JP3172603B2 - 建築用断熱パネル - Google Patents
建築用断熱パネルInfo
- Publication number
- JP3172603B2 JP3172603B2 JP30463792A JP30463792A JP3172603B2 JP 3172603 B2 JP3172603 B2 JP 3172603B2 JP 30463792 A JP30463792 A JP 30463792A JP 30463792 A JP30463792 A JP 30463792A JP 3172603 B2 JP3172603 B2 JP 3172603B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- concrete
- metal plate
- foamed resin
- heat insulating
- resin layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Building Environments (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリートの打設時
に型枠として使用することができ、且つコンクリート硬
化後にコンクリート建造物と一体化して断熱材となる建
築用断熱パネルに関する。
に型枠として使用することができ、且つコンクリート硬
化後にコンクリート建造物と一体化して断熱材となる建
築用断熱パネルに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、鉄筋コンクリート造り或いは鉄骨
鉄筋コンクリート造りのコンクリート建造物を施工する
場合、ベニア合板等からなる型枠パネルを枠組みし、例
えばバタ材、大引、サポート等の仮設補強材により固定
することによってコンクリート打設用の型枠を形成して
該型枠内にコンクリートを流し込み、コンクリートが硬
化した後に型枠パネルを解体する方法が行われている
が、このような施工方法では、コンクリートが硬化した
後に型枠を解体し、解体した型枠パネルを作業現場から
搬出しなけらばならない。従って、施工後に余計な作業
が必要となり、それらの作業にかなりの手間がかかるた
めコストの上昇を余儀なくされていた。更に、建造物に
断熱施工を施す場合には、コンクリート打設終了後コン
クリート面に対して断熱工事を行う必要があり、施工作
業が二度手間となり作業能率が非常に悪かった。
鉄筋コンクリート造りのコンクリート建造物を施工する
場合、ベニア合板等からなる型枠パネルを枠組みし、例
えばバタ材、大引、サポート等の仮設補強材により固定
することによってコンクリート打設用の型枠を形成して
該型枠内にコンクリートを流し込み、コンクリートが硬
化した後に型枠パネルを解体する方法が行われている
が、このような施工方法では、コンクリートが硬化した
後に型枠を解体し、解体した型枠パネルを作業現場から
搬出しなけらばならない。従って、施工後に余計な作業
が必要となり、それらの作業にかなりの手間がかかるた
めコストの上昇を余儀なくされていた。更に、建造物に
断熱施工を施す場合には、コンクリート打設終了後コン
クリート面に対して断熱工事を行う必要があり、施工作
業が二度手間となり作業能率が非常に悪かった。
【０００３】このため、例えば金属板と裏面シートの間
に発泡樹脂層を形成し、それらが積層して構成された型
枠兼用の断熱パネルを用いてコンクリート打設用の型枠
を形成し、且つコンクリートが硬化した後に型枠を形成
した断熱パネルをコンクリート建造物と一体化させて、
コンクリートの打設作業と同時に断熱施工を行ってコン
クリート建造物を施工していたが、このような断熱パネ
ルは施工後の建造物表面に金属板が位置すると該金属板
に結露が生じる虞があるので、金属板が建造物内に埋設
されるように金属板側にコンクリートを打設して用いる
必要があった。
に発泡樹脂層を形成し、それらが積層して構成された型
枠兼用の断熱パネルを用いてコンクリート打設用の型枠
を形成し、且つコンクリートが硬化した後に型枠を形成
した断熱パネルをコンクリート建造物と一体化させて、
コンクリートの打設作業と同時に断熱施工を行ってコン
クリート建造物を施工していたが、このような断熱パネ
ルは施工後の建造物表面に金属板が位置すると該金属板
に結露が生じる虞があるので、金属板が建造物内に埋設
されるように金属板側にコンクリートを打設して用いる
必要があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記断熱
パネルは、コンクリートと金属板表面との間に生じる接
着力のみによってコンクリートと一体化されているにす
ぎないため、金属板とコンクリートとの間の接合性が良
好でない。このため、コンクリート打設後にパネルの端
部がコンクリート中に埋設するように型枠を形成した
り、或いはインサートアンカー等の固定具を用いてパネ
ルをコンクリート面に固定する等、断熱パネルの脱落を
防ぐための工夫が必要であり、施工作業が煩雑となると
いう問題があった。
パネルは、コンクリートと金属板表面との間に生じる接
着力のみによってコンクリートと一体化されているにす
ぎないため、金属板とコンクリートとの間の接合性が良
好でない。このため、コンクリート打設後にパネルの端
部がコンクリート中に埋設するように型枠を形成した
り、或いはインサートアンカー等の固定具を用いてパネ
ルをコンクリート面に固定する等、断熱パネルの脱落を
防ぐための工夫が必要であり、施工作業が煩雑となると
いう問題があった。
【０００５】本発明は上記の問題を解消するためになさ
れたものであり、コンクリート建造物を施工する際、コ
ンクリート打設用型枠として使用できる断熱パネルであ
り、コンクリートを流し込む金属板側とコンクリートと
の接合性が良い建築用断熱パネルを提供することを目的
とする。
れたものであり、コンクリート建造物を施工する際、コ
ンクリート打設用型枠として使用できる断熱パネルであ
り、コンクリートを流し込む金属板側とコンクリートと
の接合性が良い建築用断熱パネルを提供することを目的
とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明建築用断熱パネル
は、金属板、発泡樹脂層及び裏面シートからなり、金属
板側にコンクリートを打設してコンクリートと一体化さ
れるコンクリート打設用型枠兼用の断熱パネルであっ
て、金属板には凹凸条が形成され、該金属板と発泡樹脂
層との間の少なくとも一部には空隙が形成され、更に凹
凸条に沿った方向に発泡樹脂層が金属板よりも長く形成
されてなることを特徴とする。
は、金属板、発泡樹脂層及び裏面シートからなり、金属
板側にコンクリートを打設してコンクリートと一体化さ
れるコンクリート打設用型枠兼用の断熱パネルであっ
て、金属板には凹凸条が形成され、該金属板と発泡樹脂
層との間の少なくとも一部には空隙が形成され、更に凹
凸条に沿った方向に発泡樹脂層が金属板よりも長く形成
されてなることを特徴とする。
【０００７】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図１は本発明建築用断熱パネルの実施例を示す斜視
図であり、図中１は断熱パネルを表す。本発明断熱パネ
ル１は、金属板２、発泡樹脂層３及び裏面シート４から
なり、これらを順次積層した構成である。
る。図１は本発明建築用断熱パネルの実施例を示す斜視
図であり、図中１は断熱パネルを表す。本発明断熱パネ
ル１は、金属板２、発泡樹脂層３及び裏面シート４から
なり、これらを順次積層した構成である。
【０００８】金属板２には、凹凸条５が多数形成されて
いる。該凹凸条５は、例えば図示するように交互に連続
して繰り返された断面角型の凹部５ａ及び凸部５ｂから
なる。これらの交互に繰り返される凹部５ａの幅は５mm
〜２００mmの範囲にあるのが好ましく、凸部５ｂの幅は
５mm〜２００mmの範囲にあるのが好ましい。また、凸部
５ｂの高さ（即ち、凹部５ａ底面から凸部５ｂ上面まで
の高さ）は、１mm〜１００mmの範囲にあるのが好まし
い。尚、該凹凸条５は金属板２の一方向に沿って周期的
に連続して形成されていれば良く、その凹部５ａ及び凸
部５ｂの断面形状は上記の如き角型に限定されず半円或
いはその他の形状であっても良い。
いる。該凹凸条５は、例えば図示するように交互に連続
して繰り返された断面角型の凹部５ａ及び凸部５ｂから
なる。これらの交互に繰り返される凹部５ａの幅は５mm
〜２００mmの範囲にあるのが好ましく、凸部５ｂの幅は
５mm〜２００mmの範囲にあるのが好ましい。また、凸部
５ｂの高さ（即ち、凹部５ａ底面から凸部５ｂ上面まで
の高さ）は、１mm〜１００mmの範囲にあるのが好まし
い。尚、該凹凸条５は金属板２の一方向に沿って周期的
に連続して形成されていれば良く、その凹部５ａ及び凸
部５ｂの断面形状は上記の如き角型に限定されず半円或
いはその他の形状であっても良い。
【０００９】上記金属板２としては、着色亜鉛鉄板、ビ
ニル鋼板、トタン板、ブリキ板、アルミニウム板、着色
又は塗装アルミ板等を用いることができる。
ニル鋼板、トタン板、ブリキ板、アルミニウム板、着色
又は塗装アルミ板等を用いることができる。
【００１０】発泡樹脂層３を形成する発泡樹脂として
は、硬質ウレタンフォーム、ウレタン変成イソシアヌレ
ートフォーム、イソシアヌレート変成ウレタンフォー
ム、イソシアヌレートフォーム、フェノールフォーム、
エポキシフォーム、フェノール変成ウレタンフォーム、
スチレンフォーム等が挙げられる。尚、該樹脂層３の厚
みは１０mm〜１００mmの範囲にあるのが好ましい。
は、硬質ウレタンフォーム、ウレタン変成イソシアヌレ
ートフォーム、イソシアヌレート変成ウレタンフォー
ム、イソシアヌレートフォーム、フェノールフォーム、
エポキシフォーム、フェノール変成ウレタンフォーム、
スチレンフォーム等が挙げられる。尚、該樹脂層３の厚
みは１０mm〜１００mmの範囲にあるのが好ましい。
【００１１】本願発明断熱パネル１は発泡樹脂層３表面
に金属板２が積層されているが、その積層面では発泡樹
脂層３表面と金属板２に形成された凹凸条５の凹部５ａ
裏面とが密着し、一方発泡樹脂層３表面と金属板２に形
成された凹凸条５の凸部５ｂ裏面とは密着せずにその間
には空隙部６が形成されている。また、発泡樹脂層３は
金属板２に形成された凹凸条５に沿った方向（図示する
例では、断熱パネル１の長手方向に直行する方向）に、
該金属板２よりも長めに形成されておりその一端或いは
両端が露出している（図示する例では、金属板２の空隙
部６が開口した両側縁から発泡樹脂層３がはみだしてい
る。）。このような発泡樹脂層３の露出部分７は１mm〜
５０mmの幅で設けてあるのが好ましく、より好ましくは
５mm〜１０mmである。本発明は、断熱パネル１を構成す
る金属板２に、前述の如き凹凸条５を形成して該凹凸条
５の凸部５ｂ裏面と発泡樹脂層３表面とを密着させずに
空隙部６を形成し、且つ凹凸条５に沿った方向において
発泡樹脂層３を金属板２よりも長めに形成したことが重
要である。
に金属板２が積層されているが、その積層面では発泡樹
脂層３表面と金属板２に形成された凹凸条５の凹部５ａ
裏面とが密着し、一方発泡樹脂層３表面と金属板２に形
成された凹凸条５の凸部５ｂ裏面とは密着せずにその間
には空隙部６が形成されている。また、発泡樹脂層３は
金属板２に形成された凹凸条５に沿った方向（図示する
例では、断熱パネル１の長手方向に直行する方向）に、
該金属板２よりも長めに形成されておりその一端或いは
両端が露出している（図示する例では、金属板２の空隙
部６が開口した両側縁から発泡樹脂層３がはみだしてい
る。）。このような発泡樹脂層３の露出部分７は１mm〜
５０mmの幅で設けてあるのが好ましく、より好ましくは
５mm〜１０mmである。本発明は、断熱パネル１を構成す
る金属板２に、前述の如き凹凸条５を形成して該凹凸条
５の凸部５ｂ裏面と発泡樹脂層３表面とを密着させずに
空隙部６を形成し、且つ凹凸条５に沿った方向において
発泡樹脂層３を金属板２よりも長めに形成したことが重
要である。
【００１２】上記空隙部６は、コンクリート建造物を施
工する際に型枠となる断熱パネル１の金属板２に加えら
れる衝撃を吸収する等して断熱材（発泡樹脂層３）が破
損するのを防いだり（断熱パネル１をスラブ面に使用し
た場合、該断熱パネル１を枠組みしてなる型枠の上で作
業者が作業を行う。）、施工後における熱伝達や振動伝
達を弱めるための空間となり断熱効果及び防音効果をよ
り向上させることができる。更に、断熱パネル１を枠組
みしたときに、隣合う断熱パネル１の発泡樹脂層３どう
しは接触するが、金属板２の空隙部６が開口した側縁は
隣接する断熱パネル１の金属板２と接触しないので、両
者の間には隙間が形成される。従って、コンクリート打
設時に金属板２の間に形成された隙間から空隙部６にコ
ンクリートが入り込み、その後コンクリートは断熱パネ
ルを保持するようにして硬化するので、コンクリートと
断熱パネルとは良好に接合される。また、発泡樹脂層３
は弾力性があるので、隣合う断熱パネル１を密着せしめ
て型枠を枠組みすることができるので、コンクリートが
型枠の繋ぎ目から漏れる虞がない。
工する際に型枠となる断熱パネル１の金属板２に加えら
れる衝撃を吸収する等して断熱材（発泡樹脂層３）が破
損するのを防いだり（断熱パネル１をスラブ面に使用し
た場合、該断熱パネル１を枠組みしてなる型枠の上で作
業者が作業を行う。）、施工後における熱伝達や振動伝
達を弱めるための空間となり断熱効果及び防音効果をよ
り向上させることができる。更に、断熱パネル１を枠組
みしたときに、隣合う断熱パネル１の発泡樹脂層３どう
しは接触するが、金属板２の空隙部６が開口した側縁は
隣接する断熱パネル１の金属板２と接触しないので、両
者の間には隙間が形成される。従って、コンクリート打
設時に金属板２の間に形成された隙間から空隙部６にコ
ンクリートが入り込み、その後コンクリートは断熱パネ
ルを保持するようにして硬化するので、コンクリートと
断熱パネルとは良好に接合される。また、発泡樹脂層３
は弾力性があるので、隣合う断熱パネル１を密着せしめ
て型枠を枠組みすることができるので、コンクリートが
型枠の繋ぎ目から漏れる虞がない。
【００１３】金属板２と発泡樹脂層３との接着部分（発
泡樹脂層３表面の、凹部５ａ裏面と密着した部分。）と
非接着部分（発泡樹脂層３表面の、凸部５ｂ裏面との間
に空隙部６が形成された部分。）との面積比は、１：９
〜９：１の範囲であるのが好ましく、より好ましくは
３：７〜７：３の範囲である。接着部分の比率が上記範
囲より小さい場合にはパネルとしての強度、剛性等が不
足し、逆に接着部分の比率が上記範囲よりも大きい場合
には空隙部６を設けたことによる上記の如き効果が損な
われる。
泡樹脂層３表面の、凹部５ａ裏面と密着した部分。）と
非接着部分（発泡樹脂層３表面の、凸部５ｂ裏面との間
に空隙部６が形成された部分。）との面積比は、１：９
〜９：１の範囲であるのが好ましく、より好ましくは
３：７〜７：３の範囲である。接着部分の比率が上記範
囲より小さい場合にはパネルとしての強度、剛性等が不
足し、逆に接着部分の比率が上記範囲よりも大きい場合
には空隙部６を設けたことによる上記の如き効果が損な
われる。
【００１４】本発明断熱パネル１は発泡樹脂層３の裏面
に、その全面にわたって裏面シート４が密着積層されて
いる。該裏面シート４は、発泡樹脂層３及び金属板２に
対する環境条件の変化による湿気或いは水分の影響を防
ぐためのものであり、防湿性及び可撓性を有するシート
状のものを用いて形成する。このようなものとしては、
例えばポリオレフィン系又はポリビニル系高分子フィル
ム、アルミニウム箔、鉄箔等の金属箔、ポリオレフィン
系フィルムと紙及びアルミニウム箔との複合金属箔、ア
スベスト紙にアスファルトを含浸させたもの等が挙げら
れる。尚、裏面シート４は必要に応じて、その両端縁を
折り曲げて発泡樹脂の側面及び露出部７にも接着させ、
発泡樹脂層３の底面、両側面及び表面露出部７を裏面シ
ート４により被覆することもできる。
に、その全面にわたって裏面シート４が密着積層されて
いる。該裏面シート４は、発泡樹脂層３及び金属板２に
対する環境条件の変化による湿気或いは水分の影響を防
ぐためのものであり、防湿性及び可撓性を有するシート
状のものを用いて形成する。このようなものとしては、
例えばポリオレフィン系又はポリビニル系高分子フィル
ム、アルミニウム箔、鉄箔等の金属箔、ポリオレフィン
系フィルムと紙及びアルミニウム箔との複合金属箔、ア
スベスト紙にアスファルトを含浸させたもの等が挙げら
れる。尚、裏面シート４は必要に応じて、その両端縁を
折り曲げて発泡樹脂の側面及び露出部７にも接着させ、
発泡樹脂層３の底面、両側面及び表面露出部７を裏面シ
ート４により被覆することもできる。
【００１５】次に、本発明の断熱パネル１を製造する方
法を説明する。本考案断熱パネル１は、連続ラミネータ
或いは多段プレスを有する公知のサンドイッチパネル製
造機を用いて製造することができる。図３は連続ラミネ
ータを有する製造装置により断熱パネル１を製造する一
態様を示す概略図である。図中、８は発泡樹脂を供給す
る吐出機、９は裏面シート４が巻かれたロールである。
１０はコンベアー装置であって、特に図示しないが加熱
オーブン中に置かれている。更に、コンベアー装置１０
の後方には、切断機１１が設置されてる。上記コンベア
ー装置１０は、下コンベアー１０ａと上コンベアー１０
ｂの一対のコンベアーベルトを持つ、所謂ダブルコンベ
アーと呼ばれるものである。
法を説明する。本考案断熱パネル１は、連続ラミネータ
或いは多段プレスを有する公知のサンドイッチパネル製
造機を用いて製造することができる。図３は連続ラミネ
ータを有する製造装置により断熱パネル１を製造する一
態様を示す概略図である。図中、８は発泡樹脂を供給す
る吐出機、９は裏面シート４が巻かれたロールである。
１０はコンベアー装置であって、特に図示しないが加熱
オーブン中に置かれている。更に、コンベアー装置１０
の後方には、切断機１１が設置されてる。上記コンベア
ー装置１０は、下コンベアー１０ａと上コンベアー１０
ｂの一対のコンベアーベルトを持つ、所謂ダブルコンベ
アーと呼ばれるものである。
【００１６】本発明の断熱パネル１を製造するには、先
ず裏面シート４を連続移送し、該裏面シート４の上面に
発泡樹脂原液を吐出機８より吐出させ、これを裏面シー
ト４上に積層して発泡させる。一方、凹凸条５を形成し
た金属板２を搬送コンベアー１２によりコンベアー装置
１０に向けて搬送する。次いで、裏面シート４の上下
を、その移送途中で反転させ、該シート４の上面に形成
された発泡樹脂層３ａ（上記金属板２よりも、幅方向に
長く形成する。）を金属板２の裏面に重ね、金属板２ご
とコンベアー装置１０内に搬入して該コンベアー装置１
０内を通過する間に発泡樹脂層３ａを加熱オーブンにて
加熱し、硬化させるとともに樹脂の有する自己接着力に
よって三者を強固に接着する。
ず裏面シート４を連続移送し、該裏面シート４の上面に
発泡樹脂原液を吐出機８より吐出させ、これを裏面シー
ト４上に積層して発泡させる。一方、凹凸条５を形成し
た金属板２を搬送コンベアー１２によりコンベアー装置
１０に向けて搬送する。次いで、裏面シート４の上下
を、その移送途中で反転させ、該シート４の上面に形成
された発泡樹脂層３ａ（上記金属板２よりも、幅方向に
長く形成する。）を金属板２の裏面に重ね、金属板２ご
とコンベアー装置１０内に搬入して該コンベアー装置１
０内を通過する間に発泡樹脂層３ａを加熱オーブンにて
加熱し、硬化させるとともに樹脂の有する自己接着力に
よって三者を強固に接着する。
【００１７】以上のようにパネル原料（金属板２、発泡
樹脂、裏面シート４）は、加熱オーブンにより加熱雰囲
気の状態に置かれたコンベアー装置１０に移送され、加
熱によって裏面シート４の上に供給された発泡樹脂３ａ
の反応が進み、発泡膨張して発泡樹脂層３を形成する。
更に、上記各原料がコンベアー装置１０を通過する間
に、金属板２、発泡樹脂層３及び裏面シート４の三者が
一体となり断熱パネル１が形成される。
樹脂、裏面シート４）は、加熱オーブンにより加熱雰囲
気の状態に置かれたコンベアー装置１０に移送され、加
熱によって裏面シート４の上に供給された発泡樹脂３ａ
の反応が進み、発泡膨張して発泡樹脂層３を形成する。
更に、上記各原料がコンベアー装置１０を通過する間
に、金属板２、発泡樹脂層３及び裏面シート４の三者が
一体となり断熱パネル１が形成される。
【００１８】形成された断熱パネル１は、コンベアー装
置１０を出た後に、切断機１１により所定の長さに切断
される。尚、発泡樹脂層３の厚みは、ダブルコンベアー
１０の上下コンベアー間の距離により調節することがで
きる。
置１０を出た後に、切断機１１により所定の長さに切断
される。尚、発泡樹脂層３の厚みは、ダブルコンベアー
１０の上下コンベアー間の距離により調節することがで
きる。
【００１９】最後に、本発明断熱パネル１を用いてコン
クリート建造物を施工する方法を説明する。本発明の断
熱パネル１は、金属板２がコンクリート流し込み面側に
位置するようにして、コンクリート床（スラブ）、コン
クリート梁、コンクリート柱、コンクリート壁等を構築
する際の型枠の片側又は両側として用い、例えばバタ
材、大引、サポート等の仮設補強材により固定して、コ
ンクリート打設用の型枠を形成する。スラブを構築する
にあたってはコンクリート打設面下方のみの型枠とし
て、梁、柱、壁を構築するにあたっては所定間隔をあけ
て向かい合わせて形成するる２つの型枠のうち少なくと
も一方の型枠として使用される。
クリート建造物を施工する方法を説明する。本発明の断
熱パネル１は、金属板２がコンクリート流し込み面側に
位置するようにして、コンクリート床（スラブ）、コン
クリート梁、コンクリート柱、コンクリート壁等を構築
する際の型枠の片側又は両側として用い、例えばバタ
材、大引、サポート等の仮設補強材により固定して、コ
ンクリート打設用の型枠を形成する。スラブを構築する
にあたってはコンクリート打設面下方のみの型枠とし
て、梁、柱、壁を構築するにあたっては所定間隔をあけ
て向かい合わせて形成するる２つの型枠のうち少なくと
も一方の型枠として使用される。
【００２０】図４は本発明断熱パネル１を、金属板２側
を上面に位置させて枠組し、断熱パネル１（型枠）上に
コンクリートを流し込んで硬化させ、コンクリートと断
熱パネル１とを一体化して形成した断熱コンクリート床
１３の一例である。この場合、コンクリート流し込み面
側に金属板２が位置しているため、コンクリートが隣接
する断熱パネル１の金属板２の間に形成された隙間を通
って、断熱パネル１の空隙部６に入り込み、その後断熱
パネル１を保持するが如く硬化するので、コンクリート
に対する断熱ボード１の接合力が優れ、コンクリートと
断熱ボード１とが確実に接合一体化されている。尚、図
中１３ａは断熱パネル１に設けられた空隙部６に入り込
ん後に硬化したコンクリートを示す。
を上面に位置させて枠組し、断熱パネル１（型枠）上に
コンクリートを流し込んで硬化させ、コンクリートと断
熱パネル１とを一体化して形成した断熱コンクリート床
１３の一例である。この場合、コンクリート流し込み面
側に金属板２が位置しているため、コンクリートが隣接
する断熱パネル１の金属板２の間に形成された隙間を通
って、断熱パネル１の空隙部６に入り込み、その後断熱
パネル１を保持するが如く硬化するので、コンクリート
に対する断熱ボード１の接合力が優れ、コンクリートと
断熱ボード１とが確実に接合一体化されている。尚、図
中１３ａは断熱パネル１に設けられた空隙部６に入り込
ん後に硬化したコンクリートを示す。
【００２１】
【発明の効果】以上説明したように本発明断熱パネル
は、周期的に連続した凹凸条が形成された金属板より
も、発泡樹脂層が金属板の凹凸条に沿った方向に長く形
成され、且つ金属板と発泡樹脂層との間には空隙部が形
成されているので、金属板がコンクリート流し込み面側
に位置するようにコンクリート打設用型枠を枠組みして
該型枠にコンクリートを打設した際、金属板と発泡樹脂
層との間に形成された空隙部にコンクリートが入り込
み、その後コンクリートは本発明断熱パネルを保持する
ようにして硬化するので、コンクリートと本発明断熱パ
ネルとは良好に接合される。また、本発明断熱パネルを
枠組みしたときには、隣合う断熱パネルの金属板が接触
せずに発泡樹脂層どうしが接触することによって、発泡
樹脂層の弾力性により隣合う断熱パネルが密着するの
で、型枠の繋ぎ目からコンクリートが漏れ出す虞がな
い。
は、周期的に連続した凹凸条が形成された金属板より
も、発泡樹脂層が金属板の凹凸条に沿った方向に長く形
成され、且つ金属板と発泡樹脂層との間には空隙部が形
成されているので、金属板がコンクリート流し込み面側
に位置するようにコンクリート打設用型枠を枠組みして
該型枠にコンクリートを打設した際、金属板と発泡樹脂
層との間に形成された空隙部にコンクリートが入り込
み、その後コンクリートは本発明断熱パネルを保持する
ようにして硬化するので、コンクリートと本発明断熱パ
ネルとは良好に接合される。また、本発明断熱パネルを
枠組みしたときには、隣合う断熱パネルの金属板が接触
せずに発泡樹脂層どうしが接触することによって、発泡
樹脂層の弾力性により隣合う断熱パネルが密着するの
で、型枠の繋ぎ目からコンクリートが漏れ出す虞がな
い。
【図１】本発明建築用断熱パネルの実施例を示す斜視図
である。
である。
【図２】図１のII−II線における要部縦断面図である。
【図３】本発明建築用断熱パネルを製造する一態様を示
す概略図である。
す概略図である。
【図４】本発明断熱パネルを型枠として用いて構築した
断熱コンクリート床の一例を示す縦断面図である。
断熱コンクリート床の一例を示す縦断面図である。
１ 断熱パネル ２ 金属板 ３ 発泡樹脂層 ４ 裏面シート ５ 凹凸条 ６ 空隙部 ７ 露出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ Ｅ０４Ｂ 2/86 ６０１ Ｅ０４Ｂ 2/86 ６０１Ｌ (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) E04B 1/80 B32B 3/30 B32B 5/18 B32B 15/08 E04B 2/86 601
Claims (1)
- 【請求項１】金属板、発泡樹脂層及び裏面シートからな
り、金属板側にコンクリートを打設してコンクリートと
一体化されるコンクリート打設用型枠兼用の断熱パネル
であって、金属板には凹凸条が形成され、該金属板と発
泡樹脂層との間の少なくとも一部には空隙が形成され、
更に凹凸条に沿った方向に発泡樹脂層が金属板よりも長
く形成されてなることを特徴とする建築用断熱パネル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30463792A JP3172603B2 (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | 建築用断熱パネル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30463792A JP3172603B2 (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | 建築用断熱パネル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06129028A JPH06129028A (ja) | 1994-05-10 |
| JP3172603B2 true JP3172603B2 (ja) | 2001-06-04 |
Family
ID=17935439
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30463792A Expired - Fee Related JP3172603B2 (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | 建築用断熱パネル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3172603B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101704904B1 (ko) * | 2015-06-03 | 2017-02-09 | 안재일 | 복합 진공 청소장치 |
-
1992
- 1992-10-16 JP JP30463792A patent/JP3172603B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06129028A (ja) | 1994-05-10 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2976023B1 (ja) | 複合建材及びその製造方法 | |
| US4157640A (en) | Prefabricated building panel | |
| CA2246197C (en) | Modular building panel and method for constructing the same | |
| US5758464A (en) | Insulation system for metal furred walls | |
| FI69894C (fi) | Skiva av isolermaterial isynnerhet mineralfibrer | |
| EP1987208B1 (en) | Thermal insulation plate comprising an insulating core and an elevated surface portion, thermally insulated structure of such plates and method for constructing such structure | |
| US4572857A (en) | Insulating board of composite material | |
| CA1220357A (en) | Large-area, board-shaped compound units | |
| US4073674A (en) | Method for production of multilayer composite plate | |
| US3864888A (en) | Apparatus and method for employing gypsum board as forms for poured concrete ceiling and floor structures | |
| FI60904C (fi) | Byggblock och modulsystem foer husbyggnad samt saett att tillverka modulblock | |
| US4349492A (en) | Method of putting in a partition of insulation material inside concrete walls which are cast in a vertical position in an industrial building site | |
| JP3172603B2 (ja) | 建築用断熱パネル | |
| US20040020148A1 (en) | Panel | |
| FI119604B (fi) | Kuormitusta kantava yhdistetty laatta rakennuksia varten | |
| AU2001240899A1 (en) | Panel | |
| JPH0960250A (ja) | Ａｌｃ外壁の改修構造 | |
| JP3745473B2 (ja) | 出隅用型枠パネル | |
| JPS6032256Y2 (ja) | 断熱コンクリ−ト板 | |
| JP2000073489A (ja) | 建物の出入口アプローチ構造およびこの構造に用いるユニット部材 | |
| JPH1193451A (ja) | 蓄熱槽 | |
| JP7470243B1 (ja) | 複合梁および複合梁の施工方法 | |
| JP3987614B2 (ja) | 床暖房パネル、床暖房パネル付き建物ユニット、及びユニット建物 | |
| JP3679381B2 (ja) | 断熱複合パネル | |
| JP2001152570A (ja) | 型枠材兼用断熱性パネル及び型枠材兼用断熱性パネルの製造方法並びに型枠材兼用断熱性パネルの施工方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |