JP3179867U - 吊りクランプのジョー - Google Patents

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初雄 津山
靖 宮本
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イーグルクランプ株式会社
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Abstract

【課題】歯山の破損を防止して耐用性を高めた吊りクランプにおけるジョーを提供する。
【解決手段】平鋼板や形鋼などのワークをカムとジョー19との間に挟んで吊り上げるように構成された吊りクランプにおいて、ジョーのワーク当接面に四角錐からなる綾目状のローレット歯14が形成され、該ローレット歯の歯先が内周側より外周側の方が後退する凸球面状をなすように設けられる。
【選択図】図2

Description

本考案は、平鋼板や形鋼などのワークをカムとジョーとの間に挟んで吊り上げるように構成された吊りクランプに関し、特にそのジョーの新規な形状に関する。
平鋼板や形鋼などのワークを吊り上げるために用いられる各種の吊りクランプは、カムとジョー(受け金とも呼ばれる)で把持したワークの吊り荷重(負荷)が増えるに従いリンク機構による倍力作用とカム機構を通じて締付力が自動的に増加し、カムがワークに食い込んでワークを掴む構造を有している。このような構造の吊りクランプは周知である(たとえば下記特許文献1)。
特開2003−327385号公報
従来の吊りクランプにおけるジョーの表面には、カムとの間に挟むワークに対する把持力を高めるために、二山または三山からなる旋状の歯山が同心円状に形成されている。図5および図6には表面に旋条山A,B,Cが設けられた従来のジョーの一例が示されている。旋条山A,B,Cの断面は略三角形であり、歯頂点Dをセンターとして内側および外側の傾斜角θがいずれも45度であり、したがって歯山角度は2θ=90度である。また、歯山A,B,Cは同一平面E上にある。
しかしながら、このような従来のジョーを用いてワークをカムとの間に把持して吊り上げたときに、ワークに捩れや傾きが生ずると、ジョーの表面(歯山)に均一にワークが当接せず、特に最外周に位置する歯山に集中荷重が作用して破損する現象が頻繁に起こっている。また、歯山が連続しているため、一点に荷重が集中的に作用するとその部分だけでなくその周りにも破損が波及してしまい、結果として大きな破損が生ずることになっていた。
したがって、本考案の課題は、吊りクランプにおけるジョーの歯山の破損を防止して耐用性を高めることにある。
上記課題を解決するため、請求項1に係る本考案は、平鋼板や形鋼などのワークをカムとジョーとの間に挟んで吊り上げるように構成された吊りクランプにおいて、ジョーのワーク当接面に四角錐からなる綾目状のローレット歯が形成され、該ローレット歯の歯先が内周側より外周側の方が低い凸球面状をなすように設けられることを特徴とする吊りクランプのジョーである。
請求項1に係る本考案によれば、吊りクランプのジョーのワーク当接面に形成される歯が、従来の同心状に形成される旋条山ではなく、四角錐からなる綾目状のローレット歯として形成されている。四角錐からなる綾目状のローレット歯は一つ一つが独立しており、しかも各々の歯底面積が大きく形成されるので、ジョーとカムとの間にワークを挟んで把持したときに一部の歯に集中して荷重が作用することがなく、旋条山に比較して荷重の分散効果が大きい。さらに、該ローレット歯の歯先が内周側より外周側の方が後退する凸球面状をなすように設けられるので、ジョーとカムとの間にワークを挟んで把持したときに、まず内周側のローレット歯がワークに食い込んだ後に外周側のローレット歯が食い込むことになる。本考案によれば、これらの相乗効果により、破損可能性が高い外周側の歯山の破損を防止して耐用性を高めることができる。
図1は、本考案が対象とする吊りクランプの一例として、特に平鋼板や形鋼などのワークの垂直面部分をその両側からクランプするに適した縦吊用クランプ10を示す。このクランプ10は、各々下方に延長する脚部12および13の間に略逆U字形の開口(ワーク挿入口)を備えたクランプ本体11を有する。脚部12には、リンクアーム24の下端に連結されたカム20がワーク挿入口に突出可能に設けられ、脚部13にはジョー(旋回顎)19がワーク挿入口に臨んで回転自在に設けられている。ワーク挿入口にワークWを挿入した状態で吊環23のクレーンのフックなどを挿入して吊り上げると、リンクアーム24を介してカム20がワーク挿入口に突出し、ジョー19との間にワークWを所定の締付力で把持する。
図2および図3はジョー19の形状を示す。このジョー19の表面(ワーク当接面)には正四角錐からなる綾目状のローレット歯14が形成されている。該ワーク当接面の周縁部は所定角度の傾斜面16となるように面取りされている。正四角錐からなる綾目状のローレット歯14は一つ一つが独立しているので、従来の旋条山(図5,図6)のように一点に荷重が集中することなく複数のローレット歯14に荷重を分散させることができ、しかも、一つの歯14が破損してもそれが他の歯に波及することがない。
ジョー19は回転自在に取り付けられており、図4(a)は各ローレット歯14が正面視正方形状に見える状態で使用される場合を示し、図4(d)は各ローレット歯14が正面視菱形状に見える状態で使用される場合を示している。図4(d)は図4(a)から45度ジョー19が回転した状態であり、図3(a)と同じ回転角度位置にあるジョー19を示している。図4(a)の状態でローレット歯14の頂点(歯先)に荷重が下向きに作用した場合、歯底の長さX1はローレット歯14の正方形状底面の一辺の長さに等しい(図4(c))が、図4(d)の状態でローレット歯14の頂点に荷重が下向きに作用した場合は、歯底の長さX2はローレット歯14の正方形状底面の一辺の長さの1.414倍の長さとなり(X2=X1×1.414)、破断に対する強度が大きく発揮され、破損しにくくなる。すなわち、ローレット歯14の頂点(歯先)に荷重が下向きに作用した場合の歯底の長さXは、ジョー19の回転角度位置に応じてX1≦X≦X2の範囲で変化する。
また、従来のジョーではワーク当接面を平面にして該平面に歯先が同一高さとなるように歯が形成されている(図5,図6)が、このジョー19では、ローレット歯14の頂点(歯先)15が半径Rの凸球面をなすように設けられている。言い換えれば、中心に最も近い位置のローレット歯14aがワークW方向に最も突出しており、外周に向かうにつれてローレット歯14bが徐々に低くなり、最外周に位置するローレット歯14cが最も低い(特に図3(b)参照)。このようなローレット歯14は、たとえば、ジョー19の先端面(ワーク当接面)を所定半径(R)の凸球面状に形成した後に、この凸球面上にローレット歯14を内周側から外周側に向けてまたはその逆に同心円の一列ずつ形成していけば良い。
このように内周側から外周側に向けて徐々に歯先15が低くなるようにローレット歯14を形成することにより、図1に示すようにワーク挿入口に挿入されてジョー19とカム20との間で把持されたワークWに対して、最内周側のローレット歯14aが最初にワークWに食い込み、徐々に外周側のローレット歯14bが食い込んでいき、最後に最外周側のローレット歯14cが食い込むことになる。このため、すべての歯山が同一平面上に形成されている従来技術によるジョー(図4,図5)においては最外周側の歯山に集中荷重が作用して破損しやすかったことを回避し、すべてのローレット歯14に対して実質的に均等に荷重が作用するので、最外周側のローレット歯14cの破損を防止し、耐用年数を向上させることができる。
以上において本考案を図示実施例に基づいて詳細に説明したが、本考案は図示実施例に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲の記載から把握される考案の範囲内において種々の変形態様を取ることができる。たとえば、図示実施例ではジョー19のセンターに、ジョー19をクランプ10の脚部13に回動自在に取り付けるための取付穴18が形成されているが、これは本考案の主題と直接関係するものではなく、適宜変更・変形・割愛することができる。ジョー19の高さ(厚み)などの寸法は任意に設定し得るものであり、その形状も図示実施形態の形状に限定されることなく円筒形や段付き形状等任意に設定することができる。
本考案の実施例によるジョーが適用される一例としての縦吊用クランプの負荷状態図である。 本考案の一実施例によるジョーの斜視図である。 この実施例によるジョーの平面図(a)および側面図(b)である。 この実施例のジョーの一回転角度位置における正面図(a)、一つのローレット歯の拡大正面図(b)および拡大側面図(c)ならびにこの回転角度位置から45度回転した角度位置における正面図(d)、一つのローレット歯の拡大正面図(e)および拡大側面図(f)である。 従来のジョー形状を示す平面図(a)および側面図(b)である。 図5に示す従来のジョーの拡大断面図である。
10 縦吊用クランプ
11 クランプ本体
12,13 脚部
14 四角錐からなる綾目状のローレット歯
15 ローレット歯の頂点(歯先)
16 周縁部の傾斜面
18 取付穴
19 ジョー
20 カム
23 吊環
24 リンクアーム

Claims (1)

  1. 平鋼板や形鋼などのワークをカムとジョーとの間に挟んで吊り上げるように構成された吊りクランプにおいて、ジョーのワーク当接面に四角錐からなる綾目状のローレット歯が形成され、該ローレット歯の歯先が内周側より外周側の方が低い凸球面状をなすように設けられることを特徴とする吊りクランプのジョー。
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