JP3172601U - 挿入式の押湯スリーブ - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単な形状で従来技術と同等な保温性能を有し、かつ安価な挿入式の押湯スリーブを提供する。
【解決手段】 押湯のキャビティー部分の鋳型と押湯スリーブ外形状の境界面に空気層となる隙間を形成するため、押湯スリーブ外形状に部分的に凹部を設けたことを特徴とする押湯スリーブ。
【選択図】図1

Description

考案の詳細な説明
産業上の利用分野
本発明は、鋳造において鋳型成型後に押湯形成部のキャビティー部分に挿入して用いる押湯スリーブの改良に関するものである。目的とするところは、簡単な形状で従来技術と同等な保温性能を有し、かつ安価な挿入式の押湯スリーブを提供することである。
鋳造においては、製品部の健全性を高めるため製品部の適宜の個所に押湯を設け、押湯から製品部の凝固収縮を補給することが行われており、一般的には経済性の面から、盲押湯や解放押湯が用いられている。しかし、これらの押湯で効果が不十分な場合には、溶湯の保温性を確保するために発熱性又は断熱性の押湯スリーブが用いられている。押湯スリーブは、造型時に模型に設置されて鋳型に埋設されて用いられる場合と、造型後に押湯形成部のキャビティー部分に挿入して用いられる場合がある。本発明は後者の場合の押湯スリーブに関するものである。以下、これを挿入式の押湯スリーブと称する。
特開昭54−160517 特開平06−297081 特開昭63−202460 特開昭63−202459
考案が解決しようとする課題
一般に挿入式の押湯スリーブには、溶湯の保温性を確保するために発熱性又は断熱性の材料が用いられているが、これらの材料は高価なため、必然的に挿入式の押湯スリーブは高価である。そのため、引け巣の対策が極めて困難な場合や、高度の健全性を必要とする場合に使われているのが現状である。すなわち、挿入式の押湯スリーブは引け巣を対策するには有効な手段であるが、高価なためその使用が限定されているという問題点がある。本考案では、挿入式の押湯スリーブの外形状を工夫することによって、高い保温性を有する安価な挿入式の押湯スリーブを提供するものである。
また、従来の押湯スリーブは鋳型砂とは異なる発熱性又は断熱性の材料が用いられているので残留物や燃焼カスが鋳型砂の中に混入するため、鋳型砂の特性劣化が懸念されている。この解決策もあわせて提供する。
課題を解決するための手段
鋳造において鋳型成型後に押湯のキャビティー部分に挿入して用いる押湯スリーブであって、押湯のキャビティー部分の鋳型と押湯スリーブ外形状の境界面に空気層となる隙間を形成するため、押湯スリーブ外形状に部分的に凹部を設けたことを特徴とする挿入式の押湯スリーブである。以下詳細に説明する。
作用
従来技術の挿入式の押湯スリーブは、発熱性又は断熱性を有する特殊材質の保温性に依存している。一般的にその材料は高価であるため、押湯スリーブは高価なものとなる。また、挿入式の押湯スリーブは、鋳型成型後に押湯のキャビティー部分に挿入して用いるため、一般に押湯のキャビティー部分と押湯スリーブの外形状とはほぼ同一形状になっており、その境界面は密着状態になっている。溶湯が鋳込まれると、押湯部の溶湯は押湯スリーブを加熱し、次には密着状態の境界面を通して熱が鋳型へと伝達されて保温効果が低下する。したがって、押湯スリーブの肉厚を厚くせざるをえない。これも押湯スリーブが高価となる原因である。
以上の従来技術の問題点を解決するため、本考案では、押湯のキャビティー部分の鋳型と押湯スリーブ外形状の境界面に空気層となる隙間を形成するため、押湯スリーブ外形状に部分的に凹部を設けた。本考案を用いれば、押湯スリーブの挿入後に形成される空気層は断熱効果が大きいので、押湯の保温性が向上し、押湯スリーブの肉厚を小さくすることができる。
ちなみに、従来技術におけるの押湯スリーブ材の熱伝導率は種類にもよるが0.35W/mk程度であり、一方、空気の熱伝導率は0.025W/mkであり、保温性は押湯スリーブ材の10倍以上である。したがって、本考案を用いれば、押湯スリーブの保温性は適宜の厚さと広さの空気層を利用することで大幅に向上させることができる。
押湯スリーブ外形状に部分的に設ける凹部の形状及び面積は、押湯スリーブの強度を大幅に低下させないものであれば任意であり、凹部の形状をできるだけ深く広くして、厚く広い空気層を形成して保温効果を大きくするようにする。
以下、図1及び図2に示す実施例1について本考案を詳細に説明する。
まず図5に従来技術の挿入式の押湯スリーブを示す。押湯スリーブの外形状2は、押湯の鋳型キャビティー(図示せず)とほぼ同じで、その部分に挿入されて密着状態の境界面を形成する。その結果、押湯の熱は押湯スリーブから密着した境界面を通して鋳型へ容易に伝達されて保温効果が低下する。そのため、押湯スリーブの材質を熱伝導率の低い高価な材料を用いたり、肉厚を厚くしたりする必要がある。また、自己発熱するさらに高価な材料を用いることが必要になる。
図1は本考案の実施例のひとつを示す挿入式の押湯スリーブ1の断面図である。押湯スリーブの外形状2に部分的に凹部3を設けている。溶湯が入る押湯部分が4、堰が5である。図2は本考案の押湯スリーブ1を鋳型に挿入した状態を示す。鋳型は上型7、下型8からなり、製品部9の上に押湯のキャビティー部分の鋳型6があり、挿入式の押湯スリーブ1がこの中に挿入されている。方案系は湯口カップカップ10、湯口11、湯道12から構成されている。
図2において本考案の作用効果を説明する。溶湯が押湯部分4に流入すると、押湯スリーブ1は溶湯の熱で加熱され、次にその熱は押湯の鋳型キャビティー部分の鋳型6を通して鋳型に伝達される。その時に、押湯スリーブ外形状2には凹部3が設けられているので、この部分に空気層が形成されており、この空気層の断熱性による保温効果によって押湯の熱の鋳型への伝達は従来技術の押湯スリーブに比べ大幅に小さくなる。
その結果、押湯スリーブの肉厚を強度が許す限り薄くすることができる。また、安価な材料、例えば鋳型砂と同じ砂を用いたシェル型、あるいは厚紙やパルプ材などを用いることができる。これらが本考案の大きな効果である。なお、凹3の形状は任意であって、押湯スリーブ1の強度を考慮しながらできるだけ厚く広い空気層を形成するようにする。
図3に実施例2を示す。本例は製品部9の側面に設けるサイド押湯13の円柱部14に押湯スリーブ1を挿入したものである。このようにサイド押湯にも適用可能である。
図4に実施例3を示す。本例はサイド押湯13の堰部15に押湯スリーブ1を挿入したものである。堰部15の冷却が早過ぎるときに有効に保温作用を効かせることができる。なお、実施例2と実施例3は併用することも可能である。
考案の効果
以上説明した通り、本考案は、押湯のキャビティー部分の鋳型と押湯スリーブ外形状の境界面に空気層となる隙間を形成するため、押湯スリーブ外形状に部分的に凹部を設けたので保温効果が大幅に向上し、次のような効果が得られた。
1.押湯スリーブの肉厚を薄くすることができる。
2.保温性は低いが安価な材質、例えば鋳型砂と同じ砂を用いたシェル型、あるいは厚紙やパルプ材などを用いるもことができる。
項1及び2によって、従来技術の問題点である押湯スリーブのコストを大幅に低減できる。
3.本考案で押湯スリーブに鋳型砂と同じ砂を用いた場合には、特殊な材料を使用しないので、従来の押湯スリーブ材のように残留物や燃焼カスによる鋳型砂の特性劣化の心配がない。
4.安価な挿入式の押湯スリーブが提供できたので、多くの鋳物に押湯スリーブを簡便に適用でき、鋳物の健全性確保が容易になった。
本発明の押湯スリーブの実施例1を示す断面図である。 本発明の押湯スリーブの実施例1において、押湯スリーブを鋳型へ挿入した状態を示す図である。 本発明の押湯スリーブの実施例2を示す図である。 本発明の押湯スリーブの実施例3を示す図である。 従来技術の押湯スリーブを示す図である。
1 押湯スリーブ
2 押湯スリーブの外形状
3 凹部
4 押湯部分
5 堰
6 押湯のキャビティー部分の鋳型
7 上型
8 下型
9 製品部
10 湯口カップ
11 湯口
12 湯道
13 サイド押湯
14 円柱部
15 堰部

Claims (1)

  1. 鋳造において鋳型成型後に押湯のキャビティー部分に挿入して用いる押湯スリーブであって、押湯のキャビティー部分の鋳型と押湯スリーブ外形状の境界面に空気層となる隙間を形成するため、押湯スリーブ外形状に部分的に凹部を設けたことを特徴とする挿入式の押湯スリーブ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103586416A (zh) * 2013-11-28 2014-02-19 哈尔滨理工大学 一种无氟发热保温冒口及其制备方法
JP2016159339A (ja) * 2015-03-04 2016-09-05 株式会社瓢屋 押湯空間形成部材および押湯空間形成部材の製造方法
JP2016198824A (ja) * 2015-04-07 2016-12-01 日立金属株式会社 押湯形成体及びその押湯形成体を用いた鋳物の製造方法

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