JP3180225U - 紐、並びにこの紐を備えた靴及び紐係止具 - Google Patents
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Abstract
【課題】既存の編機を用いて容易に製造でき、しかも非力な者でも容易に取り扱うことができる紐、並びにこの紐を備えた靴及び紐係止具を提供する。
【解決手段】紐1は、表生地2及び裏生地3がその耳部4において相互に接結された筒状に編成され、更に、膨出部と、この膨出部に比し収縮した括れ部とが、長手方向に交互に形成される。膨出部は、筒状内部において、表生地2と裏生地3とが連結糸5によって連結される。連結糸5が表生地2と裏生地3との間を所定長で連結することにより嵩高い膨らみが生じ、同部が膨出部に形成される。括れ部は、筒状内部において、連結糸5が表生地2及び裏生地3に編み込まれず、遊び状態になっている。
【選択図】図3
【解決手段】紐1は、表生地2及び裏生地3がその耳部4において相互に接結された筒状に編成され、更に、膨出部と、この膨出部に比し収縮した括れ部とが、長手方向に交互に形成される。膨出部は、筒状内部において、表生地2と裏生地3とが連結糸5によって連結される。連結糸5が表生地2と裏生地3との間を所定長で連結することにより嵩高い膨らみが生じ、同部が膨出部に形成される。括れ部は、筒状内部において、連結糸5が表生地2及び裏生地3に編み込まれず、遊び状態になっている。
【選択図】図3
Description
本考案は、膨出部と、この膨出部に比べて収縮した括れ部とが、長手方向に交互に形成された紐、並びにこの紐を備えた靴及び紐係止具に関する。
上述した紐として、従来、特表2002−541352号公報に開示されたものが知られている。この紐は、ゴムなどの弾性材料から構成されるコア部と、このコア部を引っ張った状態で、その回りを包むように、糸又はストランドを用いて、筒状に織り又は編み組みすることによって得られる外皮部とから構成され、外皮部は、密に且つコア部を締め付けるように織り又は編み組みされる第1パターンと、粗に且つコア部に対して緩んだ状態となるように織り又は編み組みされる第2パターンとが長手方向に交互に繰り返される。
このようにして製造される紐は、伸長状態にあるときには、前記密部及び粗部は同じ直径となっているが、伸長状態を解いて通常の状態に戻すと、コア部の収縮に伴って、外皮部の密部分はコア部に密着した状態で長手方向に縮み、粗部分は長手方向に縮む際にこぶ状に膨出する結果、前記膨出部と括れ部とが長手方向に交互に形成された紐となる。
このような紐は、靴紐として用いることができる。即ち、この紐は、これに引っ張りを加えると、上述したように、直径がほぼ一定となるため、靴の紐通し穴(ハトメ)に通してこれを長手方向に自在に移動させることができ、一方、これを緩めると、上記のように粗部分がこぶ状になるため、この部分が紐通し穴に係止されて、その長手方向への移動が制止される。
したがって、この靴紐を靴の紐通し穴に通して、通常の使用状態となるように一旦装着すると、靴紐の端部同士を結ばなくても、靴紐による締付状態が緩むことは無く、継続して良好な履き心地を維持することができる。
ところが、上述した従来の紐は、こぶ部を、これが紐通し穴を通過しないような適正な大きさとするためには、コア部を約2倍という高伸度に伸長させた状態で、その周りに設けられる外皮部を織り又は編み組する必要があるため、その作業が煩わしく、また、これを製造するための特別な装置が必要であるという問題があった。
また、この紐を靴紐として使用する場合、一つの紐通し穴に通すたびに、当該紐を2倍近くに強い力で伸長させる必要があり、その扱い勝手が極めて不便であるという問題もある。特に、非力な子供やお年寄りにとっては、扱い勝手が悪い。
本考案は、以上の実情に鑑みなされたものであって、既存の編機を用いて容易に製造でき、しかも非力な者でも容易に取り扱うことができる紐、並びにこの紐を備えた靴及び紐係止具の提供を、その目的とする。
上記課題を解決するための本考案は、表生地及び裏生地がその耳部において相互に接結されて筒状に編成された紐であって、
膨出部と、該膨出部に比し収縮した括れ部とが、長手方向に交互に形成されてなり、
前記膨出部は、筒状内部において、前記表生地と裏生地とが連結糸によって連結されるとともに、
前記括れ部は、前記筒状内部において、前記連結糸が前記表生地及び裏生地に編み込まれず、遊び状態になった紐に係る。
膨出部と、該膨出部に比し収縮した括れ部とが、長手方向に交互に形成されてなり、
前記膨出部は、筒状内部において、前記表生地と裏生地とが連結糸によって連結されるとともに、
前記括れ部は、前記筒状内部において、前記連結糸が前記表生地及び裏生地に編み込まれず、遊び状態になった紐に係る。
本考案に係る紐は、上記のように、表生地及び裏生地がその耳部において相互に接結されて筒状に編成された構成を有する。そして、この筒状内部において、前記表生地と裏生地とを連結糸によって連結する、即ち、連結糸が表生地と裏生地との間を所定長で連結することにより嵩高い膨らみが生じて、同部が幅及び厚み方向に膨出した膨出部に形成される。一方、筒状内部において、連結糸を前記表生地及び裏生地に編み込まず、これを遊び状態にすると、同部は前記膨出部に比較して嵩が低くなり、その幅及び厚さが前記膨出部に比べて縮んだ括れ部となる。そして、このような膨出部と括れ部とが長手方向に交互に形成される。
斯くして、本考案に係る紐によれば、表生地及び裏生地の編成、表生地及び裏生地の耳部の接結、並びに表生地と裏生地との連結という編み組織でこれを構成することができるので、従来公知の編機によって容易に製造することができる。
尚、表生地及び裏生地を構成する糸には、弾性糸が含まれていても良い。弾性糸を含ませることで、紐全体に伸縮性を持たせることができる。
そして、本考案に係る紐は、これを靴紐として好適に使用することができる。この場合、前記紐は、少なくともその前記膨出部の幅が靴の紐通し穴の直径よりも大きく形成されていることが必要である。但し、紐に適度な力を加えて引いたときに、前記膨出部が紐通し穴を通過可能な幅とする必要がある。前記膨出部は嵩高く編成されているが内部には空間があるため、回りから適度な力を受けると収縮して前記紐通し穴を通過可能であるが、あまりにも幅広にすると、過度な力をかけないと紐通し穴を通過できなくなるからである。
このように構成された靴紐は、これを靴の紐通し穴に容易に挿通させて装着することができる。一方、この靴紐が装着された靴を履いて歩行などの運動を行った場合に、この運動に伴って、紐通し穴から引き抜く引っ張り力が当該靴紐に作用しても、紐とこれが挿通される複数の紐通し穴との摩擦に加えて、紐の膨出部が各紐通し穴に引っ掛かる抵抗によって、当該膨出部が紐通し穴から抜けるのが防止される。この結果、靴紐による締め付けが緩むことは無く、良好な履き心地を継続して維持することができる。
したがって、本考案に係る靴紐によれば、当該靴紐の端部同士を結束する必要が無い。そして、靴を履いた美観の観点からすれば、靴紐の両端部は足元に無い方が良く、むしろ、靴の最もつま先寄りの紐通し穴に挿通されているのが好ましい。そして、端部は、これを折り返して、編み付け部の下側に挿入するか、紐通し穴部の裏側に隠して、遊び状態となるのを回避すると良い。
尚、表生地及び裏生地に弾性糸を使用した靴紐の場合、紐全体に弾性を持たせることができるので、適度な締付状態を良好に維持することができる。
また、本考案に係る紐は、当該紐が挿通される紐通し穴を有する係止片との組み合わせによって構成される紐係止具として、好適に用いることができる。この場合、前記紐は、少なくともその前記膨出部の幅が前記紐通し穴の直径よりも大きく形成される。但し、紐に適度な力を加えて引いたときに、前記膨出部が紐通し穴を通過可能な幅とする必要がある。
この紐係止具によれば、前記紐を容易に係止片の紐通し穴に挿通させることができる一方、紐通し穴から引き抜く引っ張り力が当該紐に作用しても、上述したように、紐とこれが挿通される紐通し穴との摩擦に加えて、紐の膨出部が紐通し穴に引っ掛かる抵抗によって、当該膨出部が紐通し穴から抜けるのが抑制される。
これらの紐係止具は、ズボンのベルト部や、レインコート(ジャケット)のフードの縁部といった、紐によって締め付けることが必要な様々な用途に用いることができる。例えば、ズボンのベルト部に用いる場合、ベルト部に形成された紐通し部に、当該紐係止具の紐を通した後、その両端部を、それぞれ係止片の紐通し穴に挿通させて引き締めることで、ウエスト部を締め付けることができ、一方、通常の動作によっては、前記膨出部が紐通し穴から容易には抜けないので、締め付けの緩みが防止される。また、前記フードの縁部に適用する場合、同様に、フードの縁部に形成された紐通し部に、当該紐係止具の紐を通した後、その両端部を、それぞれ係止片の紐通し穴に挿通させて引き締めることで、フードの開口を狭めることができる。
尚、前記係止片は、二以上の紐通し穴を備えていても良い。
以上のように、本考案に係る紐によれば、表生地及び裏生地の編成、表生地及び裏生地の耳部の接結、並びに表生地と裏生地との連結という編み組織でこれを構成することができるので、従来公知の編機によって容易に製造することができる。
また、この紐は、靴紐として好適で有り、この場合には、紐を靴の紐通し穴に容易に挿通させて装着することができる一方、このように靴紐が装着された靴を履いて歩行などの運動を行った場合に、この運動に伴って、紐通し穴から引き抜く引っ張り力が当該靴紐に作用しても、前記膨出部が紐通し穴から抜けるのが防止され、この結果、靴紐による締め付けが緩むことは無く、良好な履き心地を継続して維持することができる。
更に、この紐は、当該紐が挿通される紐通し穴を有する係止片との組み合わせによる紐係止具として用いることができ、その両端部を、それぞれ係止片の紐通し穴に挿通させて引き締めることで、各部の締め付けを行うことができ、一方、前記膨出部は紐通し穴から容易には抜けないので、締め付けの緩みが効果的に抑制される。
以下、本考案の具体的な実施の形態につき、図面に基づいて説明する。
[紐]
まず、図1〜図5に基づいて、本実施形態に係る紐について説明する。
まず、図1〜図5に基づいて、本実施形態に係る紐について説明する。
図1〜図4に示すように、本例の紐1は、表生地2及び裏生地3がその両耳部4において相互に接結されて筒状に編成されるもので、膨出部1aと、この膨出部1aに比べて幅及び厚さが収縮した括れ部1bとが、長手方向に交互に形成された構成を備える。また、紐1の両端部はそれぞれ適宜金具6によってかしめられている。尚、図1では、紐1の両端部を示し、中間部についてはその図示を省略している。
図3に示すように、前記膨出部1a、即ち、図1及び図2に示すa領域では、表生地2及び裏生地3によって構成される筒状の内部において、連結糸5が表生地2及び裏生地3を繋ぐようにこれらに編み込まれて、当該表生地2及び裏生地3が連結糸5によって連結された編み構造を有する。表生地2と裏生地3との間を所定の長さの連結糸5によって連結することで、嵩高い膨らみが生じ、このa領域が幅及び厚み方向に膨出した膨出部1aに形成される。尚、膨出部1aの幅は、表生地2及び裏生地3の編み目の数や糸の太さ等によって決定されるとともに、厚さは、表生地2及び裏生地3糸の太さや連結糸5の連結部の長さ等によって決定され、これら幅及び厚さは、必要な膨出の程度に鑑み、適宜設定される。
一方、前記括れ部1bは、即ち、図1及び図2に示すb領域では、表生地2及び裏生地3によって構成される筒状の内部において、連結糸5が表生地2及び裏生地3に編み込まれず、遊び状態になっており、このため、括れ部1bは、膨出部1aに比べて嵩が低く、幅及び厚み方向に収縮した状態となっている。
このような構造の紐1は、例えば、編み機としてダブルラッシェル機を用い、図5に示した編み組織によって製造することができる。尚、図5において、F・Nはフロントニードル、B・Nはバックニードルである。また、G・B1及びG・B8は挿入糸用のガイドバー、G・B3は接結糸用のガイドバー、G・B4及びG・B6は鎖編糸用のガイドバー、G・B5は連結糸用のガイドバーである。
そして、G・B1の挿入糸及びG・B4の鎖編糸によって表生地2が編成されるとともに、G・B8の挿入糸及びG・B6の鎖編糸によって裏生地3が編成され、G・B3の接結糸によって、表生地2と裏生地3の両耳部が接結される。また、図中a’の部分は、これを12回繰り返すことによって前記a領域が構成され、この領域では、連結糸5が表生地2及び裏生地3に編み込まれる。一方、b’の部分も、これを12回繰り返すことによって前記b領域が構成され、この領域では、連結糸5は表生地2及び裏生地3に編み込まれず、遊び状態となる。
尚、図5に示した編み組織は、単なる一例であって、本考案に係る紐1の編み組織は、何らこれに限定されるものではない。
また、本考案に係る紐1を構成する糸は、何ら制限を受けるものではなく、天然繊維及び合成繊維からなる糸など、紐1に適用することができるあらゆる公知の糸を用いることができる。
また、前記糸にポリウレタンなどから構成される所謂弾性糸を用いることもでき、この弾性糸を用いると、紐1に適度な伸縮性を持たせることができる。例えば、図5に示した例では、挿入糸に弾性糸を用いると良い。
以上のように、本例の紐1は、膨出部1aと、この膨出部1aに比べて幅及び厚さが収縮した括れ部1bとを、長手方向に沿って交互に備える。そして、この紐1は、表生地2及び裏生地3の編成、表生地2及び裏生地3の耳部の接結、並びに表生地2と裏生地3との連結という編み組織でこれを構成することができるので、従来公知の編機、例えば、前記ダブルラッシェル機によって容易に製造することができる。
[靴]
次に、上記紐1を靴紐に適用した靴について、図6に基づき説明する。
次に、上記紐1を靴紐に適用した靴について、図6に基づき説明する。
図6に示すように、本例の靴10は、その紐通し穴(以下、「ハトメ」という)11に、上記構成の紐1を靴紐として挿通させたものである。尚、本例では、上記紐1を靴紐1と称する。
そして、本例の靴10では、最も足元側の左右のハトメ11から靴紐1を挿通し、順次つま先側に、左右交互に交差させるようにハトメ11に挿通して、靴紐1の両端が、最もつま先寄りの左右のハトメ11にそれぞれ挿通される。この両端部は、相互に結束されること無く遊び状態となっており、ハトメ部の裏側に挿入されて隠されている。尚、この靴紐1の両端部は、これを折り返して、交差するように編み付けられた靴紐1の下側に挿入するようにしても良い。
本例の靴紐1は、少なくともその前記膨出部1aの幅がハトメ11の直径よりも大きく形成されていることが必要である。但し、靴紐1に適度な力を加えて引いたときに、前記膨出部1aがハトメ11を通過可能な幅とする必要がある。前記膨出部1aは嵩高く編成されているが内部には空間があるため、回りから適度な力を受けると収縮してハトメ11を通過可能であるが、あまりにも幅広にすると、過度な力をかけないとハトメ11を通過できなくなるからである。
このように構成された靴紐1は、その先端部をハトメ11に挿入した後、わずかな力で引くことで、その膨出部1aをハトメ11に容易に挿通させて装着することができ、特段の煩わしい作業を要することなく、膨出部1aが形成されていない、従来のごく普通の靴紐と同様の扱い勝手で、これを装着することができる。
一方、このようにして、本例の靴紐1を装着した靴を履いて歩行などの運動を行った場合、この運動に伴って、膨出部1aをハトメ11から引き抜く方向の引っ張り力が当該靴紐1に作用するが、このような引っ張り力が作用しても、靴紐1とこれが挿通される複数のハトメ11との摩擦に加えて、靴紐1の膨出部1aが各ハトメ11に引っ掛かる抵抗によって、当該膨出部1aがハトメ11から抜けるのが防止される。この結果、靴紐1による締め付けの緩みが防止され、良好な履き心地が継続して維持される。
したがって、本例の靴紐1によれば、その締め付け状態を維持するために、当該靴紐1の端部同士を結束する必要が無く、上記のように、その先端部をハトメ部の裏側に挿入して隠すようにすれば、足元がすっきりして、靴を履いたときの美観が向上する。
尚、表生地2及び裏生地3の一部に弾性糸を使用した靴紐1の場合、靴紐1全体に弾性を持たせることができるので、適度な締付状態を良好に維持することができる。
[紐係止具]
次に、上記紐1を用いた紐係止具について、図7に基づき説明する。
次に、上記紐1を用いた紐係止具について、図7に基づき説明する。
図7に示すように、本例の紐係止具20は、上記紐1と、当該紐1が挿通される紐通し穴21aを有する係止片21とから構成される。この紐1は、少なくともその膨出部1aの幅が紐通し穴21aの直径よりも大きく形成される。但し、紐1に適度な力を加えて引いたときに、膨出部1aが紐通し穴21aを通過可能な幅とする必要がある。
この紐係止具20によれば、その先端部を糸通し穴21aに挿入した後、わずかな力で引くことで、その膨出部1aを糸通し穴21aに容易に挿通させることができ、特段の煩わしい作業を必要としない。
一方、このようにして、本例の紐1を係止片21に係止させると、この紐1に、係止片21から引き抜くような力が作用した場合に、紐1の膨出部1aが糸通し穴21aに引っ掛かり、適度な抵抗によって、当該膨出部1aが糸通し穴21aから抜けるのが抑制される。
前記紐係止具20は、図8及び図9に示すように、2つの紐通し穴22aを有する係止片22を備えたものでも良い。
図8は、紐1の一方の端部を、前記2つの紐通し穴22aに順次挿通させた使用態様を示している。このような使用態様によれば、紐1とこれが挿通される2つの紐通し穴22aとの摩擦に加えて、紐1の膨出部1aが各紐通し穴22aに引っ掛かる抵抗によって、当該膨出部1aが紐通し穴22aから抜けるのがより効果的に抑制される。
また、図9は、紐1の両端部を、前記2つの紐通し穴22aにそれぞれ挿通させた使用態様を示している。このような使用態様によれば、紐1の両端部を一つの係止片22に係止させることができ、纏まりが良いものとなる。
そして、以上の紐係止具20は、例えば、レインコート(ジャケット)のフードの縁部や、ズボンのベルト部といった、紐によって締め付けることが必要な様々な用途に用いることができる。
図10には、図7に示した紐係止具20をフード30の縁部に適用した使用態様を示している。この使用態様では、フード30の縁部に形成された紐通し部31に、紐1を挿通させた後、その両端部を、それぞれ係止片21の紐通し穴21aに挿通させる。そして、係止片21を持って、紐1を引き抜く方向に引き締めることで、フード30の開口を狭めることができる。
また、図11は、図9に示した紐係止具20をズボン40のベルト部に適用した使用態様を示している。この使用態様では、ベルト部に形成された紐通し部41に、紐1を通した後、その両端部を、それぞれ係止片22の紐通し穴22aに挿通させて引き締めることで、ウエスト部を締め付けることができる。
以上、本考案の実施形態について説明したが、本考案が採り得る具体的な態様は、何らこれに限定されるものではない。
1 紐
1a 膨出部
1b 括れ部
2 表生地
3 裏生地
4 耳部
5 連結糸
10 靴
11 紐通し穴
20 紐係止具
21a 紐通し穴
1a 膨出部
1b 括れ部
2 表生地
3 裏生地
4 耳部
5 連結糸
10 靴
11 紐通し穴
20 紐係止具
21a 紐通し穴
Claims (6)
- 表生地及び裏生地がその耳部において相互に接結されて筒状に編成された紐であって、
膨出部と、該膨出部に比し収縮した括れ部とが、長手方向に交互に形成されてなり、
前記膨出部は、筒状内部において、前記表生地と裏生地とが連結糸によって連結されるとともに、
前記括れ部は、前記筒状内部において、前記連結糸が前記表生地及び裏生地に編み込まれず、遊び状態になっていることを特徴とする紐。 - 前記表生地及び裏生地を構成する糸が弾性糸を含んでいることを特徴とする請求項1記載の紐。
- 請求項1又は2記載の紐を靴紐として備えた靴であって、
前記靴紐は、少なくともその前記膨出部の幅が紐通し穴の直径よりも大きく形成され、且つ該膨出部を前記紐通し穴に挿通可能に形成されていることを特徴とする靴。 - 前記靴紐の両端部は、それぞれ前記靴の最もつま先寄りの紐通し穴に挿通され、相互に非結束の状態になっていることを特徴とする請求項3記載の靴。
- 請求項1又は2記載の紐と、該紐が挿通される紐通し穴を有する係止片とから構成される紐係止具であって、
前記紐は、少なくともその前記膨出部の幅が前記紐通し穴の直径よりも大きく形成され、且つ該膨出部を前記紐通し穴に挿通可能に形成されていることを特徴とする紐係止具。 - 前記係止片は、二以上の紐通し穴を備えることを特徴とする請求項5記載の紐係止具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012005898U JP3180225U (ja) | 2012-09-27 | 2012-09-27 | 紐、並びにこの紐を備えた靴及び紐係止具 |
Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP3180225U (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016158818A (ja) * | 2015-02-27 | 2016-09-05 | 株式会社ツインズ | 革靴および靴紐 |
JP2018094011A (ja) * | 2016-12-12 | 2018-06-21 | 山三商事株式会社 | 靴紐及び靴 |
JP2018157994A (ja) * | 2017-03-23 | 2018-10-11 | 株式会社ツインズ | こぶ部を有する紐 |
JP7492362B2 (ja) | 2020-04-03 | 2024-05-29 | 株式会社ツインズ | 足親指リフトアップサポート用具 |
-
2012
- 2012-09-27 JP JP2012005898U patent/JP3180225U/ja not_active Expired - Fee Related
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