JP3172002U - 柿渋効能持続陶器（陶器容器と陶製交換カートリッジ）。 - Google Patents

Abstract

【課題】陶器類（ 陶器・陶粉・顆粒）に柿渋効能を持続させる為の焼付と加圧にて付着・染色・含浸させてその効果を持続させる陶器を提供する。
【解決手段】柿渋成分を加圧・焼付けし付着、浸透させた陶器類で出来た通気孔を有する本体容器と紐状をよりあわせた手鞠状で、柿渋成分を焼付け・加圧・浸透させた磁器製からなるカートリッジから構成される陶器類。
【選択図】図１

Description

本考案は陶器類( 陶器・陶粉・顆粒)に柿渋効能を持続させる為の焼付と加圧にて付着・染色・含浸させてその効果を持続させる為の形態に関する分野。

従来、陶器類は釉薬を施して焼成し発色させ吸水性をなくすことが陶器の本来の機能であり、柿渋液を施して高温焼成すると色も効能も焼失してなくなる。また柿渋を染付けその効能・効果を加熱し維持する陶器類は出来ないのが現状である。

(イ) 通常、陶器類は製造過程で高温焼成するほど吸水性が低下するので, 柿渋液剤を均等に付着・染色しにくい。常温にて陶器類を単純に柿渋液剤に浸すだけでは付着・染色が浅く、斑が出やすく、剥離もしやすく安定性もない問題点がある。
(ロ) 柿渋を焼付け・付着させた陶器類の効能・効果の持続性を高める専用の形態を必要とする。

柿渋成分を加圧・焼付けし付着、浸透させた陶器類で出来た、通気孔を有する本体容器とボール状のカートリッジからなる陶器類である。
また、前記陶器類のカートリッジは、紐状をよりあわせた手鞠状で、柿渋成分を焼付け・加圧・浸透させた磁器製からなるカートリッジとすることもできる。

多孔質な陶器類形状に柿渋を焼付け・付着させることで、ホルムアルデヒドの吸着・消臭機能・抗菌効果等が相乗的に高められ、効能が薄れても交換カートリッジで持続し、交換カートリッジは再度柿渋液を吸着リユースし、半永久的に再利用出来るので経済的でエコロジーにもかなうものである。

形態平面図を示す。 形態側面図を示す。 カートリッジ形状図を示す。 使用説明断面図を示す。

陶磁器本体及びカートリッジの陶器類素材は、陶土に米糠や籾殻砕粉等(焼成後焼失し極小孔となる)を混入し成形・焼成する。
そのことにより、その胎は多孔質なので柿渋が斑なく焼付け・付着されやすくなる。

次に、通気孔を有する陶磁器類本体を柿渋成分に浸透させ、加圧・焼付けし付着、表面に浸透させる。
そのことにより、柿渋液の染色斑と付着の濃度の安定化を計る。更に柿渋自体の効果( ホルムアルデヒドを吸着・消臭効果等)を焼付け・付着させ効能・効果の持続性を高めることが出来る。

また、陶器類本体に用いるカートリッジは、陶磁器製で、紐状をよりあわせた手鞠状の形態を有することが好ましいく、柿渋成分を焼付け・加圧・浸透させる。
そのことにより、陶磁器類本体と同等の効果を有することになる。

図１は、本考案に係わる本体容器である。柿渋効果・効能を発揮出来る有効 形状を持つ柿の実形状に有孔を持つ陶製フイギュ−ルの側面を表す。

図２は、本考案に係わる本体容器の平面を表す。得に中央上部に表示する蔕はカートリッジを挿入する為の開閉出来る蓋としての機能を持つ。

図３は、本考案に係わる交換カートリッジの形態を示す。陶製の紐状のものをまるめてボール状にしたもので、柿渋効能を持続させる為に柿渋の染色・付着面積を増やす為の造形である。通常は20mmφ程度のボール状である。本体に10〜15個挿入して外気の浄化を促進・交換し効能を持続させる機能を持つ。

図４は、本考案に係わる本体とカートリッジとの相関断面図を表す 柿渋効果・効能を発揮させると同時に、美的効果を持つ置物としての価値観を合わせ持つ。

本考案は、柿渋効果・効能利用形態に限定しているが、他の染色着剤による同様の効果・効能を発揮出来うる。例えば、葡萄ポリフェノール、緑茶カテキン等である。又、無釉薬セラミック胎である為に温度変化・運動エネルギーが加わると遠赤外線効果により浸透した柿渋効能・効果が相乗的に増す。ランプや噴水器、噴霧器等への応用範囲が拡がる可能性がある。従って、その機能形態も多様に考えられる。今回の考案形態も一つの参考例である。

１ 本体容器
２ 有孔(穴)
３ 蔕(開閉)
４ 交換カートリッジ

Claims (2)

1. 柿渋成分を加圧・焼付けし付着、浸透させた陶器類で出来た、通気孔を有する本体容器とボール状のカートリッジからなる陶器類。
2. 紐状をよりあわせた手鞠状で、柿渋成分を焼付け・加圧・浸透させた磁器製からなるカートリッジある請求項1記載の陶器類。