JP3177746U - 鉛筆削り補助具及びこれを備えた鉛筆削り器 - Google Patents

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Abstract

【課題】鉛筆が短くなった場合等にあっても鉛筆を容易に削ることができる鉛筆削り補助具及びこれを備えた鉛筆削り器を提供する。
【解決手段】鉛筆削り器1は、鉛筆削り器本体2と、該鉛筆削り器本体2に着脱自在に取り付けられる鉛筆削り補助具3を備える。鉛筆削り補助具3は、摘まみ部24と、摘まみ部24の内側に形成された鉛筆保持部を備える。
【選択図】図1

Description

本考案は鉛筆削り器を用いて鉛筆を削る際に用いられる鉛筆削り補助具及びこれを備えた鉛筆削り器に関する。
特許文献1には携帯用鉛筆削り器が開示されている。この鉛筆削り器は、鉛筆挿入孔に差し込まれた鉛筆を鉛筆削り器に対して回転することで、鉛筆挿入孔に設けられた刃によって鉛筆を削るものである。
特開2001−96986
ところで、前記のように鉛筆削り器を用いて鉛筆を削るには、鉛筆をしっかりと手で持って、この鉛筆を刃の抵抗よりも大きな力で鉛筆削り器に対して回転させる必要がある。しかし、鉛筆が短い場合や、鉛筆が塗装されて滑りやすい場合等には、鉛筆をしっかりと保持することが難しく、鉛筆削り器に対して鉛筆を回転させることができない場合がある。
本考案は上記事情に鑑みてなされたものであって、鉛筆が短くなった場合等にあっても鉛筆を容易に削ることができる鉛筆削り補助具及びこれを備えた鉛筆削り器を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本考案の鉛筆削り補助具3は、摘まみ部24と、摘まみ部24の内側に形成された鉛筆保持部25を備えたことを特徴とする。
また、本考案の鉛筆削り器は、鉛筆削り器本体2と、該鉛筆削り器本体2に着脱自在に取り付けられる前記鉛筆削り補助具3を備えたことを特徴とする。
請求項1に係る考案にあっては、鉛筆削り補助具の鉛筆保持部で保持した鉛筆を鉛筆削り器本体の鉛筆挿入孔に挿入し、摘まみ部を鉛筆削り器本体に対して回転させることで、前記鉛筆保持部で保持された鉛筆を鉛筆削り器本体に対して小さな力で回転させることができ、これにより容易に鉛筆を削ることができる。
また、請求項2に係る考案にあっては、前記鉛筆削り補助具を鉛筆削り器本体に取付けた鉛筆削り器を提供することができる。また、補助具を鉛筆削り器本体に着脱自在に取り付けることができるので、補助具を紛失し難くなる。
本実施形態の鉛筆削り器の斜視図である。 同上の鉛筆削り器の分解した状態を示す前側からの斜視図である。 同上の鉛筆削り器の分解した状態を示す後側からの斜視図である。 同上の鉛筆削り補助具の側断面図である。 同上の鉛筆削り補助具を用いて鉛筆を削る様子を示した説明図である。 同上の鉛筆削り補助具を用いずに鉛筆を削る様子を示した説明図である。
以下、本考案を添付図面に基づいて説明する。本実施形態の鉛筆削り補助具3は、図1に示されるように鉛筆削り器本体2に着脱自在に取り付けられるものであり、鉛筆削り器本体2と鉛筆削り補助具3によって鉛筆削り器1が構成される。
図1に示されるように鉛筆削り補助具3を鉛筆削り器本体2に取り付けた状態では、鉛筆削り器本体2と鉛筆削り補助具3は同軸上に並べて配置される。以下、鉛筆削り補助具3を取り付けた鉛筆削り器1の鉛筆削り器本体2側を前方、鉛筆削り補助具3側を後方として説明する。また、鉛筆削り補助具3を単に補助具3と記載する。
鉛筆削り器本体2は一般的な携帯用鉛筆削り器と同様に鉛筆挿入孔9に挿入された鉛筆10を鉛筆削り器本体2に対して手動で回転させることで鉛筆10を削るものである。
鉛筆削り器本体2は、密閉容器状のケース4と、ケース4内に設けられた削りユニット5(図2参照)と、ケース4の後端部に設けられた芯先調整ユニット6(図2参照)を備えている。
ケース4は、図2に示されるように、後方に開口する有蓋筒状のケース本体7と、ケース本体7の後端部に着脱自在に取り付けられてケース本体7の後端開口部を閉塞するキャップ8で構成されている。ケース本体7の外周面には滑り止め部として前後方向に伸びる凹溝13が周方向に亘って多数形成されている。
削りユニット5はキャップ8の内側部分に着脱自在に取り付けられ、キャップ8からケース本体7側に向けて突出している。削りユニット5は、前方に開口するテーパー状の鉛筆挿入孔9と、鉛筆挿入孔9に沿って設けられた刃11を有している。ケース4の前端面部には鉛筆挿入孔9に連通する通孔12が形成されている。鉛筆挿入孔9には鉛筆10の先端部をケース4の前方から通孔12を介して挿入できるようになっており、このように挿入された鉛筆10を鉛筆削り器本体2に対して回転することで、鉛筆10の先端部を前記キャップ8に固定的に設けられた刃11によって削ることができる。また、鉛筆10を削った際に発生する削り屑はケース4内に溜められ、この削り屑はケース本体7からキャップ8を取り外すことでケース4から排出できるようになっている。なお、図1中符号14はケース本体7の前端部に移動自在に設けられた蓋14であり、この蓋14により通孔12を閉塞して、ケース4内の削り屑が通孔12から出ることを防止できる。
芯先調整ユニット6は前記刃11によって削られる鉛筆10の芯先の太さ(尖り具合)を調整するために用いられる。芯先調整ユニット6はスライド体16と操作体17を有している。スライド体16はキャップ8に前後方向にスライド自在に設けられており、その前端部には芯先当て部18が形成されている。芯先当て部18は鉛筆挿入孔9の後端部に配置され、鉛筆挿入孔9に挿入された鉛筆10の芯先が当てられる。
操作体17はキャップ8の後端部に設けられている。操作体17の内側にはキャップ8から後方に突出した円筒状の軸部(不図示)が回動自在に挿通されており、これにより操作体17はキャップ8に対して前後軸回りに回動自在になっている。前記軸部の後端部には略円盤状の押さえ部材23が取り付けられており、操作体17は押さえ部材23とこの前方のキャップ8の間に配置されて前後方向の移動が規制されている。操作体17は前方程徐々に径が小さくなる略円錐台筒状の周壁部を有している。操作体17の周壁部の外周面には滑り止め部として同面に沿って前後方向に延びる筋状の突起21が周方向に亘って多数形成されている。
図示は省略するが、操作体17の内側には前記円筒状の軸部の外周側に突出したスライド体16に当接するカム部が形成されており、前記操作体17のキャップ8に対する回動に伴ってスライド体16が前後方向にスライドされるようになっている。
芯先調整ユニット6を用いて削られる鉛筆10の芯先の太さを調整するには、操作体17を指で摘まんでキャップ8に対して回動させ、これによりスライド体16を前後方向にスライドし、芯先当て部18の前後位置を調節する。このように芯先当て部18を前後に移動することで、当該芯先当て部18に芯先が当接される鉛筆10の鉛筆挿入孔9に対する挿入深さを調節することができ、これにより鉛筆削り器本体2によって削られる鉛筆10の芯先の太さを調節することができる。
補助具3は鉛筆削りの際に鉛筆削り器本体2から取り外すことで、図5に示されるように鉛筆10の削る側と反対側の端部に着脱自在に取り付けることができる。
図2及び図4に示されるように補助具3は摘まみ部24と鉛筆10を保持する鉛筆保持部25を備えている。摘まみ部24は前方程徐々に径が大きくなる略円錐台筒状に形成されている。この摘まみ部24の外周面はその外径が前方に行く程その増加割合が漸次増加するらっぱ状をなし、同面は摘まみ部24を摘まむ際に指を当てる指当て部を構成している。摘まみ部24の外周面には、滑り止め部として、当該外周面に沿って前後に延びる筋状の突起26が周方向に亘って多数突出形成されている。
鉛筆保持部25は摘まみ部24と同心の略円筒状であり、摘まみ部24の内側に形成されている。鉛筆保持部25の後端部には外方に突出する外鍔部33が周方向に亘って形成されており、外鍔部33の外周縁部が摘まみ部24の後端部に一体に接続されている。鉛筆削り器本体2から取り外した補助具3を鉛筆10に取り付けるには、鉛筆保持部25に前方から鉛筆10を挿入し、これにより鉛筆保持部25で鉛筆10を保持する。
鉛筆保持部25には断面形状の異なる複数種類の鉛筆10を保持できるようになっている。本実施形態の鉛筆保持部25は、断面六角形状、断面三角形状、及び断面円形状の三種類の鉛筆10を保持できるようになっている。
鉛筆保持部25の内周面は、僅かであるが後方に行く程徐々に径が小さくなるテーパー状に形成されている。この鉛筆保持部25の内周面には、図2に示されるように前後方向に延びる筋状の突部28が周方向に等間隔で6条形成されている。また、図4に示されるように鉛筆保持部25の後端部には内方に向かって突出する内鍔部29が周方向に亘って形成されている。
鉛筆保持部25で鉛筆10を保持するには、鉛筆10を筒状の鉛筆保持部25の内側にその削る側と反対側の端面が内鍔部29に当たるまで圧入する。ここで、内鍔部29は、鉛筆10が鉛筆保持部25の後方に移動することを規制するストッパーとして機能する。このように鉛筆保持部25に鉛筆10を挿入することで、断面六角形状の鉛筆10及び断面三角形状の鉛筆10にあっては、その外周面の各角部が鉛筆保持部25の内周面における突部28と突部28の間に弾性的に当接し、これにより鉛筆保持部25に回転不能に保持される。また、断面円形状の鉛筆10にあってはその外周面が各突部28に弾接して鉛筆保持部25に回転不能に保持される。前記のように鉛筆10に取り付けられた補助具3は、鉛筆10を鉛筆保持部25からやや大きい力で前方に引き抜くことで、容易に鉛筆10から取り外すことができる。なお、鉛筆保持部25は本実施形態のものに限定されるものではなく、その他の手段により鉛筆10を保持するものであってもよい。例えば本実施形態では筒状の摘まみ部24の内側に筒状の鉛筆保持部25を形成した二重構造としたが、摘まみ部24の内側に鉛筆保持部25としての孔を設ける等してもよい。
また、補助具3は不使用時等において鉛筆削り器本体2の後端部に着脱自在に取り付けることができる。図3に示されるように鉛筆削り器本体2の押さえ部材23の後面中央部には、補助具3の鉛筆保持部25の内径と略同じ外径を有する円筒状の嵌込部30が突設されている。嵌込部30の周壁部には後方に開口するスリット31が周方向に複数形成されており、嵌込部30は内側に弾性変形しやすくなっている。また、押さえ部材23の後面には外周面が多角形状に形成された環状突起32が周設されている。他方、補助具3の摘まみ部24は、図2に示されるように前端部の内周面が押さえ部材23の外周面に合致する多角形状に形成されている。
補助具3を鉛筆削り器本体2に取り付けるには、嵌込部30を鉛筆保持部25内に前方から圧入して嵌め込むと共に、摘まみ部24の前端部を環状突起32の外側に嵌め込む。これにより、補助具3は周方向の回動が規制された状態で鉛筆削り器本体2に取り付けられる。このように補助具3を鉛筆削り器本体2に取り付けることで、補助具3を紛失し難くなる。
補助具3を用いて鉛筆10を削るには例えば以下のようにする。まず前述したように鉛筆削り器本体2から取り外した補助具3の鉛筆保持部25に鉛筆10を挿入して、補助具3に鉛筆10に取り付ける。次に、図5に示されるように補助具3の摘まみ部24の外周面を指で摘まんで、鉛筆10の削り側となる先端部を鉛筆削り器本体2の鉛筆挿入孔9に前方から挿入する。そして、他方の手で鉛筆削り器本体2のケース4を保持した状態で、摘まみ部24を摘まんだ指で補助具3を鉛筆削り器本体2側に押し込みつつ回転する。これにより鉛筆削り器本体2に対して鉛筆10が回転し、鉛筆削り器本体2の刃11によって鉛筆10が削られる。この場合、鉛筆10の外周面よりも径が大きな摘まみ部24の外周面を摘まんで鉛筆10を回転させるので、鉛筆10を直接指で持った場合よりも小さな力で鉛筆10を回転させることができる。また、これにより鉛筆10が短い場合等にあっても鉛筆10を容易に削ることが可能になる。
また、本実施形態の鉛筆削り器1は、補助具3が後端部に取り付けられ、鉛筆削り器本体2の鉛筆10が挿入される側とは反対側に配置される。このため、鉛筆10がしっかり掴むことができる程の十分な長さを有する場合等には、図6に示されるように補助具3を鉛筆削り器本体2に取り付けたままの状態で、鉛筆10を削ることができる。すなわち、この場合は、鉛筆削り器本体2の鉛筆挿入孔9に挿入した鉛筆10を直接持って鉛筆削り器本体2に対して回転させる。また、このように補助具3を鉛筆削り器本体2に取り付けたまま鉛筆10を削る場合、図6に示されるように鉛筆削り器本体2に取り付けられた補助具3の後面を鉛筆削り器1を保持する手の掌に当てることができる。このため鉛筆10を削る際において鉛筆10を鉛筆削り器本体2側に押し込む力を前記補助具3の後側を当てた掌で受けることができて、鉛筆10を容易に削ることができる。
なお、以上の説明では、鉛筆削り器本体2を用いて鉛筆10を削る場合について説明したが、補助具3は従来から知られている他の鉛筆削り器本体を用いて鉛筆10を削る場合にも用いることができる。また、補助具3は鉛筆削り器本体2に着脱自在に取り付けられるものに限定されない。また、本考案は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲内で、必要に応じて、任意に且つ適宜に変更・選択して採用できるものである。
1 鉛筆削り器
2 鉛筆削り器本体
3 鉛筆削り補助具
24 摘まみ部
25 鉛筆保持部

Claims (2)

  1. 摘まみ部と、摘まみ部の内側に形成された鉛筆保持部を備えたことを特徴とする鉛筆削り補助具。
  2. 鉛筆削り器本体と、該鉛筆削り器本体に着脱自在に取り付けられる請求項1に記載の鉛筆削り補助具を備えたことを特徴とする鉛筆削り器。
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