JP6254915B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本発明は、建具に関する。
枠体と枠体に設けられる戸体とを有する建具は、既によく知られている。このような建具の中には、框を備え、框の端に位置する小口に、合成樹脂製の小口キャップが嵌め込まれているものがある。
特開2012−144866号公報
ところで、小口キャップの中には、小口を覆う小口覆部と、該小口覆部から延出して框の中空部内に入り込んだ延出部と、を備えるものがある。一方、当該中空部内には、不燃性または難燃性の補強部材が設けられている場合がある。
そして、このような状況において、補強部材が延出部の内側端と隣り合う外側端を備える構成を中空部内で形成することにより、補強部材と延出部の物理的干渉を回避することが行われていた。
しかしながら、火災が発生すると、延出部が設けられている場所が火炎の通り道となって、火炎が室外側から室内側へ入ってしまう場合があった。
また、小口キャップ(小口覆部)と枠体との間には隙間が存在するが、当該隙間が火炎の通り道とならないようにするため、従来は、小口キャップの小口覆部に加熱発泡材が貼付されていた。しかしながら、小口キャップは、合成樹脂製かつ小さな部品であるため、火災の際に溶融や変形が起こりやすく、加熱発泡材の小口覆部への固定が不適切な状態となりやすかった。そのため、加熱発泡材が前記隙間を適切に塞ぐことができないという事象が発生していた。
このように、従来は、建具の防火性能に課題が生じていた。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、防火性能が高い建具を実現することにある。
かかる目的を達成するために本発明の建具は、枠体と、前記枠体に設けられる戸体と、を有し、
前記戸体は、中空部を有する框を備え、
前記框の端に位置する小口に、合成樹脂製の小口キャップが嵌め込まれており、
前記小口キャップは、前記小口を覆う小口覆部と、該小口覆部から延出して前記中空部内に入り込んだ延出部と、を備え、
前記中空部内には、不燃性または難燃性の補強部材が設けられ、
前記補強部材は、前記延出部の内側端と隣り合う外側端を有している建具であって、
前記延出部と見込み方向において対向する前記中空部の対向壁と、前記小口覆部と対向する前記枠体の対向部分に、加熱発泡材が設けられていることを特徴とする建具である。
このような建具によれば、中空部の対向壁に加熱発泡材を設けたことにより、延出部が設けられている場所が火炎の通り道となって火炎が室内側に入ってしまうことを適切に回避することが可能となる。また、枠体の対向部分に加熱発泡材を設けたことにより、加熱発泡材の固定が不適切な状態となりにくく、加熱発泡材が隙間を適切に塞ぐことが可能となる。また、双方の加熱発泡材の相乗効果により、枠体の対向部分に設けられた加熱発泡材の密度が高密度となり、当該加熱発泡材の隙間を塞ぐ機能が適切に発揮される。以上のことから、防火性能が高い建具を実現することが可能となる。
かかる建具であって、前記対向壁に設けられた加熱発泡材は、前記框の端部に備えられていることが望ましい。
このような建具によれば、必要最小限の部分がカバーされ、加熱発泡材の使用量を節約してコストメリットを出すことが可能となる。
かかる建具であって、前記対向部分に設けられた加熱発泡材は、前記枠体の端部に備えられていることが望ましい。
このような建具によれば、必要最小限の部分がカバーされ、加熱発泡材の使用量を節約してコストメリットを出すことが可能となる。
かかる建具であって、前記框は縦框であり、
前記縦框の上下方向における端に位置する小口に、合成樹脂製の小口キャップが嵌め込まれており、
前記補強部材は、上下方向において前記延出部の内側端と隣り合う外側端を有しており、
前記延出部と見込み方向において対向する前記中空部の対向壁と、前記小口覆部と上下方向において対向する前記枠体の対向部分に、加熱発泡材が設けられていることが望ましい。
このような建具によれば、建具の框組みが縦勝ちである場合に、防火性能が高い建具を実現することが可能となる。
本発明によれば、防火性能が高い建具を実現することができる。
建具1の縦断面図である。 建具1の横断面図である。 建具1の正面模式図である。 小口キャップ40及びその周辺の構成を説明するための斜視断面図である。 三つの加熱発泡材70の位置関係を示した図である。
===本実施の形態に係る建具1について===
以下、本発明の一実施形態に係る建具について図1乃至図3を参照して説明する。図1は、建具1の縦断面図である。図2は、建具1の横断面図である。図3は、建具1の正面模式図である。
本実施形態の建具1は、図1、図2、図3に示すように、矩形状に枠組みされて開口を形成する枠体10と、枠体10に回動自在に支持されて開口を閉塞自在な戸体の一例としての扉20とを備えている。
以下の説明においては、建具1が建物等に取り付けられた状態において、上下となる方向を上下方向、左右となる方向を左右方向、室内外方向である奥行き方向を見込み方向として示す。
本実施形態の建具1は、上下の横枠としての上枠11及び下枠12と左右の縦枠13とが枠組みされた四方枠としての枠体10と、一方の縦枠側にて回動自在に支持され、回動することにより枠体10にて形成される開口を開閉可能な扉20と、を有している。
上枠11、下枠12、左右の縦枠13は、いずれも室外側に配置されてアルミニウム製の押出成形部材でなる外枠部11a、外枠部12a、外枠部13aと、外枠部11a、外枠部12a、外枠部13aの室内側に取り付けられる合成樹脂製の押出成形部材でなる内枠材11b、内枠材12b、内枠材13bと、を有している。外枠部11a、外枠部12a、外枠部13aは、いずれも長手方向に貫通する枠中空部11c、枠中空部12c、枠中空部13cを有している。
扉20は、上下方向に沿って配置される戸先框及び吊り元框をなす一対の縦框21の上端部と下端部とにて、当該一対の縦框21間に上下一対の横框22(すなわち、上框24及び下框25)が介在され、一対の縦框21により一対の横框22の小口(換言すれば、切断面)が塞がれて矩形状に框組みされた框(以下、框体23とする)と、框体23に囲まれた領域を塞ぐように設けられた複層ガラス3とを有している。
なお、前述したとおり、一対の横框22の小口は、縦框21により塞がれているが、一対の縦框21の小口(縦框小口26と呼ぶ)は、後述する小口キャップ40(図4参照)により塞がれている(覆われている)。本実施の形態に係る扉20には、4つの小口キャップ40が備えられており、これらの小口キャップ40は、扉20の四隅(4つのコーナー)に配置されている。つまり、戸先框の上端と下端に位置する縦框小口26及び吊り元框の上端と下端に位置する縦框小口26が、それぞれ小口キャップ40により塞がれている。なお、小口キャップ40及びその周辺の構成については、後に詳述する。
一対の縦框21及び上下の横框22は、いずれも室外側に配置されてアルミニウム製の押出成形部材でなる外框部21a、外框部22aと、外框部21a、外框部22aの室内側に取り付けられる合成樹脂製の押出成形部材でなる内框材21b、内框材22bと、を有している。つまり、一対の縦框21及び上下の横框22は、アルミ樹脂複合の部材となっている。
外框部21a、外框部22aは、いずれも長手方向に貫通する框中空部21c、框中空部22cを有している。また、内框材21b、内框材22bも、長手方向に貫通する框中空部21d、框中空部22dを有している。
さらに、外框部21a、外框部22aと内框材21b、内框材22bは、いずれも複層ガラス3の方へ延出した延出部を備えており、この延出部により、複層ガラス3を呑み込むガラス呑み込み溝30(所謂ガラス開口部)が構成されている。
複層ガラス3は、1枚の網入りガラス4と遠赤外線の反射率が高くなるように表面に処理が施された1枚のLow−Eガラス5(低放射板ガラス、フロートガラス)とが見込み方向において間隔を隔てて対面した構成を備えている。網入りガラス4は、網の作用により、Low−Eガラス5よりも、防火性能が高く、剛性が高いガラスとなっている。本実施の形態においては、網入りガラス4は室外側に設けられ、Low−Eガラス5は室内側に設けられている。
また、複層ガラス3の見込み方向における両端部と上下方向における両端部には、内部に乾燥剤が封入されたスペーサー6が設けられ、このスペーサー6は、網入りガラス4とLow−Eガラス5との間に介在されている(挟まれている)。そして、スペーサー6は、不図示のシールにより、網入りガラス4とLow−Eガラス5の各々に接着されている。そして、複層ガラス3の、網入りガラス4とLow−Eガラス5との間の部分は、密閉空間となっている。
===本実施の形態に係る小口キャップ40及びその周辺の構成について===
次に、本実施の形態に係る小口キャップ40及びその周辺の構成について、図4及び図5を参照して説明する。図4は、小口キャップ40及びその周辺の構成を説明するための斜視断面図である。図5は、三つの加熱発泡材70の位置関係を示した図である。
なお、上述したとおり、小口キャップ40は、扉20の4箇所に設けられている。また、周辺の構成も、4箇所において略同様である。そのため、以下では、主として、吊り元框の下端に位置する縦框小口26に設けられた小口キャップ40及びその周辺の構成について説明する(図4にも、吊り元框の下端に位置する縦框小口26に設けられた小口キャップ40及びその周辺の構成が表されている)。
また、以下の説明においては、縦框21の上下方向や横框22の左右方向における中央側を内側、端側を外側とする。
小口キャップ40は、露出した縦框小口26に起因する見栄えの悪さを解消するために、縦框小口26に設けられた部材である。この小口キャップ40は、合成樹脂製であり、縦框21の上下方向における端に位置する縦框小口26(図4においては、吊り元框の下端に位置する縦框小口26)に嵌め込まれている。
小口キャップ40には、小口覆部40aが設けられている。この小口覆部40aは、その面外方向が上下方向に沿う面(その面内方向が水平面に沿う面)であり、縦框小口26を縦框小口26の外側(図4ににおいては、縦框小口26の下側)から覆っている。
また、この小口覆部40aは、縦框小口26を覆うことにより、前述した外框部21aの框中空部21cや内框材21bの框中空部21dの外側端(図4においては、下端)も覆うこととなっている。つまり、小口覆部40aは、框中空部21cや框中空部21dの下端開口を閉じるように、設けられている。
また、小口キャップ40には、小口キャップ40が縦框21から容易に抜けないように縦框21と係合する係合部40bが、設けられているが、この係合部40bの一部として、小口覆部40aから延出して外框部21aの框中空部21c(中空部に相当)内に入り込んだ延出部42が備えられている。この延出部42は、框中空部21cの内壁28に沿って設けられ、面外方向が見込み方向に沿った延出面である。
つまり、框中空部21cは、横断面において矩形状(図2参照)を備え、四つの内壁28、すなわち、横断面において左右方向に沿った室外側内壁28a及び室内側内壁28bと横断面において見込み方向に沿った外側内壁28c及び内側内壁28dとを備えているが、延出部42は、室外側内壁28aに沿って、換言すると、室外側内壁28aに張り付いた状態で、框中空部21c内に設けられている。
また、框中空部21c内には、不燃性または難燃性の中空部内補強部材37(補強部材に相当)が設けられている(収容されている)。この中空部内補強部材37は、火災により、アルミニウム製の外框部21aが溶融したとしても、火炎を通さないようにする機能を備えている。
中空部内補強部材37は、横断面においてコの字形状を有するステンレス又は鋼製の部材である。すなわち、中空部内補強部材37は、面外方向が見込み方向に沿った第一面37aと、第一面37aと連続し面外方向が左右方向に沿った第二面37bと、第一面37aと連続し、かつ、第二面37bと左右方向において対向し、面外方向が左右方向に沿った第三面37c(図2参照)と、を有している。なお、第一面37aは、室外側内壁28aに沿って(に寄り添うように)、第二面37bは、内側内壁28dに沿って(に寄り添うように)、第三面37cは、外側内壁28cに沿って(に寄り添うように)、それぞれ設けられている。
ここで、中空部内補強部材37の第二面37bや第三面37cは、框中空部21cの長手方向における一端部から他端部に亘って設けられているが、第一面37aは、一端部や他端部まで至っていない。
すなわち、前述したとおり、第一面37aと小口キャップ40の延出部42が、共に、室外側内壁28aに沿って設けられているので、第一面37aも 一端部まで至らせようとすると、延出部42と物理的に干渉してしまう。そのため、本実施の形態においては、第一面37aを延出部42の手前まで至らせるようにしている(したがって、第一面37aの上下方向の長さは、第二面37bや第三面37cの上下方向の長さよりも短くなっている。
つまり、本実施の形態においては、中空部内補強部材37が小口キャップ40と物理的に干渉することを回避するために、中空部内補強部材37が、上下方向において延出部42の内側端42a(図4においては、上端)と隣り合う外側端37d(図4においては、下端)を有する構成(すなわち、延出部42の上端の真上に中空部内補強部材37の下端が位置する構成)としている。つまり、縦框21の下端部には、小口キャップ40の延出部42が存在するため、当該下端部まで中空部内補強部材37の第一面37aを伸ばさないようにしている。
このように、本実施の形態においては、延出部42が沿う室外側内壁28aには、中空部内補強部材37が沿わない構成となっている。そのため、室外側で火災が起こった際(つまり、外加熱の際)に、以下の課題が生じることとなる。すなわち、室外側で火災が発生すると、延出部42及び延出部42が沿う室外側内壁28aはいずれも火炎により溶融し、火炎が容易に框中空部21cに入り込んでしまう。そして、框中空部21c内の火炎は、室内側内壁28bと当該室内側内壁28bよりも室内側に位置する内框材21bを溶融させ、室内側へ至ることとなる。つまり、延出部42が設けられている場所が火炎の通り道となって、火炎が室外側から室内側へ入ってしまうこととなる。
そこで、本実施の形態においては、延出部42と見込み方向において対向する対向壁28e(すなわち、室内側内壁28bのうち延出部42と対向する部分)に、従来は設けられていなかった加熱発泡材70(以下、中空部内発泡材71とも呼ぶ)を設けている。そのため、室外側で火災が発生して、延出部42及び延出部42が沿う室外側内壁28aがいずれも火炎により溶融し、火炎が框中空部21cに入り込んだとしても、室内側内壁28bに設けられた中空部内発泡材71が延出部42(室外側内壁28a)へ向かって(見込み方向に)膨張して、火炎をブロックすることができる。したがって、火炎が室内側内壁28bへ至ることが抑えられ、火炎が室内側に入ってしまうことが適切に回避されることとなる。
なお、中空部内発泡材71は、対向壁28eに貼付されている。また、中空部内発泡材71は、前述した目的のため、延出部42に対応させて設けているので、縦框21(框中空部21c)の長手方向における一端部から他端部に亘って設けられているわけではなく、縦框21の端部にのみ設けられている。すなわち、中空部内発泡材71は、縦框21(框中空部21c)の下端部及び上端部の少なくともどちらか一方(本実施の形態においては、双方)に備えられている。
上述したように、中空部内発泡材71を設けることにより、延出部42が設けられている場所が火炎の通り道となって火炎が室外側から室内側へ入ることは防止されている。しかしながら、延出部42よりもさらに外側(図4においては、下側)には、小口キャップ40(具体的には、小口覆部40a)と枠体10(図4においては、下枠12)との間に設けられた隙間が存在するため、当該隙間(図4において、符号Gで表す)が火炎の通り道となる可能性がある。
従来は、この課題を解決するために、小口キャップ40の小口覆部40aに加熱発泡材70が貼付されていた。しかしながら、以下の問題が存在していた。すなわち、小口キャップ40は、合成樹脂製かつ小さな部品であるため、火災の際に溶融や変形が起こりやすく、加熱発泡材70の小口覆部40aへの固定が不適切な状態となりやすい(剥がれの発生等)。そのため、加熱発泡材70が前記隙間を適切に塞ぐことができないという事象が発生していた。
そこで、本実施の形態においては、小口キャップ40ではなく、枠体10の方に、加熱発泡材70(以下、枠体発泡材72とも呼ぶ)を設けている。すなわち、小口覆部40aと上下方向において対向する枠体10(図4においては、下枠12)の枠体対向部分14に、加熱発泡材70(以下、枠体発泡材72とも呼ぶ)を設けている。そのため、加熱発泡材70の固定が不適切な状態となりにくく、加熱発泡材70が前記隙間を適切に塞ぐことが可能となる。
また、本実施の形態において、枠体発泡材72を小口キャップ40側ではなく枠体10側(枠体対向部分14)に設けたことにより、前述した中空部内発泡材71に新たな有効な機能を持たせることが可能となる。
すなわち、火災の際に、枠体発泡材72は、小口覆部40aへ向かって(上下方向に)膨張して前記隙間を埋めるが、合成樹脂製の小口キャップ40が容易に溶融してしまうので、小口キャップ40の小口覆部40aは、膨張する枠体発泡材72を押さえる蓋部材(受け部材)の役割を果たさない。そして、このような枠体発泡材72の膨張を止める蓋部材がないと、枠体発泡材72の体積が大きくなりすぎてその密度が低密度となり、枠体発泡材72の本来の機能(隙間を塞ぐ機能)が適切に発揮されなくなる恐れがある。
しかしながら、本実施の形態においては、中空部内発泡材71を設けたことにより、室内側内壁28bに貼付され室外側内壁28aへ向かって膨張した中空部内発泡材71が、溶融した小口覆部40aの代わりに蓋部材としての機能を発揮することとなる。そのため、枠体発泡材72の密度が高密度となり、枠体発泡材72の機能(隙間を塞ぐ機能)が適切に発揮されることとなる。
このように、本実施の形態においては、中空部内発泡材71を設けたことによるメリット(すなわち、延出部が設けられている場所が火炎の通り道となって、火炎が室内側に入ってしまうことを適切に回避するメリット)や枠体発泡材72を設けたことによるメリット(加熱発泡材70の固定が不適切な状態となりにくく、加熱発泡材70が隙間を適切に塞ぐことが可能となるメリット)だけでなく、双方を設けたことによる相乗効果としてのメリット(枠体発泡材72の密度が高密度となり、枠体発泡材72の隙間を塞ぐ機能が適切に発揮されるメリット)も生ずることとなる。
なお、中空部内発泡材71は、枠体対向部分14に貼付されている。また、図5に示すように、横框22(具体的には、枠体10と上下方向において対向する横框22の対向面)には、加熱発泡材70(横框発泡材73と呼ぶ)が設けられているため(貼付されているため)、中空部内発泡材71は、横枠の長手方向における一端部から他端部に亘って設けられているわけではなく、横框発泡材73の存在しない横枠の側端部にのみ備えられている。すなわち、中空部内発泡材71は、横枠の左端部及び右端部の少なくともどちらか一方(本実施の形態においては、双方)に備えられている。
また、図5に示すように、上方から見た際に、中空部内発泡材71は、枠体発泡材72の存在する範囲内に位置している(換言すれば、中空部内発泡材71は、枠体発泡材72にオーバーラップしている)。したがって、左右方向において、中空部内発泡材71の外側端71aは、枠体発泡材72の外側端72aよりも内側に位置し、中空部内発泡材71の内側端71bは、枠体発泡材72の内側端72bよりも外、側に位置することとなる。このことにより、中空部内発泡材71の一部だけではなく全体が枠体発泡材72に対する蓋部材としての機能を発揮することとなり、枠体発泡材72の機能(隙間を塞ぐ機能)がより一層適切に発揮されることとなる。
===その他の実施の形態===
上記の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
上記においては、戸体として扉20を例に挙げたがこれに限定されるものではない。例えば、障子や窓であってもよい。
上記実施の形態においては、対向壁28eに設けられた中空部内発泡材71は、框の端部に備えられていることとした。すなわち、中空部内発泡材71は、縦框21の下端部及び上端部の少なくともどちらか一方に備えられていることとした。しかしながら、これに限定されるものではなく、例えば、框(縦框21)の長手方向における一端部から他端部に亘って設けられていることとしてもよい。
ただし、必要最小限の部分がカバーされ、中空部内発泡材71の使用量を節約してコストメリットを出すことが可能となる点で、上記実施の形態の方が望ましい。
また、上記実施の形態においては、枠体対向部分14に設けられた枠体発泡材72は、枠体10の端部に備えられていることとした。すなわち、枠体発泡材72は、枠体10の横枠の側端部に備えられていることとした。しかしながら、これに限定されるものではなく、例えば、枠体10(横枠)の長手方向における一端部から他端部に亘って設けられていることとしてもよい。
ただし、必要最小限の部分がカバーされ、枠体発泡材72の使用量を節約してコストメリットを出すことが可能となる点で、上記実施の形態の方が望ましい。
また、上記実施の形態においては、框は縦框21であり、縦框21の上下方向における端に位置する縦框小口26に、合成樹脂製の小口キャップ40が嵌め込まれており、中空部内補強部材37は、上下方向において延出部42の内側端42aと隣り合う外側端37dを有しており、延出部42と見込み方向において対向する対向壁28eと、小口覆部40aと上下方向において対向する枠体10の枠体対向部分14に、加熱発泡材70が設けられていることとした。つまり、上記実施の形態においては、建具1の框組みが縦勝ちであり、縦框21の上下方向における端に位置する縦框小口26に、合成樹脂製の小口キャップ40が嵌め込まれている形態に本発明を適用する例を挙げたが、これに限定されるものではなく、建具1の框組が横勝ちであり、横框の左右方向における端に位置する横框小口に、合成樹脂製の小口キャップが嵌め込まれている形態にも本発明を適用することが可能である。
1 建具
10 枠体、11 上枠、12 下枠、13 縦枠
14 枠体対向部分
20 扉
21 縦框、21c 框中空部
22 横框、23 框体、24 上框、25 下框
26 縦框小口
28 内壁、28a 室外側内壁、28b 室内側内壁
28c 外側内壁、28d 内側内壁、28e 対向壁
37 中空部内補強部材、37d 外側端
40 小口キャップ、40a 小口覆部
42 延出部、42a 内側端
70 加熱発泡材
71 中空部内発泡材、71a 外側端、71b 内側端
72 枠体発泡材、72a 外側端、72b 内側端
73 横框発泡材

Claims (4)

  1. 枠体と、前記枠体に設けられる戸体と、を有し、
    前記戸体は、中空部を有する框を備え、
    前記框の端に位置する小口に、合成樹脂製の小口キャップが嵌め込まれており、
    前記小口キャップは、前記小口を覆う小口覆部と、該小口覆部から延出して前記中空部内に入り込んだ延出部と、を備え、
    前記中空部内には、不燃性または難燃性の補強部材が設けられ、
    前記補強部材は、前記延出部の内側端と隣り合う外側端を有している建具であって、
    前記延出部と見込み方向において対向する前記中空部の対向壁と、前記小口覆部と対向する前記枠体の対向部分に、加熱発泡材が設けられていることを特徴とする建具。
  2. 請求項1に記載の建具において、
    前記対向壁に設けられた加熱発泡材は、前記框の端部に備えられていることを特徴とする建具。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の建具において、
    前記対向部分に設けられた加熱発泡材は、前記枠体の端部に備えられていることを特徴とする特徴とする建具。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の建具において、
    前記框は縦框であり、
    前記縦框の上下方向における端に位置する小口に、合成樹脂製の小口キャップが嵌め込まれており、
    前記補強部材は、上下方向において前記延出部の内側端と隣り合う外側端を有しており、
    前記延出部と見込み方向において対向する前記中空部の対向壁と、前記小口覆部と上下方向において対向する前記枠体の対向部分に、加熱発泡材が設けられていることを特徴とする建具。
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