JP3174350U - コイル部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】巻線コイルが接続される端子電極の品質のバラ付きを抑えることが可能なコイル部品を提供する。
【解決手段】コイル部品10は、巻線31を巻回することにより構成される巻線コイル30と、該巻線コイル30が配置される巻線部21を有するボビン20と、該ボビン20に取り付けられると共に、巻線コイル30の端末31aが電気的に導通する状態で接合される端子電極とを具備すると共に、ボビン20には、端子電極が取り付けられる端子電極固定部23が設けられていて、端子電極には、他の端子50を接合するための取付部43が設けられている。
【選択図】図1

Description

本考案は、コイル部品に関する。
たとえば、自動車のABS(Antilock Braking System)には、複数のコイル部品が用いられている。このコイル部品は、ブレーキオイルを加減圧する油圧バルブを電磁力によって作動させるものであり、そのようなコイル部品としては、たとえば特許文献1に示すようなものがある。特許文献1に示すコイル部品は、ボビンと、巻線コイルと、端子電極とを主要な構成要素としていて、端子電極が端子電極固定部に取り付けられている。
実用新案登録第3140817号公報
ところで、特許文献1に開示されているコイル部品の端子電極は、端子電極を形成するための金型(以下、端子金型とする。)によって形成されている。この端子電極の形状、大きさ(以下、これらを含めて端子電極のタイプとする。)は、コイル部品の設置スペースや配置形態等の関係で、種々のものが存在している。そして、それぞれのタイプの端子電極を形成する端子金型もそれぞれ存在している。
しかしながら、端子金型の品質にはバラ付きがあり、かかる端子金型によって形成される端子電極も、そのタイプ毎にバラ付きが生じることが多い。端子電極のタイプ毎に品質のバラ付きが生じると、そのタイプ毎に端子電極と巻線コイルの端末とを溶接するための溶接条件の設定を変更する必要が生じる。しかしながら、このような設定変更を行っても、コイル部品の品質にバラ付きが生じるのを抑制することは困難である。
本考案は、かかる問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、巻線コイルが接続される端子電極の品質のバラ付きを抑えることが可能なコイル部品を提供しようとするものである。
上記課題を解決するために、本考案のコイル部品の一側面は、巻線を巻回することにより構成される巻線コイルと、巻線コイルが配置される巻線部を有するボビンと、ボビンに取り付けられると共に、巻線コイルの端末が電気的に導通する状態で接合される端子電極と、を具備すると共に、ボビンには、端子電極が取り付けられる端子電極固定部が設けられていて、端子電極には、他の端子を接合するための取付部が設けられている、ものである。
また、本考案のコイル部品の他の側面は、上述の考案に加えて更に、巻線部は円筒形状に設けられていて、この巻線部の両端側にはそれぞれ鍔部が設けられていて、鍔部のうちいずれか一方には、当該鍔部から巻線部の円筒形状の軸線方向に沿って鍔部から離間する側に向かって突出する端子電極固定部が設けられていて、端子電極固定部は、鍔部側に位置する台座部と、当該台座部から軸線方向に沿って鍔部空離間する側に向かって延伸する端子案内部と、端子案内部に設けられると共に当該端子案内部に取り付けられる複数の端子電極が互いに接触するのを防止する仕切り部とを具備し、端子電極は、端子案内部と仕切り部とによって位置決めされた状態で取り付けられる、ことが好ましい。
さらに、本考案のコイル部品の他の側面は、上述の考案に加えて更に、端子電極は、端子案内部に沿う状態で当該端子案内部に取り付けられる長手部と、長手部の幅方向に沿って当該長手部から突出する側片部と、長手部のうち台座部から軸線方向に沿って離間する側に位置する取付部とを具備し、取付部は、凹部または凸部を有する嵌合部を備え、この嵌合部が他の端子の凸部または凹部を有する係合部に嵌まり込むことにより、他の端子が端子電極に対して位置決めされる、ことが好ましい。
また、本考案のコイル部品の他の側面は、上述の考案に加えて更に、端子案内部のうち台座部から離間する端部側には、他の端子を位置決めする位置決め部が設けられている、ことが好ましい。
さらに、本考案のコイル部品の他の側面は、上述の考案に加えて更に、取付部は、側片部よりも台座部から軸線方向に沿って離間する側に設けられる、ことが好ましい。
本考案によると、コイル部品において、巻線コイルが接続される端子電極の品質のバラ付きを抑えることが可能となる。
本考案の一実施の形態に係るコイル部品の構成を示す斜視図である。 図1のコイル部品のうち、上方側の構成を拡大して示す部分的な斜視図である。 図1のコイル部品のうち、端子電極固定部の構成を拡大して示す部分的な斜視図である。 図1のコイル部品のうち、端子電極の構成を示す部分的な斜視図である。 端子電極に取り付けられるユーザ端子の構成を示す斜視図である。 図1のコイル部品の上方側において、図5のユーザ端子とは異なるユーザ端子が取り付けられた状態を示す部分的な斜視図である。 従来のコイル部品の構成を示す斜視図である。
以下、本考案の一実施の形態に係る、コイル部品10について、図面に基づいて説明する。なお、以下の各図においては、コイル部品10の中心軸線Lに沿う方向(軸線方向)を上下方向として説明するが、上下方向はZ方向としても説明する。このZ方向においては、Z1側を上方側、Z2側を下方側として説明する。なお、以下の説明においては、Z方向に直交する方向のうち中心軸線Lから端子電極固定部23に向かう方向をX方向とし、X方向およびZ方向に直交する方向をY方向とする。
図1に示すように、コイル部品10は、ボビン20と、巻線コイル30と、端子電極40とを有している。
ボビン20は、たとえば絶縁性を有する樹脂を材質として形成されていて、このボビン20は、巻線部21と、鍔部22と、端子電極固定部23とを有している。巻線部21は、円筒形状に設けられていて、この巻線部21に巻線31を巻回させた巻線コイル30が設けられている。また、巻線部21の上下方向(Z方向)の両端側には、それぞれ鍔部22が設けられている。鍔部22は、その外周側が巻線部21よりも大径の円形リング状に設けられていて、それによって巻線部21に巻回される巻線コイル30の位置決めを行うことを可能としている。
また、図1および図2に示すように、一対の鍔部22のうち、上方側(Z1側)に位置する鍔部22aには、端子電極固定部23が設けられている。端子電極固定部23は、鍔部22aの周方向における所定位置から上方側(Z1側)に向かって突出する部分である。図1〜図3に示すように、この端子電極固定部23には、台座部231と、端子案内部232と、仕切り部233とが設けられている。
台座部231は、端子電極固定部23のうち鍔部22a側に位置する部分であり、いわば端子電極固定部23の付け根側に存在する部分である。この台座部231は、後述する端子電極40の下方側(Z2側)の端部が載置される部分であり、そのため台座部231のX方向の寸法は、端子案内部232および端子電極40のX方向の寸法(それぞれの厚み寸法)よりも大きく設けられている。また、図1〜図3等に示す構成においては、台座部231のY方向の寸法は、端子案内部232の寸法と同等となっている。しかしながら、台座部231のX方向およびY方向のそれぞれの寸法は、端子電極40の下方側(Z2側)の端部を良好に載置可能であれば、どのような寸法であっても良い。
また、端子案内部232は、台座部231よりも上方側(Z1側)に向かって延伸している部分である。この端子案内部232は、台座部231のうち中心側(X1側)の部位から上方側(Z1側)に向かって延伸している。また、図1〜図3等に示す構成では、端子案内部232の幅寸法(Y方向の寸法)は、端子電極40の幅寸法(Y方向の寸法)よりも大きく設けられている。しかしながら、端子案内部232の幅寸法(Y方向の寸法)は、端子電極40の幅寸法(Y方向の寸法)と同等か、それよりも小さく設けられていても良い。また、端子電極40の高さ寸法(Z方向の寸法)等に対応させて、端子案内部232の幅寸法(Y方向の寸法)よりも高さ寸法(Z方向)の寸法が大きく設けられているが、端子案内部232の幅寸法(Y方向の寸法)よりも高さ寸法(Z方向)の方が小さく設けられていても良く、両者が同等であっても良い。
また、端子案内部232の上端側(Z1側の端部側)には、位置決め部232aが設けられている。位置決め部232aは、図1〜図3等に示す構成では、端子案内部232の上端側において幅方向(Y方向)の両端側を残存させつつ凹形状に切り欠いた形状に設けられている。そして、この位置決め部232aに、端子電極40とは別部品であるユーザ端子50(他の端子に対応)を位置させることにより、ユーザ端子50の位置決めを行うことを可能としている。なお、端子電極40の下端側(Z2側)が台座部231に当接した状態においては、端子電極40の上面位置は、位置決め部232aの下方側(Z2側)の位置(底部)よりも高いか、または同等の高さに設けられている。それにより、位置決め部232aに位置するユーザ端子50は、端子電極40に接触することが可能となっている。
また、端子案内部232の幅方向(Y方向)における中央部分には、仕切り部233が設けられている。仕切り部233は、一対の端子電極40が互いに接触しないように隔てるための部分である。なお、本実施の形態では、上述した位置決め部232aを規定する両端部のうち端子案内部232の幅方向(Y方向)の中央側に位置する端部は、仕切り部233となっている。そして、この仕切り部233の上方側(Z1側)の高さ位置は、端子案内部232の幅方向(Y方向)の縁部側に位置する端部の高さ位置と同等に設けられている。しかしながら、かかる高さ位置は、ユーザ端子50の位置決めを良好に行えるのであれば、同等でなくても良い。また、仕切り部233のX2側の端部は、台座部231のX2側の端部と同等の位置に設けられているが、同等の位置に設けられていなくても良い。
また、端子電極40の高さ寸法(Z方向の寸法)等に対応させて、仕切り部233においても、その幅寸法(X方向の寸法)よりも高さ寸法(Z方向)の寸法が大きく設けられているが、当該仕切り部233においては、幅寸法(X方向の寸法)よりも高さ寸法(Z方向)の方が小さく設けられていても良く、両者が同等であっても良い。
また、巻線コイル30は、巻線31を巻線部21に巻回することにより構成されている。かかる巻線コイル30を構成する巻線31は、たとえば銅、銀、錫またはニッケルといった導電性を有する金属を材質とし、その金属の周囲をエナメルやポリアミドイミド等の樹脂が被覆して、巻線31が絶縁性を備えるように構成している。なお、巻線31の金属部分は、ある金属を芯材とし、その芯材の外側を別の金属が覆って金属被覆部を形成する構成としても良い。
上述の巻線31の端末31aは、端子電極40に接続される。端子電極40は、その材質を導電性を有する金属を材質として、その表面にメッキ層が設けられる構成となっている。端子電極40の材質としては、たとえばSUSや銅、アルミニウムまたはアルミニウム合金等を始めとして、種々の金属を用いることが可能である。また、メッキ層は、本実施の形態では、たとえば銀、錫、ニッケル等を材質とした、銀メッキ、錫メッキ、ニッケルメッキ等が好ましいが、それ以外の材質からなるメッキ層であっても良い。
この端子電極40は、長手部41と、側片部42と、取付部43とを有している。長手部41は、端子電極40のうち上下方向(Z方向)に沿って延伸する部分である。また、側片部42は、長手部41のうち取付部43よりも下方側(Z2側)の部位において、端子電極40の幅方向(Y方向)に沿って、長手部41から突出する部分である。なお、本実施の形態では、Y1側に位置する端子電極40においては、側片部42はY1側に設けられていて、Y2側には設けられていない。また、Y2側に位置する端子電極40においては、側片部42はY2側に設けられていて、Y1側には設けられていない。この側片部42は、図1、図2および図5等に示すように、巻線31の端末31aを挟み込むように湾曲させられて一対の対向片部42aを有する状態となっていて、それらの対向片部42aの間に端末31aが位置して、その端末31aに対して導電性を有する状態で側片部42(対向片部42a)が接合されている。なお、かかる接合としては、溶接、拡散接合、半田付け、導電性接着剤による接着等、種々の手法を用いることが可能である。
また、取付部43は、長手部41の上端側(Z1側の端部)に位置している。そのため、取付部43は、側片部42よりも上方側(Z1側)に位置している。この取付部43は、その延伸方向がX方向に沿うように設けられている。すなわち、取付部43は長手部41に対して略垂直に曲げられている。そのため、取付部43の幅方向はY方向に沿うように設けられ、厚み方向は上下方向(Z方向)に沿うように設けられている。
取付部43には、嵌合部43aが設けられている。嵌合部43aは、本実施の形態では凹部であり、ユーザ端子50に設けられている係合部51aが嵌まり込む構成となっている。なお、凹形状の嵌合部43aは、貫通した孔部であっても良く、非貫通の穴部であっても良い。また、嵌合部43aは凸部であっても良いが、この場合には、ユーザ端子50の係合部51aは凹部を有する構成となる。
なお、取付部43には、たとえば図1、図2、図5および図6等に示すようなユーザ端子50が取り付けられるが、ユーザ端子50は、取付部43に接合される接合部51を備えていて、この接合部51には嵌合部43aに嵌まり込む係合部51aが設けられているが、本実施の形態では係合部51aは凸部となっている。また、図1、図2、図5および図6等に示すように、接合部51の長さ寸法(X方向に沿う寸法)は、取付部43の長さ寸法(X方向に沿う寸法)よりも大きく設けられている。それにより、接合部51のX1側の部位は、位置決め部232aに入り込み、この位置決め部232aによって接合部51が位置決めされる状態となっている。ただし、接合部51と取付部43の長さ寸法(X方向に沿う寸法)は、同程度であっても良く、接合部51の長さ寸法(X方向に沿う寸法)は、取付部43の長さ寸法(X方向に沿う寸法)よりも小さく設けられていても良い。
なお、ユーザ端子50のうち、接合部51以外の部位は、コイル部品10の設置スペースや、コイル部品10の配置形態等の関係で、種々の形態を採用することが可能となっている。たとえば、図1、図2および図5に示すユーザ端子50(50A)においては、接合部51から略垂直に折り曲げられて上下方向(Z方向)に沿う上下延伸部52を備え、さらに上下延伸部52の上端側(Z1側の端部)からコイル部品10の上方側(Z1側)かつ径方向中心側(X1側)に向かって斜めに折り曲げられた傾斜部53を備えている。また、図6に示すユーザ端子50(50B)においては、図1、図2および図5に示すユーザ端子50(50A)よりも長い上下延伸部52を備え、その上下延伸部52から略垂直に折り曲げられて径方向(X方向)に沿って延伸する垂直延伸部54を備えている。
<コイル部品10の製造方法について>
以上のような構成を有するコイル部品10の製造方法について、以下に説明する。まず、樹脂成型用の金型を用いて、ボビン20を作製する。また、ボビン20の形成とは別に、端子電極40を成形するための金型(端子金型)を用いて、端子電極40も作製する。端子金型を用いて端子電極40を作製した段階においては、側片部42は湾曲させられていない状態となっている。
この後に、端子電極40をボビン20の端子電極固定部23に取り付ける。この取り付けにおいては、長手部41を端子案内部232に沿わせる状態とし、長手部41と端子案内部232の間に接着剤を介在させる等の手法によって、端子電極40を端子電極固定部23に取り付ける。このとき、長手部41の下端側(Z2側)が台座部231に当接することが好ましい。なお、長手部41と端子案内部232の取り付けは、接着には限られず、たとえば別途の固定具を用いて取り付けるようにしても良い。また、台座部231のうち端子案内部232の付け根の部分に穴部を設け、この穴部に端子電極40の下端側(Z2側の端部側)を差し込むことで、取り付けるようにしても良い。図3に示す構成においては、端子電極40が差し込まれる穴部231aが設けられている台座部231が示されている。
上述のようにして、ボビン20に端子電極40が取り付けられた後に、巻線部21に巻線31を巻回し、巻線コイル30を形成する。そして、巻線コイル30の端末31aを引き出して、その端末31aの所定の部分を側片部42に位置させる。この後に、側片部42を湾曲させて対向片部42aで端末31aを挟み込む状態とし、その後に側片部42(対向片部42a)と端末31aとを接合する。なお、上述したように、接合としては、溶接、拡散接合、半田付け、導電性接着剤による接着等、種々の手法を用いることが可能である。また、端末31aを接合する前に側片部42を予め湾曲させて対向片部42aを形成しておき、その対向片部42aの間に端末31aを差し込むようにしても良い。以上のようにして、コイル部品10が作製される。
そして、作製されたコイル部品10の端子電極40には、ユーザ端子50が取り付けられる。この場合、端子電極40の嵌合部43aとユーザ端子50の係合部51aとを嵌め合わせると共に、接合部51が位置決め部232aに差し掛かる状態として、端子電極40に対するユーザ端子50の位置合わせを行いつつ、端子電極40の取付部43とユーザ端子50の接合部51とが当接する状態とする。この後に、たとえば溶接や半田付け等の手法によって、取付部43と接合部51との間の取り付けを行う。それにより、端子電極40に対して、ユーザ端子50が正確に位置合わせされた状態で、取り付けられる。
<効果>
以上のような構成のコイル部品10においては、巻線コイル30が接続される端子電極40の品質のバラ付きを抑えることが可能となる。すなわち、端子電極40は取付部43を備え、この取付部43を介してユーザ端子50の接合部51と接合される構成のため、種々のタイプのユーザ端子50に取り付けられる端子電極40は、1つのタイプを設ければ良く、それによって端子電極40に品質のバラ付きが生じるのを抑えることが可能となる。
このように、端子電極40のタイプ毎に品質のバラ付きが生じるのを抑えることが可能となり、そのタイプ毎に端子電極40と巻線31の端末31aとを溶接するための溶接条件の設定を変更する必要もなくなる。それにより、コイル部品10の品質にバラ付きが生じるのを抑えることが可能となる。
ここで、従来のコイル部品を図7に示す。従来のコイル部品においては、端子電極は、本実施の形態におけるユーザ端子をも含めて一体化された構成となっている。このため、種々のタイプの端子電極に対応する端子金型も、それぞれの端子電極のタイプ毎に存在しているが、端子金型の品質にはバラ付きがあり、かかる端子金型によって形成される端子電極も、そのタイプ毎にバラ付きが生じることが多い。その結果、端子電極と巻線コイルの端末とを溶接するための溶接条件の設定を変更する必要が生じ、コイル部品の品質にバラ付きが生じるのを抑制することは困難となっている。しかしながら、本実施の形態では、端子電極40は、1つのタイプを設ければ良いため、端子電極40に品質のバラ付きが生じるのを抑えることが可能となり、コイル部品10の品質にバラ付きが生じるのを抑えることが可能となる。
また、本実施の形態では、端子電極40を形成するための端子金型は、1つのタイプの端子電極40に対応したもの設ければ良くなるため、種々のタイプの端子電極40に対応した端子金型を設ける場合と比較して、コイル部品10を作製するためのコストを低減することが可能となる。
また、本実施の形態では、端子電極40は、端子電極固定部23の端子案内部232と仕切り部233とによって位置決めされた状態で、端子電極固定部23に取り付けられる。そのため、端子電極40を取り付ける際に、その位置決めを良好に行うことが可能となる。また、端子案内部232および仕切り部233によって、端子電極40をZ方向に沿って案内させることが可能となり、それによっても端子電極40を取り付ける際の位置決めを良好に行うことが可能となる。
さらに、本実施の形態では、取付部43は、嵌合部43aを備えていて、この嵌合部43aがユーザ端子50の係合部51aに嵌まり込むことによって、ユーザ端子50が端子電極40に対して位置決めされる。そのため、端子電極40にユーザ端子50を取り付ける際に、その位置決めを良好に行うことが可能となる。
また、本実施の形態では、端子案内部232のうち台座部231から離間する上方側の端部(Z1側の端部)には、ユーザ端子50を位置決めする位置決め部232aが設けられている。そのため、端子電極40にユーザ端子50を取り付ける際に、その位置決めを一層良好に行うことが可能となる。
さらに、本実施の形態では、取付部43は、側片部42よりも上方側(Z1側)に設けられている。それにより、取付部43と側片部42とは、上下方向(Z方向)において位置がずれた状態となり、両者の間の距離が大きくなる。そのため、ユーザ端子50の接合部51を、端子電極40の取付部43に対して溶接等によって取り付ける際に、既に端末31aが取り付けられている側片部42に、熱によるダメージが生じるのを低減することが可能となる。それによって、コイル部品10の製品寿命を延ばすことが可能となる。
<変形例>
以上、本考案の一実施の形態に係るコイル部品10について説明したが、本考案はこれ以外にも種々変形可能となっている。以下、それについて述べる。
上述の実施の形態では、コイル部品10は、端子電極40とは別部品であるユーザ端子50を含めない概念として説明されている。しかしながら、コイル部品10の概念にユーザ端子50を含めるようにしても良い。
また、上述の実施の形態においては、取付部43は、端子電極40の長手部41の上端側(Z1側の端部)に位置している。しかしながら、取付部43は、長手部41のうち上下方向(Z方向)の途中に存在する構成としても良い。また、上述の実施の形態では、取付部43は、長手部41に対して略垂直に曲げられている。しかしながら、取付部43は、長手部41に対して略垂直に曲げられる構成以外にも、長手部41に対して略垂直以外の角度をなして(傾斜する状態で)曲げられていても良い。
また、取付部43は、長手部41に対して曲げられない構成としても良く、この場合には、長手部41と取付部43は、面一の状態となることが好ましい。しかしながら、この場合において長手部41と取付部43の厚み寸法を異ならせ、両者の間に段差が存在することによって面一とはならない構成としても良い。
さらに、上述の実施の形態では、端子電極固定部23は、台座部231を有する構成となっている。しかしながら、端子電極固定部23は、台座部231を有さない構成としても良い。
また、上述の実施の形態では、巻線部21の上下方向(Z方向)の両端側には、それぞれ鍔部22が設けられている。しかしながら、巻線部21の上方側(Z1側)のみに、鍔部22を設ける構成としても良い。また、巻線部21の下方側(Z2側)のみに、鍔部22を設ける構成としても良いが、この場合には、端子電極固定部23は下方側(Z2側)の鍔部22に設けられる構成となる。なお、端子電極固定部23は、一対の鍔部22の両方に設けられる構成としても良い。
さらに、上述の実施の形態では、ボビン20の巻線部21は円筒形状に設けられていると共に、鍔部22は円形リング状に設けられるものとしている。しかしながら、巻線部21は円筒形状には限られず、たとえば角筒形状、楕円筒形状、長円筒形状等、種々の形状を採用することが可能であり、鍔部22もそれに対応するように、矩形リング状、楕円形リング状、長円リング状等、種々の形状を採用することが可能である。
本考案のコイル部品は、電気機器の分野において利用することができる。
10…コイル部品
20…ボビン
21…巻線部
22,22a…鍔部
23…端子電極固定部
30…巻線コイル
31…巻線
31a…端末
40…端子電極
41…長手部
42…側片部
42a…対向片部
43…取付部
43a…嵌合部
50…ユーザ端子(他の端子に対応)
51…接合部
51a…係合部
52…上下延伸部
53…傾斜部
54…垂直延伸部
231…台座部
231a…穴部
232…端子案内部
232a…位置決め部
233…仕切り部
L…中心軸線



Claims (5)

  1. 巻線を巻回することにより構成される巻線コイルと、
    前記巻線コイルが配置される巻線部を有するボビンと、
    前記ボビンに取り付けられると共に、前記巻線コイルの端末が電気的に導通する状態で接合される端子電極と、
    を具備すると共に、
    前記ボビンには、前記端子電極が取り付けられる端子電極固定部が設けられていて、
    前記端子電極には、他の端子を接合するための取付部が設けられている、
    ことを特徴とするコイル部品。
  2. 請求項1記載のコイル部品であって、
    前記巻線部は円筒形状に設けられていて、この巻線部の両端側にはそれぞれ鍔部が設けられていて、
    前記鍔部のうちいずれか一方には、当該鍔部から前記巻線部の円筒形状の軸線方向に沿って前記鍔部から離間する側に向かって突出する前記端子電極固定部が設けられていて、
    前記端子電極固定部は、前記鍔部側に位置する台座部と、当該台座部から前記軸線方向に沿って前記鍔部空離間する側に向かって延伸する端子案内部と、前記端子案内部に設けられると共に当該端子案内部に取り付けられる複数の前記端子電極が互いに接触するのを防止する仕切り部とを具備し、
    前記端子電極は、前記端子案内部と前記仕切り部とによって位置決めされた状態で取り付けられる、
    ことを特徴とするコイル部品。
  3. 請求項2記載のコイル部品であって、
    前記端子電極は、前記端子案内部に沿う状態で当該端子案内部に取り付けられる長手部と、前記長手部の幅方向に沿って当該長手部から突出する側片部と、前記長手部のうち前記台座部から離間する側に位置する前記取付部とを具備し、
    前記取付部は、凹部または凸部を有する嵌合部を備え、この嵌合部が前記他の端子の凸部または凹部を有する係合部に嵌まり込むことにより、前記他の端子が前記端子電極に対して位置決めされる、
    ことを特徴とするコイル部品。
  4. 請求項3記載のコイル部品であって、
    前記端子案内部のうち前記台座部から前記軸線方向に沿って離間する端部側には、前記他の端子を位置決めする位置決め部が設けられている、
    ことを特徴とするコイル部品。
  5. 請求項3または4記載のコイル部品であって、
    前記取付部は、前記側片部よりも前記台座部から前記軸線方向に沿って離間する側に設けられる、
    ことを特徴とするコイル部品。
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