JP3175859B2 - タンパク質あるいはペプチドのカルボキシ末端からのアミノ酸配列を決定する方法 - Google Patents

タンパク質あるいはペプチドのカルボキシ末端からのアミノ酸配列を決定する方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タンパク質あるいはペ
プチドの1次構造解析法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、タンパク質あるいはペプチドのカ
ルボキシ末端(C末端)からのアミノ酸配列を決定する
ためには、図2に示すようにタンパク質あるいはペプチ
ドにカルボキシペプチダーゼを反応させ、反応液を経時
的に1部ずつ採取し、その反応液をアミノ酸分析装置で
分析して遊離されたアミノ酸を定量する方法が用いられ
てきた。(日本生化学会編、生化学実験講座第I巻、タ
ンパク質の化学II、203−211ページ、1976年
発行) また、その反応液を質量分析装置にかけてC末端側のア
ミノ酸を失ったタンパク質あるいはペプチドの質量を測
定する方法も報告されている。(A. Tsugita,R. van de
n Broek, M. Pyzybylski, FEBS. Lett. 137, 19(198
2)) さらに、図3に示すようにC末端を無水酢酸で活性化
し、トリメチルシリルイソチオシアネート(TMS−I
TC)を結合させ、塩酸で切断するという一連の操作を
繰り返すことを利用した配列分析法も報告されている。
(D. H. Hawke,H-. W. Lahm, J. E. Shively, C. W. To
dd, Anal. Biochem. 166, 298(1987))
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のカルボキシペプ
チダーゼを用いる方法は、酵素の基質特異性や活性がC
末端アミノ酸あるいはそれに隣接するアミノ酸によって
さまざまであること、そして他の酵素の混在があること
から求めている以外のペプチド結合の切断が起き、正確
な分析が困難になることがあった。またこの方法は酵素
の自己消化性によってアミノ酸が遊離されるため高感度
分析には適していない。
【0004】また、TMS−ITCを用いる方法は反応
収率が悪いため実用化されていない。そこで本発明は、
酵素を用いることなく、タンパク質あるいはペプチドの
C末端からのアミノ酸配列を決定する方法を提供しよう
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明においては、上記
の欠点を克服しC末端からのアミノ酸の配列分析を実行
するために、第1段階として、カルボキシ末端がオキサ
ゾロン誘導体であるアセチル化されたタンパク質あるい
はペプチドに、一般式、 CF3 −(CF2 n −COOH(nは1あるいは2) で表される有機酸の蒸気を作用させて、カルボキシ末端
のアミノ酸を遊離させた後、第2段階として、そのアミ
ノ酸とカルボキシ末端のアミノ酸を失ったアセチル化さ
れたタンパク質あるいはペプチドとの混合物に無水酢酸
の蒸気を作用させて、そのアミノ酸をアセチル化し、ア
セチル化されたアミノ酸とカルボキシ末端のアミノ酸を
失ったアセチル化されたタンパク質あるいはペプチドと
の混合物とし、第3段階として、この混合物にさらに無
水酢酸の蒸気を作用させて、アセチル化されたカルボキ
シ末端アミノ酸由来のオキサゾロン誘導体と、新たに生
成されたカルボキシ末端がオキサゾロン誘導体であるア
セチル化されたタンパク質あるいはペプチドとの混合物
とし、この混合物からアセチル化されたカルボキシ末端
アミノ酸由来のオキサゾロン誘導体を有機溶媒で抽出し
て同定する、という一連の操作を繰り返した。
【0006】
【作用】上記手段により、酵素を用いることなく、タン
パク質あるいはペプチドのC末端からのアミノ酸配列を
決定することが可能になった。
【0007】
【実施例】以下実施例に基づいて本発明を詳細に説明す
る。 (実施例1)ここでは実験方法の詳細を述べる。
【0008】図1は本発明の分析方法を示す工程図であ
る。まず、タンパク質あるいはペプチドに無水酢酸の蒸
気を作用させ、アセチル化されたタンパク質あるいはペ
プチドとする。そしてアセチル化されたタンパク質ある
いはペプチドに、さらに無水酢酸の蒸気を作用させオキ
サゾロン誘導体を生成させる。
【0009】この、アセチル化されたタンパク質あるい
はペプチドのオキサゾロン誘導体に一般式、 CF3 −(CF2 n −COOH(nは1あるいは2) で表される有機酸の蒸気、すなわちペンタフルオロプロ
ピオン酸(PFPA、n=1)の蒸気あるいはヘプタフ
ルオロ酪酸(HFBA、n=2)の蒸気を作用させC末
端のアミノ酸を遊離させる。このアミノ酸に無水酢酸を
作用させてアセチル化する。このアセチル化されたアミ
ノ酸とC末端のアミノ酸を失ったアセチル化されたタン
パク質あるいはペプチドとの反応混合物にさらに無水酢
酸を作用させ、アセチル化されたアミノ酸由来のオキサ
ゾロン誘導体と新たに生成されたC末端がオキサゾロン
誘導体であるアセチル化されたタンパク質あるいはペプ
チドとの混合物とする。
【0010】この混合物から、アセチル化されたC末端
アミノ酸由来のオキサゾロン誘導体を抽出する。この抽
出されたアセチル化されたC末端アミノ酸由来のオキサ
ゾロン誘導体に、アルコールの蒸気、例えば1、1、
1、3、3、3−ヘキサフルオロ−2−プルピルアルコ
ール(HFPと略記する)の蒸気、あるいはアミンの蒸
気、例えば1、1、1−トリフルオロ−2−アミノエタ
ン(HFAEと略記する)の蒸気を作用させて、アセチ
ル化されたアミノ酸のエステルあるいはアセチル化され
たアミノ酸のアミドとして同定する。
【0011】以降、前段落に述べた工程を繰り返すこと
により、タンパク質あるいはペプチドのC末端からのア
ミノ酸配列を決定することが出来る。本発明のアミノ酸
配列分析の手順は以下のとおりである。まずタンパク質
あるいはペプチド試料を含む試料溶液を小型の試験管に
入れた後乾燥させる。ここで、試験管に30%の無水酢
酸と1%のピリジンを含む酢酸溶液を入れておく。この
試験管に先ほどの試料を入れた小型の試験管を入れる。
この試験管内を真空ポンプで減圧下に封管し、30℃に
10分間保つ(図4参照)。
【0012】ここで、タンパク質あるいはペプチドは無
水酢酸の作用によって、アセチル化されたタンパク質あ
るいはペプチドとなる。この反応後、この試験管の上部
を開管し、小型の試験管内を取り出す。ここにアセトニ
トリルあるいはピリジンを加えて減圧乾固し、用いた試
薬と溶媒とを除去する。
【0013】こうして得られた試料に、無水のアセトニ
トリルを溶媒とした0、1%のピリジンを含む30%の
無水酢酸を用いて、30℃において10分間無水酢酸の
蒸気を作用させた後、溶媒と無水酢酸を除去する。ここ
で、アセチル化されたタンパク質あるいはペプチドはオ
キサゾロン誘導体となる。このための手順は、この段落
で述べた反応条件を除いて前段落に述べた工程と同じで
ある。
【0014】このアセチル化されたタンパク質あるいは
ペプチドのオキサゾロン誘導体にペンタフルオロプロピ
オン酸(PFPA)の蒸気あるいはヘプタフルオロ酪酸
(HFBA)の蒸気を90℃で10分間加熱して作用さ
せる。ここで、C末端のアミノ酸が遊離され、そのアミ
ノ酸とC末端のアミノ酸を失ったアセチル化されたタン
パク質あるいはペプチドとの混合物となる。この手順も
前段落に述べた工程と同じである。この後、封管をあけ
て内側の試験管を取り出して乾燥させる。
【0015】次に、この混合物に無水酢酸の蒸気を作用
させる。この手順は初めに試料をアセチル化したものと
同一である。ここで、C末端アミノ酸が無水酢酸の作用
によってアセチル化され、アセチル化されたC末端アミ
ノ酸とC末端のアミノ酸を失ったアセチル化されたタン
パク質あるいはペプチドとの混合物を得ることができ
る。
【0016】さらに、この混合物に無水酢酸の蒸気を作
用させる。このための手順はオキサゾロン誘導体を得る
ための既に述べたものと同一である。ここで、アセチル
化されたC末端アミノ酸とC末端のアミノ酸を失ったア
セチル化されたタンパク質あるいはペプチドは、それぞ
れアセチル化されたC末端アミノ酸由来のオキサゾロン
誘導体と新たに生成されたC末端がオキサゾロン誘導体
であるアセチル化されたタンパク質あるいはペプチドと
なる。
【0017】次いで、これらの混合物から、ブチルクロ
ライド、クロロホルム、あるいはジイソプロピルエーテ
ルを用いて、アセチル化されたC末端アミノ酸由来のオ
キサゾロン誘導体を抽出する。このアセチル化されたC
末端アミノ酸由来のオキサゾロン誘導体に、1、1、
1、3、3、3−ヘキサフルオロ−2−プロピルアルコ
ールの蒸気を50℃において10分間作用させて、アセ
チル化されたアミノ酸のエステルとして検出する。作用
させる手順は、用いた試薬と反応条件を除いて、前述の
アセチル化あるいはオキサゾロン化のそれと同じであ
る。
【0018】この最後の手順においては、C末端アミノ
酸由来のオキサゾロン誘導体に、1、1、1−トリフル
オロ−2−アミノエタンの蒸気を50℃において10分
間作用させて、アセチル化されたアミノ酸のアミドとし
て検出することもできる。以下、C末端のアミノ酸を失
い、新たに生成されたC末端がオキサゾロン誘導体であ
るアセチル化されたタンパク質あるいはペプチドに、P
FPAの蒸気あるいはHFBAの蒸気を作用させる操作
以降の手順を繰り返すことによって、タンパク質あるい
はペプチドのC末端からのアミノ酸配列を決定すること
ができる。
【0019】(実施例2)以降、配列番号1のジペプチ
ド、Val-Phe 、を試料とした実験結果を用いて前述の工
程を説明する。ここでは、ファーストアトムボンバード
メント−質量分析(FAB−MS)法を用いて、生成物
の質量を測定した。測定に用いた装置及びその測定条件
は以下の通りである。
【0020】装置本体:日本電子製 HX110型 イオン化法:FAB(ポジティブ) イオン化ガス:キセノン 加速電圧:10kV マトリックス:グリセロール 図5は、Val-Phe そのものの質量スペクトルを示したも
のである。図6は、このジペプチドに、30%の無水酢
酸と1%のピリジンを含む酢酸溶液を用いて、無水酢酸
の蒸気を30℃において10分間作用させて得られた反
応生成物の質量スペクトルである。
【0021】図5において示したジペプチド由来の分子
イオンが消失し、新たにアセチル化されたジペプチドの
分子イオンが検出された。質量スペクトル中ではアセチ
ル化された化学種をAc-Xと表現する。例えば、Ac-Val-P
heはアセチル化されたVal-Phe のことである。このこと
から、ここで述べた反応条件においてアセチル化が定量
的に進行したことがわかる。この条件は、アミノ酸とC
末端のアミノ酸を失ったタンパク質あるいはペプチドと
の混合物に無水酢酸を作用させてアセチル化する条件と
同一である。
【0022】図7は、このアセチル化されたジペプチド
に、無水のアセトニトリルを溶媒とした0.1%のピリ
ジンを含む30%の無水酢酸を用いて、30℃において
10分間無水酢酸の蒸気を作用させて得られた反応生成
物の質量スペクトルである。図6において示したアセチ
ル化されたジペプチド由来の分子イオンが消失し、新た
にアセチル化されたジペプチドのオキサゾロン誘導体の
分子イオンが検出された。このことから、ここで述べた
反応条件においてオキサゾロン化が定量的に進行したこ
とがわかる。この条件は、アセチル化されたC末端アミ
ノ酸とC末端のアミノ酸を失ったアセチル化されたタン
パク質あるいはペプチドとの混合物に無水酢酸の蒸気を
作用させてオキサゾロン誘導体を得る条件と同一であ
る。
【0023】図8は、このアセチル化されたジペプチド
のオキサゾロン誘導体に、90℃で10分間加熱して、
100%のPFPAの蒸気を作用させて得られた反応生
成物の質量スペクトルである。図7において示したアセ
チル化されたジペプチドのオキサゾロン誘導体由来の分
子イオンが消失し、新たにアセチル化されたバリンと、
フェニルアラニンの分子イオンが検出された。このこと
から、ここで述べた反応条件においてカルボキシ末端の
アミノ酸が遊離される反応が定量的に進行したことがわ
かる。また、100%のHFBAの蒸気を作用させて得
られた反応生成物を分析したところは、図8とほぼ同一
の質量スペクトルが得られた。
【0024】ここで述べたことは、図1に示した工程を
実行することによって逐次的にC末端のアミノ酸を得る
ことが可能なことを示している。 (実施例3)ここでは、アセチル化されたタンパク質あ
るいはペプチドのオキサゾロン誘導体に、PFPAの蒸
気を作用させる際の有機酸の濃度と反応効率との関係を
示す。
【0025】実施例2において述べたように、アセチル
化されたジペプチドのオキサゾロン誘導体に、90℃で
10分間加熱して、100%のPFPAの蒸気を作用さ
せた場合に定量的に反応が進むことが、図7と図8との
比較から確かめられた。この有機酸の濃度を90%(ア
セトニトリル溶液)とした場合の蒸気を作用させた結果
を示したものが図9である。この場合には、アセチル化
されたバリンの分子イオンと共に、アセチル化されたジ
ペプチド及びそのオキサゾロン誘導体の分子イオンも検
出されている。
【0026】図10はさらに有機酸の濃度を80%とし
た場合の蒸気を作用させた結果を示したものである。こ
の場合にも、アセチル化されたバリンの分子イオンと共
に、アセチル化されたジペプチド及びそのオキサゾロン
誘導体の分子イオンが検出されている。そしてこの場
合、アセチル化されたバリンの分子イオンの相対的な強
度は、アセチル化されたジペプチド及びそのオキサゾロ
ン誘導体の分子イオンの強度と比較して、図9に示した
有機酸の濃度を90%とした場合よりも小さくなってい
ることがわかる。
【0027】図11はさらに有機酸の濃度を80%とし
た場合の結果を示したものである。この場合にも、アセ
チル化されたバリンの分子イオンと共に、アセチル化さ
れたジペプチド及びそのオキサゾロン誘導体の分子イオ
ンが検出されている。そしてこの場合の結果は、80%
とした場合とほぼ同一であった。
【0028】これらのことから、有機酸の濃度は70%
を越える必要があることがわかる。 (実施例4)ここでは、アセチル化されたタンパク質あ
るいはペプチドのオキサゾロン誘導体に、PFPAの蒸
気を作用させる際の温度と反応効率との関係を示す。
【0029】図12、13、14、15は、それぞれ作
用させる温度を90℃、80℃、70℃、60℃とした
場合の結果を示したものである。図からわかるように、
検討した各温度において、アセチル化されたジペプチド
のオキサゾロン誘導体が有機酸の蒸気の作用を受けて生
成したアセチル化されたバリン由来の分子イオンが検出
されている。そして、温度が高くなるにつれてこの反応
の反応効率は高くなり、90℃において定量的に進行す
る事がわかる。但しこの場合、生成物をメタノールで抽
出し、アセチル化されたバリンのメチルエステルとして
検出した。
【0030】(実施例5)ここでは、アセチル化された
タンパク質あるいはペプチドのオキサゾロン誘導体に、
PFPAの蒸気を作用させる際の反応時間と反応効率と
の関係を示す。図16、17、18は、それぞれ作用さ
せる時間を、10分間、5分間、2分間とした場合の結
果を示したものである。図からわかるように、検討した
各時間アセチル化されたジペプチドのオキサゾロン誘導
体に有機酸の蒸気を作用させた際、生成したアセチル化
されたバリン由来の分子イオンが検出されている。そし
て、時間が長くなるにつれてこの反応の反応効率は高く
なる事がわかる。作用させる時間を2分間とした場合の
反応効率は低かった。
【0031】(実施例6)ここでは、アセチル化された
タンパク質あるいはペプチドをオキサゾロン誘導体化す
る際に、ピリジンの添加によって反応効率が向上するこ
とを示す。実施例2において説明したように、図7はア
セチル化されたジペプチドに、無水のアセトニトリルを
溶媒とした0.1%のピリジンを含む30%の無水酢酸
を用いて、30℃において10分間無水酢酸の蒸気を作
用させて得られた反応生成物の質量スペクトルを示した
ものである。この条件からピリジンを除いた場合に得ら
れた結果が図19である。オキサゾロン誘導体の分子イ
オンと共にアセチル化されたジペプチドの分子イオンも
検出されている。
【0032】また、ピリジンの濃度を1%とした場合に
得られた結果が図20である。この場合には、図7に示
した結果と同様に、アセチル化されたジペプチドの分子
イオンは検出されなかった。これらのことから、アセチ
ル化されたタンパク質あるいはペプチドをオキサゾロン
誘導体化する際に、ピリジンの添加により反応効率が向
上することがわかる。
【0033】(実施例7)ここでは、遊離されたアミノ
酸が無水酢酸の蒸気の作用でアセチル化され、さらに無
水酢酸の蒸気の作用でアセチル化されたアミノ酸が、ア
セチル化されたアミノ酸のオキサゾロン誘導体となる事
を示す。反応条件は実施例2で述べたものと同一であ
る。
【0034】図21に、得られたアセチル化されたフェ
ニルアラニンの質量スペクトルを示す。そして図22
に、得られたアセチル化されたフェニルアラニンのオキ
サゾロン誘導体の分子イオンを示す。 (実施例8)ここでは、アセチル化されたアミノ酸由来
のオキサゾロン誘導体にアルコールの蒸気を作用させ
て、アセチル化されたアミノ酸のエステルとする工程を
示す。前述の実施例にしたがって得られたアセチル化さ
れたフェニルアラニンのオキサゾロン誘導体に、1、
1、1、3、3、3−ヘキサフルオロ−2−プロピルア
ルコールの蒸気を50℃において10分間作用させた。
【0035】図23は、ここで得られた化合物の質量ス
ペクトルである。明瞭なアセチル化されたフェニルアラ
ニンの1、1、1、3、3、3−ヘキサフルオロ−2−
プロピルエステルの質量に相当する分子イオンが検出さ
れている。このことから、アセチル化されたアミノ酸の
エステルが得られることがわかる。
【0036】(実施例9)ここでは、アセチル化された
アミノ酸由来のオキサゾロン誘導体にアミンの蒸気を作
用させて、アセチル化されたアミノ酸のアミドとする工
程を示す。前述の実施例にしたがって得られたアセチル
化されたフェニルアラニンのオキサゾロン誘導体に、
1、1、1−トリフルオロ−2−アミノエタンの蒸気を
50℃において10分間作用させた。図24は、ここで
得られた化合物の質量スペクトルである。アセチル化さ
れたフェニルアラニンの1、1、1−トリフルオロエチ
ルアミドの質量に相当する分子イオンが検出されてい
る。このことから、アセチル化されたアミノ酸のアミド
が得られることがわかる。
【0037】以上述べてきた結果をまとめると次のよう
になる。第1段階として、C末端がオキサゾロン誘導体
であるアセチル化されたタンパク質あるいはペプチド
に、一般式、 CF3 −(CF2 n −COOH(nは1あるいは2) で表される有機酸の蒸気を作用させて、C末端のアミノ
酸を遊離させた後、第2段階として、そのアミノ酸とC
末端のアミノ酸を失ったアセチル化されたタンパク質あ
るいはペプチドとの混合物に無水酢酸の蒸気を作用させ
て、そのアミノ酸をアセチル化し、アセチル化されたア
ミノ酸とC末端のアミノ酸を失ったアセチル化されたタ
ンパク質あるいはペプチドとの混合物とし、第3段階と
して、この混合物にさらに無水酢酸の蒸気を作用させ
て、アセチル化されたC末端アミノ酸由来のオキサゾロ
ン誘導体と新たに生成されたC末端がオキサゾロン誘導
体であるアセチル化されたタンパク質あるいはペプチド
との混合物とし、この混合物からアセチル化されたC末
端アミノ酸由来のオキサゾロン誘導体を有機溶媒で抽出
して同定する、という一連の操作を繰り返すことによ
り、試料としたタンパク質あるいはペプチドのC末端か
らのアミノ酸配列を決定することができる。
【0038】上記の、C末端がオキサゾロン誘導体であ
るタンパク質あるいはペプチドは、タンパク質あるいは
ペプチドに無水酢酸の蒸気を作用させてアセチル化され
たタンパク質あるいはペプチドとした後に、さらに無水
酢酸の蒸気を作用させて得たものである。
【0039】
【発明の効果】本発明の重要な点は、第1段階として、
C末端がオキサゾロン誘導体であるアセチル化されたタ
ンパク質あるいはペプチドに、一般式、 CF3 −(CF2 n −COOH(nは1あるいは2) で表される有機酸の蒸気を作用させて、C末端のアミノ
酸を遊離させた後、第2段階として、そのアミノ酸とC
末端のアミノ酸を失ったアセチル化されたタンパク質あ
るいはペプチドとの混合物に無水酢酸の蒸気を作用させ
て、そのアミノ酸をアセチル化し、アセチル化されたア
ミノ酸とC末端のアミノ酸を失ったアセチル化されたタ
ンパク質あるいはペプチドとの混合物とし、第3段階と
して、この混合物にさらに無水酢酸の蒸気を作用させ
て、アセチル化されたC末端アミノ酸由来のオキサゾロ
ン誘導体と新たに生成されたC末端がオキサゾロン誘導
体であるアセチル化されたタンパク質あるいはペプチド
との混合物とし、この混合物からアセチル化されたC末
端アミノ酸由来のオキサゾロン誘導体を有機溶媒で抽出
して同定する、という一連の操作を繰り返すことによっ
て、酵素を用いることなくタンパク質あるいはペプチド
のC末端からのアミノ酸配列を順次決定することが可能
になったことである。
【0040】よって、本発明によるタンパク質あるいは
ペプチドのC末端からのアミノ酸配列を決定する方法は
その工業的価値が大である。 (配列表) 配列番号:1 配列の長さ:2 配列の形:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Val-Phe 1
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分析方法を示す工程図である。
【図2】カルボキシペプチダーゼを用いた場合の従来の
分析方法を示す工程図である。
【図3】トリメチルシリルイソチオシアナートを用いた
場合の従来の分析方法である。
【図4】本発明の分析方法における操作を示す図であ
る。
【図5】Val-Phe の質量スペクトルを示したものであ
る。
【図6】Val-Phe に30%の無水酢酸と1%のピリジン
を含む酢酸溶液を用いて無水酢酸の蒸気を30℃におい
て10分間作用させて得られた生成物の質量スペクトル
である。
【図7】アセチル化されたVal-Phe に無水のアセトニト
リルを溶媒とした0.1%のピリジンを含む30%の無
水酢酸を用いて30℃において10分間無水酢酸の蒸気
を作用させて得られた生成物の質量スペクトルである。
【図8】アセチル化されたVal-Phe のオキサゾロン誘導
体に、90℃で10分間加熱して、100%のPFPA
から作られた蒸気を作用させて得られた生成物の質量ス
ペクトルである。
【図9】アセチル化されたVal-Phe のオキサゾロン誘導
体に、90℃で10分間加熱して、90%のPFPAか
ら作られた蒸気を作用させて得られた生成物の質量スペ
クトルである。
【図10】アセチル化されたVal-Phe のオキサゾロン誘
導体に、90℃で10分間加熱して、80%のPFPA
から作られた蒸気を作用させて得られた生成物の質量ス
ペクトルである。
【図11】アセチル化されたVal-Phe のオキサゾロン誘
導体に、90℃で10分間加熱して、70%のPFPA
から作られた蒸気を作用させて得られた生成物の質量ス
ペクトルである。
【図12】アセチル化されたタンパク質あるいはペプチ
ドのオキサゾロン誘導体に、PFPAの蒸気を作用させ
る温度を90℃とした場合の結果を示したものである。
【図13】アセチル化されたタンパク質あるいはペプチ
ドのオキサゾロン誘導体に、PFPAの蒸気を作用させ
る温度を80℃とした場合の結果を示したものである。
【図14】アセチル化されたタンパク質あるいはペプチ
ドのオキサゾロン誘導体に、PFPAの蒸気を作用させ
る温度を70℃とした場合の結果を示したものである。
【図15】アセチル化されたタンパク質あるいはペプチ
ドのオキサゾロン誘導体に、PFPAの蒸気を作用させ
る温度を60℃とした場合の結果を示したものである。
【図16】アセチル化されたタンパク質あるいはペプチ
ドのオキサゾロン誘導体に、PFPAの蒸気を作用させ
る時間を10分間とした場合の結果を示したものであ
る。
【図17】アセチル化されたタンパク質あるいはペプチ
ドのオキサゾロン誘導体に、PFPAの蒸気を作用させ
る時間を5分間とした場合の結果を示したものである。
【図18】アセチル化されたタンパク質あるいはペプチ
ドのオキサゾロン誘導体に、PFPAの蒸気を作用させ
る時間を2分間とした場合の結果を示したものである。
【図19】アセチル化されたVal-Phe に無水のアセトニ
トリルを溶媒とした30%の無水酢酸を用いて30℃に
おいて10分間無水酢酸の蒸気を作用させて得られた生
成物の質量スペクトルである。
【図20】アセチル化されたVal-Phe に無水のアセトニ
トリルを溶媒とした1%のピリジンを含む30%の無水
酢酸を用いて30℃において10分間無水酢酸の蒸気を
作用させて得られた生成物の質量スペクトルである。
【図21】アセチル化されたフェニルアラニンの質量ス
ペクトルである。
【図22】アセチル化されたフェニルアラニンのオキサ
ゾロン誘導体の質量スペクトルである。
【図23】アセチル化されたフェニルアラニンのオキサ
ゾロン誘導体に、1、1、1、3、3、3−ヘキサフル
オロ−2−プロピルアルコールの蒸気を50℃において
10分間作用させて得られた化合物の質量スペクトルで
ある。
【図24】アセチル化されたフェニルアラニンのオキサ
ゾロン誘導体に、1、1、1−トリフルオロ−2−アミ
ノエタンの蒸気を50℃において10分間作用させて得
られた化合物の質量スペクトルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐野 満 大阪府寝屋川市下木田町14番5号 倉敷 紡績株式会社 技術研究所内 (56)参考文献 特開 平1−250863(JP,A) 特開 平1−235600(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 33/68 BIOSIS(DIALOG) WPI(DIALOG)

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1段階として、カルボキシ末端がオキ
    サゾロン誘導体であるアセチル化されたタンパク質ある
    いはペプチドに、一般式、 CF3 −(CF2 n −COOH(nは1あるいは2) で表される有機酸の蒸気を作用させて、カルボキシ末端
    のアミノ酸を遊離させた後、第2段階として、そのアミ
    ノ酸とカルボキシ末端のアミノ酸を失ったアセチル化さ
    れたタンパク質あるいはペプチドとの混合物に無水酢酸
    の蒸気を作用させて、そのアミノ酸をアセチル化し、ア
    セチル化されたアミノ酸とカルボキシ末端のアミノ酸を
    失ったアセチル化されたタンパク質あるいはペプチドと
    の混合物とし、第3段階として、この混合物にさらに無
    水酢酸の蒸気を作用させて、アセチル化されたカルボキ
    シ末端アミノ酸由来のオキサゾロン誘導体と、新たに生
    成されたカルボキシ末端がオキサゾロン誘導体であるア
    セチル化されたタンパク質あるいはペプチドとの混合物
    とし、この混合物からアセチル化されたカルボキシ末端
    アミノ酸由来のオキサゾロン誘導体を有機溶媒で抽出し
    て同定する、という一連の操作を繰り返すことを特徴と
    した、タンパク質あるいはペプチドのカルボキシ末端か
    らのアミノ酸配列を決定する方法。
  2. 【請求項2】 上記、カルボキシ末端がオキサゾロン誘
    導体であるアセチル化されたタンパク質あるいはペプチ
    ドは、タンパク質あるいはペプチドに無水酢酸の蒸気を
    作用させてアセチル化されたタンパク質あるいはペプチ
    ドとした後に、さらに無水酢酸の蒸気を作用させて得る
    ことを特徴とした、請求項1記載のタンパク質あるいは
    ペプチドのカルボキシ末端からのアミノ酸配列を決定す
    る方法。
  3. 【請求項3】 上記、一般式、 CF3 −(CF2 n −COOH(nは1あるいは2) で表される有機酸の蒸気を作用させる際の有機酸溶液の
    濃度は70%以上であることを特徴とした、請求項1記
    載のタンパク質あるいはペプチドのカルボキシ末端から
    のアミノ酸配列を決定する方法。
  4. 【請求項4】 上記、一般式、 CF3 −(CF2 n −COOH(nは1あるいは2) で表される有機酸の蒸気を作用させる温度は60から9
    0℃であることを特徴とした、請求項1記載のタンパク
    質あるいはペプチドのカルボキシ末端からのアミノ酸配
    列を決定する方法。
  5. 【請求項5】 上記、一般式、 CF3 −(CF2 n −COOH(nは1あるいは2) で表される有機酸の蒸気を作用させる時間は5分間以上
    であることを特徴とした、請求項1記載のタンパク質あ
    るいはペプチドのカルボキシ末端からのアミノ酸配列を
    決定する方法。
  6. 【請求項6】 上記、一般式、 CF3 −(CF2 n −COOH(nは1あるいは2) で表される有機酸を作用させた後、アセトニトリルある
    いはピリジンを加えて減圧し、用いた溶媒と試薬とを除
    去することを特徴とした、請求項1記載のタンパク質あ
    るいはペプチドのカルボキシ末端からのアミノ酸配列を
    決定する方法。
  7. 【請求項7】 上記、有機酸の蒸気を作用させた反応混
    合物に無水酢酸の蒸気を作用させることを特徴とした、
    請求項1記載のタンパク質あるいはペプチドのカルボキ
    シ末端からのアミノ酸配列を決定する方法。
  8. 【請求項8】 上記、アセチル化されたアミノ酸とカル
    ボキシ末端のアミノ酸を失ったアセチル化されたタンパ
    ク質あるいはペプチドとの混合物に作用させる無水酢酸
    の蒸気は、ピリジンを含む有機溶媒溶液から作られるも
    のであることを特徴とした、請求項1記載のタンパク質
    あるいはペプチドのカルボキシ末端からのアミノ酸配列
    を決定する方法。
  9. 【請求項9】 上記、アセチル化されたアミノ酸由来の
    オキサゾロン誘導体に、フッ素を含むアルコールの蒸気
    またはアミンの蒸気を作用させて、アセチル化されたア
    ミノ酸のエステルまたはアセチル化されたアミノ酸のア
    ミドとして検出することを特徴とした、請求項1記載の
    タンパク質あるいはペプチドのカルボキシ末端からのア
    ミノ酸配列を決定する方法。
  10. 【請求項10】 上記、タンパク質あるいはペプチドに
    無水酢酸を含む溶液から作られる蒸気を作用させること
    を特徴とした、請求項2記載のタンパク質あるいはペプ
    チドのカルボキシ末端からのアミノ酸配列を決定する方
    法。
  11. 【請求項11】 上記、アセチル化されたタンパク質あ
    るいはペプチドに作用させる無水酢酸の蒸気は、ピリジ
    ンを含む有機溶媒溶液から作られたものであることを特
    徴とした、請求項2記載のタンパク質あるいはペプチド
    のカルボキシ末端からのアミノ酸配列を決定する方法。
  12. 【請求項12】 上記、アセチル化されたタンパク質あ
    るいはペプチドに無水酢酸の蒸気を作用させた後、アセ
    トニトリルあるいはピリジンを加えて減圧し、用いた溶
    媒と試薬とを除去することを特徴とした、請求項2記載
    のタンパク質あるいはペプチドのカルボキシ末端からの
    アミノ酸配列を決定する方法。
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