JP3171112U - 紙パック容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】開封作業が楽になり、特に、年配者の方々の開封作業の負担を軽減させることができる紙パック容器を提供する。【解決手段】断面四角形状の紙製筒体により形成され、上側が屋根部3により塞がれた紙パック容器であって、前記屋根部は、前記紙製筒体の対向する開封用正面板31および非開封用背面板を内側に折り込むと共に前記紙製筒体の上端部を封止することにより形成され、前記屋根部の封止部のうちの非開封側には、前記封止部の厚さ方向に貫設された指挿入穴6を設け紙パック容器を形成する。【選択図】図2
Description
本考案は、牛乳やジュース等の液体を封入する紙パック容器に関する。
図6に示すように、紙パック容器aは、屋根部bを備えている。この屋根部bは、四角柱の容器本体cの上部dを折り込むと共に上部dの上端部を封止して形成されている。
そして、注ぎ口は、屋根部bの封止部eを開封して折り込まれた部分fを引き出すことにより形成される(例えば、特許文献1)。
しかし、かかる紙パック容器aは、開封し難く、特に年配者の方々にとっては開封作業が大きな負担になっていた。
また、一方の手で紙パック容器aを支えながら、他方の手で紙パック容器a開封作業しなければならないため、紙パック容器aが不安定になり易く、開封作業がさらに困難なものになっていた。
本考案が解決しようとする課題は、開封作業が楽になり、特に、年配者の方々の開封作業の負担を軽減させることができる紙パック容器を提供することである。
請求項1に記載の考案は、
断面四角形状の紙製筒体により形成され、上側が屋根部により塞がれた紙パック容器であって、
前記屋根部は、前記紙製筒体の対向する開封用正面板および非開封用背面板を内側に折り込むと共に前記紙製筒体の上端部を封止することにより形成され、
前記屋根部の封止部のうちの非開封側には、前記封止部の厚さ方向に貫設された指挿入穴が形成されていることを特徴とする紙パック容器である。
断面四角形状の紙製筒体により形成され、上側が屋根部により塞がれた紙パック容器であって、
前記屋根部は、前記紙製筒体の対向する開封用正面板および非開封用背面板を内側に折り込むと共に前記紙製筒体の上端部を封止することにより形成され、
前記屋根部の封止部のうちの非開封側には、前記封止部の厚さ方向に貫設された指挿入穴が形成されていることを特徴とする紙パック容器である。
請求項2に記載の考案は、
前記指挿入穴の形状が、楕円形であることを特徴とする請求項1に記載の紙パック容器である。
前記指挿入穴の形状が、楕円形であることを特徴とする請求項1に記載の紙パック容器である。
請求項3に記載の考案は、
前記指挿入穴の穴縁は、指の腹部に合致するように湾曲していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の紙パック容器である。
前記指挿入穴の穴縁は、指の腹部に合致するように湾曲していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の紙パック容器である。
請求項4に記載の考案は、
折り込まれた前記開封用正面板を手前に引き出すために引き出し手段が前記開封用正面板に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の紙パック容器である。
折り込まれた前記開封用正面板を手前に引き出すために引き出し手段が前記開封用正面板に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の紙パック容器である。
請求項5に記載の考案は、
前記引き出し手段は、上方に開口部を有する袋状に形成され、前記開口部から前記引き出し手段内に指を挿入して前記開封用正面板を手前に引き出せるように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の紙パック容器である。
前記引き出し手段は、上方に開口部を有する袋状に形成され、前記開口部から前記引き出し手段内に指を挿入して前記開封用正面板を手前に引き出せるように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の紙パック容器である。
本考案によれば、開封作業が楽になり、特に、年配者の方々の開封作業の負担を軽減させることができる紙パック容器を提供することができる。
以下、本考案の実施の形態の紙パック容器について、図面を参照しながら説明する。
1.紙パック容器の構成
図1は、本実施の形態に係る紙パック容器を示す斜視図である。図2は、本実施の形態に係る紙パック容器の開封作業を示す斜視図である。
図1は、本実施の形態に係る紙パック容器を示す斜視図である。図2は、本実施の形態に係る紙パック容器の開封作業を示す斜視図である。
図1に示すように、紙パック容器1は、ゲーブルトップ型の容器であって、容器本体2と屋根部3とを備えており、屋根部3の棟の位置には封止部4が形成されている。封止部4の正面側が開け口となっている。
容器本体2は、本体正面板21と、本体背面板22と、左右一対の本体側面板23と、底面板24とを備えている。
屋根部3は、本体正面板21と折り曲げ線5を介して連続する開封用正面板31と、本体背面板22と折り曲げ線5を介して連続する非開封用背面板32と、本体側面板23と折り曲げ線5を介して連続する屋根面板33とを備えている。
屋根部3は、屋根面板33を折り曲げると共に、開封用正面板31及び非開封用背面板32をガセット状に内側に折り込むことにより形成されている。
屋根部3の棟部には封止部4が形成されている。
封止部4は、屋根面板33の上端部に形成されたシール用フラップ部331間に、開封用正面板31及び非開封用背面板32の上端部に形成された折り込みフラップ部311、321を位置させ、これらを糊付けすることにより形成されている。
封止部4のうちの開封側とは反対側の端部には、指Fを挿入するための指挿入穴6が形成されている。指挿入穴6は楕円形の形成されており、指挿入穴6の縁部は、指Fの腹部と合致するように湾曲している。
これにより、開封作業者が指Fを指挿入穴6に挿入したときに、指Fが指挿入穴6にフィットすることができ、違和感なく、快適に開封作業をすることができるようになっている。
開封用正面板31には、開封用正面板31を引き出すための引き出し手段7が設けられている。
引き出し手段7は、上方に開口する袋体を開封用正面板31の表面に取り付けることにより形成されており、開口から引き出し手段7内に指を挿入できるようになっている。なお袋体は、合成樹脂シート等の可撓性を有する材料で形成されている。
引き出し手段7の形態は、特に限定されるものではなく、例えば、図3〜図5に示すように、指でつまむことができる舌片体71を開封用正面板31の表面に取り付けることにより形成される。
2.紙パック容器の開封作業
以上のようにして構成される紙パック容器1を開封する場合には、開封作業者は、まず、開封用正面板31の折り込みフラップ部311を、屋根面板33のシール用フラップ部331と共に左右に押し拡げて、引き出し手段7を露出させる。
以上のようにして構成される紙パック容器1を開封する場合には、開封作業者は、まず、開封用正面板31の折り込みフラップ部311を、屋根面板33のシール用フラップ部331と共に左右に押し拡げて、引き出し手段7を露出させる。
次に、図2に示すように、開封者の一方の手の指Fを指挿入穴6に挿入して紙パック容器1を保持し、開封者の他方の手の指Fを引き出し手段7内に指を挿入する。そして、図2の白抜き矢印の方向に開封用正面板31を引き出すことにより、封止部4が開封されて注ぎ口が形成される。
3.本実施の形態の効果
(1)本実施の形態の紙パック容器1は、封止部4のうちの開封側とは反対側の端部には、指Fを挿入するための指挿入穴6が形成されている。このため、折り込まれた開封用正面板31を引き出して開封する際に、開封者は、指を指挿入穴6に挿入して紙パック容器1を保持することができる。
(1)本実施の形態の紙パック容器1は、封止部4のうちの開封側とは反対側の端部には、指Fを挿入するための指挿入穴6が形成されている。このため、折り込まれた開封用正面板31を引き出して開封する際に、開封者は、指を指挿入穴6に挿入して紙パック容器1を保持することができる。
このように、紙パック容器1全体をつかむことなく、指を指挿入穴6に挿入して紙パック容器1を保持することができるため、開封作業の負担を軽減することができる。
そして、あとは開封用正面板31を引き出すだけで、紙パック容器を開封できるため、開封作業が楽になり、特に中高年の方々にとっては、開封作業の負担の軽減割合が多くなる。
(2)また、開封作業の際に、紙パック容器1を握り締める必要がないため、開封作業中に紙パック容器1が強く握られて変形することにより、中身が外に飛び出すことがなくなる。
(3)また、開封作業の際に、紙パック容器1の頂部である封止部4を指Fで安定的に位置決めがすることができるため、開封作業中に紙パック容器1が傾いて中身がこぼれるのを防ぐことができる。
(4)さらに、開封用治具が不要になるため、手軽に開封作業を行うことができる。
4.他の実施の形態
引き出し手段7を形成しない実施の形態も考えられる。かかる実施の形態では、開封用正面板31の折り込みフラップ部311を、屋根面板33のシール用フラップ部331と共に左右に押し拡げた後は、開封者の指先を、折り込みフラップ部311とシール用フラップ部331との間に挿入する等して開封用正面板31を引き出すことになる。
引き出し手段7を形成しない実施の形態も考えられる。かかる実施の形態では、開封用正面板31の折り込みフラップ部311を、屋根面板33のシール用フラップ部331と共に左右に押し拡げた後は、開封者の指先を、折り込みフラップ部311とシール用フラップ部331との間に挿入する等して開封用正面板31を引き出すことになる。
このような開封作業の際でも、開封者は、指を指挿入穴6に挿入して紙パック容器1を保持することができるため、開封作業の負担を軽減することができる。
以上、実施の形態に基づいて本考案を説明したが、上記の実施の形態に限定されるものではなく、本考案と同一及び均等の範囲内において、種々の変更を加えることができる。
1 紙パック容器
2 容器本体
3 屋根部
4 封止部
5 折り曲げ線
6 指挿入穴
7 引き出し手段
21 本体正面板
22 本体背面板
23 本体側面板
24 底面板
31 開封用正面板
32 非開封用背面板
33 屋根面板
71 舌片体
311 開封用正面板の折り込みフラップ部
321 非開封用背面板の折り込みフラップ部
331 屋根面板のシール用フラップ部
F 指
2 容器本体
3 屋根部
4 封止部
5 折り曲げ線
6 指挿入穴
7 引き出し手段
21 本体正面板
22 本体背面板
23 本体側面板
24 底面板
31 開封用正面板
32 非開封用背面板
33 屋根面板
71 舌片体
311 開封用正面板の折り込みフラップ部
321 非開封用背面板の折り込みフラップ部
331 屋根面板のシール用フラップ部
F 指
Claims (5)
- 断面四角形状の紙製筒体により形成され、上側が屋根部により塞がれた紙パック容器であって、
前記屋根部は、前記紙製筒体の対向する開封用正面板および非開封用背面板を内側に折り込むと共に前記紙製筒体の上端部を封止することにより形成され、
前記屋根部の封止部のうちの非開封側には、前記封止部の厚さ方向に貫設された指挿入穴が形成されていることを特徴とする紙パック容器。 - 前記指挿入穴の形状は、楕円形であることを特徴とする請求項1に記載の紙パック容器。
- 前記指挿入穴の穴縁は、指の腹部に合致するように湾曲していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の紙パック容器。
- 折り込まれた前記開封用正面板を手前に引き出すために引き出し手段が前記開封用正面板に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の紙パック容器。
- 前記引き出し手段は、上方に開口部を有する袋状に形成され、前記開口部から前記引き出し手段内に指を挿入して前記開封用正面板を手前に引き出せるように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の紙パック容器。
Priority Applications (1)
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2011
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