JP3170709B2 - 冷却壁体 - Google Patents

冷却壁体

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JP3170709B2 JP11830996A JP11830996A JP3170709B2 JP 3170709 B2 JP3170709 B2 JP 3170709B2 JP 11830996 A JP11830996 A JP 11830996A JP 11830996 A JP11830996 A JP 11830996A JP 3170709 B2 JP3170709 B2 JP 3170709B2
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雅裕 小関
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    • E04BGENERAL BUILDING CONSTRUCTIONS; WALLS, e.g. PARTITIONS; ROOFS; FLOORS; CEILINGS; INSULATION OR OTHER PROTECTION OF BUILDINGS
    • E04B1/00Constructions in general; Structures which are not restricted either to walls, e.g. partitions, or floors or ceilings or roofs
    • E04B1/62Insulation or other protection; Elements or use of specified material therefor
    • E04B1/74Heat, sound or noise insulation, absorption, or reflection; Other building methods affording favourable thermal or acoustical conditions, e.g. accumulating of heat within walls
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  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は冷却壁体に関し、
詳しくは表面からの水の蒸発に基づく蒸発潜熱によって
空気を冷却するようになした冷却壁体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多孔質の素焼レンガを積んで壁体
を構築し、その多孔質の素焼レンガに水を吸収させると
ともに、その吸収した水を表面より蒸発させ、その際の
蒸発潜熱によって多孔質素焼レンガを内外に貫通するス
リット状の通気孔を通じて壁体の外側から内側に流れる
空気を冷却し、以て壁体の内側の空間を冷却するように
なした冷却壁体が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この形態の壁体は、自
然エネルギーを利用して効果的に涼しい空間を形成でき
る利点があるものの、従来提案されているこの種壁体の
場合、壁体の上方より目地部に巻かれた不織布を通じて
水を強制的に多孔質素焼レンガに供給するものであり、
このため多孔質素焼レンガからの水の蒸発・発散量より
も水の供給量が過剰となって、余分の水がレンガとレン
ガとの間の目地部分等から溢れ出してしまうといった不
都合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願の発明はこのような
課題を解決するためになされたものである。而して本願
の発明は、内部に水を収容する水槽と、該水槽内の水を
吸収するとともに該吸収した水を表面より蒸発・発散せ
しめる多数の連続気孔を有する吸水性多孔質体とを、該
吸水性多孔質体を該水槽の上側に位置させる状態で且つ
該吸水性多孔質体を直接若しくは給水材を介して間接に
該水槽内の水に接触させる状態で配置し、壁体の外面と
内面とに形成した開口を通じて該壁体の内側に通過する
空気を、該吸水性多孔質体からの水の蒸発に基づく蒸発
潜熱により冷却するようになし、且つ該吸水性多孔質体
と前記水槽との組を上下に複数段に配置し上段側の水
槽と下段側の水槽とを、上段側の水槽のオーバーフロー
水を下段側の水槽に導く配管にて連絡するとともに、そ
れら水槽とは別途の貯水タンクを設けて、該貯水タンク
内の貯水を最上段の水槽に配管にて導くようになしたこ
とを特徴とする(請求項)。
【0005】本願の別の発明は、請求項において、前
記最上段の水槽の更に上側に雨水を受ける第二の貯水タ
ンクを設け、該第二の貯水タンク内の水を該最上段の水
槽に配管を通じて導くようになしたことを特徴とする
(請求項)。
【0006】本願の更に別の発明は、請求項1,2の
れかにおいて、前記吸水性多孔質体を矩形ブロック状に
且つ内外方向に貫通する通気孔を有する形態に形成し、
該矩形ブロック状の吸水性多孔質体と同種若しくは別種
のブロック体とを直接若しくは目地を介して左右に継ぎ
合わせるとともに上下に積み重ね、それらブロック体に
て直接壁躯体を構成させるようにし、前記通気孔におけ
る内外方向端の開口にて前記壁体における内外の通気用
開口を形成せしめたことを特徴とする(請求項)。
【0007】本願の更に別の発明は、請求項におい
て、前記吸水性多孔質体の下側且つ壁体内部に、該壁体
に沿った左右方向に延びる空間が形成されていて、該空
間内に前記水槽が隠蔽状態に且つ内部の水中に該吸水性
多孔質体を直接若しくは給水材を介して浸漬させる状態
で配設されていることを特徴とする(請求項)。
【0008】本願の更に別の発明は、内部に水を収容す
る水槽と、該水槽内の水を吸収するとともに該吸収した
水を表面より蒸発・発散せしめる多数の連続気孔を有す
る吸水性多孔質体とを、該吸水性多孔質体を該水槽の上
側に位置させる状態で且つ該吸水性多孔質体を直接若し
くは給水材を介して間接に該水槽内の水に接触させる状
態で配置し、壁体の外面と内面とに形成した開口を通じ
て該壁体の内側に通過する空気を、該吸水性多孔質体か
らの水の蒸発に基づく蒸発潜熱により冷却するようにな
、該吸水性多孔質体矩形ブロック状に且つ内外方向
に貫通する通気孔を有する形態に形成し、該矩形ブロ
ック状の吸水性多孔質体と同種若しくは別種のブロック
体とを直接若しくは目地を介して左右に継ぎ合わせると
ともに上下に積み重ね、それらブロック体にて直接壁躯
体を構成させるようにし、前記通気孔における内外方向
端の開口にて前記壁体における内外の通気用開口を形成
せしめるとともに、該吸水性多孔質体の下側且つ壁体内
部には、該壁体に沿った左右方向に延びる空間形成
、該空間内に前記水槽を隠蔽状態に且つ内部の水中に
該吸水性多孔質体を直接若しくは給水材を介して浸漬さ
せる状態で配設し、更に該水槽にて壁体における左右方
向の補強フレーム材を兼用させていることを特徴とする
(請求項)。
【0009】本願の更に別の発明は、請求項におい
て、前記水槽が壁体における左右方向の補強フレーム材
を兼用していることを特徴とする(請求項)。
【0010】本願の更に別の発明は、請求項5,6の何
れかにおいて、前記壁体内部に縦の補強フレーム材が配
設されていて該縦の補強フレーム材が前記水槽に連結さ
れており、且つ該縦の補強フレーム材の内部に該水槽に
対して給水を行うための配管が収納状態で配設されてお
り、該配管が該水槽に接続されていることを特徴とする
(請求項)。
【0011】本願の更に別の発明は、請求項におい
て、前記配管を第一の配管としてその内部に更に第二の
配管が収容されているとともに、前記水槽に対応した高
さ位置において該第一の配管と第二の配管との間の空間
を横切る状態で仕切りが形成され、該仕切りの上側且つ
それら第一及び第二の配管の間に、前記水槽に連通する
小容量の貯溜部が形成されるとともに、該第二の配管に
は該仕切りより上側の部位において該貯溜部への給水孔
が形成されており、更に該給水孔には該給水孔を開閉す
る弁体が設けられていることを特徴とする(請求項
)。
【0012】本願の更に別の発明は、請求項におい
て、前記弁体が、前記貯溜部の水位上昇によって浮き上
がり、該貯溜部内の水を該給水孔及び該第二の配管を通
じて下向きにオーバーフローさせる一方、該貯溜部の水
位低下とともに下降し、該第二の配管内部を上方から落
下する落下水を該給水孔を通じて該貯溜部内に流入させ
るフロートにて構成されていることを特徴とする(請求
)。
【0013】本願の更に別の発明は、請求項3〜9の何
れかにおいて、前記水槽が断面上向きコ字形状をなして
いて上端部が前記吸水性多孔質体の下面の差込溝に差し
込まれ、且つ下部が、該吸水性多孔質体の下側に配置さ
れた、該吸水性多孔質体と同種若しくは別種のブロック
体の上部の凹陥部に嵌込状に収容されていることを特徴
とする(請求項10)。
【0014】本願の更に別の発明は、請求項3〜9の何
れかにおいて、前記矩形ブロック状の吸水性多孔質体の
下側のブロック体が、縦断面が上向きコ字形態を成すよ
うに組まれていて、壁体の内部において該壁体に沿った
左右方向に延びる空間を形成しており、該空間に前記水
槽が隠蔽状態に収容されていて該水槽内にスポンジ等の
給水材の下部が浸漬され、該給水材の上部が該吸水性多
孔質体に接触せしめられており、且つ上下の前記水槽が
壁体の内部において配管にて互いに連絡されていること
を特徴とする(請求項11)。
【0015】
【作用及び発明の効果】上記のように請求項1の発明
は、多数の連続気孔を有する吸水性多孔質体を水槽の上
側に配置して水槽内の水を吸水性多孔質体により吸い上
げさせ、その吸水性多孔質体の表面からの水の蒸発に基
づく蒸発潜熱により、壁体の外面と内面とに形成した開
口を通じて壁体の内側に通過する空気を冷却するように
なしたもので、本発明によれば、吸水性多孔質体の表面
からの水の蒸発量分だけ水槽から吸水性多孔質体へと水
が自然吸水される。
【0016】従って本発明によれば、吸水性多孔質体に
対して強制的に水を供給する場合のようにその多孔質体
に対して水が過剰に供給されてしまうといったことがな
く、従って壁体の所定部分から水が溢れ出てしまうとい
った不都合を生じない。
【0017】発明は、上記吸水性多孔質体と水槽と
の組を上下に複数段に配置するようになしている。この
吸水性多孔質体による水の吸上作用に基づいて多孔質体
自身に給水を行う場合、その吸上げ高さには自ずと限界
がある。
【0018】しかるに本発明においては吸水性多孔質体
及び水槽を上下に複数段に配置するようにしているた
め、各吸水性多孔質体が十分に水を吸い上げることがで
き、従って壁体全高に亘って均一に冷却作用を発揮させ
ることができる。
【0019】この請求項の発明では、また、上段の水
槽と下段の水槽とを配管にて連絡し、上段の水槽からの
オーバーフロー水を下段の水槽に導くようにしており、
従って本発明によれば、上下に配置した各水槽に対して
円滑に水を供給でき、各段の水槽を常時一定液量以上に
保持することができる。ひいては壁体全体に満遍なく水
を供給することができる。
【0020】請求項の発明は、各水槽に対して水を供
給する貯水タンクとは別途に、雨水を受ける第二の貯水
タンクを最上段の水槽の更に上側に設け、その第二の貯
水タンクから最上段の水槽に配管を通じて水供給するよ
うになしたもので、本発明によれば、壁体による空気の
冷却用の水として雨水を効果的に活用することができ
る。
【0021】請求項1,2の発明は、吸水性多孔質
体を円筒形状となしてこれを複数個且つそれらの下部を
水槽内の水に直接浸漬させる状態で、更に吸水性多孔質
体間に所定の隙間を形成せしめる状態で水槽上に立ち上
げ、壁体を通過する空気をそれらの隙間を通過させるこ
とで冷却するようになすことができる。このようにすれ
吸水性多孔質体と空気との接触面積を大きくとること
ができ、従って空気を効率良く冷却することができる。
【0022】この吸水性多孔質体はセラミックス製とす
ることができ、而してこの場合、吸水性多孔質体を円筒
形状とすることによってこれを容易に押出成形すること
ができ、製造コストを安価とすることができる。
【0023】また上記円筒形状の吸水性多孔質体の中空
内部に不織布等の給水材を配置してその下部を水槽内の
水中に浸漬させるようになすことができ、このようにす
れば水槽内の水をその給水材を通じて吸水性多孔質体に
円滑に且つ十分に供給することができる。
【0024】上記請求項及び請求項における壁体
は、これを屋外に設置される公衆トイレの壁体として好
適に用いることができる。
【0025】請求項の発明は、上記吸水性多孔質体を
矩形ブロック状に且つこれを内外に貫通する通気孔を有
する形態となして、これを同種又は別種のブロック体と
ともに左右に継ぎ合わせるとともに上下に積み重ね、以
て直接壁躯体を構成し、そしてその通気孔における内外
端の開口にて、壁体における空気透過用の開口となした
もので、本発明によれば、それらブロック体にて直接壁
躯体を構築するものであることから、別途に壁躯体用の
部材を必要とせず、壁体の構成を簡素化することができ
る。
【0026】請求項の発明は、壁体の内部において左
右方向に延びる空間を形成してそこに水槽を隠蔽状態に
且つ内部の水中に吸水性多孔質体を直接若しくは給水材
を介して浸漬させる状態で配設したもので、本発明によ
れば、給水源となる水槽を壁体内部に良好に組み込むこ
とができるとともに、水槽内の水を円滑に吸水性多孔質
体に自然給水することができる。またその水槽は壁体内
部に隠蔽状態に設けられているため、壁体の美観を良好
となすことができる。
【0027】請求項5,6の発明は、上記水槽を以て壁
体における左右方向の補強フレーム材を兼用させるよう
になしたもので、本発明によれば、壁体の強度を効果的
に強くすることができるとともに、その水槽が補強フレ
ーム材を兼用しているため、所要部材数を少なくするこ
とができる。
【0028】請求項の発明は、壁体内部に縦の補強フ
レーム材を配設して、これを上記横フレーム材を兼用す
る水槽に連結した上、その縦の補強フレーム材の内部
に、水槽への給水を行う配管を収納したもので、本発明
によれば、壁体の強度をより強いものとなすことができ
るとともに、その縦の補強フレーム材を配管の配設部材
として効果的に活用することができる。即ちこの縦の補
強フレーム材によって配管を壁体内部に良好に収納状態
で配設することができる。
【0029】請求項の発明は、上記配管を第一の配管
としてその第一の配管とその内部に配設した第二の配管
との間の空間に、且つ前記水槽に対応した高さ位置に、
水槽に連通する小容量の貯溜部を形成し、その貯溜部を
通じて水槽内に水を供給するようになしたもので、本発
明においては、その小容量の貯溜部を通じて水槽内に円
滑に且つ適正量の水を供給することができる。
【0030】請求項の発明は、貯溜部の水位の上がり
下がりに応じて昇降するフロートを以て、第二の配管の
給水孔を開閉する弁体となしたもので、本発明によれ
ば、貯溜部の水位の上がり下がりに応じて自動的に貯溜
部に対して、更には水槽に対して水を適正量で供給する
ことができる。
【0031】請求項10の発明は、水槽の断面形状を上
向きコ字形状となしてその上部を吸水性多孔質体の下面
の差込溝に、また下部を下側のブロックの上部の凹陥部
に嵌込状に収容するようになしたもので、本発明によれ
ば、水槽を収容するために吸水性多孔質体とその下側の
ブロックとの間に大きな空間を形成する必要がなく、従
って横目地の上下寸法を小さくすることができる。
【0032】また本発明によれば、吸水性多孔質体の下
面所定部分を直接水槽の内部に入り込んだ状態とするこ
とができるため、場合によって水槽内の水を吸水性多孔
質体に供給するための給水材を省略でき、直接吸水性多
孔質体を水槽内部の水に接触させた状態とすることが可
能となる。
【0033】加えて本発明によれば、吸水性多孔質体と
その下側のブロック体とが水槽に嵌まり合った状態とな
るため、かかる水槽によって吸水性多孔質体及びその下
側のブロック体とが良好に位置決めされ且つ位置規制さ
れる利点が得られる。尚、その吸水性多孔質体の下側の
ブロック体もまた同じ吸水性多孔質体にて構成すること
もできる。
【0034】請求項11の発明は、上記矩形ブロック状
の吸水性多孔質体の下側に同種又は別種のブロック体
を、縦断面が上向きコ字形態を成すように組み、以て壁
体の内部に左右方向に延びる空間を形成してそこに上記
水槽を隠蔽状態に収容し、その水槽内の水をスポンジ等
の給水材にて上側の吸水性多孔質体に供給するようにな
したもので、本発明おいても給水源となる水槽を壁体内
部に良好に組み込むことができるとともに、その水槽内
の水を円滑に吸水性多孔質体に自然給水することができ
る。
【0035】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1において、10は屋外の公園等に設置さ
れた公衆トイレで、天井12及び壁体14,16,1
8,20を組み付けて構築してある。22はトイレ室2
4への出入口を開閉する扉であって、下部に通気可能な
がらり26が設けてある。
【0036】本例における壁体20は冷却壁体であって
外方に半円形状に膨出した形態をなしており、その内部
構造が図2及び図3に具体的に示してある。これらの図
において、28,30は壁体20における外パネル,内
パネルでそれぞれ開口32,33を有しており、このう
ち外パネル28の開口32には多数の羽板35が配置さ
れている。内パネル30の開口33部には冷却ユニット
34が上下3段に積み重ねられた状態で配置されてい
る。
【0037】各冷却ユニット34は、内面及び外面が開
放された形態の枠40と、枠40の底部に形成されたト
レー状の水槽36と、下部を水槽36内の水中に浸漬さ
せる状態で互いに平行且つ互いの間に所定の隙間を形成
する状態で水槽36から立ち上がる円筒形状の多数の吸
水性多孔質体38とを備えている。そして各冷却ユニッ
ト34には、壁体20の内部において上下方向に延びる
配管42がそれぞれ連結されている。
【0038】ここで中段の冷却ユニット34に下端部を
連結された配管42は、最上段の冷却ユニット34にお
ける水槽36からのオーバーフロー水を中段の冷却ユニ
ット34の水槽36に導くように設けられており、また
下段の冷却ユニット34に下端部を連結された配管42
は、中段の冷却ユニット34における水槽36からのオ
ーバーフロー水を下段の冷却ユニット34における水槽
36へと導くように設けられている。
【0039】一方最上段の冷却ユニット34に下端部を
連結された配管42は、その最上段の冷却ユニット34
の上側において壁体20内部に配された第二の貯水タン
ク44内部の水を最上段の冷却ユニット34の水槽36
へと導くように設けられている。この最上段の冷却ユニ
ット34に連結された配管42上にはバルブ46が設け
られている。
【0040】この第二の貯水タンク44の上側の天井1
2部にはすり鉢状の集水部48が設けられており、この
集水部48にて雨水が集められた上、底部の開口50を
通じて下側の第二の貯水タンク44へと落下させられる
ようになっている。
【0041】前記各冷却ユニット34において、吸水性
多孔質体38はこの例では1100℃で焼成した素焼レ
ンガから成っており、24時間の吸水率が12〜15%
の、多数の連続気孔を有する形態のものとされている。
【0042】上記各冷却ユニット34における枠40の
内面開放部及び外面開放部には多数の羽板52が配され
ており、通気可能とされている。尚この羽板52を回転
可能としておけば、枠40の内面或いは外面開放部を開
閉可能とすることができ、これにより冬場は各開放部を
閉状態として通気を行わないようにすることができる。
【0043】壁体20の下部且つ内部には、洗浄水タン
ク53が配設されており、この洗浄水タンク53と便器
55とが配管58で連絡されている。また最下段の冷却
ユニット34における水槽36と洗浄水タンク53とは
配管60にて連絡され、最下段の水槽36からのオーバ
ーフロー水が配管60を通じて洗浄水タンク53へと供
給されるようになっている。
【0044】図2において、54は地中に埋設された大
容量の第一の貯水タンクで、配管56を通じて上記第二
の貯水タンク44と連絡され、集水部48にて集められ
た雨水のうち、第二の貯水タンク44にて収容しきれな
い分、即ち第二の貯水タンク44からのオーバーフロー
水がこの配管56を通じて第一の貯水タンク54内に収
容され、必要に応じてポンプ57により第二の貯水タン
ク44へと汲み上げられ、各段の冷却ユニット34にお
ける水槽36へと供給されるようになっている。尚、こ
の第一の貯水タンク54へは地下滲透した水を透水ます
等を通じて流入させるようにすることもできる。
【0045】尚、図3に示しているように各冷却ユニッ
ト34における円筒形状の吸水性多孔質体38の中空内
部には、不織布等からなる給水材61を配置しておいて
も良い。このように給水材61を配置し、その下部を水
槽36に浸漬させておくことで、より良好に十分な量で
各吸水性多孔質体38に対して水槽36内の水を供給す
ることができる。但しこの給水材61は省略することも
可能である。
【0046】次に本例の冷却壁体の作用を説明する。本
例の壁体20において、各冷却ユニット34における吸
水性多孔質体38は、それぞれの下部が水槽36内の水
中に浸漬された状態にあって、自身の吸水性によりその
下部から水槽36内の水を吸い上げ、所定の水分を保持
した状態にある。
【0047】而して壁体20の外部の空気は、壁体20
の開口32,33を通じて内部に流入可能であり、そし
て壁体20外部の空気が各冷却ユニット34における吸
水性多孔質体38間の隙間を通じて流れる過程で、水分
保持により冷えた状態にある吸水性多孔質体38自体に
よる冷却効果により、更には吸水性多孔質体38の表面
から蒸発する水分の蒸発潜熱による冷却効果によって、
壁体20内部に流れ込む空気は冷却され、涼風となって
壁体20内部に流れ込む。これにより壁体20内部、即
ちトイレ室24が自然の涼風によって効果的に冷却され
る。
【0048】本例においては、吸水性多孔質体38の表
面からの水の蒸発量分だけ水槽36から吸水性多孔質体
38へと水が自然給水される。従って本例によれば、吸
水性多孔質体38に対して強制的に水を供給する場合の
ように吸水性多孔質体38に対して水が過剰に供給され
てしまうといったことがなく、従って壁体20の所定部
分から水が溢れ出てしまうといった不都合を生じない利
点がある。
【0049】また本例では、冷却ユニット34を上下に
複数段に積み重ねているため、即ち吸水性多孔質体38
と水槽36との組を上下に複数段に配置しているため、
吸水性多孔質体38が十分な高さまで水を吸い上げるこ
とができ、従って壁体20全体に亘って、厳密には吸水
性多孔質体38を配設した部分の全高さに亘って均一に
冷却作用を及ぼすことができる。
【0050】また各段の水槽36とその下段の水槽36
とは、配管42にて互いに連絡され、上段の水槽36か
らのオーバーフロー水が下段の水槽36へと導かれるた
め、上下に配置した各水槽36に対して円滑に水を供給
でき、各段の水槽36内の水を常時一定水量以上に保持
することができる。
【0051】更に本例においては、大容量の第一の貯水
タンク54から各水槽36に水を供給するようにしてい
ることから、各水槽36における水が涸れてしまうのを
防止することができるとともに、更に本例では第二の貯
水タンク44を設けて、ここから直接的に集めた雨水を
各段の水槽36へと供給できるため、冷却水として雨水
を効果的に活用することができる。
【0052】また本例では吸水性多孔質体38を円筒形
状としてそれらの間に隙間を形成し、その隙間を通じて
空気を通過させるようにしているため、空気と吸水性多
孔質体38との接触面積を大きくとることができ、壁体
20内部に流入する空気を効率良く冷却することができ
る。またその吸水性多孔質体38を円筒形状とすること
によって、これを製造するに際し、容易に押出成形する
ことができ、吸水性多孔質体38の製造コストを安価と
なすことができる。
【0053】加えて円筒形状の吸水性多孔質体38の中
空内部に給水材61を配した場合には、水槽36内の水
を円滑且つ十分に吸水性多孔質体38に対して供給する
ことができる。
【0054】次に図4ないし図8は本発明の他の実施例
を示したもので、この例の冷却壁体62において、64
は素焼レンガからなる多数の連続気孔を備えた矩形ブロ
ック状の吸水性多孔質体で、図8に示しているように内
外方向に貫通するスリット状の通気孔66が左右に多数
配列形成されている。尚この吸水性多孔質体64は、上
記実施例とほぼ同様の吸水性を有するものである。
【0055】この吸水性多孔質体64の下側には、図7
に示しているようにこれと同種又は別種の材料から成り
且つ吸水性多孔質体64より小形の矩形ブロック体68
が配置されている。これら矩形ブロック体68は、横目
地70を介してその下側に配置されている矩形ブロック
状の吸水性多孔質体64とともに、縦断面が上向きコ字
形状の構造部を構成していて、そこに冷却壁体62内部
において左右方向に延びる空間72が形成され、その空
間72に水槽74が隠蔽状態で収容されている。
【0056】この水槽74の内部には、吸水材としての
スポンジ76が水槽74内の水中に浸漬する状態で配置
されており、その上部が上側に配置された吸水性多孔質
体64の下部に接触させられている。そしてこのスポン
ジ76を介して、水槽74内部の水が上側の矩形ブロッ
ク状の吸水性多孔質体64へと供給されるようになって
いる。
【0057】図4に示しているように上記水槽74は、
縦目地78を介して左右方向に並べられた複数個(本例
では3個)の吸水性多孔質体64にまたがって延びてお
り、本例ではこれら複数個(3個)の吸水性多孔質体6
4と、これに対応する数の矩形ブロック体68と、水槽
74とによって冷却ユニット80が構成されている。
【0058】そして本例では、これら冷却ユニット80
が左右方向に複数(この例では2つ)並べられ、且つ上
下に複数段に重ねられることで略全体の壁体が構築され
ている。尚、82は冷却壁体62における左右端部を構
築するための端部用矩形ブロック体であり、また83は
壁体内部に埋設された補強材としての鉄筋であり、更に
85はコンクリート基礎である。但し鉄筋83は省略す
ることも可能である。
【0059】84は冷却壁体62の内部において且つ最
下段の冷却ユニット80の下側に配置された貯水タンク
(第一貯水タンク)で、配管86を介して最上部の水槽
74と連絡され、貯水タンク84内部の貯水がポンプ8
8にて最上部の水槽74へと供給されるようになってい
る。
【0060】更にこの最上部の水槽74と、その直ぐ下
の段の冷却ユニット80における水槽74とは、配管9
0を通じて連絡されており、最上段の水槽74からのオ
ーバーフロー水が配管90を通じて直ぐ下の水槽74へ
と供給されるようになっている。
【0061】また各段の冷却ユニット80における水槽
74は、それぞれ同様の配管90にて互いに連絡されて
おり、上側の段の水槽74内のオーバーフロー水が、下
側の段の水槽74へとそれぞれ順次供給されるようにな
っている。
【0062】尚、最下部の貯水タンク84及び最上部の
水槽74はそれぞれ左右方向に2個ずつ連設されてい
て、それらが互いに配管92にて連絡されている。但し
図4中右側の貯水タンク84にはポンプ88は設けられ
ていない。
【0063】本例の冷却壁体62はそのまま壁の躯体を
なすもので、この例の冷却壁体62においては、各段の
冷却ユニット80における吸水性多孔質体64が水槽7
4内の水をスポンジ76を介して吸い上げ、保持する。
そしてその水分保持に基づいて、まず吸水性多孔質体6
4自体が冷却される。
【0064】この冷却壁体62においては、外部の空気
は吸水性多孔質体64のスリット状の通気孔66を通じ
て冷却壁体62内部に流入する。その際、流入空気は吸
水性多孔質体64そのものによる冷却作用及び吸水性多
孔質体64の通気孔66表面からの水の蒸発に基づく蒸
発潜熱によって冷却され、涼風として冷却壁体62内部
に流入する。従って本例の冷却壁体62は、その内側に
自然の涼風の吹き込む快適な空間を形成する。
【0065】本例においても第一の実施例と同様の効果
を得ることができる。即ち、吸水性多孔質体64の表面
からの水の蒸発量分だけ水槽74から吸水性多孔質体6
4へと水が自然供給されるため、吸水性多孔質体64に
対して強制的に水を供給する場合と異なり、吸水性多孔
質体64への給水が過剰に行われて、冷却壁体62の所
定部分から水が溢れ出すといった不都合を生じない利点
がある。
【0066】更に、各段の水槽74からのオーバーフロ
ー水がその下段の水槽74へ配管90を通じて導かれる
ため、上下に配置した各水槽74に対して円滑に水を供
給でき、各段の水槽74内の水を常時一定水量以上に保
持することができる。
【0067】本例においては、上記の外に以下の特有の
効果が得られる。即ち、本例の冷却壁体62は直接壁躯
体を構成していることから、別途に壁躯体用の部材を必
要とせず、壁躯体の構成を簡素化することができる。
【0068】本例における吸水性多孔質体64は、上記
以外に種々形態とすることが可能である。図9はその一
例を示している。このうち(A)に示す吸水性多孔質体
64は、通気孔94の形態を吸水性多孔質体64の外形
に沿った断面矩形状としてこれを1つだけ設けたもので
ある。また(B)の例は、断面形状が略正方形状の通気
孔96を左右方向に所定間隔で3個形成した例を示して
いる。吸水性多孔質体はこれ以外にも種々形態で構成す
ることが可能である。
【0069】図10ないし図13は、本発明の更に他の
実施例を示している。図10ないし図12に示している
ように、本例では吸水性多孔質体64がスリット状通気
孔66を上下二段に且つ左右方向に並べた形態とされて
おり、且つかかる矩形ブロック状の吸水性多孔質体64
が左右方向に複数継ぎ合わされるとともに、図12に示
しているようにスペーサ材を介して上下に多段に積み上
げられ、以て全体の冷却壁体62が構築されている。こ
こでスペーサ材は横目地104を形成している。
【0070】冷却壁体62の内部には図12(B)に拡
大して示しているように冷却壁体62に沿って左右方向
に延びる収容空間106が形成されており、そこに左右
方向の補強フレーム材を兼用する水槽108が収容され
ている。
【0071】水槽108は断面形状が上向きコ字形状を
なす溝型鋼から成っており、その下部が上下に隣接する
吸水性多孔質体64のうち下側の吸水性多孔質体64の
上部に形成された凹陥部110内に嵌込状に収容されて
おり、また一対の上端部が上側の吸水性多孔質体64の
下面に形成された一対の差込溝112(図11参照)に
差し込まれている。
【0072】即ち、本例においては上側の吸水性多孔質
体64の一部分、詳しくは一対の差込溝112間の部分
が水槽108の内部に入り込んだ状態となっている。本
例においてはその入り込んだ部分を水槽108内の水に
接触させて直接的に自然吸水させることができるし、ま
たこの水槽108内にスポンジ等の給水材を配して、吸
水性多孔質体64に対して間接的に自然給水させるよう
にしても良い。
【0073】上記水槽108は冷却壁体62を補強する
横フレーム材を兼ねた部材であって、図11に示してい
るように長手方向両端開口が端部プレート114によっ
て閉鎖された形態をなしており、その端部プレート11
4において、冷却壁体62内部に埋設された角形鋼管か
ら成る縦の補強フレーム材116に対して連結されてい
る。
【0074】詳しくは、図13に示しているように端部
プレート114には外向きに突出する筒状部118が形
成されていて、その筒状部118が縦の補強フレーム材
116に形成された差込口120の内部に差し込まれ、
その状態で端部プレート114がボルト122によって
縦の補強フレーム材116に対して締結固定されてい
る。
【0075】この縦の補強フレーム材116の内部に
は、縦向きに延びる第一の配管124が収容されてお
り、更にその第一の配管124の内部に、これよりも小
径且つ縦向きに延びる第二の配管126が収容されてい
る。
【0076】第一の配管124には、外向きに突出する
筒状の接続口128が形成されており、この接続口12
8が上記水槽108の端部プレート114に形成された
筒状部118の内部に挿入されている。
【0077】ここで、水槽108の端部プレート114
に形成された筒状部118は、その内部が水槽108内
部に連通状態とされており、一方第一の配管124に形
成された筒状の接続口128もまた、その内部が第一の
配管124内部に連通状態とされている。
【0078】そして第一の配管124の内側且つ第二の
配管126の外側には、それらの間の空間を横切るよう
に仕切り130が設けられており、この仕切り130に
よって、その上側に小容量の貯溜部132が形成されて
いる。この貯溜部132は、接続口128及び筒状部1
18を通じて水槽108内部に連通状態とされている。
【0079】第二の配管126にはまた、この貯溜部1
32と第二の配管126内部とを連通する貫通の給水孔
134が形成されており、第二の配管126を通じて貯
溜部132に、更には水槽108へと給水が行われるよ
うになっている。
【0080】この給水孔134には、弁体をなすフロー
ト136が上下動可能に装着されている。このフロート
136は、貯溜部132内部の水位の上昇によって浮き
上り、貯溜部132内部の水を給水孔134を通じて第
二の配管126内部に、具体的には第二の配管126の
フロート136より下側の部分にオーバーフローさせる
一方、貯溜部132内部の水位の低下によって下降し、
そしてその状態で第二の配管126内部をフロート13
6の上方から水が落下してきたときにその落下してきた
水を給水孔134を通じて貯溜部132内に、更には水
槽108内部に供給する作用をなす。
【0081】尚、図12において138は吸水性多孔質
体64と同種若しくは別種の下部部材137の内部に設
けられた配管スペースであり、また140は吸水性多孔
質体64と別種又は同種の材料からなる上部部材142
の内部に埋設された角形鋼管で、その内部が配管スペー
ス144とされている。
【0082】尚、本例においては水槽108とこれに対
応する数の、各段の吸水性多孔質体64によって冷却ユ
ニット146(図12参照)が構成されている。
【0083】次に本例の冷却壁体62における各段の水
槽108に対する水の供給方法を詳述する。本例の冷却
壁体62においては、上下に隣接する各水槽108のう
ち上側の水槽108からのオーバーフロー水が下側の水
槽108へ供給される。
【0084】詳しくは、第二の配管126内を上方から
落下してきた水が、第二の配管126に形成された給水
孔134から貯溜部132に流れ込み、更には接続口1
28及び筒状部118を通じて水槽108へと流れ込む
(図13(I))。
【0085】水の供給とともに水槽108及び貯溜部1
32内の水位が上昇すると、第二の配管126の給水孔
134に設けたフロート136が浮き上がり、それらの
内部の水が給水孔134を通じ第二の配管126内にオ
ーバーフローして、その下側の水槽108へと給水され
る(図13(II))。
【0086】本例においては、冷却壁体62内部に縦の
補強フレーム材116を配設してこれを横の補強フレー
ム材を兼ねた水槽108に連結しているため、冷却壁体
62の強度を強いものとなすことができるとともに、そ
の縦の補強フレーム材116を配管,配設用の部材とし
て利用していることから、配管(第一の配管124,第
二の配管126)を冷却壁体62内部に良好に埋設状態
で容易に配設することができる。
【0087】また本例においては、第一の配管124と
第二の配管126との間の空間に形成した小容量の貯溜
部132を通じて水槽108内に円滑に且つ適正量の水
を供給することができる。
【0088】加えて本例においては、貯溜部132内の
水位の上がり下がりに応じて昇降するフロート136を
設けていることから、貯溜部132の水位の上がり下が
りに応じて自動的に水槽108内に水を供給でき、且つ
過剰量の水をオーバーフローさせ得て、水槽108内の
水を常に適正量に保持することができる。
【0089】上記第二の実施例及び第三の実施例の冷却
壁体62は種々の建築物ないし構造物における壁体に適
用することが可能である。図14ないし図19はその適
用例を示している。図14に示す例は、吹抜けの空間を
有する建築物の壁体に適用した例を示すもので、この建
築物の場合、吹抜け空間内の空気は太陽光により温めら
れて上昇したうえ外部に排出される。そして冷却壁体6
2を通じて外部からの空気が涼風として吹抜け空間内に
流入する。
【0090】図15に示す例は、マンションのベランダ
の囲い壁として冷却壁体62を用いたもので、ベランダ
に涼風が吹き込むようになっている。ベランダは一般的
に風通しが良く、夕涼み等するために冷却壁体62を用
いれば快適である。この例においては、屋上に設置され
た貯水タンク98から各階のベランダにおける冷却壁体
62に、詳しくは冷却壁体62における水槽74,10
8に対して雨水が供給される。
【0091】図16に示す例は、遊歩道横の壁として冷
却壁体62を用いたもので、木漏れ日の差し込む歩道に
涼風が吹き込むようになっている。この例においては、
透水性を有する舗装100の下側に貯水タンク98を設
け、その貯水タンク98に溜まる雨水が冷却壁体62の
水槽74,108に対して供給されるようになってい
る。
【0092】図17に示す例は、公園内の仕切壁として
冷却壁体62を立設したもので、ベンチ等の置いてある
パーゴラ下の空間に涼風が吹き込むようになっている。
この例においては、屋根部に設けられた貯水タンク98
から冷却壁体62の水槽74,108に対して雨水が供
給される。
【0093】図18に示す例は、公衆トイレの壁体とし
て冷却壁体62を用いたもので、トイレ室内に涼風が吹
き込むようになっている。この例においては、天井の上
側に設けられた貯水タンク98が、冷却壁体62の水槽
74,108に対する雨水の供給源となるとともに便器
洗浄水の供給源ともなっている。
【0094】図19に示す例は、ガラス張りのアメニテ
ィ大空間内に冷却壁体62を立設したもので、夏場の空
調補助として大きな効果が得られる。この例において
は、雨水等を利用して人工的に造られた川102が冷却
壁体62の水槽74,108に対する水の供給源となる
とともに水車を回して風を発生させており、その風が冷
却壁体62を通って涼風となっている。
【0095】以上本発明の実施例を詳述したがこれらは
あくまで一例示であり、例えば図14ないし図19に示
した適用例において、冷却壁体62の水槽74,108
に対する供給水を、雨水の他に中水道等を利用すること
も可能であるなど、本発明はその主旨を逸脱しない範囲
において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である冷却壁体を用いた公衆
トイレを示す図である。
【図2】図1における冷却壁体の構成を示す断面図であ
る。
【図3】図1における冷却壁体の要部を拡大して示す図
である。
【図4】本発明の他の実施例である冷却壁体の構成を示
す図である。
【図5】図4の冷却壁体の要部を示す斜視図である。
【図6】図4の冷却壁体の上面を示す図である。
【図7】図5の要部を更に拡大して示す断面図である。
【図8】図4の冷却壁体における吸水性多孔質体を示す
図である。
【図9】図8の吸水性多孔質体の変形例を示す図であ
る。
【図10】本発明の更に他の実施例である冷却壁体を示
す図である。
【図11】図10の冷却壁体の構成を示す分解図であ
る。
【図12】図10の冷却壁体の要部を示す断面図であ
る。
【図13】図10の冷却壁体の、図12とは別の要部を
拡大して示す図である。
【図14】冷却壁体を吹抜け空間に用いた例を示す図で
ある。
【図15】冷却壁体をマンションのベランダに用いた例
を示す図である。
【図16】冷却壁体を遊歩道に用いた例を示す図であ
る。
【図17】冷却壁体を公園内に用いた例を示す図であ
る。
【図18】冷却壁体を公衆トイレに用いた例を示す図で
ある。
【図19】冷却壁体をガラス張り大空間内に用いた例を
示す図である。
【符号の説明】
10 公衆トイレ 14,16,18,20 壁体 28 外パネル 30 内パネル 32,33 開口 34,80,146 冷却ユニット 36,74,108 水槽 38,64 吸水性多孔質体 42,56,58,60,86,90,92 配管 44 第二の貯水タンク 54 第一の貯水タンク 61 給水材 62 冷却壁体 66,94,96 通気孔 68 矩形ブロック体 72 空間 76 スポンジ 84,98 貯水タンク 110 凹陥部 112 差込溝 116 縦の補強フレーム材 124 第一の配管 126 第二の配管 130 仕切り 132 貯溜部 134 給水孔 136 フロート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小関 雅裕 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株 式会社 イナックス内 (72)発明者 山中 潤一 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株 式会社 イナックス内 (56)参考文献 特開 平8−42013(JP,A) 実開 昭58−3508(JP,U) 実開 昭63−194284(JP,U) 実開 昭51−27362(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/74 F24F 1/00 331

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に水を収容する水槽と、該水槽内の
    水を吸収するとともに該吸収した水を表面より蒸発・発
    散せしめる多数の連続気孔を有する吸水性多孔質体と
    を、該吸水性多孔質体を該水槽の上側に位置させる状態
    で且つ該吸水性多孔質体を直接若しくは給水材を介して
    間接に該水槽内の水に接触させる状態で配置し、壁体の
    外面と内面とに形成した開口を通じて該壁体の内側に通
    過する空気を、該吸水性多孔質体からの水の蒸発に基づ
    く蒸発潜熱により冷却するようになし、且つ該吸水性多
    孔質体と前記水槽との組を上下に複数段に配置して上段
    側の水槽と下段側の水槽とを、上段側の水槽のオーバー
    フロー水を下段側の水槽に導く配管にて連絡するととも
    に、それら水槽とは別途の貯水タンクを設けて、該貯水
    タンク内の貯水を最上段の水槽に配管にて導くようにな
    したことを特徴とする冷却壁体。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記最上段の水槽の
    更に上側に雨水を受ける第二の貯水タンクを設け、該第
    二の貯水タンク内の水を該最上段の水槽に配管を通じて
    導くようになしたことを特徴とする冷却壁体。
  3. 【請求項3】 請求項1,2の何れかにおいて、前記吸
    水性多孔質体を矩形ブロック状に且つ内外方向に貫通す
    る通気孔を有する形態に形成し、該矩形ブロック状の吸
    水性多孔質体と同種若しくは別種のブロック体とを直接
    若しくは目地を介して左右に継ぎ合わせるとともに上下
    に積み重ね、それらブロック体にて直接壁躯体を構成さ
    せるようにし、前記通気孔における内外方向端の開口に
    て前記壁体における内外の通気用開口を形成せしめたこ
    とを特徴とする冷却壁体。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記吸水性多孔質体
    の下側且つ壁体内部に、該壁体に沿った左右方向に延び
    る空間が形成されていて、該空間内に前記水槽が隠蔽状
    態に且つ内部の水中に該吸水性多孔質体を直接若しくは
    給水材を介して浸漬させる状態で配設されていることを
    特徴とする冷却壁体。
  5. 【請求項5】 内部に水を収容する水槽と、該水槽内の
    水を吸収するとともに該吸収した水を表面より蒸発・発
    散せしめる多数の連続気孔を有する吸水性多孔質体と
    を、該吸水性多孔質体を該水槽の上側に位置させる状態
    で且つ該吸水性多孔質体を直接若しくは給水材を介して
    間接に該水槽内の水に接触させる状態で配置し、壁体の
    外面と内面とに形成した開口を通じて該壁体の内側に通
    過する空気を、該吸水性多孔質体からの水の蒸発に基づ
    く蒸発潜熱により冷却するようになし、該吸水性多孔質
    体は矩形ブロック状に且つ内外方向に貫通する通気孔を
    有する形態に形成して、該矩形ブロック状の吸水性多孔
    質体と同種若しくは別種のブロック体とを直接若しくは
    目地を介して左右に継ぎ合わせるとともに上下に積み重
    ね、それらブロック体にて直接壁躯体を構成させるよう
    にし、前記通気孔における内外方向端の開口にて前記壁
    体における内外の通気用開口を形成せしめるとともに、
    該吸水性多孔質体の下側且つ壁体内部には、該壁体に沿
    った左右方向に延びる空間を形成して、該空間内に前記
    水槽を隠蔽状態に且つ内部の水中に該吸水性多孔質体を
    直接若しくは給水材を介して浸漬させる状態で配設し、
    更に該水槽にて壁体における左右方向の補強フレーム材
    を兼用させていることを特徴とする冷却壁体。
  6. 【請求項6】 請求項4において、前記水槽が壁体にお
    ける左右方向の補強フレーム材を兼用していることを特
    徴とする冷却壁体。
  7. 【請求項7】 請求項5,6の何れかにおいて、前記壁
    体内部に縦の補強フレーム材が配設されていて該縦の補
    強フレーム材が前記水槽に連結されており、且つ該縦の
    補強フレーム材の内部に該水槽に対して給水を行うため
    の配管が収納状態で配設されており、該配管が該水槽に
    接続されていることを特徴とする冷却壁体。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記配管を第一の配
    管としてその内部に更に第二の配管が収容されていると
    ともに、前記水槽に対応した高さ位置において該第一の
    配管と第二の配管との間の空間を横切る状態で仕切りが
    形成され、該仕切りの上側且つそれら第一及び第二の配
    管の間に、前記水槽に連通する小容量の貯溜部が形成さ
    れるとともに、該第二の配管には該仕切りより上側の部
    位において該貯溜部への給水孔が形成されており、更に
    該給水孔には該給水孔を開閉する弁体が設けられている
    ことを特徴とする冷却壁体。
  9. 【請求項9】 請求項8において、前記弁体が、前記貯
    溜部の水位上昇によって浮き上がり、該貯溜部内の水を
    該給水孔及び該第二の配管を通じて下向きにオーバーフ
    ローさせる一方、該貯溜部の水位低下とともに下降し、
    該第二の配管内部を上方から落下する落下水を該給水孔
    を通じて該貯溜部内に流入させるフロートにて構成され
    ていることを特徴とする冷却壁体。
  10. 【請求項10】 請求項3〜9の何れかにおいて、前記
    水槽が断面上向きコ字形状をなしていて上端部が前記吸
    水性多孔質体の下面の差込溝に差し込まれ、且つ下部
    が、該吸水性多孔質体の下側に配置された、該吸水性多
    孔質体と同種若しくは別種のブロック体の上部の凹陥部
    に嵌込状に収容されていることを特徴とする冷却壁体。
  11. 【請求項11】 請求項3〜9の何れかにおいて、前記
    矩形ブロック状の吸水性多孔質体の下側のブロック体
    が、縦断面が上向きコ字形態を成すように組まれてい
    て、壁体の内部において該壁体に沿った左右方向に延び
    る空間を形成しており、該空間に前記水槽が隠蔽状態に
    収容されていて該水槽内にスポンジ等の給水材の下部が
    浸漬され、該給水材の上部が該吸水性多孔質体に接触せ
    しめられており、且つ上下の前記水槽が壁体の内部にお
    いて配管にて互いに連絡されていることを特徴とする冷
    却壁体。
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