JP3179882U - 縦型ブラインド - Google Patents
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Abstract
【課題】スラット下端部にバランスウェイトを取り付けるための組立作業性を向上させ、かつスラット下端部の美観を向上させ得る縦型ブラインドを提供する。
【解決手段】バランスウェイト10は、一対のケース片16a,16bを備え、スラットはハンガーレールから吊下支持される第一の生地11と、上端が第一の生地11に取着される第二の生地12とを備え、各ケース片16a,16bは第一及び第二の生地11,12の下端部を各ケース片16a,16bの外側面から該ケース片間に巻回して保持可能とした。
【選択図】図3
【解決手段】バランスウェイト10は、一対のケース片16a,16bを備え、スラットはハンガーレールから吊下支持される第一の生地11と、上端が第一の生地11に取着される第二の生地12とを備え、各ケース片16a,16bは第一及び第二の生地11,12の下端部を各ケース片16a,16bの外側面から該ケース片間に巻回して保持可能とした。
【選択図】図3
Description
この考案は、縦型ブラインドのスラットの下端に取着されるバランスウェイトに関するものである。
縦型ブラインドはハンガーレールに沿って移動するランナーにスラットが移動可能に支持され、かつ回動可能に支持されている。そして、操作装置の操作によりハンガーレールに沿ってスラットを引き出し、各スラットを所望角度に回動させることにより、外光を適宜に遮断しあるいは採り入れ可能となっている。
各スラットの下端にはバランスウェイトがそれぞれ取着され、そのバランスウェイトの荷重によりスラットが平板状に引き伸ばされた状態で垂下される。
このようなバランスウェイトの一種類として、ウェイト板を収容したケースをスラットの下端部で覆った状態で保持することにより、ケースをほぼ露出しないようにして美観を向上させるようにしたものがある。
このようなバランスウェイトの一種類として、ウェイト板を収容したケースをスラットの下端部で覆った状態で保持することにより、ケースをほぼ露出しないようにして美観を向上させるようにしたものがある。
このバランスウェイトのケースは、ケースの上縁にスラットを挿通可能としたスリットを備えた挿通部を設け、スラットの下端部をそのスリットに挿通し、そのスラットでケースを被覆し、そしてスラットの端部をケース上縁の開口部に挿入して挟み込むことにより、垂直方向に保持される。
また、ケース内に挟み込むスラットの長さを調節することにより、バランスウェイトの吊下げ高さが調節可能となっている。
特許文献1には、スラットの下端部でバランスウェイトのケースを被覆し、かつバランスウェイトの吊下げ高さを調節可能とした縦型ブラインドが開示されている。
特許文献1には、スラットの下端部でバランスウェイトのケースを被覆し、かつバランスウェイトの吊下げ高さを調節可能とした縦型ブラインドが開示されている。
上記のようなバランスウェイトでは、バランスウェイトのケースはスラットの下端部でほぼ被覆されるが、ケース上縁の挿通部は被覆されることなく露出されるので、スラット下端部の美観を低下させている。
特許文献1に開示されたバランスウェイトでは、スラットの下端部でケースを被覆することはできるが、ケースを被覆するためにスラットの下端部をケースに複数回折り返して巻回する必要があるため、組立て作業が煩雑となる。
また、バランスウェイトの吊下げ高さを調整するには、ケースに巻回されるスラットの長さを調整する必要がある。しかし、ケースに巻回されるスラットの長さを調整すると、ケース端部に沿って折り返される部分でスラットに発生する折痕の位置が変わり、その折痕がケース側面に露出することがある。従って、この折痕がスラット下端部の美観を低下させるという問題点がある。
この考案の目的は、スラット下端部にバランスウェイトを取り付けるための組立作業性を向上させ、かつスラット下端部の美観を向上させ得る縦型ブラインドを提供することにある。
請求項1では、ハンガーレールから吊下支持されるスラットの下端部にバランスウェイトを取着し、該バランスウェイトを前記スラットで被覆するとともに、該バランスウェイトの吊下げ高さを調節可能とした縦型ブラインドにおいて、前記バランスウェイトは、一対のケース片を備え、前記スラットは前記ハンガーレールから吊下支持される第一の生地と、上端が前記第一の生地に取着される第二の生地とを備え、前記各ケース片は前記第一及び第二の生地の下端部を前記各ケース片の外側面から該ケース片間に巻回して保持可能とした。
請求項2では、前記第二の生地の上端を前記第一の生地の上端部に取着した。
請求項3では、前記ケース片は下方に向かって開口するとともに二つ折り可能に形成し、前記ケース片にはウェイト板をそれぞれ取着し、前記ウェイト板には前記第一及び第二の生地を係止する係止爪を備えた。
請求項3では、前記ケース片は下方に向かって開口するとともに二つ折り可能に形成し、前記ケース片にはウェイト板をそれぞれ取着し、前記ウェイト板には前記第一及び第二の生地を係止する係止爪を備えた。
請求項4では、前記第一及び第二の生地には、前記係止爪に係合して前記バランスウェイトの吊下げ高さを調整する複数段の係止孔を備えた。
請求項5では、ハンガーレールから吊下支持されるスラットの下端部にバランスウェイトを取着し、該バランスウェイトを前記スラットで被覆するとともに、該バランスウェイトの吊下げ高さを調節可能とした縦型ブラインドにおいて、前記バランスウェイトは、下方に向かって開口する一対のケース片を二つ折り可能に形成し、前記スラットには該スラットの生地の下端を上方に折り返して該生地に取着した袋状部を形成し、前記ケースを前記袋状部内に挿入し、該袋状部の生地を前記ケース片間に挟んで保持可能とした。
請求項5では、ハンガーレールから吊下支持されるスラットの下端部にバランスウェイトを取着し、該バランスウェイトを前記スラットで被覆するとともに、該バランスウェイトの吊下げ高さを調節可能とした縦型ブラインドにおいて、前記バランスウェイトは、下方に向かって開口する一対のケース片を二つ折り可能に形成し、前記スラットには該スラットの生地の下端を上方に折り返して該生地に取着した袋状部を形成し、前記ケースを前記袋状部内に挿入し、該袋状部の生地を前記ケース片間に挟んで保持可能とした。
請求項6では、前記生地の下端を、前記生地の上端部に折り返して前記袋状部を形成した。
請求項7では、前記ケース片にはウェイト板をそれぞれ取着し、前記ウェイト板には前記ケース片間に前記生地を保持する係止爪を備えた。
請求項7では、前記ケース片にはウェイト板をそれぞれ取着し、前記ウェイト板には前記ケース片間に前記生地を保持する係止爪を備えた。
請求項8では、前記生地には、前記係止爪に係合して前記バランスウェイトの吊下げ高さを調整する複数段の係止孔を備えた。
本考案によれば、スラット下端部にバランスウェイトを取り付けるための組立作業性を向上させ、かつスラット下端部の美観を向上させることができる。
(第一の実施形態)
以下、この考案を具体化した第一の実施形態を図面に従って説明する。
図1及び図2に示す縦型ブラインドは、ハンガーレール1内に多数のランナー2,2aが移動可能に支持され、各ランナー2,2aからそれぞれスラット3が回動可能に吊下支持されている。
以下、この考案を具体化した第一の実施形態を図面に従って説明する。
図1及び図2に示す縦型ブラインドは、ハンガーレール1内に多数のランナー2,2aが移動可能に支持され、各ランナー2,2aからそれぞれスラット3が回動可能に吊下支持されている。
前記各ランナー2,2aには3条のスプラインが刻設されたチルト軸4が挿通され、そのチルト軸4の両端部は前記ハンガーレール1の両端部に取着されたエンドキャップ5a,5bに回転可能に支持されている。
そして、チルト軸4が回転されると、各ランナー2,2aに内蔵されるウォーム機構を介して各ランナー2,2aの吊下げ軸6が回転され、その吊下げ軸6の回転により各スラット3が同位相で回動される。また、各ランナー2,2aはチルト軸4に対し軸方向に移動可能となっている。
前記ハンガーレール1の一端には操作棒7が吊下支持され、その操作棒7を回転させると、エンドキャップ5a内に配設されるギヤ機構を介して前記チルト軸4が回転される。従って、操作棒7の回転操作により各スラット3を回動操作可能となっている。
前記エンドキャップ5aから垂下される操作コード8は、前記ハンガーレール1内を周回可能に配設され、最もエンドキャップ5a側に位置する先頭ランナー2aに取着されている。また、各ランナー2,2aはスペーサー9で連結され、各ランナー2,2aの最大離間距離が設定されている。
従って、操作コード8を操作して先頭ランナー2aをハンガーレール1の一端側すなわちエンドキャップ5a側に移動させれば、その先頭ランナー2aに追随して後続のランナー2が順次引き出される。また、先頭ランナー2aをハンガーレール1の他端側すなわちエンドキャップ5b側に移動させれば、後続のランナー2が先頭ランナー2aによりハンガーレール1の他端側に順次押し戻される。
このような動作により、各ランナー2,2aに吊下支持されたスラット3がハンガーレール1の一端側に引き出され、あるいはハンガーレール1の他端側に畳み込まれる。
前記スラット3の下端部にはバランスウェイト10が取着される。そのバランスウェイト10の具体的構成を図3〜図6に従って説明する。
前記スラット3の下端部にはバランスウェイト10が取着される。そのバランスウェイト10の具体的構成を図3〜図6に従って説明する。
図3及び図5に示すように、前記スラット3は前記ランナー2,2aから吊下支持される第一の生地11と、第一の生地11の下端部に取着される第二の生地12とから構成される。
前記第二の生地12は、例えば第一の生地11と同一材質の布地で同一幅に形成され、その下端縁が第一の生地11の下端縁に揃うように、その上端部が第一の生地11に縫着Hされている。
前記第一の生地11の下端縁近傍において、幅方向両側部には上下方向に3段の係止孔13a〜13cが2列ずつ形成されている。また、前記第二の生地12の下端縁近傍にも同様な位置に係止孔14a〜14cが形成されている。係止孔13a〜13cは上下方向に等間隔に形成され、その間隔は例えば10mmである。
図3及び図4に示すように、前記バランスウェイト10のケース15は合成樹脂で一対の板状のケース片16a,16bが折り曲げ部16cを介して二つ折りに折り曲げ可能に形成され、ケース片16a,16bを互いに対向するように折り曲げると、直方体状のケース15が形成される。ケース片16a,16bは、第一及び第二の生地11,12の幅より僅かに広い幅で形成される。
前記ケース片16a,16bには、二つ折りにした場合の内側面側に金属板で形成されたウェイト板17a,17bがそれぞれ取着されている。前記ウェイト板17a,17bは、前記ケース片16a,16bの内側面に突出形成されたピンをウェイト板17a,17bに形成された取付孔に挿通し、そのピンを熱で溶かして抜け止めを形成することによりケース片16a,16bに固定されている。
前記ウェイト板17aの両側部には三角形状に突出する係止爪18が切り起こして形成され、その係止爪18からウェイト板17aの幅方向内側には挿通孔19が形成されている。
前記ウェイト板17bの両側部には三角形状に突出する係止爪20が切り起こして形成され、その係止爪20からウェイト板17bの幅方向外側には挿通孔21が形成されている。
そして、ケース片16a,16bを二つ折りにすると、係止爪18の先端が挿通孔21内に突出し、係止爪20の先端が挿通孔19内に突出するようになっている。また、ケース片16a,16bを二つ折りにした状態では、係止爪18,20はケース片16a,16bに対し同一高さとなり、例えば前記第一の生地11の係止孔13aに係合可能となっている。
前記ケース片16bの幅方向両側の各側片22において、前記折り曲げ部16cから離れた位置には、ケース片16bの幅方向に突出する突部23が形成されている。前記ケース片16aの幅方向両側の各側片24は、ケース片16a,16bを二つ折りとしたとき、ケース片16bの側片22を覆うように側片22より幅方向外側に位置している。前記側片24にはケース片16a,16bを二つ折りとしたとき、前記突部23に弾性的に係合する係合凹部25が形成されている。
図6に示すように、ケース片16a,16bを二つ折りに折り曲げると、突部23が係合凹部25に係合して、ケース片16a,16bが二つ折り状態に保持されるようになっている。
図3に示すように、前記ケース片16a,16bを開いた状態において、ケース片16aの開口端部には前記第一の生地11を挿通可能としたスリット26が形成され、ケース片16bの開口端部には前記第二の生地12を挿通可能としたスリット27が形成されている。
上記のように構成されたバランスウェイト10をスラット3の下端部に取着するには、図3に示すように、ケース15を折り曲げ部16cで折り曲げてケース片16a,16bを下方に向かって開口させる。
そして、第一の生地11の下端部をケース片16aの外側面からスリット26に挿通してケース片16aの内側面側に巻回し、係止爪18を例えば係止孔13cに係合させる。また、第二の生地12の下端部をケース片16bの外側面からスリット27に挿通してケース片16bの内側面側に巻回し、係止爪20を例えば係止孔14cに係合させる。
次いで、ケース片16a,16bを二つ折り状態まで回動して開口部を閉じると、ケース片16bの突部23がケース片16aの係合凹部25に係合して、ケース片16a,16bが二つ折り状態に保持される。
この状態では、ウェイト板17aの係止爪18が第一の生地11の係止孔13cのうち外側に位置する係止孔13cと、第二の生地12の係止孔14cのうち、外側に位置する係止孔14cを貫通するとともに、ウェイト板17bの挿通孔21内に突出される。また、ウェイト板17bの係止爪20が第二の生地12の係止孔14cのうち内側に位置する係止孔14cと、第一の生地11の係止孔13cのうち内側に位置する係止孔13cを貫通するとともに、ウェイト板17aの挿通孔19内に突出される。
図1及び図2に示すように、第一及び第二の生地11,12の下端部がケース片16a,16b間に保持され、スラット3の下端部にバランスウェイト10が保持される。
バランスウェイト10の吊下げ高さを変更するには、二つ折り状態のケース片16a,16bの下部を開口し、係止爪18,20と第一及び第二の生地11,12の係止孔13a〜13c,14a〜14cとの係合位置を変更する。
バランスウェイト10の吊下げ高さを変更するには、二つ折り状態のケース片16a,16bの下部を開口し、係止爪18,20と第一及び第二の生地11,12の係止孔13a〜13c,14a〜14cとの係合位置を変更する。
係止爪18,20を係止孔13c,14cから同13b,14bに変更して係合させると、ケース片16a,16b間に挟まれる第一及び第二の生地11,12の長さが長くなるため、バランスウェイト10の吊下げ高さが上昇する。係止爪18,20と第一及び第二の生地11,12の係止孔13a〜13c,14a〜14cとの係合位置を変更することにより、バランスウェイト10の吊下げ高さを例えば10mm間隔で調整可能である。
そして、バランスウェイト10の吊下げ高さを調整した後に、ケース片16a,16bを二つ折りに回動させれば、バランスウェイト10が所望高さに吊下支持される。
上記のように構成されたスラット3及びバランスウェイト10では、次に示す効果を得ることができる。
(1)バランスウェイト10の下端部及び両側端部を除いて、バランスウェイト10をスラット3で覆うことができる。従って、バランスウェイト10はスラット3の下端部において、バランスウェイト10の下端部及び両側端部だけが露出されるので、スラット3の美観を向上させることができる。
(2)バランスウェイト10の吊下げ高さを調整することができる。従って、縦型ブラインドの設置現場で、スラット3の下縁と床面や窓の下枠等との間隔を適宜に調整することができる。
(3)スラット3の第一の生地11をケース片16aの下縁部に巻回して係止孔13a〜13cのいずれかを係止爪18に係合させ、第二の生地12をケース片16bの下縁部に巻回して係止孔14a〜14cのいずれかを係止爪20に係合させてケース片16a,16bを二つ折り状態に閉じる。すると、スラット3の下端にバランスウェイト10を容易に取着することができる。
(4)第一の生地11の3段の係止孔13a〜13cと、第二の生地12の3段の係止孔14a〜14cのうち上下方向に高さの揃う係止孔を選択して係止爪18,20に係合させることにより、ケース片16a,16bを覆う第一及び第二の生地11,12を弛ませることなく、バランスウェイト10を垂直方向に保持することができる。
(5)係止孔13a〜13c及び係止孔14a〜14cが等間隔に形成されているので、係止爪18,20に係合させる係止孔を1段ずつ調整することにより、バランスウェイト10の吊下げ高さを同一の調整幅で段階的に調整することができる。
(6)係止孔13cを係止爪18に係合させ、係止孔14cを係止爪20に係合させると、バランスウェイト10の吊下げ高さが最も低くなる。この状態から係止爪18,20に係合させる係止孔を係止孔13a,14a側に順次調整することにより、バランスウェイト10の吊下げ高さを順次高くすることができる。このとき、ケース片16a,16b間に挟み込まれる第一及び第二の生地11,12の長さが長くなるので、第一及び第二の生地11,12のケース片16a,16bの下端での巻回部分に折痕が生じていても、その折痕はケース片16a,16b間に挟み込まれるので、ケース片16a,16bの側面上に露出されることはない。従って、スラット3の美観を向上させることができる。
(7)工場出荷時にはバランスウェイト10の吊下げ高さが最も低い状態で組立て、設置現場でバランスウェイト10の吊下げ高さを高くする方向に調整すれば、折痕が露出することはない。
(8)ケース片16aのスリット26に第一の生地11を挿通し、ケース片16bのスリット27に第二の生地12を挿通しているので、第一及び第二の生地11,12がバランスウェイト10の幅方向にずれることはない。
(第二の実施形態)
図7及び図8は、第二の実施形態を示す。この実施形態のスラット31は、第一の生地32と第二の生地33で形成され、第一の生地は第一の実施形態の第一の生地11と同様な形状である。
上記のように構成されたスラット3及びバランスウェイト10では、次に示す効果を得ることができる。
(1)バランスウェイト10の下端部及び両側端部を除いて、バランスウェイト10をスラット3で覆うことができる。従って、バランスウェイト10はスラット3の下端部において、バランスウェイト10の下端部及び両側端部だけが露出されるので、スラット3の美観を向上させることができる。
(2)バランスウェイト10の吊下げ高さを調整することができる。従って、縦型ブラインドの設置現場で、スラット3の下縁と床面や窓の下枠等との間隔を適宜に調整することができる。
(3)スラット3の第一の生地11をケース片16aの下縁部に巻回して係止孔13a〜13cのいずれかを係止爪18に係合させ、第二の生地12をケース片16bの下縁部に巻回して係止孔14a〜14cのいずれかを係止爪20に係合させてケース片16a,16bを二つ折り状態に閉じる。すると、スラット3の下端にバランスウェイト10を容易に取着することができる。
(4)第一の生地11の3段の係止孔13a〜13cと、第二の生地12の3段の係止孔14a〜14cのうち上下方向に高さの揃う係止孔を選択して係止爪18,20に係合させることにより、ケース片16a,16bを覆う第一及び第二の生地11,12を弛ませることなく、バランスウェイト10を垂直方向に保持することができる。
(5)係止孔13a〜13c及び係止孔14a〜14cが等間隔に形成されているので、係止爪18,20に係合させる係止孔を1段ずつ調整することにより、バランスウェイト10の吊下げ高さを同一の調整幅で段階的に調整することができる。
(6)係止孔13cを係止爪18に係合させ、係止孔14cを係止爪20に係合させると、バランスウェイト10の吊下げ高さが最も低くなる。この状態から係止爪18,20に係合させる係止孔を係止孔13a,14a側に順次調整することにより、バランスウェイト10の吊下げ高さを順次高くすることができる。このとき、ケース片16a,16b間に挟み込まれる第一及び第二の生地11,12の長さが長くなるので、第一及び第二の生地11,12のケース片16a,16bの下端での巻回部分に折痕が生じていても、その折痕はケース片16a,16b間に挟み込まれるので、ケース片16a,16bの側面上に露出されることはない。従って、スラット3の美観を向上させることができる。
(7)工場出荷時にはバランスウェイト10の吊下げ高さが最も低い状態で組立て、設置現場でバランスウェイト10の吊下げ高さを高くする方向に調整すれば、折痕が露出することはない。
(8)ケース片16aのスリット26に第一の生地11を挿通し、ケース片16bのスリット27に第二の生地12を挿通しているので、第一及び第二の生地11,12がバランスウェイト10の幅方向にずれることはない。
(第二の実施形態)
図7及び図8は、第二の実施形態を示す。この実施形態のスラット31は、第一の生地32と第二の生地33で形成され、第一の生地は第一の実施形態の第一の生地11と同様な形状である。
第二の生地33は上下方向の長さが第一の生地32とほぼ同様な長さに形成され、第二の生地33の上端部が第一の生地32の上端部に縫着Hされている。第一及び第二の生地の下端部及びバランスウェイト10は第一の実施形態と同様であり、第一及び第二の生地32,33とバランスウェイト10との組立て手順は第一の実施形態と同様である。
前記第一及び第二の生地32,33は、同一素材あるいは異なる素材としてもよい。
このように構成されたスラット31及びバランスウェイト10では、第一の実施形態で得られた作用効果に加えて、次に示す効果を得ることができる。
(1)スラット31がほぼ上端から下端まで2枚の生地32,33で構成されるので、断熱性を向上させることができる。
(2)第一の生地32と第二の生地33との縫着部分がスラット31の上端部近傍に位置するので、縫着部分Hを目立ちにくくして、美観を向上させることができる。
(3)第一の生地32と第二の生地33を異なる素材とすれば、スラット31を回動操作して室内側に露出する生地を選択することにより異なる美観を選択することができる。
(第三の実施形態)
図9〜図12は、第三の実施形態を示す。この実施形態は、スラット41を一枚の生地で構成したものである。
このように構成されたスラット31及びバランスウェイト10では、第一の実施形態で得られた作用効果に加えて、次に示す効果を得ることができる。
(1)スラット31がほぼ上端から下端まで2枚の生地32,33で構成されるので、断熱性を向上させることができる。
(2)第一の生地32と第二の生地33との縫着部分がスラット31の上端部近傍に位置するので、縫着部分Hを目立ちにくくして、美観を向上させることができる。
(3)第一の生地32と第二の生地33を異なる素材とすれば、スラット31を回動操作して室内側に露出する生地を選択することにより異なる美観を選択することができる。
(第三の実施形態)
図9〜図12は、第三の実施形態を示す。この実施形態は、スラット41を一枚の生地で構成したものである。
図12は、この実施形態のバランスウェイト42を示す。このバランスウェイト42は、ケース片43a,43bを開いた状態におけるケース片43aの上縁部及びケース片43bの下縁部にスリットが形成されていないことを除いて、前記第一の実施形態のバランスウェイト10と同様な構成である。第一の実施形態のバランスウェイト10と同一構成部分は同一符号を付してその説明を省略する。
図11に示すように、前記スラット41は、一枚の生地44の下端部を上方へ折り返し、その折り返し部分の上端が生地44の下部に縫着Hされて、袋状部45が形成されている。
前記袋状部45には、その下端から等距離を隔てた位置において、生地44の両側部に上下方向に3段の係止孔46a〜46c,47a〜47cが2列ずつ形成されている。
図10に示すように、前記生地44の下端部に前記バランスウェイト42を取着するには、バランスウェイト42を袋状部45内に挿入し、袋状部45の下端部をケース片43a,43b間に二つ折りにして挿入する。
図10に示すように、前記生地44の下端部に前記バランスウェイト42を取着するには、バランスウェイト42を袋状部45内に挿入し、袋状部45の下端部をケース片43a,43b間に二つ折りにして挿入する。
そして、例えば係止孔46a,47aをバランスウェイト42の係止爪18,20に係合させて、ケース片43a,43bを閉じれば、バランスウェイト42が生地44の下端部に取着される。この状態では、バランスウェイト42はその両側端部のみが露出される。
また、係止爪18,20に係合させる係止孔46a〜46c,47a〜47cを調整することにより、ケース片43a,43b間に挟み込まれる生地44の長さを調整することができる。そして、ケース片43a,43b間に挟み込まれる生地44の長さを長くすれば、バランスウェイト42の吊下げ高さを高くすることができ、ケース片43a,43b間に挟み込まれる生地44の長さを短くすれば、バランスウェイト42の吊下げ高さを低くすることができる。
バランスウェイト42の吊下げ高さを調整するとき、その吊下げ高さが高くなる方向に調整すれば、スラット41の下端部に折痕が露出することはない。
このように構成されたスラット41及びバランスウェイト42では、前記第一の実施形態で得られた効果に加えて、次に示す効果を得ることができる。
(1)バランスウェイト42は、その両側端部を除いて生地44に被覆されるので、スラット41の美観を向上させることができる。
(2)1枚の生地44で構成したスラット41の下端部にバランスウェイト42を取着することができるとともに、バランスウェイト42の吊下げ高さを調整可能としながら折痕の露出を防止することができる。
(第四の実施形態)
図13及び図14は、第四の実施形態を示す。この実施形態のスラット51は、一枚の生地52の下端部を上方へ折り返し、その折り返し部分の上端がランナー2の近傍で生地52の上端部に縫着Hされている。
このように構成されたスラット41及びバランスウェイト42では、前記第一の実施形態で得られた効果に加えて、次に示す効果を得ることができる。
(1)バランスウェイト42は、その両側端部を除いて生地44に被覆されるので、スラット41の美観を向上させることができる。
(2)1枚の生地44で構成したスラット41の下端部にバランスウェイト42を取着することができるとともに、バランスウェイト42の吊下げ高さを調整可能としながら折痕の露出を防止することができる。
(第四の実施形態)
図13及び図14は、第四の実施形態を示す。この実施形態のスラット51は、一枚の生地52の下端部を上方へ折り返し、その折り返し部分の上端がランナー2の近傍で生地52の上端部に縫着Hされている。
スラット51の下縁部に形成される袋状部45にバランスウェイト42を取着する構成は、前記第三の実施形態と同様である。
このように構成されたスラット51及びバランスウェイト42では、第三の実施形態で得られた効果に加えて、次に示す効果を得ることができる。
(1)スラット51がほぼ上端から下端まで2枚の生地52で構成されるので、断熱性を向上させることができる。
(2)生地52の縫着部分Hがスラット51の上端部近傍に位置するので、縫着部分を目立ちにくくして、美観を向上させることができる。
このように構成されたスラット51及びバランスウェイト42では、第三の実施形態で得られた効果に加えて、次に示す効果を得ることができる。
(1)スラット51がほぼ上端から下端まで2枚の生地52で構成されるので、断熱性を向上させることができる。
(2)生地52の縫着部分Hがスラット51の上端部近傍に位置するので、縫着部分を目立ちにくくして、美観を向上させることができる。
上記実施形態は、以下の態様で実施してもよい。
・第一及び第二の生地を合成繊維で織った布で形成し、これらを縫着に代えて溶着してもよい。
・生地に形成した係止孔の段数を増加させれば、吊下げ高さの調整範囲を拡大することができる。
・縫着に代えて、面ファスナーで接合してもよい。
・生地に係止孔を設けることなく、係止爪を生地に食い込ませて保持するようにしてもよい。
・第一及び第二の生地を合成繊維で織った布で形成し、これらを縫着に代えて溶着してもよい。
・生地に形成した係止孔の段数を増加させれば、吊下げ高さの調整範囲を拡大することができる。
・縫着に代えて、面ファスナーで接合してもよい。
・生地に係止孔を設けることなく、係止爪を生地に食い込ませて保持するようにしてもよい。
1…ハンガーレール、3,31,41,51…スラット、10,42…バランスウェイト、11,32…第一の生地、12,33…第二の生地、15…ケース、16a,16b,43a,43b…ケース片、44,52…生地。
Claims (8)
- ハンガーレールから吊下支持されるスラットの下端部にバランスウェイトを取着し、該バランスウェイトを前記スラットで被覆するとともに、該バランスウェイトの吊下げ高さを調節可能とした縦型ブラインドにおいて、
前記バランスウェイトは、一対のケース片を備え、前記スラットは前記ハンガーレールから吊下支持される第一の生地と、上端が前記第一の生地に取着される第二の生地とを備え、前記各ケース片は前記第一及び第二の生地の下端部を前記各ケース片の外側面から該ケース片間に巻回して保持可能としたことを特徴とする縦型ブラインド。 - 前記第二の生地の上端を前記第一の生地の上端部に取着したことを特徴とする請求項1記載の縦型ブラインド。
- 前記ケース片は下方に向かって開口するとともに二つ折り可能に形成し、前記ケース片にはウェイト板をそれぞれ取着し、前記ウェイト板には前記第一及び第二の生地を係止する係止爪を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の縦型ブラインド。
- 前記第一及び第二の生地には、前記係止爪に係合して前記バランスウェイトの吊下げ高さを調整する複数段の係止孔を備えたことを特徴とする請求項3記載の縦型ブラインド。
- ハンガーレールから吊下支持されるスラットの下端部にバランスウェイトを取着し、該バランスウェイトを前記スラットで被覆するとともに、該バランスウェイトの吊下げ高さを調節可能とした縦型ブラインドにおいて、
前記バランスウェイトは、下方に向かって開口する一対のケース片を二つ折り可能に形成し、前記スラットには該スラットの生地の下端を上方に折り返して該生地に取着した袋状部を形成し、前記ケースを前記袋状部内に挿入し、該袋状部の生地を前記ケース片間に挟んで保持可能としたことを特徴とする縦型ブラインド。 - 前記生地の下端を、前記生地の上端部に折り返して前記袋状部を形成したことを特徴とする請求項5記載の縦型ブラインド。
- 前記ケース片にはウェイト板をそれぞれ取着し、前記ウェイト板には前記ケース片間に前記生地を保持する係止爪を備えたことを特徴とする請求項5又は6記載の縦型ブラインド。
- 前記生地には、前記係止爪に係合して前記バランスウェイトの吊下げ高さを調整する複数段の係止孔を備えたことを特徴とする請求項7記載の縦型ブラインド。
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