JP3171875B2 - 電磁ソレノイドを用いたマッサージ器 - Google Patents

電磁ソレノイドを用いたマッサージ器

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JP3171875B2
JP3171875B2 JP15279791A JP15279791A JP3171875B2 JP 3171875 B2 JP3171875 B2 JP 3171875B2 JP 15279791 A JP15279791 A JP 15279791A JP 15279791 A JP15279791 A JP 15279791A JP 3171875 B2 JP3171875 B2 JP 3171875B2
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head
electromagnetic solenoid
tapper
spring
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浩範 岩本
雅之 三井
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、励磁コイルへの通電状
態に応じて往復移動するプランジャを備え、プランジャ
の移動時に発生する衝撃を緩和する衝撃吸収体を備えた
電磁ソレノイドを駆動源として用いることにより施療部
に叩き刺激を与えるマッサージ器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、図9に示すように、往復移動
するプランジャ12を備えた電磁ソレノイド10を駆動
源として用いることにより、施療部に叩き刺激を与える
ようにしたマッサージ器が提供されている。
【0003】電磁ソレノイド10は、図10に示すよう
に、両端にフランジを有する筒状のコイルボビン11a
に巻線を巻回して形成された励磁コイル11と、コイル
ボビン11aの一端部内に配置された鉄芯13と、鉄芯
13の一端部にかしめて結合され励磁コイル11の外側
を囲む形に配設されたヨーク14と、コイルボビン11
aに他端部から進退自在に挿入された磁性体よりなるプ
ランジャ12とを備えている。鉄芯13は筒状に形成さ
れる。鉄芯13内とコイルボビン11aの上記他端部と
には、それぞれ軸受用のブッシング15a,15bが嵌
着され、プランジャ12の一端部にかしめ固定された非
磁性体である連結棒16とプランジャ12とが、それぞ
れブッシング15a,15bによって支持される。連結
棒16は、一端部がコイルボビン11aから突出する。
ヨーク14は、略コ形に形成された一対のヨーク素体1
4a,14bをリベット等の固着具によって結合するこ
とにより形成される。さらに、プランジャ12の往復方
向(コイルボビン11aの軸方向)におけるヨーク14
の両端面にはそれぞれゴム等の弾性材料よりなる衝撃吸
収体17,18が配設される。プランジャ12において
連結棒16とは反対側の一端には衝撃吸収体17に当接
することによって、プランジャ12の移動範囲を規制す
る係止板12aが、プランジャ12の往復方向に直交す
る形で形成される。
【0004】このように構成された、電磁ソレノイド1
0は、衝撃吸収体17から係止板12aが離れた状態に
おいて、励磁コイル11に通電すると、鉄芯13−ヨー
ク14−プランジャ12−鉄芯13という磁路の磁気抵
抗を小さくするように、プランジャ12が鉄芯13に吸
引される向きに移動するのであり、衝撃吸収体17に係
止板12aが衝突することによってプランジャ12の移
動規制がなされるのである。ここで、衝撃吸収体17は
係止板12aから作用する衝撃力を緩和するこによっ
て、衝撃音のレベルを下げる目的で設けられている。
【0005】ところで、従来の衝撃吸収体17は、図1
1に示すように、プランジャ12の周囲に周方向に離間
して配列された8個の突起17bと、4個の突起17b
の先端面に突設された突起17aとを備えたものであっ
た。この衝撃吸収体17では、係止板12aは突起17
aを圧縮した後に突起17bに当接して移動が停止され
るのである。このように突起17a,17bの高さを2
段階に設定しているのは、係止板12aの衝撃を緩和す
る際に、まず、弾性率の小さい突起17aによって衝撃
力を急速に緩和し、次に、弾性率の大きい突起17bに
よって係止板12aを停止させるためである。
【0006】一方、上述した電磁ソレノイド10をマッ
サージ器の駆動源に用いる場合には、図9に示すよう
に、ヘッド部20に電磁ソレノイド10を収納するとも
に、連結棒16の先端に叩き子21を結合し、この叩き
子21をヘッド部20から突出させるようにする。ま
た、ヘッド部20は、弾性を有するネック部30を介し
て握りとしてのボディ部40に結合される。叩き子21
は、ヘッド部20との間に介装された押圧ばね22によ
って図9の下向きに付勢されており、この押圧ばね22
によってプランジャ12が自由に移動することが防止さ
れている。すなわち、押圧ばね22のばね力によって係
止板12aは通常は衝撃吸収体17に当接している。
【0007】人体の施療部に叩き子21を押し付けて押
圧ばね22を圧縮すると、係止板12aは衝撃吸収体1
7から離れる。ここで、プランジャ12が往復移動する
ように電磁ソレノイド10を駆動すると、叩き子21は
施療部に押し付けられていることによってほとんど移動
できないから、プランジャ12に対して吸引力が作用し
て係止板12aが衝撃吸収体17に当接したときに、ヘ
ッド部20が施療部からもっとも離れることになる。こ
のとき、叩き子21を介して施療部に衝撃力が作用す
る。次に、プランジャ12に対して作用する吸引力を解
除すると、ヘッド部20は施療部に近づく向きの押力を
受けているから施療部に近付く。このように叩き子21
の往復移動に伴って施療部に叩き刺激が与えられる。こ
こにおいて、衝撃吸収体18は叩き子21からの衝撃を
緩和するために設けられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の電磁ソレノイド10の衝撃吸収体17では、突起17
bの先端面に突起17aが突設されていたものであるか
ら、突起17aを十分に撓ませることができず、係止板
12aが衝撃吸収体17に当接したときに両突起17
a、17bの連結部に大きな応力が作用しやすいもので
あった。すなわち、プランジャ12に大きな吸引力が作
用するときやプランジャ12が高速で移動するときなど
には、衝撃力を十分に緩和できず、両突起17a、17
bの連結部が破損しやすいという問題があった。また、
衝撃力を十分に緩和できないから、騒音レベルも比較的
高いという問題があった。
【0009】さらに、上述したように、押圧ばね22の
ばね定数は、プランジャ12が自由に移動しない程度に
設定されていたものであって、叩き子21を施療部に当
接させるとヘッド部20が自重によって施療部に近づく
ものであった。すなわち、叩き子21を施療部に押し付
ける際の押力によってプランジャ12がヘッド部20の
中に押し込まれる量が変化するから、プランジャ12に
吸引力が作用したときのプランジャ12のストロークが
変化し、結果的に叩き刺激の衝撃力が変化する。ここ
に、プランジャ12のストロークが大きいほど衝撃力は
大きくなる。したがって、押圧ばね22のばね定数が小
さいと、叩き子21を施療部に押し付ける押力が小さく
てもプランジャ12のストロークが最大になってしま
い、叩き刺激の衝撃力が調節できないという問題が生じ
る。
【0010】さらに、上記構成のマッサージ器では、ボ
ディ部40を握るようになっているから、肩などの施療
部に叩き刺激を与えるときには便利であるが、腕や脚な
どに叩き刺激を与えたいような場合には、目的とする施
療部に叩き子21を当てにくく、使い勝手が悪いという
問題があった。
【0011】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、プランジャの移動により発生する衝撃力を十
分に緩和することができて破損のおそれがない衝撃吸収
体を備え、しかも、騒音レベルを従来よりも低減した電
磁ソレノイドを用いて、十分な強さの叩き刺激を与える
とともに、施療部に押し付ける強さに応じて叩き刺激の
強さを変えることができるようにし、さらには、腕や脚
などに叩き刺激を与える際に取り扱いやすいようにした
マッサージ器を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記目的を達成するために、電磁ソレノイドのプランジャ
に対して連結された叩き子と、電磁ソレノイドを収納し
叩き子を突出させるヘッド部と、ヘッド部に対して弾性
を有するネック部を介して結合された握り用のボディ部
とを備え、施療部に叩き子を接触させた状態でプランジ
ャを往復移動させて施療部に叩き刺激を与えるマッサー
ジ器であって、電磁ソレノイドは、励磁コイルへの通電
状態に応じて往復移動するプランジャを備え、プランジ
ャには往復方向に直交して突設された係止板が設けら
れ、定位置に設けた衝撃吸収体に係止板が衝突すること
によってプランジャの少なくとも一方の移動範囲が規制
され、衝撃吸収体が係止板との接触面にプランジャの周
囲に周方向に離間して配列されて係止板の衝撃を緩和す
るそれぞれ弾性を有した複数の突起を備え、各突起はプ
ランジャの往復方向における突出量が3段階以上に設定
されて成り、ヘッド部と叩き子との間には押圧ばねが配
設され、押圧ばねは、ばね定数が可変であり、且つ叩き
子が施療部に接触した状態においてヘッド部の自重に抗
して叩き子とヘッド部との間を所定距離に保つことがで
きるようにばね定数が設定されているのである。
【0013】請求項2の発明では、ヘッド部は、ネック
部との間に把手が突設されているのである。
【0014】
【作用】請求項1の構成によれば、電磁ソレノイドにつ
いて、係止板との接触面にプランジャの周囲に周方向に
離間して配列された弾性を有する複数の突起を衝撃吸収
体に設け、各突起のプランジャの往復方向における突出
量を3段階以上に設定しているので、各突起が互いに離
間して形成されていることによって、従来と同様の突出
量であっても各突起が十分に撓むことができるようにな
り、衝撃力を緩和する能力が高くなるのである。また、
各突起が互いに独立していることにより、突起同士の間
に連結部が形成されないから、大きな応力が作用しても
破損の機会が減少するのである。さらに、突起の突出量
が3段階以上に設定されているから、衝撃力を多段階で
緩和することができ、従来のように、衝撃力を緩和する
突起と係止片を停止させる突起との2段階の突出量の突
起を備えている場合に比較して、衝撃力を緩和する能力
が高くなるのである。また、叩き子を施療部に接触させ
たときにヘッド部の自重に抗して叩き子とヘッド部との
間が所定距離に保たれるようにしているので、叩き子を
施療部に押し付ける際にヘッド部内にプランジャを押し
込む寸法を調節しやすいのであって、プランジャの押し
込み寸法、すなわち叩き子を押し付けて押圧ばねを圧縮
する際の押し付ける強さによって叩き刺激の強さが変え
られるようになるのである。そして、押圧ばねのばね力
が可変であるから、叩き刺激や押し刺激の強さの調節範
囲が広くなり、使用者の要求に合わせたマッサージ効果
が期待できるのである。
【0015】請求項の構成によれば、ヘッド部にネッ
ク部との間で把手を形成しているので、この把手を持っ
て使用すれば、腕や脚などをマッサージするときには、
目的とする部位に叩き子を当てやすくなり、使い勝手が
向上するのである。
【0016】
【実施例】本実施例で用いる電磁ソレノイド10は、図
1に示すように、基本的な構成は、図10に示した従来
のものと同様である。ただし、ヨーク14を構成する一
方のヨーク素体14bは平板状であって、マッサージ器
のヘッド部20に対して取り付けやすい形状になってい
る。また、衝撃吸収体17は、図2(a)に示すよう
に、複数の突起17a,17b,17cをプランジャ1
2の周囲に周方向に離間した形で備えている。突起17
a,17b,17cの突出量は3段階に設定されてお
り、突出量が最大であるものが4個、次のものが4個、
最小のものが8個設けられ、各突起17a,17b,1
7cがプランジャ12を中心として点対称となるように
配置されている。要するに、突出量が最小である突起1
7cが等間隔で配設され、隣接する各突起17cの間
に、突起17a,17bが交互に配列されるのである。
ここで、突出量が最小の突起17cは、大幅の台部の先
端面に小幅の突部を突設した形状に形成されている。こ
のように、突起17a,17b,17cを3段階に設定
すれば、突出量が最大であるものはもっともよく撓むこ
とができ、突出量が小さくなるほど撓みにくくなるか
ら、突出量が最大である突起17aに係止板12aが当
接することによって衝撃力が急速に緩和され、さらに、
次の突出量の突起17bによって衝撃力が緩和された後
に、突出量が最小である突起17cによって係止片12
aの移動が停止されるのである。このような動作によれ
ば、各突起17a,17b,17cが互いに独立してい
ることによって、大きな応力が作用しても突起17a,
17b,17cが破損することがなく、また、衝撃力を
多段階で緩和するから、衝撃力を緩和する能力も高いも
のとなる。
【0017】次に、上記電磁ソレノイド10を用いたマ
ッサージ器の基本構成について説明する。図3および図
4に示すように、電磁ソレノイド10はヘッド部20に
収納され、ヘッド部20は合成樹脂弾性体などの弾性材
料により角筒状もしくは円筒状に形成されたネック部3
0を介してボディ部40に連結される。ボディ部40に
は電磁ソレノイド10への通電を制御する回路部を実装
した基板41が収納され、ボディ部40の外側面は握り
として機能する。また、回路部には、電源スイッチ42
および可変抵抗器43が接続されており、電源スイッチ
42によって、叩き刺激の強さを強弱2段階に設定で
き、また、可変抵抗器43によって叩きの速さが10段
階程度に設定できるようになっている。電源スイッチ4
2および可変抵抗器43には、図5に示すように、操作
用のつまみ42a,43aが設けられる。回路部は、電
源コード44を介して商用電源に接続される。また、電
磁ソレノイド10への接続線45は、ネック部30を通
して配設される。ボディ部40において電源コード44
が引き出される部位の近傍には吊り輪46が形成されて
いる。
【0018】ネック部30の両端部には、それぞれネッ
ク部30の外周面に突出する環状の結合リブ31が形成
され、図6に示すように、結合リブ31に対応してヘッ
ド部20とボディ部40との内周面には結合リブ32が
形成されている。ヘッド部20およびボディ部40は、
それぞれ半割体を結合して形成されており、ネック部3
0との結合部位の近傍に半割体を結合する結合ねじ33
が配設される。これによって、ネック部30の近傍での
ヘッド部20やボディ部40を構成する半割体同士の結
合強度を高め、ヘッド部20やボディ部40が開くのを
防止している。ヘッド部20において、電磁ソレノイド
10の連結棒16が突出する部位には、ヘッドカバー2
3が嵌着されている。また、ヘッド部20において、ネ
ック部30との連結部位には、主たる把手となるボディ
部40とは別に把手26が突設されており、この把手2
6を持てば、ヘッド部20の操作が容易になるようにし
てある。すなわち、腕や脚のマッサージを行うときに
は、把手26を持つようにすれば、叩き子21を目的と
する場所に当てやすくなり、使い勝手が向上するのであ
る。
【0019】ところで、連結棒16の先端部(下端部)
には、ボルトおよびナットを用いて叩き子21が結合さ
れており、電磁ソレノイド10のブッシング15bと叩
き子21との間には、叩き子21をヘッド部20から離
す向きに付勢する押圧ばね22が配設される。叩き子2
1の先端部には、軟質材料により形成されたアタッチメ
ント24が着脱自在に結合される。ここに、押圧ばね2
2は、連結棒16を鉛直方向に配置して叩き子21が下
側に位置する状態で施療部に叩き子21もしくはアタッ
チメント24を接触させたときに、ヘッド部20の自重
によって押圧ばね22が圧縮されることがなく係止片1
2aが衝撃吸収体17から離れることがない程度に、ば
ね定数を大きく設定しておく。ばね定数をこのように大
きく設定することによって、叩き子21やアタッチメン
ト24を施療部に押し付けるまでは、施療部に叩き刺激
が与えられないようにすることができるのである。ま
た、叩き子21のストロークは、押圧ばね22の圧縮量
が大きいほど、すなわち、叩き子21を施療部に押し付
けたときのヘッド部20と叩き子21との距離が小さい
ほど、大きくなるから、叩き子21やアタッチメント2
4を施療部に押し付ける力の大きさに応じて、叩き刺激
の強さを変えることができるのである。これは、押圧ば
ね22の圧縮量が大きいほど、プランジャ12に吸引力
が作用したときのプランジャ12の移動量が大きくなる
からであって、この移動量が大きいほど強い衝撃力が施
療部に作用するからである。要するに、叩き子21を施
療部に押し付ける力が強いほど叩き刺激が強くなるので
ある。しかも、叩き子21やアタッチメント24を施療
部に押し付けることによって、押圧ばね22のばね力が
施療部に作用するから、押し刺激を施療部に与えること
ができ、マッサージ効果を高めることができるのであ
る。以上のようにして、叩き刺激や押し刺激の強さを、
押圧ばね22の圧縮量に応じて変えることができるか
ら、スイッチ42や可変抵抗器43を操作することな
く、叩き子21やアタッチメント24を施療部に当てる
力を変えるだけで、使用者の好みに応じた刺激量が得ら
れるのである。
【0020】実施例では、図7および図8に示すよう
に、2本の押圧ばね22a,22bを2本設け、両押圧
ばね22a,22bが同時に機能する状態と、1本の押
圧ばね22aのみが機能する状態とを設定できるように
することによって、刺激量の調節範囲をさらに拡大して
いる
【0021】すなわち、径の異なるコイルスプリングよ
りなる2本の押圧ばね22a,22bを叩き子21とブ
ッシング15bとの間に配置し、小径の押圧ばね22b
の一端(上端)をばね座25に固着している。ばね座2
5には、図8に示すように、内周部の要所に厚み方向に
貫通した切欠部25aが形成され、切欠部25aを設け
た部位に対してばね座25の周方向に略90度離れた部
位には、ばね座25の厚み方向の上面側で下方に凹没し
た係合溝25bが形成されている。切欠部25aおよび
係合溝25bは、径方向に離れて2箇所ずつ形成されて
いる。一方、連結棒16の周面には、叩き子21が衝撃
吸収体18に接触するときにブッシング15aの下端に
位置する部位付近に係止ピン16aが突設されている。
係止ピン16aは、連結棒16の径方向の両側に突出
し、ばね座25の切欠部25aを通過できる程度の突出
量に設定されている。
【0022】この構成によれば、図7のように、ばね座
25をブッシング15bに当接する位置に設定しておけ
ば、2本の押圧ばね22a、22bが機能することによ
り強いばね力を作用させることができるのであって、強
い押し刺激を与えることが可能になる。一方、叩き子2
1を押し上げて衝撃吸収体18を圧縮すれば、係止ピン
16aがばね座25の切欠部25aを通るのであり、そ
の状態で叩き子21を90度回転させれば、係止ピン1
6aを係合溝25bに係合させることができるのであ
る。この状態で叩き子21を元に戻せば、押圧ばね22
bは圧縮された状態で連結棒16に保持されるから、叩
き子21の往復移動の際には、押圧ばね22aのみが機
能することになる。すなわち、1本の押圧ばね22aの
みが機能することにより、ばね力を弱くすることができ
るのである。そこで、押圧ばね22aは、従来と同様
に、叩き子21を施療部に接触させたときにヘッド部2
0の自重で圧縮される程度のばね定数とし、一方、両押
圧ばね22a、22bが機能するときには、ヘッド部2
0の自重では圧縮されない程度にばね力を作用させるこ
とが可能になるのである。ばね力をこのように設定すれ
ば、ばね力を調節できる範囲が広がり、使用者の要望に
応じたマッサージ効果を得ることができるのである。
【0023】
【発明の効果】請求項1の構成によれば、電磁ソレノイ
ドについて、係止板との接触面にプランジャの周囲に周
方向に離間して配列された弾性を有する複数の突起を衝
撃吸収体に設け、各突起のプランジャの往復方向におけ
る突出量を3段階以上に設定しているので、各突起が互
いに離間して形成されていることによって、従来と同様
の突出量であっても各突起が十分に撓むことができるよ
うになり、衝撃力を緩和する能力が高くなるという利点
がある。また、各突起が互いに独立していることによ
り、突起同士の間に連結部が形成されないから、大きな
応力が作用しても破損の機会が減少するのである。さら
に、突起の突出量が3段階以上に設定されているから、
衝撃力を多段階で緩和することができ、従来のように、
衝撃力を緩和する突起と係止片を停止させる突起との2
段階の突出量の突起を備えている場合に比較して、衝撃
力を緩和する能力が高くなるのである。また、叩き子を
施療部に接触させたときにヘッド部の自重に抗して叩き
子とヘッド部との間が所定距離に保たれるようにしてい
るので、叩き子を施療部に押し付ける際にヘッド部内に
プランジャを押し込む寸法を調節しやすいのであって、
プランジャの押し込み寸法、すなわち叩き子を押し付け
て押圧ばねを圧縮する際の押し付ける強さによって叩き
刺激の強さが変えられるようになり、押圧ばねのばね力
が可変であるから、叩き刺激や押し刺激の強さの調節範
囲が広くなり、使用者の要求に合わせたマッサージ効果
が期待できるという利点がある。
【0024】請求項の構成によれば、ヘッド部にネッ
ク部との間で把手を形成しているので、この把手を持っ
て使用すれば、腕や脚などをマッサージするときには、
目的とする部位に叩き子を当てやすくなり、使い勝手が
向上するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に用いる電磁ソレノイドを示し、(a)
は一部破断側面図、(b)は正面図である。
【図2】実施例に用いる電磁ソレノイドの衝撃吸収体を
示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図3】実施例の基本構成を示す断面図である。
【図4】実施例の基本構成を示す斜視図である。
【図5】実施例の基本構成を示す要部斜視図である。
【図6】実施例の基本構成を示す要部断面図である。
【図7】実施例を示す要部断面図である。
【図8】実施例を示す要部平面図である。
【図9】従来例を示す断面図である。
【図10】従来例に用いる電磁ソレノイドの一部破断側
面図である。
【図11】従来例に用いる電磁ソレノイドの衝撃吸収体
を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【符号の説明】
10 電磁ソレノイド 11 励磁コイル 12 プランジャ 12a 係止板 16a 係止ピン 17 衝撃吸収体 17a 突起 17b 突起 17c 突起 20 ヘッド部 21 叩き子 22 押圧ばね 22a 押圧ばね 22b 押圧ばね 25 ばね座 25a 切欠部 25b 係合溝 26 把手
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−48745(JP,A) 実開 昭53−88691(JP,U) 実開 昭62−52342(JP,U) 実開 昭53−62791(JP,U) 実開 平4−131233(JP,U) 実開 平4−347159(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 7/065 A61H 23/02 352 H02K 33/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁ソレノイドのプランジャに対して連
    結された叩き子と、電磁ソレノイドを収納し叩き子を突
    出させるヘッド部と、ヘッド部に対して弾性を有するネ
    ック部を介して結合された握り用のボディ部とを備え、
    施療部に叩き子を接触させた状態でプランジャを往復移
    動させて施療部に叩き刺激を与えるマッサージ器であっ
    て、電磁ソレノイドは、励磁コイルへの通電状態に応じ
    て往復移動するプランジャを備え、プランジャには往復
    方向に直交して突設された係止板が設けられ、定位置に
    設けた衝撃吸収体に係止板が衝突することによってプラ
    ンジャの少なくとも一方の移動範囲が規制され、衝撃吸
    収体が係止板との接触面にプランジャの周囲に周方向に
    離間して配列されて係止板の衝撃を緩和するそれぞれ弾
    性を有した複数の突起を備え、各突起はプランジャの往
    復方向における突出量が3段階以上に設定されて成り、
    ヘッド部と叩き子との間には押圧ばねが配設され、押圧
    ばねは、ばね定数が可変であり、且つ叩き子が施療部に
    接触した状態においてヘッド部の自重に抗して叩き子と
    ヘッド部との間を所定距離に保つことができるようにば
    ね定数が設定されて成ることを特徴とするマッサージ
  2. 【請求項2】 ヘッド部は、ネック部との間に把手が突
    設されて成ることを特徴とする請求項1記載のマッサー
    ジ器
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