JP3178839U - 検体容器用ラック - Google Patents

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Abstract

【課題】検査分野による検体の仕分けに係る運用コストを抑制し、また、仕分けられた検体を容易に識別することのできる検体容器用ラックを提供する。
【解決手段】ケーシング2と、底蓋部材と、側部保持部材4とを備える。ケーシング2は、天板側に複数の容器挿入孔5が配列される。底蓋部材は、ケーシングの底面側開口を塞ぐ底板部を有し、底板部に、容器挿入孔から挿入された検体容器の先端を保持する先端保持部が容器挿入孔ごとに設けられると共に、先端保持部の間に複数の柱体が立設される。側部保持部材4は、弾性材により板状に形成されると共に複数の柱体の上端に支持され、容器挿入孔から挿入された検体容器が挿通されることにより該検体容器の側部を保持する保持孔4aが、容器挿入孔ごとに形成される。側部保持部材の保持孔は、容器挿入孔の下方に露呈され、側部保持部材は、所定の色に着色されている。
【選択図】図2

Description

この考案は、検体容器用ラックに関し、例えばスピッツ管などの棒状の検体容器を収容し、特に検査内容により仕分けられる検体の識別が容易な検体容器用ラックに関する。
スピッツ管などの棒状の検体容器を収容するラックとして、従来からウレタンフォームにより形成された検体容器用ラックが多く用いられている。
図7(a)乃至図7(c)に従来のウレタンフォーム製ラックの一例を示す。尚、図7(a)はラック全体を示す斜視図、図7(b)はその平面図、図7(c)は下面図である。図示する検体容器用ラック50は、板状のウレタンフォーム部材が4層に貼り合わされて構成されている。
具体的に説明すると、図7(a)に示すように、1層目に硬質のウレタンフォームからなる厚みの大きい天板51が配置され、2層目に検体容器(図示せず)の側部を保持するための軟質のウレタンフォームからなる厚みの小さい側部保持部材53が配置されている。
さらに、3層目に、前記天板51と同質同形状の中板52が配置され、4層目に、検体容器(図示せず)の先端を保持するための硬質のウレタンフォームからなる厚みの小さい底板54が配置されている。
前記天板51、中板52には、図7(a)、(b)に示すように、その上下面を貫通する複数の円筒状の貫通孔55が配列され、その径は、スピッツ管などの検体容器が挿通自在な大きさに形成されている。
また、前記側部保持部材53には、その上下面を貫通するX字状の保持孔56が、前記天板51,中板52の貫通孔55の位置に合わせて複数設けられている。
図7(b)のように平面視すると、円筒状の貫通孔55内には、X字状の保持孔56によって形成された四つの突起56aが孔中心に向けて突出している。側部保持板53は、弾性を有する軟質のウレタンフォームにより形成されているため、保持孔56に検体容器が挿入されると、前記四つの突起56aにより容器側部が圧接され、検体容器が安定して保持されるようになっている。
また、底板54には、図7(c)に示すように、上下面を貫通するX字状の保持孔57が、前記天板51、中板52の貫通孔56の位置に合わせて複数設けられている。前記X字状の保持孔57は、前記側部保持部材53のX字状の保持孔56と同形状に形成されている。底板54は、前記側部保持部材53とは異なり、硬質のウレタンフォームにより形成されているため、検体容器の先端が横にずれないように保持するが、検体容器は貫通することがないようになされている。
このように構成された検体容器用ラック50によれば、貫通孔55に挿入された検体容器の側部は、側部保持部材53の保持孔56により保持され、且つ検体容器の先端は、底板54の保持孔57により保持される。このため、検体容器が不意に抜けたり、容器先端の位置がずれることがなく、また、弾性材である側部保持部材53によって衝撃が緩和されるため安全に収容することができる。
尚、このようにウレタンフォームからなる検体容器用のラックについては、特許文献1に記載されている。
特開2008−202940号公報
ところで、従来、検査内容(検査分野、区分、保存温度など)により検体を仕分けする際には、色違いのラック50や検体容器を用いて仕分ける運用がなされるか、或いは、検体容器用ラック50にラベルシール等を貼って仕分けする方法がとられていた。
しかしながら、前記の従来の運用方法のうち、検体の仕分けに色違いの検体容器用ラック50や検体容器を用いる方法にあっては、仕分ける種類(例えば室温、冷蔵、凍結の3つの保存温度)ごとに色違いの検体容器用ラック50や検体容器を用意しなければならない。即ち、1色の検体容器用ラックや検体容器を共用できないため、運用コストが嵩張るという課題があった。
また、検体容器用ラック50にラベルシール等を貼って仕分けする方法にあっては、貼る作業が煩雑である上、貼ったシール等が脱落し、検体容器の中身が不明になる虞があるという課題があった。
本考案は、前記したような事情の下になされたものであり、検査分野による検体の仕分けに係る運用コストを抑制し、また、仕分けられた検体を容易に識別することのできる検体容器用ラックを提供することを目的とする。
前記課題を解決するためになされた、本考案に係る検体容器用ラックは、棒状の検体容器を収容するラックであって、下面側が開放された直方箱状に形成され、上面側に前記検体容器を挿入可能な複数の容器挿入孔が配列されたケーシングと、前記ケーシングの下面側開口を塞ぐ底板部を有し、該底板部に、前記容器挿入孔から挿入された検体容器の先端を保持する先端保持部が前記容器挿入孔ごとに設けられると共に、配列された複数の先端保持部の間に複数の柱体が立設された底蓋部材と、弾性材により板状に形成されると共に前記複数の柱体の上端に支持され、前記容器挿入孔から挿入された検体容器が挿通されることにより該検体容器の側部を保持する保持孔が、前記容器挿入孔ごとに形成された側部保持部材とを備え、前記側部保持部材の保持孔は、前記容器挿入孔の下方に露呈され、前記側部保持部材は、所定の色に着色されていることに特徴を有する。
このように構成された検体容器用ラックに検体容器を収容する場合、検体容器を容器挿入孔から挿入し、その先端が底板部の先端保持部に達するまで押し込めばよい。これにより、検体容器の先端が先端保持部に保持され、検体容器の側部が側部保持部材の保持孔によって保持される。ここで、検体容器の側部を保持する側部保持部材は、弾性材により形成されているため、検体容器に加わる衝撃を緩和すると共に、検体容器が不意に抜けないように保持することができる。
また、側部保持部材が所定の色に着色されていることによって、検査分野によって仕分けられる検体を視覚的に容易に識別することができる。
また、検体容器用ラックにおいて、色違いの側部保持部材のみを交換することで、検体を複数に仕分けすることが可能であり、ケーシング及び底蓋部材を共用できるため、仕分けに係る運用コストを抑制することができる。
また、前記ケーシングの天板下面側には、下方に突出する複数の位置決めピンが設けられ、前記側部保持部材の上面側には、前記複数の位置決めピンが挿入可能な複数の位置決め孔が設けられていることが望ましい。
このような構成によれば、検体容器用ラックを組み立てる際に、側部保持部材の位置決め孔にケーシング内の前記位置決めピンを挿入して、ケーシング内に仮配置することができる。即ち、この仮配置によって、側部保持部材は、その水平方向の位置合わせがなされ、その状態で底蓋部材をケーシングに係合させることによって前記柱体により側部保持部材を下方から支持し、ケーシング内の所定位置に配置することができる。
また、前記容器挿入孔は、所定の高さ寸法を有する円筒形状に形成され、前記側部保持部材は、前記柱体の上端と、前記円筒形状の容器挿入孔の下端との間に狭持されることが望ましい。
このように構成することにより、板状の側部保持部材をケーシング内の所定位置に安定して配置することができる。
尚、前記ケーシングは、透明または半透明に形成されていてもよく、それにより容器挿入孔を覗き込まなくても側部保持部材の色を視認し、検体種類を識別することができる。
また、弾性材である前記側部保持部材は、例えば、軟質のウレタンフォームにより形成することができる。また、前記ケーシングと前記底蓋部材とは、脆化温度範囲が広く(低温から高温まで耐える)、且つ機械的強度が高い(耐衝撃性が高い)材料で形成することが望ましく、それにより例えばドライアイスとの接触や落下等による変形、破損を防止することができる。尚、そのような材料としては、材料費を抑制できる点からも、ポリエチレンが好ましい。
本考案によれば、検査分野による検体の仕分けに係る運用コストを抑制し、また、仕分けられた検体を容易に識別することのできる検体容器用ラックを得ることができる。
図1は、本考案に係る検体容器用ラックの全体を示す斜視図である。 図2は、図1の検体容器用ラックを分解して示す斜視図である。 図3は、図1の検体容器用ラックの平面図である。 図4は、図1の検体容器用ラックが備える底蓋部材の下面図である。 図5は、図4のA−A矢視断面図である。 図6は、図1の検体容器用ラックを構成するケーシングと底蓋部材とを係合する際に用いる係止部材の斜視図である。 図7(a)は、従来の検体容器用ラックの全体を示す斜視図であり、図7(b)は、その平面図であり、図7(c)は、その下面図である。
以下、本考案に係る検体容器用ラックの実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本考案に係る検体容器用ラックの全体を示す斜視図である。また、図2は、図1の検体容器用ラック1を分解して示す斜視図であり、図3は、図1の検体容器用ラック1の平面図である。
検体容器用ラック1は、図2に示すように大きくは3つの部材により構成される。即ち、底面側が開放された直方箱状のポリエチレン製のケーシング2と、ケーシング2の底面側開口を閉じるポリエチレン製の底蓋部材3と、底蓋部材3の上端側に支持されてケーシング2内に配置されると共に、検体容器30の側面を保持する軟質ウレタンフォーム(弾性材)製の側部保持部材4とにより構成される。
尚、前記ケーシング2及び底蓋部材3はポリエチレンにより形成されているため、脆化温度範囲が広く(低温から高温まで耐える)、且つ機械的強度が高い(耐衝撃性が高い)性質を有している。そのため、例えばドライアイスとの接触や落下等による変形、破損を防止することができる。
前記ケーシング2は、所定の高さ寸法(例えば50mm)を有し、その天板側に、上下に貫通し、棒状の検体容器30を挿入可能な複数(図では、5×10列=50個)の円筒部5(容器挿入孔)が配列されている。前記円筒部5の径は、検体容器30が余裕を持って挿入可能な大きさ(例えば直径16mmの検体容器用とする場合は、直径17mm)に形成されている。
また、前記円筒部5は、それぞれ所定の高さ寸法(例えば10mm)を有し、例えばケーシング2の上面を形成する薄い天板の裏面に複数配列されている(或いは、ケーシング2の上面を形成する厚みの大きい天板に複数の円筒部5が穿設されていてもよい。)。また、ケーシング2内においては、円筒部5より下方に中空の空間Sが形成されている。
また、ケーシング2において、その長手方向の両側側壁2aには、複数(図では4つ)の貫通孔6が水平方向に所定の間隔を空けて設けられている。また、短手方向の両側側壁2bにも、複数(図では2つ)の貫通孔7が水平方向に所定の間隔を空けて設けられている。前記貫通孔6、7は、所定径(例えば10mm)の円形に形成されており、貫通孔6,7を介してケーシング2の外側と内側(空間S)との通気性が良好な構造となされている。
また、ケーシング2において、その長手方向の側壁2aの下端付近には、横に細長い係止孔2cが、側壁2aの下端縁部に沿って複数(図では3つ)形成されている。これら係止孔2cのうち、両端の2つには、後述する底蓋部材3の突起9aが係止し、真ん中の1つには、後述する係止部材11が係止することにより、前記底蓋部材3との間で強固に係合されるようになっている。
尚、前記ケーシング2は、ポリエチレンにより形成されているが、その内部の視認性の点から、透明または半透明であることが望ましい。
また、前記底蓋部材3は、図4(下面図)に示すように略長方形状の底板部8を有し、その外縁部に、図2に示すように所定高さ(例えば35mm)の周壁部9が立設されている。この周壁部9の外寸は、ケーシング2の側壁2a、2bの内側面に摺接可能な大きさに設計されており、それによりケーシング2と底蓋部材3とが安定して係合するようになっている。
また、前記底蓋部材3の長手方向の側面下端付近には、横長の突起9aが、左右両端側に1つずつ設けられている。これら突起9aは、前記ケーシング2の側壁2aの左右下端に設けられた2つの係止孔2cに係止可能となされている。
尚、底蓋部材3の長手方向の側面下端付近において、その中央部には、横長の貫通孔9bが形成されている。この貫通孔9bは、前記突起9aが前記係止孔2cに係止した際に、ケーシング2の側壁2aの中央下端に設けられた係止孔2cとの位置が合わされ、連通するようになっている。そして、貫通孔9b側から図6に示す係止部材11を挿入し、その爪部11aを係止孔2cに係止させることで、より強固な係合が可能な構成となされている。
また、前記底蓋部材3の底板部8には、図4に示すようにケーシング2の円筒部5の配置に合わせて複数のドーム状凹部10(先端保持部)が配列されている。このドーム状凹部10は、図5(図4のA−A矢視断面図)に示すように下方にドーム状に凹むことによって検体容器30の先端を保持するようになされている。また、ドーム状凹部10の中心には、所定径(例えば5mm)の貫通孔10aが形成され、検体容器30の先端に対する検体容器用ラック1の下面側からの通気性が確保される構造となっている。尚、底蓋部材3において、図5に示すように周壁部9の下方には、前記ドーム状凹部10の下端が中空に浮く状態になるように嵩上げ部13が設けられている。
また、図2及び図5に示すように底板部8の上面側には、各ドーム状凹部10を仕切るように仕切壁14が設けられ、長手方向と短手方向とで十字に交差する仕切壁14の各交点の位置には、上方に突出する十字柱体12(柱体)が設けられている。
尚、各ドーム状凹部10が前記仕切壁14に囲まれていることによって、例えばラック全体が大きく斜めに傾けられた場合などに、検体容器30の先端がドーム状凹部10から浮いて外れても、検体容器30の先端の位置ずれを防止することができる。
また、前記周壁部9には、底蓋部材3とケーシング2とが係合した際に、ケーシング2側面の貫通孔6、7がケーシング2内の空間Sと連通するように、それぞれ対応する位置にU字孔9cが形成されている。
また、軟質のウレタンフォーム(弾性材)からなる側部保持部材4は、略長方形の板状に形成され、ケーシング2内において、底蓋部材3に形成された前記十字柱体12の上端と、ケーシング2の円筒部5の下端とによって狭持される。
尚、ケーシング2内において、天井面(複数の円筒部5の下端)には、下方に突出する複数の位置決めピン2dが設けられ、それら複数の位置決めピン2dが図2に示すように側部保持部材4の上面側に形成された複数の位置決め孔4cに挿入されることによって、水平方向の位置合わせがなされる。即ち、検体容器用ラック1を組み立てる際には、先ず、側部保持部材4を、その孔4cにケーシング2内の前記ピン2dを挿入してケーシング2内に仮配置する。そして、底蓋部材3をケーシング2に係合させることによって十字柱体12が側部保持部材4を下方から支持するようになっている。
また、この側部保持部材4には、ケーシング2の円筒部5の配置に合わせて上下に貫通するX字状の保持孔4aが複数形成され、そこに棒状の検体容器30が挿通されることによって、検体容器30の側部を保持するようになされている。
具体的には、図3に示すように、各円筒部5の下方にX字状の保持孔4aが配置され、保持孔4aによって形成された四つの突起4bが、円筒部5の径中心に向かって突出するようになされている(円筒部5の下方に保持孔4aの突起4bが露呈されている)。そして、それら四つの突起4bが、円筒部5に挿入された検体容器30の側部を圧接し、保持するように構成されている。
また、この側部保持部材4は所定の色に着色されており、例えば検査分野による検体の仕分けに利用される。例えば、側部保持部材4が所定の色(例えば青色や赤色)に着色されている場合、着色された四つの突起4bを円筒部5から確認することができ、検体種類を容易に識別することができる。また、ケーシング2が透明又は半透明に形成されている場合には、円筒部5を覗き込まなくても側部保持部材4の色を視認し、検体種類を識別することができる。
また、前記したように側部保持部材4は、分解可能な検体容器用ラック1を構成する1部材であるため、色違いの側部保持部材4を交換することで、異なる種類の検体の容器の収容に用いることが可能となっている(ケーシング2及び底蓋部材3は共用することができる)。
このように構成された検体容器用ラック1に検体容器30を収容する場合、検体容器30を円筒部5に上方から挿入し、その先端が底蓋部材3のドーム状凹部10に達するまで押し込めばよい。これにより、検体容器30の先端がドーム状凹部10に保持され、検体容器30の側部が側部保持部材4の突起4bに圧接されて保持される。
ここで、検体容器30の側部を保持する側部保持部材4は、弾性材である軟質のウレタンフォームにより形成されているため、検体容器30に加わる衝撃を緩和すると共に、検体容器30が不意に抜けないように保持することができる。
また、側部保持部材4が所定の色に着色されていることによって、検査分野によって仕分けられる検体を視覚的に容易に識別することができる。
また、検体容器用ラック1において、色違いの側部保持部材4のみを交換することで、検体を複数に仕分けすることが可能であり、ケーシング2及び底蓋部材3を共用できるため、仕分けに係る運用コストを抑制することができる。
尚、前記実施の形態においては、底蓋部材3のドーム状凹部10に貫通孔10aが設けられている構成を示したが、それに限定されるものではない。例えば貫通孔の形成されていないドーム状凹部10であっても、ケーシング2の側壁2a,2bには貫通孔6,7が設けられているため、ラック1内外の通気性に優れ、容易に温度管理を行うことができる。
また、前記実施の形態においては、側部保持部材4は、ケーシング2内において、底蓋部材3に形成された前記十字柱体12の上端と、ケーシング2の円筒部5の下端とによって狭持される構成とした。
しかしながら、その構成に限定されず、側部保持部材4は、ケーシング2内において、少なくとも底蓋部材3に形成された前記十字柱体12の上端に支持される構成であればよい。
また、前記実施の形態においては、ケーシング2及び底蓋部材3が例えばポリエチレンにより形成され、側部保持部材4が例えば軟質のウレタンフォームにより形成されているものとした。しかしながら、それに限らず、ケーシング2及び底蓋部材3が脆化温度範囲が広く、且つ機械的強度が高い材料により形成され、側部保持部材4が弾性材により形成されていればよい。
1 検体容器用ラック
2 ケーシング
2a 側壁
2b 側壁
2c 係止孔
2d 位置決めピン
3 底蓋部材
4 側部保持部材
4a 保持孔
4b 突起
4c 位置決め孔
5 円筒部(容器挿入孔)
6 貫通孔
7 貫通孔
8 底板部
9 周壁部
10 ドーム状凹部(先端保持部)
11 係止部材
11a 係止爪
12 十字柱体(柱体)
13 嵩上げ部
30 検体容器

Claims (5)

  1. 棒状の検体容器を収容する検体容器用ラックであって、
    底面側が開放された直方箱状に形成され、天板側に前記検体容器を挿入可能な複数の容器挿入孔が配列されたケーシングと、
    前記ケーシングの底面側開口を塞ぐ底板部を有し、該底板部に、前記容器挿入孔から挿入された検体容器の先端を保持する先端保持部が前記容器挿入孔ごとに設けられると共に、配列された複数の先端保持部の間に複数の柱体が立設された底蓋部材と、
    弾性材により板状に形成されると共に前記複数の柱体の上端に支持され、前記容器挿入孔から挿入された検体容器が挿通されることにより該検体容器の側部を保持する保持孔が、前記容器挿入孔ごとに形成された側部保持部材とを備え、
    前記側部保持部材の保持孔は、前記容器挿入孔の下方に露呈され、前記側部保持部材は、所定の色に着色されていることを特徴とする検体容器用ラック。
  2. 前記ケーシングの天板下面側には、下方に突出する複数の位置決めピンが設けられ、
    前記側部保持部材の上面側には、前記複数の位置決めピンが挿入可能な複数の位置決め孔が設けられていることを特徴とする請求項1に記載された検体容器用ラック。
  3. 前記容器挿入孔は、所定の高さ寸法を有する円筒形状に形成され、
    前記側部保持部材は、前記柱体の上端と、前記円筒形状の容器挿入孔の下端との間に狭持されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された検体容器用ラック。
  4. 前記ケーシングは、透明または半透明に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載された検体容器用ラック。
  5. 前記側部保持部材は、軟質のウレタンフォームにより形成され、前記ケーシングと前記底蓋部材とは、ポリエチレンにより形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載された検体容器用ラック。
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