JP3177446U - 平瓦 - Google Patents

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大輔 石川
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Abstract

【課題】暴風雨の場合にも的確に雨水の浸入の防止を図ることができる新規形状の水返し部を設けた平瓦を提供する。
【解決手段】瓦本体1の尻部側表面に堰状の水返し部5を隆設した平瓦において、前記水返し部5の頭部側基部が下方に掘り下げられて雨水貯留用の凹部6が形成されているものとした。なお、前記雨水貯留用の凹部6は、尻部側が最も深く、そこから瓦本体の表面1aに向けて徐々に浅くなる傾斜面を有している。
【選択図】図1

Description

本考案は、暴風雨の場合にも確実に雨水の浸入の防止を図ることができる水返し部を設けた平瓦に関するものである。
従来から、瓦には雨水の浸入を防ぐために瓦本体の尻側表面に水返しと称される堰状の隆起物が設けられているのが普通である(特許文献1や特許文献2を参照)。また、表面がフラット形状である洋風の平瓦の需要も増加してきたが、この平瓦にも水返しが設けられている。
一方、最近では屋根の傾斜角度が従来に比べて小さなものが好まれる傾向があり、従来の4〜6寸傾斜から2〜3寸傾斜のものも増えてきた。しかしながら、このように屋根の傾斜角度が小さくなると、防風雨の時に瓦の表面を吹き上げられた雨水が、水返しを越えて逆流する現象が生じ、この結果、屋根内部に浸入して雨漏りを発生させるという問題が生じてきた。
このような現象を防止するには、単純に水返しの高さを高くすることが考えられるが、この部分の厚みが大きくなると、成形が難しくなるとともに、歩留まりも悪くなって成形コストが高くなるという問題があった。また小エネルギー対策として、瓦と太陽光発電用のソーラーパネルを組み合わせることが提案されているが、瓦一体型ソーラーパネルの場合、瓦表面の突起物は極力低くするという製品基準あり、水返しの高さは5mm以下に抑えることが要求されていた。
このように、瓦の厚みを小さくするには水返しの高さを低くする必要があり、一方、防風雨の時に吹き上げられた雨水が返しを越えて逆流するのを防止するには水返しを高くする必要があり、両者は相矛盾するものであった。
従って、この2つの技術的課題を同時に解決できる新規な水返しの開発が要望されていた。また、屋根の傾斜角度を小さくした場合にも確実に雨水の逆流を防止できる機能が要求されており、更には、水返しの高さが低くて太陽光発電用の瓦一体型ソーラーパネルにも適用できる新たな平瓦の開発が要求されていた。
特開平11−303319号公報 特開2006−188900号公報
本考案は上記のような問題点を解決して、暴風雨の場合にも的確に雨水の浸入の防止を図ることができ、しかも瓦の厚みも極力小さくできる新規な形状の水返しを有する平瓦を提供することを目的として完成されたものである。
上記課題を解決するためになされた本考案の平瓦は、瓦本体の尻部側表面に堰状の水返し部を隆設した平瓦において、前記水返し部の頭部側基部が下方に掘り下げられて雨水貯留用の凹部が形成されていることを特徴とするものである。
前記雨水貯留用の凹部は、尻部側が深く、そこから瓦本体の表面に向けて徐々に浅くなる直線状あるいは弧状の傾斜面を有していることが好ましく、これを請求項2に係る考案とする。
水返し部は、中央部に切欠部を配して瓦本体の左右に一対形成されており、各水返し部に対して雨水貯留用の凹部が形成されているものとすることができ、これを請求項3に係る考案とする。なお、前記切欠部の尻部側には、後方側水返し部が隆設されているものとする。
粘土からなる平瓦であることが好ましく、これを請求項5に係る考案とする。
請求項1に係る考案では、瓦本体の尻部側表面に堰状の水返し部を隆設した平瓦において、前記水返し部の頭部側基部が下方に掘り下げられて雨水貯留用の凹部が形成されているものとしたので、凹部に雨水を貯留することができ、防風雨の時に瓦の表面を吹き上げられた雨水が水返しを越えて逆流するのを防止することができる。しかも、水返し部の高さを低く抑えられるので成形性に優れ、歩留まりよく安価に成形することができる。また、瓦一体型ソーラーパネルにも適用可能となる。
また、請求項2に係る考案では、雨水貯留用の凹部は、尻部側が最も深く、そこから瓦本体の表面に向けて徐々に浅くなる直線状あるいは弧状の傾斜面を有しているものとしたので、凹部から頭部側へ向けて雨水の排出を容易に行うことができ、また凹部内に雨水が溜まることもなく優れた水はけ性を発揮できる。
水返し部は、中央部に切欠部を配して瓦本体の左右に一対形成されており、各水返し部に対して雨水貯留用の凹部が形成されているものとすることができ、この場合は、水返し部及び凹部の形成が容易で、かつ必要最小限のものとすることができる。
なお、前記切欠部の尻部側には、後方側水返し部が隆設されているものとすることができ、この場合は、雨水が逆流するのをより確実に防止することができる。
また、請求項5に係る考案では、粘土からなる平瓦としたが、瓦の厚みが増すこともなく安価に生産することができることなる。
本考案の実施の形態を示す斜視図である。 本考案の実施の形態を示す平面図である。 本考案の実施の形態を示す側面図である。 雨水貯留用の凹部を示す要部の斜視図である。 (a)、(b)はその他の雨水貯留用の凹部を示す要部の断面図である。
以下に、図面を参照しつつ本考案の好ましい実施の形態を示す。
図1は本考案の一例を示す斜視図、図2はその平面図、図3はその側面図である。図において、1は粘土からなる平瓦の瓦本体、2は瓦本体1の頭部側端縁に設けられた前垂れ部、3は尻部側端縁に隆設された後方側水返し部、4は一方の側端縁に設けられた重ね合わせ用段部である。
本考案の平瓦は、屋根の傾斜方向については、瓦本体1の前垂れ部2が他の瓦の後方側水返し部3を覆うように重ね合わせて並べられ、一方、屋根の水平方向については、重ね合わせ用段部4が隣接する他の瓦本体1の重ね合わせ用段部4がない方の側端縁と重ね合わせて並べられる。以上の屋根構造は、従来の平瓦のものと基本的に同じである。
瓦本体1の尻部側表面には、後方側水返し部3とは別でその前方(頭部側)に位置する堰状の水返し部5が隆設されている。そして、この水返し部5の頭部側基部が下方に掘り下げられて雨水貯留用の凹部6が形成されている。この雨水貯留用の凹部6は、図4に示すように、尻部側が深く、そこから瓦本体1の表面1aに向けて徐々に浅くなる直線状あるいは弧状の傾斜面6aを有した形状となっている。
前記水返し部5は、高さが約3〜7mm程度であり、特に後述するように太陽光発電パネルを装着する場合には5mm以下の高さとすることが要求されている。図示のものでは、水返し部5の高さは約5mmであり、手前(頭部側)に約4mmの深さの雨水貯留用の凹部6が形成されている。
この結果、水返し部5の高さは特別に高く形成していないが、基部が下がったために実質的には約9mmの高さの水返し部5を隆設したのに相当する状態となっている。このように、水返し部5の頭部側基部が下方に掘り下げられて雨水貯留用の凹部6を形成することで、水返しを高く形成しなくても、手前(頭部側)から見れば高い水返し部5を隆設したのと同じ状態となり、雨水が水返しを越えて尻側へ逆流するのを確実に防止することとなる。
雨水貯留用の凹部6は、図5(a)に示すように、直線状の傾斜面6aを有し瓦の傾斜方向の断面が三角形状のものや、図5(b)に示すように、弧状の傾斜面6aを有する形状のもの等、任意の形状とすることができる。このように瓦本体1の表面1aに向けて徐々に浅くなる傾斜面6aを形成してあるので、凹部内の雨水は表面1aに向けて流れ落ちやすく内部に滞留することがないため、乾燥性に優れている。
図示のものでは、水返し部5は、中央部に切欠部5aを配して瓦本体の左右に一対形成されている。また、各水返し部5、5に対して雨水貯留用の凹部6、6が形成された構造となっている。経験則から中央部では雨水の逆流現象が少ないことを確認しており、水返し部をなくしてもよい。これにより、瓦の尻部近傍における通気性を向上させて湿気の発生を防ぐことができる。
また、切欠部5aの後方(尻部)側には、後方側水返し部3が隆設されており、万が一、中央部での雨水の逆流があったとしても、更に後方(尻部)側に流れ込むことがないようになっている。
また、瓦一体型ソーラーパネルに適用する場合は、瓦表面の突起物は極力低いものにする必要があり、水返しの高さは最大でも約5mmとする必要があった。しかしながら、本考案のように水返し部5の頭部側基部を下方に掘り下げて雨水貯留用の凹部6を形成した場合は、水返しを高くしなくてもよいので十分に対応ができ、また雨水の逆流も確実に防止することが可能となる。
以上のように構成した平瓦は、屋根の傾斜方向については、瓦本体1の前垂れ部2が後方側水返し部3を覆うように重ね合わせて並べられ、一方、屋根の水平方向については、重ね合わせ用段部4が隣接する瓦本体1の重ね合わせ用段部4がない方の側端縁と重ね合わせて並べられる。
本考案の平瓦では、水返し部5の頭部側基部が下方に掘り下げられて雨水貯留用の凹部6が形成されているため、水返しを高く形成しなくても、手前(頭部側)から見れば高い水返し部5を隆設したのと同じ状態となり、この結果、雨水が水返しを越えて尻側へ逆流するのが確実に防止されることになる。また、切欠部5aの後方(尻部)側には、後方側水返し部3が隆設されているため、中央部での雨水の逆流があったとしても、それ以上後方(尻部)側に流れ込むことも防止される。
なお、雨水貯留用の凹部6に溜まった雨水は、基本的には傾斜面6aに沿って排出された後、瓦の表面1aを流下して軒先方向へ導かれることとなる。一方、重ね合わせ用段部側に位置する凹部6は、端部が重ね合わせ用段部側に開口されているので、雨水の一部が重ね合わせ用段部4に排出されると、この重ね合わせ用段部4上に形成した縦流路4aに沿って軒先方向へ流下することとなる。
また、後方側水返し部3の頭部側基部にも溝部3aが設けられており、この溝部3aに溜まった雨水は、基本的には、外部へ排出後、瓦の表面1aを流下して軒先方向へ導かれることとなるが、重ね合わせ用段部側に位置する溝部3aは、端部が重ね合わせ用段部側に開口されているので、排出された雨水の一部はこの重ね合わせ用段部4の縦流路4aに沿って軒先方向へ流下することとなる。
1 瓦本体
1a 表面
2 前垂れ部
3 後方側水返し部
3a 溝部
4 重ね合わせ用段部
4a 縦流路
5 水返し部
5a 切欠部
6 雨水貯留用の凹部
6a 傾斜面

Claims (5)

  1. 瓦本体の尻部側表面に堰状の水返し部を隆設した平瓦において、前記水返し部の頭部側基部が下方に掘り下げられて雨水貯留用の凹部が形成されていることを特徴とする平瓦。
  2. 雨水貯留用の凹部は、尻部側が深く、そこから瓦本体の表面に向けて徐々に浅くなる直線状あるいは弧状の傾斜面を有している請求項1に記載の平瓦。
  3. 水返し部は、中央部に切欠部を配して瓦本体の左右に一対形成されており、各水返し部に対して雨水貯留用の凹部が形成されている請求項1または2に記載の平瓦。
  4. 切欠部の尻部側には、後方側水返し部が隆設されている請求項3に記載の平瓦。
  5. 粘土からなる平瓦である請求項1〜4のいずれかに記載の平瓦。
JP2012003045U 2012-05-23 2012-05-23 平瓦 Expired - Lifetime JP3177446U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103883078A (zh) * 2012-12-19 2014-06-25 德胜(苏州)洋楼有限公司 一体式木屋用装饰瓦

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