそれらの一端を固定すると共に、それらの他端を前記第1及び第2のフレームの第1及び第2の穿孔にそれぞれ固定して、前記ファン群と前記第1及び第2のフレームとを直接接触しないように第1の間隙を設けて第1の結合部材を介して固定し、
    さらに、前記第1及び第2のフレームには、それぞれ上記ファン群と反対側にそれぞれ複数の位置決め部を突出して配置して該位置決め部にそれぞれ第1及び第2の孔を設け、上記筐体にはこれらの孔に相対する位置に位置決め孔を設け、
    上記複数の第2の結合部材の一端を、それぞれ前記第1及び第2のフレームの複数の位置決め部の第1及び第2の孔に固定すると共に、それらの他端を上記筐体の位置決め孔に固定して、前記筐体と前記第1及び第2のフレームとを直接接触しないように第2の間隙を設けて第2の結合部材を介して固定し、
    たことを特徴とするファンの振動低減構造。
  2. 前記筐体の位置決め孔は、該筐体内側に突設された凸部に設けられ、前記第2の間隙を形成することを特徴とする請求項1記載のファンの振動低減構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015146680A (ja) * 2014-02-03 2015-08-13 東芝シュネデール・インバータ株式会社 インバータ装置、及びファンの取付構造

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