JP3175775B2 - 放射温度計の温度測定方法及び放射温度計 - Google Patents

放射温度計の温度測定方法及び放射温度計

Info

Publication number
JP3175775B2
JP3175775B2 JP55273299A JP55273299A JP3175775B2 JP 3175775 B2 JP3175775 B2 JP 3175775B2 JP 55273299 A JP55273299 A JP 55273299A JP 55273299 A JP55273299 A JP 55273299A JP 3175775 B2 JP3175775 B2 JP 3175775B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermopile
temperature
output
radiation thermometer
region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP55273299A
Other languages
English (en)
Inventor
數仁 坂野
Original Assignee
數仁 坂野
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 數仁 坂野 filed Critical 數仁 坂野
Application granted granted Critical
Publication of JP3175775B2 publication Critical patent/JP3175775B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J5/00Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry
    • G01J5/70Passive compensation of pyrometer measurements, e.g. using ambient temperature sensing or sensing of temperature within housing
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J5/00Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry
    • G01J5/10Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry using electric radiation detectors
    • G01J5/12Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry using electric radiation detectors using thermoelectric elements, e.g. thermocouples
    • G01J5/14Electrical features thereof
    • G01J5/16Arrangements with respect to the cold junction; Compensating influence of ambient temperature or other variables
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J5/00Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry
    • G01J5/02Constructional details
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J5/00Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry
    • G01J5/02Constructional details
    • G01J5/0295Nulling devices or absolute detection
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J5/00Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry
    • G01J5/02Constructional details
    • G01J5/04Casings
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J5/00Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry
    • G01J5/02Constructional details
    • G01J5/04Casings
    • G01J5/049Casings for tympanic thermometers
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J5/00Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry
    • G01J5/02Constructional details
    • G01J5/06Arrangements for eliminating effects of disturbing radiation; Arrangements for compensating changes in sensitivity
    • G01J5/061Arrangements for eliminating effects of disturbing radiation; Arrangements for compensating changes in sensitivity by controlling the temperature of the apparatus or parts thereof, e.g. using cooling means or thermostats
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J5/00Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry
    • G01J5/02Constructional details
    • G01J5/06Arrangements for eliminating effects of disturbing radiation; Arrangements for compensating changes in sensitivity
    • G01J5/064Ambient temperature sensor; Housing temperature sensor; Constructional details thereof

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Radiation Pyrometers (AREA)
  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は放射温度計の温度測定方法及び放射温度計に
関し、詳しくは測定対象から放射される赤外線をサーモ
パイルにて検知して測定対象の温度を非接触で測定する
放射温度計の温度測定方法及び放射温度計に関するもの
である。
背景技術 従来から、放射温度計を用いることにより測定対象か
ら放射される赤外線を検知して測定対象の温度を非接触
で測定することが行われている。例えば体温計では近
年、衛生上及び利便上の理由から口腔内の温度を測定す
る舌下型体温計や腋窩の温度を測定する腋窩型体温計等
の接触型体温計よりも、鼓膜や周辺組織から放射される
赤外線を検知することで体温を測定する非接触型体温計
の需要が増大しつつある。
鼓膜は人体の深部に位置し外部環境の影響を受けにく
いため、口腔内や腋窩等の人体の他の部位に比べて体温
を正確に測定できることも非接触型体温計が注目されて
いる理由の一つである。
非接触型体温計には、一般に測定対象から放射される
赤外線を検知するための非接触型温度センサとして、焦
電型センサ又はサーモパイルセンサが使用されている。
焦電型センサは測定対象から放射される赤外線エネルギ
を吸収したときの温度変化による焦電体の表面電荷の変
化を出力として検出するセンサである。焦電型センサは
焦電体の温度が変化したときのみに出力を出すため、入
射赤外線をチョッピングして断続的に遮断し連続的な出
力を取り出している。一方、サーモパイルセンサは熱電
対を集積回路技術を用いて堆積し、直接接続された多数
の熱電対により、温接点と冷接点との温度差に対する連
続的な出力を取り出すセンサである。
以下、従来の放射温度計を、測定対象から放射される
赤外線を検知するための非接触型温度センサとして、サ
ーモパイルを使用した非接触型体温計を例に説明する。
サーモパイルを使用した従来の非接触型体温計として
は例えば、特開平3−273121に示された放射体温計があ
る。かかる放射体温計を第7図のブロックダイヤグラム
に基づいて説明する。
第7図において、放射体温計に備えられたサーモパイ
ル21は鼓膜20からの赤外線の輻射量に応じた電圧を出力
する。このサーモパイル21の出力端に接続された増幅器
22は、微弱なサーモパイル21の出力電圧を所定の大きさ
に増幅する。増幅器22に接続された差動電力増幅器23
は、増幅器22の出力と基準電圧(例えば0Vに設定す
る。)との差に比例した出力をヒータ24に加える。サー
ミスタ25はヒータ24、サーモパイル21とともに熱伝導性
の良い材質で作られたブロック26の中に収納される。温
度演算回路27はサーミスタ25の抵抗からブロック26の温
度、すなわちサーモパイル21の温度を算出し表示手段28
によって表示する。
ここで、サーモパイル21の出力をV、測定対象の温度
をT、サーモパイル21の温度をT0とすると、サーモパイ
ル21の出力Vはステファン−ボルツマンの法則により、 V=k(T4−T0 4)kは定数 (1) と表される。かかる特開平3−273121に示された放射体
温計では、サーモパイル21の温度はサーモパイル21の出
力により制御されるので、サーモパイル21の出力Vが0
になるようにフィードバック制御を行うことにより、
(1)式は、 T=T0 となる。従って、サーモパイル21の出力Vが0になるよ
うにフィードバック制御されたときのサーモパイル21の
温度T0をサーミスタ25にて検出することにより、測定対
象の温度Tを知ることができる。
しかしながら、以上の特開平3−273121に示された放
射体温計はサーモパイル21の感度や増幅回路等の影響を
受けないため、測定誤差を減少させることができるとい
う利点を有していたものの、以下に示す問題があった。
特開平3−273121に示された放射体温計は、サーモパ
イル21の出力Vが0になるようにフィードバック制御す
る制御手段を使用している。かかるフィードバック制御
はクローズドループ制御、すなわちサーモパイル21の出
力に応じた熱量がヒータ24を介してサーモパイル21を加
熱することでサーモパイル21の温度を調整するものであ
る。第8図の加熱量−時間グラフで示すようにフィード
バックの結果によりヒータ24の加熱量は時々刻々変化
し、サーモパイル21の出力Vは0に向かって減少すると
いう特性を有している。以上のようなフィードバック制
御はサーモパイル21の出力が0近傍であるほど第8図の
加熱量−時間グラフで示すように加熱量も微量となるた
め、サーモパイル21の出力Vが0である状態を達成する
には加熱開始から一定の時間t1を要する。
また、例えば鼓膜の温度を測定する際に耳孔内に挿入
するサーモパイル21の挿入角度の変化や、外耳道の温度
の影響などにより、サーモパイル21に入射する赤外線量
は変化する。このように鼓膜温度測定中にサーモパイル
21に入射する赤外線量が変化することによりサーモパイ
ル21の出力も変化する。従って、サーモパイル21への加
熱量は差動電力増幅器23により逐次調整され、特にサー
モパイル21の出力が0近傍では微調整の頻度が多くなる
ため、測定時間t1は長時間となる。
さらに、フィードバック制御回路は通常、伝達遅延係
数を有している。かかる伝達遅延係数は加熱状態がフィ
ードバック制御により時々刻々と変化する場合、固定定
数として扱うことができない。従って、伝達遅延を補正
するための係数を設定することができず、上述のサーモ
パイル21の出力変化に対しては大きな伝達遅延係数を有
した状態のまま制御することになり、加熱調整はサーモ
パイル21の出力変化に追随することができない。この伝
達遅延によりフィードバック指令数値と制御結果に不一
致が発生するため、サーモパイル21の加熱調整は頻繁に
行われ、かつ、微小に制御される。このような微調整
は、サーモパイル21の出力の0近傍において、サーモパ
イル21に入射する赤外線量の変化と相まって脈流現象を
発生させる原因となる。かかる脈流現象を修正し、か
つ、サーモパイル21の出力が0である状態を達成するに
は第8図の出力−時間グラフで示すようにt1は長時間と
なる。
以上のように、特開平3−273121に示された放射体温
計では、従来からの課題である測定精度の向上を図るた
めにはフィードバック制御に要する時間t1をあらかじめ
長く設定する必要があった。他方、非接触型体温計の特
長である、瞬間又は極めて短時間に測定対象の温度を測
定することを優先させた場合には測定精度の低下は避け
られなかった。
また、サーモパイル21の出力Vが0になるようにフィ
ードバック制御する制御手段は上述のように、増幅器2
2、差動電力増幅器23などからなるフィードバック制御
回路を要するため、これらの必要部品数の増大がコスト
高の原因となっていた。
本発明は上記従来技術における問題点を解決し、測定
精度の向上を図り、かつ、測定時間の短縮を図ることが
できる放射温度計の温度測定方法及び放射温度計を提供
することを目的とする。
また本発明は部品点数の少ない、安価な放射温度計を
提供することを目的とする。
発明の開示 以上の課題を解決するため提供する本願第1の発明に
かかる放射温度計の温度測定方法は、測定対象から放射
される赤外線をサーモパイルにより検知して測定対象の
温度を測定する放射温度計の温度測定方法において、単
位時間あたりの加熱量をほぼ一定としてサーモパイルの
出力が正領域から負領域に反転するようにサーモパイル
を加熱し、サーモパイルの出力が正領域から負領域に反
転した時点でのサーモパイルの温度を測定対象の温度と
して特定することを特徴とする放射温度計の温度測定方
法である。
かかる温度測定方法とすることにより、サーモパイル
の出力とは無関係にサーモパイルを加熱し、サーモパイ
ルの出力がプラスからマイナスへ反転した時の出力を検
知することができるため、サーモパイルの温度をフィー
ドバック制御する温度調節手段が必要ない。従って、測
定精度の向上を図り、かつ、測定時間の短縮を図ること
ができる。また、部品点数の少ない、安価な放射温度計
を提供することできる。
また、以上の課題を解決するため提供する本願第2の
発明にかかる放射温度計の温度測定方法は、測定対象か
ら放射される赤外線をサーモパイルにより検知して測定
対象の温度を測定する放射温度計の温度測定方法におい
て、単位時間あたりの加熱量をほぼ一定としてサーモパ
イルの出力が正領域から負領域に反転するようにサーモ
パイルを加熱し、予め正領域と負領域にそれぞれ設定し
た閾値の範囲内をサーモパイルの出力の反転位置とし、
サーモパイルの出力が正領域から負領域に反転した時点
でのサーモパイルの温度を測定対象の温度として特定す
ることを特徴とする放射温度計の温度測定方法である。
かかる温度測定方法とすることにより、サーモパイル
の出力とは無関係にサーモパイルを加熱し、サーモパイ
ルの出力がプラスからマイナスへ反転した時の出力を検
知することができるため、サーモパイルの温度をフィー
ドバック制御する温度調節手段が必要ない。また、予め
正領域と負領域にそれぞれ設定した閾値の範囲内をサー
モパイルの出力の反転位置としているため、安定した反
転出力が得られる。従って、さらなる測定精度の向上を
図り、かつ、測定時間の短縮を図ることができる。ま
た、部品点数の少ない、安価な放射温度計を提供するこ
とができる。
また、以上の課題を解決するため提供する本願第3の
発明にかかる放射温度計の温度測定方法は、本願第1又
は本願第2の発明にかかる放射温度計の温度測定方法に
おいて、電圧比較器を有する検出装置により、サーモパ
イルの出力が正領域から負領域に反転した時点でのサー
モパイルの出力を検出することを特徴とする。
かかる温度測定方法とすることにより、安価な回路に
てサーモパイルの反転出力を検出することができる。
また、以上の課題を解決するため提供する本願第4の
発明にかかる放射温度計の温度測定方法は、測定対象か
ら放射される赤外線をサーモパイルにより検知して測定
対象の温度を測定する放射温度計の温度測定方法におい
て、単位時間あたりの加熱量をほぼ一定としてサーモパ
イルの出力が正領域から負領域に反転するようにサーモ
パイルを加熱し、サーモパイルの出力が、予め正領域と
負領域に設定した絶対値が等しい一対の閾値に到達した
時点でのそれぞれのサーモパイルの温度を求め、これら
のサーモパイルの温度の平均値を測定対象の温度として
特定することを特徴とする放射温度計の温度測定方法で
ある。
かかる温度測定方法とすることにより、サーモパイル
の出力とは無関係にサーモパイルを加熱し、サーモパイ
ルの出力がプラスからマイナスへ反転した時の出力を検
知することができるため、サーモパイルの温度をフィー
ドバック制御する温度調節手段が必要ない。また、予め
正領域と負領域に設定した絶対値が等しい一対の閾値に
到達した時点でのそれぞれのサーモパイルの温度を求
め、これらのサーモパイルの温度の平均値を測定対象の
温度として特定するため、簡易な演算手段で高精度に対
象温度を測定することができる。すなわち、正領域及び
負領域での設定閾値の絶対値を等しくすれば、サーモパ
イルに関して周囲温度及び測定環境等の測定環境の相違
に起因する測定誤差を補正する演算手段は簡易なもので
足りる。従って、さらなる測定精度の向上を図り、か
つ、測定時間の短縮を図ることができる。また、部品点
数の少ない、安価な放射温度計を提供することができ
る。
また、以上の課題を解決するため提供する本願第5の
発明にかかる放射温度計の温度測定方法は、本が第4の
発明にかかる放射温度計の温度測定方法において、予め
正領域と負領域に設定した絶対値が等しい閾値の対を複
数設定することを特徴とする。
かかる温度測定方法とすることにより、複数のデータ
から測定温度の演算をすることができるため、さらに精
度を向上させることができる。
また、以上の課題を解決するため提供する本願第6の
発明にかかる放射温度計の温度測定方法は、本願第1乃
至本願第5の発明にかかる放射温度計の温度測定方法に
おいて、温度測定開始以前にサーモパイルを測定対象の
温度近傍の設定温度まで加熱することを特徴とする。
かかる温度測定方法とすることにより、温度測定中の
サーモパイルを短時間に効率よく加熱することができ
る。すなわち、一実施形態として本願発明が非接触型体
温計である場合を考えると、温度測定開始以前に設定温
度を体温近傍の温度、例えば32℃に設定しておけば、測
定対象温度である体温(36℃前後)までサーモパイルを
加熱することを、通常時の室温(例えば20℃)からサー
モパイルを加熱する場合よりも短時間で行うことができ
る。
また、以上の課題を解決するため提供する本願第7の
発明にかかる放射温度計の温度測定方法は、本願第1乃
至本願第6の発明にかかる放射温度計の温度測定方法に
おいて、測定対象が鼓膜の温度であることを特徴とす
る。
かかる温度測定方法とすることにより、数秒程度で測
定を行い、かつ精度のよい非接触型体温計を提供するこ
とができる。
また、以上の課題を解決するため提供する本願第8の
発明にかかる放射温度計は、測定対象から放射される赤
外線をサーモパイルにより検知して測定対象の温度を測
定する放射温度計において、単位時間あたりの加熱量を
ほぼ一定としてサーモパイルの出力が正領域から負領域
に反転するようにサーモパイルを加熱する加熱装置と、
サーモパイルの出力が正領域から負領域に反転した信号
を演算手段に送る検出装置とを有することを特徴とする
放射温度計である。
かかる構成とすることにより、サーモパイルの出力と
は無関係にサーモパイルを加熱し、サーモパイルの出力
がプラスからマイナスへ反転した時の出力を検知するこ
とができるため、サーモパイルの温度をフィードバック
制御する温度調節手段が必要ない。従って、測定精度の
向上を図り、かつ、測定時間の短縮を図ることができ
る。また、部品点数の少ない、安価な放射温度計を提供
することができる。
また、以上の課題を解決するため提供する本願第9の
発明にかかる放射温度計は、測定対象から放射される赤
外線をサーモパイルにより検知して測定対象の温度を測
定する放射温度計において、単位時間あたりの加熱量を
ほぼ一定としてサーモパイルの出力が正領域から負領域
に反転するようにサーモパイルを加熱する加熱装置と、
予め正領域と負領域にそれぞれ設定した閾値の範囲内を
サーモパイルの出力の反転位置とし、サーモパイルの出
力が正領域から負領域に反転した信号を演算手段に送る
検出装置とを有することを特徴とする放射温度計であ
る。
かかる構成とすることにより、サーモパイルの出力と
は無関係にサーモパイルを加熱し、サーモパイルの出力
がプラスからマイナスへ反転した時の出力を検知するこ
とができるため、サーモパイルの温度をフィードバック
制御する温度調節手段が必要ない。また、予め正領域と
負領域にそれぞれ設定した閾値の範囲内をサーモパイル
の出力の反転位置としているため、安定した反転出力が
得られる。従って、さらなる測定精度の向上を図り、か
つ、測定時間の短縮を図ることができる。また、部品点
数の少ない、安価な放射温度計を提供することができ
る。
また、以上の課題を解決するため提供する本願第10の
発明にかかる放射温度計は、本願第8又は本願第9の発
明にかかる放射温度計において、サーモパイルの出力が
正領域から負領域に反転した信号を演算手段に送る検出
装置が、電圧比較器を有する検出装置であることを特徴
とする。
かかる構成とすることにより、安価な回路にてサーモ
パイルの反転出力を検出することができる。
また、以上の課題を解決するため提供する本願第11の
発明にかかる放射温度計は、測定対象から放射される赤
外線をサーモパイルにより検知して測定対象の温度を測
定する放射温度計において、単位時間あたりの加熱量を
ほぼ一定としてサーモパイルの出力が正領域から負領域
に反転するようにサーモパイルを加熱する加熱装置と、
サーモパイルの出力が、予め正領域と負領域に設定した
絶対値が等しい一対の閾値に到達した時点でのそれぞれ
のサーモパイルの温度を求め、これらのサーモパイルの
温度の平均値を測定対象の温度として特定する演算手段
とを有することを特徴とする放射温度計である。
かかる構成とすることにより、サーモパイルの出力と
は無関係にサーモパイルを加熱し、サーモパイルの出力
がプラスからマイナスへ反転した時の出力を検知するこ
とができるため、サーモパイルの温度をフィードバック
制御する温度調節手段が必要ない。また、予め正領域と
負領域に設定した絶対値が等しい一対の閾値に到達した
時点でのそれぞれのサーモパイルの温度を求め、これら
のサーモパイルの温度の平均値を測定対象の温度として
特定するため、簡易な演算手段で高精度に対象温度を測
定することができる。すなわち、正領域及び負領域での
設定閾値の絶対値を等しくすれば、サーモパイルに関し
て周囲温度及び測定環境等の測定環境の相違に起因する
測定誤差を補正する演算手段は簡易なもので足りる。従
って、さらなる測定精度の向上を図り、かつ、測定時間
の短縮を図ることができる。また、部品点数の少ない、
安価の放射温度計を提供することができる。
また、以上の課題を解決するため提供する本願第12の
発明にかかる放射温度計は、本願第11の発明にかかる放
射温度計において、予め正領域と負領域に設定した絶対
値が等しい閾値の対を複数設定することを特徴とする。
かかる構成とすることにより、複数のデータから測定
温度の演算をすることができるため、さらに精度を向上
させることができる。
また、以上の課題を解決するため提供する本願第13の
発明にかかる放射温度計は、本願第8乃至本願第12の発
明にかかる放射温度計において、温度測定開始以前にサ
ーモパイルを測定対象の温度近傍の設定温度まで加熱す
ることを特徴とする。
かかる温度測定方法とすることにより、温度測定中の
サーモパイルを短時間に効率よく加熱することができ
る。すなわち、一実施形態として本願発明が非接触型体
温計である場合を考えると、温度測定開始以前に設定温
度を体温近傍の温度、例えば32℃に設定しておけば、測
定対象温度である体温(36℃前後)までサーモパイルを
加熱することを、通常時の室温(例えば20℃)からサー
モパイルを加熱する場合よりも短時間で行うことができ
る。
また、以上の課題を解決するため提供する本願第14の
発明にかかる放射温度計は、本願第8乃至本願第13の発
明にかかる放射温度計において、測定対象が鼓膜の温度
であることを特徴とする。
かかる温度測定方法とすることにより、数秒程度で測
定を行い、かつ精度のよい非接触型体温計を提供するこ
とができる。
図面の簡単な説明 第1図は本発明の一実施の形態にかかる放射温度計の
温度測定回路を示すブロック図である。
第2図は本発明の一実施の形態にかかる放射温度計に
おいて、サーモパイル出力−時間及び加熱量−時間の関
係を示した図である。
第3図は本発明の他の実施の形態にかかる放射温度計
の温度測定回路を示すブロック図である。
第4図は本発明の他の実施の形態にかかる放射温度計
において、サーモパイル出力−時間及びコンパレータ出
力−時間の関係を示した図である。
第5図は本発明の他の実施の形態にかかる放射温度計
の温度測定回路を示すブロック図である。
第6図は本発明の他の実施の形態にかかる放射温度計
において、サーモパイル出力−時間及び加熱量−時間の
関係を示した図である。
第7図は従来の放射温度計の温度測定回路を示すブロ
ック図である。
第8図は従来の放射温度計において、サーモパイル出
力−時間及び加熱量−時間の関係を示した図である。
符号の説明 1 サーモパイル 2 オペアンプ 3 コンパレータIC 4 サーミスタ 5 金属缶パッケージ 6 オペアンプ 7 マイクロコンピュータ 8 液晶温度表示器 9 ヒータ 10 ドライブIC 11 スイッチ回路 21 サーモパイル 22 増幅器 23 差動電力増幅器 24 ヒータ 25 サーミスタ 26 ブロック 27 温度算出手段 28 表示手段 30 鼓膜 発明を実施するための最良の形態 以下、本発明の一実施の形態を図面を参照して説明す
る。
第1図は本発明の一実施の形態にかかる放射温度計の
温度測定回路を示すブロック図である。第1図におい
て、放射温度計に備えられているサーモパイル1は鼓膜
から放射される赤外線量及びサーモパイル1の温度に依
存する電圧を出力する。すなわち、サーモパイル1は測
定対象の温度とサーモパイル1の温度との差に応じた電
圧を出力し、かかる出力は測定対象の温度がサーモパイ
ル1の温度より大きい場合には正の電圧として出力さ
れ、測定対象の温度がサーモパイル1の温度より小さい
場合には負の電圧として出力される。また、測定対象の
温度とサーモパイル1の温度が等しい場合にはサーモパ
イル1の出力は0となる。
サーモパイル1に接続されたオペアンプ2は、サーモ
パイル1から出力される微小電圧を所定の大きさに増幅
する。オペアンプ2に接続されたコンパレータ(電圧比
較器)IC3はオペアンプ2によって増幅されたサーモパ
イル1の出力の有無を検出する。すなわち、コンパレー
タIC3はサーモパイル1の出力の大きさ及び正負にかか
わらず、サーモパイル1の出力が0であるか否かの信号
をマイクロコンピュータ7に送る。このように本実施例
の形態では、サーモパイル1の出力の有無を検出する検
出装置の一例としてコンパレータIC3を有する検出装置
を使用している。
サーミスタ4はサーモパイル1を内部に収納して熱伝
導性に優れた金属缶パッケージ5に取り付けられてい
る。このサーミスタ4は金属缶パッケージ5を介してサ
ーモパイル1の温度を測定するための測温素子であり、
サーミスタ4の温度の変化によるサーミスタ4内の抵抗
値の変化を電圧に変換して出力する。サーミスタ4に接
続されたオペアンプ6はサーミスタ4の出力を増幅す
る。
マイクロコンピュータ7にはAD変換機が内蔵され、か
かるマイクロコンピュータ7はコンパレータ3からの出
力信号及びサーミスタ4からの出力信号に基づき演算処
理して液晶温度表示器8に測定対象の温度値出力を送
る。液晶温度表示器8は測定対象の温度をデジタル表示
する。
ヒータ9はサーモパイル1を加熱するために金属缶パ
ッケージ5に巻き付けられている。ドライブIC10はマイ
クロコンピュータ7からの加熱命令信号をヒータ9に伝
達する。このように本実施の形態ではサーモパイル1を
加熱する加熱装置の一例としてヒータ9を有する加熱装
置を使用している。
以上に示した温度測定回路により、どのように測定対
象の温度が測定されるかを説明する。
本実施の形態にかかる放射温度計では、温度測定開始
前にサーモパイル1の温度があらかじめ設定した温度、
例えば約32℃になるようマイクロコンピュータ7からヒ
ータ9に加熱命令信号が送られる。そのため、温度測定
開始時にはサーモパイル1の温度は設定温度まで上昇し
ている。
温度設定開始の命令が外部からマイクロコンピュータ
7に伝達されると、単位時間あたりの加熱量をほぼ一定
としてサーモパイル1を加熱する加熱命令信号がマイク
ロコンピュータ7からドライブIC10を介してヒータ9に
送られる。また、温度測定中はオープンループ制御に
て、すなわちヒータ9の加熱量を変化させることなくサ
ーモパイル1を加熱する。
温度測定が開始されると、サーモパイル1は急速に加
熱され、第2図のサーモパイル出力−時間グラフに示す
ようにサーモパイル1の出力は急速に減少する。加熱が
進み、サーモパイル1の温度が測定対象である鼓膜の温
度と等しくなると、サーモパイル1の出力は0となる。
サーモパイル1の出力の有無信号はコンパレータIC3に
よりマイクロコンピュータ7に送られているので、サー
モパイル1の出力が0になった時点でのサーモパイル1
の温度をサーミスタ4からの出力をもとにマイクロコン
ピュータ7が演算処理を行うことで測定対象である鼓膜
の温度が検出される。検出された鼓膜の温度は液晶温度
表示器により表示されることにより認知される。
なお、ヒータ9によるサーモパイル1の加熱は、サー
モパイル1の出力が0であることをコンパレータIC3に
よりマイクロコンピュータ7が検知した後に、第2図の
t2の時点でマイクロコンピュータ7からの加熱停止信号
がヒータ9に伝達されることにより終了する。
以上述べたように本実施の形態にかかる放射温度計
は、サーモパイル1の出力の有無を検出する検出装置と
してコンパレータIC3を有する検出装置を使用している
ことにより、安価な回路にてサーモパイル1の出力が0
の時点でのサーモパイルの温度を検知することができる
ため、サーモパイル1の温度をフィードバック制御する
温度調節手段が必要ない。従って、本実施の形態にかか
る放射温度計によれば、測定精度の向上を図り、かつ、
測定時間の短縮を図ることができる。また、部品点数の
少ない、安価な放射温度計を提供することができる。
また、本実施の形態にかかる放射温度計は、第2図の
加熱量−時間グラフに示すように温度測定中において、
単位時間あたりの加熱量をほぼ一定としてサーモパイル
1を加熱することにより、サーモパイル1をフィードバ
ック制御することなく急速に加熱することができる。従
って、第2図のサーモパイル出力−時間グラフに示すよ
うに短時間にサーモパイル1の出力を0にすることがで
きる。
また、本実施の形態にかかる放射温度計は、温度測定
中にオープンループ制御にて制御される加熱装置を使用
することにより、回路が複雑になるフィードバック制御
が不要であるため、加熱装置を含む回路は部品点数の少
ない簡単な回路とすることができる。
さらに、本実施の形態にかかる放射温度計は、温度測
定開始以前にサーモパイル1を設定温度まで加熱するこ
とにより、温度測定中のサーモパイル1を短時間に効率
よく加熱することができる。
次に本発明の他の実施の形態を図面を参照して説明す
る。但し、上述した実施の形態と重複する部分について
は説明を省略し、相違する部分についてのみ説明する。
第3図は本発明の他の実施の形態にかかる放射温度計
の温度測定回路を示すブロック図である。
コンパレータ(電圧比較器)IC3は本実施の形態にお
いては、オペアンプ2によって増幅されたサーモパイル
1の出力がヒータ9の加熱により正領域から負領域へ反
転した時の反転出力を検出する役割を果たす。すなわ
ち、コンパレータIC3はサーモパイル1の出力領域が反
転したという信号をマイクロコンピュータ7に送る。本
実施の形態ではコンパレータIC3の出力反応位置をサー
モパイル1の出力が正領域から負領域に変化する位置に
設定している。
このように本実施の形態では、サーモパイル1の出力
が正領域から負領域へ反転した時の反転出力を検出する
検出装置の一例としてコンパレータICを有する検出装置
を使用している。
本実施の形態では、サーモパイル1の加熱方法、測定
対象の温度測定手順はほぼ上述した実施の形態と同様で
ある。すなわち、温度測定が開始されるとサーモパイル
1は上述した実施の形態と同様、急速に加熱され、サー
モパイル1の出力は急速に減少する。加熱が進み、サー
モパイル1の温度が測定対象である鼓膜の温度と等しく
なると、サーモパイル1の出力は正領域から負領域へ反
転する。サーモパイル1の出力の出力反転信号はコンパ
レータIC3によりマイクロコンピュータ7に送られてい
るので、サーモパイル1の出力が反転した時点でのサー
モパイル1の温度をサーミスタからの出力をもとにマイ
クロコンピュータ7が演算処理を行うことで測定対象で
ある鼓膜の温度が検出される。検出された鼓膜の温度は
液晶温度表示器により表示されることにより認知され
る。
本実施の形態にかかる放射温度計によれば、測定精度
の向上を図り、かつ、測定時間の短縮を図ることができ
る等上述した実施の形態と同様の効果が得られる。
ところで、以上のように本実施の形態では、コンパレ
ータIC3の出力反転位置をサーモパイル1の出力が正領
域から負領域に変化する位置に設定しているが、かかる
出力反転位置を第4図に示すようにヒステリシス幅を持
たせるように設定することも可能である。すなわち、サ
ーモパイル1の出力の正領域及び負領域における0近傍
にそれぞれ出力反転位置を設定する。本実施の形態で
は、第4図に示すように時間t3およびt4の時点で出力が
反転している。かかるヒステリシス幅は、コンパレータ
を使用したシュミット回路の定数設定により限りなく出
力0近傍に設定することができる。このように出力反転
位置を設定することにより、サーモパイル1の加熱が進
み、出力が0近傍で過渡的に不安定になった場合でも安
定した反応出力が得られる。従って出力が0近傍で発生
する脈流現象を防止することができるため、測定精度の
さらなる向上を図ることができる。
また本発明のさらなる他の実地の形態を図面を参照し
て説明する。但し、上述した実施の形態と重複する部分
については説明を省略し、相違する部分についてのみ説
明する。
第5図は本発明の他の実施の形態にかかる放射温度計
の温度測定回路を示すブロック図である。
本実施の形態ではコンパレータIC3を使用せず、サー
モパイル1の出力とサーミスタ4の出力はスイッチ回路
11を介して直接マイクロコンピュータ7により検知され
る。スイッチ回路11にはマイクロコンピュータ7からタ
イミング信号が送られることにより、マイクロコンピュ
ータ7はサーモパイル1の出力信号を処理するモードか
ら、サーミスタ4の出力信号を処理するモードへ切り替
わる。
また、マイクロコンピュータ7内部の演算処理は上述
の実施の形態とは相違している。すなわち、本実施の形
態では第6図に示すようにマイクロコンピュータ7は、
サーモパイル1の出力の正領域及び負領域にそれぞれ設
定された閾値のみを検知する。かかる閾値はサーモパイ
ル1の出力の0近傍に設定され、閾値の絶対値は等しく
なるように設定されている。
以下、本実施の形態にかかる放射温度計によりどのよ
うに測定対象の温度が測定されるかを説明する。なお、
サーモパイル1の加熱方法はほぼ上述した実施の形態と
同様である。
温度測定開始の命令が外部からマイクロコンピュータ
7に伝達され温度測定が開始されると、サーモパイル1
は急速に加熱される。第6図に示すように加熱は時間t4
まで、すなわちサーモパイル1の出力が負領域に設定さ
れた閾値に達するまで行われる。このようにしてサーモ
パイル1の加熱が進み、サーモパイル1の出力が上記2
個の閾値になった時点でのサーモパイル1の温度をサー
ミスタ4からの出力をもとにマイクロコンピュータ7が
演算処理を行う。上記2個の閾値に対応した温度の平均
値を求めることで測定対象である鼓膜の温度が検出され
る。検出された鼓膜の温度は液晶温度表示器により表示
されることにより認知される。
なお、上記絶対値の等しい閾値の対を複数設定するこ
とが可能である。
以上述べたように本実施の形態にかかる放射温度計は
サーモパイル1を加熱する加熱手段と、サーモパイル1
の出力の正領域での設定閾値及び負領域での設定閾値に
対するサーモパイル1の出力を検出して測定対象の温度
を求める演算手段とを有することにより、サーモパイル
1の出力とは無関係にサーモパイル1を加熱し、また、
サーモパイル1の出力の正領域での設定閾値及び負領域
での設定閾値に対するサーモパイル1の出力から間接的
にサーモパイル1の出力が0の時点でのサーモパイル1
の温度を検知することができるため、サーモパイル1の
温度をフィードバック制御する温度調節手段が必要な
い。従って、本発明にかかる放射温度計によれば、測定
精度の向上を図り、かつ、測定時間の短縮を図ることが
できる。また、部品点数の少ない、安価な放射温度計を
提供することができる。
さらに本実施の形態において、正領域及び負領域での
設定閾置の絶対値が等しいものを一対とし、設定閾値が
異なる対を複数設定すれば、簡易な演算手段で高精度に
対象温度を測定することができる。すなわち、正領域及
び負領域での設定閾値の絶対値を等しくすれば、サーモ
パイル1に関して周囲温度及び設定温度等の測定環境の
相違に起因する測定誤差の補正する演算手段は簡易なも
ので足りる。また、設定閾値が異なる対を複数設定する
ことにより、複数のデータから測定温度の演算をするこ
とができるため、精度を向上させることができる。

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(補正後)測定対象から放射される赤外線
    をサーモパイルにより検知して測定対象の温度を測定す
    る放射温度計の温度測定方法において、単位時間あたり
    の加熱量をほぼ一定としてサーモパイルの出力が正領域
    から負領域に反転するようにサーモパイルを加熱し、サ
    ーモパイルの出力が正領域から負領域に反転した時点で
    のサーモパイルの温度を測定対象の温度として特定する
    ことを特徴とする放射温度計の温度測定方法。
  2. 【請求項2】(補正後)測定対象から放射される赤外線
    をサーモパイルにより検知して測定対象の温度を測定す
    る放射温度計の温度測定方法において、単位時間あたり
    の加熱量をほぼ一定としてサーモパイルの出力が正領域
    から負領域に反転するようにサーモパイルを加熱し、予
    め正領域と負領域にそれぞれ設定した閾値の範囲内をサ
    ーモパイルの出力の反転位置とし、サーモパイルの出力
    が正領域から負領域に反転した時点でのサーモパイルの
    温度を測定対象の温度として特定することを特徴とする
    放射温度計の温度測定方法。
  3. 【請求項3】(補正後)電圧比較器を有する検出装置に
    より、サーモパイルの出力が正領域から負領域に反転し
    た時点でのサーモパイルの出力を検出することを特徴と
    する請求項1又は請求項2に記載の放射温度計の温度測
    定方法。
  4. 【請求項4】(補正後)測定対象から放射される赤外線
    をサーモパイルにより検知して測定対象の温度を測定す
    る放射温度計の温度測定方法において、単位時間あたり
    の加熱量をほぼ一定としてサーモパイルの出力が正領域
    から負領域に反転するようにサーモパイルを加熱し、サ
    ーモパイルの出力が、予め正領域と負領域に設定した絶
    対値が等しい一対の閾値に到達した時点でのそれぞれの
    サーモパイルの温度を求め、これらのサーモパイルの温
    度の平均値を測定対象の温度として特定することを特徴
    とする放射温度計の温度測定方法。
  5. 【請求項5】(補正後)予め正領域と負領域に設定した
    絶対値が等しい閾値の対を複数設定することを特徴とす
    る請求項4に記載の放射温度計の温度測定方法。
  6. 【請求項6】(補正後)温度測定開始以前にサーモパイ
    ルを測定対象の温度近傍の設定温度まで加熱することを
    特徴とする請求項1乃至請求項5に記載の放射温度計の
    温度測定方法。
  7. 【請求項7】(補正後)測定対象が鼓膜の温度であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項6に記載の放射温度
    計の温度測定方法。
  8. 【請求項8】(補正後)測定対象から放射される赤外線
    をサーモパイルにより検知して測定対象の温度を測定す
    る放射温度計において、単位時間あたりの加熱量をほぼ
    一定としてサーモパイルの出力が正領域から負領域に反
    転するようにサーモパイルを加熱する加熱装置と、サー
    モパイルの出力が正領域から負領域に反転した信号を演
    算手段に送る検出装置とを有することを特徴とする放射
    温度計。
  9. 【請求項9】(補正後)測定対象から放射される赤外線
    をサーモパイルにより検知して測定対象の温度を測定す
    る放射温度計において、単位時間あたりの加熱量をほぼ
    一定としてサーモパイルの出力が正領域から負領域に反
    転するようにサーモパイルを加熱する加熱装置と、予め
    正領域と負領域にそれぞれ設定した閾値の範囲内をサー
    モパイルの出力の反転位置とし、サーモパイルの出力が
    正領域から負領域に反転した信号を演算手段に送る検出
    装置とを有することを特徴とする放射温度計。
  10. 【請求項10】(補正後)サーモパイルの出力が正領域
    から負領域に反転した信号を演算手段に送る検出装置
    が、電圧比較器を有する検出装置であることを特徴とす
    る請求項8又は請求項9に記載の放射温度計。
  11. 【請求項11】(補正後)測定対象から放射される赤外
    線をサーモパイルにより検知して測定対象の温度を測定
    する放射温度計において、単位時間あたりの加熱量をほ
    ぼ一定としてサーモパイルの出力が正領域から負領域に
    反転するようにサーモパイルを加熱する加熱装置と、サ
    ーモパイルの出力が、予め正領域と負領域に設定した絶
    対値が等しい一対の閾値に到達した時点でのそれぞれの
    サーモパイルの温度を求め、これらのサーモパイルの温
    度の平均値を測定対象の温度として特定する演算手段と
    を有することを特徴とする放射温度計。
  12. 【請求項12】(補正後)予め正領域と負領域に設定し
    た絶対値が等しい閾値の対を複数設定することを特徴と
    する請求項11に記載の放射温度計。
  13. 【請求項13】(補正後)温度測定開始以前にサーモパ
    イルを測定対象の温度近傍の設定温度まで加熱すること
    を特徴とする請求項8乃至請求項12に記載の放射温度
    計。
  14. 【請求項14】(補正後)測定対象が鼓膜の温度である
    ことを特徴とする請求項8乃至請求項13に記載の放射温
    度計。
JP55273299A 1998-05-08 1998-05-08 放射温度計の温度測定方法及び放射温度計 Expired - Fee Related JP3175775B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP1998/002045 WO1999058940A1 (fr) 1998-05-08 1998-05-08 Thermometre a rayonnement

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3175775B2 true JP3175775B2 (ja) 2001-06-11

Family

ID=14208169

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP55273299A Expired - Fee Related JP3175775B2 (ja) 1998-05-08 1998-05-08 放射温度計の温度測定方法及び放射温度計

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP3175775B2 (ja)
AU (1) AU7234698A (ja)
WO (1) WO1999058940A1 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4895164A (en) * 1988-09-15 1990-01-23 Telatemp Corp. Infrared clinical thermometer
JPH03273121A (ja) * 1990-03-23 1991-12-04 Citizen Watch Co Ltd 放射体温計
JP2588792B2 (ja) * 1990-09-21 1997-03-12 山武ハネウエル株式会社 温熱感覚演算方法および装置

Also Published As

Publication number Publication date
AU7234698A (en) 1999-11-29
WO1999058940A1 (fr) 1999-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0391128B1 (en) Infrared thermometry system and method
JP3690387B2 (ja) 放射温度計
KR100539205B1 (ko) 방사 체온계용의 탐침 팁
US6155712A (en) Radiation clinical thermometer
KR20020003371A (ko) 가열 가능한 탐침 헤드를 구비한 적외선 온도계 및 보호 캡
JP2006250883A (ja) 耳式体温計
WO1999015866A1 (fr) Thermometre de mesure du rayonnement et procede de reglage
JP3873528B2 (ja) 放射体温計
JPH05115443A (ja) 生物医学的温度計で温度の決定及び較正を 行うためのシステム
JPH0666639A (ja) 赤外線温度計
JP4771193B2 (ja) 耳式体温計の温度補正装置
JP3175775B2 (ja) 放射温度計の温度測定方法及び放射温度計
JP4580562B2 (ja) 非接触型温度センサーおよびそれを用いた赤外線体温計
JPH03273121A (ja) 放射体温計
JPH06142063A (ja) 放射体温計
JP3346583B2 (ja) 赤外線センサ及び放射温度計
JP4621363B2 (ja) 赤外線体温計
JPH03251729A (ja) 検温装置
JP2005334254A (ja) 鼓膜温度計
WO2000004353A1 (fr) Thermometre de mesure de rayonnement
JP3338456B2 (ja) 放射温度計及び放射温度計の温度測定方法
JP2001218742A (ja) 赤外線体温計
JPH0536056B2 (ja)
JP2003070751A (ja) 耳式体温計
JP2004085459A (ja) 赤外線温度センサーおよびそれを用いた温度測定回路並びにその測定方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090406

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100406

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110406

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120406

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130406

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140406

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees