JP3173661U - ショーケース楽器 - Google Patents

Abstract

【課題】カホンの内部をショーケースとして装飾することにより、楽器を見ることの楽しみを拡大することができるショーケース打楽器を提供する。
【解決手段】カホン１は、打面板５と、左右の側面板４と、上面板２と、底面板３と、サウンドホールと称する音出力用開口を有する背面板からなる箱体で構成されている。箱体の左右の側面板４と、上面板２と、底面板３は、木製の板で、互いに接着剤にて固着されている。打面板５は透明なアクリル板で、ビス１２で固定されている。背面板は木製の板で、ビスで固定されている。内部は上下左右の弦張りユニット８、９が固定されている。その上下の弦張りユニット８と弦張りユニット９の間に弦１０が張られている。
【選択図】図１

Description

本考案は、内部が空洞の箱体の側面に設けられた打面を叩打するなどして共鳴音を発生させる打楽器の内部に展示物を入れ、ショーケースとして展示物を観賞することができるショーケース打楽器に関する。

打楽器の一種として「カホン」と称するものが知られている。カホンは特許文献１（特開２００５−２６６７３２号公報）や特許文献２（特表２００８−５００５６５号公報）に示されるように、内部が空洞の箱体の側面に設けられた打面を叩打するなどして共鳴音を発生させるものであり、叩打する位置を変えることで様々な音を発生させることができる。

特開２００５−２６６７３２号公報 特表２００８−５００５６５号公報

一般に、楽器を楽しむときは、その楽器を演奏すること、楽器が奏でる音を聴くこと、あるいは、楽器を見ることで楽しんでいた。この中で、楽器を見て楽しむときは、楽器の形を楽しむことや、楽器の外側を飾ることで楽しむことが主流であった。打楽器であるカホンであっても、カホンそのものの形状等の外観の他、外側に施された装飾を楽しんでいたが、装飾には限界があるため、より一層、見て楽しむことが要望されるようになった。

本考案の課題は、カホンの内部をショーケースとして装飾することにより、楽器を見ることの楽しみを拡大することができるショーケース打楽器を提供することにある。

本考案からなるショーケース打楽器は、内部が空洞状に形成された楽器本体の打面を叩くことによりリズム演奏する打楽器の箱体の一部または全体を透明に形成し、箱体の内部に観賞用の模型を設置している。

本考案によれば、打楽器を奏でること、音を聴くこと、外観を見ることだけでなく、打楽器の内部に設置された観賞用の模型を観賞することにより、より広範に打楽器を楽しむことができる。

本考案を実施したショーケース打楽器の形態を示す斜視図である。 図１に示した楽器の背面構造を示す斜視図である。

図１は、本考案を実施した打楽器として、カホンを示す斜視図である。図１に示すようにカホン１は、打面板５と、左右の側面板４と、上面板２と、底面板３と、サウンドホールと称する音出力用開口７を有する背面板６かたなる箱体で構成されている。箱体の左右の側面板４と、上面板２と、底面板３は、木製の板で、互いに接着剤にて固着されている。打面板５は透明なアクリル板で、ビス１２で固定されている。背面板６は木製の板で、ビス１２で固定されている。内部は上下左右の弦張りユニット８、９が固定されている。その上下の弦張りユニット８と弦張りユニット９の間に弦１０が張られている。

このように形成されたカホン１の箱体の内部には、観賞用の模型１１が設置されている。この模型１１は、木製であり、鑑賞用として展示したい造形になっている。そして、カホン１の箱体の打面板５が透明なアクリル板としていることから、箱体の打面板５の外方から内部の模型１１が見えるようになっている。その結果、カホン１がショーケースのような打楽器になり、模型１１を観賞することを楽しむことができる。

本考案からなるショーケース楽器は、カホン等の打楽器に適用可能である。

１ 打楽器（カホン）
２ 上面板
３ 底面板
４ 側面板
５ 打面板
６ 背面板
７ 開口
８、９ 弦張りユニット
１０ 弦
１１ 模型
１２ ビス

Claims (1)

1. 内部が空洞状に形成された箱体の打面を叩くことによりリズム演奏する打楽器であって、箱体の一部または全体の板を透明に形成して、箱体の内部が見えるように構成し、箱体の内部に、観賞用の模型を設置してなるショーケース打楽器。

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