JP3169740B2 - 金属ストリップ連続電気めっきのエッジオーバコート防止装置 - Google Patents

金属ストリップ連続電気めっきのエッジオーバコート防止装置

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JP3169740B2 JP12121793A JP12121793A JP3169740B2 JP 3169740 B2 JP3169740 B2 JP 3169740B2 JP 12121793 A JP12121793 A JP 12121793A JP 12121793 A JP12121793 A JP 12121793A JP 3169740 B2 JP3169740 B2 JP 3169740B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気めっきラインにお
けるエッジオーバコート防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、金属ストリップに電気めっきを
行う場合、金属ストリップのエッジ部はセンタ部に比較
して電流が集中し易いために、該部分における局所的な
過剰めっき、すなわちエッジオーバコートなる現象が見
られる。このエッジオーバコートを防止するための装置
として、例えば特開昭59−160000号公報には、図4に示
すような金属ストリップエッジ部とアノードの間をL字
形の遮蔽板で覆った装置が開示されている。
【0003】図において、2はL字形の遮蔽板、6は金
属ストリップ、7はアノード、8は遮蔽板2に付設した
ガイドローラであり、金属ストリップ6のエッジをガイ
ドローラ8でガイドし、L字形の遮蔽板2が金属ストリ
ップエッジ部とアノードの間を覆っているが、しかしな
がらこの装置では、遮蔽板2と金属ストリップエッジと
の間隔が5mmほどあるために電流の回り込みがあり、エ
ッジオーバコートの防止効果が不充分であるという致命
的な欠点があった。
【0004】この欠点を解決するための手段として、実
開昭64− 37476号公報には、図5に示すようなエッジオ
ーバコート防止装置が開示されている。図において、3
は遮蔽板2に固着させた耐摩耗性のセラミックスで、電
流の回り込みを更に抑制するため、該セラミックス部を
金属ストリップ6に直接接触させるものであり、この方
法は電流の回り込みを最小限に抑えることができるので
エッジオーバコートの防止効果は非常に高い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開昭
64− 37476号公報に開示されている装置においては、可
溶性アノードを用いためっき液槽の場合、極間距離が変
動する際、金属ストリップエッジに遮蔽板を追従当接す
る時に遮蔽板底部がアノードに引っかかり、金属ストリ
ップ幅の変化に対応できず工程的に使用することは困難
である。
【0006】その対策として、遮蔽板の長さを短くする
ことが考えられるが、これでは図5における電極間距離
xに対し、金属ストリップを遮蔽する高さy(遮蔽板2
の先端から金属ストリップまでの距離)の比率y/xを
1.0 の完全遮蔽とすることはおろか0.8 以上に保つこと
も不可能となり、エッジオーバコート防止効果が不充分
となる問題があった。
【0007】本発明は、前記課題を解決した金属ストリ
ップ連続電気めっきのエッジオーバコート防止装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、相対する電極
間に通板される金属ストリップの電気めっき用エッジオ
ーバコート防止装置であって、遮蔽板と、遮蔽板の金属
ストリップエッジ当接部に付設されたセラミック部と、
遮蔽板およびセラミック部の下端に付設され、かつ、セ
ラミック部の下端からアノード上面までの距離を超える
長さおよび柔軟性を持つ絶縁部と、該絶縁部の末端に設
けた曲率を持つセラミック部と、遮蔽板を移動自在とす
る支持装置とを備えてなることを特徴とする金属ストリ
ップ連続電気めっきのエッジオーバコート防止装置であ
る。
【0009】
【作 用】本発明によれば、エッジオーバコート防止装
置の遮蔽板の金属ストリップエッジに直接当接する部分
のみをセラミックスとし、その下端には柔軟性を持つ絶
縁部を設けているため、可溶性アノードを用いためっき
液槽において極間距離が変動しても、金属ストリップエ
ッジに遮蔽板を追従当接する際に、遮蔽板の下端に付設
された柔軟性を持つ絶縁部により、遮蔽板の下端がアノ
ードに引っ掛かることなく、ストリップ幅の変化に対応
できる。
【0010】更に、該絶縁部の末端に、曲率をもつセラ
ミック部を設けてあるため、ストリップの蛇行に合わせ
追従する遮蔽板支持装置の移動によって絶縁部が内側に
そり返り、金属ストリップエッジ部のめっき付着量が減
少するようなことが無くなる。
【0011】
【実施例】以下に本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明の1実施例を示す部分正面図
で、図2は図1の実施例の側面図である。図において、
1は遮蔽板2を金属ストリップ6の両エッジ端面に垂直
状態に当接させる機能を持つ遮蔽板支持装置、4はセラ
ミック部3と遮蔽板2との下端に設けられ、かつ、セラ
ミック部3の下端とアノード間より長くかつ柔軟性を持
つ絶縁部、5は絶縁部の末端に設けた曲率を持つセラミ
ック部である。
【0012】本発明の装置をハロゲン型電気錫めっきラ
インに使用した結果、金属ストリップエッジに遮蔽板1
を追従当接する際に遮蔽板底部がアノードに引っ掛かる
ことなくストリップ幅の変化に対応でき、トラブルなし
に連続運転することが可能となった。次に、ハロゲン型
電気めっきラインにおいて、本発明の装置を用いて目付
11.2g/m2相当の電気めっきを行った。なお、比較のため
に特開昭59−160000号公報に開示された図4に記載の金
属ストリップエッジ部とアノードの間をL字形の遮蔽板
で覆った装置を従来例1とし、実開昭64− 37476号公報
に開示された図5に記載の耐摩耗性のセラミックスから
なる遮蔽板を用いて金属ストリップに直接接触させる装
置を従来例2として、それぞれ目付11.2g/m2相当の電気
めっきを行った。
【0013】本発明例と従来例1,2との錫付着量の結
果を図3に示す。なお、錫付着量の測定は蛍光X線微小
膜厚計により行い、その測定面積は0.25mm2とした。図
3に示されるように、本発明例は、従来例1,2に比較
して、優れたエッジオーバコート防止効果があることが
判明した。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の金属スト
リップ連続電気めっきのエッジオーバコート防止装置に
よれば、可溶性アノードを用いためっき槽において極間
距離が変動しても、金属ストリップエッジに遮蔽板を追
従当接する際に遮蔽板底部がアノードに引っ掛かること
がなく、ストリップ幅の変化に対応できるようになり、
ほぼ完全な電流遮断が可能となってエッジオーバコート
を最小限に抑えることが可能となる。
【0015】また、本発明の装置は、複雑な制御を必要
としないため、メインテナンスが容易で、かつ、設備費
が安価になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエッジオーバコート防止装置を示す部
分正面図である。
【図2】本発明のエッジオーバコート防止装置を示す側
面図である。
【図3】本発明のエッジオーバコート防止装置および他
の装置を使用した場合の錫付着量の比較特性図である。
【図4】特開昭59−160000号公報に開示されたエッジオ
ーバコート防止装置を示す模式図である。
【図5】実開昭64− 37476号公報に開示されたエッジオ
ーバコート防止装置を示す模式図である。
【符号の説明】
1 遮蔽板支持装置 2 遮蔽板 3 セラミック部 4 絶縁部 5 曲率を持つセラミック部 6 金属ストリップ 7 アノード 8 ガイドローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 陽俊 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎 製鉄株式会社 千葉製鉄所内 (56)参考文献 特開 平5−44085(JP,A) 特開 昭58−81992(JP,A) 特開 昭59−16000(JP,A) 実開 昭64−37476(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C25D 7/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対する電極間に通板される金属ストリ
    ップの電気めっき用エッジオーバコート防止装置であっ
    て、遮蔽板と、遮蔽板の金属ストリップエッジ当接部に
    付設されたセラミック部と、遮蔽板およびセラミック部
    の下端に付設され、かつ、セラミック部の下端からアノ
    ード上面までの距離を超える長さおよび柔軟性を持つ絶
    縁部と、該絶縁部の末端に設けた曲率を持つセラミック
    部と、遮蔽板を移動自在とする支持装置とを備えてなる
    ことを特徴とする金属ストリップ連続電気めっきのエッ
    ジオーバコート防止装置。
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