JP3177354U - 敷ユニット - Google Patents

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正次 杉本
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Abstract

【課題】庭やベランダに敷いて装飾する敷ユニットで、設置作業性、装飾性、および機能性に優れるものを提供する。
【解決手段】敷ユニット10は、複数のフロアユニット12と、底面22、側面24、および上面26で囲まれた空間28を備える一以上の収納ユニット14とが並べて敷かれる。フロアユニット12は、板状の断熱性樹脂からなる基台18と、基台18上に並べて固定された複数の板状の床材20とを備える。収納ユニット14の底面は、フロアユニット12の底面と同じ形状、またはフロアユニット12の底面を複数合わせた形状を有する。収納ユニット14の底面22、側面24、および上面26の主成分は断熱性樹脂である。収納ユニット14の空間28には、防災用品が収納できる。
【選択図】図3

Description

本考案は、庭やベランダ等に敷いて装飾する敷ユニットに関するものである。
レンガやタイル等の床材を庭に敷いて装飾することが行われている。一般にレンガやタイルは、庭に敷かれたコンクリート上に一個一個設置されて、全体の装飾フロアが完成する。したがって、装飾フロアの施工に時間がかかる。レンガやタイルが台紙に複数並べられたユニットレンガやユニットタイルを用いれば施工時間が短縮できるが、運搬やコンクリート上への設置に注意が必要であり、作業性の更なる向上が望まれている。
本考案はこのような事情に鑑みてなされたものであり、設置作業性、装飾性、および機能性に優れた敷ユニットを提供することを目的とする。
本考案の敷ユニットは、複数のフロアユニットと、底面、側面、および上面で囲まれた空間を備える一以上の収納ユニットとが並べて敷かれる敷ユニットであって、フロアユニットは、板状の断熱性樹脂からなる基台と、基台上に並べて固定された複数の板状の床材とを備え、収納ユニットの底面は、フロアユニットの底面と同じ形状、またはフロアユニットの底面を複数合わせた形状を有し、収納ユニットの底面、側面、および上面の主成分が断熱性樹脂である。
本考案の敷ユニットにおいて、並べて敷かれた複数のフロアユニットと一以上の収納ユニットを囲む周囲部材を更に有していてもよい。本考案の敷ユニットにおいて、収納ユニットは、上面が側面から分離できることが好ましい。本考案の敷ユニットにおいて、収納ユニットの空間に防災用品が収納されてもよい。
本考案によれば、設置作業性、装飾性、および機能性に優れた敷ユニットが得られる。
本考案の実施形態に係る敷ユニットの平面図である。 本考案の実施形態に係る敷ユニットの正面図である。 本考案の実施形態に係る敷ユニットの断面模式図である。 本考案の他の実施形態に係る収納ユニットの斜視図である。
以下、本考案の敷ユニットについて、図面を参照しながら実施形態に基づいて説明する。なお、図面は、敷ユニットおよび敷ユニットを構成する各部材を模式的に表したものであり、これらの実物の寸法および寸法比は、図面上の寸法および寸法比と必ずしも一致していない。また、重複説明は適宜省略し、同一部材には同一符号を付与することがある。
図1は、本考案の実施形態に係る敷ユニット10の平面図である。図2は、敷ユニット10の正面図である。図3は、図1の敷ユニット10をA−A線で切断したときの断面模式図である。敷ユニット10は、図1に示すように、24個のフロアユニット12と、1個の収納ユニット14とを並べて敷いたものである。本実施形態では、敷ユニット10は、フロアユニット12と収納ユニットを囲む周囲部材16を更に有する。なお、本考案の敷ユニット10では、フロアユニット12と収納ユニット14の配置や数量等は、本実施形態に限定されない。
フロアユニット12は、図1から図3に示すように、板状の断熱性樹脂からなる基台18と、基台18上に並べて固定された複数の板状の床材20とを備える。基台18は、例えば、縦が約450mm、横が約450mm、厚さが約40mmの正方形板の形状を有する。基台18の材質としては、発泡スチロール、発泡フェノール、発泡ウレタン等が挙げられる。このように基台18が断熱性樹脂から構成されるため、フロアユニット12の軽量化、耐久化、低価格化が図れる。軽量化されたフロアユニット12によって、敷ユニット10の設置作業の効率化が図れる。
また、基台18が断熱性樹脂から構成されるため、敷ユニット10を設置した後、基台18の下地からの冷気や熱気が、床材20の上方に伝達するのを抑えられる。したがって、機能性に優れた敷ユニット10が得られる。床材20は、例えば、縦が約90mm、横が約90mm、厚さが約7mmの正方形板の形状を有する。本実施形態では、基台18上に縦5列、横5行の計25枚の床材20が並べられ、接着剤によって固定されている。
床材20の材質としては、ポリスチレンやポリエチレンテレフタレート等の樹脂、木材、木材入り樹脂、タイル、セラミックス等が挙げられる。このように基台18上に床材20が並べて固定されているため、フロアユニット12の表面の床材20は、現場で施工された床材と比べて整然となっている。したがって、装飾性に優れた敷ユニット10が得られる。基台18や床材20の大きさ、形状、数量、材質等は本実施形態に限定されない。
収納ユニット14は、図1から図3に示すように、1枚の底面22、4枚の側面24,24,24,24、および1枚の上面26で囲まれた空間28を備える。収納ユニット14は、テーブルとしても機能する。底面22、側面24、および上面26の主成分は断熱性樹脂である。すなわち、底面22、側面24、および上面26は、板状の断熱性樹脂の少なくとも一部の表面に防水塗装した部材から構成される。このように、底面22、側面24、および上面26の母材が断熱性樹脂からなることが好ましい。断熱性樹脂としては、発泡スチロール、発泡フェノール、発泡ウレタン等が挙げられる。
底面22は、例えば、縦が約450mm、横が約450mm、厚さが約40mmの正方形板形状を有する。本実施形態では、このように収納ユニット14の底面が、フロアユニット12の底面と同じ形状を有している。これに代えて、収納ユニット14の底面が、フロアユニットの底面を複数合わせた形状を有していてもよい。これらの底面を有する収納ユニット14を、一以上のフロアユニット12と置き換えるだけで、バリエーション豊富な敷ユニットが作製できる。
側面24は、例えば、縦(高さ)が約700mm、横が約450mm、厚さが約40mmの長方形板の形状を有する。上面26は、図3に示すように、例えば、縦が約630mm、横が約630mm、厚さが約47mmの正方形板の底部から、縦が約370mm、横が約370mm、厚さが約40mmの正方形板が突出したような形状を有する。この突出部は、側面24,24,24,24の内側に密着される大きさである。このように、収納ユニット14は、上面26が側面24,24,24,24から分離できるように、すなわち、上面26が取り外せるようになっている。
収納ユニット14の空間28には、防災用品が収納できる。収納ユニット14の空間28に防災用品を収納しておけば、非常時には、上面26を取り外して、防災用品、例えば、非常食、飲料水、ラジオ、懐中電灯、雨具、防寒具等が入ったリュックサックをすぐに持ち出せる。また、底面22、側面24、および上面26の主成分が断熱性樹脂であるため、防災用品が劣化しにくい。
また、収納ユニット14の空間28に氷や冷媒等の冷却剤を入れれば、収納ユニット14を冷蔵庫として使用できる。すなわち、例えば、敷ユニット10やその周辺でバーベキューを行う場合、食材や飲料を収納ユニット14の空間28に保存することができる。なお、本実施形態では、上面26の上表面に縦7列、横7行の計49枚の床材20が並べられ、接着剤によって固定されている。このため、フロアユニット12と収納ユニット14は、外観上の一体感が生じる。底面22、側面24、および上面26の大きさ、形状、数量、および材質等は、本実施形態に限定されない。
周囲部材16は、四角柱形状を有する樹脂製や木製等の柱が複数本、例えば四本で構成され、フロアユニット12と収納ユニット14が動くのを抑えている。また、本実施形態では、フロアユニット12の床材20の上面よりも周囲部材16の上面が高いので、フロアユニット12への周囲からの水の浸入を抑えられる。また、基台18や床材20よりも耐久性に優れる材質で周囲部材16を構成することにより、基台18や床材20の側面からの浸食を抑えられる。さらに、周囲部材16を設けることによって、周囲部材16が、敷ユニット10と庭やベランダ等との境界のアクセントとなり装飾性に優れる。周囲部材16として、市販のブロックやフェンス等を用いてもよい。
敷ユニット10は、フロアユニット12および収納ユニット14を庭やベランダ等の下地に直接置いた後、これらを囲むようにアンカーボルト等で周囲部材16を下地に固定して作製することができる。また、下地にコンクリートを敷き、その上にフロアユニット12および収納ユニット14を設置・固定して、これらを囲むように周囲部材16を設けることによって敷ユニット10を作製することもできる。さらに、フロアユニット12および収納ユニット14を下地に直接置いた後、これらを囲むように重い周囲部材16を下地に設置して、敷ユニット10を作製してもよい。最後の方法で作製した敷ユニット10は、フロアユニット12、収納ユニット14、および周囲部材16が動かせるので、後からフロアユニット12と収納ユニット14の配置換えができる。
以上、実施形態に基づいて本考案の敷ユニットを説明したが、本考案の敷ユニットは上記実施形態に限定されない。図4は、他の実施形態に係る収納ユニット30の斜視図である。収納ユニット30は市販の物置のような形状を有しているが、収納ユニット30の底面、側面、および上面の主成分は断熱性樹脂である。収納ユニット30の高さは700mm〜1500mmであり、収納ユニット30は敷ユニットの角部に設置される。本実施形態によれば、物置風の収納ユニット30とフロアユニットとを統一したデザインにできるため、装飾性に優れた敷ユニットが得られる。
また、敷ユニットは、一部のフロアユニットに代えて、「椅子ユニット」を含んでいてもよい。椅子ユニットは、一個のフロアユニットと同じ底面を有する一人掛けタイプであってもよいし、一方向に連続する複数のフロアユニットを合わせたものと同じ底面を有する長椅子タイプであってもよい。また、敷ユニットは、一部のフロアユニットに代えて、底面と側面から構成され、上部が開放された中空の「植栽ユニット」を含んでいてもよい。植栽ユニットの内部に土と花木を収納すれば、花壇を備える美しい敷ユニットが得られる。また、敷ユニットは、周囲にフェンス、上部に屋根を有していてもよい。フェンスや屋根によって、目隠し、日よけ、風よけ、雪雨よけ等ができる。
10…敷ユニット、 12…フロアユニット、 14,30…収納ユニット、 18…基台、 20…床材、 22…底面、 24…側面、 26…上面、 28…空間
本考案の敷ユニットにおいて、並べて敷かれた複数のフロアユニットと一以上の収納ユニットを囲む周囲部材を更に有していてもよい。本考案の敷ユニットにおいて、収納ユニットは、上面が側面から分離できることが好ましい。本考案の敷ユニットにおいて、収納ユニットの空間に防災用品が収納されていてもよい。

Claims (4)

  1. 複数のフロアユニットと、底面、側面、および上面で囲まれた空間を備える一以上の収納ユニットとが並べて敷かれる敷ユニットであって、
    前記フロアユニットは、板状の断熱性樹脂からなる基台と、前記基台上に並べて固定された複数の板状の床材とを備え、
    前記収納ユニットの底面は、前記フロアユニットの底面と同じ形状、または前記フロアユニットの底面を複数合わせた形状を有し、
    前記収納ユニットの底面、側面、および上面の主成分が断熱性樹脂である敷ユニット。
  2. 請求項1において、
    並べて敷かれた前記複数のフロアユニットと一以上の収納ユニットを囲む周囲部材を更に有する敷ユニット。
  3. 請求項1または2において、
    前記収納ユニットは、前記上面が前記側面から分離できる敷ユニット。
  4. 請求項1から3のいずれかにおいて、
    前記収納ユニットの前記空間に防災用品が収納される敷ユニット。
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