JP3173108U - 水切り袋 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】水切り袋が、上下が開口した筒状の本体部と、上側開口を開閉自在に封止する封止部と、水を通過させることができる材料からなる水排出部とを備え、水排出部を、下側開口を塞ぐように取り付けることで本体部の底面を形成し、底面をマチとして利用することで自立可能とする。
【選択図】図1
Description
調理の際に出た野菜の切りくずや残飯等の生ごみは一旦水切り袋に入れて、生ごみに含まれる水分を水切り袋の網目から排出し、生ごみをある程度乾燥させた後に、生ごみが入った状態の水切り袋を三角コーナーから取り出し、大型のごみ袋に廃棄している。
しかし、水切り袋は上部が開口しており、内部の生ごみが外部に露出しているため、三角コーナー内で生ごみを乾燥させている間、特に夏場などは生ごみから異臭が発生するという問題があった。
また、乾燥中にハエなどの害虫が集まってきたり、水切り袋を廃棄する際に生ごみや生ごみから出た水分が手に付着することがあり、衛生管理の面からも問題があった。
また、特許文献2には、水切り袋の開口部に収納袋を固着した収納袋付き水切り袋が開示されている。この水切り袋は、収納袋を反転させてゴミ袋と生ごみを包み込んだ状態で絞ることで生ごみの水分を切り、その後収納袋の開口部を結んで廃棄するので、廃棄時に手が汚れず、衛生面で優れる。
また、特許文献3には、円筒形のケースを吸盤で流し台に取り付け、ケース内に水切り袋を装着する蓋付き三角コーナーが開示されている。この三角コーナーによれば、蓋によって生ゴミが外部から見えないようにできると共に、蓋をすることで一定の防臭・防虫効果を得られる。
すなわち、特許文献1の水切り袋では、基材は水切りのための小孔を有するプラスチックフィルムやネット等で形成されているため、臭いが小孔から外部に漏れ出すことが避けられないという問題がある。
また、特許文献2の水切り袋では、上部が開口しているために、三角コーナー内で生ごみを乾燥させている間の防臭の問題が解消されていないという問題がある。
また、特許文献3の三角コーナーでは、防臭・防虫効果を得るためには別途蓋を設ける必要があり構造が煩雑になるという問題や、コストが嵩むという問題がある。
また、前記水排出部を前記本体部の側面の下側にも設けることを特徴とする。
また、前記封止部がスライドファスナであることを特徴とする。
また、三角コーナーの内部に収容して使用することを特徴とする。
また、自立可能なので必ずしも三角コーナーを使用する必要がなく、利便性に優れる。
また、水切り袋が自立可能であり、水切り袋を収納するための三角コーナーやケースを別途用意する必要がないので、使用者にとっては利便性に優れると共に金銭的支出を抑えることができ、水切り袋の製造業者にとっては製造コストを抑えることができる。
また、水排出部を本体部の側面の下側にも設けることで、本体部の側面からも生ごみの水分を外部に排出することができ、乾燥時間を短縮できる。
また、封止部にスライドファスナを用いることにすれば、上側開口の開閉動作を容易にできる。
また、水切り袋を三角コーナーの内部に収容して使用することにすれば、水切り袋を倒れにくくできる。
本考案の水切り袋1の第一の実施の形態について説明する。
図1及び図2に示すように、本実施の形態の水切り袋1は、本体部2、封止部3及び水排出部4から概略構成される。
本体部2は上下が開口した筒状の部材であり、ナイロン等の合成樹脂で形成されている。詳しい説明は後述するが、本体部2の内部に入れた生ごみの臭いが外部に漏れないように外気を遮断できる材料で構成するのが好ましい。
封止部3としては、本体部2の上縁のほぼ半周にわたって取り付けた凸型レール3aと、当該凸型レール3aに対向するように本体部2の上縁部の残りのほぼ半周にわたって取り付けた凹型レール3bと、スライダ3cを備える。
封止部3による上側開口1aの閉鎖動作について説明すると、本体部2の上側開口1aが開いた状態で、凸型レール3aと凹型レール3bをスライダ3cで外側から挟み込み、両レールの長手方向の一方にスライドすることで、凹型レール3bの凹部に凸型レール3aの凸部が嵌まり込み、図1に示すように上側開口1aが閉鎖される。
このように、スライダ3c、凸型レール3a及び凹型レール3bによって開口1aを開閉する機構は一般的には「スライドファスナ」と呼ばれる。封止部3としてはスライドファスナ以外にも面ファスナーやスナップボタンを利用してもよい。
本実施の形態においては、水排出部4は本体部2の下側開口1bを塞ぐように、本体部2の下縁部に取り付けられている。
水排出部4の材料としては、ナイロンやプラスチック等の合成繊維からなるネットが好ましいが、他にも水を通過させることができる程度の隙間を有する合成繊維製の織布及び不織布や、水を通過させることができる程度の小穴を多数設けた合成樹脂製のフィルムでもよい。また、燃焼時に有害物質が排出されない耐水性の紙を水排出部4の材料として用いてもよい。
水排出部4を本体部2の下縁部に取り付けて、本体部2の底面をある程度の面積を有するマチとして利用することで、水切り袋1を自立させることができる。
水切り袋1は、上側の開口1aを閉じた状態で底面のマチを利用して流し台の内部に自立させておくか、あるいは図3に示すように三角コーナー10の中に入れておく。
生ごみが出た際には、スライダ3cを一方向にスライドさせて上側開口1aを開き、水切り袋1の中に生ごみを入れた後、スライダ3cを他方向にスライドさせて上側開口1aを閉じておく。
また、生ごみの臭いは上側開口1aが閉じていることから、この上側開口1aから外部に漏れることはない。
また、マチとしての機能を有する本体部2の底面(水排出部4)は、生ごみから出た水分により濡れていると共に生ごみの重力を受けて下方に撓むことでそのほぼ全面が流し台の表面に接触している。つまり、水排出部4の小穴は生ごみから出た水と流し台の表面によってほとんど塞がれた状態になっているため、生ごみから出た臭いが底面から外部に漏れだす量をごく僅かに抑えることができる。
水切り袋1に生ごみを入れて上側開口1aを閉じた状態にしておくと、数時間あるいは一晩経過した後には、生ごみがほとんど乾燥した状態になっているので、使用者は水切り袋1をそのまま又は三角コーナー10から取り出して大型のごみ袋に廃棄し、未使用の水切り袋1と交換する。
本考案の水切り袋1の第二の実施の形態について説明する。
なお、上記第一の実施の形態と同一の構成となる箇所には同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態の水切り袋1は、図4に示すように、本体部2の下縁を水排出部4よりも更に下方に延ばした延長部5を備えることを特徴とする。
延長部5を設けることで水きり袋1の下縁部の構造強度を高めることができるため、水切り袋1をより容易に自立させることができる。
上記第一の実施の形態では生ごみが水排出部4を挟んで流し台の表面と接触する構造なので、一旦生ごみから出た水が流し台の排水口まで流れずに、水排出部4と流し台表面との接触面付近に留まる結果、生ごみが乾燥し辛くなる可能性がある。
本実施の形態では上記空間6が存在することにより、水排出部4が流し台の表面に接触しないので、生ごみから出た水を速やかに流し台の排水口まで流すことができ、生ごみの乾燥時間をより短くできる。
本考案の水切り袋1の第三の実施の形態について説明する。
なお、上記各実施の形態と同一の構成となる箇所には同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態の水切り袋1は、図5に示すように、水排出部4を本体部2の側面の下側にも設けたことを特徴とする。
本体部2の底面だけでなく側面からも生ごみの水分を外部に排出することができるため乾燥時間をより短縮できる。特に生ごみの量が多い場合の使用に適している。
1a 上側の開口
1b 下側開口
2 本体部
3 封止部
3a 凸型レール
3b 凹型レール
3c スライダ
4 水排出部
5 延長部
6 空間
10 三角コーナー
Claims (4)
- 上下が開口した筒状の本体部と、前記上側開口を開閉自在に封止する封止部と、水を通過させることができる材料からなる水排出部とを備え、当該水排出部を、前記下側開口を塞ぐように取り付けることで前記本体部の底面を形成し、当該底面をマチとして利用することで自立可能であることを特徴とする水切り袋。
- 前記水排出部を前記本体部の側面の下側にも設けることを特徴とする請求項1に記載の水切り袋。
- 前記封止部がスライドファスナであることを特徴とする請求項1又は2に記載の水切り袋。
- 三角コーナーの内部に収容して使用することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の水切り袋。
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2011
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