JP3169793B2 - プラズマ処理装置用静電吸着方法 - Google Patents
プラズマ処理装置用静電吸着方法Info
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Description
電吸着方法に関するものである。
静電吸着する技術としては、例えば、特開昭59ー79
545号公報に記載のように、導電性基板の全面にアル
ミナを溶射し、基板の下面に電極端子を取り付けて、端
子に保護抵抗を介して電源の正極を接続し、試料に電流
計を介して電源の負極を接続し、基板と試料間に高電圧
を加えて試料を本体上にチャックし、吸着状態によって
試料と基板間の抵抗が変わって電流計の指示値が変わる
ので、確実にチャックされたときの電流値と比較し、差
が所定値を越えると異状信号を出力するように、静電チ
ャック本体に流れる電流を検出し、その値から真空中の
試料の吸着状態を判断することにより、加工精度,検査
精度の向上を図るものが知られている。
チャックにおける有効吸着電圧の点について配慮されて
いなかった。すなわち、プラズマ処理中の試料の電位
(Vdc)が不明なため、実際に静電吸着に使用されてい
る有効吸着電圧が不明である。そのためプラズマ処理中
の静電吸着力がわからず、必要十分な直流電圧よりも高
い電圧を基板(電極)に印加して試料を電極に静電吸着
させる恐れがあった。それゆえ、プラズマ処理終了後に
残っている静電吸着力(残留吸着力)が大きく、電極か
らの試料の取外しに支障をきたすという問題がある。こ
のため、プラズマ処理終了後に残留吸着力を試料の取外
しに支障をきたさない吸着力以下に下げるために除電処
理を行わなければならなかった。また、プラズマ処理終
了後に除電処理を行わなければならないため、試料とし
てのウエハ一枚当たりの処理時間が長く掛かるという問
題があった。
電処理をなくし、試料一枚当たりの処理時間を短くする
ことのできるプラズマ処理装置用静電吸着方法を提供す
ることにある。
め、プラズマ処理中の試料の電位(Vdc)を測定し、該
電位(Vdc)とプラズマ処理中の静電吸着力が試料の処
理後の取外しに支障を来たさない静電吸着力以下であ
り、かつ試料裏面に供給される伝熱ガス圧による試料の
浮き上がりを防止可能な静電吸着力を生み出すための有
効吸着電圧とを加えた電圧を直流電圧とし電極に印加す
るようにしたものである。
マ処理中の静電吸着力が試料の処理後の取外しに支障を
来たさない静電吸着力以下であり、かつ試料裏面に供給
される伝熱ガス圧による試料の浮き上がりを防止可能な
静電吸着力を生み出すための有効吸着電圧とを加えた電
圧を直流電圧として電極に印加し、試料を静電吸着させ
ることにより、プラズマ処理中に試料の裏面に導入され
る伝熱ガスの圧力により試料が電極から浮き上がること
もなく、プラズマ処理終了直後の残留吸着力が試料の取
外しに支障を来すことがない吸着力以下になるため、除
電処理を省略しても試料の搬送に支障はきたさない。し
たがって、除電処理を省略することができ、試料一枚を
処理する時間を短くできる。
明する。図1は本発明の実施に用いられるプラズマ処理
装置の一例を示す概略図である。図1において、8は石
英窓であり、18は処理室壁であり、3は石英窓8と処
理室壁18とから構成される処理室である。1はプラズ
マ発生用のガスを処理室3内に導入するためのガス導入
口であり、2はプラズマ発生用のガスを導入するときの
ガス流量制御弁である。4は処理室3内を減圧排気する
ための排気口であり、5は処理室3内の圧力を調整する
圧力調整弁であり、16は圧力調整弁5を介して排気口
4に接続された排気系である。6は処理室3内にプラズ
マを発生させるためのマイクロ波を発生させるマイクロ
波発生器であり、7はマイクロ波を処理室3に導くマイ
クロ波導波管である。9は石英窓8を囲んで導波管7の
外側に巻装された磁場発生用のコイルである。10は処
理室壁18に取り付けられ処理室3内に配置された電極
であり、19は電極10内部に設けられた空洞部であ
り、14は空洞部19に接続された温調器である。11
は電極10に接続された直流電源である。20はコンデ
ンサであり、15はコンデンサ20を介して電極10に
接続された交流電源である。13は試料であるウエハで
ある。12は電極10上面のウエハ13配置面に設けら
れた絶縁膜である。17は電圧(Vdc)測定器であり、
21は電圧(Vdc)測定器17によって測定した電圧を
用いて直流電源11の出力電圧を制御する制御装置であ
る。
18とにより処理室3を大気から気密に遮断する。ま
た、処理室壁18はアースされている。また、排気口
4,圧力調整弁5および排気系16により処理室3内を
真空にすることができ、かつ、処理室内の圧力を所定の
圧力に制御することができる。ウエハ13は図示を省略
した搬送装置により処理室3内の電極10上に搬送され
る。電極10内の空洞部19に温調器14で温調された
冷媒を流すことにより電極10を温調できる。ウエハ1
3と電極10の間には絶縁膜12が介在し、絶縁膜12
には溝が設けてあって、該溝にウエハ13と電極10と
の間で熱を伝達するための電熱ガスを供給することによ
り、ウエハ13と電極10の間で熱交換が行なわれ、ウ
エハ13は所定の温度に調節される。電極10には直流
電源11が接続されており、電極10に直流電圧を印加
できる。また、電極10にはコンデンサ20を介して交
流電源15が接続されており、交流電圧を印加できる。
ス導入口1からガス流量制御弁2によって流量を制御さ
せたプラズマ発生用ガスを処理室3に導入し、排気口4
を介して真空ポンプ(図示省略)および圧力調整弁5に
よって、処理室3内の圧力をプラズマ処理する所定の圧
力に調節する。この状態でマイクロ波発生器6によって
発信されたマイクロ波がマイクロ波導波管7を介し、石
英窓8を透過して処理室3に導入されるとともに、コイ
ル9により発生された磁場との相互作用によって電子サ
イクロトロン共鳴を生じ、プラズマ発生用ガスがプラズ
マ化される。
って直流電圧を印加し、絶縁膜12を介してウエハ13
と電極10との間に静電吸着力を発生させ、ウエハ13
を電極に吸着させる。また、電極10に交流電源15に
よってバイアス電圧を印加することにより、プラズマ処
理におけるプラズマ中のイオンのウエハ13への入射エ
ネルギを制御する。このとき、直流電源11によって印
加する直流電圧は、図3に示すように交流電源15によ
る交流電圧を電極10に印加することによってウエハ1
3に生じる電圧、すなわち、ウエハ電位(Vdc)と、ウ
エハ13を処理中に有効に吸着するための有効吸着電圧
とを加えた電圧とする。有効吸着電圧は、この場合、ウ
エハの処理が終了して直流電源11による直流電圧の印
加を停止した後のウエハ13の電極10からの取外し、
すなわち、搬送に支障を来たさない静電吸着力以下であ
り、かつ、ウエハ13の裏面に導入される伝熱ガスの圧
力によってウエハ13が電極10から浮き上がらない静
電吸着力を有する範囲となる吸着電圧とし、この場合、
図2に示すように約8/100 Kgf/cm2以上、 15/
100 Kgf/cm2以下となる吸着圧力が得られる約−50
0〜−580Vの範囲で与えられる。なお、この値は、
絶縁膜12の抵抗および面粗さまた吸着面積等によって
変わり、最適な値は装置毎に事前に測定・設定すれば良
い。
dc)は、静電吸着電極を使用している場合には、ウエハ
13と電極10との間に絶縁膜12を有しているので、
電極10を介して測定することができないため、直接に
ウエハ13に接触させて測定する必要がある。また、電
極10に印加する高周波電圧の振幅(Vpp)とウエハ
電位(Vdc)との関係が前もって測定され、関係式で
定められているなら、ウエハ電位(Vdc)の測定に変
えてVppを測定し、制御装置内でVdcに換算して用
いるようにしても良い。
する直流電圧をウエハの吸着,離脱に支障を生じない範
囲の有効吸着電圧とウエハ電位(Vdc)とを足し合わせ
た電圧とし、電圧(Vdc)測定器17によってプラズマ
処理中に発生するウエハ電位Vdcを測定し、直流電源1
1に印加する直流電圧を制御するようにしているので、
ウエハ毎に安定した静電吸着力が得られ、処理中にウエ
ハの裏面に導入されているウエハ冷却用ガスの圧力によ
りウエハが電極からはがれることもなく、プラズマ処理
終了直後の残留吸着力がウエハの搬送に支障を来すこと
がない吸着力以下になるため、除電処理を省略すること
ができ、ウエハ一枚あたりの処理時間を短くですること
ができる。
圧にウエハの処理毎に安定しない、すなわち、変化する
ウエハ電位(Vdc)を加えて印加直流電圧を制御する
ようにしているので、印加直流電圧は変化しても有効吸
着電圧は常に一定にでき、プラズマ処理終了直後の残留
吸着力がウエハの搬送に支障を来すことがない圧力以下
になるため、プラズマ処理終了後の除電処理を省略し、
ウエハ一枚当たりの処理時間を短くできるという効果が
ある。
す構成図である。
着電圧の関係を示す図である。
る。
…排気口、5…圧力調整弁、6…マイクロ波発生器、7
…マイクロ波導波管、8…石英窓、9…コイル(磁場発
生器)、10…電極、11…直流電源、12…絶縁膜、
13…ウエハ、14…温調器、15…交流電源、16…
排気系、17…Vdc測定器、18…処理室壁、19…空
洞部、20…コンデンサ、21…制御装置。
Claims (1)
- 【請求項1】試料配置面に絶縁膜を設けた電極にガスプ
ラズマを用いて処理される試料を配置し、プラズマを生
成するとともに前記電極に直流電圧を印加し、前記試料
を前記電極上に静電吸着させるプラズマ処理装置用静電
吸着方法において、プラズマ処理中の前記試料の電位
(Vdc)を測定し、該電位(Vdc)と前記プラズマ処理
中の静電吸着力が前記試料の処理後の取外しに支障を来
たさない静電吸着力以下であり、かつ前記試料裏面に供
給される伝熱ガス圧による前記試料の浮き上がりを防止
可能な静電吸着力を生み出すための有効吸着電圧とを加
えた電圧を前記直流電圧とし前記電極に印加することを
特徴とするプラズマ処理用静電吸着方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12110095A JP3169793B2 (ja) | 1995-05-19 | 1995-05-19 | プラズマ処理装置用静電吸着方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12110095A JP3169793B2 (ja) | 1995-05-19 | 1995-05-19 | プラズマ処理装置用静電吸着方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08316295A JPH08316295A (ja) | 1996-11-29 |
JP3169793B2 true JP3169793B2 (ja) | 2001-05-28 |
Family
ID=14802881
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12110095A Expired - Lifetime JP3169793B2 (ja) | 1995-05-19 | 1995-05-19 | プラズマ処理装置用静電吸着方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3169793B2 (ja) |
-
1995
- 1995-05-19 JP JP12110095A patent/JP3169793B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08316295A (ja) | 1996-11-29 |
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