JP3175882U - 紙類のバインダー - Google Patents

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慶司 土居
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小野 正博
不二井 啓文
中井 智治
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Abstract

【課題】小型であり使用時も持ち運び時にも嵩張らず、かつ用紙を確実に固定し、用紙の取り付け取出しも迅速にできる使い方の簡易な紙類のバインダーを提供する。
【解決手段】表表紙1と、裏表紙3と、前記表表紙と裏表紙の間に設けた紙類保持部2とからなる紙類のバインダーであり、紙類保持部2は、基板4の上部及び下部に、保持杆固定部6と保持杆係止部5を構成し、保持杆固定部6に保持杆7の一端を固定し、保持杆係止部5に保持杆7の他端を着脱自在に係止して、保持杆7を基板4に対して起伏自在に取り付けると共に、保持杆7の保持杆係止部5への係止状態で保持杆7と基板4の表面の間に間隙が形成され、この間隙に用紙を配置して保持杆7で保持する紙類のバインダー。
【選択図】図2

Description

本考案は、簡易な構成でありながら確実に紙類を保持できる紙類のバインダーに関するものである。
従来より存在する手帳は各紙葉が綴じられているため自由度が低く情報の管理には不向きであった。そのため各紙葉を着脱できるリング式のフォルダーが提案されたが、リングが必要なことから手軽に携帯するには大きすぎるという問題点があった。
このような点に鑑み特許文献1記載の紙類のバインダーが提案された。この発明は、本体(1)に折り込みを入れ、その中央部に爪(3)・爪(4)を上下2箇所、切り抜き加工し、その爪にB5あるいはA4サイズ用紙を噛ませることにより固定する折りたたみ式携帯手帳型用紙フォルダーである。
特開2005−262851号公報
前記特許文献1記載の発明は、B5あるいはA4の用紙を等分に三つ折りにして複数枚を本体にセットし畳むことで手帳的な使い方とノート等の各種使い方をできるため、持ち運び便利になり常備できるという効果がある。
しかしながら、前記折り畳み式携帯手帳型用紙フォルダーでは、本体(1)に折り込みを入れ、その中央部に上下2箇所の爪(3、4)に用紙を噛ませることにより固定するため、用紙が確実に固定されず、使用中に外れるという問題点があった。
また、本体(1)に用紙全体を三つ折りにしてセットして、使用時に本体を折り畳むものであるため、折り畳んだ時には嵩張るのであった。
本考案は、上記のような従来の用紙フォルダーの問題点を解消したもので、小型であり使用時も持ち運び時にも嵩張らず、かつ用紙を確実に固定し、用紙の取り付け取出しも迅速にできる使い方の簡易な紙類のバインダーを提供するものである。
請求項1に記載の考案は、表表紙と、裏表紙と、前記表表紙と裏表紙の間に設けた紙類保持部とからなる紙類のバインダーであり、前記紙類保持部は、基板とこの基板の上部及び下部に設けた保持杆固定部と保持杆係止部によって構成し、前記保持杆固定部に保持杆の一端を固定し、前記保持杆係止部に保持杆の他端を着脱自在に係止して、保持杆を基板に対して起伏自在に取り付けると共に、前記保持杆の保持杆係止部への係止状態で保持杆と基板の表面の間に間隙が形成され、この間隙に紙類を配置して保持杆で保持する紙類のバインダーである。
請求項2に記載の考案は、前記紙類をA4判の大きさとし、このA4判の紙類を二つ折りにしてA5判の大きさとして、前記保持杆と基板の表面の間に形成された間隙に配置して保持する紙類のバインダーである。
請求項1記載の紙類のバインダーによれば、保持杆を紙類保持部の基板に起伏自在に取り付け、かつ保持杆と基板の表面の間に間隙を形成したため、この間隙に大きな紙類を小さく折り畳んで容易に挟むことができ、かつ保持杆で確実に保持することができる。
また、軽量で嵩張らない構成であるため携帯に便利であり、さらに使い方が簡易で紙類を確実に固定し紙類の取り付け取出しも迅速にできる等の効果を奏する。
請求項2記載の紙類のバインダーによれば、使用する紙類をA4判の大きさとし、このA4判の長辺の中央から二つ折りしてA5判の大きさとして、前記保持杆と基板の表面の間に形成された間隙に挟んで保持するため、最も広く使用されているA4判の紙を、小さく折り畳んで紙面の両面を有効に使用することができ、また必要に応じて大きく広げて使用することもできる。
本考案の実施形態1の紙類のバインダーの全体斜視図 本考案の実施形態1の紙類のバインダーの展開図 図2のA−A断面図と一部拡大図 本考案の実施形態1の紙類のバインダーの使用状態の斜視図 本考案の実施形態1の紙類のバインダーに使用する紙類の一例の表面図(a)と裏面図(b)
本考案の実施形態1を図1乃至図5に基づいて説明する。
表表紙1と裏表紙3の間に紙類保持部2を形成する。すなわち、表表紙1の一側端全面に亘って、背表紙に当たる基板4を連設し、この基板4の一側端全面に亘って裏表紙3を連設して構成する。
表表紙1と裏表紙3及び基板4は一体に構成されているが、その材質は板状の合成樹脂であり、表表紙1と裏表紙3の大きさはそれぞれA6判の大きさの用紙の表紙として適当な大きさである。なお、前記大きさと材質は適宜変更できるものする。
また、表表紙1と裏表紙3の内側にそれぞれ見開き1a、3aを構成し、見開き3aの一端には筆記具入れ9を構成した。図中符号8はカバーであり、8aはフックである。
前記紙類保持部2は、前記基板4と、この基板4の下端に構成した保持杆固定部6と、上端に構成した保持杆係止部5からなる。
なお、保持杆固定部6を基板4の上端に構成し、保持杆係止部5を下端に構成しても良い。
前記保持杆係止部5は弾性体材質よりなる略直方体形状であり、中央に保持杆7を挿入して係止するための溝53が上下方向に削設されている。この溝53の上方の挿入口53aの幅は、保持杆7の直径より僅かに狭くなっているが、溝53の下部には、保持杆7を嵌合するために保持杆7の直径と略同一径の嵌合部53bが形成されている。
そのため、保持杆7が溝53の上方から押圧挿入されると挿入口53aが一時的に弾性変形し、さらに加圧されることによって保持杆7は嵌合部53bに嵌合して固定される。これによって、保持杆7の上端は保持杆係止部5に着脱自在に係止されるのである。
前記保持杆固定部6は弾性体材質よりなる略直方体形状であり、その中心部に基板4の表面と平行な貫通孔64が上下方向に形成されている。一方、保持杆7の下端は保持杆7の上端より僅かに直径が大となっているので、保持杆7の取り付けに際しては、保持杆7の下端を回転軸方向に沿って前記貫通孔64に圧入して固定するのである。
これによって、保持杆7の下端は保持杆固定部6に確実に固着され、保持杆7は保持杆固定部6を中心に基板4に対して起伏自在となるのである。
また、保持杆7の一端を保持杆固定部6に固定し、他端を保持杆係止部5に係止した状態では、保持杆7と基板4の表面の間に所望の間隙41が形成されるように、前記溝53や貫通孔64の位置、大きさ等を決定するものとする。
この間隙41に用紙10を挿入し配置して保持杆7で保持する。このとき、保持杆7は用紙10を直接押圧して基板4に固定するのではなく、保持杆7は用紙10の間隙41からの脱落を防ぐために用紙10を保持するのである。
したがって、用紙10は、表表紙1、裏表紙3、基板4及び保持杆7によって確実に保持され、かつ必要に応じて容易に間隙41から抜き出したり、差し替えたりして使用することができる。
次に、用紙について説明する。
本実施形態の用紙10はA4判であり、各々の表面(a)と裏面(b)に、予め各辺の中点を各辺に平行な縦の折線15と横の折線16で連結して紙面を4等分して、8個の分割紙面11a、11b、11c、11d、12a、12b、12c、12dを構成してある。
この分割紙面11a、11b・・の内側に、携帯カメラなどでの撮影を容易とするためのガイド枠13a、13b、13c、13d、14a、14b、14c、14dを構成してある。なお、この用紙10は、A4判に限らずB5判も使用できる。
前記用紙10の分割紙面11a、11b、11c、11d、12a、12b、12c、12dには、それぞれ1/8,2/8,3/8,4/8,5/8,6/8,7/8,8/8の番号が順番に記載されていて、この順序にしたがって、メモ等を取っていくとデーターが時系列的に整理できる。
また、用紙10は、無地用紙や予め年月日等が印刷され予定を書き込めるように構成されたカレンダー用紙、予め簿記記録に必要な項目枠で構成された簿記用紙などが使用できる。
上記のように構成した実施形態1の作用を説明する。
用紙10を横の折線16で二つに折り、A5判の大きさにして、図4の仮想線で示すように、保持杆7を保持杆係止部5から外して、上方に起こしてから、用紙10の中央を基板4の上に置いた後、保持杆7を保持杆係止部5に係止して保持する。あるいは、保持杆7を保持杆係止部5に係止した状態で用紙10を前記間隙41に挿入して保持する。
このとき、用紙10を縦の折線15で折り目を付けて二つ折りにして保持する。これによって用紙10は確実に保持される(図4参照)。
その後表表紙1を綴じて図1の状態で携帯する。使用する際は、表表紙1を開いて図4の状態として、分割紙面11a、11bにメモ等を記載する。分割紙面11a、11bに記載する余白がなくなったら、用紙10を紙類保持部2より抜き出してひっくり返し、下方の分割紙面11c、11dを表にして、再び紙類保持部2で保持する。
このように、用紙10の裏と表を順序良く使用することで、紙の無駄が省けると共に、メモ等の記載内容の順序が把握できるので整理しやすいのである。
これら、用紙10以外にも、チラシや地図、その他の書類を折り畳んで上記の要領で保持杆7で保持して収納や携帯ができる。
また、表表紙1と裏表紙3の内側にそれぞれ構成したポケット1b、3bにメモ類、チケット入場券、航空券、切符、領収書、新聞の切り抜き、はがき、写真プリントなども挟めるようになっている。
以下に本考案の効果を述べる。
用紙や資料等を紙類のバインダーに収納しポケットなどに入れ常に携帯できることにより:
(1)必要な紙情報に常にアクセスできるため、取りに行く手間、探す手間が省ける。
(2)四つ折にした用紙への記入は、紙類のバインダーの表表紙または裏表紙を下敷きとした状態で行えるが、用紙を保持杆より外して折り線より広げれば、元の大きさのA4判あるいはB5判の状態で使用することができる。
(3)必要であれば携帯カメラなどを用いて記載情報のデジタル化が可能である。
(4)用紙は、記入する余地がなくなったときは、保持杆から取り外して、A4判あるいはB5判の状態で既存のファイルに記録して保管できる。
1 表表紙 2 紙類保持部
3 裏表紙 4 基板
5 保持杆係止部 6 保持杆固定部
7 保持杆 41 間隙

Claims (2)

  1. 表表紙と、裏表紙と、前記表表紙と裏表紙の間に設けた紙類保持部とからなる紙類のバインダーであり、
    前記紙類保持部は、基板とこの基板の上部及び下部に設けた保持杆固定部と保持杆係止部によって構成し、前記保持杆固定部に保持杆の一端を固定し、前記保持杆係止部に保持杆の他端を着脱自在に係止して、保持杆を基板に対して起伏自在に取り付けると共に、前記保持杆の保持杆係止部への係止状態で保持杆と基板の表面の間に間隙が形成され、この間隙に紙類を配置して保持杆で保持することを特徴とする紙類のバインダー。
  2. 前記紙類をA4判の大きさとし、このA4判の紙類を二つ折りにしてA5判の大きさとして、前記保持杆と基板の表面の間に形成された間隙に配置して保持することを特徴とする請求項1記載の紙類のバインダー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015147401A (ja) * 2014-02-05 2015-08-20 株式会社アリア 楽譜用ファイル

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