JP3171530B2 - エレベーターの案内装置 - Google Patents

エレベーターの案内装置

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政之 重田
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    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B7/00Other common features of elevators
    • B66B7/02Guideways; Guides
    • B66B7/04Riding means, e.g. Shoes, Rollers, between car and guiding means, e.g. rails, ropes
    • B66B7/046Rollers

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  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)
  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Elevator Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エレベーターの案内装
置に係り、特に、乗りかごの水平方向の振動を低減する
ことができ、かつ、安価に構成することができるエレベ
ーターの案内装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エレベーターの案内装置に関する従来の
技術として、例えば、特開平5−186162号公報等
に記載された技術が知られている。
【0003】この従来技術は、案内装置を、ガイドレー
ルに常時接触させて乗りかごを案内する接触型案内装置
と、前記ガイドレール接触することなくガイドレールに
対向して乗りかごを案内する非接触型案内装置とにより
構成し、前記非接触型案内装置を磁気型案内装置により
構成し、この磁気型案内装置が、ガイドレールに対向し
た電磁石とガイドレールとの間の間隙の(ギャップ)変
化を変位検出器により検出することにより、ギャップを
一定する制御を行うものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術は、
非接触に乗りかごを案内する磁気型案内装置がギャップ
を一定にする制御を行っているため、乗りかごに水平方
向振動が発生していなくても、ガイドレールの曲がり、
継目等を磁気型案内装置の変位検出器が検出し、この信
号によって磁気型案内装置が吸引力を発生するため、乗
りかごに対して加振力を与え、乗りかごの水平方向の振
動を増加させてしまうという問題点を有している。この
ため、前述の従来技術は、乗りかごの水平方向振動の抑
制のために、乗りかご、または、かご枠の水平方向の加
速度を検出して制御を行う必要のあるものであった。
【0005】また、前述の従来技術は、変位検出器を、
電磁石毎に必要とするため、変位検出器を多数必要と
し、さらに、水平方向の振動抑制のために加速度検出器
をも多数必要とするため、案内装置が高価なものとなる
という問題点を有している。
【0006】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決し、乗りかごの水平方向に対する振動の制振に優
れ、かつ、安価なエレベーターの案内装置を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、エレベーターの走行案内装置を、ガイドレールに常
時接触して乗りかごを案内する第1の案内装置と、前記
ガイドレールに対向し非接触で乗りかごを案内する第2
の案内装置とを併設して構成し、前記第2の案内装置の
制御装置が、乗りかごまたはかご枠に取り付けられた加
速度検出器により検出された水平方向加速度の大きさと
方向とにより、第2の案内装置の力を制御するようにす
ることにより達成される。
【0008】また、前記目的は、第2の案内装置の制御
装置が、検出された加速度を積分する積分器を備え、そ
の積分値を加速度の帰還値に加え合わせ、この結果に基
づいて第2の案内装置の力を制御するようにすることに
より達成される。
【0009】さらに、前記目的は、前記加速度検出器を
乗りかごまたはかご枠の上部、あるいは、下部の一方に
設け、加速度検出器が設けられていない側の第2の案内
装置に対する加速度検出器の検出信号を時間調整する時
間調整要素を設け、加速度検出器が設けられていない側
の第2の案内装置の制御装置が、時間調整要素の出力信
号により、加速度検出器が設けられていない側の第2の
案内装置の力を制御するようにすることにより達成され
る。
【0010】また、前記目的は、加速度検出器に、第2
の案内装置の制御に不要な直流成分と高周波成分とを除
去するバンドパスフィルタを備えるようにすることによ
り達成される。
【0011】
【作用】ガイドレールに常時接触して乗りかごを走行案
内する第1の案内装置は、乗りかごの偏荷重を支持する
力を発生しながら乗りかごの走行を案内する。
【0012】乗りかごまたはかご枠に取り付けられた加
速度検出器は、水平方向加速度の大きさとその方向を検
出する。
【0013】ガイドレールに対向して非接触で乗りかご
を走行案内する第2の案内装置の制御装置は、検出され
た加速度の大きさ及び方向に応じて第2の案内装置の力
を制御し、乗りかごまたはかご枠の加振力を相殺する力
を発生させ、これにより、乗りかごに水平方向の振動を
発生させないように乗りかごの走行を案内することがで
きる。
【0014】また、第2の案内装置の制御装置は、検出
された加速度の積分値を加速度と突合せて案内力を制御
しているので、ガイドレールとかご枠との間隙をより安
定に制御することができる。
【0015】さらに、時間調整要素は、検出された加速
度信号を走行速度及び上下案内装置間の距離に起因する
時間調整を行い、加速度検出器が取り付けられていない
側の加速度信号として出力するこができる。これによ
り、加速度検出器の必要数を低減することができ、より
安価に乗りかごの案内を行うことができる。
【0016】加速度検出器に備えられるバンドパスフィ
ルタは、第2の案内装置の制御に不要な直流成分と高周
波成分とを除去する。これにより、より安定な乗りかご
の案内を行うことができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明によるエレベーターの走行案内
装置の一実施例を図面により詳細に説明する。
【0018】図1は本発明の第1の実施例によるエレベ
ーターの案内装置の構成を示す図、図2は乗りかごの支
持力特性を説明する図、図3はガイドレールが変位した
場合の案内装置の動作波形を示す図、図4はガイドレー
ルが大きく蛇行している場合の案内装置の動作を説明す
る図、図5は乗りかご内から加振力を受けた場合の案内
装置の動作を説明する図、図6は振動抑制効果を説明す
る図、図7は乗りかご内から受ける加振力に対するギャ
ップの応答波形を示す図である。図1において、1は乗
りかご、2はかご枠、31、32は防振ゴム、41、4
2はガイドレール、51〜54は案内装置、61、62
は加速度検出器、71〜74はローラガイド、81〜8
4は磁気ガイド、9は磁気ガイド81〜84の制御装
置、91はアンプ、93は電流アンプ、94は位相反転
器である。
【0019】本発明の第1の実施例が適用されたエレベ
ーターは、図1に示すように、乗りかご1がかご枠2の
上に防振ゴム31、32により支持され、かご枠2に、
昇降路内に立設したガイドレール41、42に沿って乗
りかごを案内する本発明の実施例による案内装置51〜
54が取り付けられて構成されている。
【0020】案内装置51〜54は、それぞれ、ガイド
レール41、42に常時接触して乗りかごの走行を案内
する第1の案内装置であるローラガイド71〜74と、
前記ガイドレール41、42に非接触で乗りかごの走行
を案内する第2の案内装置である電磁石により構成した
磁気ガイド81〜84とを備えている。なお、ローラガ
イド71〜74と磁気ガイド81〜84とは、図の煩雑
さを避けるため、それぞれの位置に1組しか示していな
いが、ガイドレールの対向面、両側面に対してそれぞれ
案内を行うために、各位置にそれぞれ3組設けられるの
が一般的である。
【0021】第1の案内装置であるローラガイド71〜
74のガイドレールに対向するローラガイドは、図2に
示すように、右側ローラガイドのばね、及び、左側ロー
ラガイドのばねを、所定の距離だけ押し込み、これらの
合成支持力によりかご枠2すなわち乗りかご1を中立点
(変位0mm)に支持するように構成されている。この
合成支持力は、乗りかご1に偏荷重が作用した場合に、
かご枠2とガイドレール41、42とが衝突しないよう
な力に設定されている。また、この合成支持力は、ガイ
ドレール41、42の曲がり等の変位に対して乗りかご
1を中立点に移動させるように作用する。
【0022】第2の案内装置である磁気ガイド81〜8
4の制御装置9は、かご枠2の上部及び下部に取り付け
られた加速度検出器61、62により検出された加速度
出力から、かご枠2のガイドレール41、42の案内面
が対向し合う方向(左右方向)の加速度を検出して、こ
の加速度を打ち消すように帰還制御を行う。この帰還制
御は、1つの加速度検出器からの検出信号により、かご
枠2の左右に取り付けた2つの磁気ガイドを制御するよ
うに行われる。
【0023】すなわち、かご枠2の上部に取り付けられ
た加速度検出器61の出力は、かご枠上部に取り付けら
れている磁気ガイド81、82の制御のために磁気ガイ
ド制御装置9aに入力される。そして、この加速度検出
信号は、アンプ91で増幅された後電流アンプ93によ
り磁気ガイド81の電磁石に対する電流に変換されると
共に、アンプ91で増幅された後移送反転器94を経て
電流アンプ93により磁気ガイド82の電磁石に対する
電流に変換される。磁気ガイド81、82の電磁石に対
する電流は、安定化のため電流検出器、帰還アンプ9
1’を介して帰還制御されている。
【0024】また、かご枠2の下部に取り付けられてい
る磁気ガイド83、84は、かご枠2の下部に取り付け
られている加速度検出器62の出力により、前述したか
ご枠2の上部に設けられている磁気ガイドの場合と同様
に制御される。
【0025】図3には、従来技術及び本発明の第1の実
施例において、ガイドレールが変位した場合の案内装置
の動作波形が示されている。
【0026】いま、図3(a)に示すように、ガイドレ
ール面がステップ状に変化したものとする。すなわち、
案内装置がガイドレールの継目、段差等を通過したもの
とする。この場合、従来技術の案内装置は、ギャップが
ローラガイドのばね力によって、図3(b)に示すよう
に中立点に移動しようとし、さらに、磁気ガイドがギャ
ップを一定に制御するため、乗りかご1に、図3(c)
に示すような加速度が発生する。この加速度は、ローラ
ガイドのばね定数(N/mm)が大きいほどガイドレー
ルの変位によって生じる加振力が大きくなるため大きく
発生する。
【0027】本発明の第1の実施例の場合、第1の案内
装置は、従来技術の場合と同様に作用するが、第2の案
内装置の制御装置は、この加速度の方向と大きさを検出
し、ガイドレールの変位によってローラガイドが、かご
枠に与える加振力を小さくするように制御する。すなわ
ち、例えば、右側ガイドレールが、かご枠に近づく変位
で加速度が左方向に発生したとき、第2の案内装置の制
御装置は、右側の電磁石の電流を制御して電磁石の吸引
力を増加させて右側ローラガイドのばねによる加振力を
減じるようにして、乗りかごの加速度を抑制する。
【0028】このために、本発明の第1の実施例におい
ては、図3(c)に示す波形と近似の加速度が検出され
たとき、第2の案内装置の制御装置は、右側電磁石及び
左側電磁石に対して、図3(d)、図3(e)に示すよ
うな、乗りかごの加速度を打ち消す吸引力を発生する波
形の電流を流す。この結果、実際の乗りかごの加速度
は、図3(f)に示すようなものとなり、乗りかごの振
動を従来技術に比較して小さなものとすることができ
る。
【0029】なお、本発明の第1の実施例における第2
の案内装置である磁気ガイドは、省エネルギー化のた
め、通常状態で電磁石電流を流すことなく使用するもの
であり、図3(d)、図3(e)の電流波形に示すよう
に、負側の電流を流さないようにしている。その理由は
は、この負側の電流を流すと、乗りかごの加速度を大き
くする方向に第2の案内装置が作用してしまうからであ
る。
【0030】次に、図4を参照して、ガイドレールが大
きく蛇行している場合の案内装置の動作を説明する。
【0031】図4において、状態1は、ガイドレールが
基準線(実際には存在しない)に平行に据え付けられて
いる部分を乗りかごが通過する場合を示しており、乗り
かごに加速度が発生していない。この場合、乗りかごの
走行案内は、第1の案内装置であるローラガイドによっ
て行われている。
【0032】また、状態2は、ガイドレールが基準線よ
り左側に偏芯して据え付けられている部分を乗りかごが
通過する場合を示している。この場合、ガイドレールの
偏芯量χによってローラガイドの押しばねが、乗りかご
に加振力frを与え、乗りかごには加速度aが発生し始
める。第2の案内装置の制御装置は、検出された加速度
aにより、右側の電磁石に吸引力fmを発生させる。こ
の吸引力fmを、前記加振力frとほぼ同一の力で逆方
向に作用させるように制御すれば、乗りかごが左右方向
に移動することを阻止することができ、乗りかごに左右
方向の加速度が生じることを抑制することができる。
【0033】次に、図5を参照して、乗りかご内から加
振力を受けた場合の案内装置の動作を説明する。
【0034】乗りかご内からの加振力は、かご内の乗客
が乗りかごを揺する等により発生するもので、いま、図
5に示すように、右方向の加振力fkが乗りかごに作用
し、加速度aが発生したとする。この場合、第2の案内
装置の制御装置は、検出された加速度aにより、図4に
より説明した場合と同様に、加速度aの発生方向とは逆
側の左側電磁石に吸引力fmを発生させる。これによ
り、磁気ガイドは、ローラガイドのばね力を増強するよ
うに作用し、乗りかごの左右方向の加速度を抑制するこ
とができる。
【0035】図6には、本発明の第1の実施例による案
内装置の振動抑制効果を説明するための波形が示されて
いる。いま、ガイドレールに図6(a)に示すような曲
がりが生じていたとする。この場合、このガイドレール
の曲がりにより、従来技術による案内装置は、図6
(b)に示すように、乗かごに大きな左右方向加速度を
発生させる。一方、本発明の第1の実施例による案内装
置は、図6(c)に示すように、乗りかごの左右方向の
加速度の発生を小さくすることができ、しかも、その振
動を短時間に収束させることができる。
【0036】図7には、本発明の第1の実施例による案
内装置の乗りかご内から受ける加振力に対するギャップ
の応答波形を示している。いま、乗りかご内から図7
(a)に示すような波形の加振力が案内装置に加えられ
たものとする。実際には、図7(a)に示すような加振
力が与えられることはないが、ここでは、仮想的にこの
ような波形の加振力が与えられたとする。
【0037】この場合、従来技術による案内装置は、磁
気ガイドが、ギャップ検出器を備えてギャップを一定に
する制御を行っているので、ギャップを変位させる応答
が早く、細かい振動を乗かごに与えることになる。一
方、本発明の第1の実施例による案内装置は、ギャップ
検出器を使用していないため、ギャップを変位させる応
答が遅い。しかし、その、制定時間は、従来技術の案内
装置とほぼ同一とすることができ、しかも、従来技術の
場合のように、乗かごに細かい振動を与えることがな
い。
【0038】図8は本発明の第2の実施例によるエレベ
ーターの案内装置の構成を示す図である。図8におい
て、92は積分器であり、他の符号は図1の場合と同一
である。 図8に示す本発明の第2の実施例は、前記第
2の案内装置である磁気ガイド81〜84の制御装置9
が、前述した本発明の第一の実施例の場合と同様に、か
ご枠2の上部及び下部に取り付けられた加速度検出器6
1、62により検出された加速度出力から、かご枠2の
ガイドレール41、42の案内面が対向し合う方向(左
右方向)の加速度を検出して、この加速度を打ち消すよ
うに帰還制御を行う。この帰還制御は、1つの加速度検
出器からの検出信号により、かご枠2の左右に取り付け
た2つの磁気ガイドを制御するように行われる。
【0039】この本発明の第2の実施例が、本発明の第
1の実施例と相違する点は、制御装置9aが、比例積分
回路を備えて構成されている点である。そして、かご枠
上部に取り付けられた加速度検出器61の出力は、制御
装置9aのアンプ91に加えられると共に、積分器92
とアンプ91”とからなる比例積分回路に加えられ、ア
ンプ91の出力と比例積分された出力とが加算されて、
磁気ガイド81、82の電磁石に電流を流す電流アンプ
93に、直接あるいは位相反転器94を介して加えられ
る。磁気ガイド81、82は、これにより乗りかごの走
行案内を行っている。また、かご枠下部の磁気ガイド8
3、84も、前述と同様に構成される制御装置9bによ
り、前述と同様に制御される。
【0040】前述した本発明の第2の実施例によれば、
加速度帰還の位相補償を行うことができるので、磁気ガ
イドと案内レールとのギャップをより安定に制御するこ
とが可能である。
【0041】図9は本発明の第3の実施例によるエレベ
ーターの案内装置の構成を示す図である。図9におい
て、95は時間調整要素であり、他の符号は図1の場合
と同一である。
【0042】図9に示す本発明の他の実施例は、前述し
た本発明の第2の実施例において、かご枠上部に設けら
れていた加速度検出器61をなくし、かご枠下部に設け
られた加速度検出器62からの検出信号を、時間調整要
素95を介して上部の第2の案内装置である磁気ガイド
の制御装置9aに与えるようにしたものである。
【0043】すなわち、かご枠下部に取り付けられた加
速度検出器62により検出された加速度信号は、前述し
た本発明の第2の実施例の場合と同様に、制御装置9b
に与えられ、制御装置9bは、与えられた加速度信号に
より、下部の第2の案内装置である磁気ガイド83、8
4を制御する。
【0044】また、加速度検出器62で検出された加速
度信号は、時間調整要素95により時間調整が行われた
後、制御装置9aに与えられ、制御装置9aは、与えら
れた加速度信号により、上部の第2の案内装置である磁
気ガイド81、82を制御する。この場合、時間調整要
素95は、乗りかごの走行速度と上下の案内装置の相互
間距離とにより上部案内装置の通過時間を求めて、加速
度検出器61からの検出信号の時間調整を行う。
【0045】なお、前述では、かご枠上部の加速度検出
器61を不用とするとして説明したが、本発明は、かご
枠上部の加速度検出器61を残し、かご枠下部の加速度
検出器62を無くす構成とすることもできる。この場
合、下部の磁気ガイド83、84の制御装置9bが、か
ご枠上部の加速度検出器61により検出された加速度信
号を時間調整要素を介して与えられて、下部の磁気ガイ
ド83、84を制御することになる。
【0046】前述した本発明の第3の実施例によれば、
かご枠上部または下部の一方の加速度検出器を不用とす
ることができ、装置全体を安価に構成することができ
る。
【0047】図10は本発明の第4の実施例によるエレ
ベーターの案内装置の構成を示す図である。
【0048】図10に示す本発明の第4の実施例は、第
2の案内装置を下部の磁気ガイドのみとしたものであ
る。図示例では、かご枠下部の案内にのみ、第2の案内
装置である磁気ガイド83、84及びその制御装置9b
を設けている。この例においても、かご枠上部の案内に
のみ、第2の案内装置である磁気ガイド81、82及び
その制御装置9aを設けるようにしてもよい。
【0049】このような本発明の第4の実施例によれ
ば、第2の案内装置である磁気ガイド及びその制御装置
を、かご枠の上下どちらか一方にのみ備えるだけで、水
平方向加速度の制振効果を得ることができ、案内装置を
安価に構成することができる。
【0050】前述で説明した本発明の第1〜第4の実施
例は、2本のガイドレール41、42の向い合う案内面
方向(左右方向)に乗りかごに対する支持力を作用させ
る案内装置、特に、ローラガイドと併用される磁気ガイ
ドについて説明した。本発明によるエレベーターの案内
装置における磁気ガイドは、ローラガイドと併用される
ているため、前述した第1〜第4の実施例に説明したよ
うに、磁気ガイドとしては、2本のガイドレール41、
42の向い合う案内面方向(左右方向)に乗りかごに対
する支持力を作用させるものを備えるだけでもよい。
【0051】本発明は、さらに、乗かごの前後方向に対
して、すなわち、1本のガイドレールの他の案内面方向
(前後方向)に乗りかごの支持力を作用させる磁気ガイ
ドを備えて構成することもできる。
【0052】図11は本発明の第5の実施例によるエレ
ベーターの案内装置の構成を示す図である。図11にお
いて、9c、9dは制御装置、63、64は加速度検出
器、85〜88は磁気ガイドであり、他の符号は図8の
場合と同一である。
【0053】図11に示す本発明の第5の実施例は、前
述したような、1本のガイドレールの他の案内面方向
(前後方向)に乗りかごの支持力を作用させる磁気ガイ
ドを備えた例であり、図11は、制御装置9を除いた部
分が、乗りかご1及びかご枠2の上部から見たものであ
り、図の煩雑を避けるため、かご枠上に設けられ、乗り
かごの前後方向にのみ支持力を作用させる磁気ガイド8
5〜88と加速度検出器63、64のみを示している。
【0054】図11において、乗りかご1は、図1によ
り説明したように、かご枠2の上に防振ゴムを介して乗
せられており、かご枠2には、ガイドレール41、42
の前後方向案内面に対して常時接触して乗りかご1を走
行案内する図示しないローラガイドと、非接触で乗りか
ご1を走行案内する電磁石で構成した磁気ガイド85〜
88とが設置されている。
【0055】磁気ガイド85、86は、ガイドレール4
1の乗りかごの前後方向に対向して対して一対として構
成され、加速度検出器63からの加速度信号を受ける制
御装置9cにより制御される。また、他方のガイドレー
ル42に対しても磁気ガイド87、88が一対の構成と
して設けられており、この磁気ガイドも、加速度検出器
64からの加速度信号を受ける制御装置9dにより制御
される。
【0056】制御装置9c、9dは、図8により説明し
た本発明の第2の実施例の場合と同一に構成されてお
り、これらの制御装置により、磁気ガイド85、86及
び87、88を制御することにより、乗りかご1の前後
方向の振動を、同様の作用により抑制することができ
る。
【0057】この本発明の第5の実施例によれば、左右
のガイドレール41、42の前後方向の同相変位に対す
る制振効果はもちろんのこと、逆相変位に対しても制振
効果を得ることができる。
【0058】図11により説明した案内装置の制御装置
9c、9dは、図1の場合と同一に構成することがで
き、このように構成した場合も、同様に、乗りかごの前
後方向の振動を抑制することができる。また、この本発
明の第5の実施例による案内装置は、かご枠の下側にも
設けるようにすることができ、この場合より効果的に乗
りかごの前後方向の振動を抑制することができる。さら
に、この本発明の第5の実施例による案内装置は、前述
した本発明の第1〜第4の実施例のものと併用すること
ができ、この場合、乗りかごの前後左右の全ての方向の
振動を効果的に抑制することができる。
【0059】図12は本発明の第6の実施例によるエレ
ベーターの案内装置の構成を示す図である。
【0060】図12に示す本発明の第6の実施例は、か
ご枠の上部、下部に設けられる磁気ガイド81〜84に
対する制御装置90a〜90dと加速度検出器61a、
61b、62a、62bとを、それぞれ磁気ガイド81
〜84に近接する位置に配置して構成したものである。
【0061】このような構成を有する本発明の第6の実
施例は、各制御装置、加速度検出器及び磁気ガイドの電
磁石の相互間の配線を短くすることができるのて、各制
御装置がノイズの影響を受けることが少なく、各磁気ガ
イドが高精度に乗りかごの案内を行うことができる。ま
た、磁気ガイドの制御装置を、各磁気ガイド対応させて
構成し、磁気ガイドの近傍に配置されるので、各制御装
置の小形化を図ることができ、かつ、設置場所の裕度を
広くできる。
【0062】図13は前述した本発明の各実施例に使用
される加速度検出器の周波数特性を説明する図である。
【0063】図13に示すように、前述した本発明の各
実施例に使用される加速度検出器は、磁気ガイドの制御
に不用な直流成分と高周波成分とを除去する特性を有す
る。このために、加速度検出器は、その内部にバンドパ
スフィルタを備えて構成される。これにより、乗りかご
またはかご枠の傾きによって生じる加速度の直流成分
(0.2Hz未満)と加速度検出器の高周波ノイズ(2
0Hz以上)とを除去することができ、磁気ガイドの制
御精度を向上させることができる。
【0064】前述した本発明の各実施例は、第2の案内
装置である磁気ガイドの制御装置をアナログ制御装置に
より構成したとして説明したが、本発明は、前記第2の
案内装置である磁気ガイドの制御装置をディジタル制御
装置により構成することができ、これにより、より高精
度の案内制御を行うことが可能となる。なお、ここで、
本発明の請求項に記載された発明以外の他の実施の態様
を列挙すると以下の通りである。 前記加速度検出器が、
乗りかごの振動方向に対して少なくとも1個備えられる
ことを特徴とするエレベーターの案内装置。 前記第2の
案内装置、第2の案内装置の制御装置及び加速度検出器
のそれぞれが、かご枠の上下の少なくとも一方に対応し
て備えられることを特徴とするエレベーターの案内装
置。 前記第2の案内装置及び第2の案内装置の制御装置
が、乗りかごまたはかご枠の上部及び下部の両方に対応
して設けられ、前記加速度検出器が、乗りかごまたはか
ご枠の上部あるいは下部のいずれか一方に設けられ、第
2の案内装置の制御装置の一方が、前記加速度検出器の
検出信号を時間調整する時間調整要素を介して受け取る
ことを特徴とするエレベーターの案内装置。 前記加速度
検出器と前記第2の案内装置の制御装置とが、前記第2
の案内装置の個々に近接した位置に配置されることを特
徴とするのエレベーターの案内装置。 前記第1の案内装
置と前記第2の案内装置とが、ガイドレールの全ての案
内面に対応して備えられることを特徴とするエレベータ
ーの案内装置。 前記加速度検出器が、検出された加速度
信号の第2の案内装置の制御に不要な直流成分及び高周
波成分を除去するバンドパスフィルタを備えて構成され
ることを特徴とするエレベーターの案内装置。 前記第2
の案内装置が、電磁石で構成された磁気ガイド装置であ
ることを特徴とするエレベーターの案内装置。 前記第1
の案内装置が、ローラガイドあるいはガイドシューを備
えて構成されることを特徴とするエレベーターの案内装
置。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、案
内レールの曲がり、段差による加振力、乗りかご内から
の加振力により生じる乗りかごの水平方向加速度を低減
することができ、乗りかごの振動を防止することができ
る。また、本発明によれば、ギャップセンサーを使用す
ることなく、走行案内装置を安価に構成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるエレベーターの案
内装置の構成を示す図である。
【図2】乗りかごの支持力特性を説明する図である。
【図3】ガイドレールが変位した場合の案内装置の動作
波形を示す図である。
【図4】ガイドレールが大きく蛇行している場合の案内
装置の動作を説明する図である。
【図5】乗りかご内から加振力を受けた場合の案内装置
の動作を説明する図である。
【図6】振動抑制効果を説明する図である。
【図7】乗りかご内から受ける加振力に対するギャップ
の応答波形を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施例によるエレベーターの案
内装置の構成を示す図である。
【図9】本発明の第3の実施例によるエレベーターの案
内装置の構成を示す図である。
【図10】本発明の第4の実施例によるエレベーターの
案内装置の構成を示す図である。
【図11】本発明の第5の実施例によるエレベーターの
案内装置の構成を示す図である。
【図12】本発明の第6の実施例によるエレベーターの
案内装置の構成を示す図である。
【図13】加速度検出器の周波数特性を説明する図であ
る。
【符号の説明】 1 乗りかご 2 かご枠 9 磁気ガイド81〜84の制御装置 31、32 防振ゴム 41、42 ガイドレール 51〜54 案内装置 61〜64 加速度検出器 71〜74 ローラガイド 81〜88 磁気ガイド 91、91’、91” アンプ 92 積分器 93 電流アンプ 94 位相反転器 95 時間調整要素
フロントページの続き (72)発明者 安藤 武喜 東京都千代田区神田錦町一丁目6番地 株式会社 日立ビルシステムサービス内 (72)発明者 黒沢 俊明 東京都千代田区神田錦町一丁目6番地 株式会社 日立ビルシステムサービス内 (72)発明者 軒田 昭浩 東京都千代田区神田錦町一丁目6番地 株式会社 日立ビルシステムサービス内 (72)発明者 籠宮 健吉 東京都千代田区神田錦町一丁目6番地 株式会社 日立ビルシステムサービス内 (72)発明者 稲葉 博美 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 重田 政之 茨城県勝田市市毛1070番地 株式会社 日立製作所水戸工場内 (56)参考文献 特開 平6−92573(JP,A) 特開 平5−132270(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベーターの乗りかごを昇降路内のガ
    イドレールに沿って案内するエレベーターの案内装置に
    おいて、常時ガイドレールに接触して乗りかごを案内す
    る第1の案内装置と、前記ガイドレールに対向し非接触
    で乗りかごを案内する第2の案内装置と、前記第2の案
    内装置の制御装置と、乗りかご自身またはかご枠自身に
    設けられ、その加速度を検出するバンドパス特性を有す
    加速度検出器とを備え、前記第2の案内装置の制御装
    置は、前記加速度検出器が検出した加速度信号を増幅し
    た電流によって、前記第2の案内装置が乗りかごの加速
    度を打ち消すように前記第2の案内装置を制御すること
    を特徴とするエレベーターの案内装置。
  2. 【請求項2】 エレベーターの乗りかごを昇降路内のガ
    イドレールに沿って案内するエレベーターの案内装置に
    おいて、常時ガイドレールに接触して乗りかごを案内す
    る第1の案内装置と、前記ガイドレールに対向し非接触
    で乗りかごを案内する第2の案内装置と、前記第2の案
    内装置の制御装置と、乗りかご自身またはかご枠自身に
    設けられ、その加速度を検出するバンドパス特性を有す
    加速度検出器とを備え、前記第2の案内装置の制御装
    置は、前記加速度検出器が検出した加速度信号を増幅し
    た電流及び前記加速度信号を積分した信号を増幅した電
    流によって、前記第2の案内装置が乗りかごの加速度を
    打ち消すように前記第2の案内装置を制御することを特
    徴とするエレベーターの案内装置。
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