JP3169736U - 金属線加工機 - Google Patents
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Abstract
【課題】長尺素材を所定寸法に切断して形成したブランクの荒れた粒子の切断面を切削又は研削にて平滑に仕上げることのできる金属線加工機を提供する。【解決手段】長尺素材Aから所定長さのブランクBを連続的に形成するようにした金属線加工機であって、切断ナイフ9にて切断されたブランクBを第1パンチ6により第1ダイ3内に圧入して、ブランクBの切断端面に面取り加工を施す面取り手段と、面取りされたブランクBを第2パンチで第2ダイ4に押し込み、第2ダイ4に保持されたブランクBの突出端の切断粒子を研削又は切削により除去して平滑に仕上げ加工する研削・切削装置20と、ブランクBを挟持し移送する素材移送チャック機構11を備える。【選択図】図1
Description
本考案は、バー材又は線材などの長尺素材をクイル先端口から所定量突出させ、切断ナイフをクイル先端口に沿って往復動させて素材の切断を行い、所定長さのブランクを連続的に形成するようにした金属線加工機に関するものである。
従来、たとえばボルトフォーマーなどの金属線加工機において、ダイを備えた機台の一側方に、バー材又は線材などの長尺素材を供給するクイルと、素材の供給方向に対して直交方向に往復動する切断ナイフとを備えた素材切断装置を設け、素材をクイルからから所定量突出させた状態で切断ナイフをクイル先端口に沿って往復動させて素材の切断を行い、所定長さのブランクを連続的に形成し、その後、ブランクを素材移送チャック機構により圧造工程に順次移送して所定の形状に成形するようにしたものが知られている。
ところで、上記した素材切断装置の切断ナイフによる長尺素材の切断は、厳密には切断ではなく折断である。つまり、切断ナイフは素材に対して20%も入れば素材を折っており、そのため、破断面の粒子が荒れた状態となっているし、また、その端面が傾いたり或いはかえりなどが残っていたりしている。その結果、破断面の粒子が荒れ、端面が傾いたり或いはかえりが残ったブランクを用いて、たとえばボルトなどの成形品を圧造成形する場合、成形品の上記破断面に対応する部分の表面に粗い切断粒子が残ってしまったり、またファイバーフローが不揃いとなり、その部分の強度が他の部分に比べて低下するといった問題があった。その上、成形時に金型に偏荷重が作用し、金型の一部が局部的に損傷し寿命を縮めるといった問題も有していた。
そこで、本考案は、バー材又は線材などの長尺素材を所定寸法に切断して形成したブランクにおける荒れた粒子の切断面を切削又は研削にて平滑に仕上げることのできる金属線加工機の提供を課題とする。
上記した問題を解決するため、本願の請求項1記載の考案は、バー材又は線材などの長尺素材をクイル先端口から所定量突出させ、切断ナイフをクイル先端口に沿って往復動させて素材の切断を行い、所定長さのブランクを連続的に形成するようにした金属線加工機であって、切断ナイフにて切断されたブランクを第1パンチにより第1ダイ内に圧入して、ブランクの切断端面に面取り加工を施す面取り手段を有する第1工程と、面取りされたブランクを第2パンチで第2ダイに押し込み、第2ダイに保持されたブランクの突出端の切断粒子を研削又は切削により除去して平滑に仕上げ加工する研削・切削装置を有する第2工程と、切断ナイフにて切断されたブランクを第1工程にまた面取り加工されたブランクを第2工程に移送する素材移送チャック機構とを備えていることを特徴とする。
本願の請求項2記載の考案は、請求項1記載の構成における第2工程の研削・切削装置が、面取り加工されたブランクを保持する複数個の第2ダイが円周方向に等間隔をおいて配設された回転円板と、回転円板を所定角度ずつ間歇的に回転させる第1サーボモータと、回転円板の前面側に研削砥石又はフライス刃の一部が相対向するように配置され、かつ研削砥石又はフライス刃の回転により上記保持ダイに保持されて回転移動するブランクの突出端の切断粒子を研削又は切削により除去する研削又は切削手段と、研削砥石又はフライス刃を回転させる第2サーボモータと、ブランクを研削砥石又はフライス刃による研削又は切削領域手前の挿入位置にて第2ダイに押し込む第2パンチと、研削砥石又はフライス刃による研削又は切削領域を通過して仕上げ処理されたブランクを上記ブランク押し込み位置手前の排出位置で第2ダイから外部に排出するノックアウトピン排出機構とを備えていることを特徴とする。
本願の請求項3記載の考案は、請求項2記載の構成において、第2パンチによるブランクの押し込み時回転円板における空の第2ダイがブランク押し込み位置にて停止待機するように、第1サーボモータによる回転円板の回転ピッチと回転円板の回転タイミングが、素材移送チャック機構によるブランクの移送のタイミングに同調するように構成されていることを特徴とする。
本願の請求項4記載の考案は、請求項3記載の構成において、長尺素材の送りタイミング、切断ナイフの切断タイミング、面取りタイミング、ブランクの第2ダイへの出し入れタイミングが、それぞれの駆動手段として設けられたサーボモータのサーボ駆動により自由に設定可能に構成されていることを特徴とする。
本願の請求項5記載の考案は、請求項3記載の構成において、回転円板の中心部に回転軸が固定されていると共に、回転円板を貫通する複数の第2ダイが円周方向に等間隔を置いて配置され、かつ回転円板の後面で回転軸上には各第2ダイの底板となるバックプレートが設けられており、バックプレートには、バックプレートと回転円板との間隔を調整するバックプレート調整ねじが設けられ、この調整ねじによる調整により第2ダイに保持されるブランクの第2ダイからの突出量が調整可能に構成されていることを特徴とする。
本考案の金属線加工機によれば、上記したように第2工程において第2ダイに保持されたブランクの突出端の切断粒子を研削又は切削により除去して平滑に仕上げ加工する研削・切削装置を備えているから、この研削・切削装置によりブランク突出端の荒れた切断粒子を研削又は切削により除去することができる。これにより、このブランクを用いてたとえばボルトなどの成形品を圧造成形する場合、成形品の上記破断面に対応する部分の表面に粗い切断粒子が残こることがないし、また、ファイバーフローを揃えて、その部分の強度低下を抑えることができる。その上、成形時に金型に偏荷重が作用するのも抑えて、金型寿命を伸ばすことができる。
また、第2工程の研削・切削装置を、面取り加工されたブランクを保持する複数個の保持ダイが円周方向に等間隔をおいて配設された回転円板と、回転円板を所定角度ずつ間歇的に回転させるサーボモータと、回転円板の前面側に研削砥石又はフライス刃の一部が相対向するように配置され、かつ研削砥石又はフライス刃の回転により上記保持ダイに保持されて回転移動するブランクの突出端の切断粒子を研削又は切削により除去する研削又は切削手段と、研削砥石又はフライス刃を回転させるサーボモータと、ブランクを研削砥石又はフライス刃による研削又は切削領域の手前位置にて保持ダイに押し込む第2パンチと、研削砥石又はフライス刃による研削又は切削領域を通過して仕上げ処理されたブランクを上記ブランク押し込み位置の手前位置で第2ダイから外部に排出するノックアウトピン排出機構とを備えた構成とすれば、回転円板における複数の第2ダイに複数のブランクを保留することができ、これにより素材移送用チャック機構がブランクを第1工程から第2工程に複数回移送する時間の間にブランクの研削又は切削を行えばよい。その結果、素材の切断スピードやブランクの移送スピードを落とすことなく、研削・切削装置による1つのブランクに対する研削又は切削時間を長くとることが可能となり、研削又は切削を良好に行うことができる。
また、第2パンチによるブランクの押し込み時に、回転円板における空の保持ダイがブランク押し込み位置にて停止待機するように、サーボモータによる回転円板の回転ピッチと回転円板の回転タイミングを素材移送用チャック機構によるブランクの移送のタイミングに同調させるように構成すれば、素材移送用チャック機構から回転円板の第2ダイへの第2パンチによる押し込みが常に正確に行えるのでこのましい。
また、長尺素材の送りタイミング、切断ナイフの切断タイミング、面取りタイミング、ブランクの第2ダイへの出し入れタイミングを、それぞれの駆動手段として設けられたサーボモータのサーボ駆動により自由に設定可能に構成すれば、切断ブランク長さや素材の材質等に応じて、長尺素材の送りタイミング、切断ナイフの切断タイミング、面取りタイミング、ブランクの第2ダイへの出し入れタイミングを、サーボ駆動により自由に設定できるのでこのましい。
さらに、円板の中心部に回転軸を固定すると共に、回転円板を貫通する複数の第2ダイを円周方向に等間隔を置いて配置し、かつ回転円板の後面で回転軸上に各第2ダイの底板となるバックプレートを設け、バックプレートに、バックプレートと回転円板との間隔を調整するバックプレート調整ねじを設け、この調整ねじによる調整により第2ダイに保持されるブランクの第2ダイからの突出量を調整可能に構成すれば、バックプレート調整ねじによりバックプレートの円板に対する間隔を調整して、ブランクの第2ダイからの突出量を任意に調整することができ、その結果、研削又は切削手段によるブランクの研削又は切削代を調整することが可能となる。
以下本考案の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1及び図2は、本考案に係るフォーマーなどの金属線加工機を示し、この金属線加工機1における機台2の所定位置に第1ダイ3と第2ダイ4が設けられていると共に、これら第1ダイ3と第2ダイ4の正面にあって前後動するラム5には各ダイ3,4に対向する第1パンチ6と第2パンチ7がそれぞれ設けられ、第1ダイ3と第1パンチ6により面取り加工を施す第1工程が、第2ダイ4と第2パンチ7とにより仕上げ加工を施す第2工程が構成されている。上記第1工程の第1ダイ3の側部には、機台2の一側部後方より適宜供給装置を介して供給されるバー材又は線材などの長尺素材Aを案内するためのクイル8が設けられると共に、クイル8から一定寸法前方へ供給された素材Aを切断するための切断ナイフ9が素材Aの供給方向に対して直交方向に往復動させて左右移動可能に装備され、さらに、機台2のクイル8とダイ3の間には、切断ナイフ9により切断された状態で運ばれたブランクBの後端を押圧してブランクBを素材移送チャック機構11の第1チャック11aに挟持させるプッシャーピン12が備えられている。
また、ブランクBを挟持した第1チャック11aはブランクBを機台2の第1ダイ3の前方位置に移送し、第1工程にて、ラム5による第1パンチ6の前進によりブランクBを第1ダイ内に圧入して、ブランクBの両端面に面取りが施された形状に圧造する。その後、第1パンチ6の後退に伴い面取りされたブランクBを押し出しピン13により第1ダイ3から押し出して素材移送チャック機構11の第2チャック11bに挟持させる。ブランクBを挟持した第2チャック11bはブランクBを機台2の第2ダイ4の前方位置に移送する。なお、素材移送チャック機構11は既知のものであり、その具体的な構造及び作用については周略する。
一方、第2工程には、ブランクBを突出端の切断粒子を研削又は切削により除去して平滑に仕上げ加工する研削・切削装置20が設けられている。ここで、図に示す実施の形態では仕上げ加工に研削砥石を有する研削装置を採用しているので、以下研削装置に基づいて説明する。
研削装置20は、面取り加工されたブランクBを保持する複数個の第2ダイ4…4が円周方向に等間隔をおいて配設された回転円板21と、回転円板21を所定角度ずつ間歇的に回転させる第1サーボモータ22と、回転円板21の前面側に研削砥石23の一部が相対向するように配置され、かつ研削砥石23の回転により上記2ダイ4に保持されて回転円板21と共に回転移動するブランクBの突出端の切断粒子を研削により除去する研削機24と、研削砥石23を回転させる第2サーボモータ25と、ブランクBを研削砥石23による研削領域手前の押し込み位置aにて第2ダイ4に押し込む上記第2パンチ7と、研削砥石23による研削領域を通過して仕上げ処理されたブランクBを上記ブランク押し込み位置a手前の排出位置bにて第2ダイ4から外部に排出するノックアウトピン排出機構26とから構成されている。
具体的には、回転円板21はその中心部に回転軸27が固定されていると共に、回転円板21にはこれを貫通する複数のダイ4…4が円周方向に等間隔を置いて配置され、かつ回転円板21の後面で回転軸27上には各ダイ4…4の底板となるバックプレート28が設けられている。バックプレート28には、バックプレート28と回転円板21との間隔を調整するバックプレート調整ねじ29が設けられ、この調整ねじ29により各ダイ4…4に挿入されるブランクBのダイ4…4からの突出量を調整可能に設けられている。回転軸27の後端には、ウォームギヤ30が設けられている一方、ウォームギヤ30には第1サーボモータ22から突出するウォームシャフト31が噛合されている。
一方、研削機24の研削砥石23は第2移送チャック11bの移送動作を阻害しないように回転円板21の下部前方に配置され、回転砥石23は機台2に支持された研削機24の主軸24aの一端に固定され、この主軸24aの他端には、研削砥石23を回す第2サーボモータ25が駆動ベルト32を介して連動連結されている。
そして、第2パンチ7によるブランクBの押し込み時に、回転円板21における空の第2ダイがブランク押し込み位置aにて停止待機するように、サーボモータ22による回転円板21の回転ピッチと回転円板21の回転タイミングを素材移送用チャック機構11によるブランクBの移送のタイミングに同調させるように構成されている。
また、素材供給装置、切断ナイフ9、素材移送チャック機構11、ラム5、回転円板21、押し出しピン13及びノックアウトピン排出機構26の駆動手段としてそれぞれサーボモータ(一部図示せず)を用い、素材供給装置による長尺素材Aの供給タイミング、切断ナイフ9の切断タイミング、素材移送チャック機構11によるブランクBの移送タイミング、ラム5の進退動による面取り及び押し込みタイミング、押し出しピン13及びノックアウトピン排出機構26によるブランクBの押し出しタイミングを、切断ブランク長さや素材の材質等に応じてそれぞれサーボ駆動により自由に設定できるようになされている。
次に、上記した金属線加工機の作用について説明する。
まず、切断ナイフ9が図1に示すように左方に後退しているとき、長尺素材Aが適宜供給装置によりクイル8から切断ナイフ9の透孔9aを通り一定長さ前方へ供給される。次に切断ナイフ9が素材Aの供給方向に対して直交するよう右方向に往動して線材Aを切断する。その切断されたブランクBは切断ナイフ9によりプッシャーピン12の直前に運ばれる。その後、ブランクBは、プッシャーピン12が前方へ突出移動することにより切断ナイフ9の透孔9aから押し出されると共に、素材移送チャック機構11の第1チャック11aに挟持され、第1チャック11aによりブランクBは第1工程の第1ダイ3の前部に移送される。
然る後、ラム5が前進してブランクBは第1パンチ6により第1ダイ4内に打ち込まれて予備圧造が加えられ、ブランクBの両端が面取り形状に形成される。この面取りされたブランクBは、ラム5の後退に合わせて押し出しピン13により第1ダイ3から押し出されると共に、素材移送チャック機構11の第2チャック11bに挟持され、第2チャック11bにより第2工程における回転円板21の最上部、つまりブランク押し込み位置aに位置する第2ダイ4の前部に移送される。
その後、ラム5が前進して第2パンチ7により、ブランクBは第2ダイ4内に押し込まれて挿入保持される。ラム5の後退に合わせて回転円板21が時計方向に所定角度ずつ間歇的に回転される。この回転移動によりブランクBは回転砥石23の研削領域内に入り込む。ブランクBは回転砥石23の研削領域内に入り込むとブランクBの切断端面が回転砥石23により研削され、切断端面の荒れた粒子が除去されて平滑に仕上げられることになる。そして、切断端面が仕上げられたブランクBは、回転円板21の回転移動に伴って回転砥石23の研削面から外れる一方、最上部のブランク押し込み位置aの手前の排出位置bに位置すると、ラム5が後退したタイミングに合わせてノックアウトピン排出機構26により第2ダイ4から排出されることになる。この場合、回転円板21における複数の第2ダイ4…4に複数のブランクB…Bを保留することができ、これにより素材移送用チャック機構11がブランクBを第1工程から第2工程に複数回移送する間にブランクBの研削を行えばよい。その結果、素材Aの切断スピードやブランクBの移送スピードを落とすことなく、研削機24による1つのブランクBに対する研削時間を長くとることが可能となり、研削を良好に行うことができる。
このようにして切断ブランクBの切断面における仕上げ加工が連続的に繰り返し行われる。また、第2ダイ4から排出されたブランクBは、シュータなどの排出手段(図示せず)を介して一旦収容部に収容し、その収容したブランクBをたとえばホルトフォーマーなどに適宜供給手段を介して順次供給して用いる。
また、回転円板21の後面で回転軸27上には第2ダイ4の底板となるバックプレート28が設けられ、バックプレート28には、バックプレート28と回転円板21との間隔を調整するバックプレート調整ねじ29が設けられているので、この調整ねじ29による調整により第2ダイ4に挿入されるブランクBの第2ダイ4からの突出量を調整することができる。
上記した実施の形態では、第2工程における研削・切削装置20として、研削砥石23を備えた研削機24を用い、研削砥石23による研削により仕上げ加工するようにしたけれども、この研削機に代えてフライス刃を備えた切削機を用い、フライス刃による切削により仕上げ加工するようにしてもよい。
また、上記した実施の形態では、複数の第2ダイ4…4をもつ回転円板21を用いものについて説明したけれども、この回転円板21に代えて、1つの固定タイプの第2ダイ4を設けたものであってもよい。その場合、第2工程の後段側に、第2工程と同様の切断端面の研削・切削装置(図示せず)を第3工程として並設し、第2ダイ4から排出されたブランクBを素材移送機構(図示せず)によりその前後方向を180度反転させた状態で第3工程に移送し、第3工程にて仕上げ処理されていない切断端面の研削又は切削を行なうようにしてもよい。
さらに、第2工程の後段側或いは第3工程の後段側に、たとえばボルトやナットなどの成形品を圧造成形するダイとパンチによる圧造工程(図示せず)を連設して、第2ダイ4から排出されたブランクBを適宜素材移送機構(図示せず)により後段側の圧造工程に順次供給して、成形品を連続的に製造するようにしてもよい。
1 金属線加工機
2 機台
3 第1ダイ
4 第2ダイ
6 第1パンチ
7 第2パンチ
8 クイル
9 切断ナイフ
11 素材移送チャック機構
11a 第1チャック
11b 第2チャック
20 研削・切削装置
21 回転円板
22 第1サーボモータ
23 研削砥石
24 研削機
25 第2サーボモータ
26 ノックアウトピン排出機構
27 回転軸
28 バックプレート
29 バックプレート調整ねじ
A 長尺素材
B ブランク
2 機台
3 第1ダイ
4 第2ダイ
6 第1パンチ
7 第2パンチ
8 クイル
9 切断ナイフ
11 素材移送チャック機構
11a 第1チャック
11b 第2チャック
20 研削・切削装置
21 回転円板
22 第1サーボモータ
23 研削砥石
24 研削機
25 第2サーボモータ
26 ノックアウトピン排出機構
27 回転軸
28 バックプレート
29 バックプレート調整ねじ
A 長尺素材
B ブランク
Claims (5)
- バー材又は線材などの長尺素材をクイル先端口から所定量突出させ、切断ナイフをクイル先端口に沿って往復動させて素材の切断を行い、所定長さのブランクを連続的に形成するようにした金属線加工機であって、切断ナイフにて切断されたブランクを第1パンチにより第1ダイ内に圧入して、ブランクの切断端面に面取り加工を施す面取り手段を有する第1工程と、面取りされたブランクを第2パンチで第2ダイに押し込み、第2ダイに保持されたブランクの突出端の切断粒子を研削又は切削により除去して平滑に仕上げ加工する研削・切削装置を有する第2工程と、切断ナイフにて切断されたブランクを第1工程にまた面取り加工されたブランクを第2工程に移送する素材移送チャック機構とを備えていることを特徴とする金属線加工機。
- 第2工程の研削・切削装置が、面取り加工されたブランクを保持する複数個の第2ダイが円周方向に等間隔をおいて配設された回転円板と、回転円板を所定角度ずつ間歇的に回転させる第1サーボモータと、回転円板の前面側に研削砥石又はフライス刃の一部が相対向するように配置され、かつ研削砥石又はフライス刃の回転により上記保持ダイに保持されて回転移動するブランクの突出端の切断粒子を研削又は切削により除去する研削又は切削手段と、研削砥石又はフライス刃を回転させる第2サーボモータと、ブランクを研削砥石又はフライス刃による研削又は切削領域手前の挿入位置にて第2ダイに押し込む第2パンチと、研削砥石又はフライス刃による研削又は切削領域を通過して仕上げ処理されたブランクを上記ブランク押し込み位置手前の排出位置で第2ダイから外部に排出するノックアウトピン排出機構とを備えていることを特徴とする請求項1記載の金属線加工機。
- 第2パンチによるブランクの押し込み時回転円板における空の第2ダイがブランク押し込み位置にて停止待機するように、第1サーボモータによる回転円板の回転ピッチと回転円板の回転タイミングが、素材移送チャック機構によるブランクの移送のタイミングに同調するように構成されていることを特徴とする請求項2記載の金属線加工機。
- 長尺素材の送りタイミング、切断ナイフの切断タイミング、面取りタイミング、ブランクの第2ダイへの出し入れタイミングが、それぞれの駆動手段として設けられたサーボモータのサーボ駆動により自由に設定可能に構成されていることを特徴とする請求項3記載の金属線加工機。
- 回転円板の中心部に回転軸が固定されていると共に、回転円板を貫通する複数の第2ダイが円周方向に等間隔を置いて配置され、かつ回転円板の後面で回転軸上には各第2ダイの底板となるバックプレートが設けられており、バックプレートには、バックプレートと回転円板との間隔を調整するバックプレート調整ねじが設けられ、この調整ねじによる調整により第2ダイに保持されるブランクの第2ダイからの突出量が調整可能に構成されていることを特徴とする請求項3記載の金属線加工機。
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