JP3176163U - 機能性網戸 - Google Patents

機能性網戸 Download PDF

Info

Publication number
JP3176163U
JP3176163U JP2012001788U JP2012001788U JP3176163U JP 3176163 U JP3176163 U JP 3176163U JP 2012001788 U JP2012001788 U JP 2012001788U JP 2012001788 U JP2012001788 U JP 2012001788U JP 3176163 U JP3176163 U JP 3176163U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screen door
window
hole
ventilation
gas generator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2012001788U
Other languages
English (en)
Inventor
達希 上野
Original Assignee
株式会社共栄ネット
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社共栄ネット filed Critical 株式会社共栄ネット
Priority to JP2012001788U priority Critical patent/JP3176163U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3176163U publication Critical patent/JP3176163U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Catching Or Destruction (AREA)

Abstract

【課題】網戸の通気面積を狭めることなく、かつ、網の取り替えの必要なく、効率よく虫忌避、芳香、防臭または消臭などの効果を発揮し得る機能性網戸を提供する。
【解決手段】窓または戸に用いられ、枠体1と、この枠体1で囲まれる空間に張られた防虫ネット2とを備えた網戸10であって、枠体1Cに貫通穴を設け、この貫通穴を設けた枠体内部に、虫忌避、芳香、防臭または消臭の少なくともいずれかの効果のある気体を発生する気体発生体を収容し、この貫通穴の両側に複数の通気孔4aを設けた通気窓4を着脱可能に設け、通気窓4から前記少なくともいずれかの効果のある気体が網戸10近辺に漂い出るようにした。
【選択図】図1

Description

本考案は、虫忌避、芳香、防臭または消臭などの効果のある気体を発生することができる機能性網戸に関する。
原子力発電の安全性が問題となり、世界と日本の情勢は脱原発の方向に進んでいる中、夏期の節電のために、電気を使うクーラーの代替品として、防虫をしながら、自然の風の出入りを可能とする網戸の存在が重要視されている。
しかし、網戸は、蚊を筆頭とする虫にとっては、室内への進入を阻止するバリアーとなっており、ともすれば、網戸の外側に蚊などがより多く集まるという傾向があり、それを防止するために、物干しざおに引っ掛けて用いられ、蚊忌避気体を発散させる蚊忌避剤収容体などが販売され、使用されている。
また、網戸の網部分に着脱可能に装着可能な蚊忌避剤収容体が、特許文献1、2で提案されているが、この蚊忌避剤収容体には通気性がなく、わずかではあるが、網戸の通気面積を小さくするものであり、また、通気による蚊忌避気体の発散効果が少ないと思われた。
本願出願人は、上記状況に鑑み、網戸自身に蚊を含む虫忌避機能を備えるようにすれば、良いのではないかと考え、先行技術調査をおこなった結果、特許文献3〜5のように、網の素材そのものに虫忌避剤を練り込むものは少なからずあったが、これでは、その効果がなくなった場合には、網の取り替えが必要であった。
また、虫忌避だけでなく、芳香、消臭、防臭などの効果も網戸にあれば、より網戸の機能性が高まるがそのような要請に応えるには、網の素材そのものを変えるという方法では、なかなか、実現し難いものがあった。
特開2005−180148号公報(図1、2) 実開平6−025165号公報(図1、2) 実登3143513号公報(請求項5) 特開2002−205903号公報 特開2001−220970号公報
本考案は、上記問題を改善しようとするもので、網戸の通気面積を狭めることなく、かつ、網の取り替えの必要なく、効率よく虫忌避、芳香、防臭または消臭などの効果を発揮し得る機能性網戸を提供することを目的とする。
本考案の機能性網戸は、窓または戸に用いられ、枠体と、この枠体で囲まれる空間に張られた防虫ネットとを備えた網戸であって、前記枠体に貫通穴を設け、この貫通穴を設けた枠体内部に、虫忌避、芳香、防臭または消臭の少なくともいずれかの効果のある気体を発生する気体発生体を収容し、この貫通穴の両側に複数の通気孔を設けた通気窓を着脱可能に設け、前記通気窓から前記少なくともいずれかの効果のある気体が網戸近辺に漂い出るようにしたので、網戸の通気面積を狭めることなく、かつ、網の取り替えの必要なく、効率よく虫忌避、芳香、防臭または消臭などの効果を発揮することができる。
上記、解決手段に記載した通りである。
本考案の機能性網戸の一例を示す正面図 図1の機能性網戸に用いられている通気窓を示すもので、(a)は、その外観斜視図、(b)は、その網戸の枠への取付状態の要部断面図、(c)は(b)のA矢視図、(d)は(c)のC矢視断面図、(e)は、(b)のB矢視図、(f)は(c)のE矢視図 (a),(b)は、本考案の機能性網戸の他例を示す設置状態の外観斜視図 本考案の機能性網戸の他例を示すもので、(a)はその通気窓が閉状態の要部正面図、(b)は、(a)のFF矢視断面図、(c)はその通気窓が開状態の要部正面図、(d)は、(c)のGG矢視断面図、 図4の通気窓の構成部品を示すもので、(a)は、外筒の一方側の外観斜視図、(b)は、外筒の他方側の外観斜視図、(c)は、内筒の一方側の外観斜視図、(b)は、内筒の他方側の外観斜視図 本考案の機能性網戸の他例を示すもので、(a)は、その要部正面図、(b)は、その気体発生体を示す図、(c)は、その気体発生体の収容容器を示す図、(d)は、(b)の気体発生体を網戸の枠に入れる所を示す斜視図 本考案の機能性網戸の他例を示すもので、(a)は、その要部である収容容器の外観斜視図、(b)は、(a)のHH矢視断面図、(c)は、(a)の収容容器を設置した機能性網戸の要部正面図、(d)は、(b)に更に通気窓を設置した状態の要部正面図 本考案の機能性網戸の他例を示す外観斜視図 本考案の機能性網戸の他例を示す外観斜視図
1 枠体
1b 貫通穴
2 防虫ネット
3、3A 気体発生体
4〜4E 通気窓
4B 開閉式通気窓
4a 通気孔
4bc 筒状体
4b 外筒
4c 内筒
5 収容容器
6 収容容器
7 残量窓
8 漏れ防止トラップ
10〜10F 機能性網戸
以下に、本考案の実施の形態(実施例)について、図面を用いて説明する。
<実施形態1>
図1は、本考案の機能性網戸の一例を示す正面図、図2は、図1の機能性網戸に用いられている通気窓を示すもので、(a)は、その外観斜視図、(b)は、その網戸の枠への取付状態の要部断面図、(c)は(b)のA矢視図、(d)は(c)のC矢視断面図、(e)は、(b)のB矢視図、(f)は(c)のE矢視図である。
この図1に示す機能性網戸10は、窓または戸に用いられ、枠体1と、この枠体1で囲まれる空間に張られた防虫ネット2とを備えた網戸10であって、前記枠体1Cに貫通穴(図1では見えない。)を設け、この貫通穴を設けた枠体1C内部に、虫忌避、芳香、防臭または消臭の少なくともいずれかの効果のある気体を発生する気体発生体(図1では見えない。)を収容し、この貫通穴の両側に複数の通気孔4aを設けた通気窓4を設け、前記通気窓4から前記少なくともいずれかの効果のある気体が網戸10近辺に漂い出るようにしたことを特徴とする。
なお、この機能性網戸10は、一例として、ベランダ等への出入り口のガラス戸部分に用いられるものを示したもので、枠体1は、上下の横枠1Aと、左右の縦枠1Bと、上下の中央部分の中枠1Cとで構成され、上の横枠1Aは、前記ガラス戸を左右方向にスライドさせる枠体である戸設置枠の網戸用上ガイドに填まり込んで左右に移動可能で、下の横枠1Aは、同外枠の網戸用下ガイド上を左右に移動可能となっている。多くの場合、この下の横枠1Aには、前記網戸用下ガイド上を転動するコロが用いられている。
この機能性網戸10は、上記の構成であるので、まず、防虫ネット2には何らの障害物がないので、その全面積を大気の流通に用いることができる。加えて、通気窓4は、これまで、通気に使われていなかった部分の枠体に通気機能を持たせるので、網戸10全体の通気機能がよりよくなることはあっても、気体発生体を設けることにより、その通気機能が障害を受けることはない。
また、気体発生体は、通気窓4で空気が流通する枠体1C内に収容されているので、その空気の流通に促進されて、虫忌避、芳香、防臭または消臭の効果のある気体をより効率よく網戸付近に発生させ、網戸10近辺に漂い出るようにすることができる。また、網戸自身は室内への最短距離にある為、その虫忌避、芳香、防臭または消臭の効果がより効率よく生じ、虫忌避の気体の場合、網戸10の防虫ネット2に虫が寄り付かず、網に虫が付着することを防止する機能が最もよく発揮される。
更に、基本的に主にアルミ製である網戸枠体が破損しない限り使用可能であり、長年の使用をすることができる。かつ、ベランダへの出入り口に設けられた網戸10の場合、出入りのたびに機能性網戸10が動くため、内部に収容された気体発生体が振動を受け、より多く、虫忌避、芳香、防臭または消臭の効果のある気体を発生することができる。
更に、通気窓4は、枠体1Cに対して、着脱可能であるので、目的に応じて、虫忌避、芳香、防臭または消臭の少なくともいずれかの効果のある気体を発生する気体発生体を選択して、収容させることができ、網戸に虫避けだけでない機能を発揮させることができて、機能性網戸10としての機能をより充実させることができる。
虫忌避、芳香、防臭または消臭の少なくともいずれかの効果のある気体を発生する気体発生体としては、虫忌避、消臭、アロマ効果のある青森(青森のものが有名だが、その産地には限定されない。)ヒバや、檜や、イネ科植物ベチバー(アカル)などのエキスを素材とする自然系のものであってもよく、市販されている虫忌避剤、芳香剤、防臭剤、消臭剤、あるいは、これらの少なくともいずれかの機能を併せ持つ自然系や合成系の薬剤であってもよく、目的に合わせて、自由に選択することができる。
気体発生体の形状としては、固形物であっても、粉粒状物であっても、マイクロカプセル状であっても、液体であってもよく、市販のものを適宜用いることができる。気体発生体の形状によっては、その形状に合わせた収容容器が必要となるが、それについては、後述する。
図2を用いて、図1の機能性網戸10の要部である通気窓4の構造について説明する。この通気窓4は、中枠1Cの貫通穴1bを貫通して着脱可能に取付られる筒状体4bcを備え、この筒状体4bcは、それぞれ少なくともその一方の筒端に前記通気孔4aを複数設けた窓側部分を備えている外筒4bと内筒4cとからなり、これらの外筒4bと内筒4cとは隙間無く填まり込み、その両者が填まり込んだ状態で、前記二つの窓側部分が前記貫通穴1bを通しての通気を可能とする通気窓4となるように構成され、この内筒4c内の収容空間HAに、気体発生体3を収容可能としたものである。
なお、図示した符号1aは、防虫ネットの縁部分と、固定ゴム体とを収容するネット固定部である。
この例示の外筒4b、内筒4cは、一端が開口した円筒状で、非開口側の窓側部分には、横枠1Cの表面に接触する鍔状部が張り出しており、収容空間HAに通気できる位置に、多数の通気孔1aが設けられている。外筒4bの筒部分の外周は、中枠1Cの貫通穴1bの内周に外筒4bが弾性変形して収縮した状態で人の手で嵌め込み、また、取り外しできる程度の嵌め合い状態で設置されている。
内筒4cの外周とこれに接触する外筒4bの内周との関係も、相互に弾性変形により変形する程度で、人の手で嵌め込み、また、取り外しできる程度の嵌め合い状態で設置される。上述したような貫通孔1bと外筒4bとの及び外筒4bと内筒4cとの嵌め合いは、気体発生体3から発生する気体が通過することができない程度の隙間の無い関係となっている。
よって、内筒4c内に収容された気体発生体3は、通気孔4aのみを通して、網戸10の近傍に漂い出ることができる。この通気孔4aは、同時に機能性網戸10の室内側と室外側との間を空気が流通することができるものでもあるので、この空気の流れに促進されて、気体発生体3からの気体の発生、外部への漂出もより効率的に行われる。
外筒4bには、内筒4cの外径より内側にまで、その縁部分が突出した受け凹部4dが内円周の対向する位置に設けられ、内筒4cには、前記外筒4bの受け凹部4dに填まり込む突出部4eが設けられ、この受け凹部4dと突出部4eとの填まり込みにより、外筒4bと内筒4cとが相対的に回転しないようになっている。なお、この相対的な回転規制により、外筒4bと内筒4cとの通気窓の通気孔4aの位置合わせをしており、両側の通気孔4a間の空気の流通をよりスムーズにすることができる。
この外筒4bの受け凹部4dと、内筒4cの突出部4eの嵌まり合いの長さは、貫通孔1bの軸方向にある程度の区間に渡っており、この関係は、同様に、外筒4bと内筒4cとの嵌まり合い長さにも共通している。よって、この通気窓4は、中枠1Cの貫通孔1bの長さが多少長い場合や、短い場合にも対応することができ、種々の厚さの網戸への適用性が高い。
通気窓4の素材としては、上記外筒4b,内筒4cとの間の弾性嵌まり合いや、形状の成形性を考慮すると、合成樹脂が適切であり、その中でも、PP(ポリプロピレン)またはPE(ポリエチレン)が、入手し易さ、コストの面で好適であるが、これらに限定されるものではない。また、PPや、PEの場合、透明のものとすることも可能で、その場合に中に収容した気体発生体3が気体発生によって、減量したり、変色するものであれば、交換時期を知ることができるので、好適である。
なお、外筒4b、内筒4cとの双方とも中枠1Cから取り外し可能なので、外筒4b、内筒4cの内部や、外部が気体発生体の残留物などや、長年の使用で汚染したりした場合、取り外して、洗浄することができるので、いつまでもきれいな状態で使うようにすることができる。
<実施形態2>
図3(a),(b)は、本考案の機能性網戸の他例を示す設置状態の外観斜視図である。なお、これより既に説明した部分には同じ符号を付して、重複説明を省略する。また、同様の構成部品については、添字を付して、その基本的機能が同一であること意味するものとする。
この機能性網戸10Aは、その中枠1Cの貫通孔1bにはめ込まれる通気窓4Aが、図1の通気窓4に比べ、その外筒4b′が奥側となり、内筒4c′が手前側となり、この内筒4c′が二分割されて、外筒4b′に着脱可能に嵌め込み可能になっている点が異なっている。
このような構成の通気窓4Aを備えた機能性網戸10Aであっても、図1の機能性網戸10と同様の効果を発揮することは明らかである。加えて、この場合、内筒4c′の交換が、半分だけを外すだけでよいので、よりやり易い、という効果も発揮する。
<実施形態3>
図4は、本考案の機能性網戸の他例を示すもので、(a)はその通気窓が閉状態の要部正面図、(b)は、(a)のFF矢視断面図、(c)はその通気窓が開状態の要部正面図、(d)は、(c)のGG矢視断面図、図5は、図4の通気窓の構成部品を示すもので、(a)は、外筒の一方側の外観斜視図、(b)は、外筒の他方側の外観斜視図、(c)は、内筒の一方側の外観斜視図、(b)は、内筒の他方側の外観斜視図である。
この機能性網戸10Bは、通気窓4Bが、通気孔4a′を開閉できるような開閉式である開閉式通気窓4Bとなっている点が、図1の機能性網戸10の通気窓4と異なっている。
通気孔4a′を開閉できるようにするために、この通気窓4Bは、それぞれ一端開口で他端が通気孔4a′を備えた窓側部分である円筒状の外外筒4fと、内外筒4gとからなる外筒4fgと、この外筒4fgの中に隙間なく、かつ、回転可能に収容された、それぞれ一端開口で他端が通気孔4a′を備えた窓側部分である円筒状の外内筒4hと、内内筒4iとからなる内筒4hiとを備えている。
それぞれの窓側部分には、円筒の中心から、放射状に所定角度間隔で、所定半径方向間隔の通気孔4a′が設けられ、この通気孔4a′は、円周上隣合う同士の間に、通気孔4a′の孔径以上の間隔が有るように設けられ、また、より半径の大きい位置に設けられる孔はより大きな孔になるようにして、通気孔4a′全体の通気面積をより大きく確保できるようにしている。また、全ての外筒4fg、内筒4hiの両面の通気孔4a′は、大きさと位置が同じになるように設けられている。
外筒4fgの外外筒4fと、内外筒4gとは、相互に回転しないように、図5(a)、(b)に示すように、突部4mと凹部4nとが嵌まり合うようになっている。同様に、内筒4hiの外内筒4hと、内内筒4iとも、相互に回転しないように、図5(c)、(d)に示すように、凹部4oと突部4pとが嵌まり合うようになっている。
外筒4fgの外外筒4fには、一番外側の通気孔4a′より更に外側に、外筒4fgに対して、内筒4hiを、内筒4hiの通気孔4a′が、外筒4fgの通気孔4a′に一致する位置から、内筒4hiの通気孔4a′が外筒4fgの通気孔4a′の間の位置となる位置(内筒4hiの通気孔4a′が外筒4fgの通気孔4a′間の孔のない部分で閉鎖される位置)まで回転させ得る範囲の円弧長孔4jが設けられている。
内筒4hiの外内筒4hには、上記外筒4fgの外外筒4fの円弧長孔4jを貫通して、通気窓4Bの外側にまで突出する回転突起4kが設けられ、この回転突起4kを回転操作することで、通気孔4a′の図5(a)、(b)の閉状態と、図5(c)、(d)の開状態とを作り出すことができる。
このような開閉式通気窓4Bを備えた機能性網戸10Bによれば、図1の機能性網戸10と同様の効果を発揮するのに加え、蚊などが発生し、かつ、外気の流通の必要な厳暑期のみ、通気孔4a′を開放して、虫忌避等の効果のある気体を漂出させ、それ以外の時期は、通気孔4a′を閉鎖して、虫忌避等の効果のある気体を漂出させないようにして、気体発生体からの気体の無駄な発生を抑制することができ、同じ気体発生体を取り替えることなく、より長期間使用することができる。
また、上記の方法の場合、一つの通気窓の両側の通気孔4a′を片側だけからの操作で同時に開閉できるので、便利がよい。また、円弧長孔と回転突起とを両側に設けて、両側から同時に操作できるようにしてもよく、その場合、開閉操作がよりスムーズに行われる。この両側設置の場合でも、片側だけから操作することもできる。
通気孔を開閉する方法は、上記の方法に限定されるものではなく、例えば、一番簡単には、通気窓全体を覆う厚さの薄いキャップを被せたり、被せなかったりする方法でもよく、通気孔と枠との間に隙間を作り、そこに、隙間無く填まり込む孔のないプレートを出し入れする方法でもよい。
<実施形態4>
図6は、本考案の機能性網戸の他例を示すもので、(a)は、その要部正面図、(b)は、その気体発生体を示す図、(c)は、その気体発生体の収容容器を示す図、(d)は、(b)の気体発生体を網戸の枠に入れる所を示す斜視図である。
この機能性網戸10Cは、通気窓4Cは、中枠1Cの貫通孔を貫通するように設けられるのではなく、貫通孔の両側に蓋をするように設けられ、この複数の通気窓4Cの内の両端に達するように連結紐5aで連結された気体発生体3の収容容器5が複数個、一定の間隔をおいて設けられている点が、図1の機能性網戸10の通気窓4と異なっている。
収容容器5は、筒状で相互に嵌まり合いまた分離させることができる外筒と内筒とからなり、少なくともこれらの外筒と内筒の非開口部分には、通気孔5bが複数設けられており、収容された気体発生体3の気体を中枠1C内に漂出させ、充満させることができる。中枠1C内に充満された気体は、通気窓4Cから網戸10Cの近傍に漂出される。
この気体発生体3を収容し、連結紐5aで連結された収容容器5を中枠1C内に挿入するには、図5(d)に説明するように、一連の連結窓4Cが上下方向になるようにして、一番上の連結窓4Cの一方を開いて、連結紐5aで連結された収容容器5を順に入れてゆき、連結紐5aの先端が一連の連結窓4Cの一番遠いものに達した状態で、そこの連結窓4Cを開き、連結紐5aの先端を、連結窓4Cと貫通孔との間に挟みこんで止めるようにし、一方、いれた方の通気窓4Cでも、同様に、連結紐5aの基端を連結窓4Cと貫通孔との間に挟みこんで止めるようにするとよい。
このような構成の通気窓4Cを備えた機能性網戸10Cでも、図1の機能性網戸10と同様の効果を発揮することは明らかである。加えて、この場合、網戸10Cの移動の振動がより収容容器5に効果的に及び、気体発生体3からの気体の発生を助長すると考えられる。
<実施形態5>
図7は、本考案の機能性網戸の他例を示すもので、(a)は、その要部である収容容器の外観斜視図、(b)は、(a)のHH矢視断面図、(c)は、(a)の収容容器を設置した機能性網戸の要部正面図、(d)は、(b)に更に通気窓を設置した状態の要部正面図である。
この機能性網戸10Dは、通気窓を設けるべき枠体1Cの内部に、気体発生体3Aを貯留した収容容器6を収容し、この収容容器6に、気体発生体3Aから発生する虫忌避、芳香、防臭または消臭の少なくともいずれかの効果のある気体を流通させる容器側通気孔6fが設けられ、収容容器6に貯留された気体発生体3Aの残量が見える残量窓7を枠体(横枠)1Cに設けた点が、図1の機能性網戸10に比べ異なっている。
加えて、図7(c)に示すように、容器側通気孔6fが貫通孔1b部分に露出して、通気窓の代わりとなる場合(機能性網戸10D)と、容器側通気孔6fの外側に通気窓4Cを設ける場合(機能性網戸10D′)とがある点でも、図1の機能性網戸10に比べ異なっている。
この機能性網戸10Dは、収容容器6が、液体状の気体発生体3Aを貯留するもので、機能性網戸10Dが移動した場合にも、液体状の気体発生体3Aがあふれでないようにする漏れ防止トラップ8が設けられた点でも、図1の機能性網戸10に比べ異なっている。この漏れ防止トラップ8を設けるために、収容容器6は、その内部を分割する縦壁6cを備え、この縦壁6cは、下方部分には液体状の気体発生体3Aを流通させる隙間を備えている。
収容容器6の分割された一方側は主貯留室6bとなり、ここに、液体状の気体発生体3Aが貯留され、他方側は、内部に毛細管作用のある繊維が充填された漏れ防止トラップ8となっている。主貯留室6bの液体状の気体発生体3Aは下部の隙間から、漏れ防止トラップ8の毛細管作用繊維に徐々に吸収され、漏れ防止トラップ8全体に行き渡るが、同時に上述したように、液体状の気体発生体3Aの漏れだしも防止している。
この漏れ防止トラップ8部分に、上記容器側通気孔6fが収容容器6の両側に開口するように複数個設けられており、この部分の繊維間に充填された気体発生体3Aから発生する気体を外へ流通させる。
更に、収容容器6は、気体発生体3Aを受け入れる受け入れ口6aを備え、この受け入れ口6cに対応した孔が中枠1Cに設けられ、その中枠1Cの孔を介して、受け入れ口6cを閉鎖するキャップ6hが設けられている。
収容容器6の上面の中央部分には、位置決め突起6gが設けられ、収容容器6を事実上挟み込んで収容する中枠1Cの枠桟1cには、この位置決め突起6gが填まり込むような位置決め孔1dが設けられている。収容容器6は、枠桟1cの開口端から挿入され、位置決め孔1dの無い部分では、その容器の弾性変形により枠桟1c内に人の手で押し込むことができ、位置決め孔1d部分に来ると、弾性力により両者が填まり込んで、枠桟1c内での位置決めがなされる。
この位置決めがなされると、収容容器6の容器側通気孔6fは、貫通孔1b部分に位置し、図7(c)のような状態となる。
残量窓7により、収容容器6内の気体発生体3Aの残量が少なくなった場合、あるいは、無くなった場合を確認した際には、キャップ6hを外して、気体発生体3Aを追加することができる。よって、この機能性網戸10Dによれば、図1の機能性網戸10と同様の効果を発揮することができることに加え、気体発生体3Aの残量が解り、それに応じて、気体発生体3Aを適切な時期に追加して、機能性網戸10Dの上記機能が持続的に発揮されるようにすることができる。
また、液体の気体発生体3Aの漏れだしを防止する漏れ防止トラップ8を備えているので、左右に移動する機能性網戸10Dで液体の気体発生体3Aを用いても、その漏れだしの心配がない。
収容容器6内に収容される気体発生体3Aは液体のものだけに限定されず、受け入れ口6cから追加投入できるものであればよく、粒状のもの、粉状のもの、マイクロカプセル状のものであってもよい。これら液体でない気体発生体3Aを用いる場合には、漏れ防止トラップ8と、縦壁6cとを設けなくともよいことがある。
また、この収容容器6を用いる場合、図7(c)のように、その外側に通気窓4Cを設けなくとも、貫通孔1bに容器側通気孔6fが露出することにより、気体発生体3Aから発生する気体を、網戸の近傍に漂い出させることができる。一方、外観の美的観点からは、図7(d)のように、図6で用いた通気窓4Cを設置するようにしてもよい。
この通気窓を設ける場合には、図4、5で説明したものと同様に、容器側通気孔と、通気窓の通気孔の位置と大きさを配置しておけば、外側の通気窓を回転させることにより、通気孔を開閉式とすることも可能となる。また、受け入れ口6cを収容容器6の両側に設けてもよく、その場合、収容容器6は左右対称となり、右勝手、左勝手の双方に使用できる。この場合、不要の受け入れ口6cは、枠体1Cなかに容器6を入れられる程度の蓋で
密封してもよく、両方にキャップ6hを付けるようにしてもよい。キャップ6hを両方に付けた場合、機能性網戸10D、D´の内側、外側のいずれからでも気体発生体を追加できるので、便利が良い。
<実施形態6>
図8は、本考案の機能性網戸の他例を示す外観斜視図、図9は、本考案の機能性網戸の他例を示す外観斜視図である。
図8の機能性網戸10Eは、住戸の玄関に設けられるもので、中折れで開閉できるようになっており、その上下の枠体1に、ほぼ長方形状の通気窓4Eがそれぞれの枠毎に一個ずつ設けられている点が、図1の機能性網戸10に比べて異なっている。
この通気窓網戸10Eの場合、ほぼ長方形の通気窓4Eの中に気体発生体が収容されており、図1の機能性網戸10と同じ効果を発揮することに加え、通気窓4Eの気体発生体の収容量が多く、枠当たりの個数が少ないので、気体発生体の交換の手間も少なくなる。また、この例示にあるように、通気窓は必ずしも円形に限定されず、円形以外の形状であってもよく、この例のようにほぼ長方形であってもよい。
一方、通気窓4Eは、開閉式であってもよく、開閉式でなくともよい。開閉式の場合は、図4、5の開閉式通気窓4Bと同様の効果を更に発揮する。
図9の機能性網戸10Fは、移動しない固定タイプの網戸であって、トイレや浴室の通気窓Wであって、そのガラス部分が分割された傾動可能な傾動ガラスGを複数枚上下に連続させて設けたもので、ハンドルTを回転させることで、傾動ガラスGをほぼ垂直な状態で外気の流通を抑制する状態から、ほぼ水平に近い外気の流通を可能とする状態まで、傾きを変えることができるものの内側に図示した一点鎖線の想像線のような形で取り付けられるものである。
この傾動ガラスGの傾動は、通気窓Wの表面側から室内側に傾動ガラスGが入り込まないように行われ、また、機能性網戸10Fは、ハンドルTの内側になるように設置され、ハンドルTの操作には支障がないようになっている。また、傾動ガラスGが機能性網戸10Fの防虫ネット2に接触するようなことはない。
通気窓は、開閉しない通気窓4であってもよく、開閉式通気窓4Bであってもよく、この機能性網戸10Fによれば、図1の機能性網戸10、図4、5の機能性網戸10Bの効果を発揮することができる。
なお、本考案の機能性網戸は、上記の実施形態(実施例)に限定されない。また、実用新案登録請求の範囲に記載された範囲、実施形態(実施例)の範囲で、種々の変形例、組み合わせが可能であり、それらも、登録実用新案の技術的範囲に含まれるものである。
本考案の機能性網戸は、網戸の通気面積を狭めることなく、かつ、網の取り替えの必要なく、効率よく虫忌避、芳香、防臭または消臭などの効果を発揮し得る機能性網戸を提供することが要請される産業分野に、つまり、戸建て住戸やマンションの住戸であって、節電が要請されているような場合に有効に用いることができる。

Claims (5)

  1. 窓または戸に用いられ、枠体と、この枠体で囲まれる空間に張られた防虫ネットとを備えた網戸であって、前記枠体に貫通穴を設け、この貫通穴を設けた枠体内部に、虫忌避、芳香、防臭または消臭の少なくともいずれかの効果のある気体を発生する気体発生体を収容し、この貫通穴の両側に複数の通気孔を設けた通気窓を着脱可能に設け、前記通気窓から前記少なくともいずれかの効果のある気体が網戸近辺に漂い出るようにしたことを特徴とする機能性網戸。
  2. 前記通気窓は、前記貫通穴を貫通して着脱可能に取付られる筒状体を備え、前記筒状体は、それぞれ少なくともその一方の筒端に前記通気孔を複数設けた窓側部分を備えている外筒と内筒とからなり、前記外筒と内筒とは隙間無く填まり込み、その両者が填まり込んだ状態で、前記二つの窓側部分が前記貫通穴を通しての通気を可能とする通気窓となるように構成され、
    前記内筒内に、前記気体発生体を収容可能としたことを特徴とする請求項1記載の機能性網戸。
  3. 前記通気窓は、前記通気孔を開閉できるような開閉式であることを特徴とする請求項1または2記載の機能性網戸。
  4. 前記通気窓を設けるべき枠体の内部に、気体発生体を貯留した収容容器を収容し、この収容容器に、前記気体発生体から発生する虫忌避、芳香、防臭または消臭の少なくともいずれかの効果のある気体を流通させる容器側通気孔が設けられ、前記収容容器に貯留された気体発生体の残量が見える残量窓を前記枠体に設け、前記容器側通気孔が前記通気窓の代わりとなる場合と、前記容器側通気孔の外側に前記通気窓を設ける場合とがあることを特徴とする請求項1または2記載の機能性網戸。
  5. 前記気体発生体が液体であって、前記容器側通気孔が設けられた部分に、前記機能性網戸が移動した場合にも、前記液体状の気体発生体があふれでないようにする漏れ防止トラップが設けられたことを特徴とする請求項4記載の機能性網戸。
JP2012001788U 2012-03-29 2012-03-29 機能性網戸 Expired - Lifetime JP3176163U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012001788U JP3176163U (ja) 2012-03-29 2012-03-29 機能性網戸

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012001788U JP3176163U (ja) 2012-03-29 2012-03-29 機能性網戸

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3176163U true JP3176163U (ja) 2012-06-14

Family

ID=48003130

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012001788U Expired - Lifetime JP3176163U (ja) 2012-03-29 2012-03-29 機能性網戸

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3176163U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019070300A (ja) * 2017-10-11 2019-05-09 セイキ住工株式会社 収納式網戸
CN110469915A (zh) * 2019-07-09 2019-11-19 重庆基准方中建筑设计有限公司 一种应用于高层幕墙建筑体内的空调系统
KR20200025133A (ko) * 2018-08-29 2020-03-10 제주대학교 산학협력단 방충망 구조체

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019070300A (ja) * 2017-10-11 2019-05-09 セイキ住工株式会社 収納式網戸
KR20200025133A (ko) * 2018-08-29 2020-03-10 제주대학교 산학협력단 방충망 구조체
CN110469915A (zh) * 2019-07-09 2019-11-19 重庆基准方中建筑设计有限公司 一种应用于高层幕墙建筑体内的空调系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3176163U (ja) 機能性網戸
US9486551B2 (en) Air freshener system
JP4832983B2 (ja) 容器
US20080060256A1 (en) Mosquito Trap
CN105319415A (zh) 一种具有防水和防尘功能的电表箱
JP2014043756A (ja) 虫除け網戸
KR101077465B1 (ko) 바닥설치형 화재피난장치의 함체 방수구조
KR200466679Y1 (ko) 롤 방충망
JP6967774B2 (ja) 収納式網戸
CN206648393U (zh) 门体组件及冰箱
KR102130419B1 (ko) 도어용 경첩
JP2020033808A (ja) 電動シャッター
JP2016032526A (ja) ブラシケース
JP6254915B2 (ja) 建具
KR101757390B1 (ko) 탈부착망을 구비한 콤팩트 용기
JP2015224433A (ja)
JP3214783U (ja) メッシュで蓋のある歯ブラシスタンド
BR0309478A (pt) Método para fornecer um recipiente à prova de insetos para armazenar mercadorias, recipiente com barreira contra insetos, e, barreira contra insetos
JP2015224524A (ja) サッシ
CN207226188U (zh) 暗藏式环保垃圾桶
JP2019065581A (ja) ハニカムスクリーン装置
KR20160068529A (ko) 복열식 모헤어가 구성된 여닫이 도어
KR200475658Y1 (ko) 환기망
CN218086975U (zh) 一种助听器用可双向扩展的增强节及干燥装置
KR200403180Y1 (ko) 방충용 도어

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3176163

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150516

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term