JP3175767B2 - 双方向画像通信における画像表示方法 - Google Patents

双方向画像通信における画像表示方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、TV会議等を利用
した遠隔地点間のカウンセリングに用いられる双方向画
像通信における画像表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】教育、医療、心理学等の分野において行
われているカウンセリングは、一般に対話者同士が直接
対面した状況において、両者間に親密な信頼関係を築き
ながら行われる。しかしながら、遠隔地等の理由からカ
ウンセリングを必要とするクライアントとカウンセリン
グを行う技術を習得しているカウンセラーとが直接対面
することが困難な場合もある。このため、画像通信等を
利用して遠隔地にいるクライアントのカウンセリングを
行うことのできるカウンセリング・システムが登場して
きた。
【0003】一般的なカウンセリング技法として、國分
康孝は「カウンセリングの技法」(誠信書房刊)におい
て「受容」「支持」「明確化」「繰り返し」「質問」の
五つを挙げている。
【0004】カウンセリングにおいては、クライアント
とカウンセラーの間にリレーションと呼ばれる信頼関係
が形成される必要があるが、「受容」「支持」は、この
リレーション形成に役立つ基本的な技法である。「明確
化」とは、クライアントがはっきりと意識していない問
題点をカウンセラーが先取りして明らかにする技法であ
る。また、「繰り返し」は、カウンセラーがクライアン
トの話の中からポイントを捉えてクライアントに投げ返
すことによりクライアントが自分の問題点を客観的に見
つめられるようにする技法である。そして、「質問」
は、カウンセラーがクライアントについての情報を得る
ための手段であるが、質問されることによりクライアン
トとカウンセラーとのリレーションが高められるという
効果もある。
【0005】直接対面式のカウンセリングにおいても、
遠隔式のカウンセリングにおいても従来、これらの技法
は音声および相手の動作をもとにしたコミュニケーショ
ンによって行われていた。日記や手紙などの書誌的事項
を併用する場合もあるが、「質問」技法のための手がか
りとして利用されるのがほとんどであり、コミュニケー
ションの主体は音声等であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】こうした音声主体のカ
ウンセリングにおいては、カウンセリングの内容を記憶
に頼って整理することになるため、話の焦点が曖昧にな
ったり、話の内容を整理するのに時間がとられたり、対
策実施における優先順位づけに手間取ったりするなど不
安定要因が多く、カウンセリングが長時間にわたること
も多い。
【0007】カウンセリング内容を整理するため、メモ
などを使用した場合、記入や参照のためにメモを見るこ
とでカウンセラーの注意がクライアントから逸れるため
にリレーションが弱められたり、クライアントのちょっ
とした動作等のクライアント自身が発する信号を見落と
したりするおそれがある。
【0008】遠隔カウンセリング等にも用いることので
きるコンピューターを用いたTV会議用のシステムとし
ては、パソコンを利用して、対話者の画像表示と同時
に、ウィンドウ表示によりワープロや双方向から情報入
力が可能なホワイトボード等の入出力画面を同一の画面
内に表示することが可能である。
【0009】しかし、このシステムは、報告書などの資
料作成を遠隔地間で共同で行ったり、会議の打ち合わせ
資料を共有するといったビジネス用途向けのものであ
り、遠隔カウンセリングへの適用は困難である。という
のは、カウンセリングにおける対話は、ビジネスにおけ
るプレゼンテーション等とは本質的に異なり、論理的な
筋道を辿るものではなく、対話の過程で対話者の自己洞
察を経て結論が得られるものだからである。したがっ
て、対話ポイントをリアルタイムで処理し、後の対話に
活用できるよう情報化する必要があり、それらは対話作
業中にクライアントの表情や話から注意を逸らすことな
く処理できなければならない。さらに、コンピューター
に不慣れなカウンセラーやクライアントでも容易に使い
こなせるものでなければならない。そして、対話者の画
像表示以外の部分は既存のソフトウェアの組み合わせと
なるため、ソフトウェアを組み合わせる自由度が高い反
面、カウンセリングに必要な情報を有機的に結合するの
には向いていない。また、カウンセラーがパソコンに不
慣れな場合は、パソコン操作に時間がかかり、その結
果、クライアントとのリレーションを弱めるなど逆効果
になりかねない。
【0010】以上の問題点に鑑みて、本発明は、カウン
セリング等でリレーションを維持するのに好適に適用で
きる双方向画像通信における画像表示方法を提供するこ
とを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の双方向画像通信における画像表示方法は、
対話相手の画像データと文字、図形、記号等の視覚情報
を双方向に伝送させ、双方の対話端末に表示させて対話
を行なう双方向画像通信における画像表示方法におい
て、視覚情報および対話相手の画像が、対話端末相互間
で左右が反転した鏡像位置にそれぞれ表示されているこ
とを特徴とする。
【0012】これにより、使用者と対話相手がそれぞれ
の側の画面に表示された視覚情報に視線を移動させた場
合でも、画面を間にはさんで両者が対向しているとみな
した場合における画面の同じ位置に両者の視線が向く形
になる。このため、視覚情報を確認する際にも、両者の
リレーションを損ねることがなく、一体感が保たれる。
【0013】さらに、この視覚情報は対話相手の画像に
対して下方に表示されていることが好ましい。このよう
にすれば、対話者と使用者間での画面配置の左右逆転が
少なくなり、両者の画面配置が同一に近くなり、視線認
知の共有化が実現でき、対話の一体感形成に役立つ。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好適な実施形態について説明する。図1は、本発明の
好適な実施形態における表示画面を示す図である。以
下、同一のモニターの画面内に対話相手の画像と視覚情
報を同時に表示する形態について示す。
【0015】図1に示されるように、本実施形態によれ
ば、同一のモニター10の画面1内に、対話相手の画像
2と対話のテーマを示す視覚情報3(3a、3b、3
c、…)、現在の対話のテーマを表す視覚情報4a、こ
の対話のテーマに関連する対話のポイントを表す視覚情
報5a(51a、52a、53a)が表示されている。
【0016】ここで、対話のテーマを示す視覚情報3の
それぞれは、一目で対話のテーマを認識できるよう、テ
ーマを2〜4文字程度からなる短い単語、あるいは記
号、アイコン等で示すことが望ましい。そして、現在の
対話のテーマを表す視覚情報4aはと、対応する視覚情
報(図1の場合は視覚情報3a)と同一の視覚情報と、
その内容を一目で認識できるくらいの十数文字以内の短
文で示すことが好ましい。対話のポイントを示す視覚情
報51a〜53aのそれぞれは、参照番号が附されてお
り、それぞれに対話のポイントを的確に示す記号、図
形、短文等を示していることが好ましい。
【0017】図2は、本実施形態の方法を実現するシス
テムの全体ブロック図である。このシステムは、図2に
示される各システムが対話相手と使用者のそれぞれの側
に設置され、両者は公衆電話回線や専用回線、無線等の
広義の通信回線によって接続されている。
【0018】図2に示されるように、本システムは、ま
ず、使用者の画像を撮像するCCDカメラ11と、この
カメラの撮像位置を調整する駆動機構12と、主に使用
者の声を収録するマイク13と、マイクによる集音位置
を調整する駆動機構14と、伝送されてきた音声等を再
生するスピーカー15と、対話相手の画像や視覚情報を
表示するモニター10と、視覚情報の入力を行うための
マウス、ペン入力装置、キーボードなどの入力デバイス
16とを備えている。
【0019】これらの装置に接続されている処理システ
ム20は、CCDカメラおよび駆動機構12を制御する
撮像制御部22と、マイク13および駆動機構14を制
御する音声入力制御部23と、スピーカー15を制御す
る音声出力制御部24と、モニター10の表示内容を制
御する表示制御部29と、入力デバイス16からの入力
データを処理する入力制御部28と、入力制御部28お
よび表示制御部29を制御して必要な情報を視覚化言語
により視覚化する情報視覚化処理部30と、各種の情報
を蓄積する蓄積手段25と、データの外部への伝送を制
御する送受信制御部26と、システム全体を制御する主
制御部21とを備えている。
【0020】さらに、送受信制御部26には、伝送手段
19が接続されて、別の同様の通信システムと接続され
て双方向画像通信を行う。一方、主制御部21には、プ
リンタ18を接続して、情報の印刷を行うことができ
る。
【0021】以上のシステムのうち、入力制御部28と
表示制御部29と情報視覚化処理部30が本発明の中核
となる視覚情報処理部27に該当する。
【0022】図3は、この視覚情報処理部27の機能を
示すブロック図である。全体を制御する統合制御機能3
1を中核として、手書き文字の認識や視覚情報の選択入
力を行う入力支援機能32と、画面表示を制御する画面
表示機能33と、視覚情報および他の情報をデータベー
スとして取り扱うデータベース機能34と、カウンセリ
ング自体の進行を支援するカウンセリング支援機能35
と、対話相手との通信およびその他のネットワーク等と
の通信を行う通信機能36と、主に使用者とコンピュー
ター間での対話を行う対話機能37と、各種の情報を視
覚情報に変換する情報視覚化機能38と、既存の外部ソ
フトウェア40等と本システムとを結合する拡張機能3
9とを有している。それぞれの機能は統合制御機能31
を介することにより有機的に結合され、全体が一体とし
て機能する。
【0023】本実施形態の動作を説明する前に、視覚情
報の配置位置について説明する。図4は、モニター10
に表示される視覚情報と対話相手の画像の望ましい位置
関係を示す図である。使用者8は、対話相手の画像2と
視覚情報5aを同時に視認しうることがカウンセリング
においては好ましい。このように配置すれば、視覚情報
5aに注目している場合でも対話相手の画像2から目を
逸らすことがないので、対話相手の表情の変化などに常
に注意を向けることができる。
【0024】人の視角は90度以上あるものの、注視す
る場合には、視角は60度以内である必要がある。さら
にかなり視点位置の情報に集中した場合でも視角30度
以内の情報であれば確実に視認できる。したがって、3
0度以内の視角範囲内に全ての画像情報をおさめること
が最も好ましい。図に示すθaは、この画像情報の注目
点を含む最大角度であり、これを上記の視角内、つまり
30度以内にすることが最も好ましい。
【0025】17インチモニターの場合の縦方向の有効
画面サイズは約22cm程度であり、これを60cm離
れて見た場合の視角は約20度程度となり、好ましいこ
とがわかる。
【0026】また、使用者と対話相手とのリレーション
を高めるためには、両者の視線が一致していることが好
ましい。視線を一致させるためには、図5に示されるよ
うに、モニター10の対話相手の画像2中にCCDカメ
ラ11を落としこみ配置して使用者8を撮像することに
より実現することができる。このCCDカメラ11は、
カメラコントロールユニット12により制御される。こ
のとき、CCDカメラ11の光軸と使用者8の視線とが
なす角度θcを3度以下とすると、CCDカメラ11で
撮像して対話相手に送られた画像、つまり対話相手のモ
ニター上に映し出される使用者の画像、すなわち図5の
対話相手の画像2に相当する画像の使用者の視線と、対
話相手の視線が一致してみえる。対話相手側でも同様の
システムを利用すると、使用者側では対話相手の画像2
中の対話相手の視線と使用者8の視線が一致することと
なる。
【0027】リレーション機能をさらに高めるため、本
実施形態では、対話相手の画像と各視覚情報との位置関
係は、対話相手と使用者との間で左右が逆に配置された
鏡像関係となっている。このように配置することで、互
いに対話相手の画像から所定の視覚情報に視線を移動さ
せた際においても、あたかも画面をはさんで同じ方向に
視線を動かしているような感じを受けることができ、対
話者間のリレーションが弱められることがなく、効果的
である。さらに、図1に示されるように、主要な情報を
対話画面の下部に表示すると、視線の移動方向を同一に
したうえで、両者の画面構成を同一に近く保つことがで
きるので、より有効である。
【0028】次に、本実施形態の動作を図1〜図3を参
照して説明する。対話相手側で撮像された対話相手の画
像データは、伝送手段19を介して送受信制御部26、
主制御部21、情報視覚化処理部30、表示制御部29
を経て図1に示されるように対話相手の画像2としてモ
ニター10の画面1上にウィンドウ表示される。同時に
対話相手の声は、伝送手段19を介して、送受信制御部
26、主制御部21、音声出力制御部24を介してスピ
ーカー15により再生される。一方、使用者の画像は、
CCDカメラ11により撮像され、撮像制御部22で処
理された後に、マイク13により収録され、音声入力制
御部23で処理された使用者の声のデータとともに主制
御部21、送受信制御部26を経て伝送手段19により
対話相手に伝送される。
【0029】スピーカー15では、対話相手の声だけで
なく、使用者の処理に応じた合成音、例えば、入力に伴
う筆記音や、処理を促す電子音、あるいはBGM等を出
力することが好ましい。これにより、対話相手とあたか
も空間を共有しているような一体感を高めることができ
る。
【0030】対話内容に応じて使用者は入力デバイス1
6を使用して各種の情報を入力することができ、この情
報は入力制御部28でコンピューター等が処理しやすい
データに変換処理された後に、情報視覚化処理部30へ
送られ、視覚情報に変換される。このデータは、表示制
御部29へ送られてモニター10に表示されるととも
に、主制御部21を介して、蓄積手段25に蓄積保存さ
れる。各種の情報は、主制御部21を介してプリンタ1
8で印刷することも可能である。
【0031】CCDカメラ11とマイク13をそれぞれ
の駆動機構12、14で駆動することにより視線一致し
た画像と所望の音声を相手側に送ることが可能となる。
この制御は、情報の受信先である相手側からも制御可能
とすることが好ましい。
【0032】図1に示されるように、対話相手と同時に
対話のテーマ(3a、3b、…および4a)、ポイント
(5a)が表示され、かつ、これらの情報は一目で視認
できるように視覚化言語により視覚情報として示されて
いる。このため、対話相手の表情や仕草に注目しつつ、
対話のポイントを整理しながら効率よくカウンセリング
等を進めていくことができる。この対話のポイントは、
キーボードやペン入力等により文字入力したり、画面中
から所定の視覚情報を選択することにより入力する。手
書き入力を行う場合は、入力した文字を画像としてその
まま表示すれば、文字認識の正誤に気をとられることが
なく、カウンセリングに集中することができる。対話の
テーマにあわせて、対話すべき項目や、テーマに関連す
る情報のみを表示することにより話題が不必要に逸れる
ことがなく、カウンセリングの時間も短縮できる。
【0033】これらの動作を図3の機能図に対応させて
説明する。カウンセリングの基本的プロセスは、(1)
問題提起、(2)状況分析、(3)目標設定、(4)情
報入手、(5)対策立案、(6)実行評価、というステ
ップで行われるため、まず、カウンセリング支援機能3
5が画面表示機能33を制御して画面表示の切り換えや
所定の対話のテーマ等の表示を行う。これに基づいて、
カウンセラーは、入力支援機能31あるいは対話機能3
7を活用して、さらに対話のテーマを絞りこんだり、対
話のポイントの入力や選択を行う。こうして入力された
項目はデータベース機能34により関連づけされるとと
もに、情報視覚化機能38により認識容易な視覚情報と
して表される。そして必要な情報が画面表示機能33に
より画面に表示される。また、対話機能37によりカウ
ンセラーやクライアントに必要な入力を促すこともでき
る。一方、通信機能36や拡張機能39を用いて他のネ
ットワークやソフトウェアとの融合を計ることもでき
る。これらの各機能間の橋渡しは統合制御機能31によ
り行われる。
【0034】次に、視覚情報の具体的処理について図6
〜図12を参照して説明する。これらの図では、説明の
ための図を簡単にするため、対話相手の画像2を省略し
て示している。
【0035】図6では、対話のテーマとして「問題」を
挙げており、このテーマを具体的に表示する視覚情報4
aと、「問題」に関連する対話のポイント51a、52
a、53aが表示されている。これらの対話のポイント
を表す画像のそれぞれは、参照番号が附されたタブを有
するカード形式で表示されている。この参照番号によ
り、対話のポイントの認識がより容易になる。これらの
カードは自由に並べかえができ、例えば、カード51a
を51a’の位置に移動させることができる。
【0036】図7は、移動後の各カード51a〜53a
の並べかえ結果を示している。並べかえを行う際の使用
者の負担を軽減するため、並べかえを行った際には、各
カードを自動的に整列させるとともに、附された参照番
号を自動的に所定の順序で振り直すことが好ましい。ま
た、所定の条件により自動的に並べかえを行ってもよ
い。
【0037】対話のテーマにあわせて画面の背景画像や
画面の表示形式等の画面デザインを切り換えれば、テー
マの情報を確認しなくとも現在のテーマを認識できるの
で、より対話者の画像、つまり対話者の動作等に集中で
きるので、有効である。
【0038】図8は、このカード形式の別の表示例を示
している。ここでは、対話のテーマは「問題」のテーマ
で挙げられた各問題に対する「対策」である。問題、対
策のそれぞれのカード5a、52dは問題と対策のそれ
ぞれでグループ化され、グループ内のカードが重ねられ
て表示されている。この時に、参照番号が表示されたタ
ブ部分は、互いにずらされて、それらの参照番号の全て
が一度に表示されていることが好ましい。これにより、
タブ部分を選択することで簡単に所望の参照番号のカー
ドの内容を表示することができる。
【0039】ここでは、それぞれの問題に対して複数の
対策が表示されている。問題と対策の関連の認識を容易
にするためには、表示されている問題カードに対応する
対策のグループだけを表示することが好ましい。そし
て、問題のカードの切り換えに対応して表示する対策の
グループカードを切り換えることで効率のよいカウンセ
リングが行える。
【0040】表示は、カード形式に限られるものではな
く、図9に示されるようにシート形式で表示してもよ
い。シート形式の表示は、表示項目が少ない場合には、
全体像が把握しやすいという利点がある。表示項目にあ
わせて両方の表示を切り換えられればさらに好ましい。
【0041】対話の進展にあわせて、画面のデザインや
特定の視覚情報のデザインを変化させれば、対話を単調
にすることなく、対話者の気分を変化させることがで
き、好ましい。
【0042】また、対話の内容によっては新たなテーマ
を設けることが好ましい場合や、対話のポイントを特定
のグループにまとめることが好ましい場合がある。これ
には視覚情報中の特定の視覚化言語をキーワードとして
抽出処理できれば便利である。図10はこうした抽出処
理の一例を示したものである。図10(a)は、対話の
ポイントとして「組織にうまくなじめない」という問題
を示すカード52aを示している。この中から「組織」
という言葉をキーワード6として選択して抽出する。抽
出処理を行うと、新たにこのキーワード「組織」をテー
マとして設定し、テーマの表示項目3xと、組織に関連
する対話のポイントを表すグループカード4xが新たに
生成される。このグループには、それまでに入力された
対話のポイントや予め蓄積されたデータベースからここ
で抽出したキーワードである「組織」に関連する情報を
自動的に抽出して表示してもよい。
【0043】図11は、予め蓄積されているデータベー
スを活用する例を示している。「情報」の表示項目3f
を選択することで、キーワードを表す視覚情報群がメニ
ュー3fm形式で表示される。この中から所望のキーワ
ードを選択することにより、この所望のキーワードを含
むデータのグループが視覚情報としてカード形式5fc
あるいはシート形式で表示される。
【0044】こうして入力あるいは選択した視覚情報お
よび処理内容は、図2に示される蓄積手段25に記録さ
れる。蓄積された処理内容を読み出し、処理ステップご
とに再生することで、後刻カウンセラーはカウンセリン
グ内容を再度検討することが可能となる。この際にも対
話のポイントが視覚情報としてまとめられているので、
ビデオテープやカセットテープなどの映像・音声記録あ
るいはメモ等の文書により検討する場合に比べて短時間
でかつ、効率よく検討を行うことができる。また、カウ
ンセリングを中断したり、あるカウンセリング結果を基
にしてさらに詳細なカウンセリングを行う際には、前回
のカウンセリング時の視覚情報を再現できるのでリスタ
ートが容易になり、カウンセリングの連続性を高めるこ
とができる。
【0045】また、蓄積された情報を所定の形式にまと
めて図12に示されるような書類形式で印刷することも
できる。こうして作成した資料は、カウンセリング終了
後の検討にあたって有効な資料となる。
【0046】カウンセリング後に蓄積した視覚情報を再
生する場合は、表示をBGMとリンクさせることで、カ
ウンセリングの復習やセルフカウンセリングが効果的に
行える。また、視覚情報を変化させながら表示したり、
繰り返し表示することで、復習時の確認が容易になる。
【0047】さらに、視覚情報を後から追加、更新でき
るようにすることで、カウンセラーがカウンセリング実
施後にカウンセリング内容をまとめられるほか、対話相
手であるクライアント側からも更新可能とすることによ
り、積極的かつ能動的にカウンセリングに関ることがで
き、効果的である。この場合は、クライアント側からの
更新情報を別に蓄積することで、クライアントの心境の
変化などを追跡することが容易になる。
【0048】以上の説明では、同一モニター上に対話相
手の画像と視覚情報を表示する例を説明したが、視覚情
報と対話相手の画像は必ずしも同一モニターに表示する
必要はない。図13は、2つのモニターを利用する本発
明の別の実施形態を示している。ここでは、モニター1
0aに対話相手の画像2を表示し、モニター10bに視
覚情報3、4a、5aを表示している。もちろん、同一
モニターに表示する場合と同様に対話相手の画像と視覚
情報は使用者が同時に視認し得る状態で表示する必要が
ある。
【0049】図14は、同時に視認し得る条件を示して
いる。2つのモニターを使用する場合でも、視覚情報の
解像度を劣化させないためには、あまり小さいモニター
は使用できない。このため、同一のモニターを使用する
場合に比べてモニター同士の視覚範囲は余裕をとる必要
がある。この視覚範囲θbは60度以内とすることが好
ましい。
【0050】以上の説明では、ウインドウ表示により視
覚情報を表示する実施形態について説明してきたが、図
15に示されるように、対話相手の画像に視覚情報をス
ーパーインポーズ形式で重ね合わせ表示してもよい。特
に、カウンセラーとクライアントの一体感がまだ形成さ
れていないカウンセリングの初期段階や、クライアント
の感情起伏が激しく表れるような離婚、死別等の相談カ
ウンセリングにおいては、視覚情報が邪魔にならず、対
話相手の表情、仕草を的確に把握することができるの
で、視覚情報と対話相手の仕草への注目度を高めること
ができ、好ましい。この時の表示は、対話相手の顔を避
けて表示することが好ましい。
【0051】また、カウンセリングの進行段階によっ
て、表示を切替てもよい。例えば、初期段階では、図1
6(a)に示されるような重ね合わせ表示を用いて、一
体感を高めた受容的カウンセリングを行い、カウンセリ
ングの進展につれて、図16(b)に示す対話者中心の
分離表示や図16(c)に示される視覚情報中心の分離
表示を用いる。視覚情報が主体となるほどより教育的、
開発的、情報提供的なカウンセリングに向いている。ク
ライアントとカウンセラーの間に十分なリレーションが
確保された段階では、対話者の表示をかなり小さくして
もリレーションを損なうことがない。この表示は操作者
の操作により切り替えてもよい。
【0052】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
対話相手の画像と視覚情報として各種の対話に役立つ情
報を対話者の視線移動があたかも向かい合って対話して
いるかのように配置するので、対話者間のリレーション
を損なうことがなく、一体感を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における画像表示を示
す図である。
【図2】図1の実施形態のシステムを示すブロック図で
ある。
【図3】図1の実施形態の機能を示すブロック図であ
る。
【図4】図1の画像表示の位置関係を説明する図であ
る。
【図5】図1の画像表示における対話相手の画像の表示
位置を説明する図である。
【図6】対話ポイントカードの表示例を示す図である。
【図7】図6の対話ポイントカードの移動結果を示す図
である。
【図8】対話ポイントカードの別の表示例を示す図であ
る。
【図9】対話ポイントのシート形式での表示例を示す図
である。
【図10】キーワード抽出処理を説明する図である。
【図11】データベース検索処理を説明する図である。
【図12】印刷処理を説明する図である。
【図13】本発明の第2の実施形態を説明する図であ
る。
【図14】図13の実施形態のモニターの配置位置を説
明する図である。
【図15】視覚情報の重ね合わせ表示の形式を示す図で
ある。
【図16】視覚情報の表示形式を比較して示す図であ
る。
【符号の説明】
1…モニター画面、2…対話相手の画像、3、4、5、
6…視覚情報、10…モニター、11…CCDカメラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/10 H04N 7/14 - 7/173 H04N 7/20 - 7/22 JICSTファイル(JOIS)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対話相手の画像データと文字、図形、記
    号等の視覚情報を双方向に伝送させ、双方の対話端末に
    表示させて対話を行なう双方向画像通信における画像表
    示方法において、 前記視覚情報および前記対話相手の画像が、前記対話端
    末相互間で左右が反転した鏡像位置にそれぞれ表示され
    ていることを特徴とする双方向画像通信における画像表
    示方法。
  2. 【請求項2】 前記視覚情報は前記対話相手の画像に対
    して下方に表示されていることを特徴とする請求項1記
    載の双方向画像通信における画像表示方法。
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