JP3174456U - 時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】単に利便性を最優先した高機能な時計とは異なった趣のある時計とすることができ、それによって高い付加価値を有する時計を提供する。
【解決手段】長針及び短針と、少なくとも一部が外部から目視可能に設けられ、短針が24時間分だけ回転するごとに所定の回転角度だけ一方向に回転する日車117と、長針及び短針と日車117とを駆動する駆動機構部118とを備える時計100Aであって、日車117には、詩歌を構成する文字が当該日車117の円周方向に沿って印字されている。
【選択図】図2

Description

本考案は、腕時計、懐中時計又は置き時計などの時計に関する。
腕時計、懐中時計又は置き時計などの時計において、時刻表示のみならず、日付の表示を可能とする日付表示機能を備えた時計は従来から種々存在する(例えば、特許文献1参照。)。
図9は、特許文献1に開示されている時計を説明するために示す図である。特許文献1に開示されている時計900(以下、従来の時計900という。)は腕時計であって、図9に示すように、時計本体部910と、時計本体部910を腕に装着するためのベルト920とを備えている。時計本体部910は、外観的には、文字盤911と、短針912、長針913と、秒針914と、竜頭915とを有している。文字盤911には日付を表示するための開口窓916(日付表示窓916という。)が設けられている。
日付表示窓916には、日付を表す「1」〜「31」のいずれかの数字が表示されるようになっている。日を表す「1」〜「31」の数字は、日車(図9においては図示せず。)と呼ばれる円盤状の回転板の円周に沿って等間隔に印字されている。なお、日車は、短針912を回転駆動する輪列(図9においては図示せず。)と連動するように構成されており、短針912が一日分(24時間分)だけ回転すると、日車も一日分の回転角度、すなわち、360度を1ヶ月の日数31で割った回転角度(360度/31)だけ時計方向に回転するようになっている。
このような日付表示機能を有することにより、今日が何日であるかを即座に知ることができ、大変便利なものとなる。また、従来の時計900においては、日付表示を可能とするだけでなく、ひと月の日数が28日又は29日の場合(2月)や30日の場合(4月、6月、9月及び11月)において、所有者の行う修正作業の簡略化を可能とする技術も含まれている。
これにより、従来の時計900によれば、使い勝手に優れた時計とすることができ、特に、日付の確認を頻繁に行う必要のある仕事に携わっている所有者にとっては重宝な時計となる。
特開2003−232873号公報
しかしながら、現在においては、携帯電話などの携帯端末の普及により、時間のみならず日付などを正確かつ容易に知ることができるようになっている。このため、腕時計などにおける日付表示機能は、特定の所有者を除いて、従来よりも必要性が薄れつつあるのが実情である。
一方、腕時計は昔から、単に時間を知らせる道具であるという側面に加えて、所有すること自体に価値(いわゆるステータスシンボルとしての価値)を持つ道具という側面を有する。それは、デジタル化とともに様々なソフトウエアの開発によって、より高度な機能を有する時計が種々開発されている一方で、相変らず、昔ながらの機械式の腕時計や、貴金属・宝石をふんだんに使用した腕時計に価値を見出す所有者が多いということに表れている。
この種の所有者は、いわゆる「もの」に対するこだわりを持つ所有者であって、時代の先端技術を用い、利便性を最優先した高機能なものとは別に、本当に自分の欲しいものを自分にとっての「一品」として所持したいという所有者である。特に、腕時計においてはこの傾向は強く、この種の所有者にとっては、利便性を最優先した高機能な時計というものには高い価値を見出すことができないと考えられる。
そこで本考案は、単に利便性を最優先した高機能な時計とは異なった趣のある時計とすることができ、それによって高い付加価値を有する時計を提供することを目的とする。
[1]本考案の時計は、短針及び長針と、少なくとも一部が外部から目視可能に設けられ、前記短針が24時間分だけ回転するごとに所定の回転角度だけ一方向に回転する日車と、前記長針及び短針と前記日車とを駆動する駆動機構部と、を備える時計であって、前記日車には、詩歌を構成する文字が当該日車の円周方向に沿って印字されていることを特徴とする。
このように本考案の時計は、日付を表す数字の代わりに詩歌を表示させるようにしている。このため、本考案の時計は、単に利便性を最優先した高機能な時計とは異なった趣のある時計となり、それによって、高い付加価値を有する時計となる。
時計は、もともとは、西洋から渡来してきたものであって、西洋文化を引き継ぐものであるが、本考案の時計のように、西洋文化には存在しない日本独特の文化である詩歌(例えば和歌など)を表示することにより、時計の中に日本ならではの文化を吹き込むことができる。これにより、本考案の時計によれば、単に利便性を最優先した高機能な時計とは異なった趣のある時計とすることができ、それによって、高い付加価値を有する時計とすることができる。
[2]本考案の時計においては、前記所定の回転角度は、360度を1ヶ月の日数31で割った値であって、前記日車は、当該日車の円周方向に沿って31個の文字印字領域を有し、当該31個の文字印字領域には、前記詩歌を構成する文字が当該詩歌の文の流れに沿って印字されていることが好ましい。
このように構成されているため、日車には1ヶ月の日数に相当する31個の文字を当該日車の円周方向に沿って印字することができる。
[3]本考案の時計においては、前記詩歌は31文字以内で構成され、前記詩歌を構成する文字数が31文字未満である場合には、前記31個の文字印字領域のうちの所定の文字印字領域が空白であることが好ましい。
このように、詩歌が31個の文字で構成されていれば、当該詩歌を構成する文字を日車に一文字ずつ印字することができる。これにより、例えば、詩歌が五、七、五、七、七で構成される和歌(短歌など)であるとすれば、当該和歌を回転板に一文字ずつ印字することができるため、このような日本古来の歌を日付が変わるごとに一文字ずつ表示させることができる。
[4]本考案の時計においては、前記駆動機構部及び日車は、開口窓を有する文字盤で覆われており、前記開口窓は、前記31個の文字印字領域のうちの1個の文字印字領域に対応するように前記文字盤に形成されていることが好ましい。
このように構成されているため、開口窓には、日付が変わるごとに詩歌を構成する文字を一文字ずつ表示させることができる。すなわち、従来の時計においては、開口窓には、日付が変わるごとに日付を表す数字(「1」〜「31」)が表示されるが、本考案においては、日付を表す数字の代わりに、詩歌を構成する文字を一文字ずつ順次表示させることができる。
[5]本考案の時計においては、前記駆動機構部及び日車は、開口窓を有する文字盤で覆われており、前記開口窓は、前記31個の文字印字領域のうちの複数個の文字印字領域に対応するように前記文字盤に形成されていることが好ましい。
このように構成されているため、開口窓には、日付が変わるごとに詩歌を構成する文字のうちの連続する複数個の文字を表示させることができる。これによって、当該詩歌の全体の流れを把握し易くすることができる。
[6]本考案の時計においては、前記複数個の文字印字領域は、連続する2個の文字印字領域であることが好ましい。
このように構成されているため、開口窓には、日付が変わるごとに詩歌を構成する文字のうちの連続する2文字を常時表示させることができる。これにより、その後に続く内容を自然に口ずさむことができ、当該短歌の全体の流れを把握し易くすることができる。
[7]本考案の時計においては、前記複数個の文字印字領域は、離間した位置に存在する複数個の文字印字領域であることも好ましい。
このように構成されているため、離間した位置に形成されている複数の開口窓には、詩歌を構成する文字のうち、離間して存在する複数個の文字を同時に表示させることができる。これにより、所有者は離間して存在する複数個の文字の間を埋めて行く楽しみを得ることができる。
[8]本考案の時計においては、前記複数個の文字印字領域は、n個(ただし、2<n≦31)の文字印字領域であることも好ましい。
このような構成とすることにより、開口窓には、詩歌の多くの内容又は詩歌の全体を同時に表示させることができる。
[9]本考案の時計においては、前記駆動機構部の少なくとも一部及び前記日車の全体が外部から目視可能となっているスケルトン構造となっていることも好ましい。
このように構成されているため、時計の構造を外部から目視することができるため、機械好きの人向けの時計とすることができるとともに、常時、詩歌の全体を見ることができる。
[10]本考案の時計においては、前記詩歌は、和歌、俳句、川柳又は詩のいずれかであって、前記日車に日本語で印字されていることが好ましい。
このように、詩歌を和歌、俳句、川柳又は詩のいずれかとすることにより、従来の時計のように、単に利便性を最優先した高機能な時計とは異なった趣のある時計とすることができ、それによって高い付加価値を有する時計とすることができる。特に、和歌や俳句を表示させることにより、日本ならではの文化が吹き込まれた時計とすることができる。
[11]本考案の時計においては、前記時計は、腕時計、懐中時計又は置き時計であることが好ましい。
このように、これらの時計は、所有者が身に付けたり、所有者の傍らに置く時計であるため、時計に表示される詩歌を間近で見ることができる。特に、腕時計や懐中時計は装飾品としての価値も要求されるため、これらの時計に詩歌が表示されるということによって、その価値をより高めることができる。
実施形態1に係る腕時計100Aの外観構成を示す図である。 実施形態1に係る腕時計100Aの内部構造を説明するために示す図である。 実施形態1に係る腕時計100Aの和歌車117を取り出して示す図である。 短歌を構成する文字が1文字ずつ表示されて行く様子を説明するために示す図である。 実施形態2に係る腕時計100Bを説明するために示す図である。 実施形態2に係る腕時計100Bを説明するために示す図である。 実施形態2に係る腕時計100Bを説明するために示す図である。 実施形態2に係る腕時計100Bを説明するために示す図である。 特許文献1に開示されている時計を説明するために示す図である。
以下、本考案の実施形態について説明する。なお、以下に示す実施形態においては、時計として腕時計を例にとって説明を行う。
[実施形態1]
図1は、実施形態1に係る腕時計100Aの外観構成を示す図である。実施形態1に係る腕時計100Aは、図1に示すように、時計本体部110と、時計本体部110を腕に装着するためのベルト120とを備えている。時計本体部110は外観的には、文字盤111と、短針112と、長針113と、秒針114と、竜頭115とを有している。
文字盤111には、従来の時計900(図9参照。)と同様、開口窓116が設けられている。ただし、従来の時計900における開口窓は、日付の表示を行うためのものであるため、日付表示窓916(図9参照。)としたが、実施形態1に係る腕時計100Aにおいては、当該開口窓116は日付の表示を行うものではなく、詩歌を構成する文字を一文字ずつ表示するものである。
なお、本考案においては、詩歌というのは、「和歌」、「俳句」、「川柳」及び「詩」などを総称したものであるとするが、実施形態1に係る腕時計100Aにおいては、これらのうち「和歌」を採用する。このため、実施形態1に係る腕時計100Aにおいては、開口窓116を「和歌表示窓116」とも呼ぶ。
図2は、実施形態1に係る腕時計100Aの内部構造を説明するために示す図である。なお、図2は実施形態1に係る腕時計100Aの内部構造の一部を示すものである。実施形態1に係る腕時計100Aの内部構造は、図2に示すように、日車117と、当該日車117、短針112、長針113及び秒針114を回転駆動する駆動機構部118とを有している。なお、駆動機構部118は従来の時計と同様の構成とすることができるため詳細な説明は省略する。
日車117は、駆動機構部118によって短針112(図2においては図示せず。)が一日分(24時間分)だけ回転すると、一日分の回転角度、すなわち、360度を1ヶ月の日数31で割った回転角度(360度/31)だけ、時計方向(矢印A方向)に回転するようになっている。
ところで、実施形態1に係る腕時計100Aにおいては、日車117には、図2に示すように、日付を示す数字ではなく、和歌が印字されている。このため、実施形態1に係る腕時計100Aにおいては、「日車」を「和歌車」とも呼ぶ。なお、「和歌」には、「短歌」、「長歌」、「旋頭歌」などが含まれるが、実施形態1に係る腕時計100Aにおいては、和歌車117に印字する和歌は「短歌」であるとする。これは、短歌は、基本的には「五、七、五、七、七」の31文字で構成されているため、従来の日車によって表示すべき1ヶ月分の日数に相当するからである。
図3は、実施形態1に係る腕時計100Aの和歌車117を取り出して示す図である。和歌車117は31個の文字印字領域を有している。なお、文字印字領域は、和歌車117を円周方向に31等分することによって、31個の文字を個々の文字ごとに印字可能とする領域であって、各領域を示す境界線などが付されているものではない。
また、図3において、和歌車117の外周縁の外側に示した「1」から「31」の数字は、31個の文字印字領域を個々に説明する際に用いるための数字であって、実施形態1に係る時計100に実際に付されているものではない。以下では、31個の文字印字領域を「1」〜「31」の数字に対応付けて、文字印字領域1、文字印字領域2、文字印字領域3、・・・というように表記する。
ところで、図3において例示した短歌は、「石ばしる 垂水の上の さ蕨の 萌え出づる春に なりにけるかも」である。ただし、この短歌は、字余りであって、ひらがなで表記すると、32文字となるが、図示のように、一部に漢字が使用されていることによって、31文字以内となり、図示の場合においては、26文字となっている。このような短歌は、当該短歌を構成する文字が1文字ずつ各文字印字領域に印字される。
図3においては、「石ばしる・・・」の「石」を文字印字領域1に印字した場合、「ば」は文字印字領域2に印字され、「し」は文字印字領域3に印字されるとように、当該短歌を構成する文字が各文字印字領域に順次印字される。ただし、「五、七、五、七、七」の切れ目に対応する文字印字領域(図3の例においては、文字印字領域5,11,15,23,31)は空白としている。
なお、図3の例においては、漢字を含む表記としたが、すべてをひらがな表記とすれば、字余りのない短歌の場合においては、31個の文字印字領域の各文字印字領域に空白を設けることなく、当該短歌を構成する各文字(ひらがな)を1文字ずつ印字することができる。
図4は、短歌を構成する文字が1文字ずつ表示されて行く様子を説明するために示す図である。図4は図1に示す実施形態1に係る腕時計100Aの要部を拡大して示す図であり、図1と同一部分には同一符号が付されている。なお、和歌車117には図3に示すような短歌が印字されているものとする。
この場合、例えば、ある日(仮に1月1日とする。)に当該短歌の最初の文字が表示されるように設定したとする。このため、1月1日には、和歌表示窓116には「石」が表示される(図4(a)参照。)。そして、日付が替わって1月2日になると、「ば」の文字が表示され(図4(b)参照。)、さらに、日付が変わって、1月3日になると、「し」の文字が表示される(図4(c)参照。)というように、日付が変わるごとに短歌を構成する文字が一文字ずつ表示されて行く。
このように、実施形態1に係る腕時計100Aにおいては、和歌表示窓116には、和歌(この場合、短歌)を構成する文字が、日付が替わるごとに、1文字ずつ表示されて行く。ただし、図3に示すような和歌車117の場合、文字印字領域5,11,15,23,31は空白となっているため、1月5日、11日、15日、1月23日、1月31日においては、和歌表示窓116には文字が表示されずに空白となる。
なお、和歌車117に印字すべき短歌は、当該腕時計を購入しようとする購入希望者の好みとすることができる。例えば、腕時計100Aの販売者又は製造者(腕時計メーカーなど)で、色々な短歌が印字された和歌車を用意しておき、腕時計100Aを販売する際に、好みの短歌が印字されている和歌車を購入希望者に選択してもらい、購入希望者が選択した和歌車を時計に組み込んで販売するというようにしてもよく、また、腕時計の販売者又は製造者が、購入希望者から購入希望者の好みの短歌の注文を受けて、注文を受けた短歌を印字した和歌車を作製し、作製した和歌車117を腕時計に組み込んで販売するというように、和歌車117をオーダーメイドとするようにしてもよい。
このように、和歌車117をオーダーメイドとする場合においては、印字する短歌は、例えば、万葉集などに含まれている短歌、購入希望者自作の短歌、購入希望者の身近な人が詠んだ短歌など購入希望者の好みの短歌とすることができる。例えば、故人となった近親者の遺作を用いれば、故人を偲ぶこともできる。また、和歌車117をオーダーメイドとする場合、短歌の表記の仕方を「ひらがな」とするか、漢字を含むようにするかなどを購入希望者の好みに応じて選択可能とし、また、書体も購入希望者の好みに応じて選択可能とすることが好ましい。さらに、和歌車117に印字する字数が31文字未満となる場合の空白の設定の仕方なども購入希望者の好みに応じて設定可能とすることが好ましい。
以上説明したように、従来では日付を表示する日付表示窓を実施形態1に係る腕時計100Aにおいては和歌表示窓116とし、当該和歌表示窓116には、日付が替わるごとに短歌が1文字ずつ表示させるようにしている。
腕時計は、もともとは、西洋から渡来してきたものであって、西洋文化を引き継ぐものであるが、実施形態1に係る腕時計100Aのように、西洋文化には存在しない日本独特の文化である短歌を表示することにより、腕時計の中に日本ならではの文化を吹き込むことができる。これにより、実施形態1に係る腕時計100Aによれば、単に利便性を最優先した高機能な時計とは異なった趣のある時計とすることができ、それによって、高い付加価値を有する時計とすることができる。特に、日本古来の文化である短歌を表示させることにより、日本ならではの文化が吹き込まれた時計となる。
[実施形態2]
図5〜図8は、実施形態2に係る腕時計100Bを説明するために示す図である。実施形態2に係る腕時計100Bが実施形態1に係る腕時計100Aと異なるのは、短歌の表示の仕方であり、それ以外は実施形態1に係る腕時計100Aと同様であるので、実施形態1に係る腕時計100Aと同一構成要素には同一符号を付している。
実施形態2に係る腕時計100Bは、31個の文字印字領域のうちの複数個の文字印字領域に対応するように和歌表示窓116を形成し、それによって、和歌車117に印字されている短歌を構成する文字を複数個同時に表示可能とするものである。以下に4つの態様(第1の態様〜第4の態様とする。)について図5〜図8により説明する。なお、実施形態2に係る腕時計100Bにおいても、和歌車117には図3に示すような短歌が印字されているものとする。
図5は実施形態2に係る腕時計100Bの第1の態様について説明するために示す図である。実施形態2に係る腕時計100Bの第1の態様は、図5に示すように、31個の文字印字領域のうち、連続する2個の文字印字領域に対応するように和歌表示窓116を形成したものである。和歌表示窓116をこのように形成することにより、和歌車117に印字されている文字のうち、連続する2つの文字を同時に表示することができる。
図5においては、和歌表示窓116には、「石」と「ば」が「石ば」というように表示されている。このような構成とすることにより、和歌表示窓116には、短歌を構成する文字のうち、連続する2文字が常に表示されることとなる。このようにすることにより、その後に続く内容を自然に口ずさむことができ、当該短歌の全体の流れを把握し易くすることができる。
図6は実施形態2に係る腕時計100Bの第2の態様を示す図である。実施形態2に係る腕時計100Bの第2の態様は、図6に示すように、31個の文字印字領域のうち、1文字半の文字印字領域に対応するように和歌表示窓116を形成したものである。和歌表示窓116をこのように形成することにより、和歌車117に印字されている文字のうち、当日に表示されるべき1つの文字と、次の日に表示されるべき1つの文字の半分を同時に表示することができる。図6においては、「石」の全体と「ば」の半分が同時に表示されている。このようにすることによっても、その後に続く内容を自然に口ずさむことができ、当該短歌の全体の流れを把握し易くすることができる。
図7は実施形態2に係る腕時計100Bの第3の態様を示す図である。実施形態2に係る腕時計100Bの第3の態様は、図7に示すように、31個の文字印字領域のうち、和歌車117の円周方向に沿って離間した位置に存在する複数個の文字印字領域複数個(図7においては3個としている。)に対応するように3個の和歌表示窓116a、116b、116cを形成したものである。これにより、和歌車117に印字されている短歌のうちの離間した位置に存在する複数の文字を同時に表示することができる。
図7においては、文字印字領域1(図3参照。)の位置に印字されている「石」と、文字印字領域12(図3参照。)の位置に印字されている「さ」と、文字印字領域22(図3参照。)の位置に印字されている「に」とが同時に表示されている。このように、離間した位置に存在する複数の文字が同時に表示されるようにすることにより、表示されている文字の間を埋めて行く楽しみを得ることができる。
なお、このように、複数の和歌表示窓を設ける場合、図7においては、3つの和歌表示窓116a、116b、116cを同じ形状(正方形状)としたが、各和歌表示窓116a、116b、116cの形状をそれぞれ異なった形状としてもよい。例えば、図示は省略するが、和歌表示窓116aは正方形とし、和歌表示窓116aは円形とし、和歌表示窓116aは六角形とするというようにしてもよい。離間した位置に設ける和歌表示窓の数は3個に限られるものではなく、例えば、2個であってもよく、また、4個であってもよい。
図8は実施形態2に係る腕時計100Bの第4の態様を示す図である。実施形態2に係る腕時計100Bの第4の態様は、図8に示すように、31個の文字印字領域のうち、n個(ただし、2<n≦31)の文字印字領域に対応するように和歌表示窓を形成したものである。これにより、和歌車117に印字されている短歌の多くの内容又は短歌の全体を同時に表示させることができる。図8においては、短歌の体を同時に表示可能としている。
このような構成とすることにより、和歌車117に印字されている短歌全体を常時読むことができる。なお、和歌車117に印字されている短歌全体を表示可能とする場合、和歌表示窓116を全体的にリング状に形成してしまうと、文字盤111が当該リング状の和歌表示窓116によって分断されてしまうこととなる。
文字盤111が当該リング状の和歌表示窓116によって分断されてしまうと、時刻を示す数字が記載されているドーナツ状の時刻表示円盤部111aと中央部の中央円盤部111bとに分かれてしまい、時刻表示円盤部111a(図8参照。)又は中央円盤部111b(図8参照。)の一方が固定できなくなってしまう。このため、時刻表示円盤部111aと中央円盤部111bとを連結する必要がある。
すなわち、中央円盤部111bがもともと固定ピン(図示せず。)によって時計本体部110に固定されている場合には、文字盤111が当該リング状の和歌表示窓116によって分断されたとしても、中央円盤部111bは固定状態を保持できるが、時刻表示円盤部111aは中央円盤部111bから切り離されてしまうため、固定されない状態となる。このため、時刻表示円盤部111aと中央円盤部111bとを連結部111cによって連結することにより、時刻表示円盤部111aを固定することができる。
また、これとは逆に、時刻表示円盤部111aがもともと固定ピン(図示せず。)によって時計本体部110に固定されている場合には、文字盤111が当該リング状の和歌表示窓116によって分断されたとしても、時刻表示円盤部111aは固定状態を保持できるが、中央円盤部111bは時刻表示円盤部111aから切り離されてしまうため、固定されない状態となる。この場合も、中央円盤部111bと時刻表示円盤部111aとを連結部111cによって連結することにより、中央円盤部111bを固定することができる。
なお、図8においては、連結部111cを4か所に設けるようにした場合が例示されている。このため、図8においては、細長く円弧を描く4個の和歌表示窓116e〜1116hが和歌車117の円周方向に沿って形成される。また、図8においては、連結部111cを4箇所とした場合を例示したが、時刻表示円盤部111aと中央円盤部111bとを連結して両者を確実に固定させることがきればよいため、4箇所に限られるものではなく、4箇所未満であってもよく、また、5か所以上であってもよい。例えば、31個の個々の文字印字領域の間に連結部を形成するようにしてもよい。この場合、和歌表示窓は、和歌車117の円周方向に沿って31個形成される。
また、図8に示すように、短歌の全体を同時に表示する場合においては、短歌を構成する文字の配列は、逆方向であってもよい。すなわち、これまでの説明においては、図3に示すように、時計方向(矢印A方向)に回転する和歌車117に対して、日付が替わるごとに次の文字を表示する構造であるため、短歌を構成する文字は反時計方向の配列となっていたが、短歌のすべての文字を同時に表示する場合においては、短歌を構成する文字は、時計方向の配列としてもよい。短歌を構成する文字を時計方向の配列とすることによって、短歌が日本語の自然な配列で表示されるため、日本人にとっては読み易いものとなる。
なお、本考案は上述の実施形態に限られるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能となるものである。たとえば、下記に示すような変形実施も可能である。
(1)上記各実施形態1においては、和歌車117には和歌として短歌を印字した場合を例示したが、短歌に限られるものではなく、長歌、旋頭歌などであってもよい。また、和歌に限られるものではなく、例えば、俳句、川柳、詩などあってもよい。ただし、長歌、旋頭歌、詩などにおいては、漢字を含めて31文字以内とすることが好ましい。
(2)上記各実施形態においては、特に言及しなかったが、本考案の時計は、時計本体部110のケース(枠体)部分は貴金属であってもよく、また、木製(例えば黒檀など。)であってもよい。また、腕時計の場合は、腕に装着するためのベルト120が必要であるが、当該ベルト120の素材は特に限定されるものではなく、例えば、インデンを利用したものなど種々の素材を使用可能である。また、ダイヤモンド、ルビー、翡翠などの宝石を散りばめるようにしてもよい。
(3)上記各実施形態においては、和歌車117及び歯車などの駆動機構部118はカバー(文字盤111)によって覆われるようにしたが、駆動機構部118の少なくとも一部及び日車(和歌車117)が外部からそのまま直視できるような構造(スケルトン構造)としてもよい。
(4)上記各実施形態においては、文字盤111には時刻を示す数字がアラビア数字(算用数字)で印字されている場合を例示したが、アラビア数字に限られるものではなく、ローマ数字であってよく、また、特に、数字を印字させずに、例えば、時刻を表す「12」、「3」、「6」、「9」の位置に例えば三角形などのマークを付すようにしてもよい。また、腕時計の形状やデザインなどは、実施形態に示すものに限定されるものではないことはいうまでもない。
(5)上記各実施形態においては、腕時計を例示したが、本考案は腕時計に限られるものではなく、懐中時計や置き時計であってもよい。
100A,100B・・・腕時計、110・・・時計本体部、120・・・ベルト、111・・・文字盤、111a…時刻表示円盤部、111b・・・中央円盤部、111c・・・連結部、112・・・短針、113・・・長針、114・・・秒針、115・・・竜頭、116,116a〜116h・・・和歌表示窓(開口窓)、117・・・和歌車(日車)、118・・・駆動機構部

Claims (11)

  1. 短針及び長針と、
    少なくとも一部が外部から目視可能に設けられ、前記短針が24時間分だけ回転するごとに所定の回転角度だけ一方向に回転する日車と、
    前記長針及び短針と前記日車とを駆動する駆動機構部と、
    を備える時計であって、
    前記日車には、詩歌を構成する文字が当該日車の円周方向に沿って印字されていることを特徴とする時計。
  2. 請求項1に記載の時計において、
    前記所定の回転角度は、360度を1ヶ月の日数31で割った値であって、
    前記日車は、当該日車の円周方向に沿って31個の文字印字領域を有し、当該31個の文字印字領域には、前記詩歌を構成する文字が当該詩歌の文の流れに沿って印字されていることを特徴とする時計。
  3. 請求項2に記載の時計において、
    前記詩歌は31文字以内で構成され、前記詩歌を構成する文字数が31文字未満である場合には、前記31個の文字印字領域のうちの所定の文字印字領域が空白であることを特徴とする時計。
  4. 請求項2又は3に記載の時計において、
    前記駆動機構部及び日車は、開口窓を有する文字盤で覆われており、
    前記開口窓は、前記31個の文字印字領域のうちの1個の文字印字領域に対応するように前記文字盤に形成されていることを特徴とする時計。
  5. 請求項2又は3に記載の時計において、
    前記駆動機構部及び日車は、開口窓を有する文字盤で覆われており、
    前記開口窓は、前記31個の文字印字領域のうちの複数個の文字印字領域に対応するように前記文字盤に形成されていることを特徴とする時計。
  6. 請求項5に記載の時計において、
    前記複数個の文字印字領域は、連続する2個の文字印字領域であることを特徴とする時計。
  7. 請求項5に記載の時計において、
    前記複数個の文字印字領域は、離間した位置に存在する複数個の文字印字領域であることを特徴とする時計。
  8. 請求項5に記載の時計において、
    前記複数個の文字印字領域は、n個(ただし、2<n≦31)の文字印字領域であることを特徴とする時計。
  9. 請求項1〜3のいずれかに記載の時計であって、
    前記駆動機部の少なくとも一部及び前記日車が外部から目視可能となっているスケルトン構造となっていることを特徴する時計。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の時計において、
    前記詩歌は、和歌、俳句、川柳又は詩のいずれかであって、前記日車に日本語で印字されていることを特徴とする時計。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の時計において、
    前記時計は、腕時計、懐中時計又は置き時計のいずれかであることを特徴とする時計。
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