JP3177076B2 - 排煙方法及び排煙設備 - Google Patents

排煙方法及び排煙設備

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JP3177076B2
JP3177076B2 JP27064493A JP27064493A JP3177076B2 JP 3177076 B2 JP3177076 B2 JP 3177076B2 JP 27064493 A JP27064493 A JP 27064493A JP 27064493 A JP27064493 A JP 27064493A JP 3177076 B2 JP3177076 B2 JP 3177076B2
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興造 木村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、火災によって高層建物
内に滞留した煙を排煙する排煙方法及び排煙設備に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の高層建物のコア部には、避難用階
段、避難用エレベーターのエレベーターホール、及び附
室兼用ロビー等の避難エリアが設けられている。
【0003】この避難エリアには、通常の空調と別系統
の強制排気装置が設けられ、給気排煙のために高層建物
の上下方向へ抜ける大きなシャフトが設けられている
が、このシャフトによって、各フロアの利用面積が減
り、建物内の空間が有効に利用されていない。
【0004】一方、ケージが昇降するエレベーターシャ
フトのエレベーターホールは、居室とつながった構成と
されているので、火災が発生した時、エレベーターシャ
フトからエレベーターホールを通じて居室に煙が廻り込
まないように、乗降口は耐火扉によって遮蔽されるよう
になっている。
【0005】このエレベーターシャフトは耐火構造とさ
れているにも関わらず、従来の防災計画の上で、エレベ
ーターシャフトを有効利用して排煙を行おうとする考え
は提案されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は係る事実を考
慮し、エレベーターシャフトを排煙設備の中に組み込
み、給気排煙のためのシャフトを不要とする排煙方法及
び排煙設備を提案することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の排煙方
法は、建物の上下方向へ抜ける第1のエレベーターシャ
フト及び第2のエレベーターシャフトに配設されたケー
ジを最下部に下降させる工程と、火災が発生した階の前
記第1のエレベーターシャフトの乗降口を開放する工程
と、前記第1のエレベーターシャフトからエレベーター
ホールを通って第2のエレベーターシャフトへ流れる気
流を発生させる工程と、を有することを特徴としてい
る。
【0008】請求項2に記載の排煙設備は、建物の上下
方向へ抜ける第1のエレベーターシャフトの下部に設け
られた外気導入手段と、前記第1のエレベーターシャフ
トと隣接する第2のエレベーターシャフトに設けられ前
記第2のエレベーターシャフト内の煙を排気する排気手
段と、前記第1のエレベーターシャフトのエレベーター
ホールと第2のエレベーターシャフトとを連通させる排
煙ダクトと、を有することを特徴としている。
【0009】
【作用】請求項1に記載の排煙方法では、火災が発生す
ると、第1のエレベーターシャフト及び第2のエレベー
ターシャフトに配設されたケージを最下部に下降させ
る。
【0010】次に、火災が発生した階の第1のエレベー
ターシャフトの乗降口を開放する。ここで、第1のエレ
ベーターシャフトの乗降口からエレベーターホールを通
って第2のエレベーターシャフトへ流れる気流を発生さ
せることによって、第1エレベーターシャフトが給気シ
ャフト、第2エレベーターシャフトが排煙シャフトとし
て機能し、エレベーターホールに滞留した煙を建物外へ
排気することができる。
【0011】請求項2に記載の排煙設備では、まず、火
災が発生した階の第1のエレベーターシャフトの乗降口
が開放される。ここで、外気導入手段によって、第1エ
レベーターシャフトの下部から外気が導入され、新鮮な
外気が乗降口からエレベーターホールへ流れる。エレベ
ーターフロアには、第2のエレベーターシャフトと連通
する排煙ダクトが設けられており、排気手段によって負
圧状態とされた第2エレベーターシャフトへエレベータ
ーフロア内に滞留した煙が排煙ダクトを通じて流れ、外
部へ排気される。
【0012】
【実施例】図1及び図2には、本実施例に係る排煙設備
が備えられた高層建物Mが示されている。
【0013】高層建物Mのコア部10には、ケージ12
が昇降する4つのエレベーターシャフト14A、14
B、14C、14Dが上下方向に配設されている。この
エレベータシャフト14A、14B、14C、14Dに
は、各エレベーターホールLと通じる乗降口16が設け
られている。この乗降口16には、開閉ドア18が設け
られており、図示しない開閉装置によって開閉されるよ
うになっている。また、図1に示すエレベーターシャフ
ト14Aの乗降口16の天井部には、通気可能なシャッ
タ20が設けられており、図示しない昇降装置によって
上下方向へ開閉するようになっている。このシャッタ2
0は、火災時に開閉ドア18が開放されたとき、乗降口
16を遮蔽して高層建物Mの利用者が誤ってエレベータ
ーシャフト14A内へ落下しないようにしている。
【0014】ケージ12の上方には、ワイヤ22の一端
が接続されている。このワイヤ22の他端には、カウン
ターウエイト24が接続されており、ケージ12の重量
とバランスを保っている。これらケージ12及びカウン
ターウエイト24は図示しないガイドレールに沿って昇
降するようになっている。
【0015】ワイヤ22の中間部は、エレベーターシャ
フト14A、14B、14C、14Dの上部にある動力
室26に配設された駆動リール28に巻き掛けられてい
る。この駆動リール28は、巻上装置30によって回転
される。これによって、ケージ12はエレベータシャフ
ト14A、14B、14C、14D内を昇降する。ま
た、エレベーターシャフト14A、14B、14C、1
4Dの最下部には、安全装置としての油圧式の緩衝器3
2が設けられている。
【0016】さらに、動力室26には、排煙ファン34
が設けられている。この排煙ファン34からは、排煙ダ
クト36が外気と連通し、また吸込みダクト38がエレ
ベーターシャフト14Bと連通している。
【0017】一方、エレベーターシャフト14Aの下部
には、外気を導入する給気ダクト40が設けられてい
る。この給気ダクト40が接続されるエレベーターシャ
フト14Aの吸込み口42には、給気ダンパ44が設け
られており、図示しない駆動装置で瞬時に開閉できるよ
うになっている。
【0018】また、各エレベーターホールLの天井裏に
は、エレベーターホールLとエレベーターシャフト14
Bとを連通させる排煙ダクト46が設けられている。こ
の排煙ダクト46内には、排煙ダンパ48が設けられて
おり、図示しない駆動装置で瞬時に開閉できるようにな
っている。なお、高層建物Mのコア部10には、外壁と
面する位置に避難階段50が設けられ、高層建物Mの利
用者の避難路が確保されている。
【0019】次に、火災が発生した際、どのように高層
建物M内の排煙を行うか説明する。平常時には、ケージ
12は通常に運行され、高層建物M内の利用者を運搬す
る。図1に示すように、例えば9階の居室60で火災が
発生したとすると、巻上装置30を操作して、エレベー
ターシャフト14A、14B内のケージ12を最下部ま
で下降させ、このケージ12内の利用者を救出する。こ
れによって、エレベーターシャフト14A、14Bが給
気排煙シャフトとして機能可能となる。また、断面積の
大きいエレベーターシャフトを利用することで排煙効率
が向上する。
【0020】次に、9階にあるエレベーターシャフト1
4Aの乗降口の開閉ドア18を開放し、落下防止用のシ
ャッター20で乗降口16を遮蔽する。このシャッター
20は通気可能となっているので、気流の流れを妨げな
い。
【0021】次に、排煙ファン34を作動させると共
に、給気ダンパ44と排煙ダンパ48を開放状態をす
る。これによって、図2及び図3の矢印で示すように、
エレベーターシャフト14AからエレベーターホールL
を通じ、さらに、排煙ダクト46を通ってエレベーター
シャフト14Bに流れる新鮮な外気流が発生し、9階の
エレベーターホールL内の排煙が行われる。
【0022】このように、エレベーターホールLを避難
場所として確保することで、常時慣れている動線での避
難が可能となり、スムーズな避難行動を取ることができ
る。
【0023】なお、避難階段50の傍に別途非常用エレ
ベーターを設置してもよいが、エレベーターシャフト1
4A、14B以外のエレベーターシャフト14C、14
Dを非常用エレベーターとして活用することも可能であ
る。
【0024】
【発明の効果】本発明は上記構成としたので、専用の排
煙シャフトが不要となり、建物の空間を有効に利用で
き、また、建物全体の建築コストの削減ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る排煙設備の構成を示した概念図
である。
【図2】本実施例に係る排煙設備が設けられたエレベー
ターホールを示した平面図である。
【図3】本実施例に係る排煙設備によって煙の流れる状
態を示した立断面図である。
【符号の説明】
14A,14B エレベーターシャフト 16 乗降口 18 開閉ドア 34 排煙ファン 40 給気ダクト 46 排煙ダクト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−254774(JP,A) 特開 昭52−11639(JP,A) 特開 昭50−88886(JP,A) 特開 平3−140574(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A62B 13/00 B66B 7/00 E04F 17/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の上下方向へ抜ける第1のエレベー
    ターシャフト及び第2のエレベーターシャフトに配設さ
    れたケージを最下部に下降させる工程と、火災が発生し
    た階の前記第1のエレベーターシャフトの乗降口を開放
    する工程と、前記第1のエレベーターシャフトからエレ
    ベーターホールを通って第2のエレベーターシャフトへ
    流れる気流を発生させる工程と、を有することを特徴と
    する排煙方法。
  2. 【請求項2】 建物の上下方向へ抜ける第1のエレベー
    ターシャフトの下部に設けられた外気導入手段と、前記
    第1のエレベーターシャフトと隣接する第2のエレベー
    ターシャフトに設けられ前記第2のエレベーターシャフ
    ト内の煙を排気する排気手段と、前記第1のエレベータ
    ーシャフトのエレベーターホールと第2のエレベーター
    シャフトとを連通させる排煙ダクトと、を有することを
    特徴とする排煙設備。
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JP5931545B2 (ja) * 2012-03-30 2016-06-08 三菱重工業株式会社 高天井施設の排煙システム
GB2561623B (en) * 2017-08-07 2019-04-24 Charles Johnson Scott Method of retrofitting smoke extractor system to a building
KR102416606B1 (ko) * 2020-06-19 2022-07-04 한찬희 공동주택의 층별 배풍장치 연계 비상조명 융합 배풍시스템

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