JP3173588B2 - 信号送信用出力電圧源制御方式 - Google Patents

信号送信用出力電圧源制御方式

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JP3173588B2 JP09905898A JP9905898A JP3173588B2 JP 3173588 B2 JP3173588 B2 JP 3173588B2 JP 09905898 A JP09905898 A JP 09905898A JP 9905898 A JP9905898 A JP 9905898A JP 3173588 B2 JP3173588 B2 JP 3173588B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ITU−Tの勧告
によるISDNにおいて、ユーザ側にある宅内機器(端
末側・TEモード)と宅内制御装置(網側・NTモー
ド)とのISDN標準インタフェース点Sにおける信号
送信用出力電圧源制御方式に関し、特に、インタフェー
ス点Sにおいて伝送路上の回線へ送信する信号波形の振
幅レベルの設定を制御して信号波形出力の際の消費電力
の削減を図ることができる信号送信用出力電圧源制御方
式に関する。
【0002】
【従来の技術】ISDN標準インタフェース点Sにおけ
る通信距離は、ポイント・ツー・ポイント配線構成で1
km、またポイント・ツー・マルチポイント配線構成で
100mとなっている。
【0003】従来、この種の信号送信用出力電圧源制御
方式では、図7に示されるように、伝送路100に対し
て端末側(TEモード)110および網側(NTモー
ド)120それぞれが終端されている。端末側110は
差動増幅器111、112および出力電圧源113、網
側120は差動増幅器121、122および出力電圧源
123、それぞれを有している。伝送路100の上りI
SDN回線Eはパルストランス101、102を介して
差動増幅器111からの信号波形を差動増幅器121、
下りISDN回線Fはパルストランス103、104を
介して差動増幅器122からの信号波形を差動増幅器1
12、それぞれで受信する。
【0004】端末側110の送信部は送信信号波形を出
力電圧源113とパルストランス101とを用いて作成
し、網側120の送信部も同様に送信信号波形を出力電
圧源123とパルストランス102とを用いて作成す
る。
【0005】ITU−T勧告I.430に対応するIS
DN端末では、ISDN回線に送信する信号波形の振幅
値の許容範囲は、公称のパルス振幅750mVの±10
%であると定義されている。
【0006】したがって、図8に示されるように、通
常、従来のISDNのインタフェース点Sに用いられる
LSIは出力電圧源113、123で公称パルスの75
0mVの振幅値を有する信号波形が送信されるように設
計されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のISD
N端末での信号送信用出力電圧源制御方式では、ISD
Nにおいてユーザ側にある宅内機器(端末側・TEモー
ド)と宅内制御装置(網側・NTモード)とを接続する
ISDN標準インタフェース点Sにおける通信距離が短
く信号の減衰が小さい回線において、低振幅パルスでの
送信が可能であるにもかかわらず、送信側の出力レベル
を低減して信号波形出力の際の消費電力を削減すること
ができないという問題点がある。
【0008】その理由は、伝送路へ送信する信号波形の
振幅レベルの設定を、ISDNとして定義された公称パ
ルスによる750mVに固定しているためである。
【0009】本発明の課題は、上記問題点を解決し、低
振幅パルスでの送信が可能な場合、送信側の出力レベル
を低減して信号波形出力の際の消費電力を削減すること
ができる信号送信用出力電圧源制御方式を提供すること
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による信号送信用
出力電圧源制御方式では、ISDN標準インタフェース
点Sにおいて、伝送路を介して受けた信号波形の振幅レ
ベルを計測するレベル測定部と、この計測された振幅レ
ベルが規定マージン内の所定の高レベル範囲にある場合
にこの計測された振幅レベルに基づいて前記伝送路へ出
力する信号波形の振幅レベルを規定マージン内の低レベ
ル値まで下げる出力電圧源制御部とを備えている。
【0011】この構成により、ISDNにおけるユーザ
側にある宅内機器(端末側・TEモード)と宅内制御装
置(網側・NTモード)とを接続するISDN標準イン
タフェース点Sにおいて通信距離が短い場合、信号波形
出力のための消費電力を削減することができる。
【0012】また、上記出力電圧源制御部をこの計測さ
れた振幅レベルに基づいて前記伝送路へ出力する信号波
形の振幅レベルを可変制御することにした場合、出力電
圧源制御部は、通信距離が長い場合、またはISDN回
線の状態が悪く信号波形が減衰して送受信が正常に行え
ない場合においても、信号送信用の出力電圧源を高く設
定するなどの制御を行うことができるので、通信状態の
改善を図ることができる。
【0013】また、同一伝送路内のISDN回線であれ
ば、レベル測定部と出力電圧源制御部とが端末側または
網側で、同一の側に備えられ、レベル測定部が相手側か
ら受ける信号波形を計測して演算結果を出力電圧源制御
部に知らせる構成であってもよい。また、出力電圧源制
御部およびレベル測定部それぞれは互いに対向する側に
備えられ、出力電圧源制御部により振幅幅出力を制御さ
れた信号波形を相手側のレベル測定部が計測し、その演
算結果を別のISDN回線を用いて出力電圧源制御部に
通知する構成であってもよい。
【0014】また、具体的な構成としては、出力電圧源
制御部の制御により前記伝送路のISDN回線へ出力す
る信号波形の振幅レベルを設定する出力電圧源として、
プラス・マイナスそれぞれのITU−T勧告により定義
された送信波形の振幅レベル許容値675mVから82
5mVまでに基づいて680mV、750mV、および
800mVの出力レベルが設定できる。
【0015】また、前記出力電圧源制御部の制御により
前記伝送路のISDN回線へ出力する信号波形の振幅レ
ベルを設定する出力電圧源は複数の出力レベル設定機能
を有し、前記出力電圧源制御部としては、前記レベル測
定部により計測される受信波形の振幅レベルがプラス・
マイナスそれぞれのITU−T勧告により定義された受
信波形の振幅レベル許容値320mVを超えるレベルを
得ることができる最低の出力レベルを前記出力電圧源に
有する前記複数の出力レベルから選択することができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0017】図1は本発明の実施の一形態を示す機能ブ
ロック図である。図1に示された信号送信用出力電圧源
制御方式では、ISDNのユーザ側にあるISDN標準
インタフェース点Sで、宅内機器となる端末側10(T
Eモード)と宅内制御装置となる網側20(NTモー
ド)とを伝送路100が接続しているものとする。
【0018】図示される端末側10では、差動増幅器1
1,12、出力電圧源13、出力電圧源制御部14、お
よび振幅値設定部15が備えられ、網側20では差動増
幅器21,22、出力電圧源23、レベル測定部24、
演算部25、および振幅値設定部26が備えられてい
る。
【0019】差動増幅器11は、出力電圧源13から出
力される出力電圧を受け、パルストランス101を用い
て信号波形を作成し、伝送路100のISDN回線Aへ
送出している。一方、差動増幅器12は受信信号波形を
伝送路100のISDN回線Bからパルストランス10
4を介して受け内部に出力している。
【0020】また、上述したように、ITU−T勧告
I.430に対応するISDN端末では、ISDN回線
に送信する信号波形の振幅値の許容範囲は、公称のパル
ス振幅750mVの±10%であり、図2に示されるよ
うに、プラス・マイナスそれぞれで675mVから82
5mVまでの範囲と定義されている。
【0021】出力電圧源13は、伝送路100へ出力す
る信号波形の振幅レベルを決定する出力電圧源として、
ITU−T勧告により定義された送信波形の振幅レベル
許容値675mVから825mVまでに基づいて680
mV、750mV、および800mVの出力レベルを備
え、これら三つのうちの一つを出力電圧源制御部14の
制御を受けて設定しているものとする。
【0022】出力電圧源制御部14は、差動増幅器12
のDチャネル出力から送信信号波形を制御するための制
御値を受け、出力電圧源13および振幅値設定部15に
設定中の値と比較して設定値の変更による制御が可能な
場合には可能な制御値を出力電圧源13および振幅値設
定部15に通知するものとする。
【0023】振幅値設定部15は、差動増幅器11を介
し計測用にDチャネルに送出する送信信号波形の振幅値
を設定する。この設定値は出力電圧源制御部14からの
通知にしたがって制御されるものとする。
【0024】網側20の差動増幅器21は受信信号波形
を伝送路100のISDN回線Aからパルストランス1
02を介して受け内部に出力している。差動増幅器22
は、出力電圧源23から出力される出力電圧750mV
およびパルストランス103を用いて作成した信号波形
を伝送路100のISDN回線Bを介して送出してい
る。
【0025】出力電圧源23は、ITU−T勧告により
定義された送信波形の出力レベル750mVを送信信号
波形設定のために出力している。
【0026】レベル測定部24は、図3に示されるよう
に、受信波形に対して1/4位相差がある192kHz
のサンプリングクロックを用いて、差動増幅器21のD
チャネル出力から取り出した計測用の信号波形をサンプ
リングし、AMI符号である“+0”信号と“−0”信
号との波形の振幅値を計測して統計平均値を算出し、演
算部25へ通知するものとする。
【0027】演算部25は、端末側10における送信信
号の出力電圧源13を制御する制御値を演算するもので
あり、差動増幅器21のDチャネル出力から取り出した
計測用の信号波形の振幅値とレベル測定部24により計
測算出され通知された統計平均値とから送信信号波形が
伝送路100とパルストランス101,102とにより
減衰する割合を算出し、振幅値設定部26に通知するも
のとする。
【0028】振幅値設定部26は、演算部25から通知
された算出値を、端末側10の出力電圧源13を制御す
る制御値としてISDN回線BのDチャネルに設定し、
差動増幅器22を介して端末側10へ送出するものとす
る。
【0029】端末側10の送信信号の出力電圧源13を
制御する制御値は、送信信号の波形が伝送路100とパ
ルストランス101,102とで減衰したとしても、図
3に示されるような、受信側で受信できる受信波形の振
幅レベル許容値範囲320mVから890mVまでに収
まる振幅レベルになるように算出される。
【0030】しかし、受信側で受信波形の振幅レベルが
許容値範囲の上限近辺にありマージンに余裕がある場
合、信号波形出力の消費電力を低減するため、受信側の
振幅レベル許容値範囲内で320mVに近くなる出力値
が送信側で設定されるよう、例えば、750mVから6
80mVに出力電圧源を切り替えるような制御値が算出
される。
【0031】他方、受信側で受信波形の振幅レベルが許
容値範囲の下限320mVを割り込むが出力電圧源を切
り替えて受信波形の振幅レベルを320mV以上できる
ような場合には、例えば、750mVから800mVに
出力電圧源を切り替えるように制御値が算出される。
【0032】次に、図4に図1から図3までを併せ参照
し図1における主要動作手順について説明する。
【0033】まず、端末側10では、振幅値設定部15
に計測するための信号波形が設定されていないので、出
力電圧源制御部14の動作はない。
【0034】端末側10と網側20との間でISDN標
準の第3層までが確立した(手順S1)後、振幅値設定
部15は動作を開始し伝送路100のISDN回線Aの
Dチャネルを利用して実際にISDN回線Aに送信した
振幅値の信号波形を網側20に送出する(手順S2)。
【0035】網側20では、レベル測定部24が、IS
DN回線Aを介して端末側10から送られてきたDチャ
ネル内の信号波形の振幅値を検出して計測し(手順S
3)、振幅値の総計平均値を計算し(手順S4)、演算
部25へ通知する。
【0036】演算部25は、Dチャネル出力から計測用
の信号波形の振幅値を取り出し、この振幅値とレベル測
定部24により計測算出され通知された統計平均値とか
ら送信信号波形が伝送路100とパルストランス10
1,102とにより減衰する割合を算出し(手順S
5)、振幅値設定部26に通知する。振幅値設定部26
は、通知された算出値を、端末側10の出力電圧源13
を制御する制御値としてISDN回線BのDチャネルに
設定し、端末側10へ送出する(手順S6)。
【0037】端末側では、出力電圧制御部14が、IS
DN回線BのDチャネル出力から送信信号波形を制御す
るための制御値を検出し(手順S7)、この制御値と出
力電圧源13の出力電圧および振幅値設定部15の振幅
設定値とを比較する(手順S8)。この比較の結果、出
力電圧源13の出力電圧制御が可能であり(手順S9の
YES)、比較結果の差異が特に変更を必要としないよ
うな規定マージン内にある場合(手順S10のYE
S)、送信出力の変更指示はせずそのままの出力となる
(手順S11)。
【0038】一方、上記手順S9が“NO”で出力電圧
源13の制御が不可能な場合、例えば、低い値の680
mVの設定にかかわらず受信信号波形の振幅レベルが上
限値890mVを超える場合、またはこの逆の場合に
は、所定の警報を発生する手順(手順S21)を行う。
【0039】また、上記手順S10が“NO”で規定マ
ージンを超え、かつこの規定マージンの上限値を超えて
マージンに余裕がある場合(手順S22のYES)、出
力電圧源13の出力電源値が低減されるように設定変更
される(手順S23)。例えば、750mVの設定の場
合では680mVの出力レベルに設定が変更され、この
場合では送信信号送出用の最大1/4の駆動電力を削減
することができる。
【0040】この手順S22が“NO”で規定マージン
の下限値を超えマージンに余裕がない場合に、出力電圧
源13の出力電源値は増大されるように設定変更される
(手順S24)。例えば、750mVの設定の場合では
800mVの出力レベルに設定が変更される。したがっ
て、エラーの生じない範囲で送信側の駆動電力を上げる
ことにより、従来では伝送不可能であった信号波形も伝
送可能になった。
【0041】次に、図5を参照して上記形態とは別の実
施の形態について説明する。
【0042】図5に示された機能ブロック図では、IS
DNのユーザ側にあるISDN標準インタフェース点S
において、宅内機器となる端末側30(TEモード)と
宅内制御装置となる網側40(NTモード)とを伝送路
100が接続しているものとする。
【0043】図5が図1と相違する点は、収容接続する
複数のうち本機能を持たない端末側がある場合を考慮
し、網側40で本発明に関する機能を含まないことであ
る。
【0044】すなわち、図示される端末側30では、差
動増幅器31,32、出力電圧源33、レベル測定部3
4、演算部35、および出力電圧源制御部36が備えら
れ、網側40では、差動増幅器41,42、出力電圧源
43が備えられ、出力電圧源43では、常に、従来の公
称パルス振幅値である750mVの出力電圧値で信号波
形を送出している。
【0045】差動増幅器31は、出力電圧源33から出
力される出力電圧を受け、パルストランス101を用い
て信号波形を作成し、伝送路100のISDN回線Cへ
送出している。一方、差動増幅器32は受信信号波形を
伝送路100のISDN回線Dからパルストランス10
4を介して受け内部に出力している。
【0046】また、上述したように、ITU−T勧告
I.430に対応するISDN端末では、ISDN回線
に送信する信号波形の振幅値の許容範囲は、公称のパル
ス振幅750mVの±10%であり、図2に示されるよ
うに、プラス・マイナスそれぞれで675mVから82
5mVまでの範囲と定義されている。
【0047】出力電圧源33は、図1と同様、伝送路1
00へ出力する信号波形の振幅レベルを決定する出力電
圧源として、ITU−T勧告により定義された送信波形
の振幅レベル許容値675mVから825mVまでに基
づいて680mV、750mV、および800mVの出
力レベルを備え、これら三つのうちの一つを出力電圧源
制御部36の制御を受けて設定しているものとする。
【0048】レベル測定部34は、図3に示されるよう
に、受信波形に対して1/4位相差がある192kHz
のサンプリングクロックを用いて、差動増幅器32のD
チャネル出力から取り出した計測用の信号波形をサンプ
リングし、AMI符号である“+0”信号と“−0”信
号との波形の振幅値を計測して統計平均値を算出し、D
チャネル出力から取り出した計測用の信号波形の振幅値
と共に演算部35へ通知するものとする。
【0049】演算部35は、端末側30における送信信
号の出力電圧源33を制御する制御値を演算するもので
あり、Dチャネル出力から取り出した計測用の信号波形
の振幅値と計測算出された統計平均値とから送信信号波
形がISDN回線Dにおける伝送路100とパルストラ
ンス103,104とにより減衰する割合を算出し、出
力電圧源制御部36に通知するものとする。
【0050】出力電圧源制御部36は、演算部35から
出力電圧源33を制御するための制御値を受け、出力電
圧源33に設定中の値と比較して設定値の変更による制
御が可能な場合には可能な制御値を出力電圧源33に通
知するものとする。
【0051】網側40では、従来同様、差動増幅器41
は受信信号波形を伝送路100のISDN回線Cからパ
ルストランス102を介して受け内部に出力している。
差動増幅器42は、出力電圧源43から出力される出力
電圧750mVおよびパルストランス103を用いて作
成した信号波形を伝送路100のISDN回線Dを介し
て送出している。
【0052】出力電圧源43は、上述したように、IT
U−T勧告により定義された送信波形の出力レベル75
0mVにより出力している。
【0053】端末側30の送信信号の出力電圧源33を
制御する制御値は、図1を参照した説明と同様なので、
説明を省略する。
【0054】次に、図6に図5を併せ参照し図5に示さ
れる実施の形態における主要動作手順について説明す
る。
【0055】まず、端末側30では、レベル測定部34
がまだ稼働していない間は、出力電圧源制御部36の動
作はない。
【0056】端末側30および網側40の間でISDN
標準の第3層までが確立した(手順S31)にち、伝送
路100のISDN回線Cを利用して端末側30から網
側40へ、ISDN回線Dを利用して網側40から端末
側30へ、それぞれで出力電圧源33,43それぞれの
出力電圧による振幅値の信号波形が送受される(手順S
32)。
【0057】端末側30では、レベル測定部34が、I
SDN回線Dを介して網側40から送られてきた回線内
の信号波形を検出して振幅値を計測し(手順S33)、
振幅値の総計平均値を計算し(手順S34)、検出した
信号波形の振幅値と共に演算部35へ通知する。
【0058】演算部35は、レベル測定部34から通知
されたISDN回線D内の信号波形の振幅値とレベル測
定部34により計測算出された統計平均値とから送信信
号波形が伝送路100とパルストランス103,104
とにより減衰する割合を算出し制御値として(手順S3
5)、出力電圧源制御部36に通知する。
【0059】出力電圧源制御部36は、通知された制御
値を、出力電圧源33の出力電圧値と比較する(手順S
36)。この比較の結果、出力電圧源33の出力電圧制
御が可能であり(手順S37のYES)、比較結果の差
異が特に変更を必要としないような規定マージン内にあ
る場合(手順S38のYES)、送信出力の変更指示は
せずそのままの出力となる(手順S39)。
【0060】一方、上記手順S37が“NO”で出力電
圧源13の制御が不可能な場合、例えば低い値の680
mVの設定にかかわらず受信信号波形の振幅レベルが上
限値890mVを越える場合、所定の警報を発生する手
順(手順S41)を行う。
【0061】また、上記手順S38が“NO”で規定の
マージンの上限値を超え、マージンに余裕がある場合
(手順S42のYES)、出力電圧源33の出力電源値
は低減されるように設定変更される(手順S43)。例
えば、750mVの設定の場合では680mVの出力レ
ベルに設定が変更され、この場合では送信信号送出用の
最大1/4の駆動電力を削減することができる。
【0062】この手順S42が“NO”で規定マージン
の下限値を超え、マージンに余裕がない場合、出力電圧
源33の出力電源値は増大されるように設定変更される
(手順S44)。例えば750mVの設定の場合では8
00mVの出力レベルに設定が変更される。したがっ
て、エラーの生じない範囲で送信側の駆動電力を上げる
ことにより、従来では伝送不可能であった信号波形も伝
送可能になった。
【0063】上記説明では、端末側の出力電圧源を制御
するように図示して説明したが、演算した制御値により
網側の出力電圧源を制御する構成に変更または追加する
こともできる。
【0064】また、上記説明では、出力電圧源は、信号
波形の振幅レベルを決定する出力電圧源として、ITU
−T勧告により定義された許容値に基づいて680m
V、750mV、および800mVの出力レベルを備
え、これら三つのうちの一つを設定しているとしたが、
出力レベルの数は三つに限定されるものではなく許容値
の範囲で自由に設定してよい。
【0065】上記説明では、機能ブロックおよび動作手
順を図示して説明したが、機能の分離併合によるブロッ
ク構成の変更または手順の変更は、上記機能を満たす限
り自由であり、上記説明が本発明を限定するものではな
い。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように本発明により、通信
距離が短い等の要因で受信側において信号波形の振幅値
がITU−T勧告I.430で規定される範囲に対して
振幅マージンがある場合、送信側における通信の際の回
線駆動用消費電力の最大1/4の削減を、少くとも端末
側の回線駆動用電力で図ることができるという効果が得
られる。
【0067】その理由は、送信側から回線を経由して送
信された信号波形の振幅レベルを受信側において測定し
て送信側の出力電圧源の出力レベルを規定のマージンの
範囲内で制御する制御値を算出し、この制御値に基づい
て送信側の出力電圧源の出力レベルを制御しているから
である。
【0068】網側が複数の端末側を制御する場合で一部
の端末側のみにこの機能が搭載されることを考慮すれ
ば、少くとも端末側でこの回線駆動用消費電力の削減を
図ることができる。
【0069】また、通信距離が長い場合、または回線状
態が悪く信号波形の減衰が大きい場合においても、上記
構成により演算された制御値を用いて通信状態を改善す
ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す機能ブロック図で
ある。
【図2】図1における送信波形の一形態を示す波形図で
ある。
【図3】図1における受信波形の一形態を示す波形図で
ある。
【図4】図1における主要動作手順の一形態を示すフロ
ーチャートである。
【図5】本発明の図1とは別の実施の一形態を示す機能
ブロック図である。
【図6】図5における主要動作手順の一形態を示すフロ
ーチャートである。
【図7】従来の一例を示す機能ブロック図である。
【図8】図7における送信波形の一例を示す波形図であ
る。
【符号の説明】
10、30 端末側 11、12、21、22、31、32、41、42
差動増幅器 13、23、33、43 出力電圧源 14、36 出力電圧源制御部 15、26 振幅値設定部 20、40 網側 24、34 レベル測定部 25、35 演算部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 25/02 H04L 25/02 302 H04M 3/00 H04M 11/00 303

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ISDN標準インタフェース点Sにおい
    て、伝送路を介して受けた信号波形の振幅レベルを計測
    するレベル測定部と、この計測された振幅レベルが規定
    マージン内の所定の高レベル範囲にある場合に信号波形
    出力の消費電力を削減するようにこの計測された振幅レ
    ベルに基づいて前記伝送路へ出力する信号波形の振幅レ
    ベルを規定マージン内の低レベル値まで下げる出力電圧
    源制御部とを備えることを特徴とする信号送信用出力電
    圧源制御方式。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記レベル測定部は
    伝送路の一方の側に備えられ、前記出力電圧源制御部は
    他方の側に備えられ、前記レベル測定部による測定結果
    データは前記伝送路を介して出力電圧源制御部を備える
    他方の側で受けることを特徴とする信号送信用出力電圧
    源制御方式。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記レベル測定部お
    よび前記出力電圧源制御部は同一側の信号受信側および
    信号送信側それぞれに備えられ、前記レベル測定部は他
    方の側から前記伝送路を介して受ける信号波形の振幅レ
    ベルを計測することを特徴とする信号送信用出力電圧源
    制御方式。
  4. 【請求項4】 請求項1において、出力電圧源制御部の
    制御により前記伝送路のISDN回線へ出力する信号波
    形の振幅レベルを設定する出力電圧源は、プラス・マイ
    ナスそれぞれのITU−T勧告により定義された送信波
    形の振幅レベル許容値675mVから825mVまでに
    基づいて680mV、750mV、および800mVの
    出力レベルを有することを特徴とする信号送信用出力電
    圧源制御方式。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記出力電圧源制御
    部の制御により前記伝送路のISDN回線へ出力する信
    号波形の振幅レベルを設定する出力電圧源は複数の出力
    レベル設定機能を有し、前記出力電圧源制御部は、前記
    レベル測定部により計測される受信波形の振幅レベルが
    プラス・マイナスそれぞれのITU−T勧告により定義
    された受信波形の振幅レベル許容値320mVを超える
    レベルを得ることができる最低の出力レベルを前記出力
    電圧源に有する前記複数の出力レベルから選択すること
    を特徴とする信号送信用出力電圧源制御方式。
  6. 【請求項6】 請求項1において、伝送路のISDN回
    線で波形により振幅レベルを計測される信号はISDN
    のユーザ・網インタフェースにおけるDチャネルを用い
    て送受信されることを特徴とする信号送信用出力電圧源
    制御方式。
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