JP3176486U - 靴底 - Google Patents

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文仲 林
文生 呉
嘉顯 張
明朗 ▲チャン▼
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力鵬企業股▲フン▼有限公司
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Abstract

【課題】簡易な構造を有しながらも高い緩衝効果と耐磨耗性を備えた靴底の提供。
【解決手段】爪先側となる前部31と、踵側となる後部32とから構成されたアウトソール3と、前部31と後部32それぞれの接地面となる面の反対面に架橋状に貼り合わされたミッドソール2とからなる靴底1であって、後部32は、前部31よりも厚く且つ踵側後端に近づくにつれ厚さが増すように形成されており、またアウトソール3は熱可塑性エラストマーを成形してなったものであり、該熱可塑性エラストマーは、熱可塑性プラスチックからなり耐磨耗性を具えるハードセグメントと、エラストマーからなり衝撃吸収性を具える複数のソフトセグメントとを有することを特徴とする靴底を提供する。
【選択図】図1

Description

本考案は靴底に関し、特に熱可塑性エラストマーを用いた靴底に関する。
図3には一般に用いられている靴底の例として靴底6が示されており、靴底6は、踵部分611を含む本体61と、緩衝手段62と、本体61の底面に設けられる耐磨耗層63とから構成されている。
このような靴底6を備えた靴によれば、例えば着用者が走ったり跳ねたりして足が着地した際に足にかかる衝撃力を、緩衝手段62の緩衝作用により和らげることができ、ひいては着用者の足を衝撃による怪我の虞から遠ざけることができる。また、靴底6の特に踵部分611は地面との摩擦によって磨り減りやすいので、耐磨耗層63を靴底6の底面に設けることにより、靴底6の摩滅を防ぎ、靴の使用寿命の延長が図られている。
耐磨耗層63は一般に天然ゴムや合成ゴム等のエラストマーを主な材料として作られており、加硫を経ることによりエラストマー材料中のポリマー同士が架橋され粘弾性を有すようになり、耐摩耗性と柔軟性が強化されている。しかし、弾性と強度は不足がちであり、そのため弾性を有する緩衝手段62を別に設けることにより、靴底6の緩衝効果を向上させているが、やはり強度不足の問題が残る。
そこで、耐磨耗層63として用いることができるエラストマーとして、水添ブロック共重合体、該水添ブロック共重合体含有樹脂組成物、それらの架橋体および架橋発泡体が開示されている(特許文献1)。これは、ビニル芳香族と共役ジエンの水素添加ブロック共重合体であり、水素添加されていることにより該ブロック共重合体は引裂強度、耐圧縮永久歪性、低反発弾性、耐摩耗性などの物性に優れた架橋体となっている。しかし、上記の水添ブロック共重合体は、その製造方法が煩雑である。
また、緩衝手段62としては主に複雑に構成されたエアクッションが用いられており、靴底6の製造においてはこれら本体61と緩衝手段62および耐磨耗層63とを組み合わせる工程が必要となる。この他、エアクッションを用いずに、靴底に複数の長状片体を設けて緩衝効果を図った靴も開示されているが(特許文献2)、これもしかしエアクッションを用いた場合と同様に、製造工程が煩雑になる。
国際公開第2007/094216(WO,A1) 台湾実用新案登録第M411134号
上記問題点に鑑み、本考案は、高い強度と弾性を兼ね備える熱可塑性エラストマーを用いることにより、従来よりも簡易な構造を有しながらも高い緩衝効果と耐磨耗性を備えた靴底の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本考案の靴底は、
爪先側となる前部と、踵側となる後部とから構成されたアウトソールと、該前部と該後部それぞれの接地面となる面の反対面に架橋状に貼り合わされたミッドソールとからなる靴底であって、
前記後部は、前記前部よりも厚く且つ踵側後端に近づくにつれ厚さが増すように形成されており、
また前記アウトソールは熱可塑性エラストマーを成形してなったものであり、
前記熱可塑性エラストマーは、熱可塑性プラスチックからなり耐磨耗性を具えるハードセグメントと、エラストマーからなり衝撃吸収性を具える複数のソフトセグメントとを有している。
ここで前記ハードセグメントとしては、ポリアミドとポリエチレンテレフタレートおよび相溶化剤とを含有していることが好ましく、前記相溶化剤は、エポキシ基を有するポリマーを含有することが好ましい。
また、前記ソフトセグメントは、無水マレイン酸グラフトエラストマーを含むとよく、
前記ハードセグメントは、該ハードセグメントの衝撃強度を高めるための改質剤を更に含有していることが更に好ましい。
以上の構成によれば、接地部となるアウトソールが熱可塑性エラストマーにより形成されているので、耐摩耗性を有するだけでなく、高い緩衝効果をも兼ね備えた靴底を簡易な構造で提供できる。
本考案に係る靴底の実施形態を示す側面図である。 本考案に係る靴底の実施形態を示す部分拡大図である。 従来例の靴底を示す分解斜視図である。
以下に本考案を図面を参照しながら詳述する。
側面図である図1および部分拡大図である図2は、本考案の実施形態を示しており、靴底1は、ミッドソール2と、熱可塑性エラストマーを含有するアウトソール3とから構成されている。
接地部となるアウトソール3は、図1に示されているように二つの部分、つまり、着用時に足の爪先側となる前部31と、踵側となる後部32とから構成されており、これら前部31と後部32の各上面、つまりそれぞれの接地面となる面の反対の面にミッドソール2が架橋状に貼り合わされている。また後部32は、前部31よりも厚く且つ踵側後端に近づくにつれて厚さが増すように形成されている。
なお、アウトソール3は本実施形態のように前後二つの部分から構成されなくてもよく、例えば後部32のみ設けてもよく、あるいは全体を一体に成形して、爪先側から踵側へ向かうにつれ厚さが増すように形成してもかまわない。
アウトソール3は、熱可塑性エラストマー33を成形してなったものであり、この熱可塑性エラストマー33は、熱可塑性プラスチックからなり耐磨耗性を具えるハードセグメント331と、エラストマーからなり衝撃吸収性を具える微小粒状の複数のソフトセグメント332とを有している。各ソフトセグメント332は、ハードセグメント331内に分布するようにそれぞれ間隔を空けて混在しており、それぞれがハードセグメント331と結合されている。
ハードセグメント331としては、ポリアミドと、ポリエチレンテレフタレートと、相溶化剤とを含有する熱可塑性プラスチックを用いるのがよい。ハードセグメント331は、ポリアミドが有する高い引っ張り強度と強靭性により優れた耐摩耗性を備えているが、ポリアミドは曲げ強度と寸法安定性には劣るので、ポリエチレンテレフタレートを更に添加することにより、耐摩耗性に加えて曲げ強度と寸法安定性および荷重たわみ温度を向上させている。
このように、ハードセグメント331は、ポリアミドとポリエチレンテレフタレートとを含有すべきものであるが、これらは結晶性が異なり互いに不相溶のものであるので、相溶化剤を添加して両者の相容性を向上させると共に両者の結晶化速度を平衡化する必要がある。そこで、ハードセグメント331に相溶化剤を添加することにより、ハードセグメント331のポリアミドとポリエチレンテレフタレートとが安定して相容されることができ、これにより優れた寸法安定性を備えることができる。また、相溶化剤を添加することにより、ハードセグメント331を、高結晶性のプラスチックから、ゴムのような柔軟性と触感を備えたプラスチックへと変化させることができる。
ここで上記相溶化剤としては、エポキシ基を有するポリマーを含有しているものを用いるとよく、また該ポリマーは、エポキシシラン樹脂または脂環式エポキシ樹脂であることが好ましい。
また、本考案においては、ハードセグメント331のポリアミドとポリエチレンテレフタレートおよび相溶化剤の配合比を適度な範囲内で調整することが可能であるが、配合比を変えることにより熱可塑性エラストマー33の物性が変化しうる。例えば、ハードセグメント331におけるポリアミドの含有量が少なすぎると、熱可塑性エラストマー33の耐摩耗性が低下する。逆にポリエチレンテレフタレートの含有量が少なすぎると、熱可塑性エラストマー33の強度が低下する。また相溶化剤の含有量が少なすぎると、熱可塑性エラストマー33の柔軟性が低下する。
ソフトセグメント332としては、無水マレイン酸がグラフトされたエラストマーを用いるのがよい。ソフトセグメント332は、エラストマーが有する高い弾性と衝撃吸収性を備えているだけでなく、無水マレイン酸がグラフトされていることにより活性な酸無水物基を有するため、ハードセグメント331中のポリアミドが有するアミノ基およびポリエチレンテレフタレートが有するヒドロキシ基と反応して結合、具体的に言うと共重合できる。
ここで特筆すべきは、熱可塑性エラストマー33は、ハードセグメント331とソフトセグメント332との配合比を適度な範囲内で調整することが可能であるが、配合比を変えることにより熱可塑性エラストマー33の物性が変化しうることである。例えば、熱可塑性エラストマー33におけるソフトセグメント332の含有量がハードセグメント331の含有量に比べて少なすぎると、熱可塑性エラストマー33の弾性が不足したり或いは弾性を有さなくなったりする。逆に、ソフトセグメント332の含有量が多すぎると、熱可塑性エラストマー33の耐摩耗性や強度さらには寸法安定性が低下する。
また本考案においては更に、低温下におけるアウトソール3の衝撃強度を高めるために、ハードセグメント331に改質剤を加えることも可能であり、改質剤としては、ポリアミドとポリエチレンテレフタレートとの界面が改善されるように、エチレン―オクテン三元共重合体(ethylene octene terpolymer、POE)を用いるとよい。
また、熱可塑性エラストマー33は熱可塑性であることにより加工性に優れるので、作業の利便性に応じて熱プレス成形、射出成形または異形押出成形を用いることでアウトソール3を容易に成形することができる。更には熱可塑性であることからリサイクル成形も容易であるため、資源を再利用できるという効果も併せ持つ。
以上総括すると、本考案の靴底1は、接地部となるアウトソール3として、熱可塑性プラスチックからなるハードセグメント331中にエラストマーからなるソフトセグメント332が混在する構造となっている熱可塑性エラストマー33が用いられていることにより、熱可塑性プラスチックがもたらす強度と耐摩耗性を有するだけでなく、エラストマーがもたらす優れた耐衝撃性、つまり緩衝効果をも兼ね備えている。これにより、例えば着用者が走ったり跳ねたりして足が着地した際に足にかかる衝撃力を、ソフトセグメント332の緩衝作用により和らげることができると共に、ハードセグメント331の耐摩耗性により、アウトソール3の摩滅を防ぎ、靴底1の使用寿命の延長を図ることができる。また、ハードセグメント331に低温下での衝撃強度を高めるための改質剤が添加されていることにより、本考案の靴底1を具えた靴が低温環境下で着用された場合でも、アウトソール3が高い衝撃強度を発揮することができる。
つまり、本考案の靴底1は、熱可塑性エラストマー33で形成されたアウトソール3自身が耐摩耗性と共に高い緩衝効果を具えていることから、別にエアクッション等の緩衝手段を組み込む必要がなく、アウトソール3を、ミッドソール2に張り合わせるという簡単な方法により製造され得る構造を持つ。
以上、本考案を実施例を以って詳説したが、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、最も広い解釈の範囲に含まれる種々の変更を網羅していることが意図されていると理解されるべきである。
1 靴底
2 ミッドソール
3 アウトソール
31 前部
32 後部
33 熱可塑性エラストマー
331 ハードセグメント
332 ソフトセグメント

Claims (5)

  1. 爪先側となる前部と、踵側となる後部とから構成されたアウトソールと、該前部と該後部それぞれの接地面となる面の反対面に架橋状に貼り合わされたミッドソールとからなる靴底であって、
    前記後部は、前記前部よりも厚く且つ踵側後端に近づくにつれ厚さが増すように形成されており、
    また前記アウトソールは熱可塑性エラストマーを成形してなったものであり、
    前記熱可塑性エラストマーは、
    熱可塑性プラスチックからなり耐磨耗性を具えるハードセグメントと、エラストマーからなり衝撃吸収性を具える複数のソフトセグメントとを有すること
    を特徴とする靴底。
  2. 前記ハードセグメントは、ポリアミドとポリエチレンテレフタレートおよび相溶化剤とを含有していること
    を特徴とする請求項1に記載の靴底。
  3. 前記相溶化剤は、エポキシ基を有するポリマーを含有すること
    を特徴とする請求項2に記載の靴底。
  4. 前記ソフトセグメントは、無水マレイン酸グラフトエラストマーを含むこと
    を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の靴底。
  5. 前記ハードセグメントは、該ハードセグメントの衝撃強度を高めるための改質剤を更に含有していること
    を特徴とする請求項2〜請求項4のいずれか一項に記載の靴底。
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