JP3173983U - ドーム状施設 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡便なドーム状施設を提供する。
【解決手段】本考案に係るドーム状施設は、ドーム形状を有するドーム状施設であって、前記ドーム形状の頂部中央に位置する環状部材2と、環状部材2に上端が固定され、環状部材2からドーム形状に沿って放射状に外方及び下方へ延び、該ドーム形状の基部に至る複数の縦方向部材3と、各縦方向部材3に対し、異なる高さにおいて交差するように固定された複数の環状横方向部材4とを備える。
【選択図】図1

Description

本考案は、ドーム形状を有するドーム状施設に関する。
従来、このようなドーム状施設として、例えば特許文献1には、壁及び天井の骨格を、パイプ材を用いて構成したアイスドームが記載されている。このアイスドームは、パイプ材を用いて構成した骨格の上に布地を張り渡して固定し、この布地に水を浸透させ、そしてこの水を外気温で氷結させることにより構築される。
また、特許文献2には、発泡スチロールを構成材とする複数のドーム片を基礎上で互いに接合して形成される組立式ドームが記載されている。各ドーム片には、それぞれ骨格形状の補強部材が組み込まれる。組立式ドームの頂部にはリング状の枠体が設けられ、枠体の外周面に、各ドーム片の上端が固定される。
また、特許文献3には、雪で覆ってかまくらを作成するためのFRP製のシェルタが記載されている。シェルタの頂部には、換気口が設けられ、かつ傘付の換気筒が着脱自在に設けられる。
特開2010−31486号公報 特開2004−211444号公報 実開昭61−20651号公報
しかしながら、特許文献1のアイスドームによれば、所定の曲率と長さのパイプ材を結合して連結してゆくことによりアイスドームの骨組みを組み上げるようにしているので、骨組みを組み上げるのに手間がかかる。
また、特許文献2の組立式ドームによれば、各ドーム片等の構成が複雑であるため、製造コストが高い。また、特許文献3のシェルタによれば、シェルタが、分解されない一体のものであるため、搬送や保管に不便である。
本考案の目的は、かかる従来技術に鑑み、簡便なドーム状施設を提供することにある。
第1の考案に係るドーム状施設は、ドーム形状を有するドーム状施設であって、前記ドーム形状の頂部中央に位置する環状部材と、前記環状部材に上端が固定され、該環状部材から前記ドーム形状に沿って放射状に外方及び下方へ延び、該ドーム形状の基部に至る複数の縦方向部材と、各縦方向部材に対し、異なる高さにおいて交差するように固定された複数の環状横方向部材とを備える。
本考案によれば、まず、環状部材に各縦方向部材の頂部上端を固定してドーム形状を構成し、次に、各環状横方向部材を各縦方向部材に固定することによって、容易にドーム状施設の骨格を構成することができる。したがって、ドーム状施設の組み立てが容易となる。
また、頂部中央に位置する環状部材を利用して、頂部の上方に延びたコーン状の構造物やその中に配置した照明手段等を容易に設けることができる。また、環状部材、縦方向部材、及び環状横方向部材としてパイプ材等を用いることにより、十分な強度を有し、組立てや分解、保管や搬送が容易なドーム状施設を提供することができる。
本考案においては、前記環状部材、縦方向部材及び環状横方向部材の間に形成された四角形状の区画を覆う網状又は布状の部材を備えていてもよい。これによれば、ドーム状施設内に、外部から画定された空間を容易に形成することができる。
本考案においては、前記環状部材には、該環状部材の中心から上方へ延びた支柱と、該支柱を下端において支持する支持部材が設けられ、前記支柱の頂部から該環状部材にかけて網状又は布状の部材が設けられていてもよい。
これによれば、この網状又は布状の部材の内側に照明装置を設けることにより、ドーム状施設の内部を照明するとともに、ドーム状施設の周囲も照明したり、ドーム状施設のライトアップを行ったりすることができる。
また、本考案においては、前記縦方向部材又は環状横方向部材は、パイプ状の部材であり、該部材の内部が、電気配線用の通路として用いられてもよい。これによれば、照明用の配線や、通信用の配線を、ドーム状施設内に極力露出させることなく行うことができる。
また、本考案においては、隣接するいずれか2本の前記縦方向部材の間において前記環状横方向部材の一部を省略することにより出入口が設けられてもよい。これによれば、ドーム状施設の強度を劣化させることなく、縦方向部材を利用し、容易に出入口を設けることができる。
また、本考案においては、ボールト形状を有する通路が連結され、前記通路は、該通路の方向に沿って所定の間隔で配置され、前記ボールト形状に沿ってアーチ状に延在する複数の横断方向アーチ状部材と、前記ドーム形状とボールト形状とが交差するラインに沿った端部アーチ状部材と、各横断方向アーチ状部材に対し、異なる高さにおいて交差するように固定され、一端が前記端部アーチ状部材に固定された複数の直線状部材と、前記横断方向アーチ状部材、端部アーチ状部材及び直線状部材の間に形成された区画を覆う網状又は布状の部材とを備え、前記環状横方向部材及び縦方向部材における前記端部アーチ状部材の内側に位置する部分が省略されており、該省略により生じた該環状横方向部材及び縦方向部材の端部が、該端部アーチ状部材に固定されていてもよい。
これによれば、通路を介して複数のドーム状施設を支障なく連結し、複合的なドーム状施設を容易に構築することができる。
また、本考案においては、前記環状横方向部材のうちの1本に、三角屋根の上端部の後ろ側が取り付けられ、該1本の環状横方向部材の下方に隣接する他の環状横方向部材により下部が支持された出窓を備え、該出窓は、前記ドーム状施設の外側に雪を付着させ、かまくら状の施設とした場合に、雪面から突出した部分が三角錐状の出窓の形態を有してもよい。これによれば、出窓を有するかまくらを容易に作ることができる。
また、本考案においては、前記環状横方向部材は、前記縦方向部材の外側に位置していてもよい。これによれば、ドーム状施設の外壁に雪を付着させてかまくらを作る際に、環状横方向部材によりある程度雪を支持することができるので、かまくらの作成が容易となる。
図1は本考案の第1の実施形態に係るドーム状施設を示す斜視図である。 図1のドーム状施設の頂部接合部近傍の平面図及び側面図である。 図1のドーム状施設の交差部接合部近傍の正面図及び側面図である。 図1のドーム状施設の基部接合部近傍の正面図及び側面図である。 本考案の第2の実施形態に係るドーム状施設を示す斜視図である。 図5のドーム状施設に連結している連結ボールトの横断面図である。 図5のドーム状施設に連結ボールトが連結している部分の一部の斜視図である。 図5のドーム状施設の円錐部を示す斜視図及びその一部の断面図である。 本考案の第3の実施形態に係るドーム状施設の平面断面図である。 本考案の第4の実施形態に係るドーム状施設の斜視図である。 図10のドーム状施設の一部の断面図である。
以下、図面を用いて本考案の実施形態を説明する。図1に示すように、第1実施形態に係るドーム状施設1はドーム形状を有する。ドーム状施設1は、頂部中央に設けられた環状部材2と、環状部材2に上端が固定され、環状部材2から該ドーム形状に沿って放射状に外方及び下方へ延び、該ドーム形状の基部に至る複数の縦方向部材3と、各縦方向部材3に対し、異なる高さにおいて交差するように固定された複数の環状横方向部材4とを備える。各縦方向部材3の下端には、ベースプレート5が設けられる。
本実施形態では、縦方向部材3を8本用い、環状横方向部材4を5本用いているが、これらの数は、必要とされるドーム状施設1の強度や大きさに応じて適宜変更可能である。環状部材2としては、例えば直径が60mmのスチール製丸パイプが用いられる。縦方向部材3及び環状横方向部材4としては、例えば、直径が50mmのスチール製丸パイプが用いられる。
各縦方向部材3のうちの隣接する2本の間において、下側の4本の環状横方向部材4が省略されており、この部分が、ドーム状施設1の出入口6となっている。
環状部材2、縦方向部材3及び環状横方向部材4の間に形成される四角形状の区画は、出入口6を除き、網状又は布状の部材としてのネット又はテント地7によって覆われる。各区画毎や複数の区画毎に別個のネット又はテント地7で覆うようにしてもよいし、全区画を1枚のネット又はテント地7で外側又は内側から覆うようにしてもよい。
環状部材2により形成される区画は、必要に応じてネット又はテント地7で覆うようにしてもよい。ネット又はテント地7の取付けは、例えばネット又はテント地7に固定された紐で、環状部材2、縦方向部材3又は環状横方向部材4に縛り付けることにより行うことができる。
ネット又はテント地7として、例えば、夏にテント地を用い、積雪のある冬にはステンレス製のネット又はナイロン製の魚網などのネットを用いることができる。また、ステンレス製のネットを用いる場合には、ドーム状施設1の外面を雪で覆い、ドーム状施設1をかまくら状の施設として用いてもよい。その場合、環状横方向部材4は、縦方向部材3の外側に位置しており、環状横方向部材4によりある程度雪を支持することができるので、かまくらの作成は容易である。
環状部材2への各縦方向部材3の固定は、これらの間に設けられた頂部接合部8を介して行われる。縦方向部材3に対する環状横方向部材4の固定は、これらが交差する交差部接合部9において行われる。縦方向部材3に対するベースプレート5の取付けは、これらの間に設けられた基部接合部10を介して行われる。
図2(a)は、頂部接合部8の近傍部分の平面図であり、図2(b)は、その側面図である。ただし、図2(b)において、環状部材2は、一部が断面で示されている。図2に示すように、頂部接合部8は、縦方向部材3に固定されたソケット11と、ソケット11に固定された接合部材12と、環状部材2に固定され、接合部材12に接合される接合部材13とを備える。
ソケット11は、一方の端部が閉じられて端面11aを構成し、他方の端部が開放された円筒状の形態を有する。接合部材12は、端面11aから突出するように設けられる。
縦方向部材3に対するソケット11の固定は、縦方向部材3の上端を、ソケット11に開放端側から挿入して嵌合させ、ソケット11及び縦方向部材3を貫通する孔に挿入されたボルト14にナット15を締結させることにより行われる。接合部材12と接合部材13との接合は、それぞれの孔に通されたボルト16にナット17を締結させることにより行われる。なお、この孔は、縦方向部材3の長さ方向に沿って延びたものとされ、接合部材12と接合部材13との接合位置について、この方向に余裕を設けている。
図3(a)は、交差部接合部9の近傍部分の正面図であり、図3(b)は、その側面図である。ただし、図3(b)において、環状横方向部材4は断面で示されている。図3に示すように、交差部接合部9においては、U字締結具18と、U字締結具18の両端部に螺合するナット19とを用いて、縦方向部材3に環状横方向部材4が固定される。
この固定は、縦方向部材3に対して環状横方向部材4を重ね、U字締結具18の内側に環状横方向部材4を位置させて、U字締結具18の両端部を縦方向部材3に設けられた2つの貫通孔にそれぞれ通し、該両端部にそれぞれナット19を締結させることにより行われる。
図4(a)は、基部接合部10の近傍部分の正面図であり、図4(b)はその側面図である。図4に示すように、基部接合部10は、ベースプレート5に固定された全ネジボルト20と、全ネジボルト20に螺合するナット21が固定されたベース側フランジ部22と、全ネジボルト20に螺合し、座金23を介してナット21を固定するナット24と、縦方向部材3の下端に固定されたパイプ側フランジ部25と、ベース側フランジ部22をパイプ側フランジ部25に固定するための2組のボルト26及びナット27とを備える。
ベース側フランジ部22及びパイプ側フランジ部25の中央部には、全ネジボルト20の先端部を受け入れる貫通孔が設けられる。
縦方向部材3にベースプレート5を取り付ける際には、まず、ベースプレート5の全ネジボルト20にナット24及びベース側フランジ部22のナット21を螺合させ、ナット24により座金23を介して下方からナット21を固定する。これにより、ベース側フランジ部22が、ベースプレート5上に取り付けられる。
次に、このベース側フランジ部22及びベースプレート5を、縦方向部材3のパイプ側フランジ部25の下に配置する。そして、ボルト26を、ベース側フランジ部22及びパイプ側フランジ部25に設けられた穴に通し、ボルト26にナット27を締結する。これにより、ベース側フランジ部22がパイプ側フランジ部25に固定され、ベースプレート5の取付けが完了する。
このベースプレート5の取付けに際しては、ナット21の螺合量を調整して、パイプ側フランジ部25とベースプレート5との間隔を調整することにより、ドーム状施設1の水平出しを行うことができる。
ドーム状施設1の組立ては、例えば、次のような手順で行うことができる。すなわち、まず、予めベースプレート5が取り付けられた各縦方向部材3を、環状部材2に対し、頂部接合部8を介して接合する。この接合は、環状部材2を地面に置いた状態で行うことができる。
次に、環状部材2を持ち上げて、各縦方向部材3によりドーム形状を形成する。このとき、頂部接合部8のボルト16(図2参照)を中心として各縦方向部材3が回動するので、容易にドーム形状が形成される。次に、各縦方向部材3に対し、その外側から順次各環状横方向部材4を配置し、U字締結具18で固定する。この固定は、各交差部接合部9において、図3のようにして行われる。
次に、各ボルト16に対するナット17の増し締めや、ベースプレート5の位置の調整等を行う。そして、ネット又はテント地7を、環状部材2、縦方向部材3及び環状横方向部材4の間に形成された区画を覆うように取り付ける。これにより、ドーム状施設1の組立てが完了する。
以上のように、本実施形態によれば、ドーム状施設1を、環状部材2、複数の縦方向部材3、及び複数の環状横方向部材4を用いて構成するようにしたので、環状部材2に各縦方向部材3の上端を固定してドーム形状を構成し、そして各環状横方向部材4を各縦方向部材3に固定することにより、容易にドーム状施設の骨格を組み立てることができる。
また、隣接するいずれか2本の縦方向部材3の間において環状横方向部材4の一部を省略することにより出入口6を設けるようにしたので、ドーム状施設1の強度を劣化させることなく、縦方向部材3を利用しながら、容易に出入口6を設けることができる。また、頂部中央に位置する環状部材2を備えているので、これを利用し、頂部の上方に延びたコーン状の構造物やその中に配置した照明手段等を容易に設けることができる。
また、環状部材2、縦方向部材3、及び環状横方向部材4として丸パイプを用いているので、十分な強度を有しながら、搬送や保管が容易なドーム状施設1を提供することができる。また、丸パイプの内部を、電気配線用の通路として用いることにより、照明用の配線や、通信用の配線を、ドーム状施設1内に極力露出させることなく行うことができる。なお、丸パイプ内を通した配線は、丸パイプの側面や、ソケット11の端面11a(図2参照)等に適当な大きさの孔を設け、この孔を介して行うことができる。
図5は、本考案の第2実施形態に係るドーム状施設を示す斜視図である。このドーム状施設28の側面には、出入口の代わりにボールト形状を有する連結ボールト29の一端が連結されており、頂部には円錐部30が設けられる。他の点については、ドーム状施設28は、ドーム状施設1の場合と同様の構成を備える。
連結ボールト29の他端は、ドーム状施設28への出入口となっている。すなわち、連結ボールト29はドーム状施設28への通路として機能する。なお、連結ボールト29の他端を他のドーム状施設28に同様に連結することにより、連結ボールト29を、ドーム状施設28間の連絡用通路として利用してもよい。
連結ボールト29は、長さ方向に沿って所定の間隔で配置され、かつ連結ボールト29の形状に沿ってアーチ状に延在する複数の横断方向アーチ状部材31と、ドーム状施設28のドーム形状と連結ボールト29のボールト形状とが交差するラインに沿った端部アーチ状部材32と、各横断方向アーチ状部材31に対し、異なる高さにおいて交差するように固定され、一端が端部アーチ状部材32に固定された直線状部材33とを備える。これらの部材は、縦方向部材3や環状横方向部材4と同様のパイプ状の部材で構成される。
横断方向アーチ状部材31、端部アーチ状部材32及び直線状部材33の間に形成された四角形状の区画は、ネット又はテント地7により覆われる。環状横方向部材4及び縦方向部材3における端部アーチ状部材32の内側に位置する部分が省略されており、該省略により生じた環状横方向部材4及び縦方向部材3の端部が、端部アーチ状部材32に固定されている。これにより、連結ボールト29の一端が、ドーム状施設28に連結されている。
図6は、連結ボールト29の横断面図である。図6に示すように、横断方向アーチ状部材31及び直線状部材33相互間の固定は、相互の交差部を単管クランプ35で接合することにより行われる。各横断方向アーチ状部材31の両側の端部には、縦方向部材3の下端に接合されているのと同様のベースプレート5が同様にして接合される。なお、端部アーチ状部材32についても、同様にベースプレート5が接合される。
また、各横断方向アーチ状部材31の両側端部のベースプレート5には、平板状の長い部材であるフラットバー36の両端が固定される。これにより、連結ボールト29の下部の歪みが防止される。
図7は、連結ボールト29がドーム状施設28に連結している部分の一部を示す斜視図である。図7に示すように、端部アーチ状部材32は、環状横方向部材4の端部に対し、図3の場合と同様にU字締結具18により接合される。直線状部材33は、環状横方向部材4の端部に対し、足場用の単管クランプ37により接合される。
図8(a)は、ドーム状施設28頂部の円錐部30を示す斜視図であり、図8(b)はその一部の断面図である。図8に示すように、円錐部30は、環状部材2の内側に固定され、支持部材として機能する2本のフラットバー38と、フラットバー38により支持され、上方に延びた支柱39と、支柱39の上端に固定されたキャップ部材40と、キャップ部材40から環状部材2にかけて円錐の側面を構成するように張られたテント地41とを備える。テント地41は二点鎖線で示している。
2本のフラットバー38は、環状部材2の中央で交差するように、環状部材2に固定される。各フラットバー38の交差部上面には、バー側プレート42が、その下部に固定されたボルト42aにより固定される。支柱39の下端にはポール側プレート43が固定される。バー側プレート42及びポール側プレート43は、それらの穴に通されたボルト44と、これに締結されたナット45により相互に固定される。
この円錐部30の内側に照明装置を設けることにより、ドーム状施設28の内部を照明したり、円錐部30を浮き上がるように視認させたりすることができる。また、テント地41が光を良好に通す材質である場合には、ドーム状施設28の周囲を照明したり、ドーム状施設のライトアップを行ったりすることもできる。この場合、照明装置に対する配線は、縦方向部材3の内部を通して行うことができる。
図9は、本考案の第3実施形態に係るドーム状施設の平面断面図である。図9に示すように、このドーム状施設は、図5のドーム状施設28と同様の3つのドーム状施設46を備える。中央のドーム状施設46は、その両側のドーム状施設46と、それぞれ図5の連結ボールト29と同様の連結ボールト47により連結される。
また、各ドーム状施設46には、図5の連結ボールト29と同様の短い連結ボールト48の一端が連結される。中央のドーム状施設46の連結ボールト48の他端は、ドア49が設けられた出入口となっている。両側のドーム状施設46の連結ボールト48の他端は、ドア49のない出入口となっている。
各ドーム状施設46、連結ボールト47及び連結ボールト48の外面には雪Sが付着されており、施設全体としては、3つのかまくらが相互に連結されたような形態とされる。両側のドーム状施設46については、図8中の円錐部30の代わりに、雪Sを固めた後、光の通る部分円状の部材で環状部材2の上を覆うようにしてもよい。また、各ドーム状施設46の雪Sにガラス瓶等を埋め込んで、各ドーム状施設46の内部の光が外部に漏れるようにして、視覚的効果を向上させるようにしてもよい。
図10は、本考案の第4実施形態に係るドーム状施設の斜視図である。図9に示すように、このドーム状施設50は、図1のドーム状施設1に、図8中の円錐部30と、三角屋根51を備えた出窓52とを設け、雪Sを付着させて、かまくら状の施設としたものに相当する。
ただし、雪Sを付着させるので、ネット又はテント地7として、ステンレス製のネットが使用される。付着させた雪Sには、ガラス瓶53等が埋め込まれ、内部の光が漏れ出るようになされる。
図11は、ドーム状施設50の一部の断面図である。図11に示すように、出窓52は、環状横方向部材4のうちの1本に、三角屋根51の上端部の後ろ側がフック54により取り付けられ、その1本の環状横方向部材4の下方に隣接する他の環状横方向部材4により下部が支持される。出窓52は、中心軸が水平方向に沿った三角柱形状を有する。
該三角柱形状の一端面側が、ドーム状施設50の外側に突出し、他端面側が、ドーム状施設50の対応する外面に沿った形状を有する。三角柱形状の2つの側面が、三角屋根51を構成する。該三角柱形状の一端面は、三角屋根51の軒の外側端部よりも頂部の外側端部の方が外側に張り出すように傾斜している。
該一端面と他方の端面との間には、ポリカーボネート製の窓ガラス55が設けられる。ドーム状施設50の該他方の端面に対応する部分では、上述のステンレス製ネットが省略される。したがって、窓ガラス55を介して外光がドーム状施設50内に導入される。
ドーム状施設50の外面に雪Sを付着させたとき、出窓52の基端側が雪Sの中に埋まり、出窓52の先端側が雪面から突出する。これにより、外部から出窓52を見たとき、図10のように、出窓52は、三角錐状に突出した形態を有するように見える。
本実施形態によれば、環状横方向部材4のうちの1本に、三角屋根51の上部後端を取り付け、その1本の環状横方向部材4の下方に隣接する他の環状横方向部材4により出窓52の下部を支持し、さらに、ドーム状施設50をかまくら状の施設とした場合に、雪面から突出した出窓52の部分が三角錐状の形態を有する。したがって、三角錐状の出窓52を有するかまくら状の施設を容易に作ることができる。
以上説明したように、図1のドーム状施設1や図5のドーム状施設28は、ネット又はテント地7としてネットを使用し、雪Sで覆うことにより、図9のドーム状施設46や図10のドーム状施設50のように、かまくら状の施設として利用することができる。
その際に、図9のように、連結ボールト47を組み合わせることにより、複数のドーム状施設46を連結した比較的大きな施設を容易に構成できる。これにより、多様な使用方法が可能となる。また、雪Sの下に、縦方向部材3や環状横方向部材4で支持されたネットが存在し、雪Sのみで構成されている場合よりも安全性が高いので、施設内で火などの使用も可能である。
したがって、各ドーム状施設46を、例えばかまくら状の個室や談話室、いろり喫茶などとして使用できる。その際に、これらを連結する廊下として、連結ボールト47を使用することができる。
一方、ネット又はテント地7としてテント地を用いる場合には、図1のドーム状施設1や図5のドーム状施設28を、次のような仮施設として利用することができる。例えば、ドーム状施設1や28の頂部に排煙可能なスリットを設け、これらの施設内でバーベキューなどを行うために利用することができる。
また、出入口6にドアを設けたり、縦方向部材3及び環状横方向部材4により形成される四角形状の区画に窓を設けたりすることによって、簡易宿泊が可能な施設として利用することができる。
この場合、図1や図5のドーム状施設1や28を、図5中の連結ボールト29による廊下で連結した複数の個室として、災害時等に利用することができる。例えば、各個室を、宿泊室や、入浴施設、ケア施設等に利用することができる。
また、イベント用の仮設テントや、麻雀ルーム等の娯楽用ルームとして用いることもできる。
他方、図1のドーム状施設1や図5のドーム状施設28は、ネット又はテント地7を省略して利用することもできる。例えば、ジャングルジムのような遊具施設や、蔓植物を絡ませたグリーンドーム、夜間のイルミネーション等を設けた照明フレームとして利用することもできる。
1…ドーム状施設、2…環状部材、3…縦方向部材、4…環状横方向部材、6…出入口、7…ネット又はテント地(網状又は布状の部材)、29連結ボールト(通路)、31…横断方向アーチ状部材、32…端部アーチ状部材、33…直線状部材、38…フラットバー(支持部材)、39…支柱、41…テント地(網状又は布状の部材)、51…三角屋根。

Claims (8)

  1. ドーム形状を有するドーム状施設であって、
    前記ドーム形状の頂部中央に位置する環状部材(2)と、
    前記環状部材に上端が固定され、該環状部材から前記ドーム形状に沿って放射状に外方及び下方へ延び、該ドーム形状の基部に至る複数の縦方向部材(3)と、
    各縦方向部材に対し、異なる高さにおいて交差するように固定された複数の環状横方向部材(4)とを備えることを特徴とするドーム状施設。
  2. 前記環状部材、縦方向部材及び環状横方向部材の間に形成された四角形状の区画を覆う網状又は布状の部材(7)を備えることを特徴とする請求項1に記載のドーム状施設。
  3. 前記環状部材には、該環状部材の中心から上方へ延びた支柱(39)と、該支柱を下端において支持する支持部材(38)が設けられ、前記支柱の頂部から該環状部材にかけて網状又は布状の部材(41)が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のドーム状施設。
  4. 前記縦方向部材又は環状横方向部材は、パイプ状の部材であり、該部材の内部が、電気配線用の通路として用いられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のドーム状施設。
  5. 隣接するいずれか2本の前記縦方向部材の間において前記環状横方向部材の一部を省略することにより出入口(6)が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のドーム状施設。
  6. ボールト形状を有する通路(29)が連結され、
    前記通路は、
    該通路の方向に沿って所定の間隔で配置され、前記ボールト形状に沿ってアーチ状に延在する複数の横断方向アーチ状部材(31)と、
    前記ドーム形状とボールト形状とが交差するラインに沿った端部アーチ状部材(32)と、
    各横断方向アーチ状部材に対し、異なる高さにおいて交差するように固定され、一端が前記端部アーチ状部材に固定された複数の直線状部材(33)と、
    前記横断方向アーチ状部材、端部アーチ状部材及び直線状部材の間に形成された区画を覆う網状又は布状の部材(7)とを備え、
    前記環状横方向部材及び縦方向部材における前記端部アーチ状部材の内側に位置する部分が省略されており、該省略により生じた該環状横方向部材及び縦方向部材の端部が、該端部アーチ状部材に固定されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のドーム状施設。
  7. 前記環状横方向部材のうちの1本に、三角屋根(51)の上端部の後ろ側が取り付けられ、該1本の環状横方向部材の下方に隣接する他の環状横方向部材により下部が支持された出窓(52)を備え、
    該出窓は、前記ドーム状施設の外側に雪を付着させ、かまくら状の施設とした場合に、雪面から突出した部分が三角錐状の出窓の形態を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のドーム状施設。
  8. 前記環状横方向部材は、前記縦方向部材の外側に位置していることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のドーム状施設。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103147532A (zh) * 2013-03-21 2013-06-12 东南大学 一种竹制空间双层穹顶结构
JP2014066115A (ja) * 2012-09-27 2014-04-17 R C Koa:Kk ドーム状建築物
KR20190020995A (ko) * 2017-08-22 2019-03-05 뱌체슬라프 보리스흐포레츠 가변식 건축 구조물

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