JP3179380U - マイクロニードルパッチ2枚収納容器 - Google Patents

マイクロニードルパッチ2枚収納容器 Download PDF

Info

Publication number
JP3179380U
JP3179380U JP2012005163U JP2012005163U JP3179380U JP 3179380 U JP3179380 U JP 3179380U JP 2012005163 U JP2012005163 U JP 2012005163U JP 2012005163 U JP2012005163 U JP 2012005163U JP 3179380 U JP3179380 U JP 3179380U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
microneedle patch
storage container
frame
microneedle
lid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2012005163U
Other languages
English (en)
Inventor
英淑 権
文男 神山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CosMED Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
CosMED Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CosMED Pharmaceutical Co Ltd filed Critical CosMED Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP2012005163U priority Critical patent/JP3179380U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3179380U publication Critical patent/JP3179380U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)

Abstract

【課題】2枚のマイクロニードルパッチを製造後使用までの間、効果を損なわずかつ衛生的に、1個の収納容器に保持するためのマイクロニードルパッチ収納容器を提供する。
【解決手段】マイクロニードルパッチ収納容器は容器20と蓋とで構成され、容器は最外周である周辺部21と、周辺部の内部に周辺部より窪んだ第1架台部22、23と、第1架台部の内部に第1架台部よりさらに窪んだ第2架台部24と、第2架台部の内部に第2架台部よりさらに窪んだ底面部25を有する。第1架台部はいくつかに分断されており、上方の第1架台と下方の第1架台は互いに向き合わない位置にあり、第2架台部は第1架台部若しくは周辺部の内側に設けられる。1つのマイクロニードルパッチは蓋の窪み部と第1架台部22、23との間で保持され、他のマイクロニードルパッチは第2架台部24上に保持される。
【選択図】図2

Description

本考案は、マイクロニードルパッチを収納する収納容器に関する。
皮膚表面に薬効成分を含む液状物質、軟膏剤、クリーム製剤、テープ製剤、パッチ製剤、パップ製剤等を塗布又は貼付し、薬効成分を皮膚内に浸透させ効果を発揮させようとしても、皮膚の発汗作用や皮膚と外部との接触等により薬効成分は容易に消失・脱落するため十分な効果を上げることができない。さらに、皮膚は体内に異物が侵入するのを阻止するバリアー機能を有しており、薬効成分を皮膚に塗布又は貼付するのみで皮膚内に吸収させることは容易ではない。
最近、皮膚内に薬効成分を確実に供給する方法としてマイクロニードルが開発された(特許文献1)。マイクロニードルとは、長さが1mmに満たない微小な針である。マイクロニードルを生体内で容易に溶解消失する物質により作成すると、刺入されたマイクロニードルは皮膚内で溶解し、吸収されて消失する(特許文献2)。従って、予めマイクロニードルに薬効成分を含有させておけば、薬効成分を皮膚内の特定の場所に供給できる。このようなマイクロニードルを基板上に多数配列すればマイクロニードルアレイとなり、ニードル数に比例して送達量を増加させることができるため実用上大きな期待が持たれている(特許文献2−4、非特許文献1)。マイクロニードルアレイに、マイクロニードルアレイを皮膚に付着させるための粘着シートや保護離型シート等を付加して使用しやすい製品としたものがマイクロニードルパッチである。
マイクロニードルは概して長さが1mmより短く、直径は0.1mm程度であるため、刺入に際し痛みを感じることはなく、また出血もない。刺入箇所は速やかに閉鎖されて痕跡を残さない。その結果マイクロニードルは皮膚の特定の箇所に特定の薬効成分を送達する優れた方法と認知されている。マイクロニードルにはワクチンの送達などの医学的な用途のほか、ヒアルロン酸等の皮膚有効成分の皮膚表面への送達やほくろやあざ隠し等化粧品としての用途もあり注目されている。
初期のマイクロニードルは1cm程度の大きさの堅い基板上に100本程度のマイクロニードルを備えたものであった。しかし、最近顔面の広い部分を一度に改善したいとの要望が高まり、平面でない顔面にフィットさせるため、基板を柔らかくしてその上にマイクロニードルを備えたマイクロニードルアレイが開発されてきた。
マイクロニードルアレイを市場にて消費者に届けるためには、適切な容器が必要である。マイクロニードルアレイは針部分を有し、輸送あるいは販売・保存のさい針部分を保護する必要があるため、従来広く使用されているテープ剤などの貼付剤の容器(特許文献5、6)をそのまま流用することはできない。また、柔らかい基板を有するマイクロニードルアレイに堅い基板用の容器(特許文献7−9)を流用することもできない。
特表2002−517300号公報 特開2003−238347号公報 特開2006−346126号公報 特開2008−284318号公報 特開2006−056543号公報 特表2008−518042号公報 登録実用新案3152532号公報 特開2010−75485号公報 特開2010−75486号公報
権英淑、神山文男、「マイクロニードル製品化への道程」薬剤学、社団法人日本薬剤学会、平成21年4月、第69巻、第4号、p.272−276
マイクロニードルパッチは皮膚に貼付して薬効成分を送達するものであるため、その製造後流通過程を経て使用されるまでの間、衛生的でかつその薬効を損なわないように保持される必要がある。本考案が解決しようとする課題は、この目的のため、基板が柔軟なマイクロニードルアレイに粘着テープを付加し、さらにその粘着面に離型シートを付したマイクロニードルパッチを保持するに適切なマイクロニードルパッチ収納容器を提供することにある。
マイクロニードルパッチの使用の際、両眼の下に貼付するなどの場合、一度に同等なものが2枚必要となることがあるが、従来2枚収納するに適したマイクロニードルパッチ収納容器は知られていない。本発明が解決しようとする第2の課題は、2枚の同等なマイクロニードルパッチを収納しうるマイクロニードルパッチ収納容器を提供することにある。
上記課題を解決するためになされた本発明に係るマイクロニードルパッチ収納容器は、容器と蓋とで構成され、
該容器は、最外周である周辺部と、該周辺部の内部に該周辺部より窪んだ第1架台部と、該第1架台部の内部に該第1架台部よりさらに窪んだ第2架台部と、該第2架台部の内部に該第2架台部よりさらに窪んだ底面部を有し、該周辺部、該第1架台部、該第2架台部及び該底面部は互いに側面部で接続されており、該第1架台部はいくつかに分断されており、上方の第1架台と下方の第1架台は互いに向き合わない位置にあり、該第2架台部は、該第1架台部若しくは該周辺部の内側に設けられ、該底面部は、該第2架台部の内側を占める、ことを特徴とし、
該蓋は、該第1架台部との間にマイクロニードルパッチを保護離型シートで挟む窪み部を有することを特徴とし、
2枚のマイクロニードルパッチを上下に収納できることを特徴とする。
なお、上方の第1架台とは第1架台の内図2(a)の上方の部分を、下方の第1架台とは第1架台の内図2(a)の下方の部分をいう。上方と下方とは互いに反対側であればよく、いずれを上方いずれを下方とするかの区別は便宜的なものである。
本考案のマイクロニードルパッチ収納容器では、第1のマイクロニードルパッチを第1架台部上に置き第1架台と蓋の窪み部で挟んで保持し、第2のマイクロニードルパッチを第2架台上に置く。このとき2つのマイクロニードルパッチの保護離型シートは同一形状であっても差し支えない。実用上は、左右の目の下に貼るマイクロニードルアレイを想定すれば、保護離型シートは同一形状で、2枚のマイクロニードルアレイは互いに左右対称形状であることが好都合である。また、両マイクロニードルは、共にニードル部分を下向きにして保持される。
本考案のマイクロニードルパッチ収納容器の全体形状は、角を丸めた長方形状とするのが取り扱いやすい。全体形状が角を丸めた長方形状となると、蓋も第2架台部も底面部も角を丸めた長方形状とするのが自然である。
第1架台部は、上方にやや長い1個の中央第1架台と、下方にそれより短い2個の両端第1架台とに分断して設けると、取扱が容易である。
なお、上方に3個の第1架台、下方に2個の第1架台を設け、これらを互いに向き合わないように配置してもよい。
第2架台部は、第1架台部若しくは周辺部の内側に連続して設けるのが実用上便利である。しかし、第2架台部は、第1架台部若しくは周辺部の内側に、いくつかに分断して設けてもよい。
本マイクロニードルパッチ収納容器に収納するマイクロニードルパッチの保護離型シートの形状は、上方部分と下方部分に凹部と凸部とが向き合ったような形状を有することが望ましい。保護離型シートの上方部分には、第1架台部の上方の架台がある位置にその架台の幅とほぼ等しい幅の凸部があり、90°回転させたとき架台のある部分を凹部とする。保護離型シートの下方部分は、第1架台部の下方の架台がある位置にその架台の幅とほぼ等しい幅の凸部があり、90°回転させたとき架台のある部分を凹部とする。
ここに保護離型シートの上方部分とは、保護離型シートを平面的かつ横長に置き、目視的に上となる部分をいう。この上方部分は、第1架台部の上方と対応する。
本考案において重要なのは、第1架台部の形状と収納すべきマイクロニードルパッチの離型シートの形状が対応している点にある。その対応が保たれることが望ましい。対応を保つ形状には、具体的にはいろいろなものがある。
容器の周辺部と第2架台部との間に、底面部と同一平面上に第2底面部を設けると、マイクロニードルパッチをつまんで取り出しやすくなり好都合である。
この第2底面部が容器内部の対角線上の位置の2箇所にあると、マイクロニードルパッチをよりつまんで取り出しやすくなるのでより好都合である。
本考案に係るマイクロニードルパッチ収納容器は、第1架台部と蓋の窪み部とで第1架台上に保持されるマイクロニードルパッチの保護離型シートを押さえつける構造となっている。従って蓋の窪み部は第1架台部に対応する位置にのみ存在すればよい。ただ、蓋の窪み部がそれより広ければ、輸送中にマイクロニードルパッチの振動を抑制する効果を有するので広くてもよい。
前記第1架台部と前記蓋の窪み部が、第1架台部上の保護離型シートを全面的に押しつけるようにを構成すると、静電気の作用によりマイクロニードルパッチが蓋の窪み部に密着する場合がある。静電気によりマイクロニードルパッチが蓋に吸着すると、蓋を取り外す際マイクロニードルパッチが不意に飛び出したり、また容器に吸着して取り出し難くなったりする。蓋の窪み部による押しつけを部分的とすると、静電気の影響を弱めて取扱が容易となり好ましい。静電気の影響をより少なくしマイクロニードルパッチが蓋に吸着するのを防ぐには、第1架台部と蓋の窪み部とを若干ずらして完全に組み合わないように設計するのが好ましい。
第1架台部と蓋の窪み部とを若干ずらすために、第1架台部と蓋の窪み部との間に第2底面部を連続的に設けることもできる。
第2架台部上に保持されているマイクロニードルパッチが、静電気の影響を受けて吸着されることを防ぐため、第2架台部を数個の島状部分に分割することができる。
容器と蓋の対応する位置に、切り込み及び耳を備えると、容器から蓋を取り外しやすくなり好ましい。マイクロニードルパッチ収納容器は、製造時から使用直前までは密閉しておく必要があるが、使用に際しては容易に取り出せることが好ましいためである。
静電気の影響を避けるには、容器及び蓋の表面に帯電防止処理を付すことが好ましい。収納容器が帯電すると、マイクロニードルパッチが収納容器に吸着し、取り扱いにくくなるためである。
本マイクロニードル収納容器は、マイクロニードルを密閉状態で保持できるが、必ずしも無菌状態で保持できるわけではない。マイクロニードルを無菌状態で保持するためには、容器とマイクロニードルパッチを無菌処理した後、容器を減菌紙または減菌フィルムシートにより形成した袋の中に格納して密閉することが望ましい。収納容器周辺部をヒートシール可能なフィルム又はフィルムとラミした紙とでヒートシールにより融着密閉することが好ましい。
貼付剤、つまり有効薬剤成分と接着剤を混ぜ樹脂フィルム上に展開したいわゆる貼り薬では、通常有効成分の上に離型シートをおき、皮膚に貼付する前に離型シートを剥ぎ取って有効薬剤成分を直接皮膚に接触させるように貼付するのが通常である。この場合、皮膚の角質層の上に貼るので清潔なことは望ましいが、角質層のバリア効果の存在のため無菌とまでは要求されない。
この点で、マイクロニードルパッチ収納容器に必要な条件は、貼付剤収納容器に必要な要件より厳しい。マイクロニードルは、皮膚角質層内に刺入されるため衛生的に保存されなければならない。また、ニードルは鋭利でなければ皮膚内に刺入できないので、ニードル先端を破損しうるような堅いものを当てることはできない。また、ニードルは皮膚角質層内に刺入されるので、粘着剤のような角質層内に入って安全かどうかわからないものを付着させてはならない。すなわち、マイクロニードルは、減菌状態でかつ容器のいかなる部分にも接触させない状態で保護離型シートの部分のみで保持され保存されなければならない。このため、マイクロニードル収納容器は、必然的に、貼付剤収納容器とは構造的にも異なるものとなり、貼付剤収納容器から類推して設計することはできない。
また、マイクロニードルアレイが柔軟なとき、堅いマイクロニードルアレイを保存する方法をそのまま用いることもできない。堅いものと柔軟なものとでは、保持方法が異なるためである。
マイクロニードルパッチ収納容器の材質は特に限定しないが、射出成形加工若しくはプレス加工が容易な樹脂が好ましい。特に透明若しくは半透明であれば中身の状況を外から目視できるので好ましい。また、空気や水蒸気の透過性が小さく、長期にわたってマイクロニードルパッチを安定に保護できることが望ましい。具体的には、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)が好ましいが、なかでもPETはγ線、電子線照射滅菌による劣化や発臭が少ないので特に好ましい。
本考案のマイクロニードルパッチ収納容器によれば、1つの容器に同時に使用する2枚のマイクロニードルパッチを離型シートの部分で保持することができ、マイクロニードル部分は容器のいかなる部分とも接触しない。マイクロニードルパッチが柔軟なシートであるとしても、開封するときまで衛生的に保持できる。
本考案のマイクロニードルパッチ収納容器は、静電気の影響を避けるように設計されている。もし静電気の影響があると、蓋を取り外す際マイクロニードルパッチが蓋に吸着して急に飛び出したり、収納容器に吸着して取り出しにくくなったりするためである。
実施例で用いた2枚のマイクロニードルパッチの図。 第1実施例のマイクロニードルパッチ収納容器の容器の図。(a)は平面図、(b)はA−A断面図。 第1実施例のマイクロニードルパッチ収納容器の蓋の図。(a)は蓋の平面図、(b)はB−B断面図。 第1実施例のマイクロニードルパッチ収納容器に2個のマイクロニードルパッチを収納したときの容器の概略図。 第2実施例のマイクロニードルパッチ収納容器の容器の図。 第3実施例のマイクロニードルパッチ収納容器の容器の図。
以下、本考案の実施の形態を実施例に基づき説明する。本実施例は目の下に貼付することを想定して設計されたマイクロニードルパッチを収納するため設計されたものであるが、他の形状のマイクロニードルアレイパッチであればそれに応じて適宜設計変更すればよいのであって、本考案は実施例の形状に限定されるわけではない。特に、以下の実施例は、マイクロニードルパッチ収納容器の全体形状が角を丸めた長方形状となっているが、例えば楕円形状としても以下の実施例に若干の修正を加えれば実施可能であり、本考案の範囲内である。
本実施例に用いた2枚のマイクロニードルパッチ10を図1に示す。この2枚は同一であるが、互いに逆向きに収納するので、互いに逆向きに記載している。
この図はマイクロニードルパッチの背面側、すなわちマイクロニードルのない側から見た図である。マイクロニードルは直接見えないので、マイクロニードルが備えられたマイクロニードルアレイ11は点線で示している。
マイクロニードルアレイ11は、図1に示すように、かまぼこ形の断面の底を窪ませた平面形状をしており、横幅約40mm、縦幅約15mmである。これは目の下に貼付することを想定して設計された形状である。このマイクロニードルアレイ11は左右対称の形状であるが、左右非対称の形状であってもよい。その場合、2つのマイクロニードルアレイどうしは互いに左右対称形状であることが望ましい。
このマイクロニードルアレイは柔軟なシート状であり、顔面の凹凸に合わせて変形させることができる。
マイクロニードルのサイズは限定ではないが、長さ30〜1000μmのニードルが50〜500本/cm程度備えられている。主成分はヒアルロン酸であるが、皮膚のしわ取りや若返り活性化に有効な成分を含んでいてもよい。
マイクロニードルアレイ部分とほぼ同じ形で、周辺が2〜10mm広い形の粘着シート12が、マイクロニードルアレイ面の背側(マイクロニードルのない面)に粘着されている。なお、粘着面はアレイ面と同じ方向である。粘着シートは図1で実線で示されている。粘着シート12の底の部分が幅狭くしてあるのは、マイクロニードルアレイ11をなるべく目に近づけて貼付するためである。
粘着シート12のマイクロニードルアレイ面側には、ほぼ長方形の保護離型シート13(70×45mm)が粘着面を覆うように貼り付けられている。保護離型シートは、収納や保持を容易とするため、粘着シートよりかなり大きい。保護離型シートはマイクロニードルアレイ部分は切り抜いている。マイクロニードルを汚さないためである。なお、同一の容器に収納される2つのマイクロニードルパッチの保護離型シートは同一形状であると取扱上便利である。
保護離型シートには、2枚のマイクロニードルパッチを1つの容器に上下に収納するために必要な凸部14、17や凹部15、16が設けられている。図1の上の図の右上が切り欠いてあるのは、マイクロニードルパッチを容器から取り出しやすくするためである。
このマイクロニードルパッチを使用する際は、離型シート13中央に切断線18を設けているので、離型シートの両端を持ち、離型シートを開くように広げて剥ぎ取りながら貼付部位(目の下)に接触させれば、粘着シート12により粘着する。その後、マイクロニードルアレイ11面を軽くたたくことにより、マイクロニードルが皮膚角質内に刺入される。皮膚の痛みを感じる部分は皮膚表面から1mm程度内部といわれているので、この刺入により痛みを感じることは殆どない。
上記のマイクロニードルパッチを収納・保管・運搬するのに適した、実施例1のマイクロニードルパッチ収納容器を図2〜図4に示す。材質はポリエチレンテレフタレート(Polyethylene terephthalate:PET)である。
本マイクロニードルパッチは容器と蓋とで構成されているが、図2は容器の図、図3は蓋の図、図4は2枚のマイクロニードルパッチを収納したときの容器の概略図である。
図2(a)は容器の平面図である。
容器は、最外周である周辺部21と、周辺部の内部に周辺部より窪んだ第1架台部22,23と、第1架台部の内部に第1架台部よりさらに窪んだ第2架台部24と、第2架台部の内部に第2架台部よりさらに窪んだ底面部25を有する。周辺部、第1架台部、第2架台部及び底面部は互いに側面部で密につながれている。図でほぼ平行な2重線で示されている部分が側面部であって、周辺部や底面部に対し垂直よりややゆるやかな勾配を有するので、2重線で表されている。
第1架台部は、上部にやや長い1個の中央第1架台22と、下部にそれより短い2個の両端第1架台23とに分断されている。第2架台部24は、第1架台部若しくは周辺部の内側に連続して設けられている。また、底面部25は、第2架台部の内側全面を占めている。
この容器には、マイクロニードルパッチをつまんで取り出しやすくするための第2底面部26と、容器から蓋を外しやすくするための切り込み27が設けられている。第2底面部26は底面部25と同一平面上にある。切り込み27は、蓋をしたとき蓋の耳33と対応する位置に設けられている。
図2(b)は容器のA−A断面図である。実線で示したのが断面、細線で示したのが側面から見たとき見える部分である。
第1架台部22が周辺部21より窪んでいること、第2架台部24がそれよりさらに窪んでいること、底面部25が容器の底であること、これらの部分が側面部で密に連続していること、が示されている。
図3(a)は蓋の平面図、図3(b)は蓋のB−B断面図である。断面図において、実線で示したのが断面である。
蓋はほぼ平面状の蓋平面部31と、容器の第1架台部との間にマイクロニードルパッチを保護離型シートで挟む窪み部32を有する。
実施例1のマイクロニードルパッチ収納容器は、容器に蓋をかぶせて、閉じた収納容器となる。この時蓋と容器を取り外しやすくするため、蓋には、容器の切り込み27と対応する位置に耳33が設けられている。
本収納容器は容器及び蓋の表面に帯電防止処理を施し、帯電によりマイクロニードルパッチが容器に吸着することを防止している。
図4は、実施例1のマイクロニードルパッチ収納容器にマイクロニードルパッチ2枚を収納したときの容器の概略図である。
マイクロニードルパッチ収納容器の他の例を図5に示す。容器40の第1架台部42、43が上部に短い3個と、下部の向き合わない位置に短い2個とに分断されている。その他の点では、実施例1のマイクロニードルパッチ収納容器と同じである。
一般に、第1架台部の上部の架台と下部の架台とを互いに向き合わないように構成すれば、本発明の目的を達する。
このマイクロニードルパッチ収納容器に収納すべきマイクロニードルパッチは、実施例1の場合とは異なり、凸部14が3つと凹部15が4つなければならない。これらは図4のマイクロニードルパッチ収納容器の容器40の第1架台部42に対応して設けられる。また凸部17及び凹部16が第1架台部43に対応して設けられる。
マイクロニードルパッチ収納容器の第3の例を図6に示す。容器50の第2架台部54が4つに分断されている。その他の点では、実施例1のマイクロニードルパッチ収納容器と同じである。このマイクロニードルパッチ収納容器に収納されるべきマイクロニードルパッチは、実施例1のものと同じでよい。
一般に、第2架台部は連続的であっても島状であっても差し支えない。
10 第1実施例のマイクロニードルパッチ
11 第1実施例のマイクロニードルアレイ
12 第1実施例の粘着シート
13 第1実施例の保護離型シート
14、17 第1実施例の保護離型シート凸部
15、16 第1実施例の保護離型シート凹部
18 第1実施例の保護離型シート切断線
20 第1実施例のマイクロニードルパッチ収納容器の容器
21 第1実施例の容器の周辺部
22、23 第1実施例の容器の第1架台部
24 第1実施例の容器の第2架台部
25 第1実施例の容器の底面部
26 第1実施例の容器の第2底面部
27 第1実施例の容器の切り込み
30 第1実施例のマイクロニードルパッチ収納容器の蓋
31 第1実施例の蓋の蓋平面部
32 第1実施例の蓋の窪み部
33 第1実施例の蓋の耳
40 第2実施例のマイクロニードルパッチ収納容器の容器
42,43 第2実施例のマイクロニードルパッチ収納容器の第1架台部
50 第3実施例のマイクロニードルパッチ収納容器の容器
54 第3実施例のマイクロニードルパッチ収納容器の第2架台部

Claims (14)

  1. 容器と蓋とで構成され、
    該容器は、最外周である周辺部と、該周辺部の内部に該周辺部より窪んだ第1架台部と、該第1架台部の内部に該第1架台部よりさらに窪んだ第2架台部と、該第2架台部の内部に該第2架台部よりさらに窪んだ底面部を有し、
    該周辺部、該第1架台部、該第2架台部及び該底面部は互いに側面部で接続されており、
    該第1架台部はいくつかに分断されており、上方の第1架台と下方の第1架台は互いに向き合わない位置にあり、
    該第2架台部は、該第1架台部若しくは該周辺部の内側に設けられ、
    該底面部は、該第2架台部の内側を占める、ことを特徴とし、
    該蓋は、該第1架台部との間にマイクロニードルパッチを保護離型シートで挟む窪み部を有することを特徴とする、
    2枚のマイクロニードルパッチを上下に収納するためのマイクロニードルパッチ収納容器。
  2. 前記マイクロニードルパッチ収納容器の全体形状が角を丸めた長方形状であり、前記底面部も角を丸めた長方形状であることを特徴とする、請求項1に記載のマイクロニードルパッチ収納容器。
  3. 前記第1架台部は、上部にやや長い1個の中央第1架台と、下部にそれより短い2個の両端第1架台とに分断されて設けられていることを特徴とする請求項2に記載のマイクロニードルパッチ収納容器。
  4. 前記第2架台部は、前記第1架台部若しくは前記周辺部の内側に連続して設けられていることを特徴とする請求項2に記載のマイクロニードルパッチ収納容器。
  5. 前記第2架台部は、前記第1架台部若しくは前記周辺部の内側に、いくつかに分断され断続的に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のマイクロニードルパッチ収納容器。
  6. 前記容器の前記周辺部と前記第2架台部との間に、前記底面部と同一平面上にあり、マイクロニードルパッチをつまんで取り出しやすくするための第2底面部を有することを特徴とする請求項1に記載のマイクロニードルパッチ収納容器。
  7. 前記第2底面部が、容器内部の対角線上の位置の2箇所に設けてあることを特徴とする請求項6に記載のマイクロニードルパッチ収納容器。
  8. 前記蓋の窪み部と、前記第1架台部とが、完全に組み合っていないことを特徴とする請求項1に記載のマイクロニードルパッチ収納容器。
  9. 前記周辺部及び前記第1架台部と前記第2架台部との間に、前記底面部と同一平面上にある第2底面部を連続的に有することを特徴とする請求項1に記載のマイクロニードルパッチ収納容器。
  10. 前記容器と前記蓋の対応する位置に、切り込み及び耳を備えることを特徴とする請求項1に記載のマイクロニードルパッチ収納容器。
  11. 表面に帯電防止処理が付されていることを特徴とする請求項1に記載のマイクロニードルパッチ収納容器。
  12. 収納容器周辺部をヒートシール可能なフィルム又はフィルムとラミした紙とでヒートシールにより融着密閉することを特徴とする請求項1に記載のマイクロニードルパッチ収納容器。
  13. 保護離型シートの上方部分には、前記第1架台部の上方の第1架台のある位置にその架台の幅とほぼ等しい幅の凸の部分があり、保護離型シートの下方部分には、前記第1架台部の下方の第1架台のある位置にその架台の幅とほぼ等しい幅の凸の部分がある、
    ことを特徴とする保護離型シートを有し、請求項1ないし請求項12のいずれか1項に記載のマイクロニードルパッチ収納容器に収納するに適したマイクロニードルパッチ。
  14. 保護離型シートの上方部分には、前記第1架台部の上方の中央第1架台のある位置にその架台の幅とほぼ等しい幅の凸の部分があり、保護離型シートの下方部分には、前記第1架台部の下方の両端第1架台のある位置にその架台の幅とほぼ等しい幅の凸の部分がある、
    ことを特徴とする保護離型シートを有し、請求項3に記載のマイクロニードルパッチ収納容器に収納するに適したマイクロニードルパッチ。
JP2012005163U 2012-08-08 2012-08-08 マイクロニードルパッチ2枚収納容器 Expired - Lifetime JP3179380U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012005163U JP3179380U (ja) 2012-08-08 2012-08-08 マイクロニードルパッチ2枚収納容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012005163U JP3179380U (ja) 2012-08-08 2012-08-08 マイクロニードルパッチ2枚収納容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3179380U true JP3179380U (ja) 2012-11-01

Family

ID=48006045

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012005163U Expired - Lifetime JP3179380U (ja) 2012-08-08 2012-08-08 マイクロニードルパッチ2枚収納容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3179380U (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015061677A (ja) * 2012-09-27 2015-04-02 コスメディ製薬株式会社 マイクロニードルパッチ収納容器2
JP2016150134A (ja) * 2015-02-18 2016-08-22 凸版印刷株式会社 針状体パッケージ
JP2017143965A (ja) * 2016-02-16 2017-08-24 凸版印刷株式会社 経皮投与デバイス収容体
JP2018143758A (ja) * 2017-03-03 2018-09-20 Nissha株式会社 かゆみ止めパッチ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015061677A (ja) * 2012-09-27 2015-04-02 コスメディ製薬株式会社 マイクロニードルパッチ収納容器2
JP2016150134A (ja) * 2015-02-18 2016-08-22 凸版印刷株式会社 針状体パッケージ
JP2017143965A (ja) * 2016-02-16 2017-08-24 凸版印刷株式会社 経皮投与デバイス収容体
JP2018143758A (ja) * 2017-03-03 2018-09-20 Nissha株式会社 かゆみ止めパッチ
JP7260250B2 (ja) 2017-03-03 2023-04-18 Nissha株式会社 かゆみ止めパッチ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6092270B2 (ja) マイクロニードルパッチ収納容器
JP5947873B2 (ja) マイクロニードルパッチ収納容器2
JP5903016B2 (ja) マイクロニードルパッチの保護離型シート
JP3152532U (ja) マイクロニードルパッチ収納ケース
US10561831B2 (en) Transdermal administration device packaged body
JP3179380U (ja) マイクロニードルパッチ2枚収納容器
WO2012029127A1 (ja) 貼付体シート、及び、その使用、並びに、貼付体シートの貼付方法
KR101966050B1 (ko) 일체형 마이크로 니들 패치
KR101316033B1 (ko) 함침 내용물의 블리스터 포장 용기
JP2020192411A (ja) マイクロニードルパッチの保護離型シート
JP2013255856A (ja) 貼付体シート
KR101990654B1 (ko) 마이크로니들 패치 수납 용기
JP2014094135A (ja) 液剤塗布具
JP2010188056A (ja) 薬液貼付用ドレッシング製剤
CN217865928U (zh) 一种微针贴片包装体及微针贴片产品
CN215129163U (zh) 一种一次性使用肝脏穿刺活检包
CN208585535U (zh) 一种微针贴片内包装盒
JP5384730B2 (ja) 貼付体シート
JP2004290438A (ja) 薬剤投与貼付材
JP2016150134A (ja) 針状体パッケージ

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3179380

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151010

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term