JP3176882B2 - Ct装置 - Google Patents
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N2223/00—Investigating materials by wave or particle radiation
- G01N2223/40—Imaging
- G01N2223/419—Imaging computed tomograph
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N2223/00—Investigating materials by wave or particle radiation
- G01N2223/60—Specific applications or type of materials
- G01N2223/612—Specific applications or type of materials biological material
Landscapes
- Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
- Nuclear Medicine (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ら旋走査での画像アー
チファクトの減少をはかるCT装置に関する。
チファクトの減少をはかるCT装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ら旋走査のCT装置の従来例には、特開
昭59−111738号、特開昭62−87137号が
ある。特開昭59−111738号はCT画像をら旋走
査によって得る例を開示する。特開昭62−87137
号は、ら旋走査によってCT画像を得るのに、距離配分
に従った補間例を開示する。
昭59−111738号、特開昭62−87137号が
ある。特開昭59−111738号はCT画像をら旋走
査によって得る例を開示する。特開昭62−87137
号は、ら旋走査によってCT画像を得るのに、距離配分
に従った補間例を開示する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開昭59−1117
38号は、ら旋走査によってCT画像を得る際の種々の
手法を開示するが、具体的な方法となると今一つ定かで
ない。
38号は、ら旋走査によってCT画像を得る際の種々の
手法を開示するが、具体的な方法となると今一つ定かで
ない。
【0004】特開昭62−87137号は、垂直断層面
への補間例を記載した点で実用的方法を提供するが、垂
直断層面以外の例への種々の方法については定かではな
い。
への補間例を記載した点で実用的方法を提供するが、垂
直断層面以外の例への種々の方法については定かではな
い。
【0005】本発明の目的は、ら旋走査によるCT画像
を得るのに極めて実用的なCT装置を提供するものであ
る。
を得るのに極めて実用的なCT装置を提供するものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、被検体の周囲
を回転しつつ、X線を発生するX線源と、このX線源と
対向して設けられ前記被検体を透過してきたX線を検出
するX線検出器と、前記被検体を乗せて移動するベッド
とを有し、前記ベッドを被検体の体軸方向に、前記X線
源の回転中に連続的に移動させ、前記ベッドの移動の過
程で前記X線源よりX線を前記被検体に曝射させて被検
体に対してら旋状の走査を行わせるCT装置において、
少なくとも前記X線源の1回転を超えたら旋走査による
ら旋データを計測・保持する手段と、前記計測保持手段
に保持されたら旋データに対し被検体の特定位置の断層
画像を再構成するための第1のら旋データ範囲を設定す
ると共に、前記ら旋データに対し前記第1のら旋データ
範囲と同一範囲の第2のら旋データ範囲を前記第1のら
旋データ範囲と一部が重複するように設定する手段と、
前記第1のら旋データ範囲と第2のら旋データ範囲の各
々のら旋データを読み出し別個に画像再構成する手段を
備え、各断層画像を再構成するら旋データ範囲は、一連
のら旋データ中における、前記X線源の1回転のら旋走
査データから成る主データと、この主データ前後の特定
走査範囲から得られた副データとを用いて作成されると
共に、前記ら旋データ範囲の計測開始点と計測終了点と
のら旋走査位置ずれによる計測データの不連続性が、前
主データの中央部を除く両側の端部の各々と投影角が対
応する前記副データを用いて補償されることを特徴とす
るCT装置を開示する。
を回転しつつ、X線を発生するX線源と、このX線源と
対向して設けられ前記被検体を透過してきたX線を検出
するX線検出器と、前記被検体を乗せて移動するベッド
とを有し、前記ベッドを被検体の体軸方向に、前記X線
源の回転中に連続的に移動させ、前記ベッドの移動の過
程で前記X線源よりX線を前記被検体に曝射させて被検
体に対してら旋状の走査を行わせるCT装置において、
少なくとも前記X線源の1回転を超えたら旋走査による
ら旋データを計測・保持する手段と、前記計測保持手段
に保持されたら旋データに対し被検体の特定位置の断層
画像を再構成するための第1のら旋データ範囲を設定す
ると共に、前記ら旋データに対し前記第1のら旋データ
範囲と同一範囲の第2のら旋データ範囲を前記第1のら
旋データ範囲と一部が重複するように設定する手段と、
前記第1のら旋データ範囲と第2のら旋データ範囲の各
々のら旋データを読み出し別個に画像再構成する手段を
備え、各断層画像を再構成するら旋データ範囲は、一連
のら旋データ中における、前記X線源の1回転のら旋走
査データから成る主データと、この主データ前後の特定
走査範囲から得られた副データとを用いて作成されると
共に、前記ら旋データ範囲の計測開始点と計測終了点と
のら旋走査位置ずれによる計測データの不連続性が、前
主データの中央部を除く両側の端部の各々と投影角が対
応する前記副データを用いて補償されることを特徴とす
るCT装置を開示する。
【0007】更に本発明は、被検体の周囲を回転しつ
つ、X線を発生するX線源と、このX線源と対向して設
けられ前記被検体を透過してきたX線を検出するX線検
出器と、前記被検体を乗せて移動するベッドとを有し、
前記ベッドを被検体の体軸方向に、前記X線源の回転中
に連続的に移動させ、前記ベッドの移動の過程で前記X
線源よりX線を前記被検体に曝射させて被検体に対して
ら旋状の走査を行わせるCT装置において、少なくとも
前記X線源の1回転を超えたら旋走査によるら旋データ
を計測・保持する手段と、前記計測保持手段に保持され
たら旋データに対し被検体の特定位置の断層画像を再構
成するための第1のら旋データ範囲を設定すると共に、
前記ら旋データに対し前記第1のら旋データ範囲と同一
範囲の第2のら旋データ範囲を前記第1のら旋データ範
囲と一部が重複するように設定する手段と、前記第1の
ら旋データ範囲と第2のら旋データ範囲の各々のら旋デ
ータを読み出し別個に画像再構成する手段を備え、各断
層画像を再構成するら旋データ範囲は、一連のら旋デー
タ中におけるX線源の1回転のデータとして設定され、
画像再構成に用いる前記ら旋データ範囲の中央部を除く
両側のデータは計測開始点と計測終了点との方向を置換
したデータ同志の重み付け加算により作成したデータを
用いることにより、前記ら旋データ範囲の計測開始点と
計測終了点とのら旋走査による走査位置ずれによる計測
データの不連続性を補償することを特徴とするCT装置
を開示する。
つ、X線を発生するX線源と、このX線源と対向して設
けられ前記被検体を透過してきたX線を検出するX線検
出器と、前記被検体を乗せて移動するベッドとを有し、
前記ベッドを被検体の体軸方向に、前記X線源の回転中
に連続的に移動させ、前記ベッドの移動の過程で前記X
線源よりX線を前記被検体に曝射させて被検体に対して
ら旋状の走査を行わせるCT装置において、少なくとも
前記X線源の1回転を超えたら旋走査によるら旋データ
を計測・保持する手段と、前記計測保持手段に保持され
たら旋データに対し被検体の特定位置の断層画像を再構
成するための第1のら旋データ範囲を設定すると共に、
前記ら旋データに対し前記第1のら旋データ範囲と同一
範囲の第2のら旋データ範囲を前記第1のら旋データ範
囲と一部が重複するように設定する手段と、前記第1の
ら旋データ範囲と第2のら旋データ範囲の各々のら旋デ
ータを読み出し別個に画像再構成する手段を備え、各断
層画像を再構成するら旋データ範囲は、一連のら旋デー
タ中におけるX線源の1回転のデータとして設定され、
画像再構成に用いる前記ら旋データ範囲の中央部を除く
両側のデータは計測開始点と計測終了点との方向を置換
したデータ同志の重み付け加算により作成したデータを
用いることにより、前記ら旋データ範囲の計測開始点と
計測終了点とのら旋走査による走査位置ずれによる計測
データの不連続性を補償することを特徴とするCT装置
を開示する。
【0008】
【実施例】図1は本発明のX線CT装置の実施例を示す
図である。スキャナ本体部100は回転するX線源1、
このX線源に対向して回転するマルチチャンネル型X線
検出器2、測定空間を有するガントリ開口部4、ガント
リ開口部4への被検体32の出し入れをする寝台3、よ
り成る。この他に回転機構や各種制御機構を持つが、省
略する。
図である。スキャナ本体部100は回転するX線源1、
このX線源に対向して回転するマルチチャンネル型X線
検出器2、測定空間を有するガントリ開口部4、ガント
リ開口部4への被検体32の出し入れをする寝台3、よ
り成る。この他に回転機構や各種制御機構を持つが、省
略する。
【0009】本実施例では、X線源1とX線検出器2と
は連続的に回転し、一方、寝台3は、連続的に前進運動
又は、連続的に後退運動を行う。これによってスパイラ
ルスキャンが実現されている。又、X線源1からは連続
的又は不連続的(パルス状)にX線が発生するものとす
る。X線源1は、ファン状X線ビームを発生するものと
し、そのスライス幅SW(ファン状X線ビームの広がり
方向と直角方向の、X線ビームの幅)は0<SW≦20
mm程度に可変化できる機構を持っている。
は連続的に回転し、一方、寝台3は、連続的に前進運動
又は、連続的に後退運動を行う。これによってスパイラ
ルスキャンが実現されている。又、X線源1からは連続
的又は不連続的(パルス状)にX線が発生するものとす
る。X線源1は、ファン状X線ビームを発生するものと
し、そのスライス幅SW(ファン状X線ビームの広がり
方向と直角方向の、X線ビームの幅)は0<SW≦20
mm程度に可変化できる機構を持っている。
【0010】図1でデータ処理部200は、データ収集
回路2A、2次元バッファ12、投影データ形成回路1
3、フィルタ補正回路14、逆投影演算回路15、CT
像表示部16とよりなる。
回路2A、2次元バッファ12、投影データ形成回路1
3、フィルタ補正回路14、逆投影演算回路15、CT
像表示部16とよりなる。
【0011】2次元バッファ12とは、データ収集回路
2Aで得たX線検出信号(データ化してある)を、計測
周期番号jと投影番号(投影角番号のこと)iとで定ま
るアドレス(i、j)に従って格納する。ここで、X線
検出信号(データ)はら旋走査で得たデータを意味し、
これらら旋データSRと表示するものとする。ら旋デー
タSRは、X線源1が何回回転したか(1回転を1計測
周期とすると、何計測周期番号にあるかということ)を
示す計測周期番号jと、その1回転中の位置(即ち、こ
れは、X線源の位置であり、いわゆる投影角番号)iと
で、規定できる。
2Aで得たX線検出信号(データ化してある)を、計測
周期番号jと投影番号(投影角番号のこと)iとで定ま
るアドレス(i、j)に従って格納する。ここで、X線
検出信号(データ)はら旋走査で得たデータを意味し、
これらら旋データSRと表示するものとする。ら旋デー
タSRは、X線源1が何回回転したか(1回転を1計測
周期とすると、何計測周期番号にあるかということ)を
示す計測周期番号jと、その1回転中の位置(即ち、こ
れは、X線源の位置であり、いわゆる投影角番号)iと
で、規定できる。
【0012】そこで、X線源1の回転速度と寝台3の移
動速度とを管理させておき、この速度に従って、ら旋デ
ータSRの対応アドレス(i、j)を一義的に決定し、
ら旋データSRを格納する。最も管理しやすいのは、X
線源1も寝台3もそれぞれ定速度で動くように制御した
場合であり、且つ制御の仕方も容易である利点を持つ。
尚、ら旋データSRは、1つのアドレス(i、j)中で
チャンネル数分存在することは云うまでもない。
動速度とを管理させておき、この速度に従って、ら旋デ
ータSRの対応アドレス(i、j)を一義的に決定し、
ら旋データSRを格納する。最も管理しやすいのは、X
線源1も寝台3もそれぞれ定速度で動くように制御した
場合であり、且つ制御の仕方も容易である利点を持つ。
尚、ら旋データSRは、1つのアドレス(i、j)中で
チャンネル数分存在することは云うまでもない。
【0013】投影データ形成回路13は、2次元バッフ
ァ12に格納したら旋データSRからCT計算用投影デ
ータを作り出す。1つのCT像を再構成するためには、
1スライス面で360゜分のデータが基本的に必要であ
る。ら旋データSRは、本質的に1つのスライス面のデ
ータにはなり得ないため、ら旋データSRに対してある
種の処理をして1つのスライス面上のデータに加工する
事が必要である。この目的を達成するために設けたの
が、この投影データ形成回路13である。このある種の
処理方法を複数個提供するのが本発明の特徴である。
ァ12に格納したら旋データSRからCT計算用投影デ
ータを作り出す。1つのCT像を再構成するためには、
1スライス面で360゜分のデータが基本的に必要であ
る。ら旋データSRは、本質的に1つのスライス面のデ
ータにはなり得ないため、ら旋データSRに対してある
種の処理をして1つのスライス面上のデータに加工する
事が必要である。この目的を達成するために設けたの
が、この投影データ形成回路13である。このある種の
処理方法を複数個提供するのが本発明の特徴である。
【0014】フィルタ補正回路14は、いわゆる画像の
ぼけを除去するための空間フィルタレーションであり、
従前公知である。逆投影演算回路15は、ぼけ除去処理
した投影データに対して、再構成演算を行い、CT像デ
ータ得る。これは、表示部16にCT像として表示され
たり、または、各種メモリに格納保管される。
ぼけを除去するための空間フィルタレーションであり、
従前公知である。逆投影演算回路15は、ぼけ除去処理
した投影データに対して、再構成演算を行い、CT像デ
ータ得る。これは、表示部16にCT像として表示され
たり、または、各種メモリに格納保管される。
【0015】図2は、ら旋走査の軌跡を示す図である。
X線源1の回転と寝台3の進行とによって、被検体32
へは、ら旋走査軌跡に従ったX線走査が行われているこ
とがわかる。このら旋走査によって、被検体32の体軸
方向に沿ったら旋データSRを得ることになる。
X線源1の回転と寝台3の進行とによって、被検体32
へは、ら旋走査軌跡に従ったX線走査が行われているこ
とがわかる。このら旋走査によって、被検体32の体軸
方向に沿ったら旋データSRを得ることになる。
【0016】図3は、被検体32の頭部での走査範囲を
示す例であり、被検体32を矢印方向に前進させて、
B−B’の区間を撮影する例を示してある。この場合、
A−B区間は、撮影立上げ区間、B’−A’は撮影終了
の立下げ区間を示し、走査範囲(A’−A)には含まれ
るが撮影領域から除外される区間である。除外する理由
は、速度立上げ、速度立下げの不安定制御領域のためで
ある。
示す例であり、被検体32を矢印方向に前進させて、
B−B’の区間を撮影する例を示してある。この場合、
A−B区間は、撮影立上げ区間、B’−A’は撮影終了
の立下げ区間を示し、走査範囲(A’−A)には含まれ
るが撮影領域から除外される区間である。除外する理由
は、速度立上げ、速度立下げの不安定制御領域のためで
ある。
【0017】図4には、図3の例でのシーケンスを示
す。B−B’の区間では一定速度(スキャナ及びベッド
共に定速度)であり、この区間でX線曝射を行い、区間
A−B、B’−Aでは定速度でないため、X線曝射を行
わないことが示されている。図3、図4は頭部例であっ
たが、胸部や腹部等についても撮影領域の位置及びその
幅の大きさは、自由に設定出来ることは云うまでもな
い。更に、この設定した撮影領域から得るスライス面を
どこにし、何枚とるかも自在に設定可能である。尚、
a、bは、それぞれA’−B’及びB−A、B’−Bの
区間距離である。
す。B−B’の区間では一定速度(スキャナ及びベッド
共に定速度)であり、この区間でX線曝射を行い、区間
A−B、B’−Aでは定速度でないため、X線曝射を行
わないことが示されている。図3、図4は頭部例であっ
たが、胸部や腹部等についても撮影領域の位置及びその
幅の大きさは、自由に設定出来ることは云うまでもな
い。更に、この設定した撮影領域から得るスライス面を
どこにし、何枚とるかも自在に設定可能である。尚、
a、bは、それぞれA’−B’及びB−A、B’−Bの
区間距離である。
【0018】図5は、図1のCT装置の制御機構を示す
図である。高圧発生部110は、X線制御部101の制
御のもとに、規定の高圧電圧を発生し、X線源1による
X線曝射用電圧を供給する。X線制御部10は、X線発
生のタイミング(連続、不連続の両者を含めて)及び発
生電圧の大きさの制御を行うことになる。回転機構11
1は、スキャナのX線源1とX線検出器2との回転を行
う機構であり、回転機構制御部102の制御で駆動す
る。定速度回転であれば、その定速度の制御を行う。ベ
ッド移動機構112は、ベッド3の前進(又は後退)移
動を行うものであり、ベッド移動機構制御部103の制
御を受ける。定速度であれば、その移動方向を定め一定
速度になるように制御する。ベッド位置検出部113、
回転位置検出部114は、投影番号iと計測周期番号j
を管理するためのものであり、定速度制御では、立上
げ、立下げの不安定期間監視用に有効である。しかし、
後述する可変速制御では、i、j作成のために(又は
i、j補正のために)活用される。
図である。高圧発生部110は、X線制御部101の制
御のもとに、規定の高圧電圧を発生し、X線源1による
X線曝射用電圧を供給する。X線制御部10は、X線発
生のタイミング(連続、不連続の両者を含めて)及び発
生電圧の大きさの制御を行うことになる。回転機構11
1は、スキャナのX線源1とX線検出器2との回転を行
う機構であり、回転機構制御部102の制御で駆動す
る。定速度回転であれば、その定速度の制御を行う。ベ
ッド移動機構112は、ベッド3の前進(又は後退)移
動を行うものであり、ベッド移動機構制御部103の制
御を受ける。定速度であれば、その移動方向を定め一定
速度になるように制御する。ベッド位置検出部113、
回転位置検出部114は、投影番号iと計測周期番号j
を管理するためのものであり、定速度制御では、立上
げ、立下げの不安定期間監視用に有効である。しかし、
後述する可変速制御では、i、j作成のために(又は
i、j補正のために)活用される。
【0019】システム制御部100は、全体システムの
管理及び制御を行うものであり、この制御の中には、シ
ステム全体の同期化を行う機能を有する。但し、同期化
とは、システム全体のタイミングを認識し、且つそれら
の統合管理するために使う機能を云う(図4参照)。
管理及び制御を行うものであり、この制御の中には、シ
ステム全体の同期化を行う機能を有する。但し、同期化
とは、システム全体のタイミングを認識し、且つそれら
の統合管理するために使う機能を云う(図4参照)。
【0020】透視データ形成回路13による作成側の実
施例を以下述べよう。 (1)、作成例1…直接配置法。 直接配置法とは、1計測周期(360゜分)で得たら旋
走査によるら旋データを、そのまま直接に1つのスライ
ス面で得た如く配置し、これを360゜分の透視データ
とするやり方である。図6の(イ)、(ロ)で説明す
る。図6の(イ)は、360゜分の投影数をPPとし、
全部でn個の投影数のら旋走査例を示してある。図6の
(ロ)は図6の(イ)に従った場合でのベッド位置とX
線源1との位置との関係を示す図である。図6の(ロ)
によれば、ベッド位置とX線源位置との関係は、サイン
カーブの軌跡で示すことができる。ここで、ベッド位置
は、X線源が360゜の回転で、距離Dだけ進むものと
している。即ち、1計測周期で被検体はDだけの距離を
ら旋走査できる。
施例を以下述べよう。 (1)、作成例1…直接配置法。 直接配置法とは、1計測周期(360゜分)で得たら旋
走査によるら旋データを、そのまま直接に1つのスライ
ス面で得た如く配置し、これを360゜分の透視データ
とするやり方である。図6の(イ)、(ロ)で説明す
る。図6の(イ)は、360゜分の投影数をPPとし、
全部でn個の投影数のら旋走査例を示してある。図6の
(ロ)は図6の(イ)に従った場合でのベッド位置とX
線源1との位置との関係を示す図である。図6の(ロ)
によれば、ベッド位置とX線源位置との関係は、サイン
カーブの軌跡で示すことができる。ここで、ベッド位置
は、X線源が360゜の回転で、距離Dだけ進むものと
している。即ち、1計測周期で被検体はDだけの距離を
ら旋走査できる。
【0021】さて、本実施例の直接配置法は、1計測周
期(1〜pp)にあっては、ベッド位置はDだけ移る
が、この移動を無視して、あるスライス位置での、周囲
360゜のデータであるとみなし、この1〜ppに得た
投影データとして強制的に扱う。ここで、あるスライス
位置とは、1〜ppの区間での真中の位置X1とする。
真中の位置とは180゜位置であり、投影角度0゜〜3
60゜に対する中間位置である。以下、同様に、次の3
60゜の区間については、中間位置X2をスライス位置
とし、この中間位置の前後の180゜区間のら旋データ
を0〜360゜の投影データとして強制的に扱う。
期(1〜pp)にあっては、ベッド位置はDだけ移る
が、この移動を無視して、あるスライス位置での、周囲
360゜のデータであるとみなし、この1〜ppに得た
投影データとして強制的に扱う。ここで、あるスライス
位置とは、1〜ppの区間での真中の位置X1とする。
真中の位置とは180゜位置であり、投影角度0゜〜3
60゜に対する中間位置である。以下、同様に、次の3
60゜の区間については、中間位置X2をスライス位置
とし、この中間位置の前後の180゜区間のら旋データ
を0〜360゜の投影データとして強制的に扱う。
【0022】かくして、位置X1、X2、…の如き仮想的
なスライス位置での投影データがえられ、各位置毎に再
構成(フィルタレーションを含めて)を行えば、スライ
ス位置X1、X2…毎のCT像を得ることが出来る。この
時のCT像を、図6の(ハ)に画像1、2、…で示して
ある。
なスライス位置での投影データがえられ、各位置毎に再
構成(フィルタレーションを含めて)を行えば、スライ
ス位置X1、X2…毎のCT像を得ることが出来る。この
時のCT像を、図6の(ハ)に画像1、2、…で示して
ある。
【0023】(2)、作成例2…重なり配置法。 重なり配置法とは、図6の(ニ)に示す方法である。図
6の(ハ)では、360゜毎にベッド位置を分割し、各
360゜毎にその中心位置をスライス位置とする1枚の
CT像を得る例であった。重なり配置法は、図6の
(ニ)に示すように、例えば最初のCT像は、投影角番
号1〜ppまでの360゜分のら旋データSRを使用す
るが、次の2枚目のCT像は、投影角2〜(pp+1)
を使い次の3枚目のCT像は投影角番号3〜(pp+
2)を使う様に任意投影番号分ずれた位置からの360
゜分計測データを用いる、とのやり方を採用したもので
ある。即ち、ら旋データSRがCT像1とCT像2とで
一部重なり合うやり方をとる。これによって、1枚目の
CT像のスライス位置は180゜の位置、2枚目のCT
像のスライス位置は、(180゜の位置)+(1投影に
進む距離)となる。かくして、投影角ピッチでCT像を
算出できる利点がありこの時の断層面位置は次の様な関
係がある。 Xn=D/2+(D/pp)(n−1) …(1) 但し、nは投影番号移動数、ppは1スキャンにおける
投影数である。この様に画像再構成に使用するデータ範
囲(360゜分)を任意にとれば、任意位置での画像再
構成が可能となる。
6の(ハ)では、360゜毎にベッド位置を分割し、各
360゜毎にその中心位置をスライス位置とする1枚の
CT像を得る例であった。重なり配置法は、図6の
(ニ)に示すように、例えば最初のCT像は、投影角番
号1〜ppまでの360゜分のら旋データSRを使用す
るが、次の2枚目のCT像は、投影角2〜(pp+1)
を使い次の3枚目のCT像は投影角番号3〜(pp+
2)を使う様に任意投影番号分ずれた位置からの360
゜分計測データを用いる、とのやり方を採用したもので
ある。即ち、ら旋データSRがCT像1とCT像2とで
一部重なり合うやり方をとる。これによって、1枚目の
CT像のスライス位置は180゜の位置、2枚目のCT
像のスライス位置は、(180゜の位置)+(1投影に
進む距離)となる。かくして、投影角ピッチでCT像を
算出できる利点がありこの時の断層面位置は次の様な関
係がある。 Xn=D/2+(D/pp)(n−1) …(1) 但し、nは投影番号移動数、ppは1スキャンにおける
投影数である。この様に画像再構成に使用するデータ範
囲(360゜分)を任意にとれば、任意位置での画像再
構成が可能となる。
【0024】以上の作成例1、2の方法は360゜の開
始位置と終了位置とが異なるため、アーチファクトが発
生しやすく、1計測周期における移動量が大きいほどア
ーチファクトも強くなる。
始位置と終了位置とが異なるため、アーチファクトが発
生しやすく、1計測周期における移動量が大きいほどア
ーチファクトも強くなる。
【0025】(3)、作成例3…開始点終了点一致法 この方法は、作成例1、2の各領域における360゜分
のデータに対して開始点と終了点とを仮想的に一致させ
て画像アーチファクトの発生を減少させるための手法で
ある。ここで、開始点とは、1枚のCT像を360゜の
投影データから得ようとする場合、開始投影角0゜の位
置を指し、終了点とは、終了投影角360゜の位置を指
す。この開始点と終了点とのデータ上の誤差が少なけれ
ば、画像アーチファクトはなくなるとの理論に基づくも
のである。ら旋走査での問題は、任意位置における36
0゜分の画像再構成データにおいて0゜〜360゜の回
転をX線源が行っている間、被検体が移動するため、0
゜〜360゜の区間にあってはその0゜〜360゜とで
被検体は同一部位ないことである。即ち、開始点と終了
点との一致は本質的に有り得ないのがら旋走査の特徴で
ある。そこで、この不一致を、データの取り扱上なくそ
うとするのが本実施例の開始点終了点一致法である。
のデータに対して開始点と終了点とを仮想的に一致させ
て画像アーチファクトの発生を減少させるための手法で
ある。ここで、開始点とは、1枚のCT像を360゜の
投影データから得ようとする場合、開始投影角0゜の位
置を指し、終了点とは、終了投影角360゜の位置を指
す。この開始点と終了点とのデータ上の誤差が少なけれ
ば、画像アーチファクトはなくなるとの理論に基づくも
のである。ら旋走査での問題は、任意位置における36
0゜分の画像再構成データにおいて0゜〜360゜の回
転をX線源が行っている間、被検体が移動するため、0
゜〜360゜の区間にあってはその0゜〜360゜とで
被検体は同一部位ないことである。即ち、開始点と終了
点との一致は本質的に有り得ないのがら旋走査の特徴で
ある。そこで、この不一致を、データの取り扱上なくそ
うとするのが本実施例の開始点終了点一致法である。
【0026】以下、本手法の概念を図7を使って説明す
る。図7は、(イ)に示す非ら旋走査例、(ロ)に示す
ら旋走査例、(ハ)に示す本手法を用いたら旋走査処理
例を示す図であり、それぞれにつき、計測軌跡、スライ
ス方向計測範囲、画像再構成データ寄与率を示したもの
である。
る。図7は、(イ)に示す非ら旋走査例、(ロ)に示す
ら旋走査例、(ハ)に示す本手法を用いたら旋走査処理
例を示す図であり、それぞれにつき、計測軌跡、スライ
ス方向計測範囲、画像再構成データ寄与率を示したもの
である。
【0027】図7の(イ)はら旋走査でない被検体固定
走査例を示す。2つのスライス面A、Bはそれぞれ異な
るスライス面であるが、各スライス面、例えばスライス
面Aは、その計測軌跡(点線で示す位置がスライス位置
となる)に示すように、開始点Sと終了点Eとは必ず一
致しデータの誤差はほとんどないことが予想される。ス
ライス面Bも同じく、スライス位置が異なるだけで、こ
の面Bでの開始点と終了点とは必ず一致する。一方スラ
イス方向計測範囲はスライス面A、Bでそれぞれスライ
ス幅SWであり、且つ互いのスライス面は重なりを持た
ない例であることが示されている。画像再構成寄与率
は、スライス面A、B共に、100%であることが図7
の(イ)には示されている。(寄与率1.0を100%
とする)。
走査例を示す。2つのスライス面A、Bはそれぞれ異な
るスライス面であるが、各スライス面、例えばスライス
面Aは、その計測軌跡(点線で示す位置がスライス位置
となる)に示すように、開始点Sと終了点Eとは必ず一
致しデータの誤差はほとんどないことが予想される。ス
ライス面Bも同じく、スライス位置が異なるだけで、こ
の面Bでの開始点と終了点とは必ず一致する。一方スラ
イス方向計測範囲はスライス面A、Bでそれぞれスライ
ス幅SWであり、且つ互いのスライス面は重なりを持た
ない例であることが示されている。画像再構成寄与率
は、スライス面A、B共に、100%であることが図7
の(イ)には示されている。(寄与率1.0を100%
とする)。
【0028】次に図7の(ロ)は、ら旋走査例であり、
作成例1、2の如き開始点Sと終了点Eとが不一致の例
を示す。この例はSE=D(1計測周期におけるベッド
移動量)の例であり、この(ロ)によれば、計測軌跡
は、図に示すように開始点Sと終了点Eとは当然に不一
致である。スライス方向計測範囲は、ら旋走査に従って
ずれて最初のスライス面A1、次のスライス面B1の如
くなる。スライス面の中心位置(点線で示したもの)で
みると、その開始点Sと終了点Eとは、大きく異なって
いることがわかる。また、寄与率は、0゜〜360゜分
の全部のデータが画像再構成に使用でき、100%であ
る。この例が作成1、2の方法を示しており、アーチフ
ァクトを少なくするためには、ベッド移動量Dを少なく
する必要がある。
作成例1、2の如き開始点Sと終了点Eとが不一致の例
を示す。この例はSE=D(1計測周期におけるベッド
移動量)の例であり、この(ロ)によれば、計測軌跡
は、図に示すように開始点Sと終了点Eとは当然に不一
致である。スライス方向計測範囲は、ら旋走査に従って
ずれて最初のスライス面A1、次のスライス面B1の如
くなる。スライス面の中心位置(点線で示したもの)で
みると、その開始点Sと終了点Eとは、大きく異なって
いることがわかる。また、寄与率は、0゜〜360゜分
の全部のデータが画像再構成に使用でき、100%であ
る。この例が作成1、2の方法を示しており、アーチフ
ァクトを少なくするためには、ベッド移動量Dを少なく
する必要がある。
【0029】次に、図7の(ハ)には、本手法による例
を示す。本手法では、画像再構成に用いるSRデータ
(360゜分)の開始点Sと終了点Eとのスライス位置
関係を強制的に一致させるやり方をとっており、相対的
位置関係は第1スライス面A2と第2スライス面B2の
様になっている。この時SRのデータの寄与率に関して
は、種々の寄与の仕方があるが、図7の(ハ)では、0
゜〜360゜の中で、中央部が寄与率を1.0とし、端
部(特定範囲と定義)になる程、寄与率を低くするよう
にすることによって、データの連続性を保つようにする
必要がある。
を示す。本手法では、画像再構成に用いるSRデータ
(360゜分)の開始点Sと終了点Eとのスライス位置
関係を強制的に一致させるやり方をとっており、相対的
位置関係は第1スライス面A2と第2スライス面B2の
様になっている。この時SRのデータの寄与率に関して
は、種々の寄与の仕方があるが、図7の(ハ)では、0
゜〜360゜の中で、中央部が寄与率を1.0とし、端
部(特定範囲と定義)になる程、寄与率を低くするよう
にすることによって、データの連続性を保つようにする
必要がある。
【0030】更に、スライス方向計測範囲に関して、相
対的な位置関係が(ロ)のA1、B1が、B1の例で矢
印に示すように三角形の軌跡を描くのに対し、(ロ)の
A2、B2ではB2の例で矢印に示すように菱形の軌跡
を描くような関係にある。この菱形の軌跡とは、演算開
始点と終了点位置とが同じとなること、及びこの開始点
から終了点に向かって180゜の位置と、終了点から開
始点へ逆方向に向かっての180゜位置とが同じスライ
ス位置関係となること、それ以外の点(即ち、画像再構
成データとして切り出した360゜分のデータの開始点
を0゜、終了点を360゜として、180゜隔たった位
置以外の点を云う。数値で示せばそれ以外の点をxとす
れば、0゜<x<180゜、180゜<x<360゜と
表すことが出来る)では、演算開始点、終了点から離れ
るに従って、画像再構成断面位置(スライス位置)から
離れるようなデータを作成すること、の3条件で成立す
る。かくして、0゜〜360゜の全区間にわたって1つ
の閉じたループになり、各投影データ間の連続性が保た
れることから画像アーチファクトの発生はなくなる。
対的な位置関係が(ロ)のA1、B1が、B1の例で矢
印に示すように三角形の軌跡を描くのに対し、(ロ)の
A2、B2ではB2の例で矢印に示すように菱形の軌跡
を描くような関係にある。この菱形の軌跡とは、演算開
始点と終了点位置とが同じとなること、及びこの開始点
から終了点に向かって180゜の位置と、終了点から開
始点へ逆方向に向かっての180゜位置とが同じスライ
ス位置関係となること、それ以外の点(即ち、画像再構
成データとして切り出した360゜分のデータの開始点
を0゜、終了点を360゜として、180゜隔たった位
置以外の点を云う。数値で示せばそれ以外の点をxとす
れば、0゜<x<180゜、180゜<x<360゜と
表すことが出来る)では、演算開始点、終了点から離れ
るに従って、画像再構成断面位置(スライス位置)から
離れるようなデータを作成すること、の3条件で成立す
る。かくして、0゜〜360゜の全区間にわたって1つ
の閉じたループになり、各投影データ間の連続性が保た
れることから画像アーチファクトの発生はなくなる。
【0031】以上の図7の(ハ)の計測範囲の軌跡及び
寄与率特性は、開始点Sと終了点Eとを一致させた際
に、SRデータからいかにリアルに投影データを得るか
という算出法によって定まる。
寄与率特性は、開始点Sと終了点Eとを一致させた際
に、SRデータからいかにリアルに投影データを得るか
という算出法によって定まる。
【0032】更に、図7の(ハ)での端部の特定範囲と
は、計測開始点と終了点とを一致させた場合に、その一
致点近傍で投影データとしての連続性を持たせるための
範囲であり、後で述べる補間処理や加重平均処理などの
SRデータの加工によって投影データの連続性を維持す
る領域を云う。
は、計測開始点と終了点とを一致させた場合に、その一
致点近傍で投影データとしての連続性を持たせるための
範囲であり、後で述べる補間処理や加重平均処理などの
SRデータの加工によって投影データの連続性を維持す
る領域を云う。
【0033】尚、以上の図7では、一定スライス幅SW
を持つ例で示したが、SWの値が無視できる程の狭いス
ライス幅の場合でも、菱形軌跡の例はそのまま適用でき
る事は云うまでもない。
を持つ例で示したが、SWの値が無視できる程の狭いス
ライス幅の場合でも、菱形軌跡の例はそのまま適用でき
る事は云うまでもない。
【0034】次に前記作成例3の特定範囲における処理
の具体例について述べる。 (3−1)、具体例その1。 この具体例は、異なった計測周期データ間において同じ
投影角を有する計測データ間の補間処理によって、特定
範囲内でのデータのスライス位置関係を前記作成例3の
図7(ハ)の関係を満足させる方法である。この補間方
法を図8で説明する。図6(ロ)に示した様にX線管の
位置と計測スライス位置(ベッド位置)との関係をサイ
ン曲線で表すとする。X0が計測開始位置(図3のB位
置に相当)でありβ=0゜となる。例として断層面Xn
の位置の画像を再構成する例を説明する。この場合この
画像の位置は2スキャン目の投影角βn=450゜の位
置とすると、画像再構成領域は270゜≦βn≦630
゜の範囲の360゜分を対象とし、この1画像分の計測
間に被検体は距離Dだけ移動していることを示す。
の具体例について述べる。 (3−1)、具体例その1。 この具体例は、異なった計測周期データ間において同じ
投影角を有する計測データ間の補間処理によって、特定
範囲内でのデータのスライス位置関係を前記作成例3の
図7(ハ)の関係を満足させる方法である。この補間方
法を図8で説明する。図6(ロ)に示した様にX線管の
位置と計測スライス位置(ベッド位置)との関係をサイ
ン曲線で表すとする。X0が計測開始位置(図3のB位
置に相当)でありβ=0゜となる。例として断層面Xn
の位置の画像を再構成する例を説明する。この場合この
画像の位置は2スキャン目の投影角βn=450゜の位
置とすると、画像再構成領域は270゜≦βn≦630
゜の範囲の360゜分を対象とし、この1画像分の計測
間に被検体は距離Dだけ移動していることを示す。
【0035】ここでこの360゜分のSRデータの中央
部分はそのまま使用して、計測開始点(βs=270
゜)からある範囲の+β分、計測終了点(βe=630
゜)から−β分の範囲は補間で求めるようにする。図8
ではβ=90゜の例を示している。この場合の補間曲線
はβs+β〜βe−β間の被検体位置と同じなるように設
定する。この例では破線で示すサイン波になる。補間の
領域としては、βs−β〜βe+βの領域が必要で、区間
Bのβs〜βのデータは区間BとBから360゜位相の
進んだ区間Dとの間でかつ、区間Cのデータは区間Cと
Cから−360゜の位相の遅れた区間Aとの同一投影デ
ータ間との間で補間され求められる。図ではKn1とKn2
の2点での補間例を示しておりKn1点は以下の様に求め
られる。
部分はそのまま使用して、計測開始点(βs=270
゜)からある範囲の+β分、計測終了点(βe=630
゜)から−β分の範囲は補間で求めるようにする。図8
ではβ=90゜の例を示している。この場合の補間曲線
はβs+β〜βe−β間の被検体位置と同じなるように設
定する。この例では破線で示すサイン波になる。補間の
領域としては、βs−β〜βe+βの領域が必要で、区間
Bのβs〜βのデータは区間BとBから360゜位相の
進んだ区間Dとの間でかつ、区間Cのデータは区間Cと
Cから−360゜の位相の遅れた区間Aとの同一投影デ
ータ間との間で補間され求められる。図ではKn1とKn2
の2点での補間例を示しておりKn1点は以下の様に求め
られる。
【0036】 SRl1(βs+β1,Xl1)={SRl1(βs+β1,Xl1)・a1+ SRm1(βs+β1+360゜,Xm1)・b1}/(a1+b1) …(2) ここで a1=Xm1−Xk1 b1=Xk1−Xl1 a1+b1=D
【0037】同様にRn2点は SRm2(βs+β2,Xm2)={SRm2(βs+β2,Xm2)・a2+ SRl2(βs+β2−360゜,Xl2)・b2}/(a2+b2) …(3) ここで a2=Xm2−Xk2 b2=Xk2−Xl2 a2+b2=D
【0038】この様な方法で等価的に区間Eの範囲(投
影角180゜分)に渡って、被検体に対しての位置関係
が断層面Xnを中心として閉じた関係になる360゜分
のデータを用いて画像再構成する事が可能であり、計測
開始点と終了点及び計測開始点から180゜ずれたデー
タの被検体位置は等価的に同じにすることが出来る。又
βsは任意に設定でき、補間の方法はまったく同じ方法
で任意の位置の画像を再構成することができる、ただし
この方法は画像再構成用のデータ(360゜分)を作成
するにあたって補間領域がこの画像再構成データ360
゜の前後にβ分必要である事から撮影領域の開始部と、
終了部に単に補間のみに使用される領域が存在すること
になる。又、補間曲線は直線でも他の曲線でも良く、要
は位置の連続性が維持できれば良い。尚、図9には角度
サンプル点と補間点との関係をわかりやすく指示した。
図8の説明の理解に供するものである。
影角180゜分)に渡って、被検体に対しての位置関係
が断層面Xnを中心として閉じた関係になる360゜分
のデータを用いて画像再構成する事が可能であり、計測
開始点と終了点及び計測開始点から180゜ずれたデー
タの被検体位置は等価的に同じにすることが出来る。又
βsは任意に設定でき、補間の方法はまったく同じ方法
で任意の位置の画像を再構成することができる、ただし
この方法は画像再構成用のデータ(360゜分)を作成
するにあたって補間領域がこの画像再構成データ360
゜の前後にβ分必要である事から撮影領域の開始部と、
終了部に単に補間のみに使用される領域が存在すること
になる。又、補間曲線は直線でも他の曲線でも良く、要
は位置の連続性が維持できれば良い。尚、図9には角度
サンプル点と補間点との関係をわかりやすく指示した。
図8の説明の理解に供するものである。
【0039】(3ー2)、具体例その2。 本例は、重み関数による加重平均法を利用した点、及び
その加重平均の対象とするデ−タが180°対向位置関
係にあるデ−タとした点に、特徴がある。
その加重平均の対象とするデ−タが180°対向位置関
係にあるデ−タとした点に、特徴がある。
【0040】先ず、180°対向位置関係のデ−タにつ
いて説明する。図10は、その説明図で図2の(イ)が
X線源が投影角度β=0°、β=180°、β=180
°+2θの場合での、X線源1とX線検出器2との位置
関係を示す図である。X線源1のX線は開き角2θのフ
ァンビームとし、X線検出器2はファンビームX線検出
用のマルチチャンネル型とする。図2の(ロ)はファン
ビームの広がり方向と垂直な方向からみたファンビーム
の幅(いわゆる前述のスライス幅)の説明図である。
尚、開き角に関して、中心点Cを通るビームの角度を0
°とし、その左半分を+方向、その右半分を一方向とし
て便宜上扱うものとする。従って、第1チャンネルは開
き角+θとなり、最終チャンネルは開き角−θとなる。
いて説明する。図10は、その説明図で図2の(イ)が
X線源が投影角度β=0°、β=180°、β=180
°+2θの場合での、X線源1とX線検出器2との位置
関係を示す図である。X線源1のX線は開き角2θのフ
ァンビームとし、X線検出器2はファンビームX線検出
用のマルチチャンネル型とする。図2の(ロ)はファン
ビームの広がり方向と垂直な方向からみたファンビーム
の幅(いわゆる前述のスライス幅)の説明図である。
尚、開き角に関して、中心点Cを通るビームの角度を0
°とし、その左半分を+方向、その右半分を一方向とし
て便宜上扱うものとする。従って、第1チャンネルは開
き角+θとなり、最終チャンネルは開き角−θとなる。
【0041】さて、β=0°とβ=180°とでの中心
ビームの計測パスは、同一のパスP1である。このこと
を180°対向の位置関係と呼ぶ。このことは中心ビー
ム以外にも存在するものである。例えば、β=0°での
第1チャンネル(+θ)の計測パスはP2である。これ
に対し、β=180°+2θの投影角での第nチャンネ
ル(最終チャンネル)(−θ)の計測パスがP2とな
り、この両者が180°対向の位置関係となる。一般的
には、投影角βでの任意のi番目のチャンネルθ(i)
と180°対向関係にある投影角はβ+180°+2
θ、該当チャンネルはこの投影角での−θ(i)なるチ
ャンネルである。
ビームの計測パスは、同一のパスP1である。このこと
を180°対向の位置関係と呼ぶ。このことは中心ビー
ム以外にも存在するものである。例えば、β=0°での
第1チャンネル(+θ)の計測パスはP2である。これ
に対し、β=180°+2θの投影角での第nチャンネ
ル(最終チャンネル)(−θ)の計測パスがP2とな
り、この両者が180°対向の位置関係となる。一般的
には、投影角βでの任意のi番目のチャンネルθ(i)
と180°対向関係にある投影角はβ+180°+2
θ、該当チャンネルはこの投影角での−θ(i)なるチ
ャンネルである。
【0042】X線ファンビームは、図10の(ロ)に示
すように、スライス幅SWを持つ。この結果、β=0°
とβ=180°との例で示したように、0°の時のビー
ム2Bと180°の時のビーム2Aとはそれぞれスライ
ス幅SWを同じくするものの、そのスライス幅で計測す
る範囲は完全一致しない。幸いなことに、被検体の体内
で急激な変化は少ないことから、通常のCT装置での配
置ではほぼ同じ値とみてよいことが多い。
すように、スライス幅SWを持つ。この結果、β=0°
とβ=180°との例で示したように、0°の時のビー
ム2Bと180°の時のビーム2Aとはそれぞれスライ
ス幅SWを同じくするものの、そのスライス幅で計測す
る範囲は完全一致しない。幸いなことに、被検体の体内
で急激な変化は少ないことから、通常のCT装置での配
置ではほぼ同じ値とみてよいことが多い。
【0043】しかし、ら旋走査では、計測中にベッドが
移動するため、β=180°の位置では、図10の
(ロ)の点線で示すようにその移動分だけX線源及びX
線検出器がスライス方向にずれてしまう。ベッド送り量
がスライス幅に比べて大きくなければ、それだけ対向し
た位置での計測パスとの重複が多くなるため、同じ値に
近くなることがわかる。かかる理由から、スライス位置
は、本来は完全な垂直断層面にならなければならない
が、スライス幅SWを持つ場合には、完全な垂直断層面
でなくてもCT像を算出できることになる。そこで、本
実施例では、360゜分のデータの中で開始点から18
0゜ずれた時のデータは当然ら旋スキャン中のスライス
位置移動の中心となることから、180°対向関係にあ
るデ−タとの間で加重平均を行いこの結果を投影デ−タ
として置き換えるようにした。
移動するため、β=180°の位置では、図10の
(ロ)の点線で示すようにその移動分だけX線源及びX
線検出器がスライス方向にずれてしまう。ベッド送り量
がスライス幅に比べて大きくなければ、それだけ対向し
た位置での計測パスとの重複が多くなるため、同じ値に
近くなることがわかる。かかる理由から、スライス位置
は、本来は完全な垂直断層面にならなければならない
が、スライス幅SWを持つ場合には、完全な垂直断層面
でなくてもCT像を算出できることになる。そこで、本
実施例では、360゜分のデータの中で開始点から18
0゜ずれた時のデータは当然ら旋スキャン中のスライス
位置移動の中心となることから、180°対向関係にあ
るデ−タとの間で加重平均を行いこの結果を投影デ−タ
として置き換えるようにした。
【0044】図11には、加重平均のための重み関数例
を示した。図11の(イ)は、実測デ−タ側の重み付け
関数例、図11の(ロ)は、実測デ−タと180°対向
位置関係側の計測デ−タの重み付け関数例を示す。ここ
で、実測デ−タとは、図10の例でみるに、β=0°が
実測とした場合、このβ=0°で実測デ−タSR、18
0°対向位置関係側の計測デ−タとはβ=180°での
実測デ−タSRを指す(但し、θ(i)=0のチャンネ
ル例とした)。よってθ=0以外のチャンネルデータに
対しては180゜対向した位置関係を考慮する必要があ
る。
を示した。図11の(イ)は、実測デ−タ側の重み付け
関数例、図11の(ロ)は、実測デ−タと180°対向
位置関係側の計測デ−タの重み付け関数例を示す。ここ
で、実測デ−タとは、図10の例でみるに、β=0°が
実測とした場合、このβ=0°で実測デ−タSR、18
0°対向位置関係側の計測デ−タとはβ=180°での
実測デ−タSRを指す(但し、θ(i)=0のチャンネ
ル例とした)。よってθ=0以外のチャンネルデータに
対しては180゜対向した位置関係を考慮する必要があ
る。
【0045】図11の(イ)では、0≦180゜の区間
は、正傾斜角度の直線L1、180゜<pp(360°
位置)の区間は負傾斜角度の直線L2、の重み関数とし
た例である。
は、正傾斜角度の直線L1、180゜<pp(360°
位置)の区間は負傾斜角度の直線L2、の重み関数とし
た例である。
【0046】一方、図11の(ロ)は、0≦180゜の
区間は負傾斜角度の直線L3、180゜<ppの区間は
正傾斜角度の直線L4、の重み関数とした。
区間は負傾斜角度の直線L3、180゜<ppの区間は
正傾斜角度の直線L4、の重み関数とした。
【0047】かかる重み関数(任意位置での重み関数の
こと)を図11の(イ)をW1、図11の(ロ)をW
2、とすると、加重平均値Dは、 D=(W1×SR1+W2×SR2) …(4) W1+W2=1 …(5) となる。ここで、SR1は実測デ−タ値、SR2は18
0°対向関係にある計測デ−タ値である。
こと)を図11の(イ)をW1、図11の(ロ)をW
2、とすると、加重平均値Dは、 D=(W1×SR1+W2×SR2) …(4) W1+W2=1 …(5) となる。ここで、SR1は実測デ−タ値、SR2は18
0°対向関係にある計測デ−タ値である。
【0048】尚、重み関数、直線以外の例もありうる。
連続的な変化であれば種々の例がありうる(2次関数、
3次関数等)。
連続的な変化であれば種々の例がありうる(2次関数、
3次関数等)。
【0049】以上の本実施例によれば、再構成開始、終
了位置のデ−タほど、所望の画像再構成面位置(スライ
ス位置)に近いベッド位置の投影デ−タが算出され、画
像再構成デ−タに置き換わり画像再構成デ−タの閉じた
ループの関係となる。
了位置のデ−タほど、所望の画像再構成面位置(スライ
ス位置)に近いベッド位置の投影デ−タが算出され、画
像再構成デ−タに置き換わり画像再構成デ−タの閉じた
ループの関係となる。
【0050】(3ー3)具体例3、 この方法は、特定範囲に関する処理に特徴を持つもので
あり、具体的には以下の手法を取る。先ず、ある特定範
囲における処理としては、画像再構成開始、終了デ−タ
間の平均値SRa(β(1),X),SRa(β(p
p),X)を両者の計測デ−タに置き換える。これは具
体例その1の補間において同一の補間係数にしたのと同
じで、ベッド位置的には画像再構成開始位置と、終了位
置の中間になる事になる。このままでは画像再構成開
始、終了デ−タとの不連続性が生じるため、隣接した投
影番号の計測デ−タはこの平均値との加重平均処理によ
ってつぎのように算出する。
あり、具体的には以下の手法を取る。先ず、ある特定範
囲における処理としては、画像再構成開始、終了デ−タ
間の平均値SRa(β(1),X),SRa(β(p
p),X)を両者の計測デ−タに置き換える。これは具
体例その1の補間において同一の補間係数にしたのと同
じで、ベッド位置的には画像再構成開始位置と、終了位
置の中間になる事になる。このままでは画像再構成開
始、終了デ−タとの不連続性が生じるため、隣接した投
影番号の計測デ−タはこの平均値との加重平均処理によ
ってつぎのように算出する。
【0051】 SRa(β(n+1)、X)=K・SRa(β(n)、X) +(1−K)・SR(β(n+1)、X)…(6) SRa(β(pp−n)、X)=K・SRa(β(pp−n)、X) +(1−K)・SR(β(pp−n)、X) …(7) 但し、Kは、0≦K≦1であり、Pは対象範囲であっ
て、nを1≦n≦pのように規定する。この加重平均処
理は前にしめした特定範囲の部分にて行い、図11の
(ハ)の様な形になる。重み係数は特定範囲内で一定で
も、重みを変更してもよい。このように、画像再構成開
始、終了デ−タのベッド位置デ−タから徐々にベッド位
置誤差が大きくなるような補正を行う事が重要である。
本実施例によれば、連続性が維持されるため、画像アー
チファクトの発生はない。
て、nを1≦n≦pのように規定する。この加重平均処
理は前にしめした特定範囲の部分にて行い、図11の
(ハ)の様な形になる。重み係数は特定範囲内で一定で
も、重みを変更してもよい。このように、画像再構成開
始、終了デ−タのベッド位置デ−タから徐々にベッド位
置誤差が大きくなるような補正を行う事が重要である。
本実施例によれば、連続性が維持されるため、画像アー
チファクトの発生はない。
【0052】(3ー4)、特定範囲の広狭について。 最後に特定範囲を広げればそれだけ画像再構成開始、終
了部に近いデ−タが無視される事になり、デ−タの有効
活用がなされなくなる。図13で説明したように、ベッ
ド移動量が少ないか、スライス厚さが少ないほど、位置
ずれによる影響は少なくなるため、このベッド移動量と
スライス幅に応じてこの上記3例の実施例での特定範囲
を変化させる事が可能である。又、頭部計測においては
骨の影響が大きく位置ずれによるデ−タの変化が大きい
ことが予想される。そのため、頭部計測や、1スキャン
あたりのベッド移動量が10mmの場合はこの特定範囲
を画像再構成開始、終了点から各々90°投影角度以上
に広げ、腹部計測ゃ、ベッド移動量が少ない場合は90
°より少ない値に下げて補正処理時間を少なくする事が
可能である。又、ベッド移動量が大きいほど、この特定
範囲は大きくする必要がある。
了部に近いデ−タが無視される事になり、デ−タの有効
活用がなされなくなる。図13で説明したように、ベッ
ド移動量が少ないか、スライス厚さが少ないほど、位置
ずれによる影響は少なくなるため、このベッド移動量と
スライス幅に応じてこの上記3例の実施例での特定範囲
を変化させる事が可能である。又、頭部計測においては
骨の影響が大きく位置ずれによるデ−タの変化が大きい
ことが予想される。そのため、頭部計測や、1スキャン
あたりのベッド移動量が10mmの場合はこの特定範囲
を画像再構成開始、終了点から各々90°投影角度以上
に広げ、腹部計測ゃ、ベッド移動量が少ない場合は90
°より少ない値に下げて補正処理時間を少なくする事が
可能である。又、ベッド移動量が大きいほど、この特定
範囲は大きくする必要がある。
【0053】尚、具体例その1では特定補間範囲を画像
再構成開始、終了位置から各々90°分合計で180°
として説明したが、画像の影響が少ない範囲でこの特定
補間範囲を変えることが可能である。この場合は補間可
能範囲も変更される事は当然である。又、具体例その2
の場合で特定補間範囲を狭めた場合は、形として図7の
(ニ)の様なスライス方向計測範囲の形になって、完全
に閉じた形にはならなくなってくるがアーチファクトの
低減は可能である。
再構成開始、終了位置から各々90°分合計で180°
として説明したが、画像の影響が少ない範囲でこの特定
補間範囲を変えることが可能である。この場合は補間可
能範囲も変更される事は当然である。又、具体例その2
の場合で特定補間範囲を狭めた場合は、形として図7の
(ニ)の様なスライス方向計測範囲の形になって、完全
に閉じた形にはならなくなってくるがアーチファクトの
低減は可能である。
【0054】(4)、変形例、適用例。 補間例は、線形補間としたが、2次補間、3次補間等の
高次補間等も採用可能である。また補間に際して、3/
2Dの例を示したが、2D、3D等の複数スキャン計測
範囲のら旋データから補間を行わせるようにしてもよ
い。本発明のX線CT装置は、第1、第2、第3世代等
の各世代に適用できると共に、コーンビーム形式へも適
用可能である。本実施例ではX線CT装置の例を示した
が、画像再構成補正処理の内容は垂直断面計測を行って
断面画像を表示する他の装置でも応用出来ることはいう
までもなく、例としてMRI装置や、ポジトロCT装
置、電子走査型X線CT装置等にも応用が出来る。
高次補間等も採用可能である。また補間に際して、3/
2Dの例を示したが、2D、3D等の複数スキャン計測
範囲のら旋データから補間を行わせるようにしてもよ
い。本発明のX線CT装置は、第1、第2、第3世代等
の各世代に適用できると共に、コーンビーム形式へも適
用可能である。本実施例ではX線CT装置の例を示した
が、画像再構成補正処理の内容は垂直断面計測を行って
断面画像を表示する他の装置でも応用出来ることはいう
までもなく、例としてMRI装置や、ポジトロCT装
置、電子走査型X線CT装置等にも応用が出来る。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、画像再構成断面を垂直
にするために、2周期以上の計測デ−タから全投影角度
に対して補間処理する必要がないため画像再構成時間の
大幅な低減が可能で、本来画像再構成に必要な投影角度
分の又は、それに近い投影数のデ−タからの算出が可能
になるため、演算効率の良いCT装置が構築できる。ま
た、特定範囲を撮影条件により可変可能なため、計測部
位に応じて最短な演算時間で、より最適な補正処理が行
なえるため、位置関係が正確で、位置ズレによるアーチ
ファクトが無い良好な画像が得られる。
にするために、2周期以上の計測デ−タから全投影角度
に対して補間処理する必要がないため画像再構成時間の
大幅な低減が可能で、本来画像再構成に必要な投影角度
分の又は、それに近い投影数のデ−タからの算出が可能
になるため、演算効率の良いCT装置が構築できる。ま
た、特定範囲を撮影条件により可変可能なため、計測部
位に応じて最短な演算時間で、より最適な補正処理が行
なえるため、位置関係が正確で、位置ズレによるアーチ
ファクトが無い良好な画像が得られる。
【図1】本発明のCT装置の実施例図である。
【図2】ら旋走査の軌跡を示す図である。
【図3】ら旋走査での撮影領域と走査領域との関係を示
す図である。
す図である。
【図4】図3のタイムチャートを示す図である。
【図5】図1のCT装置の制御系統図である。
【図6】本発明の投影デ−タ作成例を示す図である。
【図7】本発明の開始点と終了点との一致例と従来例と
の対比を示す図である。
の対比を示す図である。
【図8】本発明の補間例を示す図である。
【図9】本発明の補間処理の説明図である。
【図10】本発明の実施例で使った180°対向関係を
示す図である。
示す図である。
【図11】本発明の重み関係例を示す図である。
1 X線源 2 X線検出器 3 寝台(ベッド) 4 開口部 12 2次元バッファ 13 透影デ−タ作成回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−139630(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 6/03
Claims (2)
- 【請求項1】 被検体の周囲を回転しつつ、X線を発生
するX線源と、このX線源と対向して設けられ前記被検
体を透過してきたX線を検出するX線検出器と、前記被
検体を乗せて移動するベッドとを有し、前記ベッドを被
検体の体軸方向に、前記X線源の回転中に連続的に移動
させ、前記ベッドの移動の過程で前記X線源よりX線を
前記被検体に曝射させて被検体に対してら旋状の走査を
行わせるCT装置において、少なくとも前記X線源の1
回転を超えたら旋走査によるら旋データを計測・保持す
る手段と、前記計測保持手段に保持されたら旋データに
対し被検体の特定位置の断層画像を再構成するための第
1のら旋データ範囲を設定すると共に、前記ら旋データ
に対し前記第1のら旋データ範囲と同一範囲の第2のら
旋データ範囲を前記第1のら旋データ範囲と一部が重複
するように設定する手段と、前記第1のら旋データ範囲
と第2のら旋データ範囲の各々のら旋データを読み出し
別個に画像再構成する手段を備え、各断層画像を再構成
するら旋データ範囲は、一連のら旋データ中における、
前記X線源の1回転のら旋走査データから成る主データ
と、この主データ前後の特定走査範囲から得られた副デ
ータとを用いて作成されると共に、前記ら旋データ範囲
の計測開始点と計測終了点とのら旋走査位置ずれによる
計測データの不連続性が、前主データの中央部を除く両
側の端部の各々と投影角が対応する前記副データを用い
て補償されることを特徴とするCT装置。 - 【請求項2】 被検体の周囲を回転しつつ、X線を発生
するX線源と、このX線源と対向して設けられ前記被検
体を透過してきたX線を検出するX線検出器と、前記被
検体を乗せて移動するベッドとを有し、前記ベッドを被
検体の体軸方向に、前記X線源の回転中に連続的に移動
させ、前記ベッドの移動の過程で前記X線源よりX線を
前記被検体に曝射させて被検体に対してら旋状の走査を
行わせるCT装置において、少なくとも前記X線源の1
回転を超えたら旋走査によるら旋データを計測・保持す
る手段と、前記計測保持手段に保持されたら旋データに
対し被検体の特定位置の断層画像を再構成するための第
1のら旋データ範囲を設定すると共に、前記ら旋データ
に対し前記第1のら旋データ範囲と同一範囲の第2のら
旋データ範囲を前記第1のら旋データ範囲と一部が重複
するように設定する手段と、前記第1のら旋データ範囲
と第2のら旋データ範囲の各々のら旋データを読み出し
別個に画像再構成する手段を備え、各断層画像を再構成
するら旋データ範囲は、一連のら旋データ中におけるX
線源の1回転のデータとして設定され、画像再構成に用
いる前記ら旋データ範囲の中央部を除く両側のデータは
計測開始点と計測終了点との方向を置換したデータ同志
の重み付け加算により作成したデータを用いることによ
り、前記ら旋データ範囲の計測開始点と計測終了点との
ら旋走査による走査位置ずれによる計測データの不連続
性を補償することを特徴とするCT装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00349698A JP3176882B2 (ja) | 1998-01-09 | 1998-01-09 | Ct装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00349698A JP3176882B2 (ja) | 1998-01-09 | 1998-01-09 | Ct装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3076956A Division JP2770935B2 (ja) | 1991-03-15 | 1991-03-15 | Ct装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10201754A JPH10201754A (ja) | 1998-08-04 |
JP3176882B2 true JP3176882B2 (ja) | 2001-06-18 |
Family
ID=11558962
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00349698A Expired - Fee Related JP3176882B2 (ja) | 1998-01-09 | 1998-01-09 | Ct装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3176882B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4634770B2 (ja) * | 2004-10-06 | 2011-02-16 | 株式会社東芝 | X線ct装置及び画像再構成方法 |
JP5405187B2 (ja) * | 2009-05-08 | 2014-02-05 | 株式会社東芝 | X線コンピュータ断層撮影装置 |
-
1998
- 1998-01-09 JP JP00349698A patent/JP3176882B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10201754A (ja) | 1998-08-04 |
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