JP3172248U - タイヤ修理用空気圧縮装置及びそれに用いる修理液ボトル用アダプター - Google Patents
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Abstract
Description
このアダプターには、修理液ボトルが取り付けられるボトル取付部と、ホースを介して空気圧縮機に連なる圧縮空気導入管と、同様にホースを介して修理すべきタイヤの空気供給口に連結される修理液送出管とが設けられ、更にボトル取付部と同軸に取り付けられ、修理液ボトル内で修理液面より上方に迄延びる空気注入管が設けられている。
タイヤの修理作業が行われていない状況においては、この圧力弁装置が空気注入管の通気孔を塞いでいるため、修理液が空気注入管内部に流入することはない。
空気圧縮機が始動すると、空気圧縮機は圧縮空気をその送出管から修理液ボトルの空気送入管に向かって送り、圧縮空気が修理液ボトル内に挿入された空気注入管内に至ると、その圧力によって圧力弁が開かれる。
そして、修理液ボトル内の空気圧力が十分に高められると修理液面が押し下げられ、修理液がその送出管から送り出され、タイヤ内に注入される。
この作業方式では、修理液ボトル内に充填されている高粘度修理液を排出するため、空気を送り込む際、修理液の粘性抵抗を克服する必要があるが、この種の修理液の粘性はかなり高いため、特に厳寒地域でこのタイプの空気圧縮機で修理液を注入してタイヤの修理作業を行う場合、相当な時間を要し、そのため、救援作業に大きな支障が齎らされる。
このボトル装着部材の中心には、そこに装着される修正液ボトル内に延びその自由端が修理液面に露出するだけの長さを有する空気注入管が設けられており、その空気注入管の自由端近傍には少なくとも1つの通気孔が設けられている。
修理液ボトルが正常に使用されている状態において、この通気孔の位置は修理液面よりも高くなっているため、空気圧縮機が作り出した空気は修理液内を通り抜ける必要がなく、空気注入管を通って直接缶内の空間に入り、修理液の表面を押し下げるので、タイヤ修理及び空気充填の所要時間を大幅に短縮することができる。
修理及び空気充填を行っている時、空気圧縮機が作り出す圧縮空気は空気注入管の通気孔を通り抜け、圧力弁を広げて修理液ボトルの上端の空間に入るが、圧縮空気の供給が止まれば、圧力弁が通気孔を閉じるので、装置が横倒しになったときでも、修理液が逆流して空気注入管、更には空気圧縮機内に入ることはない。
圧縮された空気によって押し下げられた修理液はバルブリングを動かし、ボトル装着部材の修理液送出管を通って送り出され、このため、タイヤ修理及び空気充填を効率的に行うことができる。
本考案の具体的構造及びその使用時の効率について、次の図を用いて説明する。
空気圧縮機2はシリンダー室20を有し、その中にはピストン(図示せず。)が収納されている。
モーター21が歯車22を動かし、それに伴ってピストンがシリンダー室20内を軸方向に往復運動することによって作り出された圧縮空気はエアタンク23の送気管27を通って送り出される。
以上の空気圧縮機構造は一般に見られる典型的な構造であるので、更なる詳述は控える。
空気圧縮機2の送気管27は修理液ボトル30に連結される。この修理液ボトル30は開口端33及び底壁35を持ち、その内部は修理液収容室31となっている。(図5参照)
なお、修理液32が充填されている修理液ボトル30を、ボトル装着部材40に取付けることができる。
そして更に、前述の空気圧縮機2の送気管27は空気導入管41に連結でき、修理液送出管43には連結ホース28(図6参照)をつなぐことができる。もちろん、この連結ホース28は修理される破損したタイヤの空気口(図示されていない。)につながれる。
空気導入管41は管路410を持ち、前述した空気注入管保持部45の管路42とつながっている。また、前述したボトル装着部材40は空気注入管保持部45の周囲には短い円筒状の弁室壁部材44が設けられており、空気注入管保持部45と円筒状の弁室壁部材44の間はスプリング室46が形成され、円筒状の弁室壁部材44の頂端には間隔を置いて並ぶ複数個の位置決めピン47が設けられている。前述した修理液送出管43は、上記のスプリング室46につながっている管路430を有する。
また、空気注入管50のもう一方の自由端は封鎖板55で閉鎖されている。
空気注入管50内には圧縮空気通路52が形成されており、空気注入管50の封鎖板55に近い外周面には環状突起56が設けられており、環状突起56上には複数個の通気孔57が設けられている。この通気孔57は空気注入管50の圧縮空気通路52内の空気が修理液ボトル30内に入るときの通路となる。
環状突起56の上方には抜け止めの役目をする環状突起58が複数設けられ、環状突起56の下方には更に環状溝59が設けられている。
圧力弁7は、伸縮弾性を持つ軟質の円筒状薄膜から成る。これはゴム或いはプラスチックゴムを素材とすることができ、両端の口が空いた短円筒状のカバーになっている。
圧力弁7は前述した空気注入管50の封鎖板55に被さり、通気孔57を塞ぐ。空気注入管50の通気孔57を通って出る空気圧力がない時は、この圧力弁7が通気孔57を塞いでいるため、修理液ボトル30内の修理液32が逆流して空気注入管50内に入ることはない。
空気圧縮機が使用状態にあって圧縮空気を作り出し続けている時、この空気圧力は空気注入管50の通気孔57から出て圧力弁7を拡張し、修理液ボトル30内に至る。もちろん、圧力弁7が強すぎる空気圧力の作用によって空気注入管50から外れるのを防ぐため、圧力弁7の開口端に硬度が比較的高い滑り止めリング71を形成することができ、滑り止めリング71は空気注入管50の凹溝59に嵌め込まれる。
前述したバルブシート62の頂端では口径が比較的小さな平面状のフランジ部67が内側に向かって延び、下端では口径が比較的大きな平面状のフランジ部63が外方に向かって延びている。
フランジ部63の外縁側には複数個の位置決め孔64が一円周上に配置されており、又、内側には、上記とは異なる一円周上に複数個の流通孔65がそれぞれ設けられている。
スプリング61は前述したボトル装着部材40のスプリング室46内に設置され、バルブリング60はその円孔601を利用して前述した空気注入管50の段差部53にはめ込まれ、このバルブリング60は前述したスプリング61の頂端に接触する。
また、バルブシート62のフランジ部63上の位置決め孔64は前述したボトル装着部材40の円筒状の弁室壁部材44上に設けられた位置決めピン47上に嵌められて固定され、この時、バルブリング60はちょうどバルブシート62のフランジ部63とスプリング61の間にある。
O形ワッシャー8をボトル装着部材40の円筒状の弁室壁部材44の周囲の底面401上に設置して、圧力バルブ6、空気注入管50、圧力弁7及びボトル装着部材40を組み立てて固定し、ボトル装着部材40を前述した修理液ボトル30のネジ山34を持つ開口端33にネジ方式で連結すると、1つの完全な結合体を形成することができる。
また、その内部関連部品の断面構造を図5に示す。
本考案に係る空気圧縮装置の主な特徴は、修理液ボトル30が使用状態にあるとき、空気圧縮機2が作り出す圧縮空気は修理液ボトル30内の修理液32中を通り抜ける必要がなく、空気注入管50の圧縮空気通路52を経て通気孔57を通り、修理液ボトル30内の修理液32の液面上方にある空間36に送り出されることで、空気が修理液32層を通り抜けるときの抵抗によって浪費する時間を節約できることである。
空気注入管50の長さ(或いは高さ)は修理液32面の高さより長く、最も重要であるのは、通気孔57からボトル装着部材40の底面401の高さL1が修理液32の表面からボトル装着部材40の底面401に至る高さL0より大きいことである。
このような特徴によって、空気圧縮機2が作り出す圧縮空気は空気注入管50を経て通気孔57を通り、修理液ボトル32内の空間36内に直接送られ、空気が修理液32内を通り抜ける必要が全くないため、空気が修理液32の抵抗を受けて浪費する時間を短縮することができる。
図6に示す状態では、空気圧縮機2が圧縮空気を送り出し、圧縮空気は空気導入管41の管路410を通って空気注入管50の圧縮空気通路52内に入り、更に進んで通気孔57を通って出ると同時に圧力弁7を拡張し、修理液ボトル30の空間36内に入る。
空間36内に入った圧縮空気は直接修理液32の表面を押し下げるので、修理液32は下に向かって移動し、バルブシート62のフランジ部63上に設けられた流通孔65を通ってバルブリング60を押し下げる。
バルブリング60が更に進んでボトル装着部材40のスプリング室46内まで移動すると、修理液32はバルブシート62のフランジ部63上にある複数個の流通孔65を通ってスプリング室46内に流れ込み、修理液送出管43の管路430を通って出る。勿論、修理液送出管43は連結ホース28によって破損タイヤの空気口(図示されていない。)につながれているので、修理液32はすぐにタイヤ内に送られ、タイヤ修理の目的が達成される。
この実施例2と上述の実施例1の相違点は、空気注入管50の頂部に設けられる圧力弁7の形態である
この実施例2においては、圧力弁7は底板72の付いた円筒体から成り、その開口端には、内側に張り出して抜け止め突起71が設けられる。
この圧力弁7を通気孔57を持つ空気注入管50に被せる。空気注入管50には環状突起58が設けられ、圧力弁7には抜け止め突起71が設けられており、抜け止め突起71が環状突起8を乗り越え、底板72が空気注入管50の閉鎖板55に密着する位置まで押し被せられる。
これによって、通気孔57を通って出た圧縮空気の圧力は圧力弁7の底板に作用し、圧力弁7を空気注入管50の上方に向かって押し上げ、通気孔57が開放され、圧縮空気は修理液ボトル30内の空間36内に入る。
然るときは、実施例1の場合と同様に、修理液32はすぐにタイヤ内に送られ、タイヤ修理の目的が達成される。
例えば、圧力弁について言えば、高知のボールとスプリングを用いたものや、一定の圧力を受けて破裂する膜体や、変形するリーフスプリング等から成るものなどを用いることができ、通気孔の位置も空気注入管の封鎖版に設けることもある。
2 空気圧縮機
20 シリンダー室
21 モーター
22 歯車
23 エアタンク
24 分岐管
25 圧力計
26 安全弁
27 送気管
28 ホース
30 修理液ボトル
31 修理液収納室
32 修理液
33 開口端
34 ネジ山
35 底壁
36 空間
4 アダプター
40 ボトル装着部材
401 底面
40 空気導入管
410 ?管路
42 管路
43 修理液送出管
430 管路
44 円筒状の弁室壁部材
45 空気注入管保持部
46 スプリング室
47 位置決めピン
50 空気注入管
51 小径部
510 開口
52 圧縮空気通路
53 段差部
54 フランジ部
55 封鎖板
56 環状突起
57 通気孔
58 環状突起
59 凹溝
6 圧力バルブ
60 バルブリング
601 円孔
61 スプリング
62 バルブシート
63 フランジ部
64 位置決め孔
65 流通孔
66 内部空間
67 フランジ部
7 圧力弁
71 滑り止めリング
72 封鎖面
8 O形ワッシャー
Claims (5)
- 空気圧縮機(2)と、修理液ボトル(30)と、修理液ボトル(30)を空気圧縮機(2)及び補修すべきにタイヤに接続するアダプターとから成るタイヤ修理用空気圧縮装置(1)において、アダプター(4)が、下記の構成要素AないしHを具備することを特徴とする上記のタイヤ修理用空気圧縮装置(1)において、。
記
(A)修理液ボトル(30)が取り付けられる修理液ボトル取付部(40)。
(B)内部に管路(410)を有し、圧縮圧縮機(2)の送気管(27)に接続される空気導入管(41)。
(C)内部に空気導入管(41)の管路(410)に通じる管路(42)を有し、修理液ボトル取付部(40)に同軸に設けられた空気注入管保持部(45)。
(D)空気注入管保持部(45)によりその一端が固定され、その自由端部に、取り付けられる修理液ボトル(30)内の液面より高い位置に、外部に通じる通気孔(57)を有する空気注入管(50)。
(E)空気注入管(50)に取付けられ、その通気孔(57)を常時は閉鎖し、空気注入管(50)の内圧が高まったときその内圧によって開かれる圧力弁装置(7)。
(F)修理液ボトル取付部(40)と空気注入管保持部(45)の間にそれらと同軸に設けられる、弁室壁部材(44)。
(G)弁室壁部材(44)で囲われた弁室内に設けられ、常時は閉じられ、修理液ボトル内圧が上昇したときに開かれる圧力弁装置(6)。
(H)圧力弁装置(6)から流出する修理液(32)を排出する流路(430)を備えた修理液送出管(43)。 - 空気注入管(50)に取付けられる圧力弁装置(7)が、伸縮弾性を持つ軟質の円筒状薄膜から成る請求項1に記載のタイヤ修理用空気圧縮装置(1)。
- 圧力弁装置(7)を構成する伸縮弾性を持つ軟質の円筒状薄膜が、その一端部に滑り止めリング(71)を具備する請求項2に記載のタイヤ修理用空気圧縮装置(1)。
- 空気注入管(50)に取付けられる圧力弁装置(7)が、空気注入管50に被せられる、底板72の付いた円筒体から成る、請求項1に記載のタイヤ修理用空気圧縮装置(1)。
- 請求項1に記載のタイヤ修理用空気圧縮装置(1)で用いられるアダプター(4)。
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WO2013047419A1 (ja) * | 2011-09-28 | 2013-04-04 | 住友ゴム工業株式会社 | パンク修理用のキャップユニット |
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WO2013047419A1 (ja) * | 2011-09-28 | 2013-04-04 | 住友ゴム工業株式会社 | パンク修理用のキャップユニット |
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