JP3180001U - 放射線検出装置 - Google Patents

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隆久 益田
克也 長谷川
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雅夫 筒井
株式会社山益製作所
克也 長谷川
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Abstract

【課題】被検体から放射される放射線を環境放射線の影響が少なく、また環境負荷が少なく簡易に精度よく検出することができる放射線検出装置を提供する。
【解決手段】被検物6を収納する計測室4と、計測室に収納した被検物6から放射される放射線を計測する放射線検出装置5と、計測室の外周部を放射線遮蔽物8としての水で覆い計測室に外部から放射線が入射するのを軽減するための容器1と、放射線検出手段で検出された放射線量を表示する表示手段と、を有すること。
【選択図】図1

Description

本考案は被検体(放射性物質)から放射されるX線、α線、β線、γ線等の放射線を検出する際、被検体以外から入射し、検出誤差となる環境放射線を低減し、高精度に検出することができる放射線検出装置に関する。
被検体から放射された放射線をシンチレータを利用した放射線検出手段で検出する放射線検出装置が知られている(特許文献1、2)。多くの放射線検出装置では鉛、 等からなる容器(筺体)に被検体を収納し、周囲を密閉する。そして容器内に設けた放射線検出手段で計測する。
対象とする被検体以外から放射線検出手段に入射し、計測誤差となる環境放射線の影響を少なくする目的で容器の外壁を放射線遮蔽効果の高い鉛を遮蔽材として用いている。
特開平05−087934号公報 特開2001−208850号公報
従来の放射線検出装置では高い放射線遮蔽効果を得るため、多くの鉛材を必要としている。鉛材は比重が高く、また鉛自体が機械的強度を持たないため構造材が別に必要となるなど装置自体が非常に重くなる傾向があった。そのため移動が困難で、定置位置以外に移動して簡単に精度よく計測することが困難であった。
また、鉛は人体に毒性があり廃棄時には高い環境負荷が要求された。
本考案は、被検体から放射される放射線を環境放射線の影響が少なく、また環境負荷が少なく簡易に精度よく検出することができる放射線検出装置の提供を目的とする。
本考案の放射線検出装置は、被検体を収納する計測室と、前記計測室に収納した被検体から放射される放射線を計測する放射線検出手段と、前記計測室の外周部を水で覆い前記計測室に外部から放射線が入射するのを軽減するための筺体と、前記放射線検出手段で検出された放射線量を表示する表示手段と、を有することを特徴としている。
本考案によれば、被検体から放射される放射線を環境放射線の影響が少なく、また環境負荷が少なく簡易に精度よく検出することができる放射線検出装置が得られる。
本考案の実施例1の要部概略図 本考案の実施例1の計測における一工程の説明図 本考案の実施例1の計測における一工程の説明図 本考案の実施例1の計測における一工程の説明図 本考案の実施例1の計測における一工程の説明図 本考案の実施例1の計測における一工程の説明図 本考案の実施例1の計測における一工程の説明図 本考案の実施例1の計測における一工程の説明図 本考案の実施例1の計測における一工程の説明図 本考案に係る表示手段の説明図 本考案に係る放射線検出器の要部概略図
本考案の放射線検出装置は、被検体を収納する計測室と、計測室に収納した被検体から放射される放射線を計測する放射線検出手段と、計測室の外周部を水で覆い計測室に外部から放射線が入射するのを軽減するための筺体と、放射線検出手段で検出された放射線量を表示する表示手段と、を有する。
計測室には被検物が収納されたとき、自動的に被検体の重量を計測する重量計が設けられている。
図1(A)、(B)は本考案の放射線検出装置の要部正面図と要部側面断面図である。本考案の放射線検出装置11は容器(筺体)1に、注水口2、排水バルブ3が形成されている。容器1の内部に計測室4を配置し、放射線検出手段5を配置する。被検体(例えばお茶、豆、米等)6は取り出し口7より出し入れする。
容器1はプラスチック、シート材等からなっている。計測室4の一部には被検物6の重さを計測するための重量計9が設けられている。計測室4と容器1との間には放射線遮蔽物として水8を封入するための供水室が形成されている。
容器1と計測室4との隙間を2重構造(複数構造)とし、環境放射線の量に応じて計測室と容器の内壁との間の水で遮蔽される厚さを変えても良い。
プラスチックなどの素材でできた容器1の中に被検体6から放射される放射線を検出するため被検体6や放射線検出手段5が収納できる計測室4を作る。そして計測室4の外側(外周)と容器1の内壁との隙間(周囲全体)を環境放射線の遮蔽材として水8が流入及び流出自在となるように構成し、環境放射線の影響を軽減して被検体6から放射される放射線を計測する。
本考案の放射線検出装置11では放射線遮蔽物として水8を用いた簡易式の放射性物質検出用容器を用いている。このため放射線遮蔽物として、鉛を用いた放射線遮蔽と同等の精度を持ちながら移設が非常に容易になる。また、未使用時には水を抜き別場所に移動し保管可能であり、農産物検査などの短期間しか使用しない場合にも未使用時の空間占有が少ないため空間を有効利用できる。
次に本考案の放射線検出装置で被検体から放射される放射線量を検出する工程について説明する。
図2に示すように放射線検出装置11の容器(遮蔽容器)1に供水手段12からの水を注水口2より供給する。計測室4の周囲に水が充填したか否かを確認する。被検体が計測室4に入っていない状態で、図3に示すように計測手段としてのタッチパネルにて検出誤差となるバックグランド(環境放射線)を計測する。水によって計測室4への放射線が遮蔽され、計測室4に環境放射線が入射しないことを確認する。図4に示すよう、容器1の上部に設けた遮蔽蓋13をスライドさせて計測室4を開く。遮蔽蓋13と計測室4との間は水が入る供水室が形成されている。
図5に示すように被検体6をマリネリ容器(4リットル程度の容器である)14に収納する。
図6に示すように被検物6を収納したマリネリ容器14は計測室4に入れた後に図7に示すように遮蔽蓋13を閉じる。計測室4の下部には重量計が配置されており、マリネリ容器14はその重量計に載置され、自動的に被検出6の重量が計測されるようになっている。
その後図8に示すようにタッチパネル(計測手段)に測定時間(図では20分)を入力する。計測時間が経過すると、制御手段からアラーム音が発せられて、それとともに図9に示すように表示手段16に計測完了と計測値が表示される。
図10は本実施例における表示手段16に表示するデータの一例である。
図11は本考案で用いる放射線検出手段5の要部概略図である。図11において、放射線検出手段100は放射線検出器101、放射線検出器101で検出された信号より放射線情報(放射線量)を演算する演算処理手段(マイクロプロセッサ)109、演算処理手段109で演算された放射線情報を表示する表示手段16等を有する。
本実施例の放射線検出器101について説明する。
103はシンチレータ結晶であり、ヨウ化セシウムにタリウムが少量ドープされたCsI(TI)やヨウ化ナトリウムにタリウムが少量ドープされたNaI(TI)等から成っている。103aは反射膜であり、シンチレータ結晶103の外周部に設けられている。
102は放射線Rが入射する入射窓である。放射線としては、例えばγ線、X線等である。
104はシンチレータ結晶103から発光される可視光(螢光)を検出する光検出手段(光センサー)であり、光電子増倍管と高圧電源等からなっている。
105は密封ケースであり、アルミ材よりなり、シンチレータ結晶103を密封している。
密封ケース105と入射窓02は一体のアルミ材よりなっている。
106は光学カップリングであり、シンチレータ結晶103と光検出手段104を結合している。
107は光検出モジュールであり、電子回路光検出手段104等を有している。
シンチレータ結晶103は入射窓102側の入射面103aが16(mm)×16(mm)の正方形状であり、光検出手段104側の出射面103bが光検出手段104の受光面形状に合わせて直径8mmの円形状よりなっている。
入射面103aから出射面103bまでの長さは16mmである。
シンチレータ結晶103の断面形状において、角柱形状から円柱形状に変化するときの角度は30度となっている。尚、この角度は30度に限らず何度であっても良い。例えば25度〜60度であるのが良い。
シンチレータ結晶103の外周部に形成した反射膜103aは可視光の反射率を高めるためのものである。
本実施例では角柱形状のシンチレータ結晶を加工して前述の形状となるようにしている。
光検出モジュール107は(株)浜松ホトニクス社の商品名光センサモジュールH10721シリーズのうちの1つを用いている。
光センサモジュール107は光検出手段104と、光検出手段104からの信号を処理するアナログ処理回路、デジタル処理回路等より構成されている。
内蔵されている光電子増倍管104は高ゲイン、広ダイナミックレンズ、高速応答特性を有している。
その光電面はスーパーバイアルカリ光電面、ウルトラバイアルカリ光電面、赤外感度のあるマルチアルカリ光電面等からなっている。
108は光検出モジュール107からの検出信号が出力される入出力端である。
入射窓102から入射されてくる被検体112から放射された放射線の強弱に比例してシンチレータ結晶103で可視光に変換された検出光を光検出モジュール107の光電子増倍管からなる光検出手段104で検出する。
光検出モジュール107で検出され、その信号は入出力端108よりマイクロプロセッサ109で信号処理され、入射窓102から入射した放射線量(放射能エネルギー量)を測定する。
マイクロプロセッサ109では単位時間(例えば1秒間)に入射されてくる放射能(ベクレル(Bq))と線量率(Cv)を算出する。
マイクロプロセッサ109で算出された放射能に関する値は表示手段16に表示される。また通信手段111を介して外部の通信部に通信される。
本実施例はシンチレータ結晶103の放射線の入射窓102の寸法を光電子増倍管104の円形状の光入射面の面積よりも大きな面積の四角形状(又は多角形状)としている。
そしてシンチレータ結晶103で発光した可視光を検出する光学カップリング106側の形状を光電子増倍管の光入射面形状に合わせて円形状としている。
これによって被検体112から放射される放射線Rを検出するときの立体角2ωを大きくして検出感度を高めている。
図1の実施例では直接地上に置くことを想定しているが、高線量地帯で地上からの環境放射線が強い場合は、下に放射線を遮蔽する鉛板、鉄板、コンクリート等を敷いた上に設置すると良い。また、放射線は距離の二乗に比例して弱くなることから、脚部を設置して地上から離すことで地上からの環境放射線を低減してもよい。
以上のように本考案によれば、環境放射線の遮蔽材として鉛を用いずに水を使用する。そのため使用するときだけ容器内に遮蔽材である水を入れることができる。このため従来と同等の検出精度で放射性物質(被検体)から放射される放射線の検出が可能であり、放射線検出装置を移動するときは水を抜くことで容器のみの重さとなるため簡易に移設ができる。
本考案の放射線検出装置を異なった移動先で使用するときは、その都度遮蔽材である水を水道から供給すればよく、設置、移設時には容器のみを移動すればよく移設が容易であるため短期間の使用などの様々な環境で容易に使用することができる。また、遮蔽材として使用する水は、水道水として飲用に供するものが利用できるため各自治体により含有放射性物質が厳密に管理されているため、放射線計測に与える影響が少ない。
本考案によれば環境放射線の影響を軽減するための遮蔽材として全く環境負荷のない水を用いるため、廃棄に係る環境負荷は容器のみであり環境対応性が良い。
1 容器
2 注水口
3 排水バルブ
4 計測室
5 放射線計測器
6 被検物
7 取り出し口
8 放射線遮蔽物(水)
11 放射線検出装置
12 供水手段
13 遮蔽蓋
14 マリネリ容器
15 計測手段
16 表示手段
100 放射線検出器
101 放射線検出器
102 入射窓
103 シンチレータ結晶
104 光検出手段
106 光学カップリング
107 光検出モジュール
109 演算処理手段
111 通信手段
112 被検体
被検体から放射された放射線をシンチレータを利用した放射線検出手段で検出する放射線検出装置が知られている(特許文献1、2)。多くの放射線検出装置では鉛からなる容器(筺体)に被検体を収納し、周囲を密閉する。そして容器内に設けた放射線検出手段で計測する。

Claims (3)

  1. 被検体を収納する計測室と、
    前記計測室に収納した被検体から放射される放射線を計測する放射線検出手段と、
    前記計測室の外周部を水で覆い前記計測室に外部から放射線が入射するのを軽減するための筺体と、
    前記放射線検出手段で検出された放射線量を表示する表示手段と、
    を有することを特徴とする放射線検出装置。
  2. 前記筺体は前記計測室を開閉するための遮蔽蓋を有し、該遮蔽蓋で前記計測室を覆ったとき、該遮蔽蓋と該計測室との間に水が供水される供水室が形成されていることを特徴とすることを特徴とする請求項1の放射線検出装置。
  3. 前記計測室には被検物を該計測室の一部に載置したとき、前記被検体の重量を自動的に計測する重量計が設けられていることを特徴とする請求項1又は2の放射線検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016156659A (ja) * 2015-02-24 2016-09-01 池田 和隆 液体の遮蔽効果を利用した水中放射能探査法の適用

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