JP3173839U - ワーク反転装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】反転装置の小型化と簡単化を図ることができ、製作コストを低減可能なワーク反転装置を提供する。
【解決手段】ワークWを載置するための反転板2を水平姿勢と鉛直姿勢とに亙って回動可能なワーク反転装置1であって、1対の側板4を有するフレーム3と、両端部が1対の側板4に回動自在に枢支され反転板2に固定的に連結された駆動軸と、この駆動軸の一端に連結され駆動軸を回動可能な回転駆動機6とを備え、反転板2にワークWを磁力によって吸着可能な磁力発生機構20を設けた。
【選択図】図1

Description

本考案は、ワークを載置するための反転板を水平姿勢と鉛直姿勢とに亙って回動可能なワーク反転装置に関し、特に磁力によってワークを吸着可能な磁力発生機構を備えたワーク反転装置に関する。
従来、ワークを搬送するとき、使用される搬送装置に応じてワークの姿勢変更が行われていた。例えば、ワークをクレーンで搬送する場合、フォークリフトやクレーンにより水平姿勢で搬入されたワークをワーク端部に設けられた把持用ボルトが上端に配置されるように90度反転して鉛直姿勢に変更し、クレーンのフックに連結された把持用チャックにより把持用ボルトを把持して吊下げ搬送する。また、ワークをフォークリフトで搬送する場合、クレーンにより鉛直姿勢で吊下げ搬入されたワークを90度反転して水平姿勢に変更し、フォークリフトの爪部材に搭載して搬送する。このようなワークの姿勢変更は、板状或いは盤状(厚板状)のワークに限られず、塊状のワークについても同様の作業が行われる。
特許文献1の反転装置は、金型を反転対象ワークとした反転装置であって、1対の金型支持盤と、これら1対の金型支持盤を共通の水平軸心回りに回動自在に支持する枢支機構と、1対の金型支持盤を開角が90度の状態でロック可能且つロック解除可能なロック機構と、一方の金型支持盤を水平姿勢と鉛直姿勢とに亙って駆動可能な第1駆動手段と、他方の金型支持盤を水平姿勢と鉛直姿勢とに亙って駆動可能な第2駆動手段とを備えている。この反転装置では、金型を反転するとき、展開状態の1対の金型支持盤のうち一方の金型支持盤を鉛直姿勢に切換えた後、両金型支持盤の開角を90度の状態でロックする。次に、他方の金型支持盤に金型を載置し、両金型支持盤の開角を保持したまま、両金型支持盤を同時に90度反転することにより、金型の姿勢を90度反転させている。
特開平9−207041号公報
特許文献1の反転装置は、特異な反転動作を行うため、反転板として1対の金型支持盤や、これらの金型支持盤を回動するための駆動手段やロック機構を夫々の金型支持盤に設ける必要があり、反転装置の大型化やこれに伴う占有スペースの増加、更には反転装置の複雑化を招き、製作コストが高くなる虞がある。
また、特許文献1の反転装置では、大重量の金型であるにも拘わらず、金型支持盤へワークを移載するときや金型支持盤からワークを移送するとき、ワーク搬送装置としてフォークリフトを使用することができない。つまり、ワークと金型支持盤との間にフォークリフトの爪部材を挿入するための挿入隙間が存在しないため、ワークの搬送にフォークリフトを使用することができず、搬送作業性が低下する虞がある。
本考案の目的は、ワークの反転性能を確保しつつ、反転装置の小型化と簡単化を図ることができ、製作コストを低減可能なワーク反転装置、フォークリフトを使用して搬送作業性を高くできるワーク反転装置等を提供することである。
請求項1のワーク反転装置は、ワークを載置するための反転板を水平姿勢と鉛直姿勢とに亙って回動可能なワーク反転装置において、1対の側板を有するフレームと、両端部が前記1対の側板に回動自在に枢支され前記反転板に固定的に連結された駆動軸と、この駆動軸の一端に連結され駆動軸を回動可能な回転駆動機とを備え、前記反転板にワークを磁力によって吸着可能な磁力発生機構を設けたことを特徴としている。
請求項2の考案は、請求項1の考案において、前記磁力発生機構は複数のマグネットユニットを備え、各マグネットユニットは、反転板の表面に臨む磁性体と、この磁性体の背面側に配設されたアルニコ磁石と、このアルニコ磁石に巻装されたコイルと、前記磁性体の外周に配設された永久磁石とを有することを特徴としている。
請求項3の考案は、請求項2の考案において、前記反転板が、前記駆動軸に固定的に連結された基板と、この基板表面に配設され複数のマグネットユニットが夫々列状に装着された複数の吸着板とを備え、前記複数の吸着板が夫々離隔して配置されると共に、前記ワークと基板との間にフォークリフトの爪部材を挿入するための爪挿入隙間が形成されたことを特徴としている。
請求項4の考案は、請求項1〜3の何れか1項の考案において、前記反転板に、鉛直姿勢の反転板の上端から下方へ延びる切欠き部を形成したことを特徴としている。
請求項5の考案は、請求項1〜4の何れか1項の考案において、前記磁力発生機構を駆動制御するための駆動制御ユニットを設け、前記駆動軸内に前記駆動制御ユニットから磁力発生機構へ延びる通電用ケーブルの一部を組み込んだことを特徴としている。
請求項6の考案は、請求項1〜5の何れか1項の考案において、前記鉛直姿勢の反転板の下端部にストッパ部を設け、このストッパ部にワークを磁力によって吸着可能な第2磁力発生機構を設けたことを特徴としている。
請求項1の考案によれば、反転板に固定的に連結された駆動軸の両端が1対の側板に夫々支持されているため、大重量の大型ワークを安定的に反転することができ、単一の反転板を駆動軸の一端に連結された回転駆動機で回動させるため、反転装置の簡単化を図ることができる。また、ワークを載置する反転板を利用して磁力発生機構を装着したため、別途クランプ装置のための配置スペースを確保することなく、反転装置を小型化でき、ワーク反転時、板状ワークであってもワークの転倒を防止することができる。それ故、ワークの反転性能を確保しつつ、反転装置の小型化と簡単化を図ることができ、反転装置の製作コストを低減することができる。
請求項2の考案によれば、ワークを反転板に固定するための吸着力を高くでき、ワークの転倒を確実に防止することができる。また、磁力発生機構への通電を停止しても、吸着力を維持できるため、反転装置を長時間使用しても電力消費を抑制することができる。
請求項3の考案によれば、反転板へワークを移載するとき、又は反転板からワークを移送するとき、ワーク搬送装置としてフォークリフトを使用することができ、搬送作業性を高くすることができる。
請求項4の考案によれば、反転対象のワークが反転板よりも小さい場合でも、反転板とクレーンのフック(又は把持用チャック)との干渉を防止できるため、ワーク搬送装置としてクレーンを使用することができ、搬送作業性を高くすることができる。
請求項5の考案によれば、駆動軸内部を通電用ケーブルの配置スペースに利用でき、通電用ケーブルの保護と省スペース化を図ることができる。
請求項6の考案によれば、ワークの吸着力を高くすることができ、反転板に対してワークを精度良く位置決めすることができる。
本考案の実施例1に係る鉛直姿勢のときのワーク反転装置の正面図である。 鉛直姿勢のときのワーク反転装置の右側面図である。 鉛直姿勢のときのワーク反転装置の左側面図である。 図1のIV−IV線断面図である。 図1の要部拡大図である。 マグネットユニットの分解斜視図である。 水平姿勢のときの右側面図である。 図7のVIII−VIII線断面図である。 実施例2に係る鉛直姿勢のときのワーク反転装置の正面図である。 実施例2の図4相当図である。 実施例2の図8相当図である。 実施例3に係る鉛直姿勢のときのワーク反転装置の正面図である。 図12のXIII−XIII線断面図である。 図12のXIV−XIV線断面図である。
以下、本考案の実施の形態について実施例に基づいて説明する。
実施例1について、図1〜8に基づいて説明する
本実施例のワーク反転装置1は、ワークWを載置するための反転板2と、左右1対の側板4を有するフレーム3と、反転板2に固定的に連結された駆動軸5と、この駆動軸5を回動可能な回転駆動機6と、磁性体であるワークWを磁力によって吸着可能な磁力発生機構20等を備えている。以下、図1において、鉛直姿勢のワーク反転装置1の正面側を前側とし、上側を上側とし、左側を左側として説明する。
反転板2は、正方形状の鋼製板状部材により形成され、図7,図8に示すように、水平姿勢のとき、その吸着面(前側面)上にワークWを載置可能に構成されている。この反転板2には、切欠き部2aと、磁力発生機構20とが設けられている。
図1に示すように、切欠き部2aは、鉛直姿勢の反転板2の上端中央部から所定の高さ位置(例えば、反転板2の2/3の高さ位置)まで下方に延びるようにストレート状に形成され、切欠き部2aの左右幅長は、ワークWを吊下げて搬送可能なクレーン(図示略)のフックや把持用チャック(図示略)をワークWの上端中央部に設けられた把持用ボルト(図示略)に係合可能な幅長に設定されている。
図1〜図4に示すように、フレーム3は、正面視にてコ字状に構成され、床部に固定された基台3aと、この基台3aの左右端部から夫々立設された左右1対の側板4とを備えている。左右1対の側板4上側部分には、左右1対の軸受7が夫々設置され、これら左右1対の軸受7に亙って筒状の駆動軸5が回動自在に架設されている。右側板4の上側右部分には、回転駆動機6がブラケットを介して固定され、左側板4の中段左部分には、駆動制御ユニット8が固定されている。
図4に示すように、駆動軸5は、左右1対の側板4に回動自在に枢支され、反転板2と、回転駆動機6とが連結されている。駆動軸5の左右側部分には、左右1対の取付けブラケット9を介して反転板2が固着され、これら左右1対の取付けブラケット9は、夫々、左右1対の側板4の内側近傍位置において反転板2の背面(後側面)に反転板2の吸着面が側板4の前端よりも前側になるように固着されている。駆動軸5の右端には、回転駆動機6が連結されている。
図2に示すように、回転駆動機6は、駆動制御ユニット8と電気的に接続された定格回転可能な電動モータ6aと、この電動モータ6aの出力軸に連結された減速機6bとから構成されている。電動モータ6aは、出力軸と一体回転可能なディスク部材に設けられたブレーキライニング(図示略)と、このブレーキライニングに向けて圧縮スプリング(図示略)により付勢される可動鉄心(図示略)と、通電により可動鉄心を吸引してブレーキライニングから離隔可能な電磁コイル(図示略)等を備えた電磁ブレーキ付き電動モータである。
図1,図3,図4に示すように、駆動制御ユニット8は、操作盤(図示略)を操作することにより、駆動制御ユニット8と後述する磁力発生機構20を駆動制御している。この駆動制御ユニット8は、通電用ケーブル10を介して磁力発生機構20に電気的に接続され、磁力発生機構20に通電することによりワークWを吸着する吸着状態にでき、通電をワークWを吸着する場合と逆方向に切換えることでワークWの吸着を解除した非吸着状態にすることができる。
通電用ケーブル10は、一端が駆動制御ユニット8の下端に連結され、他端がコネクタ11に連結されている。この通電用ケーブル10は、駆動軸5の左端に設けられた固定用スリーブ12を貫通して駆動軸5の内部に一部が組み込まれ、途中部に形成された孔部5aを貫通して駆動軸5の外部へ延びている。コネクタ11は磁力発生機構20に脱着可能に接続されている。
次に、磁力発生機構20について説明する。
図1,図5に示すように、磁力発生機構20は、反転板2の前側に設けられた複数(例えば、64組)のマグネットユニット21を備えている。これらのマグネットユニット21は、反転板2の吸着面に左右対称になるように配置され、切欠き部2aを挟んで左右に夫々上下配置されたマグネットユニット21群(例えば、15組)と、切欠き部2aの下方に配置されたマグネットユニット21群(例えば、4組)が装着されている。尚、複数のマグネットユニット21の配置については、反転板2の形状とサイズ、載置予定のワークWの形状とサイズ等に基づいて適宜変更可能である。
次に、反転板2に組み込まれたマグネットユニット21について詳しく説明する。
図6に示すように、マグネットユニット21は、反転板2の吸着面に臨む磁性体からなる鋼製ブロック22と、その背面側に配設されたアルニコ磁石23と、アルニコ磁石23に巻装され且つアルニコ磁石23の極性を切換えるためのコイル24と、鋼製ブロック22の外周側に配設された複数(例えば、8個)のネオジウム磁石からなる永久磁石25とを有し、マグネットユニット21は、ワークWを吸着する吸着状態と、ワークWを吸着しない非吸着状態とに切換え可能に構成されている。尚、隣接するマグネットユニット21間の永久磁石25は、それらのマグネットユニット21の永久磁石25としても共用されている。
鋼製ブロック22とアルニコ磁石23は正方形状に形成され、鋼製ブロック22にはボルト穴22aが形成され、アルニコ磁石23には穴部23aが形成されている。反転板2の吸着面に形成された凹部にアルニコ磁石23とコイル24が配置され、これらアルニコ磁石23とコイル24を、鋼製ブロック22と反転板2の凹部の底壁部との間に挟み込んだ状態で、これらが、ボルト穴22aと穴部23aを挿通する非磁性体(例えば、SUS304)からなる6角穴付きボルト26により、反転板2に締結されている。複数の永久磁石25は、何らかの固定手段により鋼製ブロック22や反転板2に固着されている。
これにより、ワークWを吸着する場合、コイル24に数秒間通電し、アルニコ磁石23と複数の永久磁石25とにより、ワークWが磁路の一部になるような磁界を発生させ、ワークWを吸着解除する場合、コイル24に吸着する場合と逆方向に数秒間通電し、アルニコ磁石23の磁界の方向を切換えることにより、ワークWを磁路の一部にしない磁気回路を形成している。
ワーク反転装置1の作用・効果について説明する。
板状ワークWをクレーンにより吊下げて搬送する場合、先ず、回転駆動機6により反転板2を回転駆動して、図7,図8に示すように、反転板2を水平姿勢に切換える。次に、ワークWを反転板2の吸着面(磁力発生機構20)上に移載し、駆動制御ユニット8の操作によって磁力発生機構20に通電し、磁力発生機構20をワーク吸着状態になるように作動する。
次に、磁力発生機構20をワーク吸着状態に維持したまま、回転駆動機6により反転板2を90度回転駆動して、図1〜図4に示すように、反転板2を水平姿勢から鉛直姿勢に切換える。ワークWが反転板2よりも小さい場合には、クレーンのフック(又は把持用チャック)を反転板2の後方から切欠き部2aを通過させ、鉛直状態のワークWの上端中央部に設けられた把持用ボルトに係合させる。クレーンとワークWとの係合が完了した後、磁力発生機構20の通電をワークWを吸着する場合と逆方向に切換え、磁力発生機構20を非吸着状態に作動させ、クレーンによりワークWを吊下げて目的地へ搬送する。
また、反転板2を鉛直姿勢から水平姿勢に切換える場合、前述した手順と逆の手順を行う。尚、本実施例のマグネットユニット21は、通電を停止してもワークWの吸着状態を維持できるため、通電停止後、反転板2を水平姿勢から鉛直姿勢、或いは鉛直姿勢から水平姿勢に姿勢変更し、長時間吸着状態を保持することができる。
本ワーク反転装置1によれば、反転板2に固定的に連結された駆動軸5の両端が左右1対の側板4に支持されているため、大重量の大型ワークWを安定的に90度反転することができ、単一の反転板2を駆動軸5の一端に連結された回転駆動機6で回動させるため、反転装置1の簡単化を図ることができる。また、ワークWを載置する反転板2に磁力発生機構20を装着したため、別途クランプ装置のための配置スペースを確保することなく、反転装置1を小型化でき、ワーク反転時、板状ワークWであってもワークWの転倒を防止することができる。それ故、ワークWの反転性能を確保しつつ、反転装置1の小型化と簡単化を図ることができ、反転装置1の製作コストを低減することができる。
磁力発生機構20は複数のマグネットユニット21を備え、各マグネットユニットは、反転板2の表面に臨む鋼製ブロック22と、この鋼製ブロック22の背面側に配設されたアルニコ磁石23と、このアルニコ磁石23に巻装されたコイル24と、鋼製ブロック22の外周に配設された永久磁石25とを有するため、ワークWを反転板2に固定するための吸着力を高くでき、ワークWの転倒を確実に防止することができる。また、磁力発生機構20への通電を停止しても、吸着力を維持できるため、反転装置1を長時間使用しても電力消費を抑制することができる。
反転板20に、鉛直姿勢の反転板の上端から下方へ延びる切欠き部2aを形成したため、反転対象のワークWが反転板2よりも小さい場合でも、反転板2とクレーンのフック(又は把持用チャック)との干渉を防止できるため、ワーク搬送装置としてクレーンを使用することができ、搬送作業性を高くすることができる。
磁力発生機構20を駆動制御するための駆動制御ユニット8を設け、駆動軸5内に駆動制御ユニット8から磁力発生機構20へ延びる通電用ケーブル10の一部を組み込んだため、駆動軸5内部を通電用ケーブル10の配置スペースとして使用でき、通電用ケーブル10の保護と省スペース化を図ることができる。
次に、実施例2のワーク反転装置1Aについて図9〜図11に基づいて説明する。実施例1と同様の主要な構成要素には同じ参照符号を付けて図示し、それらについての説明は省略し、異なる構成要素についてのみ説明する。
実施例1では、マグネットユニット21を単一の反転板2の凹部に装着したが、実施例2では、反転板2Aを基板31と複数の吸着板32,33とにより構成し、マグネットユニット21を複数の吸着板32,33に装着している。
図9〜図11に示すように、反転板2Aは、正方形状の基板31と、この基板31の表面に固着された中央吸着板32及び左右1対の側部吸着板33とにより構成されている。
基板31は、左右1対の側板4の内側近傍位置において左右1対の取付けブラケット9を介して駆動軸5に固着されている。基板31の上端中央部には、切欠き部2bが設けられ、鉛直姿勢の反転板2Aの上端中央部から所定の高さ位置まで下方に延びるようにストレート状に形成されている。
中央吸着板32は、基板31の幅方向中央部分に固着され、鉛直姿勢の中央吸着板32の前後方向の厚さは、フォークリフトの爪部材(図示略)の厚さよりも厚くなるように設定されている。中央吸着板32の上端中央部には、切欠き部2bと同様の切欠き部2cが設けられている。この切欠き部2cは、鉛直姿勢の反転板2Aの上端中央部から所定の高さ位置まで下方に延びるようにストレート状に形成されている。
左右1対の側部吸着板33は、夫々、基板31の左右端部分に固着され、鉛直姿勢の各側部吸着板33の前後方向の厚さは、中央吸着板32の厚さと同じ厚さに設定されている。
左側部吸着板33と中央吸着板32の左端との離間距離及び右側部吸着板33と中央吸着板32の右端との離間距離は、夫々フォークリフトの爪部材の幅よりも大きく設定されている。それ故、図11に示すように、ワークWを中央吸着板32及び左右1対の側部吸着板33の吸着面上に載置したとき、ワークWと中央吸着板32及び左右1対の側部吸着板33と基板31との間にフォークリフトの爪部材を挿入するための爪挿入隙間Sが形成される。
磁力発生機構20Aは、中央吸着板32及び左右1対の側部吸着板33の前側に列状に設けられた複数(例えば、36組)のマグネットユニット21によって形成されている。
中央吸着板32には、切欠き部2cを挟んで左右に夫々上下配置されたマグネットユニット21群(例えば、4組)と、切欠き部2cの下方に配置されたマグネットユニット21群(例えば、4組)が装着されている。左右1対の側部吸着板33には、夫々、上下配置されたマグネットユニット21群(例えば、4組)が装着されている。
以上により、反転板2AへワークWを移載するとき、又は反転板2AからワークWを移送するとき、ワークWの搬送装置としてフォークリフトを使用することができ、搬送作業性を高くすることができる。
次に、実施例3のワーク反転装置1Bについて図12〜図14に基づいて説明する。 実施例1と同様の主要な構成要素には同じ参照符号を付けて図示し、それらについての説明は省略し、異なる構成要素についてのみ説明する。
実施例1では、鉛直姿勢の反転板2の前側部分に組込まれたた磁力発生機構20のみでワークWの後壁部を吸着したが、実施例3では、鉛直姿勢の反転板2がワークWの後壁部を吸着可能な磁力発生機構20に加えて底壁部を吸着可能な第2磁力発生機構20Bを備えている。
図12,図13に示すように、鉛直姿勢の反転板2には、前側下端部分に立方体状のストッパ部34が設けられている。第2磁力発生機構20Bは、鉛直姿勢のストッパ部34の吸着面(上側面)に左右方向に列状に設けられた複数(例えば、4組)のマグネットユニット21によって形成されている。
図14に示すように、通電用ケーブル10aは、一端が駆動制御ユニット8に連結され、他端が電流を分配可能なターミナルボックス13に連結されている。通電用ケーブル10bは、一端がターミナルボックス13に連結され、他端がコネクタ11aに連結され、通電用ケーブル10cは、一端がターミナルボックス13に連結され、他端がコネクタ11bに連結されている。コネクタ11aはワークWの後壁部に対応した反転板2の中央中段部分に脱着可能に接続され、コネクタ11bはワークWの底壁部に対応した反転板2の下端部分に脱着可能に接続されている。
これにより、反転板2へワークWを移載したとき、鉛直姿勢のワークWの後壁部に加えて底壁部が第2磁力発生機構20Bによって吸着されるため、反転板2に対してワークWの吸着力を高くすることができると共にワークWを精度良く位置決めすることができる。
次に、前記実施例を部分的に変更した変形例について説明する。
1〕前記実施例においては、板状ワークをアルニコ磁石を用いたマグネットユニットにより吸着した例を説明したが、ワークの形状は板状に限らず、は盤状(厚板状)や塊状のワーク等任意の形状に適用可能である。また、マグネットユニットについても、アルニコ磁石に限らず、一般的な磁力発生機構を適用することができる。
2〕前記実施例においては、ワーク姿勢を90度反転した例を説明したが、クレーン等の吊下げ装置を用いることにより、180度反転させることも可能である。この場合、水平状態のワークを反転板の上に載置し、90度反転して鉛直姿勢に姿勢を変更した後、吊下げ装置により吊下げた状態で吸着面を切換えることによって180度反転された鉛直姿勢のワークを得ることができる。また、反転板を水平状態に回動することで、180度反転された水平姿勢のワークを得ることができる。
3〕尚、当業者であれば、本考案の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本考案はそのような変更形態も包含するものである。
本考案は、磁力によってワークを吸着可能な磁力発生機構を備えたワーク反転装置において、1対の側板に支持された反転板に磁力発生機構を設けることにより、ワークの反転性能を確保しつつ、反転装置の小型化と簡単化を図ることができ、製作コストを低減することができる。
1,1A,1B ワーク反転装置
2,2A 反転板
2a,2b,2c 切欠き部
3 フレーム
4 側板
5 駆動軸
6 回転駆動機
8 駆動制御ユニット
10,10a 通電ケーブル
20,20A 磁力発生機構
20B 第2磁力発生機構
21 マグネットユニット
22 鋼製ブロック
23 アルニコ磁石
24 コイル
25 永久磁石
31 基板
32 中央吸着板
33 側部吸着板
S 爪挿入隙間
W ワーク

Claims (6)

  1. ワークを載置するための反転板を水平姿勢と鉛直姿勢とに亙って回動可能なワーク反転装置において、
    1対の側板を有するフレームと、
    両端部が前記1対の側板に回動自在に枢支され前記反転板に固定的に連結された駆動軸と、
    この駆動軸の一端に連結され駆動軸を回動可能な回転駆動機とを備え、
    前記反転板にワークを磁力によって吸着可能な磁力発生機構を設けたことを特徴とするワーク反転装置。
  2. 前記磁力発生機構は複数のマグネットユニットを備え、
    各マグネットユニットは、反転板の表面に臨む磁性体と、この磁性体の背面側に配設されたアルニコ磁石と、このアルニコ磁石に巻装されたコイルと、前記磁性体の外周に配設された永久磁石とを有することを特徴とする請求項1に記載のワーク反転装置。
  3. 前記反転板が、前記駆動軸に固定的に連結された基板と、この基板表面に配設され複数のマグネットユニットが夫々列状に装着された複数の吸着板とを備え、
    前記複数の吸着板が夫々離隔して配置されると共に、前記ワークと基板との間にフォークリフトの爪部材を挿入するための爪挿入隙間が形成されたことを特徴とする請求項2に記載のワーク反転装置。
  4. 前記反転板に、鉛直姿勢の反転板の上端から下方へ延びる切欠き部を形成したことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のワーク反転装置。
  5. 前記磁力発生機構を駆動制御するための駆動制御ユニットを設け、
    前記駆動軸内に前記駆動制御ユニットから磁力発生機構へ延びる通電用ケーブルの一部を組み込んだことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のワーク反転装置。
  6. 前記鉛直姿勢の反転板の下端部にストッパ部を設け、このストッパ部にワークを磁力によって吸着可能な第2磁力発生機構を設けたことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のワーク反転装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106694930A (zh) * 2016-11-15 2017-05-24 北京北机床股份有限公司 一种高速钻削加工电磁吸盘式工件减振加工方法
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