JP3178042U - 集塵機用フィルタと集塵機 - Google Patents
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Abstract
【課題】形状保持用のリテイナや突起を設ける等の煩雑な加工を要することなくその形状を保持することができ、それによって、構成の簡略化、製造・組み立ての容易化を図ることが可能な集塵機用フィルタと集塵機を提供する。
【解決手段】一対のシート状のフィルタ材と、上記一対のフィルタ材の間に介装・固定されたシート状の形状保持用中間材と、を具備する。
【選択図】図3
【解決手段】一対のシート状のフィルタ材と、上記一対のフィルタ材の間に介装・固定されたシート状の形状保持用中間材と、を具備する。
【選択図】図3
Description
本考案は、例えば、集塵機用フィルタとその集塵機用フィルタを使用した集塵機に係り、特に、形状保持用のリテイナを別途要することなく形状を保持することができ、それによって、構成の簡略化、製造・組み立ての容易化を図ることができるように工夫したものに関する。
従来の集塵機用フィルタは、例えば、特許文献1に記載されたような構成になっている。まず、有底筒状であって不織布製の集塵機用フィルタ本体があり、この集塵機用フィルタ本体内には形状保持用のリテイナが挿入されている。このリテイナは複数本の棒材から構成されている。
そして、上記集塵機用フィルタの外側から内側に向かって塵等が含まれた処理対象空気が導入される。その際、処理対象空気内に含有されている塵等は集塵機用フィルタの外周面に捕集される。清浄な空気は集塵機用フィルタの開口部から排出される。
また、上記集塵機用フィルタ本体の形状は上記形状保持用のリテイナによって保持されている。これにより、上記集塵機用フィルタ本体内の空間が確実に確保され、効率のよい集塵が可能となっている。
そして、上記集塵機用フィルタの外側から内側に向かって塵等が含まれた処理対象空気が導入される。その際、処理対象空気内に含有されている塵等は集塵機用フィルタの外周面に捕集される。清浄な空気は集塵機用フィルタの開口部から排出される。
また、上記集塵機用フィルタ本体の形状は上記形状保持用のリテイナによって保持されている。これにより、上記集塵機用フィルタ本体内の空間が確実に確保され、効率のよい集塵が可能となっている。
また、従来の集塵機用フィルタとしては、例えば、特許文献2に記載されたようなものもある。ここに開示されている集塵機用フィルタも、有底筒状であって不織布製であるが、屈曲されていて複数のフィン状凸部が形成されている。それによって、集塵面積の拡大が図られている。また、内側面には複数の突起が設けられている。
そして、この場合にも、集塵機用フィルタの外側から内側に向かって塵等が含まれた処理対象空気が導入される。その際、処理対象空気内に含有されている塵等は集塵機用フィルタの外周面に捕集される。清浄な空気は集塵機用フィルタの開口部から排出される。
また、フィン状凸部の潰れは上記突起によって防止される。
なお、特許文献1、特許文献2以外にも、エアフィルタの構成を開示したものとして、例えば、特許文献3がある。この特許文献3には、一対の金網の間にフィルタ濾材を挟持した構成のエアフィルタが記載されている。
そして、この場合にも、集塵機用フィルタの外側から内側に向かって塵等が含まれた処理対象空気が導入される。その際、処理対象空気内に含有されている塵等は集塵機用フィルタの外周面に捕集される。清浄な空気は集塵機用フィルタの開口部から排出される。
また、フィン状凸部の潰れは上記突起によって防止される。
なお、特許文献1、特許文献2以外にも、エアフィルタの構成を開示したものとして、例えば、特許文献3がある。この特許文献3には、一対の金網の間にフィルタ濾材を挟持した構成のエアフィルタが記載されている。
上記従来の構成によると、次のような問題があった。
まず、特許文献1に記載された集塵機用フィルタは、集塵機用フィルタ本体の内側に形状保持用のリテイナが挿入された構成になっている。そのため、構成が複雑で製造・組み立ても面倒であり、かつ、コストも高いという問題があった。
また、特許文献2に記載された集塵機用フィルタの場合には、フィン状凸部の潰れ防止のための突起が設けられた構成になっているが、突起を設けるという煩雑な加工が必要となり、また、突起によってフィン状凸部の潰れは防止されるものの確保される空間は狭いものであり、集塵効率の低下が懸念されていた。
なお、特許文献3には、一対の金網の間にフィルタ濾材を挟持させた構成のエアフィルタが記載されているが、この場合には、一対の金網を必要とするなどその構成が複雑で、製造・組み立てが面倒であるという問題があった。
まず、特許文献1に記載された集塵機用フィルタは、集塵機用フィルタ本体の内側に形状保持用のリテイナが挿入された構成になっている。そのため、構成が複雑で製造・組み立ても面倒であり、かつ、コストも高いという問題があった。
また、特許文献2に記載された集塵機用フィルタの場合には、フィン状凸部の潰れ防止のための突起が設けられた構成になっているが、突起を設けるという煩雑な加工が必要となり、また、突起によってフィン状凸部の潰れは防止されるものの確保される空間は狭いものであり、集塵効率の低下が懸念されていた。
なお、特許文献3には、一対の金網の間にフィルタ濾材を挟持させた構成のエアフィルタが記載されているが、この場合には、一対の金網を必要とするなどその構成が複雑で、製造・組み立てが面倒であるという問題があった。
本考案はこのような点に基づいてなされたもので、その目的とするところは、形状保持用のリテイナや突起を設ける等の煩雑な加工を要することなくその形状を保持することができ、それによって、構成の簡略化、製造・組み立ての容易化を図ることが可能な集塵機用フィルタと集塵機を提供することにある。
上記課題を解決するべく請求項1記載の集塵機用フィルタは、一対のシート状のフィルタ材と、上記一対のフィルタ材の間に介装・固定されたシート状の形状保持用中間材と、を具備したことを特徴とするものである。
また、請求項2による集塵機用フィルタは、請求項1記載の集塵機用フィルタにおいて、上記フィルタ材は熱融着性繊維が含有された不織布からなり、上記一対のフィルタ材と形状保持用中間材はこの熱融着性繊維による熱融着により固定されることを特徴とするものである。
また、請求項3による集塵機用フィルタは、請求項2記載の集塵機用フィルタにおいて、上記熱融着による固定は点在する複数の加熱・加圧箇所で行われることを特徴とするものである。
また、請求項4記載の集塵機用フィルタは、請求項3記載の集塵機用フィルタにおいて、上記形状保持用中間材は金属製または樹脂製の網であることを特徴とするものである。
また、請求項5記載の集塵機用フィルタは、請求項4記載の集塵機用フィルタにおいて、湾曲又は屈曲されることを特徴とするものである。
また、請求項6記載の集塵機用フィルタは、請求項5記載の集塵機用フィルタにおいて、湾曲又は屈曲により複数の凹部・凸部が交互に形成されていることを特徴とするものである。
また、請求項7記載の集塵機用フィルタは、請求項6記載の集塵機用フィルタにおいて、上記複数の凹部・凸部がフィン状又は波板状に形成されていることを特徴とするものである。
また、請求項8記載の集塵機用フィルタは、請求項7記載の集塵機用フィルタにおいて、筒状に形成されていることを特徴とするものである。
また、請求項9による集塵機は、請求項1〜請求項8の何れかに記載の集塵機用フィルタを使用したことを特徴とするものである。
また、請求項2による集塵機用フィルタは、請求項1記載の集塵機用フィルタにおいて、上記フィルタ材は熱融着性繊維が含有された不織布からなり、上記一対のフィルタ材と形状保持用中間材はこの熱融着性繊維による熱融着により固定されることを特徴とするものである。
また、請求項3による集塵機用フィルタは、請求項2記載の集塵機用フィルタにおいて、上記熱融着による固定は点在する複数の加熱・加圧箇所で行われることを特徴とするものである。
また、請求項4記載の集塵機用フィルタは、請求項3記載の集塵機用フィルタにおいて、上記形状保持用中間材は金属製または樹脂製の網であることを特徴とするものである。
また、請求項5記載の集塵機用フィルタは、請求項4記載の集塵機用フィルタにおいて、湾曲又は屈曲されることを特徴とするものである。
また、請求項6記載の集塵機用フィルタは、請求項5記載の集塵機用フィルタにおいて、湾曲又は屈曲により複数の凹部・凸部が交互に形成されていることを特徴とするものである。
また、請求項7記載の集塵機用フィルタは、請求項6記載の集塵機用フィルタにおいて、上記複数の凹部・凸部がフィン状又は波板状に形成されていることを特徴とするものである。
また、請求項8記載の集塵機用フィルタは、請求項7記載の集塵機用フィルタにおいて、筒状に形成されていることを特徴とするものである。
また、請求項9による集塵機は、請求項1〜請求項8の何れかに記載の集塵機用フィルタを使用したことを特徴とするものである。
以上述べたように、請求項1記載の集塵機用フィルタは、一対のシート状のフィルタ材と、上記一対のフィルタ材の間に介装・固定されたシート状の形状保持用中間材と、を具備した構成になっているため、別途リテイナを要することなく形状の保持が可能となり、それによって、構成の簡略化、製造・組み立ての容易化を図ることができる。
また、請求項2記載の集塵機用フィルタは、請求項1記載の集塵機用フィルタにおいて、上記フィルタ材は熱融着性繊維が含有された不織布からなり、上記一対のフィルタ材と形状保持用中間材はこの熱融着性繊維による熱融着により固定されるものであるため、上記形状保持用中間材に対して上記フィルタ材を容易に固定することができる。
また、請求項3記載の集塵機用フィルタは、請求項2記載の集塵機用フィルタにおいて、上記熱融着による固定は点在する複数の加熱・加圧箇所で行われているため、必要な空気流を損なうことなく一対のフィルタ材と形状保持用中間材を固定することができる。
また、請求項4記載の集塵機用フィルタは、請求項3記載の集塵機用フィルタにおいて、上記形状保持用中間材は金属製または樹脂製の網であるため、上記効果を確実に得ることができる。
また、請求項5記載の集塵機用フィルタは、請求項1〜請求項4の何れかに記載の集塵機用フィルタにおいて、湾曲又は屈曲されるものであり、湾曲又は屈曲されることにより複雑な形状に形成された場合でも、別途リテイナを使用することなくその形状を保持することができる。
また、請求項6記載の集塵機用フィルタは、請求項5記載の集塵機用フィルタにおいて、湾曲又は屈曲により複数の凹部・凸部が交互に形成されており、そのような場合であっても、別途リテイナを使用することなくその形状を保持することができる。
又、請求項7記載の集塵機用フィルタは、請求項6記載の集塵機用フィルタにおいて、上記複数の凹部・凸部がフィン状又は波板状に形成されており、そのような場合であっても、別途リテイナを使用することなくその形状を保持することができる。
又、請求項8記載の集塵機用フィルタは、請求項7記載の集塵機用フィルタにおいて、筒状に形成されており、そのような場合であっても、別途リテイナを使用することなくその形状を保持することができる。
また、請求項9記載の集塵機は、請求項1〜請求項8の何れかに記載の集塵機用フィルタを使用したものであるため、集塵機用フィルタの構成の簡略化、製造・組み立ての容易化、ひいては集塵機自体の構成の簡略化、製造・組み立ての容易化を図ることができる。
また、請求項2記載の集塵機用フィルタは、請求項1記載の集塵機用フィルタにおいて、上記フィルタ材は熱融着性繊維が含有された不織布からなり、上記一対のフィルタ材と形状保持用中間材はこの熱融着性繊維による熱融着により固定されるものであるため、上記形状保持用中間材に対して上記フィルタ材を容易に固定することができる。
また、請求項3記載の集塵機用フィルタは、請求項2記載の集塵機用フィルタにおいて、上記熱融着による固定は点在する複数の加熱・加圧箇所で行われているため、必要な空気流を損なうことなく一対のフィルタ材と形状保持用中間材を固定することができる。
また、請求項4記載の集塵機用フィルタは、請求項3記載の集塵機用フィルタにおいて、上記形状保持用中間材は金属製または樹脂製の網であるため、上記効果を確実に得ることができる。
また、請求項5記載の集塵機用フィルタは、請求項1〜請求項4の何れかに記載の集塵機用フィルタにおいて、湾曲又は屈曲されるものであり、湾曲又は屈曲されることにより複雑な形状に形成された場合でも、別途リテイナを使用することなくその形状を保持することができる。
また、請求項6記載の集塵機用フィルタは、請求項5記載の集塵機用フィルタにおいて、湾曲又は屈曲により複数の凹部・凸部が交互に形成されており、そのような場合であっても、別途リテイナを使用することなくその形状を保持することができる。
又、請求項7記載の集塵機用フィルタは、請求項6記載の集塵機用フィルタにおいて、上記複数の凹部・凸部がフィン状又は波板状に形成されており、そのような場合であっても、別途リテイナを使用することなくその形状を保持することができる。
又、請求項8記載の集塵機用フィルタは、請求項7記載の集塵機用フィルタにおいて、筒状に形成されており、そのような場合であっても、別途リテイナを使用することなくその形状を保持することができる。
また、請求項9記載の集塵機は、請求項1〜請求項8の何れかに記載の集塵機用フィルタを使用したものであるため、集塵機用フィルタの構成の簡略化、製造・組み立ての容易化、ひいては集塵機自体の構成の簡略化、製造・組み立ての容易化を図ることができる。
以下、図1〜図5を参照して、本考案の第1の実施の形態について説明する。 本実施の形態による集塵機1は、図1及び図2に示すようなものである。まず、基台3があり、この基台3は4本の立設された脚部5を備えている。これら4本の脚部5の下端は4本の下部フレーム7によってそれぞれ連結されている。また、上記4本の脚部5の上端も4本の上部フレーム9によってそれぞれ連結されている。
図1の正面図をみると、正面側の2本の脚部5、5の下端と下部フレーム7との連結部には連結プレート6、6が設置されている。一方、上部フレーム9の中間位置にも別の連結プレート8が設置されている。上記連結プレート6、6と連結プレート8との間には、筋交11、11がそれぞれ設置されている。
尚、背面側についても同様の構成になっている。
尚、背面側についても同様の構成になっている。
次に、図2の側面図をみると、側面側の2本の脚部5、5の下端と下部フレーム7との連結部には連結プレート10、10が設置されている。一方、側面部の2本の脚部5、5の上端と上部フレーム9との連結部にも別の連結プレート12、12が設置されている。また、側面側の中央位置にはさらに別の連結プレート14が配置されている。上記連結プレート10、10、連結プレート12、12、連結プレート14との間には、筋交11、11、11、11がそれぞれ設置されている。
尚、反対側の側面についても同様の構成になっている。
尚、反対側の側面についても同様の構成になっている。
上記基台3には集塵機本体13が取り付けられている。この集塵機本体13は、上記基台3の上側に設置された胴部15と、この胴部15の下方に連結され上記基台3の内側に設置されているホッパ17と、上記胴部15の上側に連結された排気胴部19とから構成されている。また、上記ホッパ17の上端部には吸気管21が接続されており、上記排気胴部19には排気管23が接続されている。また、上記胴部15の側面にはエアータンク25が設置されており、このエアータンク25と上記胴部15とは複数本(図2では3本のみ示す)のエアー配管27によって接続されている。
また、上記胴部15の正面には、扉29が設けられている。また、上記ホッパ17の下端には開閉バルブ16が取り付けられている。また、上記排気胴部19内には吸気ファン20が設置されている。この吸気ファン20を起動することにより、吸気管21から排気管23に向かう空気流が発生する。また、上記胴部15の内部には、複数の集塵機用フィルタ31が内装されている(図1、図2中破線で示す。)。
上記集塵機用フィルタ31は、図3に示すように、有底筒状を成している。また、屈曲されることにより「ギザギサ」の状態に形成されていて、複数のフィン状凸部33が周方向等間隔に設けられた形状になっている。
上記集塵機用フィルタ31は、図4に示すような平板状の素材が屈曲されて有底筒状に形成されたものである。上記集塵機用フィルタ31の素材は、図4、図5に示すように、一対のシート状のフィルタ材37、37′の間に、シート状の形状保持用中間材35を介装・固定させた構成になっている。図5は一対のフィルタ材37、37′の間に形状保持用中間材35を介装・固定させる前の状態を示しており、図4は固定後の状態を示している。
上記形状保持用中間材35を一対のシート状のフィルタ材37、37′の間に介装・固定することにより、従来必要とされていた形状保持用のリテイナを不要とするものである。
なお、上記フィルタ材37、37′と形状保持用中間材35の厚さは、例えば、数mmとなっている。
上記形状保持用中間材35を一対のシート状のフィルタ材37、37′の間に介装・固定することにより、従来必要とされていた形状保持用のリテイナを不要とするものである。
なお、上記フィルタ材37、37′と形状保持用中間材35の厚さは、例えば、数mmとなっている。
図5に示すように、上記形状保持用中間材35は金属製であって金網状に形成されていて、多数の貫通孔38が形成された構成になっている。また、上記フィルタ材37、37′は、例えば、不織布であり、その繊維中には熱融着性繊維が含まれている。
上記フィルタ材37、37′の上記形状保持用中間材35に対する固定は次のようにして行われる。まず、図4中斜線で示す複数の加熱・加圧箇所(図中符号aで示す)を所定の温度と圧力で加熱・加圧し、上記フィルタ材37、37′に含まれる熱融着性繊維を溶融させる。この溶融された熱融着性繊維が上記形状保持用中間材35の貫通孔38を通して相互に融着する。それによって、上記フィルタ材37と上記フィルタ材37′との間に形状保持用中間材35を介装させた状態で固定するものである。
次に本実施の形態による集塵機1及び集塵機用フィルタ31の作用について説明する。
まず、吸気ファン20を起動することにより吸気管21から排気管23に向かう空気流が発生する。上記集塵機1の吸気管21から、例えば、塵等が含まれた処理対象空気が胴部15内に導入される。この導入された処理対象空気は、上記複数の集塵機用フィルタ31それぞれにおいて外側から内側に流通する。このとき、上記導入された処理対象空気は、フィルタ材37の隙間、形状保持用中間材35の貫通孔38、フィルタ材37′の隙間を通過する。その際、上記フィルタ材37によって、上記導入された処理対象空気中の塵等が捕集される。そして、上記集塵機用フィルタ31の内側には塵等が除去された清浄な空気が流出される。
まず、吸気ファン20を起動することにより吸気管21から排気管23に向かう空気流が発生する。上記集塵機1の吸気管21から、例えば、塵等が含まれた処理対象空気が胴部15内に導入される。この導入された処理対象空気は、上記複数の集塵機用フィルタ31それぞれにおいて外側から内側に流通する。このとき、上記導入された処理対象空気は、フィルタ材37の隙間、形状保持用中間材35の貫通孔38、フィルタ材37′の隙間を通過する。その際、上記フィルタ材37によって、上記導入された処理対象空気中の塵等が捕集される。そして、上記集塵機用フィルタ31の内側には塵等が除去された清浄な空気が流出される。
そして、この塵等が除去された清浄な空気は、上記複数の集塵機用フィルタ31の上端側の開口部、吸気ファン20を介して排気胴19内に排出され、排気管23より上記集塵機1外へと排出される。
上記一連の動作において、処理対象空気が複数本の集塵機用フィルタ31の外側から内側に向けて導入された際、その空気圧によって集塵機用フィルタ31の形状保持が損なわれて潰れてしまうことが懸念される。これに対しては、集塵機用フィルタ31を構成している形状保持用中間材35がその威力を発揮し、集塵機用フィルタ31の形状は確実に保持される。その際、従来のように、別途リテイナを要することもない。
また、上記集塵機用フィルタ31のフィルタ37の外周面に捕集された塵等を定期的に除去してその機能を回復させる必要があるが、この場合は、エアータンク25内の空気を、エアー配管27、胴部15を介して上記集塵機用フィルタ31の上端側の開口部から内側に噴出させる。それによって、上記フィルタ材37の外周面に捕集された塵等が上記集塵機用フィルタ31の外側へと剥離・落下される。上記集塵機用フィルタ31の外側へと剥離・落下された塵等は、ホッパ17内に回収されることとなる。そして、ホッパ17内に回収された塵等は、開閉バルブ16を適宜解放して外部に取り出される。
なお、上記集塵機用フィルタ31の交換や点検は、上記胴部15の扉29を開放して行われる。
なお、上記集塵機用フィルタ31の交換や点検は、上記胴部15の扉29を開放して行われる。
次に本実施の形態による集塵機1及び集塵機用フィルタ31の効果について説明する。
まず、本実施の形態による集塵機用フィルタ31によれば、フィルタ材37、37′間に金網である形状保持用中間材35を介装・固定させた構成となっているため、別途形状保持用のリテイナを要することなく、空気が送り込まれた際の集塵機用フィルタ31の形状を保持することができ、リテイナを要しない分だけ構成の簡略化を図ることができるとともに、製造・組み立ての容易化を図ることができる。
特に、本実施の形態の場合には、集塵機用フィルタ31は複数のフィン状凸部33が形成された複雑な形状になっているが、このような場合においても、別途形状保持用のリテイナを要することなく、集塵機用フィルタ31の形状を確実に保持することができる。
まず、本実施の形態による集塵機用フィルタ31によれば、フィルタ材37、37′間に金網である形状保持用中間材35を介装・固定させた構成となっているため、別途形状保持用のリテイナを要することなく、空気が送り込まれた際の集塵機用フィルタ31の形状を保持することができ、リテイナを要しない分だけ構成の簡略化を図ることができるとともに、製造・組み立ての容易化を図ることができる。
特に、本実施の形態の場合には、集塵機用フィルタ31は複数のフィン状凸部33が形成された複雑な形状になっているが、このような場合においても、別途形状保持用のリテイナを要することなく、集塵機用フィルタ31の形状を確実に保持することができる。
また、上記フィルタ材37、37′の形状保持用中間材35に対する固定は、上記フィルタ材37、37′を構成する不織布中に含まれる熱融着性繊維の熱融着によって行われる、その際、所定の複数の加熱・加圧箇所aに加熱・加圧を施すだけで済むので、上記形状保持用中間材35に対して上記フィルタ材37、37′を容易に固定することができる。
また、図4に示すように、熱融着による固定は、図4中斜線で示す加熱・加圧箇所aにおいてのみ行われているため、空気の流通面積は十分に確保されている。
特に、本実施の形態の場合には、上記形状保持用中間材35が金網状に形成されていて、多数の貫通孔38が設けられているので、このことによっても、空気の流通面積は十分に確保されている。
また、図4に示すように、熱融着による固定は、図4中斜線で示す加熱・加圧箇所aにおいてのみ行われているため、空気の流通面積は十分に確保されている。
特に、本実施の形態の場合には、上記形状保持用中間材35が金網状に形成されていて、多数の貫通孔38が設けられているので、このことによっても、空気の流通面積は十分に確保されている。
次に、図6を参照して、本考案の第2の実施の形態について説明する。
本実施の形態による集塵機用フィルタ39は、前述した第1の実施の形態による集塵機用フィルタ31と基本的には同様の構成を成しているが、図6に示すように、加熱・加圧箇所(図中符号a′で示す)の面積が小さく、且つ、数が多いものとなっている。
それ以外は前記第1の実施の形態の場合と同じであり、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明は省略する。
本実施の形態による集塵機用フィルタ39は、前述した第1の実施の形態による集塵機用フィルタ31と基本的には同様の構成を成しているが、図6に示すように、加熱・加圧箇所(図中符号a′で示す)の面積が小さく、且つ、数が多いものとなっている。
それ以外は前記第1の実施の形態の場合と同じであり、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明は省略する。
本実施の形態による集塵機用フィルタ39も、第1の実施の形態による集塵機用フィルタ31と同様の作用・効果を奏するものである。
次に、図7を参照して、本考案の第3の実施の形態について説明する。
本実施の形態による集塵機用フィルタ41は、前述した第1の実施の形態による集塵機用フィルタ31と基本的には同様の構成を成しているが、図7に示すように、屈曲・湾曲されることにより有底筒状に形成されてはいるものの、前記第1の実施の形態のように、複数のフィン状凸部が設けられた形状にはなっておらず、円筒形状になっている。
それ以外は前記第1の実施の形態の場合と同じであり、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明は省略する。
本実施の形態による集塵機用フィルタ41は、前述した第1の実施の形態による集塵機用フィルタ31と基本的には同様の構成を成しているが、図7に示すように、屈曲・湾曲されることにより有底筒状に形成されてはいるものの、前記第1の実施の形態のように、複数のフィン状凸部が設けられた形状にはなっておらず、円筒形状になっている。
それ以外は前記第1の実施の形態の場合と同じであり、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明は省略する。
本実施の形態による集塵機用フィルタ41も、前記第1の実施の形態による集塵機用フィルタ31と同様の作用・効果を奏するものである。
次に、図8を参照して、本考案の第4の実施の形態について説明する。
本実施の形態による集塵機用フィルタ43は、図8に示すように、平板状の素材が湾曲されて波板状に形成されたものである。
それ以外は前記第1の実施の形態の場合と同じであり、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明は省略する。
本実施の形態による集塵機用フィルタ43は、図8に示すように、平板状の素材が湾曲されて波板状に形成されたものである。
それ以外は前記第1の実施の形態の場合と同じであり、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明は省略する。
本実施の形態による集塵機用フィルタ43の場合には、処理対象空気は、上記集塵機用フィルタ43の一方の面側から他方の面側へと通過・流通していくものである。また、捕集された塵等を除去して上記集塵機用フィルタ43の機能を回復させる場合には、上記集塵機用フィルタ43の他方の面側から一方の面側へ空気を噴射する。
本実施の形態による集塵機用フィルタ43も、第1の実施の形態による集塵機用フィルタ31と同様の効果を奏するものである。
なお、本実施の形態による集塵機用フィルタ43は、筒状には形成されていないものの、形状保持用中間材35によって波板状の形状が保持され、効率の良い集塵ができるものとなっている。
なお、本実施の形態による集塵機用フィルタ43は、筒状には形成されていないものの、形状保持用中間材35によって波板状の形状が保持され、効率の良い集塵ができるものとなっている。
次に、図9を参照して、本考案の第5の実施の形態について説明する。
本実施の形態による集塵機用フィルタ45は、図9に示すように、有底筒状であり、その側面が、前述した第4の実施の形態における集塵機用フィルタ43と同様の波板状に形成されているものである。
それ以外は前記第1の実施の形態の場合と同じであり、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明は省略する。
本実施の形態による集塵機用フィルタ45は、図9に示すように、有底筒状であり、その側面が、前述した第4の実施の形態における集塵機用フィルタ43と同様の波板状に形成されているものである。
それ以外は前記第1の実施の形態の場合と同じであり、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明は省略する。
本実施の形態による集塵機用フィルタ45も、第1の実施の形態による集塵機用フィルタ31と同様の作用・効果を奏するものである。
なお、本考案は、前記第1〜第5の実施の形態のものに限定されない。
まず、前記第1〜第5の実施の形態においては、金属製の形状保持用中間材35を使用していたが、例えば、樹脂製でも良い。この場合には、上記フィルタ材37、37′の熱融着性繊維と上記形状保持用中間材35を構成する樹脂も融着されることになり、より強力に固定される。
また、上記形状保持用中間材35とフィルタ材37、37′との固定は、針を利用して、上記フィルタ材37の繊維と上記フィルタ材37′の繊維を上記形状保持用中間材35の貫通孔38を介して相互に絡めることによって行うことも考えられる。
また、縫製によって一体化することも考えられる。
まず、前記第1〜第5の実施の形態においては、金属製の形状保持用中間材35を使用していたが、例えば、樹脂製でも良い。この場合には、上記フィルタ材37、37′の熱融着性繊維と上記形状保持用中間材35を構成する樹脂も融着されることになり、より強力に固定される。
また、上記形状保持用中間材35とフィルタ材37、37′との固定は、針を利用して、上記フィルタ材37の繊維と上記フィルタ材37′の繊維を上記形状保持用中間材35の貫通孔38を介して相互に絡めることによって行うことも考えられる。
また、縫製によって一体化することも考えられる。
また、集塵機用フィルタの形状も、前記第1〜第5の実施の形態には限定されない。まず、筒状にする場合に、フィン状凸部を設けた筒状や円筒形状に限定されず、その他の筒状も考えられる。また、筒状としない場合において、例えば、半円形に湾曲させた形状も考えられる。
また、前記第1の実施の形態において、集塵機用フィルタ39は、複数のフィン状凸部33が形成された筒状であったが、これを筒状にせず、第4の実施の形態による集塵機用フィルタ41のように、屈曲された板状に形成することも考えられる。
また、集塵機用フィルタが使用される集塵機も様々な構成のものが考えられる。
また、前記第1の実施の形態において、集塵機用フィルタ39は、複数のフィン状凸部33が形成された筒状であったが、これを筒状にせず、第4の実施の形態による集塵機用フィルタ41のように、屈曲された板状に形成することも考えられる。
また、集塵機用フィルタが使用される集塵機も様々な構成のものが考えられる。
本考案は、例えば、集塵機用フィルタとその集塵機用フィルタを使用した集塵機に係り、特に、形状保持用のリテイナを別途要することなく形状を保持することができ、それによって、構成の簡略化、製造・組み立ての容易化を図ることができるように工夫したものに関し、例えば、工場用の集塵機用フィルタや集塵機に好適である。
1 集塵機
31 集塵機用フィルタ
33 フィン状凸部
35 形状保持用中間材
37 フィルタ材
37′ フィルタ材
38 貫通孔
39 集塵機用フィルタ
41 集塵機用フィルタ
43 集塵機用フィルタ
45 集塵機用フィルタ
a 加熱・加圧箇所
a′ 加熱・加圧箇所
31 集塵機用フィルタ
33 フィン状凸部
35 形状保持用中間材
37 フィルタ材
37′ フィルタ材
38 貫通孔
39 集塵機用フィルタ
41 集塵機用フィルタ
43 集塵機用フィルタ
45 集塵機用フィルタ
a 加熱・加圧箇所
a′ 加熱・加圧箇所
Claims (9)
- 一対のシート状のフィルタ材と、
上記一対のフィルタ材の間に介装・固定されたシート状の形状保持用中間材と、
を具備したことを特徴とする集塵機用フィルタ。 - 請求項1記載の集塵機用フィルタにおいて、
上記フィルタ材は熱融着性繊維が含有された不織布からなり、上記一対のフィルタ材と形状保持用中間材はこの熱融着性繊維による熱融着により固定されることを特徴とする集塵機用フィルタ。 - 請求項2記載の集塵機用フィルタにおいて、
上記熱融着による固定は点在する複数の加熱・加圧箇所で行われることを特徴とする集塵機用フィルタ。 - 請求項3記載の集塵機用フィルタにおいて、
上記形状保持用中間材は金属製または樹脂製の網であることを特徴とする集塵機用フィルタ。 - 請求項4記載の集塵機用フィルタにおいて、
湾曲又は屈曲されることを特徴とする集塵機用フィルタ。 - 請求項5記載の集塵機用フィルタにおいて、
湾曲又は屈曲により複数の凹部・凸部が交互に形成されていることを特徴とする集塵機用フィルタ。 - 請求項6記載の集塵機用フィルタにおいて、
上記複数の凹部・凸部がフィン状又は波板状に形成されていることを特徴とする集塵機用フィルタ。 - 請求項7記載の集塵機用フィルタにおいて、
筒状に形成されていることを特徴とする集塵機用フィルタ。 - 請求項1〜請求項8の何れかに記載の集塵機用フィルタを使用したことを特徴とする集塵機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012003613U JP3178042U (ja) | 2012-06-15 | 2012-06-15 | 集塵機用フィルタと集塵機 |
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