JP3173699U - 軒先構造及びそれに使用する瓦固定用釘 - Google Patents

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Abstract

【課題】肉薄部を有するアンダーラップを備えた軒瓦を軒先に葺いて瓦固定用釘で施工する場合において、軒瓦の肉薄部がちょうど軒垂木上に位置した際に、瓦固定用釘で固定しても軒瓦の外周水返しや肉薄部を破損させないような軒先構造、及び前記軒先構造に使用される瓦固定用釘を提供する。
【解決手段】屋根の軒先に葺かれた軒瓦5を瓦固定用釘1で固定する軒先構造において、瓦固定用釘の基部から引っ掛け部までの水平押さえ長さL1と、軒瓦のアンダーラップの外周水返し54の外側に位置する肉薄部の肉薄部幅L2との長さを略同じ長さとする。軒瓦を軒垂木に固定する際に、軒瓦の肉薄部がちょうど軒垂木上に位置した場合、瓦固定用釘の係止部を確実に肉薄部で固定するようにした。
【選択図】図5

Description

本考案は、屋根に葺かれた瓦、特に軒先に葺かれる軒瓦を瓦固定用釘で固定する軒先構造に関するものである。
従来から、屋根に葺かれた瓦を固定する方法として釘やねじが用いられており、屋根に使用する瓦の種類や屋根の部位によってそれらを使い分けている。したがって、屋根の平部に用いる緊結材は1本である場合がほとんどである。しかしながら、軒瓦や袖瓦、角瓦などが施工される屋根の端部は、屋根の平部と比べて必要とされる耐風圧性能が高くなっている。そのため、高い耐風圧性能を満たすことができるよう、瓦の種類によっては瓦1枚に対し釘又はねじを2ないし4本使用されることが多い。
平板瓦を軒先に葺く場合、瓦の固定方法は、平板瓦の尻側に設けられた釘穴と、アンダーラップとを釘固定することが一般的である。ところが、平板瓦のアンダーラップには、防水性能を考慮して基本的に釘穴を設けていない。したがって、アンダーラップに釘穴がなくても釘固定できるよう、断面が略L字状の瓦固定用釘(その形状から、L釘、7形釘、セブン釘などと呼ばれる。)をアンダーラップに引っ掛けるようにして固定することが通例である。
「瓦屋根標準設計・施工ガイドライン」(平成13年8月13日、社団法人全日本瓦工事業連盟,全国陶器瓦工業組合連合会及び全国厚形スレート組合連合会発行)第54頁
前記非特許文献1に記載の平板瓦は、アンダーラップに後述のような肉薄部がなく、外周水返しがあるのみであるため問題はなかった。しかしながら、近年の平板瓦は、いわゆる防災瓦が主流であり、尻側に設けたフック状の係止突起と、アンダーラップに設けられ前記係止突起に係止される肉薄部が設けられている。前記肉薄部は、アンダーラップの側面を含む位置にあるため、肉薄部を迂回するように外周水返しが設けられている。したがって、肉薄部付近の外周水返しは、アンダーラップ側側面からの距離が大きくなっている。
一方、L字状の瓦固定用釘は、その係止部の長さが従来の平板瓦に合った長さで作られており、しかも汎用品となっている。したがって、瓦固定用釘を昨今の平板瓦(軒瓦)に実際に使用すると、瓦固定用釘の係止部が中途半端な長さであるため最適な施工ができず、係止部の先端の引っ掛け部が外周水返しまで届かないという欠点があった。係止部が適切な長さになっていないことにより、以下のような問題があることを確認した。
瓦固定用釘を従来どおり施工すると、図7に示すように、前記引っ掛け部が外周水返しを破損してその破損部分からアンダーラップ上を流下する水を浸入させてしまう。また、図示はしないが、前記引っ掛け部が外周水返しに届くよう、肉薄部をあえて破損させて固定する場合がある。後者の場合、肉薄部を破損させることによる耐風性能・防水性能に影響はないが、粉々になった肉薄部が軒先周辺や軒下に散乱し美観が良くない。これらの破損を回避すべく引っ掛け部を外周水返しに掛けるには、軒垂木に対し瓦固定用釘全体を斜めに打ち込む方法もある。しかしながら、斜めに打ち込む方法は、一般的ではないため金槌等による殴打がしにくく施工性が良くない。また、瓦固定用釘の屈曲部が通常の施工状態より高く位置するため、隣接する軒瓦のオーバーラップ裏と干渉し、隣接する軒瓦が浮いてしまうという問題もある。
前記した問題を解消するに当たり、考案者は、上記した問題を解消すべく鋭意検討した結果、アンダーラップの肉薄部と瓦固定用釘の係止部との長さ関係を特定するような軒先構造にすれば良いことを見出した。つまり、本考案は、屋根の軒先に葺かれた軒瓦を瓦固定用釘で係止する軒先構造であって、前記軒瓦は、アンダーラップの外周水返しの外側に肉薄部を有しており、前記瓦固定用釘は、基部及び基部を基端として略垂直に突出した係止部とからなり、前記基部から前記係止部の先端までの長さが、前記軒瓦のアンダーラップ側側面から外周水返しまでの距離と略同じとする軒先構造を採用する。あわせて、前記軒先構造に使用される瓦固定用釘を採用する。
この構成を採用することにより、瓦固定用釘は、軒瓦のアンダーラップの肉薄部に特定して固定するようにしたため、外周水返しに固定し破損させることがなくなり、外側水返しと肉薄部で行っていた施工の統一が図られる。また、瓦固定用釘の打ち込み位置の目安がつけやすい。さらには、外周水返しよりもアンダーラップ側面寄りかつ低い位置にある肉薄部で固定するため、少ない原材料で瓦固定用釘を構成することができる。
本考案を採用することにより、軒瓦は瓦固定用釘で軒瓦を破損させることなく軒垂木に固定できるので、十分な耐風性能、防水性能を有した軒先構造を提供できる。また、肉薄部に固定できる長さとしたことにより、作業者による施工のばらつきが減少する。さらには、軒瓦のアンダーラップ及び肉薄部幅に合った基部及び係止部で瓦固定用釘を構成したので、少ない原材料で製造できる。加えて、瓦固定用釘のコストを押さえた軒先構造を提供することができる。
本考案の軒先構造に使用する瓦固定用釘を示した図である。 本考案の軒先構造に使用する軒瓦(桟瓦)を示した図である。 本考案の軒先構造を示した斜視図である。 図2に示す軒瓦(桟瓦)の他の実施例である。 図3の要部拡大図である。 図3の要部拡大断面図である。 従来技術を示す。
まず、本考案の軒瓦構造に使用される軒瓦(平板瓦)及び瓦固定用釘について詳述する。軒瓦は、軒先専用に使用される瓦である。本考案では平部に使用される桟瓦を軒先に使用した場合も軒瓦として表現する。なお、本考案の図では、平板瓦を示している。
本考案の瓦固定用釘1は、図1に示すように、主に軒垂木80等へ固定される基部2と、基部の上端から一方に略垂直に突出して、軒瓦5の肉薄部52を係止可能とした係止部3とからなっている。基部2は、先端から、軒垂木等に固定しやすいよう尖った先鋭部21、前記先鋭部から連続して、瓦固定用釘の固定後に軒垂木から容易に引き抜かれないように構成されたリング部22、リング部上端から基部上端(係止部の付け根)まで伸びるスムース部23とからなっている。前記リング部及び前記スムース部は、瓦固定用釘の使用様態に応じて長さを調整できる。なお、基部2は、軸Yを中心としておよそ線対称になっている。
係止部3は、基部上端を基端として略垂直に一方側に伸びており、水平部31と、水平部の先端側から下方に向かって外方(基部と反対側)に突出した引っ掛け部32とからなっている。前記引っ掛け部は、本考案において肉薄部52に係止する際には必ずしも必要な部位ではない。しかし、通常時の施工において外周水返し54に引っ掛けて釘打ち固定する際は、軒瓦5がずれないよう強固に固定することができる点で有用である。また、本考案では、係止部3の長さ、特に基部の内方側から水平部31の先端(引っ掛け部32の手前)までの距離を、水平押さえ長さL1とする。なお、瓦固定用釘5は、一般的には略線状の釘を指すこともあるが、本考案では断面が略L字状となった釘について瓦固定用釘と表現し、線状の釘は瓦釘と表現する。
本考案の軒瓦(桟瓦)5は、頭部A、尻部B、アンダーラップ51、オーバーラップ56、及び屋根瓦の葺き並べ時に露出する本体部Cを有する略方形状の瓦であり、世間一般に幅広く用いられているものである。頭部Aは、軒瓦5を屋根に葺いた状態で軒側を向いており、尻部Bは同様に棟側を向いており、アンダーラップ51及びオーバーラップ56は同様に桁行き方向を向いている。図2等では、アンダーラップ51が左側に位置し、オーバーラップ56が右側に位置しているが、これらは左右が入れ替わっていても本考案の軒瓦の範囲に含まれる。
アンダーラップ51は、隣接する軒瓦5のオーバーラップ56が上方から重ねられるよう本体部Cの下方(裏面側)より側方に所定の幅を持って伸びている。アンダーラップは、外周水返し54と、任意の内側水返し55と、側面53の一部を構成するようにして頭部寄りに設けられた肉薄部52とからなっている。前記肉薄部は、アンダーラップ全体よりも厚みが薄くなっている。前記肉薄部は、図3等に示すように、係合突起58の長さより少し長い程度の長さしか持たないが、この長さに限定されるものではない。例えば図4(a)に示すようにアンダーラップ51の全長さにわたって肉薄部52が設けられていてもよいし、図4(b)に示すようにアンダーラップ長さの半分程度の長さの肉薄部52であっても良い。なお、肉薄部52の側面側の縁から外周水返しの手前までの幅を肉薄部幅L2とする。
軒瓦5の尻部Bには、本体部Cよりもいくらか高くなった水返し57がある。さらに、前記水返し上における幅方向の略中央には、フック状の係合突起が上方に突出しており、係合突起により3方向囲まれた空間には、軒瓦の1段上位に葺かれた桟瓦の肉薄部52が差し込まれるような厚さとなっている(本考案では、この様態を係合構造とする)。係合突起は、前記の肉薄部が差し込まれるよう桁行方向の一方側は開放されており、さらに頭尻方向も開放されて、瓦の働き長さを調整でき、かつ係合構造を持つようになっている。この様態により、軒瓦の一段上位の桟瓦が暴風等により浮き上がっても、前記桟瓦の肉薄部が係合突起に係止して容易に浮き上がらないようになっている。なお、本考案の図においては、係合突起が桁行方向右側の開放となっているが、左側の開放であっても同様である。
次に、軒瓦5と瓦固定用釘1との関係及び軒先構造について以下に示す。
瓦葺きされた屋根の軒先は、軒瓦5を含め屋根の端部に位置するから、前記軒先部が暴風時に受ける風圧力は、屋根の平部が受ける風圧力と比べて大きい。しかも、軒瓦5が屋根の下地から一部が飛び出しているため、軒先構造Rは、暴風に対する高い耐風性能が求められる。したがって、軒瓦の固定は、尻部B側にある2箇所(1箇所ないし3箇所)の釘穴59に瓦釘7で通常の釘固定をするとともに、軒瓦5のアンダーラップ51を瓦固定用釘1で軒垂木8に固定する。屋根の平部に施工される桟瓦は、前記したように係合構造58を有しているため、桟瓦の尻部Bの釘固定と合わせて、係合突起58に対する肉薄部52の係合で固定されている。つまり、軒瓦よりも1段上位の桟瓦5以降は、瓦同士の係合構造があるため尻側の釘固定のみでよいが、軒瓦5はその下段に瓦が葺かれることがないため、瓦固定用釘1が軒瓦5の下段に位置する仮想の軒瓦(桟瓦)の係合突起58に取って代わったもの(軒瓦と軒垂木8に固定した瓦固定用釘とが係合構造の関係にある)と表現することができる。
軒瓦5の施工手順について説明すると、組み上げられた屋根の野地板に下葺き材、縦桟、(いずれも図示なし)、軒垂木8、横桟(図示なし)等の下地一式を施工する。次に、軒先の端部から順に軒瓦5を施工するが、軒瓦の尻剣(図示なし)を横桟に引っ掛けるとともに、軒瓦の頭部A寄りを軒垂木8の上に載置する。続けて、軒瓦5のアンダーラップ51を軒垂木に固定するために、係止部3をアンダーラップ51側に向けながら瓦固定用釘1を軒垂木8に打ち付け固定する。最後に、軒瓦5の尻部Bに設けられた釘穴59に瓦釘7を挿し入れて横桟に向かって金槌等で殴打し軒瓦の尻部を横桟に固定する。以降は、これら軒瓦の固定を繰り返してすべての軒瓦を固定し、さらに軒瓦の1段上位から桟瓦を順に葺いていく。
上記のようにして軒瓦5を固定するが、軒瓦5と軒垂木8との位置関係は、瓦の種類や大きさごとに異なる。また、屋根の流れ長さや地域ごとに異なる瓦の出(軒瓦の先端が軒垂木の軒先側の面からどの程度飛び出ているかの寸法)等によってさまざまな状況が考えられる。したがって、アンダーラップ51の外周水返し54が軒垂木80上に位置し、軒垂木上に位置した部分の外周水返しに瓦固定用釘の引っ掛け部32を引っ掛けて軒垂木に固定した施工を通常時とすると、アンダーラップに設けた肉薄部52が軒垂木8上に位置した場合に、瓦固定用釘1は軒垂木8に打ち込み固定した状態で引っ掛け部32が外周水返し54に引っ掛けられない、非通常時がある。この非通常時が発生した場合に従来の瓦固定用釘1を使用することは、前記したような問題が発生する恐れがある。そこで、本考案では、前記の非通常時に対する最適な軒先構造を提供しようとするものである。
本考案の軒先構造Rは、瓦固定用釘の係止部の長さ(水平押さえ長さL1)と、軒瓦のアンダーラップに設けた肉薄部の幅(肉薄部幅L2)に工夫を凝らしたものである。ここで、前記した瓦固定用釘の水平押さえ長さL1と、軒瓦の肉薄部幅L2との関係について説明する。本考案は、図5又は図6等に示すように、瓦固定用釘の水平押さえ長さL1と、軒瓦の肉薄部幅L2とが略同じになっていることを特徴としている。水平押さえ長さL1は、言い換えれば、瓦固定用釘1が軒瓦のアンダーラップ51を引っ掛けられる最大幅(最大長さ)となっている。
従来の瓦固定用釘では、水平押さえ長さL1が肉薄部幅L2と必ずしも一致しておらず、上記したように肉薄部52を有する軒瓦5の固定不良や欠け又は割れの発生等の問題を有していた。本考案の瓦固定用釘1は、水平押さえ長さL1と肉薄部幅L2との幅が略同じとなるよう瓦固定用釘と軒瓦とのアンダーラップ部51の間で関係を持たせることにより、瓦固定用釘1を軒瓦5の肉薄部52に確実に固定できる。さらには、係止部3の長さから、作業者が非通常時に瓦固定用釘1を外周水返し54に引っ掛けて固定するという発想に至らないため、肉薄部へ釘固定するという施工が統一されやすい。合わせて、作業者が係止部3を外周水返し54に無理に引っ掛けようとして、アンダーラップ51を欠けさしたり割ったりして防水性能を落とすことがない。
さらに、瓦固定用釘の水平押さえ長さL1が短くなったことにより、軒瓦が暴風等によりめくり上げられようとする際に強い固定力を発揮する。軒瓦及び瓦固定用釘の施工状態(図3又は図5)において、軒瓦が暴風を受けたときに、上方に吸い上げられるような力が働き、係止部の先端に対して係止部の基端を中心とした上方に回転する力のモーメントが働く。したがって、係止部が長い従来の瓦固定用釘では、係止部の先端と基端との距離が大きいため、前記モーメントにより係止部が曲げられて軒瓦に対する固定力が低下し、最終的には係止部が軒瓦から外れ軒瓦を飛散させてしまうおそれがあった。つまり、本考案の瓦固定用釘では、係止部先端での軒瓦に対する固定力が、従来と比べ大幅に向上するという効果も発揮する。
前記した効果のほかにも、肉薄部52に瓦固定用釘1を固定するようにしたので、軒垂木上面から外周水返しの上面までの距離よりも軒垂木上面から肉薄部上面までの距離が格段に近くなる。また、瓦固定用釘1の打ち込み位置から肉薄部52までの距離が、瓦固定用釘1の打ち込み位置から外周水返し54のオーバーラップ側の縁までの距離よりも近くなる。したがって、本考案の瓦固定用釘1は、従来の瓦固定用釘と比べ基部2と係止部3の両方について長さを短くしても、軒瓦5を釘固定できる。したがって、本考案の瓦固定用釘1を製造する際に、原料となる線材の使用量が減るため、低コストでの製造が可能という効果を発揮する。
前記の効果に加え、係止部3が短くなったことにより、瓦固定用釘1の打ち込み時に、金槌等の殴打面が基部の軸Yから大幅にずれることが少なくなる。したがって、従来のように瓦固定用釘の係止部のみを殴打して座屈の発生や変形(打ち込みミス)をさせてしまうことが大幅に減らせる。しかも、基部が短くなったことにより、瓦固定用釘を軒垂木に固定する打ち込み深さが浅くなり、瓦固定用釘を所定量打ち込むまでにかかる労力(金槌等で瓦固定用釘を殴打する回数)を減少させることができるなどの効果も発揮する。なお、本考案の瓦固定用釘は、所定の長さがあるため、前記のいわゆる通常時での軒瓦の固定にも十分使用できる。
前記の効果にさらに加え、肉薄部52に瓦固定用釘1を固定するようにしたので、アンダーラップ51を流下する雨水等を外側(瓦よりも裏面側)に漏出させない。通常時の施工では外周水返し54に引っ掛け部32を引っ掛けて固定することが一般的であるが、その場合、引っ掛け部の一部が外周水返し内にある。したがって、瓦固定用釘1は、アンダーラップを流下する雨水の水位が高い場合に引っ掛け部に雨水等を引っ掛けて、その引っ掛け部からさらに表面張力や毛細管現象等により、外周水返し54を超えて外側まで呼び込んでしまうおそれがあった。本考案のように確実に肉薄部52で固定するようにしたので、雨仕舞いがより良くなるという効果も発揮する。
本考案の軒先構造は、アンダーラップに肉薄部を設けた平板瓦を軒先に施工する軒先構造に幅広く利用できる。
1 瓦固定用釘
2 基部
21 先鋭部
22 リング部
23 スムース部
3 係止部
31 水平部
32 引っ掛け部
5 瓦
51 頭部
52 尻部
53 アンダーラップ
54 オーバーラップ
55 本体部
56 側面
57 肉薄部
58 外周水返し
59 係止突起
A 屈曲部
L1 水平押さえ長さ
L2 肉薄部幅




Claims (2)

  1. 屋根の軒先に葺かれた軒瓦5を瓦固定用釘1で係止する軒先構造Rであって、前記軒瓦は、アンダーラップの外周水返し54の外側に肉薄部52を有しており、前記瓦固定用釘は、基部2及び基部を基端として略垂直に突出した係止部3とからなり、前記基部から前記係止部の先端までの水平押さえ長さL1が、前記軒瓦のアンダーラップ側側面51から外周水返しまでの肉薄部幅L2と略同じであることを特徴とする軒先構造。
  2. 請求項1記載の軒先構造に使用される瓦固定用釘であって、前記瓦固定用釘の水平押さえ長さL1が、前記肉薄部幅L2と略同じであることを特徴とする瓦固定用釘。



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