JP3174230U - 室内用暖房ハウス - Google Patents

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Abstract

【課題】光熱費を節減して効率良く暖房することができる室内用暖房ハウスを提供する。
【解決手段】家屋の部屋内に設置する室内暖房ハウスであって、支柱部及び天井部11を有し、部屋200内に所望のスペース201を形成して設置可能な大きさに形成されるハウス本体1と、ハウス本体の外側部を全体的に囲んで覆わせる覆い体2と、天井部に設けた発熱体ユニット4とを備える。ハウス本体の所望の部位に出入口部を形成する。
【選択図】図2

Description

本考案は、室内用暖房ハウスに関する。さらに詳しくは、家屋その他の建物内に設置する室内用暖房ハウスに関する。
従来、室内暖房装置や暖房器具として、エアーコンディショナー(エアコン)、ガスストーブ、電気ストーブ、或いは温風ヒータ等が一般に使用されている。これらの暖房装置は室内(部屋内)全体を直接暖房するため、充分な暖熱を得るためには、多くの熱エネルギーを必要とするので、光熱費が高くなる。特に、例えば寒冷地域の仮設住宅等においては、暖房が充分に得られないため、エアコンと電気ストーブ等を兼用する場合も多く見られる。
また、光熱費を軽減する一例の方法として、エアコンやガスストーブ等に代えて電気コタツ(こたつ)を使用する方法が採用されている。電気コタツとしては、やぐら型や堀ごたつ、或いは例えば特許文献1等に示す卓上型等、各種多様のコタツ(こたつ)が開発されている。コタツは室内(部屋内)を暖房することなく、暖を得るものであるため、光熱費も軽減できる。また、コタツは地震等が発生した場合、コタツ内に入ることにより、落下物等から身体を防御する役目も有している。
しかし、コタツ(こたつ)は、下半身は暖房できるが、上半身は暖を得ることができない。また、コタツの内部しか暖房されていないため、利用者はコタツから出難くなる。そのため、日常的な活動が不便になる。したがって、コタツにおいても電気ストーブその他の暖房器具等と兼用を希望することになる。
しかるに、光熱費を安価に抑え、居住者や利用者等の周囲を全体に暖房し得る装置や設備は未だ提案されていない。
登録実用新案第3102653号公報
本考案は上記のような実情に鑑みてなされたもので、光熱費を節減して周囲を全体的に暖房でき、加えて地震等に際して防災効果も発揮する室内暖房ハウスを提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するため、本考案は、建物の部屋内に設置する室内用暖房ハウスであって、
支柱部及び天井部を有し、前記部屋内に所望のスペースを形成して設置可能な大きさに形成されるハウス本体と、
前記ハウス本体の前記天井部及び支柱部の外側部を全体的に囲んで覆わせる覆い体と、
前記天井部に取付けた発熱体ユニットとを備え、
前記ハウス本体の所望の部位には出入口部が形成されていることを特徴とする。
本考案において、前記ハウス本体の天井部に照明器具を取付ける構成を採用することができる。
本考案において、前記ハウス本体の前記支柱部は補強材で補強されている構成を採用することが好ましい。
本考案において、前記ハウス本体は組立式の構成を採用することができる。
本考案によれば、次のような効果を奏する。
(1)本考案の室内暖房ハウスは建物の所望の部屋内(室内)に設置されているので、部屋と前記ハウスの二重壁構造になる。したがって、それ自体として暖熱作用を向上する。
(2)前記暖房ハウスが設置されている部屋内(室内)全体を暖房するのではなく、前記ハウス内を暖房するので、前記部屋内全体を暖房する場合と比べて熱エネルギーを大巾に減少して効率よく暖房することができる。したがって、光熱費を大巾に節減することができる。
(3)前記暖房ハウス内で寝起きその他の日常生活を支障なく行なうことができる。
(4)前記暖房ハウスは部屋内に所望のスペースを形成して設置されているので、前記スペースに家具等を置いて使用することができる。
(5)地震が発生した場合、前記暖房ハウス内に入ることにより、落下物や例えばタンス等の家具等の横転から身体を防御する防災効果を発揮する。
本考案の一実施形態の室内用暖房ハウスの構成を概略的に示す説明斜視図である。 前記暖房ハウスを家屋の部屋内(室内)に設置した状態の構成を概略的に示す説明縦断面図である。 同じく説明平面図である。 前記暖房ハウスの構成を概略的に示す説明平面図(a)及び説明正面図である。 前記暖房ハウスに採用した覆い体の構成を概略的に示す図であって、同図(a)は展開平面図、同図(b)は前記覆い体に設けた換気口の部分を拡大し、内側面から見た説明図、同図(c)は前記換気口を開口した状態を示す説明図である。
以下、図面を参照して本考案の室内用暖房ハウスの実施形態の一例について説明する。
図1ないし図5は、本考案の一実施形態を示す。図2及び図3に示すように、本考案の室内用暖房ハウス100は建物(本実施形態では家屋)の所望の部屋200内(室内)に設置して使用される。
本実施形態の前記室内用暖房ハウス100は、上記図1ないし図5に示すように、ハウス本体1と、覆い体2と、出入口部3と、発熱体ユニット4及び照明器具5とを備える。
前記ハウス本体1は、支柱部10及び天井部11を有し、前記部屋200内(室内)に所望のスペース201(図2、図3参照)を形成して設置可能な大きさに形成される。ハウス本体1の大きさは特に限定されるものではなく、部屋の広さ等に応じて設定できるものであるが、例えば6畳間ないし8畳間に設置する場合には、約2.0平方メートル〜約2.5平方メートル(約3畳ないし約4.5畳)程度の広さに形成できる。また、高さは約2m〜約2.5m程度に形成できる。但し、上記範囲内に限定するものではないが、1人又は複数人が寝起きし、通常の日常生活が支障なくできる広さに形成することが好ましい。
本実施形態の支柱部10は、図1に詳細に示すように、ハウス本体1の四隅部に立設する木製の角材よりなる4本の支柱10a,10b,10c,10dを備える。これらの支柱によりハウス本体1の広さ及び高さが設定される。また、本実施形態では、ハウス本体1の出入口部3の位置する部位にも木製の角材よりなる1本の支柱10eを備える。本実施形態では、ハウス本体1の正面側に出入口部3を形成した例が開示されている。そのため、前記支柱10eは支柱10aと10bとの間の略中間部に立設されている。この場合、出入口部3はハウス本体の正面側以外の所望の任意の部位に形成できるものである。
本実施形態の支柱部の支柱10aと10b、支柱10bと10c、及び支柱10dと10aの上端は、前記各支柱間に略水平に架設した木製の角材よりなる連結杆12a…12dにより、それぞれ所望の手段で固定して連結されている。また、支柱10aと10e、支柱10bと10c、支柱10cと10d、及び支柱10dと10aの下端部近く側は、前記各支柱間に略水平に架設した木製の角材よりなる連結杆13a…13dにより、所望の手段で固定して連結されている。
前記支柱部10は、各支柱を上記のように組み合わせて堅牢な構築物が構成されている。また、本実施形態の支柱部10は、対向する支柱10bと10c、10cと10d、及び10aと10dは、木製の角材よりなる補強材14でそれぞれ連結して補強されている。これにより、前記構築物は一層堅牢かつ強固に構成されている。なお、図面から見難くなるのを防止するため、前記補強材14のうち、支柱10aと10dとを連結して設けた補強材は、その一部について図示を省略してある。支柱10cと10dとを連結して設けて補強材14については、図2に仮想線で図示してある。
前記天井部11は前記支柱部10の前記構築物の上端に設けられる。本実施形態の天井部11は前記構築物と対応する大きさの木製の平板材で構成され、前記構築物の上端に載置し、任意の手段で前記構築物に固定して設けてある。これにより、本実施形態のハウス本体1が構成されている。
なお、本実施形態の天井部は1枚の平板材で構成した例を開示したが、前記平板材を複数に分割可能に構成することもできる。また、1枚の平板材を折り畳み式に構成することもできる。さらにまた、天井部11は平板材に代え、木材等で格子状に構成することもできる。
前記覆い体2は、ハウス本体1の天井部11の上面及び支柱部10の外側部を全体的に囲んで覆わせて、ハウス本体内に断熱性を付与させるものである。
覆い体2の素材は、特に限定するものではないが、本実施形態では覆い体の構成素材として、厚手の織布や不織布等の布地材を採用している。本実施形態の覆い体2は、図5に詳細に示すように、1枚の布地材20を、ハウス本体1の天井部11の大きさと合致する大きさの天井部覆い部20aと、ハウス本体1の一方の側面部(図5において左側)と対応する大きさの側面部覆い部20bと、他方の側面部(図5において右側)と対応する大きさの側面部覆い部20cと、ハウス本体の背面部(図5において上方側)と対応する大きさの背面部覆い部20d、及びハウス本体の正面部(図5において下方側)の出入口部を除く部位と対応する大きさの正面部覆い部20eを形成するように裁断して構成されている。
前記両側面部覆い部20b,20c、背面部覆い部20dの両側縁の所望部位には、適当な長さの紐21…21が取付けてある。また、正面部覆い部20eの一方の側縁にも前記と同様の紐21が取付けてある。
前記覆い体2は、天井部覆い部20aをハウス本体1の天井部11上に合致させて載置し、天井部に固定する。本実施形態は、天井部覆い部20aの四隅部(角部)に当て板25を当て、その状態でビス26等により前記覆い部20aを天井部に止め着して固定してある。
前記両側面部覆い部20b,20c、背面部覆い部20d、及び正面部覆い部20eはハウス本体1の支柱部10に沿わせて垂下する。そして、一方の側面部覆い部20bと背面部覆い部20d、他方の側面部覆い部20cと背面部覆い部20d、及び正面部覆い部20eの一側縁と前記一方の側面部覆い部20bを紐21…21でそれぞれ結び着して固定する。これにより、ハウス本体1は覆い体2により、天井部11及び支柱部10の外側部を全体的(但し、出入口部を除く。)に囲んで覆わせるように構成してある。
ハウス本体1の出入口部3は、開閉手段を備える。本実施形態では、出入口部3の上端部における連結杆12aに沿わせてカーテンレール30が任意の手段で固定して設けてある。また、出入口部3と対応する大きさの布地製のカーテン31を備える。カーテン31の上縁部には、図5(a)に示すように、所望数のフック状の金具32…32が取付けてある。そして、各フック状の金具32をカーテンレールに係合し、カーテン31をスライドして出入口部3を開閉するように構成してある。
なお、出入口部3を開閉する手段は、上記以外の任意の構成に変更可能である。要は出入口部3を開閉可能に構成すればよい。
本実施形態の覆い体2は、所望の部位に換気口22を備える。本実施形態では前記他方の側面部覆い部20cに換気口22を設けた例が開示されている。換気口22は覆い部20cに開設した所望の穴で構成されている。また、本実施形態では、図5(b)、(c)に示すように、換気口22を開閉する布地製の開閉蓋23を備える。
開閉蓋23は一端部を換気口22の端部近くにおける覆い部20cの内側面に縫着その他の手段で固定して設けてある。また、開閉蓋23の他端部及び覆い部20cの換気口22の口縁部近くに面ファスナー24a,24bが縫着等により設けてある。これにより、換気口を開閉蓋で係脱自在に係着して開閉するように構成してある。
前記発熱体ユニット4は、ハウス本体1の天井部11に任意数固定して設ける。本実施形態では2個の発熱体ユニット4を設けた例が開示されている。この場合、発熱体ユニット4の数量は任意に増減可能である。
前記各発熱体ユニット4は、例えば赤外線ヒーター,セラミックヒーター,或いはカーボンヒーターその他の各種のヒーター(図示せず)を内蔵したものを任意に選択して採用できる。各発熱体ユニット4はサーモスタット(図示せず)が内蔵されている。ハウス本体1の支柱部10の所望部には前記各ユニット4の図示しない電気コードのプラグ(コンセント)を差し込むソケット40を備える。本実施形態では支柱10cにソケット40を取付けた例が開示されている。また、ハウス本体1の支柱部10の所望部(図示では支柱10c)には安全器41(チョークボックス等)を備える。
前記両発熱体ユニット4は、図示しない電源部と接続した電線から安全器を経て送られる電力により駆動させるように構成されている。なお、図示しないが、ハウス本体の所望部又は発熱体ユニットには、温度調節用摘み及び電源スイッチを備え、前記摘みにより設定された温度に自動調整するように構成されている。
前記照明器具5は、ハウス本体1の天井部11に固定して設ける。照明器具5は任意の種類のものを採用できる。照明器具5は、ハウス本体1の支柱部10の所望部(図示では支柱10c)に取付けたソケット50に、図示しない電気コードのプラグを差し込んで接続し、図示しないスイッチを操作してON・OFF(点灯・消灯)させるように構成してある。
ハウス本体1の前記部屋200の前記スペース201には、タンスその他の家具6を置いて使用する。また、本実施形態では、前記部屋200の天井202に、前記スペース201の部位に位置させて照明器具7が取付けてある。図2において、203は部屋の床部(畳、ジュータン、床板等)を示す。
なお、本実施形態では、ハウス本体1の支柱部10の支柱、連結杆及び補強材を木製の素材で構成した例を開示したが、L形アングルその他の金属製素材を採用することもできる。また、ハウス本体1は組立式に構成することも勿論可能である。
また、本実施形態の覆い体2は布地材で構成した例を開示したが、例えば肉薄の布団材、或いは毛布等を採用することもできる。
さらにまた、本実施形態では、覆い体2の各覆い部に紐21を取付け、この紐21で結び着する例を開示したが、紐21に代え、例えば面ファスナー等を採用することもできる。また、前記覆い部の同士の端部を縫着する構成を採用してもよい。
さらにまた、本考案の前記暖房ハウスは、部屋内(室内)の適当な部位に固定具で固定して設置することもできる。また、所望に応じて前記暖房ハウス内に加湿器を置いて使用することもできる。
なお、上述した本実施形態では、室内暖房ハウス100を家屋の部屋内に設置する例について開示したが、本考案の室内暖房ハウスは家屋用に限定するものではなく、例えば体育館や倉庫その他の建物内に設置できること勿論である。したがって、本考案において、「建物の部屋内」の用語は、体育館や倉庫その他の「建物の内部」、即ち「建物内」も含む広い概念として用いられている。
なお、上記した実施形態の室内用暖房ハウスは一例として開示したもので、本考案は上記実施形態に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載の技術思想を越脱しない範囲において任意に変更可能なものである。
1 ハウス本体
2 覆い体
3 出入口部
4 発熱体ユニット
10 支柱部
11 支柱部
200 部屋
201 スペース

Claims (4)

  1. 建物の部屋内に設置する室内用暖房ハウスであって、
    支柱部及び天井部を有し、前記部屋内に所望のスペースを形成して設置可能な大きさに形成されるハウス本体と、
    前記ハウス本体の前記天井部及び支柱部の外側部を全体的に囲んで覆わせる覆い体と、
    前記天井部に取付けた発熱体ユニットとを備え、
    前記ハウス本体の所望の部位には出入口部が形成されている
    ことを特徴とする室内用暖房ハウス。
  2. 前記ハウス本体の前記天井部に照明器具が取付けてあることを特徴とする請求項1に記載の室内用暖房ハウス。
  3. 前記ハウス本体の前記支柱部は補強材で補強されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の室内用暖房ハウス。
  4. 前記ハウス本体は組立式に構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の室内用暖房ハウス。
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