JP3179058U - 厚手柄地の縫合シート - Google Patents

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Abstract

【課題】立体的に沈み込む図柄凹部を、加熱工具を用いずに実現する厚手柄地の縫合シートを提供する。
【解決手段】厚手地1に直交形成した図柄切断線2による柄地部3を下地4に縫い糸5で縫合するに当たり、切断線2で囲んだ残存不要部と柄地部3との各直立縁辺同士を密着保持して縫合することで、縫合時の運針衝撃による柄地部3の位置ズレを各縁辺同士の密着摩擦で防ぎつつ、柄地部3を下地4に縫合した後、残存不要部を厚手地1から除去することで、この除去部分に柄地部密着の厚さに応じて直角に沈み込む図柄凹部7を形成した。
【選択図】図1

Description

この考案は、厚手柄地の縫合シートに係り、特に本考案は、厚手地の図柄切断線から柄地部の厚さに応じて直角に沈み込む手掘り感覚の優雅な図柄凹部と、美しい縫い目模様とを形成した厚手柄地の縫合シートに関する。
柄地を縫い付けた従来のアップリケ製品は、下生地上に自動刺繍ミシン用運針ガイドパターンに寸分違わず柄地を仮付けし、この柄地輪郭の内外を自動枠の移動で3mm程度のカガリ振り幅で運針してカガリ刺繍を施し、アップリケ付き製品としていた。
この従来例における前記カガリ振り幅は、製品柄地の輪郭ホツレを無くするために必要不可欠だったので、上記カガリ振り幅(3mm程度)に近い細かい柄地輪郭部分は、その輪郭が大きく形崩れしてしまうことと、小さい柄地になる程、縫製時の運針衝撃で柄地位置がズレたり剥がれてしまうという根源的で切実な問題点が有る。
上記問題点を解決すべく本件出願人が先に提案した、特公平7−56104号公報(特許文献1)および実公平7−30705号公報(特許文献2)に記載の従来例のように、下生地に熱不溶性糸で模様縫いした熱可溶性生地の図柄縫い目輪郭の外側不要部を加熱溶断除して下生地上に柄地模様を形成することで、柄地切断縁のホツレを防ぐと共に、カガリ縫いを不要として細かい図柄表現を可能にした柄地付き布地が周知である。
ところが、これら各特許文献における下生地に模様縫いした熱可溶性柄地生地は、その図柄縫い目輪郭の外側不要部を加熱鏝先などで加熱溶断除去して柄地模様は形成できても、皮革やフェルト材等の熱不溶性厚手地の上記不要部は、これら各従来例では加熱溶断除去できないので、柄地模様が形成できないという根源的で切実な問題点が有る。
このほかに、前記各特許文献における柄地付き布地は、生地の表面に浮き上がる柄地模様は形成できても、柄地部の厚さに応じて直角に沈み込む図柄凹部は形成できないという本質的かつ大きい問題点が有る。
特公平7−56104号公報 実公平7−30705号公報
本考案は、厚手地に形成した柄地部の厚さに応じて直角に沈み込む手掘り感覚の優雅な図柄凹部を加熱工具を用いずに実現することを目的とする。
上記本考案の目的は、厚手地に直交形成した図柄切断線による柄地部を下地に縫い糸で縫合するに当たり、この柄地部と前記図柄切断線で囲んだ残存不要部との各直立縁辺同士を密着保持して縫合することで、縫合時の運針衝撃による柄地部の位置ズレを前記各縁辺同士の密着摩擦で防ぎつつ、前記柄地部を下地に縫合した後、前記残存不要部を厚手地から除去することで、この除去部分に柄地部の厚さに応じて直角に沈み込む図柄凹部を形成したことで達成できた。
本考案によれば、前記厚手地の柄地部を下地に縫い糸で縫合する際に、その運針衝撃で厚手地や下地が振動したり揺動しても、前記図柄切断線の位置や形状は、柄地部と残存不要部との各直立縁辺同士の密着による前記摩擦力で不動・不変に保持し得るので、柄地部をその縁辺に沿わせて下地に整然と素早く縫合できるという優れた効果が有る。
上記柄地部を縫合した後、上記残存不要部を下地の裏側を押して厚手地から押し出せば、前記残存不要部を簡単に除去でき、この除去部分に図柄切断線から柄地部の厚さに応じて直角に沈み込む手掘り感覚の優雅な図柄凹部を加工性良く形成できるという優れた効果も有る。
本考案による厚手柄地の縫合シートの一例を示す斜視図 本考案による厚手地に形成した図柄切断線の一例を示す斜視図 図2に示す厚手地を下地に縫い糸で縫合し始める状態の斜視図 本考案による残存不要部の一例を示す斜視図
本考案の実施形態は、図1のような厚手柄地の縫合シートを作るに当たり、ランドセル等の素材に用いる厚さ1mm〜2mm程度の現用一般的な合成皮革とか、厚手ラシャ生地やフェルト生地等の厚手地1に直交する図2のような図柄切断線2を形成すると共に、この切断線2による柄地部3を厚さ0.5〜1mm程度の下地4に現用一般の平縫い刺繍ミシンにおける図3のような縫合針mの運針により縫い糸5で縫合し始める。
ただし本件考案では、図2のような前記図柄切断線2で囲んだ不要部6を上記の縫合前にワザと残しておき、この残した残存不要部6と柄地部3との各直立縁辺6A・3A同士を予め同図2のように面一に密着保持して縫合することで、縫合時の運針衝撃による柄地部3の位置ズレを前記各縁辺6A・3A同士の密着摩擦で防ぎつつ、柄地部3を下地4に上記ループ縫い用縫合針mの運針により縫い糸5で図3のように縫合し始める。
上記縫合針mの運針による縫合作業の続行により、図1のような厚手柄地の縫合シートAを作った後、前記残存不要部6を厚手地1から図4のように除去することで、この除去部分に図柄切断線2から柄地部3の厚さに応じて直角に沈み込む手掘り感覚の優雅な図柄凹部7を図1のように形成できた。
すなわち本考案は、前記厚手地1の柄地部3を下地4に縫合する際に、その運針衝撃で柄地部3や下地4が振動したり揺動しても、前記図柄切断線2と柄地部3の位置や形状は、前記各直立縁辺3A・6A同士の密着力で不動・不変に保持し得るので、柄地部3を図1のように下地4に整然と素早く縫合できた。
上記柄地部3やその近傍を図1のように下地4に縫合して縫い目模様を形成した後、図4のような残存不要部6を厚手地1から除去するには、縫合済の厚手地1の残存不要部6の裏面下地部分を押して全体的に丸めれば、図4のように厚手地1から上記不不要部6を簡単に押し出し除去でき、この除去部分には、図柄切断線2から柄地部3の厚さに応じて直角に沈み込む手掘り感覚の優雅な図柄凹部7を形成できる。
ただし、図1に示す最大縫合輪郭5Aの外部における厚手地1と下地4とは、必要に応じて接着したり、厚手地1と下地4との間には、着色シートを介在させてこれら両者を縫合することで、例えばランドセル用の厚手柄地の縫合シートとして用いてもよく、さらに上記最大縫合輪郭5Aの外部における厚手地1と下地4とは、必要に応じて上記輪郭5Aに沿わせて切断除去したり、任意の輪郭で切断除去してもよい。
次に、厚手地1に図柄切断線2を形成する具体例としては、彫刻刀や型抜き金型を用い、手作業で図柄切断線2を形成してもよいが、上記図柄切断線2を効率良く素早く、しかも切断端面の色を変えずに美しく形成するには、現用一般の厚手布地や薄板材の図柄切断・孔明け加工機械とか、型抜き金型を用いた自動孔明け加工機械を用いればよく、その他本件出願人が先に提案した特開2006−291407号公報記載の環縫いミシンを転用した被裁断生地の連続裁断装置を用いてもよい。
すなわち、現用一般の環縫いミシンにおける上昇時回転可能な昇降針棒の下端に突設したループ縫い用鉤針に代えて、この鉤針とほぼ同大で先細偏平の凹み傾斜刃先を有する周知の裁断針を前記針棒の下端に突設し、この裁断針の下降前に下降し、その上昇後に上昇する生地押さえ用周知のニップルを裁断針の周囲に昇降可能に備え、前記裁断針の昇降に伴い、その刃先が貫通後抜去可能な位置に上記裁断針の刃先幅以下の送りピッチで水平送り可能に設けた可動刺繍枠に対し、前記厚手地を不動に張設する。
この厚手地張設の具体例としては、上記環縫いミシンにおける可動刺繍枠に平置固定した上下不動の台板に必要最小限の大きさの孔を設け、この孔の周辺に設けた5mm程度の幅の両面接着テープで上記厚手地の裏面を接着して厚手地1を上記可動刺繍枠に対して上下不動に張設する。
次いで、前記ニップルを厚手地の上面に弾接させた状態で裁断針を下降させることで、前記凹み傾斜刃先で厚手地を斜め押し切り後、裁断針の上昇後に前記ニップルを上昇させて厚手地を所望方向に水平送りし、この送り方向に裁断針の傾斜刃先を向け、ニップルにより厚手地を押さえた状態で、裁断針を下降させて厚手地を所望方向に切断するという一連の部分裁断動作を前記厚手地送り直後毎に順次素早く繰り返すことで、厚手地に所望の図柄切断線を素早く、しかも美しく形成できる。
ただし、上記の図柄切断線の形成動作を自動化するには、前記厚手地を架台上に可動設置した周知の可動刺繍枠に水平張設し、この可動刺繍枠および前記裁断針と、その上昇後に動くニップルをそれぞれ予めプログラム化した現用一般の孔明け加工切断パターン情報に従って順次に駆動制御することで、厚手地に図柄切断線を自動的に素早く、しかも美しく形成できる。
前記柄地部3を直立縁辺3Aに沿わせて下地4に縫合する際にも、前述のような環縫いミシンにおける可動刺繍枠に台板を平設固定し、この台板に図1に示す最大縫合輪郭5Aと同形で一回り(5mm程度)大きい孔を設け、この孔の周辺に5mm程度の幅で設けた両面接着テープに下地4の裏面を接着し,その表面に別の孔明け台板で重合定位した厚手地1を上記可動刺繍枠に対して下地4と共に上下不動に張設して前述したように柄地部3を下地4に縫合する。
また、上記の柄地部3の縫合動作を自動化するには、前記可動刺繍枠および縫合針と、その上昇後に動くニップルとをそれぞれ予めプログラム化した現用一般の縫合加工パターン情報に従って順次に駆動制御することで、厚手地1における柄地部3を図1のように直立縁辺3Aに沿わせて下地4に素早く、しかも自動的に美しく縫合できる。
1…厚手地
2…図柄切断線
3…柄地部
3A・6A…直立縁辺
4…下地
5…縫い糸
5A…最大縫合輪郭
6…残存不要部
7…図柄凹部
A…厚手柄地の縫合シート
m…縫合針

Claims (1)

  1. 厚手地に直交形成した図柄切断線による柄地部を下地に縫い糸で縫合するに当たり、この柄地部と前記図柄切断線で囲んだ残存不要部との各直立縁辺同士を密着保持して縫合することで、縫合時の運針衝撃による柄地部の位置ズレを前記各縁辺同士の密着摩擦で防ぎつつ、前記柄地部を下地に縫合した後、前記残存不要部を厚手地から除去することで、この除去部分に柄地部の厚さに応じて直角に沈み込む図柄凹部を形成したことを特徴とする厚手柄地の縫合シート。
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