JP3172934U - サイクロン式集塵装置およびそれを用いた電気掃除機 - Google Patents

サイクロン式集塵装置およびそれを用いた電気掃除機 Download PDF

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Abstract

【課題】サイクロン式集塵装置において遠心分離された空気の濾過と、吸込み性能の低下への対応の双方を考慮したサイクロン式集塵装置およびそれを用いた電気掃除機を提供する。
【解決手段】サイクロン式集塵装置、および電気掃除機におけるサイクロン式集塵装置は、収容体と、第1フィルタ111と、第2フィルタ112と、第3フィルタ113を備える。収容体は略筒状であり、一端面または外周面に流入口が、他端面に排気口が設けられる。収容体の内部には、当該収容体より小径の外周面を有する第1フィルタが設けられる。第1フィルタのさらに内側には当該第1フィルタより小径の外周面を有する第2フィルタが設けられる。第2フィルタの外周面には開口が設けられている。第2フィルタのさらに内側には当該第2フィルタより小径の外周面を有する第3フィルタが設けられる。
【選択図】図7

Description

本考案は、サイクロン式集塵装置およびそれを用いた電気掃除機に関する。
従来、電気掃除機には集塵用紙パックが用いられてきた。この集塵用紙パックは、電気掃除機の内部に取り付けられる。電気掃除機によって吸気された空気は塵埃を含んでおり、電気掃除機内部の集塵用紙パックに蓄積される。電気掃除機によって吸気された空気は、塵埃を紙パックに残して濾過され、排気部から排気される。
しかしながら、集塵用紙パックに塵埃を蓄積するタイプの電気掃除機では、細かな塵埃を排気してしまうものがある。このような事態が生じると、電気掃除機から塵埃が排気されてしまい、電気掃除機の使用場所に多くの塵埃が飛散するおそれがある。また、排気された空気が臭う場合もある。
この問題に対し、電気掃除機の集塵手段として集塵用紙パックを用いず、電気掃除機に着脱可能なサイクロン式集塵装置を用いる電気掃除機がある。サイクロン式集塵装置は、収容体(タンク)の内部にフィルタを備え、フィルタにより塵埃を濾過する。
すなわち、サイクロン式集塵装置の収容体には、吸気された塵埃を含む空気が流入される。例えば当該空気が流入されることに前後して、サイクロン式集塵装置は、内部において渦巻状の空気の流れ(サイクロン)を発生させる。それにより塵埃を含む空気は、遠心分離されて塵埃と空気に分離される。遠心分離された塵埃は収容体に蓄積される。また、遠心分離された空気はさらに収容体内のフィルタによって濾過されるため、当該空気に含まれた塵埃はさらに分離される。
このようにしてサイクロン式集塵装置を用いる電気掃除機では、排気する空気の清浄化を図っている。従来、サイクロン式集塵装置により遠心分離した空気の濾過性能を向上させるために、内部のフィルタに対しHEPAフィルタ(High Efficiency Particulate Air Filter)を設けたサイクロン式集塵装置がある。例えばHEPAフィルタの濾紙は主に直径1〜10μm以下のガラス繊維により構成されている。また当該繊維の充填率は10%程度であり、空隙は数1〜10μm程度の大きさである。
上述のようにサイクロン式集塵装置におけるフィルタは長期間の使用により、目づまりを起こす可能性がある。ここでHEPAフィルタの場合、フィルタに付着した塵埃の除去、すなわちフィルタの掃除が困難である。すなわち、HEPAフィルタが設けられたサイクロン式集塵装置を長期間使用し、電気掃除機の吸込み性能が低下した場合であっても、吸込み性能の回復を図ることが困難となる。これはULPAフィルタ(Ultra Low Penetration Air Filter)、MEPAフィルタ(Medium Efficiency Particulate Air Filter)においても同様である。
そこで本考案は、サイクロン式集塵装置において遠心分離された空気の濾過と、吸込み性能の低下への対応の双方を考慮したサイクロン式集塵装置およびそれを用いた電気掃除機を提供することを目的とする。
本考案の一形態におけるサイクロン式集塵装置、および電気掃除機におけるサイクロン式集塵装置は、収容体と、第1フィルタと、第2フィルタと、第3フィルタを備える。収容体は略筒状であり、一端面または外周面に流入口が、他端面に排気口が設けられる。収容体の内部には、当該収容体より小径の外周面を有する第1フィルタが設けられる。第1フィルタのさらに内側には当該第1フィルタより小径の外周面を有する第2フィルタが設けられる。第2フィルタの外周面には開口が設けられている。第2フィルタのさらに内側には当該第2フィルタより小径の外周面を有する第3フィルタが設けられる。
第1フィルタの外周面における少なくとも一部分に第1濾過部を設け、第3フィルタの外周面における少なくとも一部分に第2濾過部を設け、第1濾過部および第2濾過部について、塵埃を捕捉可能なメッシュ構造としてもよい。
第2フィルタの開口の向きは、第1フィルタと第2フィルタとの間の空気流の進行方向の成分を有するようにしてもよい。また、当該開口を遠心分離された塵埃の落下方向と逆側に設けてもよい。
上記考案の一形態によれば、サイクロン式集塵装置の収容体の内部に、それぞれ濾過機能または通気が可能な第1フィルタ、第2フィルタおよび第3フィルタを設けた。これにより、多段階で空気の濾過を行う。したがって、HEPAフィルタのようにフィルタに付着した塵埃の除去が困難となる事態を回避しつつ、遠心分離された空気の濾過も適切に行うことが可能である。
実施形態にかかるサイクロン式集塵装置を有する電気掃除機を示す概略側面図である。 実施形態にかかるサイクロン式集塵装置を有する電気掃除機を示す概略正面図である。 実施形態にかかるサイクロン式集塵装置を有する電気掃除機を示す概略背面図である。 図2の概略A−A断面図である。 実施形態にかかるサイクロン式集塵装置の外観を示す概略側面図である。 実施形態にかかるサイクロン式集塵装置の各部を示す概略分解斜視図である。 図5の概略A’−A’断面図である。 実施形態にかかる第1フィルタの概略斜視図である。 実施形態にかかる第2フィルタの概略斜視図である。 実施形態にかかる第3フィルタの概略斜視図である。 図5の概略拡大B’−B’断面図である。
以下、図面を参照しながら本考案にかかるサイクロン式集塵装置およびサイクロン式集塵装置を有する電気掃除機の実施形態について説明する。なお、以下においては、実施形態にかかるサイクロン式集塵装置について、電気掃除機に適用した場合について説明する。
(全体構成)
実施形態にかかるサイクロン式集塵装置100を備えた電気掃除機10の全体構成の概略について図1〜図4を参照して説明する。図1は、実施形態にかかるサイクロン式集塵装置100を有する電気掃除機10を示す概略側面図である。図2は、実施形態にかかるサイクロン式集塵装置100を有する電気掃除機10を示す概略正面図である。図3は、実施形態にかかるサイクロン式集塵装置100を有する電気掃除機10を示す概略背面図である。なお、図1〜図4においては、吸込ヘッド、吸込ホースおよびノズルの図示を省略している。また、キャニスタータイプの電気掃除機を示しているが、本実施形態はこれに限られない。
図1に示すように、電気掃除機10は、本体120に対しサイクロン式集塵装置100を着脱可能に備えて構成される。本体120は、基体121、キャスター122a、122b、122cを含んで構成される。基体121は、内部に各種構造を備えたケースとして形成され、電気掃除機10の基体となる部材である。基体121の前端部(図1における右側)には吸込み口123が設けられ、吸込み口123の反対側(図1における左側)、すなわち基体121の後端には、図3に示すような排気口124が設けられている。同じく基体121の後方かつ下方には、電気掃除機10の後輪として大径のキャスター122a、122bが対になって設けられている。また基体121の底面の前方かつ中央側には前輪として小径のキャスター122cが設けられている。さらに本体120にはサイクロン式集塵装置100が設けられる。
図4は、図2の概略A−A断面図であり、電気掃除機10の略中心を、前後方向に切った断面図である。図4に示すように、電気掃除機10は、基体121の内部の後方側において電動送風機130を備えている。電気掃除機10は、図示しない吸込ヘッドから塵埃を含む空気を吸引する。吸引された空気は、サイクロン式集塵装置100へ流入される。サイクロン式集塵装置100は、吸引空気と塵埃を分離し、濾過し、排気する。
サイクロン式集塵装置100と電動送風機130とは排気通路を介して連通されており、サイクロン式集塵装置100からの排気は、電動送風機130に取り込まれる。電動送風機130は、吸引した排気を電動送風機130の濾過手段(フィルタ、スリット等)を通してさらに排気する。電動送風機130からの排気は、基体121の排気口124から排気される。
(サイクロン式集塵装置100の構成)
次に、サイクロン式集塵装置100の各部の構成について図5〜図7を参照して説明する。図5は、実施形態にかかるサイクロン式集塵装置100の外観を示す概略側面図である。また、図6は、サイクロン式集塵装置100の各部を示す概略分解斜視図である。
図5に示すように、サイクロン式集塵装置100は、タンク101、把手部102、上部カバー103、フィルタカバー104、下部カバー105、第1着脱ストッパー106、第2着脱ストッパー107を含んで構成される。
<タンク101>
タンク101は、略円筒の形状であり、内部は空洞であって、フィルタ等が配置される。タンク101の胴部の外周面には、図5に示すような流入口108が設けられている。流入口108は、タンク101の外周面から内部空間へ貫通して設けられている。流入口108には、図示しない吸込ヘッドから吸い込まれた空気が、図示しない吸込ホースおよびノズル等を介して流入される。
<把手部102>
把手部102は、サイクロン式集塵装置100の本体120への着脱に用いるものである。ユーザは把手部102を把持して本体120へのサイクロン式集塵装置100の装着および取り外しをすることができる。また、タンク101の上端面を開放する際、ユーザは把手部102を把持して上部カバー103を上げることができる。
<上部カバー103/フィルタカバー104>
上部カバー103は、サイクロン式集塵装置100の上端面をなす。上部カバー103には、第1着脱ストッパー106を介して把手部102が取り付けられている。フィルタカバー104は、第1フィルタ111、第2フィルタ112および第3フィルタ113を、タンク101に固定する。
フィルタカバー104は、その周面にヒンジ104aが取り付けられている。ヒンジ104aを介してフィルタカバー104と上部カバー103が連結される。上部カバー103はヒンジ104aを介して回動可能である。なお、電気掃除機10の使用時は、第1着脱ストッパー106がロック状態となっており、上部カバー103のフィルタカバー104に対する回動が拘束されている。第1着脱ストッパー106によるロック状態が解除されると、上部カバー103の上記回動が可能となる。
<密閉リング103a、103c/カップカバー(上)103b>
図6に示すように、上部カバー103とフィルタカバー104の間には、上部カバー103側(上側)からフィルタカバー104(下側)へ向かって順に、密閉リング103a、カップカバー(上)103b、密閉リング103c、103cが介在する。密閉リング103aは、カップカバー(上)103bと上部カバー103とを密閉して(隙間がないように)接続させるものである。また、密閉リング103c、103cは組み合わされて、カップカバー(上)103bとフィルタカバー104とを密閉して(隙間がないように)接続させるものである。上部カバー103、密閉リング103a、カップカバー(上)103b、密閉リング103c、103c、フィルタカバー104が一体に組み合わされて、サイクロン式集塵装置100の上側の密閉性が図られる。
<カップカバー(下)104b>
カップカバー(下)104bは、円環状に形成されている。また図6に示すように、カップカバー(下)104bは、フィルタカバー104と、タンク101とを密閉して接続させる。すなわちフィルタカバー104がタンク101に取り付けられるとき、カップカバー(下)104bは、フィルタカバー104とタンク101との間に隙間がないように挟まれる。
<下部カバー105>
下部カバー105は、サイクロン式集塵装置100の下端面をなす。下部カバー105には、サイクロンにより分離され、落下した塵埃等が蓄積される。下部カバー105は、その周面にヒンジが取り付けられている。このヒンジは、タンク101にも固定され、このヒンジを介して下部カバー105とタンク101が連結される。下部カバー105はこのヒンジを介して回動可能である。なお、電気掃除機10の使用時は、第2着脱ストッパー107がロック状態となっており、下部カバー105のタンク101に対する回動が拘束されている。第2着脱ストッパー107によるロック状態が解除されると、下部カバー105の上記回動が可能となる。
<カップリング105b>
カップリング105bは、円環状に形成されている。また図6に示すように、カップリング105bは、下部カバー105とタンク101とを密閉して接続させる。すなわち下部カバー105によってタンク101の下側開口部が閉じられると、カップリング105bは、下部カバー105とタンク101との間に隙間がないように挟まれる。
(サイクロン式集塵装置100のフィルタの構成)
次に、図7〜図10を参照してサイクロン式集塵装置100の第1フィルタ111、第2フィルタ112および第3フィルタ113について説明する。図7は、図5の概略A’−A’断面図であって、サイクロン式集塵装置100の中心を通って上下(垂直)方向に切った断面図である。
図7に示すように、タンク101内において例えば第1フィルタ111、第2フィルタ112および第3フィルタ113固定されて配置される。例えば、第1フィルタ111、第2フィルタ112および第3フィルタ113は、タンク101内において、サイクロンの渦の中心を基準に同心円状に配置される。最も外側には第1フィルタ111が、最も内側には第3フィルタ113が、これらの間に第2フィルタ112が配置される。また、図8〜図10に示すように第1フィルタ111、第2フィルタ112および第3フィルタ113の例示においては、底部が閉じられた漏斗状に形成されている。
<第1フィルタ111>
図8は、実施形態にかかる第1フィルタ111の概略斜視図である。図8に示すように、第1フィルタ111は、胴部の上側が開放され、空気の排出口とされた円筒形であり、胴部の下側が上側の円筒と一連に形成された、すり鉢形状である。以下、便宜上、第1フィルタ111を上側胴部と下側胴部とに区別して説明する。第1フィルタ111の上側胴部における排出口は、フィルタカバー104に固定される。
また、第1フィルタ111の上側胴部の外周面は、メッシュ(網目)状の第1濾過部が形成され、メッシュの孔は、第1フィルタ111の外周面から内周面へ向かって貫通されている。したがって、流入口108から流入された空気は、第1フィルタ111の外周面のメッシュ構造(第1濾過部)における通気孔から、第1フィルタ111の内側へ通過可能である。また、当該通気孔の大きさは塵埃(塵粒子)を捕捉して濾過できる程度である。
また、第1フィルタ111の上側胴部と下側胴部との境界には、第1フィルタ111の外周に沿ってフランジ部(スカート)が設けられている。このフランジ部によって、サイクロン式集塵装置100に蓄積された塵埃の舞い上げを抑制することが可能である。また、第1フィルタ111の下側胴部はすり鉢形状であり、上側胴部と異なり外周面に通気口(孔部)が形成されない。これは、第1フィルタ111の下側胴部には塵埃が蓄積されるためである。
<第2フィルタ112>
図9は、実施形態にかかる第2フィルタ112の概略斜視図である。図9に示すように、第2フィルタ112は、胴部の上側が開放され、空気の排出口とされた円筒形である。また、第2フィルタ112の胴部の下側が上側の円筒と一連に形成された、すり鉢形状である。以下、便宜上、第2フィルタ112を上側胴部と下側胴部とに区別して説明する。第2フィルタ112の上側胴部における開口部は、フィルタカバー104に固定される。また、第2フィルタ112の上側胴部の外周面の上部には、当該外周面から突出して形成される開口部112aが複数設けられている。
開口部112aは、第2フィルタ112の外周面から内周面へ向かって貫通されている。したがって、第1フィルタ111の第1濾過部を通過した空気は、第2フィルタ112の内側へ通過可能である。またこの開口部112aは、第1フィルタ111のメッシュ状の第1濾過部と異なり、通気性を優先して第1フィルタ111の第1濾過部における通気孔より大きく形成されている。すなわち、第1フィルタ111の通気孔は、遠心分離された塵埃を捕捉できる程度の大きさであるが、開口部112aはこの塵埃が通過可能な大きさに形成される。一例として、メッシュの通気孔の口径と、開口部112aの口径との比率は、図7の第1フィルタ111の通気孔の口径と開口部112aの口径程度の比率となるか、または図8の通気孔の口径と図9に示す開口部112aの口径に示す程度の比率となる。
また、第2フィルタ112における開口部112aの開口方向は、第1フィルタ111と第2フィルタ112との間(以下、「第2集塵室」とする。)に生じた渦状の空気流(サイクロン)の進行方向の成分を有する。すなわち、空気流の進行方向と開口部112aとが面しないように(対向しないように)形成されている。このように開口部112aを形成することにより、開口部112aから第2フィルタ112の内側へは、空気流の進行方向から開口部112aへ回り込んだ空気のみが通過する。また、第2集塵室における空気中の塵埃は、サイクロンによって第2集塵室内を高速で回転し、空気中の塵埃は遠心力で周囲に押し付けられ、第1フィルタ111の内周面に沿って第2集塵室に落下する。
空気流の進行方向と開口部112aが面している(対向している)と、開口部112aの大きさから空気中の塵埃を通過しやすくなる。これは、空気流の進行方向と開口部112aが傾斜して面している場合も同様である。この点、第2フィルタ112の開口部112aは、空気流の進行方向と面しないように(対向しないよう)形成されている。言い換えれば、第2フィルタ112の外周面から突出する開口部112aは、その開口が空気流の進行方向に対して背を向けるようにして突出している。または、開口部112aの開口は、第2集塵室の空気流から覆うように突出している。したがって、開口部112aから第2フィルタ112の内部には、塵埃が通過し難く、かつ開口が通気性を優先した大きさになっている。このような構成によれば、第2フィルタ112と第3フィルタ113の間の第3集塵室において空気流の風量と風速をできるだけ低下させないようにすることが可能となる。
<第3フィルタ113>
図10は、実施形態にかかる第3フィルタ113の概略斜視図である。図10に示すように、第3フィルタ113は、胴部の上側が開放され、空気の排出口とされた円筒形である。また、第3フィルタ113は胴部の下側が上側の円筒と一連に形成されたすり鉢形状である。以下、便宜上、第3フィルタ113を上側胴部と下側胴部とに区別して説明する。図9および図10に示すように、第3フィルタ113の上側胴部における排出口は、第2フィルタ112の排出口の係合凸部に係合される係合孔を備えている。第3フィルタ113は、第2フィルタ112と組み合され、第2フィルタ112がフィルタカバー104に固定されることにより、タンク101に固定される。
また、第3フィルタ113の上側胴部の外周面は、メッシュ(網目)状の第2濾過部が形成されている。第2濾過部のメッシュ構造の孔は、第3フィルタ113の外周面から内周面へ向かって貫通されている。したがって、第2フィルタ112の開口部112aから流入された空気は、第3フィルタ113の外周面のメッシュ構造(第2濾過部)における通気孔から第3フィルタ113の内側へ通過可能である。また、当該通気孔の大きさは塵埃(塵粒子)を捕捉して濾過できる程度である。なお、第3フィルタ113の第2濾過部の通気孔を、第1フィルタ111の第1濾過部の通気孔より小さく形成しても良い。
また、第3フィルタ113の上側胴部と下側胴部との比率は、図10に示すように、上側胴部の方が大きい。このように構成する理由は、第3フィルタ113の内部において落下する塵埃が少ないので、第3フィルタ113内部の塵埃の蓄積を考慮する必要が他のフィルタと比較して少ないためである。すなわち、サイクロン式集塵装置100へ流入された空気が、第1フィルタ111、第2フィルタ112、第3フィルタ113の3段階の濾過を経ているので、第3フィルタ113内部へ通過する塵埃はほとんどないためである。このような構成によれば、第3フィルタ113の外周面の濾過機能を向上させることができる。
また、第1フィルタ111の下側胴部は、塵埃の落下方向へ向かって次第に径が小さくなっていく略円錐形状となっている。これによりサイクロン運動を最大限に発揮させ、より効率的に細かい塵埃(塵粒子)を分離することが可能となる。
(空気の流れ)
次に、実施形態にかかるサイクロン式集塵装置100を備えた電気掃除機10の全体構成の概略について図11を参照して説明する。図11は、図5の概略拡大B’−B’断面図であって、サイクロン式集塵装置100の中心を通って左右(水平)方向に切った断面図である。
<空気の進行方向F1>
図11における空気の進行方向F1のように、サイクロン式集塵装置100において、タンク101の流入口108には、図示しない吸込ヘッドから吸い込まれた空気が、図示しない吸込ホースおよびノズル等を介して流入される。
<空気の進行方向F2>
サイクロン式集塵装置100は、渦状の空気流、すなわちサイクロンを発生させる。このサイクロン運動により、塵埃を含む空気から遠心分離によって塵埃の粒子が分離される。つまり、比重の重い塵粒子が分離され、タンク101の内周面と第1フィルタ111の外周面との間(第1集塵室)において、遠心分離された塵埃がタンク101の内周面に沿って落下し、第1集塵室の下部に溜まる。
図11における空気の進行方向F2のように、塵埃がある程度分離された空気は、上昇気流により、第1フィルタ111の外周面のメッシュ構造を通過して第1フィルタ111の内部、すなわち第2集塵室へ流入される。このとき、分離されなかった空気中の塵埃は、当該メッシュ構造に捕捉される。その結果、第2集塵室へ流入される空気が濾過される。
<空気の進行方向F3>
第2集塵室においても、サイクロン運動により、塵埃を含む空気から遠心分離によって塵埃の粒子が分離される。第2フィルタ112は第1フィルタ111より半径が小さいので、サイクロンによる遠心力がさらに強まる。これにより、より細かい塵埃が分離される。遠心分離された塵埃は第1フィルタ111の内周面に沿って落下し、第2集塵室の下部に溜まる。
図11における空気の進行方向F3のように、塵埃がある程度分離された空気は、上昇気流により、第2フィルタ112の外周面の開口部112aへ回り込んで、第2フィルタ112内部、すなわち第3集塵室へ流入される。
<空気の進行方向F4>
第3集塵室においても、サイクロン運動により、塵埃を含む空気から遠心分離によって塵埃の粒子が分離される。第3フィルタ113は第1フィルタ111、第2フィルタ112より半径が小さいので、サイクロンによる遠心力がさらに強まる。これにより、より細かい塵埃が分離される。遠心分離された塵埃は第2フィルタ112の内周面に沿って落下し、第3集塵室の下部に溜まる。
図11における空気の進行方向F4のように、塵埃がある程度分離された空気は、上昇気流により、第3フィルタ113の外周面のメッシュ構造を通過して第3フィルタ113の内部へ流入される。このとき、分離されなかった空気中の塵埃は、当該メッシュ構造に捕捉されて、第3フィルタ113へ流入される空気が濾過される。
<空気の進行方向F5>
図7に示す空気の進行方向F5に示すように、第3フィルタ113内部へ流入された空気は、上昇気流により第3フィルタ113の上端の排出口から排出される。この排気は、電動送風機130を介して最終的に基体121の排気口124から電気掃除機10の外へ排出される。
(作用効果)
以上説明した本実施形態にかかるサイクロン式集塵装置100および電気掃除機10の作用および効果について説明する。
本実施形態におけるサイクロン式集塵装置100は、第1集塵室の遠心分離および第1フィルタ111によって、第1段階の分離、濾過を行う。また、第2集塵室において遠心分離を行い、塵埃を第2集塵室に落下させる。すなわち、第2段階の分離、濾過が行われる。また、第1集塵室の遠心分離および第3フィルタ113によって、第3段階の分離、濾過を行う。したがって、電気掃除機10が吸い込んだ塵埃の分離を好適に行うことが可能である。その結果、サイクロン式集塵装置100における濾過フィルタとして、HEPAフィルタのような複雑かつ高コストのフィルタを設ける必要がない。また、本実施形態における第1フィルタ111、第2フィルタ112および第3フィルタ113は図示したように構造を単純にすることができるので、フィルタの清掃を容易にすることが可能である。
また、サイクロン式集塵装置100にメッシュ構造のフィルタを3層設ける構成と比較して、濾過機能より通気性を優先させる構造である。すなわち、一度、塵埃が分離され、濾過された空気を第3集塵室へ通過させるにあたり、第2段階のフィルタ(第2フィルタ112)についてはメッシュ構造を設けない。さらに、第2フィルタ112においては、開口部112aが空気流の進行方向と面しないように(対向しないようにている)形成されている。したがって、開口部112aから第2フィルタ112の内部へは塵埃が通過し難い。これにより、第2フィルタ112と第3フィルタ113の間の第3集塵室において空気流の風量と風速をできるだけ低下させないようにすることが可能となる。
この考案の実施形態は一例であって、本考案の技術的範囲を限定することを意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能である。例えば、キャニスタータイプの電気掃除機だけでなく、他の電気掃除機に適用可能である。さらに電気掃除機だけでなく、他の装置にも適用可能である。また考案の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、実用新案登録請求の範囲に記載された考案とその均等の範囲に含まれる。
10 電気掃除機
100 サイクロン式集塵装置
101 タンク
102 把手部
103 上部カバー
103a 密閉リング
103b カップカバー
104 フィルタカバー
105 下部カバー
105b カップリング
106 第1着脱ストッパー
107 第2着脱ストッパー
108 流入口
111 第1フィルタ
112 第2フィルタ
112a 開口部
113 第3フィルタ
120 本体
123 吸込み口
124 排気口

Claims (7)

  1. 空気が流入され、かつ内部にサイクロンを発生させて該空気に含まれる塵埃を濾過するサイクロン式集塵装置であって、
    一端面または外周面に流入口が設けられ、他端面に排気口が設けられた略筒状の収容体と、
    前記収容体より小径の外周面を有し、前記収容体の内部に配置される第1フィルタと、
    前記第1フィルタより小径の外周面を有し、該外周面に開口が設けられ、かつ前記第1フィルタの内側に配置される第2フィルタと、
    前記第2フィルタより小径の外周面を有し、前記第2フィルタの内側に配置される第3フィルタと、を備えた
    ことを特徴とするサイクロン式集塵装置。
  2. 前記第1フィルタにおける前記外周面の少なくとも一部分には、第1濾過部が設けられ、
    前記第3フィルタにおける前記外周面の少なくとも一部分には、第2濾過部が設けられ、かつ
    前記第1濾過部および前記第2濾過部は、前記塵埃を捕捉可能なメッシュ構造である
    ことを特徴とする請求項1に記載のサイクロン式集塵装置。
  3. 前記第2フィルタにおける前記開口の向きが、前記第1フィルタと前記第2フィルタとの間の空気流の進行方向の成分を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のサイクロン式集塵装置。
  4. 前記第2フィルタにおける前記開口が、遠心分離された前記塵埃の落下方向と逆側に設けられた
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のサイクロン式集塵装置。
  5. 前記第1濾過部におけるメッシュ構造の目は、前記第2濾過部における目より密に設けられている
    ことを特徴とする請求項4に記載のサイクロン集塵装置。
  6. 前記第1フィルタ、前記第2フィルタ、前記第3フィルタのうち少なくともいずれかは、その下方が、前記塵埃の落下方向へ向かって次第に径が小さくなっていく略円錐形状である
    ことを特徴とする請求項1に記載のサイクロン式集塵装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のサイクロン式集塵装置を有することを特徴とする電気掃除機。
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