JP3170794B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は液晶表示装置の構造に関する。

〔従来の技術〕

近年OA機器の個人使用向けを狙って省スペースが重要
視されてきており、それに伴って液晶表示装置の省スペ
ース化、特に薄型化の要求が強まってきている。ここで
従来の液晶表示装置の薄型化の一例を第４図、第５図を
用いて説明する。

液晶パネル５を駆動させる為のコントローラーからの
信号は入力用ケーブル１から液晶用電位レベル等作成用
の電源回路の載った基板２（以降Ｍ基板と呼ぶ）に入
り、このＭ基板２により、走査電極で駆動させるLSIの
搭載されたフレキシブル基板の入力用基板３（以降Ｙ基
板と呼ぶ）に必要な信号と、信号電極を駆動させるLSI
の搭載されたフレキシブル基板の入力用基板４（以降Ｘ
基板と呼ぶ）に必要な信号とに分離している。第５図に
示す様にＸ基板４はバックライトのライトガイド７を包
み込む様にしてリトガイド７に固定されており、Ｙ基板
３は液晶パネル５と同一平面上にバックライトのプラス
チックケース８の上に置かれている。又Ｍ基板２はＹ基
板３と向かい合う形でプラスチックケース８に固定され
ている。

以上説明したユニットに金属枠をかぶせることにより
総厚が10mm程度の薄型のバックライト付の液晶表示装置
は提供できていた。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし前述の従来技術においてはＭ基板１枚、Ｙ基板
１枚、Ｘ基板２枚の計４枚の基板が必要でありコスト高
の一因となっていた。又Ｍ基板〜Ｙ基板の接続が１箇
所、Ｍ基板〜Ｘ基板の接続が２箇所と計３箇所の接続が
必要であり組立工数がかかっており、且つ接続を半田付
けにより行なう場合においては接続部の下にあるライト
ガイドに半田付け時の熱による悪影響を与えているた
め、バックライトの不良発生の原因となっていた。さら
にはＭ基板とＹ基板は互いに向かい合っている為、Ｍ基
板に実装する部品は高さの制約をうけていた為低コスト
の部品の使用が困難であった。

そこで本発明はこの様な問題を解決するものでその目
的とするところは組立工数が少なく、低コストで実現可
能なバックライト付の薄型の液晶表示装置を提供すると
ころにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の液晶表示装置は、液晶パネル、並びに前記液
晶パネルに接続された第１及び第２の入力用回路基板を
具備する液晶表示装置において、前記第１及び第２の入
力用回路基板は、それらの一部が重なるように、且つ所
定の間隔を開けて配置されており、 前記第１の入力用回路基板の前記第２の入力用回路基
板と向かい合う面であって、前記第１及び第２の入力用
回路基板の重なり位置以外の領域に電子部品が配置され
てなることを特徴とする。

また、この液晶表示装置において、前記第２の入力用
回路基板と、前記液晶パネルとの間にライトガイドが配
置されてなることを特徴とする。

また、この液晶表示装置において、前記第１及び第２
の入力用回路基板は、それらの重なり部分において互い
に接続されており、その接続部分を避けて前記ライトガ
イドが配置されてなることを特徴とする。

〔実施例〕 第１図（ａ）〜（ｂ）は本発明の液晶表示装置の構造
を示す図である。ここで（ａ）は表示面側から見た図、
（ｂ）は表示面の裏側から見た図である。１はコントロ
ーラーからの信号の入力用ケーブル、４はＸ基板、５は
液晶パネル、６はＹ基板とＭ基板の両方の役割をもつYM
基板である。

第２図は第１図のＡ−Ａ断面図である。ここで７はバ
ックライトのライトガイド、８はバックライトのライト
ガイド受け且つ液晶パネル受け等の役割を持つプラスチ
ックケース、９はフラットケーブルである。

ここで本発明の液晶表示装置の構成について簡単に説
明する。

コントローラーからの入力信号は入力ケーブル１を通
じてYM基板６に入力される。YM基板６では液晶用電位レ
ベルの作成用、ロジック系の信号用に電源IC、アルミ電
解コンデンサ、セラミックコンデンサ、抵抗等の部品が
多数実装されている。このYM基板６はＸ基板４への信号
を出力する端子が２箇所設けられており、Ｘ基板４の入
力端子と接続することにより液晶パネル５を表示させる
為に必要な信号がすべて供給されることになる。

ここで本発明の構造について詳細に説明する。Ｘ基板
４は第２図に示す通り、YM基板６の上側をある空間をも
って交差している。YM基板６とＸ基板４の接続はフラッ
トケーブル９により前述したYM基板６とＸ基板４の出力
端子、入力端子が接続されている。

ここでYM基板について詳しく説明する。YM基板６に実
装されている部品の実装高さはＸ基板４と交差している
箇所を除けば第２図に示すＡ寸法まで許されることにな
り、部品自体の許容される部品高さは総厚が10mm程度の
液晶表示装置の場合従来の構造の液晶表示装置に比較し
て3mm程度高く設定可能となった。尚Ｘ基板４と交差し
ている箇所はＢ寸法の空間があり例えば抵抗等の部品高
さがＢ寸法より小さい部品をＸ基板４と交差している箇
所に実装することにより、従来の構造の液晶表示装置と
同等の実装領域を確保することが可能となっている。次
にＸ基板の長さの設定について第３図を用いて説明す
る。

第３図（ａ）は第１図の円内の拡大図に金枠10を装着
した図、（ｂ）はその側面図である。本発明においては
Ｃ寸法をD/2程度に設定することによりＸ基板４の入力
端子とフラットケーブル９の半田付けによる接続は外部
の部品（例えばバックライトのライトガイド７）に半田
付け時の熱による悪影響を与えることなく実現でき、さ
らにＥ寸法を1mm程度に設定することにより液晶表示装
置の金枠10によりＸ基板４の固定ができる。

以上説明した構造により、従来の薄型の液晶表示装置
と同等以上の仕様の液晶表示装置が提供できる。

尚本実施例ではＸ基板を２つ使用する場合を記した
が、これは１つであっても実現可能であることは言うま
でもない。

〔発明の効果〕

以上述べた通り本発明によれば、基板枚数を減らすこ
とができ、且つ低コストの部品を使用することが可能と
なり、液晶表示装置のコストダウンに対し絶大な効果を
有する。又、基板枚数の減少に伴ない組立工数の減少、
さらにはバックライトの不良の減少が可能という効果を
も有する。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）及び第１図（ｂ）は本発明の実施例におけ
る液晶表示装置を示した図。 第２図は、第１図（ｂ）の一断面図を示す図。 第３図（ａ）、（ｂ）は、第１図の一部を拡大して示し
た図。 第４図（ａ）及び第４図（ｂ）は従来の液晶表示装置を
示した図。 第５図（ａ）及び第５図（ｂ）は第４図（ｂ）の一断面
を示す図。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) G09F 9/00 G02F 1/1345

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】液晶パネル、並びに前記液晶パネルに接続
   された第１及び第２の入力用回路基板を具備する液晶表
   示装置において、 前記第１及び第２の入力用回路基板は、それらの一部が
   重なるように、且つ所定の間隔を開けて配置されてお
   り、 前記第１の入力用回路基板の前記第２の入力用回路基板
   と向かい合う面であって、前記第１及び第２の入力用回
   路基板の重なり位置以外の領域に電子部品が配置されて
   なることを特徴とする液晶表示装置。
2. 【請求項２】請求項１に記載の液相表示装置において、 前記第２の入力用回路基板と、前記液晶パネルとの間に
   ライトガイドが配置されてなることを特徴とする液晶表
   示装置。
3. 【請求項３】請求項２に記載の液晶表示装置において、 前記第１及び第２の入力用回路基板は、それらの重なり
   部分において互いに接続されており、その接続部分を避
   けて前記ライトガイドが配置されてなることを特徴とす
   る液晶表示装置。