JP3176811U - 万能ウエイトセット - Google Patents

Abstract

【課題】
暖簾や遮光カーテン、シートの抑え、デッキの基礎、単なる重しなど多様な用途に対応可能な万能ウエイトセットを提供する。
【解決手段】
底面３を設置面とするブロックの上面２にネジ穴部４を有する万能ウエイト本体１と、先端にネジ部を有しネジ穴部４に取り外し可能に螺合する取り付け部材からなる。
【選択図】図１

Description

本考案は、暖簾や遮光カーテン、シートなどの押さえ、竿を立てる支持台などに使用可能な万能ウエイトセットに関する。

従来より、看板や柵、旗竿などの支持装置として種々のものが提案されている。例えば立て看板や柵、標識類の固定を目的とするものには、コンクリート又は合成樹脂、あるいは鋳物で成形した重石本体に差し込み穴を設け、工事用の立て看板や柵、標識類を倒れないように設置する固定重石の提案がある（例えば、特許文献１参照）。

また、雪庇防止体や看板などの建築物上面部に立設状態に設置する立設設置体に、直接又は支持部を介して設けられる接地体と、この接地体上に載置される重し体とからなる立設設置体支持装置の提案がある（例えば、特許文献２参照）。

さらには、旗やパラソル、看板などを取り付けた竿を起立するためのものとして、台座部と旗竿嵌入支柱部からなる支持体および、２個のコンクリートブロックの組み合わせで構成し、台座部の中央に起立した旗竿嵌入支柱部に旗竿を取り付けてソケットにより締め付けるようにした竿の起立装置の提案がある（例えば、特許文献３参照）。

特開２００３−２７４３６号公報 特開２００９−１３３１６０号公報 特開２０１２−２７２８４号公報

上記のように従来のものは、それぞれ支持する対象に応じて特有の構成のものとして提案され用いられている。しかし、上記従来のものは、例えば店舗において、暖簾や遮光カーテンの抑えとして、下端を重しに縛り付けて張るような場合に、その重しとしてそのままでは使用できない。

このような重しや抑えとして必要なところはいろいろあるが、そのような種々の用途に簡便に対応できる、所謂万能ウエイトの提案はこれまでに見当たらない。

本考案は、上記課題を解決するものであって、暖簾や遮光カーテン、シートの抑え、デッキの基礎、単なる重しなど多様な用途に対応可能な万能ウエイトセットを提供するものである。

そのために本考案に係る万能ウエイトセットは、底面を設置面とするブロックの上面にネジ穴部を有する万能ウエイト本体と、先端にネジ部を有し前記ネジ穴部に取り外し可能に螺合する取り付け部材からなることを特徴とする。

さらに、万能ウエイト本体は、コンクリート製の成形ブロックであることを特徴とし、前記取り付け部材は、少なくともフック又は把手、中空パイプのいずれかを有することを特徴とする。

本考案によれば、底面を設置面とするブロックの上面にネジ穴部を有する万能ウエイト本体と、先端にネジ部を有し前記ネジ穴部に取り外し可能に螺合する取り付け部材からなるので、フックや把手、中空パイプの取り付け部材を適宜取り替え螺着することができ、暖簾や遮光カーテン、シートの抑え、デッキの基礎、単なる重しなどの用途に応じた万能ウエイトを提供することができる。

本考案に係る万能ウエイトの実施形態を説明する図である。 万能ウエイト本体のネジ穴部に螺合する取り付け部材の形態を示す図である。 本考案に係る万能ウエイトの他の実施形態を説明する図である。

以下、本考案の実施形態を図面を参照しつつ説明する。図１は本考案に係る万能ウエイトの実施形態を説明する図である。図中、１は万能ウエイト本体、２は上面、３は底面、４はネジ穴部、５は凹み部を示す。

図１において、万能ウエイト本体１は、暖簾や遮光カーテン、シートなどの押さえ、竿を立てる支持台などに使用可能な相当の重量を有する、例えばコンクリートのブロックである。そのため、底面３を設置面とし、上面２には、ネジ穴部４が設けられる。ネジ穴部４は、先端にネジを有するフックやリング、竿支持パイプなどが螺合する雌ネジ部である。このネジ穴部４には、例えばボックスナットが埋め込まれる。

万能ウエイト本体１は、安定した設置面となる底面３、上面２のネジ穴部４を有する種々の形状として、図１（Ａ）に示す角柱形状のものだけでなく、円柱形状のものでもよいが、さらに安定性を高めるため、図１（Ｂ）に示す円錐体の形状や、図１（Ｃ）に示す四角錐体の形状にして、底面３の設置面積を広くするような形状にしてもよい。また、図１（Ｄ）は、底面３に凹み部５を設けたものであり、設置面の凸部を有する場合に、この凸部に嵌合し、設置位置の固定、ズレの防止を目的に利用する。

図２は万能ウエイト本体のネジ穴部に螺合する取り付け部材の形態を示す図、図３は本考案に係る万能ウエイトの他の実施形態を説明する図である。図中、１１はフック部、１２、２２はネジ部、２１は把手部、３１は竿立てパイプ、３２、４２はワッシャ（座金）、３３は竿、４１はボルト、４３はフレーム、４４は底面凹部を示す。

図２において、図１に示した万能ウエイト本体１のネジ穴部４に螺合して用いるフック形取り付け部材の形態を示したのが図２（Ａ）であり、図１に示した万能ウエイト本体１のネジ穴部４に螺合して用いる把手形取り付け部材の形態を示したのが図２（Ｂ）である。フック部１１は、ネジ部１２が、把手部２１は、ネジ部２２がそれぞれ万能ウエイト本体１のネジ穴部４に螺合する。

図２（Ａ）に示すようなフック形取り付け部材は、万能ウエイト本体１のネジ穴部４に螺着することにより、例えば暖簾や遮光カーテン、シートなどの下端（裾）に取り付けられた紐を縛り付け、或いは下端（裾）に取り付けられた取り付け孔の金具を引っ掛けることができる。

図２（Ｂ）に示すような把手形取り付け部材は、万能ウエイト本体１のネジ穴部４に螺着することにより、例えば暖簾や遮光カーテン、シートなどの下端（裾）に取り付けられた紐を縛り付け、或いは下端（裾）に取り付けられたフック金具を引っ掛けることができる。また、このような把手形取り付け部材は、ゴミ置き場のシートの端や漬け物の上板に載せたりするのに、持ちやすく取り扱いやすい重しとして用いることができる。

本考案に係る万能ウエイトを旗などの棒状体（竿）を立てて固定するのに使用される取り付け部材の形態を示したのが図３（Ａ）である。竿立てパイプ３１は、取り付け部材として中空パイプの先端（底部）にネジ部を有し、このネジ部を万能ウエイト本体１のネジ穴部４に螺合させ、竿３３を中空パイプの上端開口から嵌入して立設するのに使用される。

また、デッキの基礎に万能ウエイト本体１が使用される形態を示したのが図３（Ｂ）である。フレーム４３は、デッキの下端フレームであり、ボルト４１をネジ穴部４に螺合、螺着させてデッキの下端フレームが万能ウエイト本体１に固定される。ワッシャ（座金）３２、４２は、螺合の緩みを生じにくくするために適宜用いられる。

上記実施の形態によれば、種々の用途に対応して、用いる取り付け部材を万能ウエイト本体１のネジ穴部４に螺合、螺着して取り替え、或いはボルトを用いてフレームを固定する、簡便な作業により、幟や看板の竿の立設に用いたり、暖簾や遮光カーテンなどの下端の抑えに用いたり、グリーンカーテンの固定に用いたり、シートの抑えの重しや漬け物の重しに用いたり、デッキの基礎に用いたりすることができる。

本考案は、上記実施の形態だけでなく、種々の変形が可能である。例えば上記実施の形態では、コンクリートブロックの万能ウエイトを説明したが、ウエイトとして使用できる程度の重さの素材であれば、コンクリートだけでなく、合成樹脂、鋳物、レンガ、セラミック、石、木などでもよい。

コンクリートは勿論、鋳物や合成樹脂のような、容易に型成形ができる素材を用いると、上記実施の形態に示した比較的単純な形状だけでなく、多様な形状のブロックの万能ウエイトを提供することができる。例えば使用目的、使用場所に応じて蛙や、熊、パンダ、梟、各種のキャラクタ等を象った成形ブロックからなる万能ウエイトとすることにより、見栄えよく質感のある置物としても使用することができ、また、形状の選択、異なる形状のものを並べて、万能ウエイトを置物と兼ねて使用することもできる。

また、万能ウエイト本体に螺合、螺着する取り付け部材は、丸いフック形や逆三角形の把手形だけでなく、フ字形やＴ字形、リング状その他の形状の取り付け部材を用いてもよいことはいうまでもない。

１…万能ウエイト本体、２…上面、３…底面、４…ネジ穴部、５…凹み部、１１…フック部、１２、２２…ネジ部、２１…把手部、３１…竿立てパイプ、３２、４２…ワッシャ（座金）、３３…竿、４１…ボルト、４３…フレーム、４４…底面凹部

Claims (3)

1. 底面を設置面とするブロックの上面にネジ穴部を有する万能ウエイト本体と、先端にネジ部を有し前記ネジ穴部に取り外し可能に螺合する取り付け部材からなることを特徴とする万能ウエイトセット。
2. 万能ウエイト本体は、コンクリート製の成形ブロックであることを特徴とする請求項１に記載の万能ウエイトセット。
3. 前記取り付け部材は、少なくともフック又は把手、中空パイプのいずれかを有することを特徴とする請求項１又は２のいずれかに記載の万能ウエイトセット。

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