JP3170114U - 通気性遮熱シェード - Google Patents

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貞夫 原川
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株式会社テクノエイム
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Abstract

【課題】視界を遮らず、かつ高い遮熱効果を発揮する通気性遮熱シェードを提供する。
【解決手段】高密度ポリエチレンの連続極細長繊維からなる不織布4に多数の通気孔5を所定のピッチで穿設し、この不織布4を遮熱体1とした。優れた遮熱性を有する不織布4を遮熱体1として用いることにより、窓に掛ければ室内の温度上昇を抑えることができ、窓を閉めた場合には冷房効果を高めることができる。また窓を開けた場合には、通気孔5により風通しもよくなる。さらに簾と同様に、屋外から屋内は見えず、屋内から屋外を見ることができる。
【選択図】図1

Description

本考案は、建物の窓の外側に簾のように垂らしたり、窓の内側にカーテンとして掛けたりすることにより、太陽からの熱線(赤外線)が室内に侵入することを効果的に防止できる通気性遮熱シェードに関するものである。
近年、地球温暖化の影響によりヒートアイランド現象が深刻化し、夏日には室内でも熱中症を発症する事態が生じている。その上、今般の東日本大震災の影響を受け、今後電力供給が落ち込む事態が想定される。この状況下では、電力消費をできるだけ抑えながら猛暑を乗り切る必要がある。
そこで従来から、遮光用カーテン等の遮熱効果を有する製品が数多く登場している。例えば特許文献1には、金属薄膜が形成された合成樹脂フィルムを二枚の布地の間に挟んだ構成の遮光用カーテンが記載されている。このカーテンの遮光性及び遮熱性は金属薄膜の光反射によって実現されるが、金属薄膜は太陽光線の透過を遮蔽するので、室内が暗くなるとともに、カーテン越しの視界を遮ってしまうという問題があった。
また、この金属薄膜は太陽からの熱線の20〜30%程度を吸収する特性を持つので、それ自体が蓄熱して発熱体となる。このため遮光用カーテンから輻射熱が放出されることとなり、十分な遮熱効果を発揮できないという問題があった。
特開平9−252931号公報
本考案の目的は前記した従来の問題を解決し、視界を遮らず、通気性を有し、かつ高い遮熱効果を発揮することができる通気性遮熱シェードを提供することである。
上記の課題を解決するためになされた本考案は、高密度ポリエチレンの連続極細長繊維からなる不織布に多数の通気孔を所定のピッチで穿設したシートを遮熱体としたことを特徴とするものである。なお、前記不織布は、フラッシュ紡糸法によって製造された、繊維径が0.5〜10μmのものであることが好ましい。さらに、通気孔の直径を1mm〜1.5mmとし、通気孔のピッチを8mm〜12mmとすることが好ましい。
また、遮熱体の上端と下端に、それぞれ支持棒を取り付けた構造としたり、遮熱体の上端に、遮熱体をカーテンレールに吊り下げるための吊下げ部を形成した構造とすることが好ましい。
本考案に係る通気性遮熱シェードは、高密度ポリエチレンの連続極細長繊維からなる不織布に多数の通気孔を所定のピッチで穿設したシートを遮熱体としたものである。この不織布は光反射率が高くかつ蓄熱率が極めて低いので、優れた赤外線遮蔽効果を発揮するのみならず、紫外線遮蔽効果も発揮する。そのため、建築物の窓に簾やカーテンとして用いれば、日差しによる室内の温度上昇を防止でき、日焼けも防止することができる。また、通気孔によりシェード越しの視界を確保することができるとともに、風通しもよくなる。
特に上記通気孔の直径を1mm〜1.5mmとし、その通気孔を8mm〜12mmのピッチで穿設すると、簾と同様に屋外から屋内は見えず、屋内から屋外を見ることができる目隠し効果を得ることができる。
さらに、上記遮熱体の上端に窓枠に支持するための支持棒を取り付け、かつ下端に遮熱体を地面に固定するための支持棒を取り付ければ、簡単に窓際に設置することができる。また、遮熱体の上端に遮熱体をカーテンレールに吊り下げるための吊下げ部を形成すれば、従来のカーテンに替えてこの遮熱シェードを取り付けることができるので、便利である。
本考案の第1実施形態の正面図である。 第1実施形態の背面上部拡大図である。 第1実施形態の左側面図である。 本考案の第2実施形態の正面図である。
以下に本考案の好ましい実施形態を示す。
図1は本考案の第1実施形態を示す正面図であり、1はシート状の遮熱体、2はこの遮熱体1の上端を窓枠に支持するための支持棒、3はこの遮熱体1の下端を地面や床面に固定するための支持棒である。遮熱体1は長方形の不織布4からなる。この不織布4は100%高密度ポリエチレン製で、0.5〜10μmの連続性極細長繊維をフラッシュ紡糸法により高圧で紡糸した後、積層したうえ熱を加えて押圧処理してシート状としたものである。
この不織布4は、軽量で、遮熱性・紫外線遮蔽性に優れる。そのため、この不織布4をベランダなどの窓際に設置すると、不織布4に照射した輻射熱が反射されることにより、室内の温度上昇を抑えることができるとともに、室内への紫外線の侵入も阻止できる。具体的には、この不織布4は光反射率が90%以上、吸収率が2%以下であってほとんど蓄熱しないので、遮熱性に優れる。これに対してアルミ蒸着フィルムの光反射率は80%、アルミ練り込みフィルムの光反射率は50%程度である。またアルミ蒸着フィルムの吸収率は20%、アルミ練り込みフィルムの吸収率は50%であって、本考案に用いられる不織布4の優位性が明らかである。なお、本考案に用いられる不織布4は、紫外線のA波(320〜400nm)を92.8%、B波(280〜320nm)を94.2%遮蔽することができる。この紫外線遮蔽率は島津製作所製の紫外・可視・近赤外分光高度計UV−3600に積分球付属装置ISR−3100を取り付けたものにより測定した値である。
このようにこの不織布4は遮熱性に優れたものであるが、そのまま遮熱体1として使用すると視界を確保することができず、風通しも悪くなる。そこで本考案では、不織布4の全面に通気孔5を穿設することにより、通気性を向上させるとともに、視界を確保した。特に通気孔5の直径を1mm〜1.5mmとし、そのピッチを8mm〜12mmとすることが好ましい。通気孔5がこれより小径であったりピッチが大きすぎたりすると視界を確保しにくくなるとともに、通気性が不足する。逆に通気孔5がこれより大径であったりピッチが狭すぎたりすると通気性は向上するが、遮熱性が低くなるうえ、屋外から屋内が見えるようになるので好ましくない。
この実施形態では通気孔5を円形孔とし、上下の列が半ピッチずれるように穿孔したが、孔形状やその配列は必ずしもこれに限定されるものではない。また不織布4に穿孔するとともに、型押しにより凹凸模様を付けたり、プリントを施して美観を高めることも可能である。
このような通気孔5を形成した遮熱体1の遮熱特性を、赤外ランプ60℃法により測定した。この方法は54cm×54cm×45cmのボックスの一面をガラス窓としてその内側に試験片を吊るし、50cm離れた位置から赤外線ランプを60分間照射し、試験装置の内部温度の変化を測定する方法である。試験片なしの場合には内部温度は24.2℃上昇したが、通気孔5を形成した遮熱体1を吊るした場合には14.0℃であった。なお通気孔のない不織布4を試験片とした場合の上昇温度は12.7℃であって、通気孔5を形成したことによる遮熱特性の低下はわずかであった。
なお、図2と図3に示すように、遮熱体1の上下端には、支持棒2、3が挿入される筒状部6が形成されている。本実施形態では、遮熱体1の上下端をそれぞれ三つ折り縫いして筒状部6を形成し、この筒状部6,6の上下2箇所(全4箇所)にクリップ7を嵌める。その後、支持棒2、棒3を筒状部6に挿入する。このクリップ7の頭部には正面視逆U字状のフック8が形成されているので、例えば図1のように、このフック8を利用して鴨居や窓枠の上部に取り付け、下端側のクリップ7に重りとなる紐付きブロック9を取り付けて、遮熱体1を簡単に設置することができる。
次に、図4に示す第2実施形態について説明する。第2実施形態の通気性遮熱シェードは、カーテンレール10に取り付けて用いられるものである。図4において、1は遮熱体、5は不織布4に穿設された通気孔、11はカーテンレール10に遮熱体1を吊下げるためのカーテンフックである。この遮熱体1の裏面上端にはカーテンフック11を差し込むための吊下げ部12が形成されている。図示しないが、本実施形態では、遮熱体1の裏面上端に二重の補強テープ13を帯状に縫い付け、補強テープ13の下端にカーテンフック11の差し込み穴14を5cm間隔で形成して、吊下げ部12としている。カーテンフック11の一端を補強テープ13の下端に差し込み、他端をカーテンレール10に取り付ければ、既存のカーテンと同様の使い勝手で、窓越しの輻射熱や紫外線を遮ることができる。特に、クーラー等の冷房機器と併用した場合には、冷房機器による冷却効果と相まって効率的に室内を冷却することができるので、冷房機器の使用量を抑えることができ、節電に繋がる。
以上に説明したように、本考案に係る通気性遮熱シェードは、遮熱性・紫外線遮蔽性に優れた素材を遮熱体として活用することにより、簡単な構造で手軽に室内の温度上昇を抑えることができる。また、通気孔により視界及び風通しも確保される。さらに、クーラー等の冷房機器と併用すれば、電力消費を抑えながら快適な温度を維持することができる等の多くの利点を有する。
1 遮熱体
2 支持棒
3 支持棒
4 不織布
5 通気孔
6 筒状部
7 クリップ
8 フック
9 紐付きブロック
10 カーテンレール
11 カーテンフック
12 吊下げ部
13 補強テープ
14 差し込み穴

Claims (5)

  1. 高密度ポリエチレンの連続極細長繊維からなる不織布に多数の通気孔を所定のピッチで穿設したシートを遮熱体としたことを特徴とする通気性遮熱シェード。
  2. 前記不織布は、フラッシュ紡糸法によって製造された、繊維径が0.5〜10μmのものであることを特徴とする請求項1に記載の通気性遮熱シェード。
  3. 通気孔の直径を1mm〜1.5mmとし、通気孔のピッチを8mm〜12mmとしたことを特徴とする請求項1または2記載の通気性遮熱シェード。
  4. 遮熱体の上端と下端に、それぞれ支持棒を取り付けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の通気性遮熱シェード。
  5. 遮熱体の上端に、遮熱体をカーテンレールに吊り下げるための吊下げ部を形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の通気性遮熱シェード。
JP2011003530U 2011-06-22 通気性遮熱シェード Expired - Lifetime JP3170114U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013091876A (ja) * 2011-10-26 2013-05-16 Teijin Ltd 遮熱シート
JP5827768B1 (ja) * 2015-03-10 2015-12-02 株式会社ケンチク舎成増 水蒸散シート及び水蒸散ユニット
JP2018172952A (ja) * 2017-03-31 2018-11-08 立川ブラインド工業株式会社 生地及びプリーツスクリーン

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