JP3172664B2 - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

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JP3172664B2
JP3172664B2 JP31044195A JP31044195A JP3172664B2 JP 3172664 B2 JP3172664 B2 JP 3172664B2 JP 31044195 A JP31044195 A JP 31044195A JP 31044195 A JP31044195 A JP 31044195A JP 3172664 B2 JP3172664 B2 JP 3172664B2
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anode
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直列接続された複
数個の自己消弧型の半導体スイッチング素子を適用した
高電圧、大電流を制御するための電力変換装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自己消弧型の半導体スイッチング
素子、例えばGTO(Gate Turn−Off)サ
イリスタ(以下GTOと略す)を用いた電力変換装置に
よる電力融通あるいは系統安定化などが計画されてい
る。このような電力変換装置には高電圧、大電流が要求
されるため、数十個のGTOを直列接続する必要があ
る。図10には上記電力変換装置の一相分の概略を示し
ており、36は上アーム、37は下アーム、38は直流
電源部、39は出力端子、Pは最高電位部、Nは最低電
位部である。各アーム36、37は複数個直列接続され
たGTOから構成される。
【0003】GTOを直列接続する場合には、まずGT
Oの保護回路であるスナバ回路の蓄積エネルギーの処理
方法が大きな課題となる。GTOのスナバ回路としては
スナバコンデンサを適用した並列スナバ回路とアノード
リアクトルを適用した直列スナバ回路が必要となる。G
TOがスイッチングをする度毎に、スナバコンデンサ、
アノードリアクトルに蓄積されたエネルギーをリセット
する必要が生じる。従来から知られる最も簡単なリセッ
ト方法としては、リセット抵抗により消費させる回路が
一般的である。しかしながらそのリセット抵抗で消費す
るエネルギーは電力変換装置の容量の増大や、GTOの
スイッチング周波数の上昇等によって増加するため、高
電圧、大電流を扱う電力変換装置においてその損失は非
常に大きなものとなる。従って、リセット抵抗を必要と
しないスナバエネルギー回生方式が必要となる。
【0004】図11は、例えば、特開平1−20891
1号公報に示された従来のスナバエネルギー回生回路に
関するものである。図において、1a、1b、1c、1
dは自己消弧型半導体スイッチング素子の一例としての
GTO、2a、2b、2c、2dはスナバダイオード、
3a、3b、3c、3dはスナバコンデンサ、4a、4
b、4c、4dは回収用ダイオード、5a、5b、5
c、5dはフリーホイールダイオード、6はアノードリ
アクトル、7はスナバエネルギー回生回路である。図1
1においては、4個のスナバコンデンサ3a、3b、3
c、3dと1個のアノードリアクトル6の蓄積エネルギ
ーを直流電源部に回生するために1台のスナバエネルギ
ー回生回路7を設けている。以下、例えば、GTO1
a、1b、1c、1dの場合、その任意の1個を示すと
きは、GTO1xと表現することにする。
【0005】まず、GTO1xのオフ状態からターンオ
ンした場合の動作について説明する。GTO1xのオフ
時にスナバコンデンサ3xに蓄積されていたエネルギー
は、GTO1xのターンオン動作によるスナバコンデン
サ3xとアノードリアクトル6との共振動作により、図
12に示す4つの並列経路で回収用ダイオード4xを介
してスナバエネルギー回生回路7とアノードリアクトル
6に移される。スナバコンデンサ3xの放電が完了すれ
ばスナバダイオード2xが導通し、アノードリアクトル
6に移されたエネルギーは図13に示す4つの並列経路
でスナバエネルギー回生回路7に回収される。
【0006】次に、GTO1xのオン状態からターンオ
フした場合の動作について説明する。GTO1xを導通
している電流をターンオフした場合、GTO1xによっ
て遮断された電流は図14に示す経路にバイパスされ、
スナバコンデンサ3xを充電する。スナバコンデンサ3
xが所定の電圧(GTO1xの分担電圧)まで充電され
た後は、図15に示す経路でアノードリアクトル6のエ
ネルギーはスナバエネルギー回生回路7に回収される。
【0007】また、GTOを直列接続する場合には、G
TOのゲートドライブ回路の消費電力とその電力の供給
方法も大きな課題となる。まずゲートドライブ回路の消
費電力は、現在世界最大級のGTOに適用するものでは
概ね300W程度以上となる。またゲートドライブ回路
は個々のGTOのゲート端子とカソード端子に直接接続
されるため、個々に絶縁しなければならない。従来、ゲ
ートドライブ回路への電力供給は低電位部にある高周波
電源から絶縁変圧器を介して高電位部にあるゲートドラ
イブ回路への経路により行なわれており、高電圧の電力
変換装置の場合、その絶縁変圧器は耐圧の大きなものと
なる。従って、絶縁変圧器を必要としない、高電位部に
ある主回路からゲートドライブ回路へ給電する方式が必
要となる。
【0008】図16は、例えば、特開平6−98528
号公報に示された、従来の、主回路から給電する方式の
ゲートドライブ給電回路に関するものである。図16に
おいて、1は自己消弧型半導体スイッチング素子の一例
としてのGTO、2はスナバダイオード、3はスナバコ
ンデンサ、5はフリーホイールダイオード、8はスナバ
抵抗、9は共振コンデンサ、10は共振リアクトル、1
1は回収ダイオード、12は給電コンデンサ、13は放
電抵抗、14は放電スイッチ、15は初期充電抵抗、1
6は初期充電用ダイオード、17はゲートドライブ回
路、18は光ファイバーである。このように、スナバ回
路部分とゲートドライブ給電回路部分とはGTO1に対
して並列に、また全く独立に、つまり部品を共用化せず
に設けられている。
【0009】まず、GTO1のオフ状態からターンオン
した場合の動作について説明する。GTO1のオフ時に
共振コンデンサ9に蓄積されていたエネルギーは、GT
O1のターンオン動作による共振コンデンサ9と共振リ
アクトル10との共振動作により共振リアクトル10に
移される。共振コンデンサ9の放電が完了すれば回収ダ
イオード11が導通し、共振リアクトル10に移された
エネルギーは回収ダイオード11を介して給電コンデン
サ12に回収される。このときGTO1には、スナバコ
ンデンサ3と共振コンデンサ9との放電電流が同時に流
れ込むことになる。
【0010】次に、GTO1のオン状態からターンオフ
した場合の動作について説明する。GTO1を導通して
いる電流をターンオフした場合、GTO1によって遮断
された電流はスナバダイオード2−スナバコンデンサ3
からなる経路と共振コンデンサ9ー回収ダイオード11
−給電コンデンサ12からなる経路とに分流する。給電
コンデンサ12は共振コンデンサ9に比べてかなり大き
な静電容量を有するものと仮定すると、後者の経路の合
成静電容量はほぼ共振コンデンサ9の静電容量に等しく
なる。前者の経路の静電容量についてはスナバコンデン
サ3の静電容量である。前者の経路と後者の経路はGT
Oに対して並列関係にあるため、遮断電流のこれら2経
路への分流比は概ねスナバコンデンサ3と共振コンデン
サ9との静電容量比となる。これはスナバコンデンサ3
と共振コンデンサ9との静電容量が接近すれば分流比は
1/2に近づくことを意味している。従って、ターンオ
フ時には、共振コンデンサ9が所定の電圧(GTO1の
分担電圧)まで充電されると同時に給電コンデンサ12
は遮断電流の一部により概ね同じ電圧に充電される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来のスナバエネルギ
ー回生回路は以上の様に構成されているので、例えばG
TO1xのターンオン時に流れるスナバコンデンサ3x
の放電電流経路は図12に示す経路となる。従って電流
責務はGTO1aが最も厳しくなる。つまりターンオン
損失が最も厳しくなる。またスナバコンデンサ3xが放
電を完了したあとのアノードリアクトル6に流れる電流
の分流経路は図13に示す経路となるが、GTO1x、
スナバダイオード2x、回収用ダイオード4xの順方向
電圧、即ちオン電圧を考慮すればスナバダイオード2
a、回収用ダイオード4aの分流比が最も大きくなる。
つまり導通損失が最も厳しくなる。更にGTO1xのタ
ーンオフ時におけるアノードリアクトル電流は図15に
示す経路に流れるため、スナバダイオード2a、回収用
ダイオード4aのみ導通することになる。つまり導通損
失が最も厳しくなる。以上まとめれば、従来のスナバエ
ネルギー回生回路は構成部品の電流責務が全て異なると
いう問題がある。このため構成部品の熱設計を複雑にす
る、あるいは構成部品の選定を複雑にすることになる。
【0012】また、従来のゲートドライブ給電回路は以
上の様に構成されているので、GTO1のターンオン時
にはスナバコンデンサ3と共振コンデンサ9との放電電
流が同時にGTO1に流れ込むことになる。従ってター
ンオン損失が増加する問題がある。
【0013】さらに、従来のゲートドライブ給電回路は
GTO1のターンオフ時に共振リアクトル10には急峻
な電圧が印加されるため不要な振動電流が生じて、GT
O1のターンオフ直後のテール電流が続流する期間にG
TO1にその振動電流を流してGTO1を誤動作させる
恐れがある。またGTO1がターンオフした場合にスナ
バコンデンサ3が過充電されるが、この過充電電圧の放
電動作に伴ったスナバダイオード2の逆回復動作によっ
てGTO1のアノード・カソード間の電圧が振動する。
このときゲートドライブ給電回路側がその振動電圧によ
る干渉を受けて、同様に不要な振動電流が生じる等の問
題がある。この振動電流はスナバ回路、ゲートドライブ
給電回路を構成する部品の電流実効値を増加させる、即
ち損失を増加させる要因となる。そして、この振動電流
はスナバコンデンサ3と共振コンデンサ9の静電容量が
近づくほど大きくなる。
【0014】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、スナバエネルギーを回生するた
め、直列接続された複数の自己消弧型半導体スイッチン
グ素子の各々に設けられる構成部品の電流責務が均等に
なるスナバエネルギー回生回路と、スナバ回路との相互
干渉を防止できるゲートドライブ給電回路とを備えた電
力変換装置を提供することを目的とする。また、他の目
的は、スイッチング素子のスナバ回路と関係なく、アノ
ードリアクトルのエネルギー回生を可能とすることであ
る。更に他の目的は、複数個のスイッチング素子と複数
個のアノードリアクトルを備えた大容量電力変換装置を
容易に実現できるようにすることである。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る電
力変換装置は、各スイッチング素子のアノード・カソー
ド間に接続された、スナバ回路および第1のスナバエネ
ルギー回生回路を備え、上記スナバ回路は、上記アノー
ド側から順次接続された、第1のコンデンサおよび第1
のダイオードの直列体からなり、上記第1のスナバエネ
ルギー回生回路は、上記第1のダイオードのアノード・
カソード間にそのカソード側から順次接続された、第2
のダイオード、第2のコンデンサおよび上記第1のコン
デンサの放電時間を調節する限流素子の直列体からなる
第1のエネルギー回収回路と、上記スイッチング素子の
アノードと上記第2のコンデンサおよび第2のダイオー
ドの接続点との間に接続された初期充電抵抗と、上記第
2のコンデンサと上記直流電源部との間に接続され上記
第2のコンデンサに蓄積されたエネルギーを上記直流電
源部に回生する第1のエネルギー回生回路と、上記第2
のコンデンサと上記スイッチング素子のゲートとの間に
接続され上記第2のコンデンサに蓄積されたエネルギー
を上記ゲートに給電するゲートドライブ回路とからなる
ものである。
【0016】請求項2の発明に係る電力変換装置は、各
スイッチング素子のアノード・カソード間に接続され
た、スナバ回路および第1のスナバエネルギー回生回路
と、アノードリアクトルの端子間に接続された第2のス
ナバエネルギー回生回路とを備え、上記スナバ回路は、
上記アノード側から順次接続された、第1のコンデンサ
および第1のダイオードの直列体からなり、上記第1の
スナバエネルギー回生回路は、上記第1のダイオードの
アノード・カソード間にそのカソード側から順次接続さ
れた、第2のダイオード、第2のコンデンサおよび上記
第1のコンデンサの放電時間を調節する限流素子の直列
体からなる第1のエネルギー回収回路と、上記スイッチ
ング素子のアノードと上記第2のコンデンサおよび第2
のダイオードの接続点との間に接続された初期充電抵抗
と、上記第2のコンデンサと上記直流電源部との間に接
続され上記第2のコンデンサに蓄積されたエネルギーを
上記直流電源部に回生する第1のエネルギー回生回路
と、上記第2のコンデンサと上記スイッチング素子のゲ
ートとの間に接続され上記第2のコンデンサに蓄積され
たエネルギーを上記ゲートに給電するゲートドライブ回
路とからなり、上記第2のスナバエネルギー回生回路
は、上記アノードリアクトルの端子間に接続された、第
3のコンデンサおよび第3のダイオードの直列体からな
る第2のエネルギー回収回路と、上記第3のコンデンサ
と上記直流電源部との間に接続され上記第3のコンデン
サに蓄積されたエネルギーを上記直流電源部に回生する
第2のエネルギー回生回路とからなるものである。
【0017】請求項の発明に係る電力変換装置は、請
求項1または請求項2において、第2のコンデンサの端
子間に接続された、放電抵抗とスイッチとからなる放電
回路を備え、上記第2のコンデンサに蓄積されたエネル
ギーの一部を上記放電抵抗で消費可能としたものであ
る。
【0018】請求項の発明に係る電力変換装置は、請
求項2において、第3のコンデンサの端子間に接続され
た、放電抵抗とスイッチとからなる放電回路を備え、上
記第3のコンデンサに蓄積されたエネルギーの一部を上
記放電抵抗で消費可能としたものである。
【0019】請求項の発明に係る電力変換装置は、各
スイッチング素子のアノード・カソード間に接続され
た、スナバ回路および第1のスナバエネルギー回生回路
を備え、上記スナバ回路は、上記アノード側から順次接
続された、第1のコンデンサおよび第1のダイオードの
直列体からなり、上記第1のスナバエネルギー回生回路
は、上記第1のダイオードのアノード・カソード間にそ
のカソード側から順次接続された、第2のダイオード、
第2のコンデンサおよび上記第1のコンデンサの放電時
間を調節する限流素子の直列体からなる第1のエネルギ
ー回収回路と、上記スイッチング素子のアノードと上記
第2のコンデンサおよび第2のダイオードの接続点との
間に接続された初期充電抵抗と、上記第2のコンデンサ
の端子間に接続された、放電抵抗とスイッチとからなり
上記第2のコンデンサに蓄積されたエネルギーの一部を
上記放電抵抗で消費可能な放電回路と、上記第2のコン
デンサと上記スイッチング素子のゲートとの間に接続さ
れ上記第2のコンデンサに蓄積されたエネルギーを上記
ゲートに給電するゲートドライブ回路とからなるもので
ある。
【0020】請求項の発明に係る電力変換装置は、各
スイッチング素子のアノード・カソード間に接続され
た、スナバ回路および第1のスナバエネルギー回生回路
と、アノードリアクトルの端子間に接続された第2のス
ナバエネルギー回生回路とを備え、上記スナバ回路は、
上記アノード側から順次接続された、第1のコンデンサ
および第1のダイオードの直列体からなり、上記第1の
スナバエネルギー回生回路は、上記第1のダイオードの
アノード・カソード間にそのカソード側から順次接続さ
れた、第2のダイオード、第2のコンデンサおよび上記
第1のコンデンサの放電時間を調節する限流素子の直列
体からなる第1のエネルギー回収回路と、上記スイッチ
ング素子のアノードと上記第2のコンデンサおよび第2
のダイオードの接続点との間に接続された初期充電抵抗
と、上記第2のコンデンサの端子間に接続された、放電
抵抗とスイッチとからなり上記第2のコンデンサに蓄積
されたエネルギーの一部を上記放電抵抗で消費可能な放
電回路と、上記第2のコンデンサと上記スイッチング素
子のゲートとの間に接続され上記第2のコンデンサに蓄
積されたエネルギーを上記ゲートに給電するゲートドラ
イブ回路とからなり、上記第2のスナバエネルギー回生
回路は、上記アノードリアクトルの端子間に接続され
た、第3のコンデンサおよび第3のダイオードの直列体
からなる第2のエネルギー回収回路と、上記第3のコン
デンサと上記直流電源部との間に接続され上記第3のコ
ンデンサに蓄積されたエネルギーを上記直流電源部に回
生する第2のエネルギー回生回路とからなるものであ
る。
【0021】請求項の発明に係る電力変換装置は、請
求項1、2、ないしのいずれかにおいて、第2のコ
ンデンサの電圧が所定値以上のとき、上記第2のコンデ
ンサに蓄積されたエネルギーにより第1のエネルギー回
生回路を構成するスイッチング素子を駆動する回生回路
駆動制御回路を備えたものである。
【0022】請求項の発明に係る電力変換装置は、請
求項2、またはのいずれかにおいて、第3のコンデ
ンサの電圧が所定値以上のとき、上記第3のコンデンサ
に蓄積されたエネルギーにより第2のエネルギー回生回
路を構成するスイッチング素子を駆動する回生回路駆動
制御回路を備えたものである。
【0023】請求項の発明に係る電力変換装置は、請
求項1、2、ないしのいずれかにおいて、限流素子
をリアクトルとしたものである。
【0024】請求項10の発明に係る電力変換装置は、
請求項1、2、ないしのいずれかにおいて、自己消
弧型のスイッチング素子のアノードと第2のコンデンサ
および第2のダイオードの接続点との間に、初期充電抵
抗と直列に接続された補助ダイオードを備えたものであ
る。
【0025】請求項11の発明に係る電力変換装置は、
請求項2、またはのいずれかにおいて、自己消弧型
のスイッチング素子の個数をN(Nは2以上の自然数)
とするとともに、アノードリアクトルを互いに直列に接
続されるM(Mは1以上の自然数)個で構成し、更に、
M=N/n(nは2以上の自然数)が成立するようにし
て、上記スイッチング素子n個と上記アノードリアクト
ル1個とを互いに直列に接続してなる基本ユニットを構
成単位として装置全体を形成するようにしたものであ
る。
【0026】
【発明の実施の形態】実施の形態1. 図1は、この発明の実施の形態1における電力変換装置
を示す構成図である。図1は1アーム分のみを示し、特
に1アーム当たりのスイッチング素子の直列数N=4の
場合を示している。図1において、1a、1b、1c、
1dは自己消弧型半導体スイッチング素子(GTO)、
5a、5b、5c、5dはフリーホイールダイオード、
3a、3b、3c、3dは第1のコンデンサとしてのス
ナバコンデンサ、2a、2b、2c、2dは第1のダイ
オードとしてのスナバダイオードである。GTO1aの
周辺回路に注目すると、19aは第2のダイオードとし
ての回収ダイオード、20aは第2のコンデンサとして
の回収コンデンサ、21aは、後述するように、スナバ
コンデンサ3aの放電時間を調節する限流素子としての
回収リアクトルであり、これらは第1のエネルギー回収
回路を構成する。15aは初期充電抵抗、7aは第1の
エネルギー回生回路、17aはGTO1aを駆動するた
めのゲートドライブ回路、18aは図示しない電力変換
装置の制御回路からのゲート信号を伝送するための光フ
ァイバー、22aはGTO1aのゲート、カソード端子
群、23aは電力変換装置の直流電源部に接続される端
子群である。従って、図中、点線で囲まれた第1のスナ
バエネルギー回生回路24aは、直流電源部への回生機
能と、GTO1aのゲートドライブ回路17aへの給電
機能とを有していることになる。なお、24b、24
c、24dの内部構成は24aと全く同じ構成となるた
め図示を省略している。
【0027】次に、以上のように構成した電力変換装置
の1アーム分の動作を、図2を用いて説明する。なお、
GTO1a、1b、1c、1dは全く同じ回路動作とな
ることから、ここでは、図1のGTO1aを例にとって
説明する。
【0028】まず、GTO1aのオフ状態からターンオ
ンした場合の動作について説明する。GTO1aのオフ
時にスナバコンデンサ3aに蓄積されていたエネルギー
は、GTO1aのターンオン動作によって図に示す経路
1により放電されて、回収リアクトル21aに移される
と同時に回収コンデンサ20aに回収される。スナバコ
ンデンサ3aが放電を完了すると、スナバダイオード2
aが導通するため、回収リアクトル21aに移されたエ
ネルギーは図に示す経路2により回収コンデンサ20a
に回収される。従って、このターンオン動作によりスナ
バコンデンサ3aに蓄積されたエネルギーを回収コンデ
ンサ20aに回収することができる。
【0029】ここで、限流素子21aとしてリアクトル
(回収リアクトル)を用いた場合の特長について詳細に
説明する。限流素子21aとして放電抵抗を適用した場
合には、スナバコンデンサ3aの放電時間はスナバコン
デンサ3aと放電抵抗の時定数によって決まる。例え
ば、放電抵抗を5Ω、スナバコンデンサ3aを6μFと
すれば、放電時間は概ね120μs程度を要する。この
ため、GTO1aのスイッチング間隔が短くなればスナ
バコンデンサ3aに電圧が残留した状態からターンオフ
する可能性もある。さらに放電抵抗21aでかなりのエ
ネルギー損失が発生することは言うまでもない。一方、
図2に示したように、限流素子21aとして回収リアク
トルを適用した場合には、スナバコンデンサ3aの放電
時間は回収リアクトル21aとスナバコンデンサ3aの
共振周期によって決まるため、例えば回収リアクトル2
1aを20μHとすれば18μs程度に短縮される利点
を持つ。また共振動作によりスナバコンデンサ3aは必
ず零電圧まで放電できる利点を持つ。従って、回収リア
クトル21aを用いることにより、高速・高効率でスナ
バコンデンサ3aの蓄積エネルギーを回収コンデンサ2
0aに回収することができる。
【0030】次に、GTO1aのオン状態からターンオ
フした場合の動作について説明する。GTO1aを導通
している電流をターンオフした場合、GTO1aによっ
て遮断された電流はスナバコンデンサ3aとスナバダイ
オード2aとからなる経路3にバイパスされ、スナバコ
ンデンサ3aが充電される。通常、この充電電圧はGT
O1aのオフ時の分担電圧を超えた電圧まで上昇する。
このスナバコンデンサ3aの過電圧をもたらすエネルギ
ーは図に示す経路4により図示しない直流電源部に放電
され、分担電圧まで放電された後はスナバダイオード2
aが導通して、回収リアクトル21aに蓄積したエネル
ギーは経路2により回収コンデンサ20aに回収され
る。従って、このターンオフ動作によりスナバコンデン
サ3aに過剰に蓄積されたエネルギーは直流電源部に回
収されると共に回収コンデンサ20aに回収できる。
【0031】GTO1aがオフ状態を維持している場合
には、初期充電抵抗15aー回収コンデンサ20aー回
収リアクトル21aースナバダイオード2aの経路で回
収コンデンサ20aを充電することが可能である。従っ
て、起動直前であってもGTO1aにオンゲート電流を
供給するために必要なエネルギーを確保することができ
る。
【0032】ところで、この初期充電抵抗15aの存在
で、GTO1aのオン期間中、図2に点線で示す経路5
の回路で、回収コンデンサ20aに蓄積されたエネルギ
ーによりスナバコンデンサ3aが充電される。しかしな
がら、初期充電抵抗15aの抵抗値は通常数KΩ以上で
あり、更には、オン時間は、GTO1aが例えば500
Hzのスイッチング周波数で駆動された場合、2mS以
下となる。この結果、回収コンデンサ20aの電圧の平
均値を200〜300V程度とした場合、この時間でス
ナバコンデンサ3aが充電される電圧は、10V程度と
なる。従って、GTO1aのスイッチング損失を過度に
増加させることはない。もっとも、図3に示すように、
初期充電抵抗15aと直列に補助ダイオード41aを挿
入してGTO1aオン時の充電経路を断つことにより、
スナバコンデンサ3aの不要な充電動作をなくすことが
可能である。
【0033】このようにGTO1aのスイッチング動作
により、スナバコンデンサ3aの蓄積エネルギーを回収
コンデンサ20aに回収することができる。例えば、ス
ナバコンデンサ3aを6μF、GTO1aの分担電圧を
3000V、スイッチング周波数を500Hzとすれ
ば、スナバエネルギー発生量としては13.5kW程度
となる。このエネルギーの殆どをエネルギー回生回路7
aにより直流電源部に回生し、300W程度をゲートド
ライブ回路17aに給電することによって、スナバコン
デンサ3aの蓄積エネルギーの高度な有効利用を実現す
ることができる。
【0034】エネルギー回生回路7aについては、ここ
では図示しないがフルブリッジインバータとトランス及
び整流回路からなるDC/DCコンバータ、或いは回収
コンデンサ20aに中間電位端子を設けてハーフブリッ
ジインバータとトランス及び整流回路からなるDC/D
Cコンバータ等、公知の昇圧コンバータが含まれてい
る。またゲートドライブ回路17aについては、図示し
ないが回収コンデンサ20aの蓄積エネルギーからGT
O1aの駆動に適する数十ボルトの電圧を確立する降圧
型スイッチングレギュレータなどが含まれている。
【0035】なお、上記説明では、エネルギー回生回路
7aは、直流電源部38(図10参照)のPN端子間、
即ち全電圧に対して回生することとしているが、直流電
源部38の部分的な電圧分に対して回生するようにして
もよい。即ち、現実の装置においては、直流電源部38
は、複数個のコンデンサの直並列回路から構成される。
従って、エネルギー回生回路7aは、直流電源部38の
一部分に対して回生するようにし、例えば、4個のエネ
ルギー回生回路7a、7b、7c、7dとして、直流電
源部38の全体に対して均等にエネルギー回生する方式
としてもよい。この場合、個々のエネルギー回生回路の
出力電圧または電流使用を低く設定できる利点がある。
【0036】本実施の形態によれば、スナバコンデンサ
3aに蓄積されたエネルギーを回収コンデンサ20aに
回収し、この回収コンデンサ20aからゲートドライブ
回路の電力を供給する。いわばスナバ回路とゲートドラ
イブ給電回路とを一体化した構成としているため、従来
のゲートドライブ給電回路のように、スナバ回路とゲー
トドライブ給電回路とを個々に設け両者をそれぞれGT
O1aに接続したことによる相互干渉を無くすることが
できる。さらに、GTO1a、1b、1c、1dの各々
にスナバエネルギー回生回路24a、24b、24c、
24dを設ける構成としているため、従来のスナバエネ
ルギー回生回路のように構成要素の電流責務が不均一に
なることを無くすることができる。
【0037】実施の形態2. 図4は、この発明の実施の形態2における電力変換装置
を示す構成図である。図4は電力変換装置の1アーム分
を示している。以下、図1と異なる構成部分のみを説明
する。6はアノードリアクトル、25は第3のダイオー
ドとしての回収ダイオード、26は第3のコンデンサと
しての回収コンデンサで、これらはアノードリアクトル
に対する第2のエネルギー回収回路を構成する。27は
第2のエネルギー回生回路、28は電力変換装置の直流
電源部に接続される端子群である。従って、29はアノ
ードリアクトル6に対する第2のスナバエネルギー回生
回路を構成していることになる。
【0038】次に、以上のように構成した電力変換装置
の1アーム分の動作を説明する。まず、GTO1xのオ
フ状態からターンオンした場合の動作について説明す
る。GTO1xのオフ時にスナバコンデンサ3xに蓄積
されていたエネルギーは、GTO1xのターンオン動作
によって前述した過程を経て回収コンデンサ20xに回
収される。このターンオン動作により図示しない対アー
ム(例えば、図10で説明した、上アーム36に対する
下アーム37が該当する)のスナバコンデンサを充電す
る共振電流が、直流電源部からアノードリアクトル6を
介して流れる。従って、対アームのスナバコンデンサが
所望の電圧に充電された後、アノードリアクトル6に過
剰に蓄積されたエネルギーは、アノードリアクトル6ー
回収ダイオード25ー回収コンデンサ26ーアノードリ
アクトル6の還流経路により、回収コンデンサ26に回
収することができる。
【0039】次に、GTO1xのオン状態からターンオ
フした場合の動作について説明する。GTO1xを導通
している電流をターンオフした場合、GTO1xによっ
て遮断された電流はスナバコンデンサ3xとスナバダイ
オード2xにバイパスされ、スナバコンデンサ3xが充
電される。通常この充電電圧はGTO1xのオフ時の分
担電圧を超えた電圧まで上昇する。これにより回収ダイ
オード25の導通条件が満足されるため、アノードリア
クトル6に蓄積したエネルギーは回収ダイオード25を
介して回収コンデンサ26に回収することができる。
【0040】このようにGTO1xのスイッチング動作
により、アノードリアクトル6の蓄積エネルギーを回収
コンデンサ26に回収することができる。また、実施の
形態1と同様にスナバコンデンサ3xの蓄積エネルギー
を回収コンデンサ20xに回収することができる。これ
らスナバエネルギーの殆どをエネルギー回生回路7x、
27により直流電源部に回生する、或いはゲートドライ
ブ回路17aに給電することによって、スナバコンデン
サ3x、アノードリアクトル6の蓄積エネルギーの高度
な有効利用を実現することができる。
【0041】エネルギー回生回路27については、前述
したエネルギー回生回路7aと同様にフルブリッジイン
バータとトランス及び整流回路からなるDC/DCコン
バータ、或いは回収コンデンサ26に中間電位端子を設
けてハーフブリッジインバータとトランス及び整流回路
からなるDC/DCコンバータ等、公知の昇圧コンバー
タが含まれている。
【0042】本実施の形態によれば、回収コンデンサ2
0aからゲートドライブ回路の電力を供給できる構成と
しているため、従来のゲートドライブ給電回路のように
スナバ回路とゲートドライブ給電回路との相互干渉を無
くすることができる。さらに、GTO1a、1b、1
c、1dの各々にスナバコンデンサに対するスナバエネ
ルギー回生回路24a、24b、24c、24dを設け
る構成とし、かつアノードリアクトル6に対するスナバ
エネルギー回生回路29をスナバエネルギー回生回路2
4xと独立して設ける構成としているため、従来のスナ
バエネルギー回生回路のように構成要素の電流責務が不
均一になることを無くすることができる。
【0043】なお、アノードリアクトル6に対するスナ
バエネルギー回生回路29は、GTO1xに対するスナ
バエネルギー回生回路24xの有無、またその構成と関
係なく設けるようにしてもよい。この場合も、アノード
リアクトル6の蓄積エネルギーの有効利用を実現するこ
とができる。
【0044】実施の形態3. 図5は、この発明の実施の形態3における電力変換装置
を示す構成図である。図中()外の記号は、スナバコン
デンサ3xに対する回収コンデンサ20xに設けられる
部品に対応し、図中()内の記号は、特にアノードリア
クトル6に対する回収コンデンサ26に設けられる部品
に対応している。30は放電抵抗31、スイッチ32か
ら構成される放電回路である。また、ここではエネルギ
ー回生回路7x(27)の具体的な回路例としてフルブ
リッジインバータ33、トランス34、整流回路35か
ら構成される昇圧型DC/DCコンバータを示してい
る。もっとも、エネルギー回生回路7x(27)に図示
した回路を適用しなければならない必然性はなく、回収
コンデンサ20x(26)からエネルギーを取り出し
て、直流電源部に回生できる回路であれば問題はない。
【0045】図6は、図5の回路と同等の機能をもつ他
の構成例で、ここでは、回収コンデンサ20x(26)
として、中間電位端子を設けたものとし、ハーフブリッ
ジインバータ33を採用している。
【0046】電力変換装置が通常運転を行なっている場
合には、エネルギー回生回路7x(27)は回収コンデ
ンサ20x(26)の蓄積エネルギーを直流電源部に回
生することにより、回収コンデンサ20x(26)の充
電電圧の上昇を抑制すべく制御される。しかしながら直
流電源部の急激な上昇が起これば(例えば、直列接続さ
れているGTO1xの一部が短絡事故を起こすと、他の
正常なGTO1xへの分担電圧が上昇する)、スナバコ
ンデンサ3xの蓄積エネルギーが増加するため、回収コ
ンデンサ20xの過電圧を引き起こす場合がある。また
負荷電流の急激な上昇が起これば、アノードリアクトル
6の蓄積エネルギーが増加し、回収コンデンサ26の過
電圧を引き起こす場合がある。この様な異常時の電力変
換装置の運転に対応すべくエネルギー回生回路7x(2
7)を設計すれば、例えばフルブリッジインバータ33
を構成するスイッチ群の耐圧を増加、あるいは遮断電流
耐量を増加させる必要が生じる。従って、前述した異常
運転時にはスイッチ32を挿入して放電回路30を駆動
させることにより過電圧を引き起こすエネルギーを放電
抵抗31で消費する。放電回路30は、回収コンデンサ
20x(26)の電圧を検出して、検出値がある所定の
値以上になれば駆動させる、あるいは放電回路30に異
常運転検出信号の受信部を設けて、その信号を受信した
場合に駆動させる。このような放電回路30を接続する
ことにより、前記フルブリッジインバータ33を構成す
るスイッチ群に定格容量が大きい半導体素子を適用する
必要がなくなり、即ちエネルギー回生回路7x(27)
の変換器容量を増加させる必要がなくなる。
【0047】実施の形態4. 図7は、この発明の実施の形態4における電力変換装置
を示す構成図である。図において、42は電圧検出回路
で、回収コンデンサ20x(26)の両端に接続された
分圧抵抗43、44と分圧抵抗44と並列に接続された
ツェナーダイオード45とコンパレータ46とから構成
されている。47はコンパレータ46からの出力信号を
受けて動作する回生回路駆動制御回路である。
【0048】次に動作について説明する。電力変換装置
の起動前の状態では、前述したように、回収コンデンサ
20xには初期充電抵抗15x等を介して直流電源部よ
りエネルギーが蓄積されて充電電圧は上昇する。この電
圧値が所定値以上になると、電圧検出回路42のコンパ
レータ46が信号を出力して回生回路駆動制御回路47
が動作する。回生回路駆動制御回路47は回収コンデン
サ20xに蓄積されたエネルギーを基に、フルブリッジ
インバータ33のスイッチング素子へゲート信号を供給
してエネルギー回生回路7xを駆動する。これによって
エネルギー回生回路7xは主回路電位にある回収コンデ
ンサ20xの蓄積エネルギーを駆動エネルギーとして利
用することができる。
【0049】エネルギー回生回路27についても全く同
様に、回収コンデンサ26の充電電圧が所定値以上にな
ると、これを電圧検出回路42が検出して、回生回路駆
動制御回路47が動作し、フルブリッジインバータ33
のスイッチング素子へゲート信号を供給してエネルギー
回生回路27を駆動する。これによってエネルギー回生
回路27は主回路電位にある回収コンデンサ26の蓄積
エネルギーを駆動エネルギーとして利用することができ
る。
【0050】このようにエネルギー回生回路7x(2
7)は回収コンデンサ20x(26)に蓄積されたエネ
ルギーを利用して駆動することができるため、低電位部
から絶縁変圧器を介して主回路高電位部にあるエネルギ
ー回生回路7x(27)を構成するスイッチング素子群
を駆動するためのエネルギー供給を不要することができ
る。
【0051】実施の形態5. 先の図1で説明した電力変換装置において、エネルギー
回生回路7aを設けたのは、これによって、スナバコン
デンサ3aに蓄積されたエネルギーを直流電源部へ回生
することで、効率を上げ実質的な経済性の向上を図るた
めである。しかるに、スナバコンデンサ3aの静電容量
が関連する設計条件等により低減が可能で、例えば、ス
ナバコンデンサ3aに蓄積されるエネルギーがゲートド
ライブ回路17aに給電すべきエネルギーの数倍程度ま
でにとどまるような場合には、エネルギー回生回路7a
を別途設けて効率を上げることから予測されるコスト低
減分とエネルギー回生回路7aを新たに設けることによ
るコスト増加分とが近い値となり、エネルギー回生回路
7aを設ける必然性が失われることになる。
【0052】図8は、以上の観点から検討されたこの発
明の実施の形態5における電力変換装置を示す構成図で
ある。図1のスナバエネルギー回生回路24aからエネ
ルギー回生回路7aを除き、これに替わって放電回路3
0aを設けてスナバエネルギー回生回路40aとしてい
る。即ち、ここでは、エネルギー回生回路7aに替わっ
て放電回路30aが、回収コンデンサ20aの電圧制御
要素として機能する。
【0053】なお、図1のスナバエネルギー回生回路2
4aから図8のスナバエネルギー回生回路40aへの置
換は、その他の実施の形態、例えば図4にも適用するこ
とができる。これは、スナバコンデンサ3xの蓄積エネ
ルギーを回収コンデンサ20xに回収する回路動作は全
く同じであることから容易に理解できるものであると考
えられる。
【0054】ここで、スナバコンデンサ3xの静電容量
の低減を実現する方策について簡単に説明する。GTO
1xを駆動するためのゲートドライブ回路17xのゲー
ト電流を増強して、GTO1xの遮断電流性能を向上さ
せる場合には、スナバコンデンサ3xの静電容量を低減
することができる。例えばターンオフ時のオフゲート電
流の電流上昇率、及びその最大値を増加させることによ
り、ターンオフ動作の最終機構での有効セグメント数が
増加し、スイッチング損失を許容することができる。従
ってGTO1xの印加電圧上昇率に対する耐量が向上
し、その結果としてスナバコンデンサ3xの静電容量を
低減することが可能となり、図8の回路を採用する条件
が成立する訳である。
【0055】実施の形態6. 図9はこの発明の実施の形態6における電力変換装置を
示す構成図である。図9は電力変換装置の1アーム分を
示し、図において、1a〜1fは自己消弧型の半導体ス
イッチング素子の一例であるGTO、5a〜5fはGT
O1xに逆並列接続されたフリーホイールダイオード、
2a〜2fはスナバダイオード、3a〜3fはスナバコ
ンデンサ、6a,6bはアノードリアクトルである。2
4a〜24fはスナバコンデンサ3xに対して接続され
る第1のスナバエネルギー回生回路、29a,29bは
アノードリアクトル6xに対して接続される第2のスナ
バエネルギー回生回路である。
【0056】ここでは、3個のGTO1a〜1cと1個
のアノードリアクトル6a、およびそれらに接続される
スナバ回路、スナバエネルギー回生回路により第1の基
本ユニットを構成し、同様に、3個のGTO1d〜1f
と1個のアノードリアクトル6b、およびそれらに接続
されるスナバ回路、スナバエネルギー回生回路により第
2の基本ユニットを構成する。即ち、両基本ユニットは
互いに同一の構成、構造にできるので、設計製作が標準
化されて経済性が向上するとともに、浮遊容量等を含め
て特性が均一となり、直列接続されるGTOの分担電圧
もほぼ均等となり、大容量電力変換装置を容易に実現で
きることになる。
【0057】なお、図9は、1アームあたり、GTOが
6個、アノードリアクトルが2個の場合であるが、一般
に、GTOの個数をN(Nは2以上の自然数で図9では
N=6である)、アノードリアクトルの個数をM(Mは
1以上の自然数で、図9ではM=2である)とした場
合、M=N/n(nは2以上の自然数で、図9ではn=
3である)が成立するようにして、GTOn個とアノー
ドリアクトル1個とを互いに直列に接続してなる基本ユ
ニットを構成単位として装置全体を形成することによ
り、上述したと同様の効果を奏する。
【0058】実施の形態7. 前述した全ての実施の形態において、自己消弧型スイッ
チング素子をGTOとしたが、ノーマリオフの自己消弧
型半導体スイッチング素子であれば、例えばIGBTや
SIサイリスタであっても何等問題はない。また近年フ
リーホイールダイオードが自己消弧型半導体スイッチン
グ素子と一体となる逆導通型の自己消弧型半導体スイッ
チング素子が開発されているが、本願では、このような
自己消弧型半導体スイッチング素子を含め得るものとす
る。
【0059】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明に係る電
力変換装置は、所定のスナバ回路、および第1のエネル
ギー回収回路と初期充電抵抗と第1のエネルギー回生回
路とゲートドライブ回路とからなる第1のスナバエネル
ギー回生回路を備えたので、スナバ回路とゲートドライ
ブ給電回路との間の有害な相互干渉が無くなる。また、
直列接続される複数のスイッチング素子の各々に接続さ
れるスナバエネルギー回生回路の構成要素の電流責務が
均等化される。
【0060】また、請求項2の発明に係る電力変換装置
は、所定のスナバ回路、第1のエネルギー回収回路と初
期充電抵抗と第1のエネルギー回生回路とゲートドライ
ブ回路とからなる第1のスナバエネルギー回生回路、お
よび第2のエネルギー回収回路と第2のエネルギー回生
回路とからなる第2のスナバエネルギー回生回路を備え
たので、スナバ回路とゲートドライブ給電回路との間の
有害な相互干渉が無くなる。また、直列接続される複数
のスイッチング素子の各々に接続されるスナバエネルギ
ー回生回路の構成要素の電流責務が均等化される。更
に、アノードリアクトルの蓄積エネルギーの有効利用が
可能となる。
【0061】また、請求項の発明に係る電力変換装置
は、第2のコンデンサの端子間に接続された所定の放電
回路を備えたので、第1のエネルギー回生回路やゲート
ドライブ回路に過電圧が印加されるのを未然に防止する
ことができる。
【0062】また、請求項の発明に係る電力変換装置
は、第3のコンデンサの端子間に接続された所定の放電
回路を備えたので、第2のエネルギー回生回路に過電圧
が印加されるのを未然に防止することができる。
【0063】また、請求項の発明に係る電力変換装置
は、所定のスナバ回路、および第1のエネルギー回収回
路と初期充電抵抗と放電回路とゲートドライブ回路とか
らなる第1のスナバエネルギー回生回路を備えたので、
スナバ回路とゲートドライブ給電回路との間の有害な相
互干渉が無くなる。また、直列接続される複数のスイッ
チング素子の各々に接続されるスナバエネルギー回生回
路の構成要素の電流責務が均等化される。更に、スナバ
回路容量が比較的小さい場合にも、スナバエネルギーの
経済的な利用が可能となる。
【0064】また、請求項の発明に係る電力変換装置
は、所定のスナバ回路、第1のエネルギー回収回路と初
期充電抵抗と放電回路とゲートドライブ回路とからなる
第1のスナバエネルギー回生回路、および第2のエネル
ギー回収回路と第2のエネルギー回生回路とからなる第
2のスナバエネルギー回生回路を備えたので、スナバ回
路とゲートドライブ給電回路との間の有害な相互干渉が
無くなる。また、直列接続される複数のスイッチング素
子の各々に接続されるスナバエネルギー回生回路の構成
要素の電流責務が均等化される。更に、アノードリアク
トルの蓄積エネルギーの有効利用が可能となる。また、
スナバ回路容量が比較的小さい場合にも、スナバエネル
ギーの経済的な利用が可能となる。
【0065】また、請求項の発明に係る電力変換装置
は、第2のコンデンサの電圧が所定値以上のとき動作す
る所定の回生回路駆動制御回路を備えたので、低電位部
からの供給によることなく、第1のエネルギー回生回路
を駆動することができる。
【0066】また、請求項の発明に係る電力変換装置
は、第3のコンデンサの電圧が所定値以上のとき動作す
る所定の回生回路駆動制御回路を備えたので、低電位部
からの供給によることなく、第2のエネルギー回生回路
を駆動することができる。
【0067】また、請求項の発明に係る電力変換装置
は、限流素子をリアクトルとしたので、第1のコンデン
サとの共振動作により第1のコンデンサは必ず零電圧ま
で放電し、高速・高効率のエネルギー回収が可能とな
る。
【0068】また、請求項10の発明に係る電力変換装
置は、初期充電抵抗と直列に接続された所定の補助ダイ
オードを備えたので、スイッチング素子のオン期間中に
おける第1のコンデンサの不要な充電動作を無くすこと
ができる。
【0069】また、請求項11の発明に係る電力変換装
置は、自己消弧型のスイッチング素子の個数をN(Nは
2以上の自然数)とするとともに、アノードリアクトル
を互いに直列に接続されるM(Mは1以上の自然数)個
で構成し、更に、M=N/n(nは2以上の自然数)が
成立するようにして、上記スイッチング素子n個と上記
アノードリアクトル1個とを互いに直列に接続してなる
基本ユニットを構成単位として装置全体を形成するよう
にしたので、電力変換装置が互いに同一構成構造の基本
ユニットの組合わせで構成でき、経済性が向上するとと
もに、各基本ユニットの電圧分担も均等となって大容量
電力変換装置の実現が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1における電力変換装置
を示す構成図である。
【図2】 図1に示す電力変換装置の動作を説明するた
めの図である。
【図3】 図1に示す電力変換装置の一部変形例を示す
構成図である。
【図4】 本発明の実施の形態2における電力変換装置
を示す構成図である。
【図5】 本発明の実施の形態3における電力変換装置
を示す構成図である。
【図6】 図5の回路の変形例を示す構成図である。
【図7】 本発明の実施の形態4における電力変換装置
を示す構成図である。
【図8】 本発明の実施の形態5における電力変換装置
を示す構成図である。
【図9】 本発明の実施の形態6における電力変換装置
を示す構成図である。
【図10】 電力変換装置の概路を示す構成図である。
【図11】 従来のスナバ回路を示す構成図である。
【図12】 図11に示す電力変換装置の動作を説明す
るための図である。
【図13】 図11に示す電力変換装置の動作を説明す
るための図である。
【図14】 図11に示す電力変換装置の動作を説明す
るための図である。
【図15】 図11に示す電力変換装置の動作を説明す
るための図である。
【図16】 従来のゲートドライブ給電回路を示す構成
図である。
【符号の説明】
1a〜1f GTO、2a〜2f スナバダイオード、
3a〜3f スナバコンデンサ、5a〜5f フリーホ
イールダイオード、6,6a,6b アノードリアクト
ル、7a 第1のエネルギー回生回路、15a 初期充
電抵抗、17a ゲートドライブ回路、19a 回収ダ
イオード、20a 回収コンデンサ、21a 回収リア
クトル、24a〜24f 第1のスナバエネルギー回生
回路、25 回収ダイオード、26 回収コンデンサ、
27 第2のエネルギー回生回路、29 第2のスナバ
エネルギー回生回路、30 放電回路、31 放電抵
抗、32 スイッチ、33 インバータ、36 上アー
ム、37 下アーム、38 直流電源部、40a 第2
のスナバエネルギー回生回路、41a 補助ダイオー
ド、42 電圧検出回路、47 回生回路駆動制御回
路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−344708(JP,A) 特開 平2−159966(JP,A) 特開 平7−163136(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 1/00 - 1/30 H02M 7/42 - 7/98

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源部と、この直流電源部の両極間
    に互いに直列に接続された複数の自己消弧型のスイッチ
    ング素子と、上記各スイッチング素子に逆並列接続され
    たダイオードとを備えた電力変換装置において、 上記各スイッチング素子のアノード・カソード間に接続
    された、スナバ回路および第1のスナバエネルギー回生
    回路を備え、 上記スナバ回路は、上記アノード側から順次接続され
    た、第1のコンデンサおよび第1のダイオードの直列体
    からなり、 上記第1のスナバエネルギー回生回路は、上記第1のダ
    イオードのアノード・カソード間にそのカソード側から
    順次接続された、第2のダイオード、第2のコンデンサ
    および上記第1のコンデンサの放電時間を調節する限流
    素子の直列体からなる第1のエネルギー回収回路と、上
    記スイッチング素子のアノードと上記第2のコンデンサ
    および第2のダイオードの接続点との間に接続された初
    期充電抵抗と、上記第2のコンデンサと上記直流電源部
    との間に接続され上記第2のコンデンサに蓄積されたエ
    ネルギーを上記直流電源部に回生する第1のエネルギー
    回生回路と、上記第2のコンデンサと上記スイッチング
    素子のゲートとの間に接続され上記第2のコンデンサに
    蓄積されたエネルギーを上記ゲートに給電するゲートド
    ライブ回路とからなることを特徴とする電力変換装置。
  2. 【請求項2】 直流電源部と、この直流電源部の両極間
    に互いに直列に接続された複数の自己消弧型のスイッチ
    ング素子と、上記各スイッチング素子に逆並列接続され
    たダイオードと、上記直流電源部の両極間に上記スイッ
    チング素子と直列に接続されたアノードリアクトルとを
    備えた電力変換装置において、 上記各スイッチング素子のアノード・カソード間に接続
    された、スナバ回路および第1のスナバエネルギー回生
    回路と、上記アノードリアクトルの端子間に接続された
    第2のスナバエネルギー回生回路とを備え、 上記スナバ回路は、上記アノード側から順次接続され
    た、第1のコンデンサおよび第1のダイオードの直列体
    からなり、 上記第1のスナバエネルギー回生回路は、上記第1のダ
    イオードのアノード・カソード間にそのカソード側から
    順次接続された、第2のダイオード、第2のコンデンサ
    および上記第1のコンデンサの放電時間を調節する限流
    素子の直列体からなる第1のエネルギー回収回路と、上
    記スイッチング素子のアノードと上記第2のコンデンサ
    および第2のダイオードの接続点との間に接続された初
    期充電抵抗と、上記第2のコンデンサと上記直流電源部
    との間に接続され上記第2のコンデンサに蓄積されたエ
    ネルギーを上記直流電源部に回生する第1のエネルギー
    回生回路と、上記第2のコンデンサと上記スイッチング
    素子のゲートとの間に接続され上記第2のコンデンサに
    蓄積されたエネルギーを上記ゲートに給電するゲートド
    ライブ回路とからなり、 上記第2のスナバエネルギー回生回路は、上記アノード
    リアクトルの端子間に接続された、第3のコンデンサお
    よび第3のダイオードの直列体からなる第2のエネルギ
    ー回収回路と、上記第3のコンデンサと上記直流電源部
    との間に接続され上記第3のコンデンサに蓄積されたエ
    ネルギーを上記直流電源部に回生する第2のエネルギー
    回生回路とからなることを特徴とする電力変換装置。
  3. 【請求項3】 第2のコンデンサの端子間に接続され
    た、放電抵抗とスイッチとからなる放電回路を備え、上
    記第2のコンデンサに蓄積されたエネルギーの一部を上
    記放電抵抗で消費可能としたことを特徴とする請求項1
    または2に記載の電力変換装置。
  4. 【請求項4】 第3のコンデンサの端子間に接続され
    た、放電抵抗とスイッチとからなる放電回路を備え、上
    記第3のコンデンサに蓄積されたエネルギーの一部を上
    記放電抵抗で消費可能としたことを特徴とする請求項2
    記載の電力変換装置。
  5. 【請求項5】 直流電源部と、この直流電源部の両極間
    に互いに直列に接続された複数の自己消弧型のスイッチ
    ング素子と、上記各スイッチング素子に逆並列接続され
    たダイオードとを備えた電力変換装置において、 上記各スイッチング素子のアノード・カソード間に接続
    された、スナバ回路および第1のスナバエネルギー回生
    回路を備え、 上記スナバ回路は、上記アノード側から順次接続され
    た、第1のコンデンサお よび第1のダイオードの直列体
    からなり、 上記第1のスナバエネルギー回生回路は、上記第1のダ
    イオードのアノード・カソード間にそのカソード側から
    順次接続された、第2のダイオード、第2のコンデンサ
    および上記第1のコンデンサの放電時間を調節する限流
    素子の直列体からなる第1のエネルギー回収回路と、上
    記スイッチング素子のアノードと上記第2のコンデンサ
    および第2のダイオードの接続点との間に接続された初
    期充電抵抗と、上記第2のコンデンサの端子間に接続さ
    れた、放電抵抗とスイッチとからなり上記第2のコンデ
    ンサに蓄積されたエネルギーの一部を上記放電抵抗で消
    費可能な放電回路と、上記第2のコンデンサと上記スイ
    ッチング素子のゲートとの間に接続され上記第2のコン
    デンサに蓄積されたエネルギーを上記ゲートに給電する
    ゲートドライブ回路とからなることを特徴とする 電力変
    換装置。
  6. 【請求項6】 直流電源部と、この直流電源部の両極間
    に互いに直列に接続された複数の自己消弧型のスイッチ
    ング素子と、上記各スイッチング素子に逆並列接続され
    たダイオードと、上記直流電源部の両極間に上記スイッ
    チング素子と直列に接続されたアノードリアクトルとを
    備えた電力変換装置において、 上記各スイッチング素子のアノード・カソード間に接続
    された、スナバ回路および第1のスナバエネルギー回生
    回路と、上記アノードリアクトルの端子間に接続された
    第2のスナバエネルギー回生回路とを備え、 上記スナバ回路は、上記アノード側から順次接続され
    た、第1のコンデンサおよび第1のダイオードの直列体
    からなり、 上記第1のスナバエネルギー回生回路は、上記第1のダ
    イオードのアノード・カソード間にそのカソード側から
    順次接続された、第2のダイオード、第2のコンデンサ
    および上記第1のコンデンサの放電時間を調節する限流
    素子の直列体からなる第1のエネルギー回収回路と、上
    記スイッチング素子のアノードと上記第2のコンデンサ
    および第2のダイオードの接続点との間に接続された初
    期充電抵抗と、上記第2のコンデンサの端子間に接続さ
    れた、放電抵抗とスイッチとからなり上記第2のコンデ
    ンサに蓄積されたエネルギーの一部を上記放電抵抗で消
    費可能な放電回路と、上記第2のコンデンサと上記スイ
    ッチング素子のゲートとの間に接続され上記第2のコン
    デンサに蓄積されたエネルギーを上記ゲートに給電 する
    ゲートドライブ回路とからなり、 上記第2のスナバエネルギー回生回路は、上記アノード
    リアクトルの端子間に接続された、第3のコンデンサお
    よび第3のダイオードの直列体からなる第2のエネルギ
    ー回収回路と、上記第3のコンデンサと上記直流電源部
    との間に接続され上記第3のコンデンサに蓄積されたエ
    ネルギーを上記直流電源部に回生する第2のエネルギー
    回生回路とからなることを特徴とする 電力変換装置。
  7. 【請求項7】 第2のコンデンサの電圧が所定値以上の
    とき、上記第2のコンデンサに蓄積されたエネルギーに
    より第1のエネルギー回生回路を構成するスイッチング
    素子を駆動する回生回路駆動制御回路を備えたことを特
    徴とする請求項1、2、3ないし6のいずれかに記載の
    電力変換装置。
  8. 【請求項8】 第3のコンデンサの電圧が所定値以上の
    とき、上記第3のコンデンサに蓄積されたエネルギーに
    より第2のエネルギー回生回路を構成するスイッチング
    素子を駆動する回生回路駆動制御回路を備えたことを特
    徴とする請求項2、4または6のいずれかに記載の電力
    変換装置。
  9. 【請求項9】 限流素子をリアクトルとしたことを特徴
    とする請求項1、2、3ないし8のいずれかに記載の
    力変換装置。
  10. 【請求項10】 自己消弧型のスイッチング素子のアノ
    ードと第2のコンデンサおよび第2のダイオードの接続
    点との間に、初期充電抵抗と直列に接続された補助ダイ
    オードを備えたことを特徴とする請求項1、2、3ない
    し9のいずれかに記載の電力変換装置。
  11. 【請求項11】 自己消弧型のスイッチング素子の個数
    をN(Nは2以上の自然数)とするとともに、アノード
    リアクトルを互いに直列に接続されるM(Mは1以上の
    自然数)個で構成し、更に、M=N/n(nは2以上の
    自然数)が成立するようにして、上記スイッチング素子
    n個と上記アノードリアクトル1個とを互いに直列に接
    続してなる基本ユニットを構成単位として装置全体を形
    成するようにしたことを特徴とする請求項2、4、6、
    または8のいずれかに記載の電力変換装置。
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