JP3175577U - ベルトのバックル構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ベルト本体3の基端部30に着脱自在に装着される調節具1と、調節具1に一体的に連結されるバックル部2とからなり、調節具1は、ベルト本体3の基端部30に着脱自在に取り付けられるホルダー本体10と、ホルダー本体10内にベルト本3の長手方向にスライド可能に収容されており且つ一端がバックル部2に一体的に連結されているスライド板13とからなる。さらに、ホルダー本体10内に、スライド板13のスライド方向に対して直角にコイルバネ4を設け、コイルバネ4の両端をホルダー本体10の相互に対向する所定位置に固定し、コイルバネ4の中央部分をスライド板13に突設させた係合突起15に前記一端側から係止させる。
【選択図】図1
Description
これら文献に開示されたベルトのバックルを構成する調節具は、図4に示すように、ベルト本体(33)の長手方向に相互にスライド可能となるように重ね合わせた一対のホルダー半体(34)(35)と、このスライド方向と同一方向に伸縮可能なコイルバネ(36)とから構成されているもので、コイルバネ(36)の一端を一方のホルダー半体(34)に取り付け、コイルバネ(36)の他端を他方のホルダー半体(35)に取り付けることにより、一対のホルダー半体(34)(35)を、コイルバネ(36)の伸縮方向、すなわち、ベルト本体(33)の長手方向に弾性的にスライド可能としたものである。コイルバネ(36)が伸長する方向にホルダー半体(34)(35)をスライドさせることにより、コイルバネ(36)の伸長分だけ調節具の全体長さが延び、それに伴い、ベルト本体(33)の全体長さも弾性的に伸長可能となる。
前記調節具は、前記ベルト本体の基端部に着脱自在に取り付けられるホルダー本体と、前記ホルダー本体内に前記ベルト本体の長手方向にスライド可能に収容されていると共に一端が前記バックル部に一体的に連結されているスライド板とからなり、
前記ホルダー本体内に、前記スライド板のスライド方向に対して直角にコイルバネを設け、
前記コイルバネの両端を前記ホルダー本体の相互に対向する所定位置に固定すると共に、前記コイルバネの中央部分を前記スライド板に突設させた係合突起に前記一端側から係止させたことを特徴とするものである。
前記ホルダー本体には、ベルト本体の長手方向にスライド可能なスライド板と、前記スライド方向に対して直角に配されたコイルバネがセットされている。スライド板がスライド方向にスライドされると、コイルバネの中央部分が、スライド板に設けられた係合突起によってスライド方向に引っ張られ、コイルバネは略く字状に弾性変形させられる。これにより、コイルバネは、両端から中央部分に至る長さ、すなわち、元のコイルバネの半分の長さのコイルバネが2本、それぞれ斜めに引っ張られる態様となるから、前記両端から中央部分に至るまでの前記スライド方向の長さは、コイルバネを伸縮方向に引っ張ったときの伸長長さに比べて小さくなる。
前記ホルダー本体は、前記ベルト本体の長手方向に沿った両側辺に一対の側板が設けられて前記ベルト本体の裏側に開放する断面略コ字状に形成された基板と、前記基板の裏側開放部を開閉自在に閉塞可能で且つ閉塞状態にて前記ベルト本体の基端部を前記基板とで挟持可能な蓋板とからなり、
前記スライド板は、前記係合突起が前記裏側に突出するように、前記基板の裏面にスライド可能に重ね合わされてあり、
前記コイルバネは、両端を前記基板の両側板の所定位置に固定させた状態で、前記スライド板の裏面にセットされることが好ましい。
このものでは、蓋板を開放させ、ベルト本体を取り外し方向に引っ張ることで、ベルト本体の基端部がホルダー本体から取り外すことができる。蓋板を閉塞させると同時に、前記ベルト本体の基端部は蓋板と基板との間で挟持されてベルト本体をホルダー本体に接続させることができる。そして、バックル部を引っ張ると、それに伴ってスライド板が移動するから、ホルダー本体内で略く字状にセットされたコイルバネが、その屈曲部分である中央部分が前記係合突起に引っ張られて略く字状のまま伸長方向に弾性変形する。
前記ホルダー本体の表面側には、前記ベルト本体と同一素材からなるシートが貼着されていることが望ましい。
前記スライド板には、スライド方向に延びる細長い透孔が形成され、前記ホルダー本体には、前記スライド板のスライドに応じて前記透孔の長手方向両端に係合する凸部が形成され、
前記スライド板の最大スライド時でも、前記スライド板の前記一端が前記ホルダー本体から露出しないように、前記透孔の長さ及び位置が設定されているものが望ましい。
このものでは、スライド板は、凸部が透孔内に位置する範囲でのみスライド可能であり、凸部が透孔の後端(スライド板の他端側)に当接した状態が最大スライド状態であり、ホルダー本体内でのコイルバネの最大伸長状態である。このとき、スライド板の前記一端がホルダー本体から露出することはないように設定されているから、スライド板を最大にスライドさせても、ベルトの体裁が悪くなることはない。
また、コイルバネの最大伸長状態は、コイルバネの伸び切った状態ではないので、スライド板の引っ張り過ぎにより、コイルバネが伸び切ってしまう不都合を防止できる。
前記ホルダー本体の、前記ベルト本体の長手方向に沿った辺の長さは約35mmに設定されていると共に、前記スライド板のスライド方向に沿った辺の長さは約20mmに設定されているものが望ましい。
また、元のコイルバネの約半分の長さのコイルバネ2本分の弾性力を得ることができるから、1本のコイルバネであっても大きな弾性力を発揮させることができ、調節具を構成する部品点数を少なくすることができ、安価で且つ組立ての容易な調節具付きのバックル構造を提供することができる。
さらに、コイルバネは上記したように、伸縮方向に引っ張られず、斜めに引っ張られる態様となるから、コイルバネは伸長方向に延び切ることはない。よって、長期の使用によってもコイルバネの弾性力は劣化することなく、ベルトの微調整機能の耐久性が向上する。
図1は、本考案の実施の形態のベルトのバックル構造を採用したベルトの裏面の要部斜視図であり、図2はその要部拡大図である。
長尺帯状の革製のベルト本体(3)の基端部(30)に調節具(1)が取り付けられていると共に、調節具(1)に、ベルト本体(3)と同一の材質からなる介在片(31)を介して、バックル部(2)が取り付けられた様子を示している。
以下、介在片(31)よりバックル部(2)(図では右側)を前方といい、介在片(31)より調節具(1)側(図面では左側)を後方という。
図示しないが、ベルト本体(3)の自由端部寄りの所定範囲には、複数の挿通孔が一定間隔毎に設けられてあり、前記自由端部をフレーム(20)に裏から挿通させ、前記挿通孔のいずれかにピン(22)を挿通させることにより、ベルト本体(3)で所定の直径の環状体が形成され、その形状を維持することができる。
尚、スライド板(13)の略中央部には、係合突起(15)が突設されてあり、その上下両側には、細長い矩形の透孔(17)が形成されている(図2参照)。
基板(11)の表面には、図示しないが、ベルト本体(3)と同一の材質からなるシートが貼着されており、裏面には、上下辺に沿って、スライド板(13)の前記側板よりも高い側板(16)が裏側に突出するように形成されて、裏側と前後方向に開放する縦断面略コ字状に形成されている。
蓋板(12)は、基板(11)の裏面開放部を開閉自在に閉塞するように構成されている。
側板(16)の前記後端部の軸支部より前方域には、内方へ屈曲させた一対の張り出し片(40)が設けられていると共に、さらにその前方には、蓋板(12)の被係合部(42)に着脱自在に係合可能な係合片(41)が設けられている。
張り出し片(40)の後端部には第1延長部(43)と第2延長部(44)とが順に内方に突出しており、第1延長部(43)は、ベルト本体(3)の基端部(30)をホルダー本体(10)に差し込む際に基端部(30)に当接して必要以上の差し込みを防止するストッパとして機能し、第2延長部(44)は、後述するコイルバネ(4)の両端が係止される係止突起として機能するように設けられている。
これにより、コイルバネ(4)は略く字状にセットされることとなり、その付勢力によって、スライド板(13)は後方に付勢されて、スライド板(13)の後端辺(13a)は、ベルト本体(3)の基端部(30)と付合う態様となる。これが調節具(1)の自然状態である。
この自然状態において、基板(11)の凸部(18)は、スライド板(13)の透孔(17)の前端部に当接して、コイルバネ(4)の弾性力によるスライド板(13)の後方への移動を阻止して所定位置に固定している。すなわり、凸部(18)はスライド板(13)の移動を制限するストッパとして機能している。
尚、この状態において、スライド板(13)の前端の押え片(14)が、基板(11)の前端よりも約7mm内方に位置するように収容されているものとする。
コイルバネ(4)が弾性的に伸長することにより、調節具(1)の全体長さが伸びて、それに伴って、べルトが構成している環状体の直径も大きくなる。
尚、この状態にて、スライド板(13)がホルダー本体(10)から前方へ露出しないように、各部の寸法は設定されているものとする。
そして、腹部の膨らみがなくなると、コイルバネ(4)の復帰力によってスライド板(13)は元位置に復帰し、ベルトの着用サイズは自動的に元のサイズに戻る。
ホルダー本体(10)内でのスライド板(13)の移動距離が短くなるから、基板(11)及びスライド板(13)の長さを比較的短く形成することができる。よって、ベルト全体に対する調節具(1)が割合も小さくなり、ベルト全体の外観が良くなる。
(10)・・・・・・ホルダー本体
(13)・・・・・・スライド板
(15)・・・・・・係合突起
(2) ・・・・・・バックル部
(3) ・・・・・・ベルト本体
(30)・・・・・・基端部
(4) ・・・・・・コイルバネ
Claims (5)
- 長尺帯状のベルト本体の基端部に着脱自在に装着される調節具と、前記調節具に一体的に連結され且つ前記ベルト本体の自由端部寄りの所定位置に着脱自在に止着可能なバックル部とからなり、
前記調節具は、前記ベルト本体の基端部に着脱自在に取り付けられるホルダー本体と、前記ホルダー本体内に前記ベルト本体の長手方向にスライド可能に収容されていると共に一端が前記バックル部に一体的に連結されているスライド板とからなり、
前記ホルダー本体内に、前記スライド板のスライド方向に対して直角にコイルバネを設け、
前記コイルバネの両端を前記ホルダー本体の相互に対向する所定位置に固定すると共に、前記コイルバネの中央部分を前記スライド板に突設させた係合突起に前記一端側から係止させたことを特徴とするベルトのバックル構造。 - 請求項1に記載のベルトのバックル構造において、前記ホルダー本体は、前記ベルト本体の長手方向に沿った両側辺に一対の側板が設けられて前記ベルト本体の裏側に開放する断面略コ字状に形成された基板と、前記基板の裏側開放部を開閉自在に閉塞可能で且つ閉塞状態にて前記ベルト本体の基端部を前記基板とで挟持可能な蓋板とからなり、
前記スライド板は、前記係合突起が前記裏側に突出するように、前記基板の裏面にスライド可能に重ね合わされてあり、
前記コイルバネは、両端を前記基板の両側板の所定位置に固定させた状態で、前記スライド板の裏面にセットされることを特徴とするベルトのバックル構造。 - 請求項1又は2に記載のベルトのバックル構造において、前記スライド板の前記一端は、前記ベルト本体と同一素材からなる介在片を介して前記バックル部に取り付けられてあり、
前記ホルダー本体の表面側には、前記ベルト本体と同一素材からなるシートが貼着されているベルトのバックル構造。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載のベルトのバックル構造において、
前記スライド板には、スライド方向に延びる細長い透孔が形成され、前記ホルダー本体には、前記スライド板のスライドに応じて前記透孔の長手方向両端に係合する凸部が形成され、
前記スライド板の最大スライド時でも、前記スライド板の前記一端が前記ホルダー本体から露出しないように、前記透孔の長さ及び位置が設定されているベルトのバックル構造。 - 請求項1乃至4のいずれかに記載のベルトのバックル構造において、
前記ホルダー本体の、前記ベルト本体の長手方向に沿った辺の長さは約35mmに設定されていると共に、前記スライド板のスライド方向に沿った辺の長さは約20mmに設定されているベルトのバックル構造。
Priority Applications (1)
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JP2012001104U JP3175577U (ja) | 2012-02-29 | 2012-02-29 | ベルトのバックル構造 |
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JP3175577U true JP3175577U (ja) | 2012-05-17 |
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JP2012001104U Expired - Lifetime JP3175577U (ja) | 2012-02-29 | 2012-02-29 | ベルトのバックル構造 |
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Cited By (1)
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WO2018008843A1 (ko) * | 2016-07-05 | 2018-01-11 | 김용기 | 혁대 길이 자동 조절장치 |
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2012
- 2012-02-29 JP JP2012001104U patent/JP3175577U/ja not_active Expired - Lifetime
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WO2018008843A1 (ko) * | 2016-07-05 | 2018-01-11 | 김용기 | 혁대 길이 자동 조절장치 |
CN107568846A (zh) * | 2016-07-05 | 2018-01-12 | 金龙基 | 皮带长度自动调节装置 |
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